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栃木市 かたくりの里 三毳山は自然観光地     Mikamoyama in Tochigishi, Tochigi

Sunday, March 29, 2015
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三毳山(みかもやま)は栃木県の栃木市と佐野市にまたがるカタクリの群生地として有名な山である。山と言っても最高峰の青龍ヶ岳で標高229mだから丘陵と言うほうがよいかもしれない。東群馬県から西栃木県にかけては、このような低山が多い。
また、山の一部は県営都市公園となっていて、山麓には東口、西口、南口広場が整備されている。これらの類似点から太田市の金山に良く似ている。→“群馬の駅からハイク vol.5: 太田市 金山は山城の歴史散歩路   Kanayama in Ōta,Gunma”
金山の方は山全体が史跡パークであるが、三毳山は植物パークといったところだろうか。 045.gif




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<公共交通の場合>
JR両毛線岩舟駅で下車、徒歩4km(タクシーで10分弱:\1,400)。 065.gif
<マイカーの場合>
マイカー利用なら東北自動車道、佐野藤岡ICから国道50号(佐野バイパス)に出て東に2kmほど走った “大田和西” の信号を左折すれば東入口に至る。

みかも山公園のハイキングマップは、みかも山公園管理者や佐野観光協会などのサイトで入手できるので、あらかじめ1枚用意しておくと良い。カタクリの群生地は山の北側にあるので何本かのハイキングトレイルを繋いで歩けば効率良く歩けるだろう。 034.gif




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トレイルは良く整備された路で道標もしっかりしているので、体力や見たい場所に合わせて好きなように歩けばよい。 070.gif
私たちは東口より入り、中岳から三毳神社に行き、折り返して三毳関からかたくりの里に向かった。
東口より左にトレイルに進み、いきなり “かたくりの園” でカタクリの群落を目のあたりにする。 005.gif
群落とはいえ、こうも隙間無くびっしりと自生するものなのだろうか。




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カタクリの園を登りきったところが中岳(210m)である。 そこから左(南)に進み、見晴らしのよいハンググライダー基地を通り抜ければ三毳神社がある。




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日当たりのよいトレイルにはスミレなどの花が咲き、カタクリ以外の山野草観察も楽しめる。 056.gif




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三毳神社からの展望は良く、関東平野の茫漠たる眺めが素晴らしい。 072.gif 境内に植えられたサクラの蕾が開きかけているところだった。 056.gif




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奥社から中岳に戻り、トレイルを北へ進む。 070.gif 坂道を下降した鞍部には舗装道路が交差し、あずま屋やトイレ設備もある。 さらに北に進み、フラワートレインという観光電車の道を横切る。 足元にシュンランなどの春の野草を見ながら坂を登ると、そこは多くのハイカー、観光客で賑わう三毳山(青龍ヶ岳:229m)である。
さして広くもない山頂には100人くらいの人が休んでいた。 005.gif




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山頂から北に少し下った斜面の谷間に、“かたくりの里” と呼ばれる群生地がある。
あたり一面がバイオレット色の絨毯を敷き詰めたようだ。 005.gif
I think that they are exactly "spring fairy".
カタクリの花は、日中に花に日が当たると花被片が開き反り返り、日差しがない日は終日花が閉じたままだそうだ。 027.gif




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カタクリの群落地は雑木林の中にあり、日当たり具合がカタクリの花には程好いのかな~って思った。 039.gif




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カタクリの花に混じってアズマイチゲやニリンソウも咲いている。 056.gif




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それにしても、すごい数の人だ。ゆっくり腰を落として休む場所もない。 021.gif さっさと降り、かたくりの里の駐車がある広場に出る。大型バスで乗り付けた観光客を前に、添乗員が旗を持って誘導している。 やれやれ・・なんか場違いなところに来てしまった。 002.gif カタクリの開花時期が短いとはいえ、静かなハイキングをしたいなら週末に行くのは避けた方が良い。 034.gif




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広場から民家の間を抜け東入口まで2kmほどの里歩きとなるが、それはそれで春の野花を観察しながらの、のんびりハイクができて楽しい。 070.gif 060.gif オオイヌノフグリ、ツクシ、タンポポ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザなどの春の定番山野草のオンパレードだ。 同行者にヒメオドリコソウとホトケノザの違いなどのレクチャーを受けながら、楽しくおしゃべりして歩いたので単調な里歩きも苦にならなかった。 それにしても、ツクシが食べられる野草だったなんて、知らなかった! 005.gif 012.gif




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最後は東入口のパーキングに隣接する花センターに行き着く。花センターではたくさんの植物が栽培、販売もされている。

今回は三毳山の東面しか歩いていないが、西面にも子供連れに最適なわんぱく広場や、比較的静かな万葉庭園、みかもハーブ園などもあるようなので、時間があれば立ち寄るのも良いだろう。

私のこのトレイルへの評価: 3★ 初心者向け
行程距離: 約6km(東入口‐かたくりの園‐中岳‐三毳神社‐中岳‐青龍ヶ岳‐かたくりの里‐花センター‐東入口)
標高差: 約200m
実動時間: 約5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-29 16:03 | 栃木県エリア | Trackback | Comments(2)

山北町 西丹沢 ミツマタの花咲くミツバ岳     Mitubadake in Yamakita, Kanagawa

Saturday, March 28, 2015
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私にはあまり馴染みのない西丹沢に、ミツマタの花が咲くミツバ岳という山がある。和紙の原料らしいが、見たことが無いこの花に誘われて電車に揺られ行ってきた。 070.gif
Wow! 本当に枝が三つに分岐している!だからミツマタね~ 005.gif 045.gif




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<公共交通の場合> JR新宿駅から小田急線に乗り換え新松田駅まで行き、そこからは小田急湘南バスで西丹沢自然教室行きに乗り、丹沢湖畔の “浅瀬入口” で降りる。
バスは1時間に1本程度の便しかない(平日に至ってはさらに少ない)のであらかじめ時間のチェックをしておこう。 → 小田急湘南バス時刻表

<マイカーの場合> 関越自動車道~首都圏中央連絡自動車道~東名高速道路と乗り継ぎ、大井松田ICでおり、国道246号線に入り西に約30kmほど走る。“清水橋” の信号で右折し県道76で北に走る。道の駅山北の前を通り過ぎ、しばらく走ると丹沢湖を渡る。すぐ左に県道729のトンネルを分ける三差路の所が“浅瀬入口”のバス停である。
駐車場はバス停から県道76を北に少し行った “城山” の信号を右折し、郵便局の先の左側にある。またはトンネルをくぐり県道729を西に走り、滝壺橋までの間の路肩にある。




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トレイルはミツバ岳と権現山を通るループトレイルなので、どちらの方から登っても同じ路を歩くのだが、バス停で降りたほとんどのハイカーがミツバ岳から登るべく丹沢湖の湖畔を西に向かって歩いていった。ならば私たちは集団の喧騒を避けるべく逆ルートの権現山から登ることにする。トンネル脇の階段を登り、鉄塔の脇を抜け植林帯に入って行く。 070.gif




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トレイル脇には、マムシ草やスミレなどの春を感じさせる草花が出迎えてくれる。 056.gif 043.gif




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いきなりきつい登りであるが、30分ほど登ると尾根上に出る。

そこは標高661mの滝ノ沢ノ頭と思われる。

そこから権現山方向(北西)に尾根伝いに行く。

周辺はツバキの木が目立つ。

中にはまだ花をつけている木もある。 056.gif




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やがて明るい自然林の雑木林になる。キブシ?の花もあちこちに見られる。




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木立の間から、丹沢湖が見え隠れする標高になると、いきなり目の前に黄色い球状の花が現れる。ミツマタの群落である。 056.gif




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一見、蜂の巣のように見える球状であるが、球状の中の一つ一つの花はウツギのような円錐形の小さな花が集まっている。遠くに富士山が見えている。富士山とミツマタの花、お約束のショットだね。 003.gif




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ミツマタの群落を過ぎ、権現山まで0.8kmの標識にたどり着く。 001.gif “いよいよ1kmをきったぞ” と喜んでいたが、実はこの道標から山頂までが一番きつい登りだ。 042.gif




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常緑樹のトンネルから傾斜がきつくなる。

20歩歩いては止まって呼吸を整える。

まるでヒマラヤ登山みたいに登高が苦しい。 042.gif

ついつい下ばかりを見て歩いてしまう。

ふと顔を上げると、目の前に白い綺麗な花が目に入った。

葉はよく見かける常緑樹であるが・・シキミかな? 039.gif

初めて見る花に感動、こんなに綺麗な花を咲かせる木だったのか! 056.gif




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やがて傾斜が緩やかになり、権現山まで0.3kmの道標が現れる。 “もう少しだ、頑張れ!山頂は近いぞ~!” 070.gif




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登山口から約2時間30分、権現山(1,019m)に到着だ。 066.gif 山頂は東西(南北?)に長く、落葉樹林に囲まれているので、葉を落とした今の時期はとても明るいピークだ。 060.gif 063.gif




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葉を落としていると言っても、中にはもう春の息吹を感じさせる樹木もある。山頂周辺が新緑に包まれた頃はさぞかし美しいことだろう。 072.gif




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この日は、汗ばむほどのポカポカ陽気で、ランチタイム後は昼寝でもしたくなる気分であったが、ミツバ岳を目指して下降に取りかかろう。 058.gif 019.gif ここで注意しなければならないことは、ミツバ岳への案内標識は無いということだ。 034.gif うっかりすると北側の二本杉峠(道標あり)へ向かってしまいそうだが、ここは南西に進む。樹木などに赤ペンキがしてあり、踏み跡もあるので注意していれば分かるはずだ。




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下降に入ってからも、一切の道標はないので、踏み跡を見失わないように気をつけよう。コンディションも滑り易く、ハイキングポール(ストック)があれば良いと思うことだろう。標高をだいぶ下げた(約180mくらい)あたりから、ミツマタの木があちこちに現れるようになる。 056.gif 072.gif




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トレイルから離れた山中のあちこちに黄色いボンボン(ミツマタの花)が咲いている。 056.gif




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そして権現山から約1時間弱の下降で、手書きの標識だけがあるミツバ岳(835m)に着く。




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日当たりの良い南側には満開のミツマタの花が咲き、その先には富士山がそびえている。残念ながら午後の光の中なので肉眼では見える富士山も写真には上手く写らない。 強く念じれば見える人には見えるかもしれない。 003.gif




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そして東側には、ミツマタの群落の先に青い湖面の丹沢湖が横たわっている。 072.gif




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周辺はミツマタの畑状態だ。 056.gif 060.gif




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ミツバ岳を後にし、ほどなく植林地帯に入る。スイッチバックを繰り返す路は意外と長く感じる。でも、ここにもミツマタが咲いていて楽しい気持ちにさせてくれる。

日当たりの良い自然林にしか自生できないのかと思いきや、針葉樹林帯の中にもたくさんのミツマタがあり、生命力の強い植物なのかも知れないと思った。生命力に欠ける私としては実にあやかりたいパワーである。 003.gif

西日の差す薄暗い樹林帯に白いミツマタが幻想的に浮かびあがる。青空に映える黄色いミツマタとは別の美しさがある。 072.gif




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そして、ミツバ岳から降ること1時間弱、左の谷底から沢の音が聞こえてくるようになれば登山口は近い。最後の急な斜面を降れば、丹沢湖畔の滝壺橋の脇に飛び出る。橋から見える3段の滝は、滝壺に倒木があり、期待していたよりだいぶ荒れている感じがする。 002.gif




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丹沢湖畔にそって、権現山登山口(浅瀬入口バス停)まで約30~40分ほどの車道歩きである。湖畔のサクラが見れるかと思ったが、まだ一分咲き程度で、ほとんどの木がぷっくらとした蕾の状態だった。 056.gif 072.gif




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ここのところ植林地帯の奥武蔵縦走や、岩稜帯の西上州のハイクが多かったので、久しぶりの花見山行だ。
初めて見るミツマタの花畑も圧巻であったが、まさに春の陽だまりハイクと言うにふさわしい里山だ。
わざわざ群馬から出かけていくだけの価値があるだろう。 049.gif
少なくとも群馬に野生のミツマタの花が見られる山を私は知らない。
ハイキングトレイルとしては完成度は低く、コンディションはあまり良くない。
ハイカーの少ない西上州なら分かるが、結構な人数のハイカーが訪れている山にしては歩きづらいトレイルだ。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約8km(浅瀬入口バス停‐権現山‐ミツバ岳‐滝壺橋‐浅瀬入口バス停)
標高差: 約700m
実動時間: 約5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-28 03:42 | 神奈川県エリア | Trackback | Comments(0)

群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市 妙義山 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi

Sunday, March 22, 2015
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今回の群馬の駅からハイクはJR信越線横川駅を起点とする上級者向けトレイルだ。昨年の夏にトライし、コンディションの悪さから敗退した、御岳コースから登る丁須の頭だ。丁須の頭には今年の2月にも妙義湖方面の篭沢から登っているが、御岳コースの方が尾根伝いなので見晴らしも良く、総体的に岩場も多い。 049.gif

篭沢コースはこちらから→ 安中市松井田町 篭沢から登る冬の丁須の頭  Mushroom Rock “Chosunokashira” in Mount Myōgi



f0308721_2443425.jpgJR信越線横川駅から国道18号線に沿って坂本方面に向かう。
時間があれば、駅の北側を通る旧中山道を歩き日本三大関所の “碓井峠関所跡” の史跡に立ち寄るのもよい。 049.gif
この間の詳細は群馬の駅からハイク vol.3で詳しく記載してあるのであわせてチェックしてね。→ “群馬の駅からハイク vol.3: 安中市松井田町  碓井峠のアプトの道を歩く”

旧中山道から国道18号線に合流したら、坂本方面(旧国道18号)に向かい霧積隋道を渡り国道18号のバイパス道である碓氷バイパスの上を越える。
すぐに道路が大きくカーブする左手に “麻苧ノ滝” とかかれた標識があり、狭い下り坂の道がある。下り切った所に写真の “麻苧の吊橋” が見える。横川駅から麻苧の吊橋まで約20分くらいだろう。 059.gif

マイカー利用の場合は、この橋から右に50mほど行った所にトイレ設備を有した駐車場がある。15台くらいは駐車可能と思われる。




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f0308721_2454132.jpg麻苧の吊橋から麻苧ノ滝(第一不動の滝)までのトレイル詳細、そして昨年の御岳コース敗退理由は、滝が見れるトレイルで書いてあるのでそちらをチェックしてね。→ “安中市松井田町 麻苧ノ滝はウォーターワールド  Asaonotaki in Annaka, Gunma”

それにしても、こうして比べてみると渇水期と雨季の水量の違いがよく分かる。 045.gif




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鍵沢に架かる “たきみ橋” を渡り、右手に落差40mの麻苧ノ滝を見て、直進するとクサリが設置された滝が現れる。この滝が雨季には増水していて登れなかった。水量の少ない今回は楽々と越えられる。 071.gif




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滝を越えてからも、いきなり岩壁が眼前に現れ、御岳コースが岩の要塞を越えていくトレイルであることを暗示している。 009.gif




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足場が外形した岩の要塞の基部をクサリを頼りにへつっていく。




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10mほどのガレた垂壁にもクサリがある。右側はすっぱり切れ落ちた崖で、徐々に高度感も増していく。




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マツの木の混ざる雑木林をひと登りすれば “ザンゲ岩” が岩壁に突起した鼻曲り(龍駒山)に着く。 登山口から約1時間弱の岩の洗礼であった。 042.gif
ザンゲ岩からの展望は良く、悪行多し過去の自分を懺悔したくなる。
懺悔すべきことが多すぎてザンゲ岩で時間を費やしてしまうSue。 041.gif




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この日は春霞で見通しがあまり良くなかったが、近くにニョキニョキと立つ岩塔が良く見える。 072.gif




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横川駅に隣接する碓井峠鉄道文化むらの敷地内に展示されている電車が、まるでおもちゃの電車のように眼下に見えている。 072.gif




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鼻曲りを過ぎると、一変してのどかな雑木林の急登となる。樹木の幹が白くて、まるで白い森の中を歩いているようだ。
カリフォルニアでも白い森を歩いた記憶がある。だが、それは灰に覆われた白い森であった。 002.gif“白い森の最後の奇跡  Cuyamaca Peak in Cleveland National Forest”




f0308721_174250.jpg落ち葉で滑る斜面は思いのほか体力を消耗する。 042.gif

それでも鼻曲りから約40分ほどで石碑の立つ、産泰山に着く。

この先から、御岳まではナイフリッジが続く。




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ナイフリッジから、岩壁の下部に降り、急峻なルンゼの左側の草付きを行く。よくもこんな複雑な地形にトレイルを見出したものだと感心する。




f0308721_3392145.jpgナイフリッジには、こんな洞窟もある。 005.gif

洞窟内には石碑もあり、焚き火をした跡もあるので、実際に修験者などがビバークで使っていた洞窟のようだ。 045.gif




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やがて右側にクサリのついた岩壁が現れ、左側は遠望がきく絶壁帯を行くようになる。米粒状岩峰基部のトラバースってやつかな?ここでも過去に死亡事故があったようだ。乾いていればさほど難しくはないが、濡れているといやらしい岩場だ。 008.gif




f0308721_253399.jpg産泰山から約1時間強、ようやく御岳に着く。 042.gif

ピークはフラットで5~6人はくつろげる広さだ。

小休憩するには適地である。 063.gif




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御岳から丁須の頭に至るまでの稜線は実に楽しい岩稜歩きとなる。危険マークもたくさんあるナイフリッジであるが、そのぶん両サイドの展望が素晴らしく、丁須の頭を目指して標高を上げて行く登高は自ずとテンションが上る。 070.gif しかし、丁須の頭はまだまだ遠い!奥のピークの上にちょこんとあるのが丁須の頭だ。見えるかな?




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左手には表妙義の岩稜が見えるが、春霞の中のそれはまるで水墨画のようだ。 072.gif




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危険マークの一つ、7mの振られやすい岩場が現れる。




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クサリを頼りに、振られないように慎重に岩場をこなす。岩場は上手くこなせるのに、何故、男性には振られてしなうのか?まったく分からない! 041.gif




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小ピークのアップダウンを繰り返すうちに、気づけば丁須の頭が近くに迫ってきている。




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右側には “西大星” の岩場がそびえている。西大星本峰付近はロッククライミングの領域となるが、藪クライミング的なかなりマニアックなルートではないだろうか。西大星基部までの尾根(北稜)も物好きな藪ハイカーには登られているようだ。機会があれば登ってみたいな~ 045.gif




f0308721_2561295.jpgそんなこんなで、篭沢のコルに到着だ。 042.gif

一月前は雪がべったりついていた北斜面は今はすっかり夏道が出ている。




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篭沢のコルから丁須の頭の北側を巻いて、丁須の頭の下部岩壁に行く。




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クサリの付いた丁須の頭の下部岩壁は易しい岩登りであるが、長いのでしっかり三点支持で丁須の頭の肩まで登るようにしよう。 034.gif




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さて、最後の丁須の頭の垂壁は、過去に死亡事故が起きている妙義山域でも屈指の悪場である。岩登り熟達者以外のハイカーが同行の場合は、必ず安全確保をして登ってほしい。 034.gif




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丁須の頭は4~5人が座れる程度の狭い岩頭だ。視界をさえぎるものが無い展望は格別である。 072.gif




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ラッペル(懸垂下降)で丁須の頭から下降する同行者。




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さて、下降は鍵沢を下り、麻苧の吊橋に行くループトレイルで戻る。鍵沢へは、丁須の頭の下部岩壁の取り付きから少し西に行った湿ったルンゼを降る。クサリがセットされているがスリップには要注意だ。 034.gif




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急な岩場をクサリを使ってトラバースし、沢筋に降りる。




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沢筋に降り立てば、あとは落ち葉を踏みしめながらのトレイル歩きである。 006.gif




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やがて沢筋に大きなボルダーが目に付くようになる。 005.gif




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いくつかの支流が合流し、涸れ沢だった(上流部)鍵沢に水流が増してくる。 057.gif




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下降を始めて約1時間、3筋の流れを有する第二不動の滝に着く。鍵沢はヒルの温床なので春から秋の間にこのトレイルを歩く場合は、しっかりヒル対策をして歩いたほうが良い。市販の防ヒル剤も良いが、高価で量が少ない。飽和食塩水(沸騰したお湯に塩が溶けるぎりぎりの量を溶かしたもの)を自作して携帯するのが安くて効果的だ。 034.gif 065.gif




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鍵沢は自然林の多い美しい沢だ。 072.gif ヒルさえいなければいつでも歩きたい沢なのになぁ~ 002.gif




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やがてトレイルは沢筋から離れ、左岸の山腹を高巻くようになる。ガレた斜面のトラバースにはクサリやロープが張られている。




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第二不動滝から1時間弱、ようやく眼下に麻苧の吊橋が見えてきた。鍵沢コースの登山口は近い! 056.gif 071.gif




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ところが・・ 007.gif 一昨年の台風でトレイルが崩壊し、臨時に作られた迂回路が最後の難関だった。足場の悪い急な尾根にハシゴやクサリがセットされているが、脆い足場は歩くたびに崩れていく。落石も誘発しやすいので前後にハイカーがいる場合は配慮が必要だ。雨季に大雨でも降ればまた崩壊してしまいそうな迂回路だ。 025.gif 迂回路を降りきれば鍵沢登山口まではすぐだ。




f0308721_01229100.jpg鍵沢登山口には “立入禁止” の案内がおかれているが、これは崩壊したトレイルへの立入禁止案内であり、迂回路経由なら鍵沢コースに入れる。(安中警察署へ確認済み)
岩場好きなら、御岳からの丁須の頭トレイルは篭沢からのものより楽しい。
ただ、鍵沢(篭沢も)にヒルが多い点や迂回路が安定していない点はマイナス要因である。 050.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約11km(駐車場からは8km)(横川駅‐麻苧吊橋‐麻苧ノ滝‐御岳‐篭沢のコル‐丁須の頭‐鍵沢第二不動の滝‐鍵沢登山口‐麻苧吊橋‐横川駅)
標高差: 約600m
実動時間: 約9時間 (駐車場からは約8時間/登高4h・下降3h・休憩1h)


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by dream8sue | 2015-03-22 22:58 | 群馬の駅からハイク | Trackback | Comments(0)

安中市松井田町 二つの岩塔をもつ恩賀高岩    Takaiwa in Annaka,Gunma

Saturday, March 21, 2015
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上信越自動車道を走ると碓井軽井沢IC付近にひと際高くそびえる岩塔がある。 それは安中市松井田町の恩賀にある高岩である。 昨年の10月に登りに行ったのだが、登山口でマイクロバスで乗りつけた団体に会い、こんな狭い岩稜帯を団体と前後して歩くのは気が進まず、急遽近くにある山急山(さんきゅうざん)に変更した。 今回はだいぶ暖かくなって雪も消えた頃かと思い再度、高岩に向かった。 トップの写真は10月に撮ったもので高岩基部の紅葉が美しい。 右の岩塔が雄岳で左が雌岳だ。 058.gif 070.gif




f0308721_20205646.jpg<マイカーの場合>
国道18号線を軽井沢方面に向かい、JR横川駅を過ぎて4kmくらい走り県道92に入る。入山川に沿って南西に走ると、道はやがてスイッチバックの急坂になり登りきった辺りが恩賀集落だ。 恩賀集落に行く途中から高岩が眼前に見えてくる。 恩賀集落に入り最初の三差路(高岩への道標あり)を右に曲がり少し行くと、写真の “高岩登山道入口” の案内板がある。 周辺は狭い道路で側溝が口を空けているので駐車は出来ない。 道路をさらに200mほど西に行った所に車2台ほどの駐車スペースがある。
なお、公共機関を使う場合は、恩賀集落に行くバスは無いので、JR信越線横川駅からタクシー利用となる。利便性とコストを考えて、私は高崎駅からレンタカーを借りた。 059.gif 065.gif




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恩賀集落からは入山川を挟んで、妙義山麓の最高峰である谷急山(やきゅうざん:1,162m)がよく見える。 072.gif




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登山口からスギ林の中を10分も行くと祠のある大岩が左手に現れる。




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やがてスギ林が終り自然林になると、木立の向こうに高岩の雄岳が見えてくる。 判然としない踏み跡をたどりながら、傾斜の増したルンゼ状をつめて雄岳と雌岳のコルに達する。 コルまでは登山口から1時間弱である。 042.gif




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コルから右に行き、岩壁の上から滴が落ちてくる岩バンドを巻けば、チムニーの取り付きに至る。




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三段に屈折した30mチムニーには、クサリが連打されているが、出口ははるか頭上にある。 ホールドもスタンスも大きく豊富であるが、湿った岩場なので万が一を考慮してロープで確保して登ることにする。 当然のことながら、岩が濡れていると難易度が上がるので、降水後などにトライする場合は確保無しで登るのはやめたほうがよい。 034.gif




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チムニー出口の最後の5mは、身体を凹角の中に入れすぎるとザックが当たって登りづらい、サイドのスタンスを利用してステミングしたほうが楽に登れる。 071.gif




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チムニーから右のガレたルンゼを登り左の踏み跡をたどれば摩利支天と刻まれた石碑のある雄岳(北峰)に着く。実はルンゼから右に登るのが雄岳の本峰ともいえる南峰(1,084m)であった。あまりにも踏み跡が怪しかったので、顕著な左の踏み跡を登ってしまった。そもそも勉強不足で雄岳にピークが2つあり、雌岳のピークが3つあることも知らなかった。 012.gif (写真は雌岳P1から見た雄岳)




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眼下にもこんな岩塔が見える。




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さて、一旦コルに戻り、お次は雌岳に向かおう。 チムニーはラッペルで楽チン下降だ。 Oh~ 上から光に包まれたチムニーの女神が降りてきた! 003.gif




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30mロープだったので、途中のアンカーで切って2回のラッペルとなった。




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雌岳には、コルから藪っぽい急な岩場を右側から巻き、ひと登りで着くことが出来る。 雌岳は南側からP1,P2,P3となっていて、P1は踏み跡から左に2m程の岩場を登ったピークと呼ぶには御粗末な岩塔だ。しかし、雄岳側から見ると西側が切れ落ちている。(写真は雄岳から見た雌岳P1)




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雌岳P1からは裏妙義の奇岩、奇峰の山並みが見える。“明日は、あそこを登るぞ!” 翌日、私たちは見えている裏妙義のエリアに向かい、御岳コースから丁須の頭に登った。 070.gif  → “群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市松井田町 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi”




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雌岳P1から北に少し進むと、左手に一段高くなったナイフリッジと、その先に10mくらいの垂壁が現れる。雌岳P2(南峰?本峰?)である。 垂壁にはペツルのボルトが打たれてあり、クライミングの世界だ。ハイキングだと思っていたので十分な装備が無く、今回は雌岳P2は断念する。 007.gif 勉強不足、勉強不足。 Sueの背中が反省しています!041.gif




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雌岳P2 基部のナイフリッジからは雌岳P3(北峰?)が下部岩壁を従えて切り立っているのが見える。 そして春霞みの向こうに浅間山が、鋭利なP3とは対象的な穏やかな山容を浮かび上らせている。 072.gif




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雌岳のP1、P2、P3ともに距離は近い。 P3は稜線から5m位突起した岩塊で、フィックスロープの張られた易しい岩場を登ると着く。 岩塊の右に小さな岩塔が並列して立ち、その空間から浅間山が見える。 072.gif




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雌岳P3からは、視界をさえぎるものが無く360度の展望が楽しめる。




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雌岳P3から見た雌岳P2は西側が切れ落ちた見事な岩塔だ。Sueが先ほど立っていたナイフリッジが左の垂壁の基部だ。 005.gif 008.gif




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雌岳P2の肩越しに上信越自動車道の碓井軽井沢ICが見える。 072.gif




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南東を振り返れば、登ってきた雄岳が枯れ木の森の王者のように君臨している。あと1ヶ月もすれば新緑の森の王者に変わるだろう。 043.gif




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f0308721_2038620.jpg楽しかった雌岳の岩場めぐりを終り、八風平登山口へ向かう。
北に少し進み左に小さなアーチ型の岩を見てから西へ進路を変える。
ここは地元山岳会(安中山の会)が設置した小さな標識が木の根元に置かれているが、北東の尾根に直進してしまいがちなので注意が必要だ。 034.gif





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樹林帯をしばらく西に下ると、フィックスロープの張られたルンゼ状の岩場の上に出る。もう岩場は終っていると思い込んでいたので、この20mのルンゼには面食らってしまった。勉強不足だ!012.gif 傾斜はややスティープながらもフィックスロープを頼りに下降すれば問題ない。が、とにかく岩が脆いので落石を起こしやすい。必ず1人が降り終えてから次の人が降るようにしたほうが無難である。 008.gif 034.gif




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ルンゼが終れば、後はのどかな明るい雑木林の尾根路だ。スリリングな岩塔めぐりの後に出てくる穏やかな尾根歩き、このコントラストがこの山の楽しさの相乗効果となっているようだ。 060.gif 070.gif




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ササ原の尾根を北西に行き、アンテナ群を通りすぎれば、やがて尾根路は林道に合流する。




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林道との合流点にも安中山の会が設置した小さな道標がある。八風平登山口から入山した場合、この道標が無ければ林道を直進してしまいかねない。 039.gif 安中山の会、いい仕事していますね! 003.gif
余談だが、西上州のアイスクライミングのパイオニア、故、竹田定雄氏がいたのが安中山の会である。 002.gif 私もよく彼に西上州のアイスに連れて行ってもらった。気さくで笑顔の素敵なクライマーだった。040.gif 043.gif




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林道を5分も下れば県道92に出る。(この周辺にも数台の駐車が可能だ。) 右に行けば八風平キャンプ場、左に曲がり恩賀集落に戻る。 県道は高速道路のインターチェンジに向かう車などで交通量があるので、路肩歩きには気をつけよう。034.gif 恩賀集落に入り、県道から離れ左の坂道を行けば恩賀側の高岩登山口に戻りつく。 042.gif




f0308721_20423744.jpg高速道路からいつも見上げていた高岩をようやく登ることができた。 024.gif
行程が短いわりに、展望もよく楽しい山だ。 072.gif
山というより岩塔という言葉のほうがしっくりくる。
スリリングなハイキングが好きなハイカーや、プチ岩登りがしたいクライマーなどにお勧めの場所だ。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5.5km(高岩恩賀登山口‐雄岳‐雌岳‐八風平登山口‐高岩恩賀登山口)
標高差: 約300m
実動時間: 約4.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-21 16:34 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)

横瀬町/秩父市 奥武蔵縦走 正丸駅から丸山を越えて西武秩父駅へ   Traverse the Okumusashi Mountains

Thursday, March 12, 2015
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西武鉄道の飯能駅から秩父駅までの間にある山脈を歩く42kmのトレイル。Last Part は、正丸駅から旧正丸峠に登り、虚空蔵峠、刈場坂峠、大野峠を経て、丸山で眺望を楽しんだ後は、金昌寺に下山して西武秩父駅へ至る全長18kmの長いトレイルだ。

西武鉄道沿線、飯能駅から奥武蔵縦走のFirst Partはこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 飯能駅から天覚山を越えて吾野駅へ Traverse the Okumusashi Mountains, Saitama”

子ノ権現から人気の伊豆ヶ岳を歩くMiddle Partはこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 吾野駅から伊豆ヶ岳を越えて正丸駅へ  Traverse the Okumusashi Mountains”




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JR高崎駅から始発の八高線に乗り継げば、朝8時前には正丸駅に着ける。
が、この八高線は結構トラブルが多く遅滞する。
この日も踏切事故で遅れた。
仕方なく寄居駅から秩父鉄道に乗り継ぎ、御花畑駅で降り西武秩父駅(このハイキングのゴール駅)まで歩き、西部秩父線で正丸駅に向かった。
長い正丸トンネルをぬけた所が正丸駅だ。結局、到着したのは8時半であった。 




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3月は寒暖の差が激しい。冬に逆戻りしたようなキーンとした冷たい空気の中を旧正丸峠を目指して歩き出す。国道299号線を西に少し行けば、すぐに左の集落に入る道がある。見落としそうな小さな道標に “旧正丸峠、刈場坂峠” と書かれている。集落の中の神社の前を通り、沢筋にそって行けば自然と薄暗い針葉樹林帯に導かれる。




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右に大岩を見て、鉄パイプで作られた橋を何度か渡り、荒れた沢の中を上流に向かって行く。




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駅から40~50分で林道(旧国道)を横切り、旧正丸峠へ続く尾根路に取り付く。
スギ林の中のジグザグの路を登れば程なく旧正丸峠に着く。 042.gif
正丸駅からちょうど1時間くらいだ。 059.gif




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昔の面影を偲ばせる旧正丸峠からはガラリと林相が変わり、自然林が多くなる。さあ、ここからは小さなギャップをいくつも繰り返しながら歩く “峠” 越えだ。
英語で峠は Mountan Pass だけど、ピークとピークの鞍部を表す col のほうが適しているような小さな峠が多い。




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旧正丸峠から早速、急な木段の登り下りをこなせば、最初のコル “サッキョ峠” に着く。このあたりが正丸トンネルの真上だろう。サッキョ峠周辺は笹に覆われた明るい尾根を行くので気持ちがウキウキしてくる。 060.gif 070.gif




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西側の木立の間からは、山肌を階段状に削られた武甲山が見える。まさにピラミッドを思わせる山容だ。 005.gif




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サッキョ峠から小さな起伏をいくつか超えると、立派な休憩所がある “虚空蔵峠” に出る。
峠からはしばらく車道歩きとなる。
車道を5分ほど歩くと左手の木立の中に “牛立久保” に続くトレイルが始まる。
車道を20分ほど歩き “刈場坂峠” に出てから “牛立久保” に向かうよりも近道である。




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時間があるなら、刈場坂峠へ寄って北面の景色を堪能するのも良いだろう。外秩父の山々やときがわ町、越生町、小川町まどの町が遠望できる。 072.gif 刈場坂峠には公衆トイレもある。




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刈場坂峠から明るい自然林のたおやかな尾根を行くと、すぐに牛立久保の分岐に合流する。そこから一路北西に方向を変え “大野峠” を目指す。 071.gif




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相変わらず小ピークのアップダウンを繰り返すと、刈場坂峠と大野峠の間にある “七曲峠” という地図に載っていない小さなコルに着く。七曲峠からは人口林と自然林の混ざった森を行く。大きな露岩を越えると、まもなくバカ? いやカバ岳 (896m) に着く。 042.gif 066.gif




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カバ岳から大野峠までは、車道がすぐ横に見れる木立の中を行く。
カバ岳から20~30分で、大野峠の車道に出る。
正丸駅から約3時間半、休憩所もあるので一休みするのも良いし、ここから丸山の展望台まで約30分程度なので、展望台まで行ってから休憩するのもよいだろう。 063.gif




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大野峠の車道を渡り、防火線の広い路を登れば、突然視界が開ける。そこは2基のウインド・コーンがあるパラグライダーの離陸地であった。 Wow! 何だか無性に空を飛びたくなる風景だ! 043.gif




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眼前に見えている山々は川木沢ノ頭、堂平山あたりだろうか? 市街地に近い低山の宿命?で山頂にはたくさんのアンテナが建っている。 026.gif




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雪解け後のぬかるんだトレイルをさらに北西に行けば、前方に丸山の電波塔が見えてくる。 070.gif




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自然大好き人間でも、文明の恩恵を受けている。自然破壊反対などと声を上げるのは簡単だが、人は進化した文明から逆戻りは出来ない。ならば自然とどのように共存するかを模索するしかない。それは、決して手遅れになってしまう前に・・なぜなら、一度破壊されてしまった自然を元に戻すには破壊の何倍もの時間がかかるからだ。 039.gif




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電波塔から西に少し行くと、巨大なコンクリートの展望台が現れる。
展望台からの景色は素晴らしい。 072.gif
この丸山山頂からの展望は、名勝“外秩父丸山の眺望”として、今年(2015年)3月に埼玉県の文化財に指定された。
なんでも眺望が指定されたのは大正時代以来だそうだ。
新聞の埼玉版によれば、“名勝は基準が難しいとされるが、丸山山頂は優れた景観だけでなく、秩父盆地周辺の地形や地質を一望できる点が学術的、教育価値が高いと評価された。” とのこと。
奥武蔵大縦走の Last Part が思いもかけない名勝と言うことでラッキーだった。 024.gif




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その埼玉県指定文化財の眺望はといえば、西に奥秩父の山々が望める素晴らしい眺めだ。072.gif 南西には、独特の山容が人々の目をひく武甲山。 




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奥秩父の名峰、両神山(写真右)が秩父盆地の後方にそびえている。 072.gif 072.gif




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北には、群馬県の山々が・・この日は、雲がかかりはっきりしないが、私には見慣れた榛名山、赤城山が確かにそれと分かった。 045.gif




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北面手前には電波塔の建つ低山が見える。東武鉄道が仕掛けた “外秩父七峰縦走ハイキング大会” と言うのがあるらしいが、これらの山々もその中の一峰であろう。私が今回、3 Part に分けて歩いた奥武蔵と同じ全長42kmのトレイルを歩く大会だ。今回の私のパートナーは、この超健脚コースを1日で完歩しているスーパーハイカーである。 004.gif




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丸山山頂からさらに10分ほど北西に進むと、左に足ヶ久保駅からのトレイルを分け、県民の森の学習展示館に着く。




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可愛い茶色の建物が並ぶ学習館には公衆トイレ(冬季閉鎖)や水道や自動販売機もある。夏休みなどには多くの子供達や家族連れで賑わうことだろう。 024.gif




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学習館からは“金昌寺”方向を示す道標に従って進み、車道を左手に見ながら少し行くと、トレイルが左右に分かれるので右に進もう。ここから先は秩父盆地まで下り一方である。金昌寺まで約2時間の道程だが、全体的に緩やかな下り坂なので足腰に優しく、懸念していたほど大変な下りではなかった。




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大棚山手前でトレイルは、稜線の右を巻くようになる。自然林の木立の間から秩父盆地が見え隠れする。街に向かって降りていく風景は、私に長かった奥武蔵縦走のフィナーレを感じさせるものがあった。 043.gif




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途中で人工林のトラバースがあるものの、ほぼ自然林の中を落ち葉を踏みしめて歩くトレイルだ。そしてだいぶ標高を下げた辺りから、背の高い笹の生茂る路になり、墓地の裏手から金昌寺の六角堂に出る。 071.gif




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金昌寺では、たくさんの石仏群が出迎えてくれる。 その数1,319体もあるらしい! 005.gif 仁王門には大わらじが掲げられている。 005.gif




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金昌寺からは、表通りの県道11号に出て、左に曲がり国道299号線に当たるまで直進する。里はちょうど梅の花が満開で、秩父市のシンボルのような武甲山を見上げながらの里歩きも悪くない。 049.gif 056.gif
国道299号線の“坂氷” の信号を渡り、貯水池の脇を行く。貯水池が終ったところで右に曲がり坂道を降って西に行けば国道140号線に出る。左に曲がれば西武秩父駅、秩父鉄道御花畑駅は近い。
なお、金昌寺から西武秩父駅までの里歩きは、約4km、1時間ほどである。バスの利用も出来るが、駅から駅までの縦走という性格を考えて最後まで歩き通したいものだ。 070.gif





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今回の奥武蔵縦走の First & Middle Part である飯能アルプスがほぼ人工林に覆われた展望の無いトレイルだったので、後半のこの Part もあまり期待していなかったのだが、良い意味で予想を裏切り、自然林と大展望のトレイルだった。 043.gif
低山なので各峠には車道が入り込み、人工建築物や施設が建ち並んでいるのは残念であるが、そのことを差し引いても新緑や紅葉時の景観は一見の価値があるだろう。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約18km(正丸駅‐旧正丸峠‐狩場坂峠‐大野峠‐丸山‐金昌寺‐西武秩父駅)
標高差: 約670m
実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-12 15:54 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(0)

飯能市 奥武蔵縦走 吾野駅から伊豆ヶ岳を越えて正丸駅へ     Traverse the Okumusashi Mountains

Thursday, March 5, 2015
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西武鉄道の飯能駅から秩父駅までの間にある山脈を歩く42kmのトレイル。Middle Part は子ノ権現から伊豆ヶ岳を越えて正丸峠、旧正丸峠を繋ぐものだ。前坂から子の権現まではハイカーの少ない静かな路で、子ノ権現からは一転して人気の伊豆ヶ岳があるメイン・トレイルとなる。 070.gif

西武鉄道沿線、飯能駅から奥武蔵縦走の First Part はこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 飯能駅から天覚山を越えて吾野駅へ Traverse the Okumusashi Mountains, Saitama”





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朝8時半に吾野駅に降り立った私。
前回(1月末)のFirst Partの縦走でこの駅にたどり着いたのは夕刻の5時過ぎだった。
ライトが必要なほどの暗い樹林帯を速足で降った。 042.gif
あたりの景色も山々の様子も冬と何ら変わっていない様に思える。
しかし、確実に日差しは伸びて、心なしか外気も暖かく感じる。 058.gif
吾野駅の西側にある地下道をくぐり線路の南側に出る。
“吾野湧水” の前の墓地の脇を行けば、 “大高山・天覚山” と書かれた道標があるので、そこから山路に入る。 071.gif




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いきなり針葉樹林帯の急坂を登る。トレイルは明瞭で迷う路もない。50分も登ると前坂からの尾根上に到着する。ここは交差点になっていて、南に行けば竹寺へ続く飛村(ひむら)集落などがある。左(東)に行けば前坂で、右(西)がこれから向かう子ノ権現方面だ。 070.gif




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しばらく尾根伝いに行くと、 “発破注意” 直角に左に曲がって急坂を降る。山腹をどんどん降ると左下に民家が見え、舗装道路の林道に出る。林道を150mほど北に行くと、見落としてしまいそうな小さな尾根に、これまた小さな道標がある。今回のルートの中で一番分かりづらい所かも知れない。尾根に入って少し行った所に赤い前掛けを着けた地蔵があるので、これも一つの目印になる。この先からは比較的わかり易いトレイルとなる。




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少し進むと左手に、こんな所に墓地が・・と思ういわくありげな墓地を過ぎる。その先から522.1ピークの登りが始まる。尾根の右側が切れ落ちている露岩の急登をこなせば北側方向の展望がきく522.1ピークに着く。駅から約1時間半、一休みして行こう。 063.gif




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北側の山との間に、月面のように広がっている採掘場が見える。




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さて、522.1ピークから子ノ権現までは、展望の無い人工林の中のトレイル歩きだ。トレイルは始めは南西に、すぐに北西に向きを変えて、アップダウンを繰り返す。小ピークの一つには祠があるピークもある。522.1ピークから1時間ほど歩くと、顕著な三差路に出る。滝不動からの路が合流する “スルギ” と呼ばれる所だ。




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前坂から子ノ権現までの路は、もう少し不明瞭かと思っていたが、思った以上に整備されたトレイルになっていた。しかし、ハイカーの少ない静かな区間であることは間違いないようだ。あたりには常緑樹も多く、枯れ木で覆われた味気ない冬の広葉樹林の山とは一味違う。 072.gif




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やがて広葉樹が植えられたスポット的な場所にでる。古いトタン板などが散乱している。トレイルはここを左に曲がり木立の中を進む。右手の視界が開けてくれば、子ノ権現の境内に続く車道に飛び出る。埼玉県指定天然記念物の2本スギ(樹齢800年/1本は枯れている)が鳥居の手前に生えている。 005.gif




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子ノ権現(天龍寺)は、火災と足腰にご利益があるらしく境内には大きな鉄わらじなどがある。

吾野駅から約3時間強、前坂から約2時間。ここでランチを食べて後半の登りに備えよう。 063.gif 066.gif




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トレイルは寺のおみくじ売り場の左手から竹林の脇をぬって行く。フクジュソウの黄色い花が鮮やかだ。 056.gif




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キャー! て・て・手が~!子ノ権現の裏手に進むと、紅梅のむこうに白い手が・・! 何でこんな所に・・何だかとっても異様な光景だ。 005.gif 008.gif




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子ノ権現からは、体力さえあれば猫でも杓子でも中高年でも歩けるメインストリート(例の関東ふれあいの道ってやつ)だ。
南に竹寺に続くトレイルを分け、小さな愛宕山を越えて、天目指(あまめざし)峠に降る。
“まだ下るのか~” って思うほど降る。やがて子ノ権現から1時間弱くらいで天目指峠に着く。
天目指峠を過ぎると、ようやく道標に “伊豆ヶ岳” のサインが見えてくる。峠からはひたすら登りだ。
奥武蔵と言えば、人工林の森というイメージだが、土壌が削れて、根がむき出しになった状態の樹木もよく見かける。




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天目指峠から30分程で中ノ沢ノ頭に着く。山頂に伸びるトレイルと巻き路がある。私はここは巻き路を選択。中ノ沢ノ頭のピークを踏む意味が見つからない。私、ピークハンターじゃないし・・ 044.gif




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トレイルに横たわる古木、長い年月にわたって朽ち果てていく古木、こんな光景をどこかで見た記憶がある。あれは静かな湖畔に横たわるマツの木だったかな・・→ “ラブリーな森と湖  Sunset Trail - Big Laguna Loop in Cleveland NF”





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歩くのが嫌になったので、ちょっと道草。トレイル脇の赤い実を観察。 027.gif




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木立の向こうに、今回のコース中の最高峰、伊豆ヶ岳(850m)方面が見える。遠いな~ 008.gif




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子ノ権現から約1時間半、右手に送電鉄塔を見てしばらく行くと、立派な山名標識がある高畑山(695m)に着く。
実はこの高畑山にはちょっとした裏話がある。
1991年に改正されるまで国土地理院発行の25,000/1 地形図では622.7mの中ノ沢ノ頭のほうを高畑山としてあった。
そのため高畑山はどちらなのかという疑問と混乱をハイカーに与え続けたという話は、以外に知られていないようだ。 039.gif
もっとも、奥武蔵の山の存在自体を最近まで知らなかった私には混乱も疑問も問題も一切ない。 041.gif




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高畑山からさらに北に向かって進むと、ひときわ緑の濃い一帯を通過する。“アセビ” の森だ。環境庁の植物案内板も設置されている。 072.gif 056.gif




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標高が上るに伴い、トレイル上に大きな石や岩が目立ちようになる。ワイン色の岩が横たわるあたりから傾斜も一段と強くなる。私には今回のルート中で一番苦しい部分だった。もう心臓がパンクしそうだ! 042.gif




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急傾斜の先に休憩所の屋根が見える。
あそこが伊豆ヶ岳山頂か!
ようやくたどり着いたピークは古御岳(こみだけ:830m)だった!
“Shoot!やられた~、こんな簡単なトリックにかかってしまった!” 044.gif 007.gif




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古御岳からさらにひと山登ること約30分、岩場の先に細長い山頂部をもつ伊豆ヶ岳(851m)に到着した。 066.gif 子ノ権現からここまでは人気トレイルらしく、ウィークデイにも関わらず20人くらいのハイカーとすれ違った。しかし、どのハイカーも伊豆ヶ岳方面から東に(標高的に下り方向)に歩いている。登り方向に歩いているのは私だけ?のようだ。




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山頂で休憩した後は、正丸峠に向かって下降を始めよう。山頂の北からヤセ尾根を降っていくと、落石防止のため “女坂” の利用を促す看板がある。ここが話しに聞く “クサリ場の男坂” と “迂回路の女坂” の分岐か!この時間ともなると他にハイカーはいないのでクサリ場を降ることにする。 071.gif
ヤセ尾根の大きなボルダーを巻いていくと、クサリがベタ張りになった岩場の上に出る。 “わ!長いクサリ!” 005.gif




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岩場は登るより降る方がいやらしい。加えてこの岩場は逆層なので足場が悪い。ここまでとても便利だったハイキングストックが、ここだけは邪魔物になる。100mくらいはあるかと思える長いクサリ場だが(実際は50mくらい)、緊張はするものの、今までの単調でひたすら体力勝負の忍耐トレイルよりは数倍楽しい。 060.gif

ちなみに、なぜクサリ場が男坂で、迂回路が女坂なのだろう?通名だろうが、昔なら当たり前の発想かもしれないが、セクハラ、パワハラが取りざたされる現代においてはナンセンスな通名である。って思うのはアメリカ帰りの私だけ? 039.gif 003.gif 看板にも “女坂” なんて明記せずに単純にクサリ場、迂回路でいいじゃん! 021.gif
 



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クサリ場をこなし、長岩峠、小高山(720m)を越える。歩幅の広い長い木段をしばらく降ると、突然茶店の裏手にでる。そこは車道(旧国道)が横切る正丸峠だ。時間は午後4時、059.gif ここから下山したい気持ちを抑えて、次のPartに効率良く繋げるために、さらに1時間弱ほど歩き旧正丸峠まで行くことにする。 070.gif 車道を挟み、茶屋とは反対側にある階段を登って、北に向かって尾根を進む。すぐに休憩所があり、その先を登った所が正丸山だ。続いて川越山(カンゼ山)の登りをこなせば、西側の木立の間からピラミッドのような武甲山が視界に入ってくる。  042.gif 




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そして、長い木段を降りきれば旧正丸峠に着く。旧正丸峠はひっそりとした林の中にあり、今なお昔の面影をとどめている。
ここで、右(東)に曲がり旧国道の車道を横切り、沢沿いの路を1時間も降れば正丸駅に着く。(この間の詳細は次回のLast Part 編で明記する) → “横瀬町/秩父市 奥武蔵縦走 正丸駅から丸山を越えて西武秩父駅へ   Traverse the Okumusashi Mountains” 




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全トレイルに渡り、ほとんどスギやヒノキなどの針葉樹林帯の中で単調な風景が続く。
気づけば風景写真よりも道標ばかり撮っていた。 003.gif
特にこれからの時期(春先)は花粉症の人には最悪のトレイルになるだろう。
飯能アルプスの銀座とも言うべき子ノ権現から伊豆ヶ岳のメインストリートを挟み、ハイカーの少ない前坂から子ノ権現、正丸峠から旧正丸峠と始めと終わりは静かなトレイルが歩ける。 049.gif
途中に子ノ権現があるので、単調なハイクの良い気分転換になる。
伊豆ヶ岳のクサリ場はしびれる! 004.gif 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約15km(吾野駅‐前坂‐子ノ権現‐天目指峠‐高畑山‐伊豆ヶ岳‐正丸峠‐旧正丸峠‐正丸駅)
標高差: 約680m (縦走につきもののアップダウンがあるので累計標高差はこれ以上ある)
実動時間: 約9時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-05 12:20 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(0)

飯能市 奥武蔵縦走 飯能駅から天覚山を越えて吾野駅へ     Traverse the Okumusashi Mountains

Wednesday, January 28, 2015
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奥武蔵というエリア、いったいそこは何処なのか? 039.gif 今までその存在も知らなかった。奥秩父がバックに控えているため雲取山、笠取山、甲武信岳、金峰山などに目を奪われてしまう。 それらの高峰、名峰の前座のようにそびえる山々が奥武蔵の山脈だ。いずれも1,000m前後の低山が連なる。いまいち分かりずらいこれらの山を知るには、歩いてみるのが一番だ! 045.gif
そこで、奥武蔵の山間を走る西武鉄道にそって、飯能駅から秩父駅までの間にある山脈を歩くことにした。その水平距離およそ42kmと、まるでフルマラソンだ。トレランのランナーなら1日で走破してしまうトレイルだが、そこは癌患者の鈍足の私がやるのだから、1日では絶対無理! 046.gif 2日?いえいえ3日は必要でしょう!
飯能駅から秩父駅までの42kmに及ぶトレイルの主な山は、飯能駅側から天覧山、多峯主山(とうのすやま)、久須美坂を経て天覚山、大高山、子の権現から人気の伊豆ヶ岳、正丸峠を経て丸山(このトレイルの最高峰)、大棚山に降り、西武秩父駅。ちなみに、天覧山から伊豆ヶ岳までの山脈を飯能アルプスと呼ぶらしい。いざ参らん!奥武蔵大縦走! 070.gif




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トレイルは各駅を起点に整備されているので、どこからでも登れて、どこからでも下りれるというのがメリットである。しかし、できれば効率よく縦走路をトレースしたいので、どの駅から入山、下山したら良いかを地図とにらめっこで山行計画を考える必要がある。
そして、私が考えたこの大縦走のFirst Part は飯能駅から‐天覧山‐多峯主山‐久須美坂‐天覚山‐大高山‐前坂までの14kmだ。出来れば子の権現までと思ったが前坂までが限界だった。 042.gif





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JR高崎駅から始発の八高線に乗り継げば、朝7時半には飯能駅に着ける。飯能駅からは、まず天覧山の登山口である能仁寺を目指そう。
駅前からの行き方は何通りかあるが、飯能駅の北側の大通り商店街(県道70号)を東に行き、突き当たると観音寺があるので、観音寺の右横を北に進み次の信号を左に行くのが早いだろう。
または、観音寺がある “市立図書館” の信号を渡り、入間川に沿って西に少し行き、“天覧山下” のバス停の先の信号を右に曲がり、飯能市民会館などがある市民公園の北側を右に行っても能仁寺の参道前に至る。
ここまでは街歩きなので、登山マップよりも街マップ、グーグルマップやGPSで能仁寺をターゲットしたほうがわかり易い。




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能仁寺の東側の舗装道路を登ると、公衆トイレなどがある高台の公園に出る。トレイルはその先で二つに分かれる。右が一般コースだが、左からも岩場を通って天覧山に行ける。飯能駅から約40分で天覧山に到着。山頂には展望台があり飯能市街が一望できる。西には大岳山や日ノ出山などの奥多摩の山々がそびえている。 072.gif




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天覧山まではハイキングトレイルと言うより、地元民の早朝散歩のためのプロムナードといった感じである。ここから多峯主山へは、展望台の北側についた階段を降り、マツ林の中の路を北西方向に降れば、沢が流れ、夏には湿地植物の生える水田跡に出る。




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三差路を右に行き、高麗峠へ向かうトレイルを右に分けると、 “見返り坂” という針葉樹が美しい森に入って行く。また、案内板によれば、この周辺には一見普通の笹のように見えるが、幹の色や枝の出方に特徴のある、この土地固有の “飯能笹”という笹が自生しているらしい。辺りの笹を観察してみたが、やっぱり普通の笹だった。。003.gif




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源義経の母、常磐御前が、あまりの風景の良さに後ろを振り返り振り返り歩いたという、“見返り坂” を私も振り返ってみた。 037.gif




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後ろの風景も良いが、私は針葉樹の下の青々とした植物のほうが気になった。冬でも、日陰でもしっかり生きている小さな植物に何だか愛しさを感じてしまう。 056.gif 043.gif




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見返り坂の起伏をしばらく行くと、トレイルが二つに分かれる。右は急な石段を登り、子供専用のクサリ場(こんなクサリ場、初めて見た!)から多峯主山へ。左は涸れたことが無いという “雨乞池” を経由して、右に行けば多峯主山山頂へ至る。 072.gif 071.gif




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飯能駅から1時間30分、天覧山から50分ほどで多峯主山に到着。広い山頂にはピクニックテーブルも置かれていて、見晴らしも良いので休憩するには最適だ。 072.gif 063.gif
北側の山腹には新興住宅地が広がっている。山頂から西に伸びる昔の主稜線はもう存在しない。宅地造成で尾根そのものが削られてしまって、現在は造成地南側にわずかに残った樹林の中の迂回路を行くこととなる。




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その迂回路に入るには、多峯主山から南の尾根伝いに少し降り、小さな登り返しの右に “久須美坂” への道標がある。

このトレイルは細くて、道標も見落とし易いので注意しよう。 034.gif

見落として行き過ぎてしまうと写真左の御嶽護国八幡神社に出てしまうので、この神社にきてしまったら戻って迂回路入口を探そう。




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迂回路には所々、現在地を示した案内図が置かれている。
右手に迫る造成地のフェンス沿いに西へ西へと進む。
迂回路周辺には、わずかであるが自然林が残っている。 072.gif
やがて坂を降りきると谷間に出て、飯能日高団地へ続く車道に飛び出る。




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車道を50mほど北に行くと、車道を挟んで反対側の山の斜面へと続く入口がある。藪っぽい入口を入ると右にコンクリートの壁が現れる。 何じゃこれは!?本当にトレイルなのか?と半信半疑で壁の横の雑草に覆われた斜面を登る。 039.gif と、壁の正体は沈砂池?のようなコンクリートに囲われた空地だった。 044.gif




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沈砂池の端から斜面に続く階段を上り、樹林帯の急登をつめると、右に住宅地が迫った尾根路に出るので西にたどる。それにしても凄い(住宅地の)景観だ。 005.gif
カリフォルニアでもこんな光景を見たことがある。人気の海岸都市サンタモニカの裏山的存在のトレイル Los Liones Trailを歩いたときだ。クッキーカッターと呼ばれる同じ作りの住宅地が見下ろせるトレイルだった。→ “サンタモニカの超人気トレイル Los Liones Trail to Parker Mesa in Topanga”




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住宅地をやり過ごすと、ふたたび樹林に囲まれた坂道となり、小さな露岩の横を抜け、坂を登りつめれば277.5m峰に着く。




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277.5m峰の少し手前には、鉄筋のやぐら?がある広々とした公園がある。ここまで飯能駅から4時間弱、多峯主山から約2時間くらいだろう。 063.gif




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277.5m峰から西に10分くらい行ったところが久須美峠だ。

右(北側)に武蔵横手駅へのトレイルを分ける。 071.gif




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久須美峠を過ぎると木の祠が右にあり、いよいよ深い樹林帯が始まるかのように思われる・・が・・




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足元のトレイルも、いい感じに自生植物に覆われている。




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久須美峠からは、ほとんど人工林の中だ。しかし、人工林とはいえ、下枝を落とした林相は実に美しい。 072.gif 久須美峠から1時間弱で右に釜戸山を経て武蔵横手駅に行くトレイルを分ける。




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すっかり深い針葉樹林帯かと思いきや、釜戸山分岐を過ぎてしばらく行くと、突然南側にゴルフ場が見えてくる。 005.gif




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ゴルフボールが飛んでくるのではないかと思われるほど、ゴルフ場のグリーンがすぐ左(南)に迫っている。大きな起伏を越えて行くと送電鉄塔の下を通る。小ピークを降りきれば又も車道に出る。




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東吾野駅に通じる林道、長尾坂の東峠である。そう、この飯能アルプスは各駅から林道が南へ横断しているのだ。東峠の林道を左に50mほど下ると、右に天覚山に行くトレイルの入口がある。




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天覚山へ向かうトレイルの入口から細い流れの沢伝いに急な坂道を登れば送電鉄塔に着く。鉄塔の北側は展望が良く北奥武蔵の山並みが良く見える。 072.gif




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鉄塔から尾根通しとなり、天覚山までさらにきつい登りが続く。このコースの中で、はじめての本格的な登りと感じた。 042.gif




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飯能駅から歩くこと7時間、朝からの疲れが出てくる頃だ。きつい登りを何とか登り切ると、そこは西日の当たる天覚山(445m)の山頂だ。 066.gif

写真では分かりずらいが、山頂からは南東方向にスカイツリーが見えていた。 001.gif

また、天覚山から北側に、平戸集落を経て東吾野駅に下るトレイル(約30分)がある。もし、歩くのが嫌になったら、このトレイルで下山できる。どこからでも登れて、どこからでも下りれるっていいね。 043.gif




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天覚山で展望を楽しみながら一休みしたら、本日最後のピーク、大高山を目指そう。西に向かって進み、410mピークや小さなピークのアップダウンを繰り返す。天覚山から1時間、いい加減歩くことが嫌になってきた。すると “大岩” と書かれた露岩が現れる。




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大岩からは木の根の階段が続く。美しい木の根がトレイルに張り出し、自然の階段のようだ。 072.gif




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人工林の中のトレイルで、単調な風景にいささか飽きてきたところだったので、思わぬ自然の芸術作品に出会えてテンションが上がる。 072.gif 070.gif




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自然界からのご褒美に背中を押させて最後の木の根の階段を登り切る。山頂かと思いきや、石祠のある偽ピークだった。もう一つ先が本当の大高山(493m)の山頂だ。やっと着いた! 066.gif 午後4時、冬の午後は短い。急いで吾野駅まで下山しよう。大高山から縦走路をそのまま西に30分も急下降すれば、前坂という林道の峠に出る。 070.gif




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前坂から舗装された林道の対岸にステップがあるので尾根に登る。
すぐに前坂の分岐に出るので、右(北)に曲がり駅まで降る。
(この間の詳細は次回のMiddle part 編で明記する)→ “飯能市 奥武蔵縦走 吾野駅から伊豆ヶ岳を越えて正丸駅へ  Traverse the Okumusashi Mountains”
林道を国道まで歩いても良いが、下山路としてはだいぶ遠回り(約1時間)になるのでお勧めしない。 042.gif

トレイル全体に人工物が多く、縦走路としては完成度が低い。
特に久須美坂周辺などは住宅地とゴルフ場に挟まれ、面の皮一枚で何とか繋がっている感は否めない。
人工林が多く自然もやや単調である。


私のこのトレイルへの評価: 3★ 中級者向け
行程距離: 約15km(飯能駅‐天覧山‐多峯主山‐久須美坂‐天覚山‐大高山‐前坂‐吾野駅)
標高差: 約400m (縦走につきもののアップダウンがあるので累計標高差はこれ以上ある)
実動時間: 約9.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-04 13:23 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(4)