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片品村 上州武尊山 オグナほたか口から登る夏の剣ヶ峰     Kengamine in Katashina, Gunma

Sunday, July 12, 2015
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レイニーシーズンが終ったかと思えるような好天続きの週末、苗場山に引き続き連日で2,000m級の山に登ろうということで、上州武尊山に出かけたのだが・・・ 007.gif




f0308721_18532628.jpgアクセス: 関越自動車道沼田ICを下り、左折して川場方面に向かう。

県道64号線で山間部を抜け、武尊高原の案内板を左折してオグナほたかスキー場に行く。

パーキングの最奥に登山口の標識がある。




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トレイルは、いきなり雑木林の中のスイッチバックの急登で始まる。 042.gif




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すぐに傾斜が緩み、ヤマオダマキなどの高山植物が咲く快適な路となる。 043.gif




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ところが、そのまま森の中を行くのかと思いきや、30分ほどで森を抜け、舗装道路が敷かれたスキーゲレンデに出る。

右の急斜面の舗装道路を約1.5km登る。 042.gif

“おーい、左の道ではなく、右の道だよ~!” 046.gif




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単調な舗装道路の歩きに加え、夏の日差しが照りつけて、けっこう身体に悪いトレイルだ。 003.gif

でも、トレイルの脇には、ムラサキツメクサやヤグルマソウ(写真左)ヤマブキショウマ(写真右)などの夏の草花がてんこ盛りだ。 056.gif 056.gif




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ようやう舗装道路の終点が見えてきた。ここからゲレンデの左端を登って行く。 042.gif




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ゲレンデにはタンポポ? ニガナ? じゃなくて、タンポポによく似たブタナ(タンポポモドキ:写真左)が群生している。ヨツバヒヨドリ(写真右)もたくさんの蕾をつけて咲き始めていた。 056.gif 056.gif




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これは何かな? 名前は“日陰”だけど、日当たりのよい場所を好むという、ヒカゲノカズラかな?




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ゲレンデの丸太の階段を登りつめれば、川場野営場分岐に着く。

分岐周辺からは、渋川市街や上州子持山、小野子三山、遠くには榛名山も見える。




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分岐を右に行けば、登ってきたゲレンデと、長い舗装道路が眼下に見える。

同行者たちの足並みは早い。競うようにガンガン登って行く。

それに引きかえ私は、どうにも足を上げるのがつらい、身体が重い。 008.gif

草花の写真を撮り、立ち上がる度に立ちくらみがする。 025.gif

昨日の苗場山の疲れがでたのか?急に暑くなった気候のせいか? 058.gif

いやいや、放射線治療の副作用だろう。  007.gif

抗癌剤治療に比べて、放射線治療は苦しくなかったので油断していた。

恐るべし、放射線!

原因はどうであれ、あまりのハイペースに、ついていけないと判断し、早くも戦線離脱を申し出る。

同行者たちに、自分は山頂へは行かず途中で引き返す旨を伝え、ゆっくりと自分のペースで行ける所まで行くことにする。




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川場野営場分岐から前武尊までは、岩や木の根が張り出した樹林帯の急登が続く。

木々の切れ間に視界が開け、確実に高度を上げていることが実感できる。




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トレイルに石像や、石祠などが現れだし、あたりが笹藪に覆われてくれば、日本武尊の銅像のある前武尊(2,040m)は近い。

川場野営場分岐から前武尊までは0.7kmと短い距離であるが、足場の悪さと急な傾斜で実際の距離よりも長く感じられる。 042.gif

登山口から約2時間半くらいで前武尊に着く。 042.gif 063.gif




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前武尊で休憩した後は、武尊山主稜部の縦走に入る。

すぐに剣ヶ峰(2,083m)がその独特の姿を現す。 005.gif

剣ヶ峰の東面は崩壊が激しく、登山禁止になっているようだ。

ここは右側にトラバース路がある。




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トラバース路は、笹の根が張り出した歩きずらい路であるが、この時期はオトギリソウの群落がトレイルを埋めていた。 056.gif 056.gif




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f0308721_1945551.jpg前武尊から0.5kmほどで剣ヶ峰と、剣ヶ峰の北に位置するトサカ岩との鞍部に着く。

鞍部からは、西側に剣ヶ峰山(こちら側の剣ヶ峰とは別物)や、その奥に谷川連峰も見える。 072.gif

鞍部からトサカ岩へは、低木が生い茂る右のトレイルに進み、トサカ岩の岩場に取り付く。

岩登りの嫌いなハイカーは、左側に巻き路もあるので、少し下り岩壁の基部を行くとよい。 034.gif




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剣ヶ峰へは、ロープでバリケードされているので、登る場合はロープをくぐって、汚い草付きのルンゼに掛かったクサリ場(写真上)を登る。が、リスクを犯してまで登る価値があるとは思えないのでやめておこう。 046.gif 015.gif




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トサカ岩のクサリ場を登る。写真はトサカ岩の上から下を覗き込んだもの。

かなり急な岩であるが、スタンスもあり、クサリを頼りに登れば問題ない。




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トサカ岩のピークから剣ヶ峰が南に聳える。

タイトルを、 “オグナほたか口から登る夏の剣ヶ峰” としたが、正確にはこの剣ヶ峰は登山禁止で登れないので、コルの北側のトサカ岩を登る。




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トサカ岩のピークから、岩稜通しにトサカ岩の北の端まで進む。




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武尊山の主稜尾根、手前から家ノ串、中ノ岳、沖武尊(武尊山)の3峰が目の前に見えてくる。 072.gif

この眺めをみながらブランチにする。 063.gif 060.gif




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中ノ岳のピークから東の稜線をたどれば、麓には武尊牧場と、遠くに尾瀬や日光連山が望める。




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トサカ岩の岩稜の上でうとうと昼寝を始める私の側らでは、トンボの群れが飛び交っていた。 014.gif

遠くの山並み(東側)には、先日登った日光白根山がひと際大きく頭を突起している。




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振り返り(南側)、トサカ岩のピークを仰ぎ見る。




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そして、西側には川場谷を挟み、沖武尊(武尊山)から続くもう一方の稜線、剣ヶ峰山、西峰、高手山の山脈が見事なグリーンのラインを描いている。

なお、西の稜線の剣ヶ峰山と、こちらの剣ヶ峰を混同しないように、こちらの剣ヶ峰は、川場尾根上にあることから川場剣ヶ峰とも呼ばれている。




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さて、360度の展望を堪能したら、そろそろ下山しよう。 トサカ岩を北の端まで下り・・・




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絶壁にかけられたハシゴを降り、さらに岩場を10mほどクライミングダウンして巻き道と合流する。




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巻き道を左にUターンしてトサカ岩の基部を、剣ヶ峰とトサカ岩の鞍部まで戻る。後は往路を降りるだけだ。

この日、私は帰路でも、下山なのに心肺が苦しかった。要所要所で長い休憩をしながらゆっくりゆっくりと降りた。




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スキー場の舗装道路の歩きに嫌気が差してきた頃、1匹の蝶が目に留まった。

微妙に4枚の羽をそれぞれ動かす。その不思議な動きと美しさにしばし時を忘れて魅入った。 043.gif
  



f0308721_19125858.jpgスキーゲレンデ内の長い舗装道路歩きに加え、川場野営場分岐から前武尊までの路の悪さなどを考えると3★が妥当かと思うが、剣ヶ峰の岩場の楽しさと、何より展望の素晴らしさを加味し、おまけして4★とした。是非、展望が期待できるお天気の良い日に行って欲しい。秋の紅葉シーズンもお勧めだ。

個人的には、とにかく疲れた山行であった。疲れだけならまだしも、その後、私は発熱、咳、頭痛、ジンマシンに襲われ、3週間経った今でも咳が止まらない。見た目は元気そうでも、やはり自分は癌患者であることを思い知らされた。 008.gif
高低差800mを越える山行はまだまだ身体にきついな~ 007.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約8km(オグナほたかスキー場‐前武尊‐剣ヶ峰‐前武尊‐オグナほたかスキー場)
標高差: 約880m
実動時間: 約7.5時間 (2時間休憩込み)

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by dream8sue | 2015-07-12 18:36 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(2)

上信越 苗場山の山上湿原を訪ねて     Mount Naeba in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Saturday, July 11, 2015
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赤城山の覚満淵カヤの平高原の南・北ドブ湿原と初夏の湿原めぐりが続いたが、その延長線でかねてから訪れてみたいと思っていた苗場山の山上湿原に行ってきた。 070.gif

しかし、山上湿原ということは苗場山の山頂まで登らなくてはその湿原を見ることはできない。
高低差900m、途中で大きく下るので、累積高低差は1,100mだ。ハイキングの域を超えている。これはもう登山だ! 042.gif

この高低差の登山をしたのは、昨年秋の上州武尊山が最後だ。この頃は、化学療法を始めたばかりで比較的体力もあった。けれど、抗癌剤治療、放射線療法と治療が進むにつれ体力が無くなり、一時期は駅の階段でさえも息切れがひどく一気には登れなくなった。はたして山頂湿原までたどり着くことができるのだろうか・・・ 025.gif




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アクセス: 苗場山に至るいくつかのルートの中で、高速道路からのアクセスの良い苗場山東面から入ることにする。

東面はスキーリゾートエリアとしても有名であるが、その中のひとつ、かぐらスキー場から神楽ヶ峰を越えて山頂に至る祓川コースを登ることにする。

関越自動車道の湯沢ICから国道17号(三国街道)を8kmほど南下したあたりで、右折して清津川を渡りかぐらスキー場へ通じる林道に入る。

林道を10kmほど走れば和田小屋手前のかぐらスキー場町営パーキングに着く。途中にゲートがあり、係員に登山届けを提出する。




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かぐらスキー場町営パーキングから、登山口の標識の右側の山路を行き、途中で林道にでる。

山路はぬかるんでいることが多いので、初めから林道を歩いて和田小屋まで行くほうが楽だと思う。和田小屋までは20~30分ほどだ。 059.gif

ここはスキー場のゴンドラの山頂駅でもあり、標高1,380mの山の5合目にあたる。




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和田小屋からスキーゲレンデを横切って、右側の樹林帯に入って行く。 070.gif




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ブナ林の中を行くトレイルは、所々に木道が設置されているが、全体的には粘土質の滑りやすい路なので、雨の後などは厄介だろう。 008.gif




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しばらくは展望のない樹林帯であるが、この時期はゴゼンタチバナ(写真左)やモミジカラマツ(写真右)などの高山植物が、ハイカーの目を楽しませてくれる。 056.gif 056.gif




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和田小屋から約30~40分で6合目、1時間ほどで下の芝に着く。 059.gif

対岸の清八沢の上部は樹林帯が伐採され、中の芝(標高約1800m)までスキーリフトが延びている。

同行者のボーダーの話では、このリフトは通称ゴロマと呼ばれる第5ロマンスリフトで、かぐらスキー場最上部まで、山スキーヤーや山ボーダー達を上らせてくれるそうだ。




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下の芝を過ぎると、樹林帯の中にスポット的に小さな湿原が現れる。




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足元にはイワカガミやマイズルソウが咲き、日当たりのよい樹林帯にはムラサキヤシオ(写真上)が、紺碧の空に鮮やかなピンクの花を咲かせていた。 056.gif




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ブナ林がいつの間にかツガに変わり、ゴロマの終点を右にみれば中の芝まではすぐだ。東面に湯沢町や巻機山などの展望が開けてくる。 072.gif




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中の芝は、露岩の点在する広い草原で、ワタスゲ(写真上)やウラジロヨウラク、コバイケイソウなどが咲くホットする場所だ。 043.gif

木段が現れ、休憩スペースも作られている。登山口から2時間強、しっかり水分補給して休憩してから行こう。先はまだ長いぞ! 063.gif




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中の芝から木段を登り、露岩のトレイルを15分も登ればそこは上の芝である。




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上の芝には、苗場山冬期登山の開拓者の記念碑の埋め込まれた三角岩がある。

その先で苗場山西麓からのトレイル、小松原コースの分岐を右に分ける。

小松原コースは、距離は長いが美しい池塘群が広がる小松原湿原を楽しめるので、いつか機会があったら歩いてみたいトレイルだ。




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小松原コースの分岐からは、傾斜が緩やかになる。主稜線通しに神楽ガ峰へ向かう。

途中には“股スリ岩”の露岩があるので、股をすらないようにね。 037.gif




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稜線に向かって笹の大傾斜が続いている。太陽に反射した笹原がとても美しい。 072.gif




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左手には針葉樹の森が眼下に広がる。




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トレイル脇にはクルマユリやコバイケイソウ(写真上)などが満開である。 056.gif




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上の芝から30分程度で神楽ガ峰に着く。神楽ガ峰周辺からは東にカッサ湖(田代湖)の青い湖面が見下ろせる。その先には平標山などの谷川連峰が望める。




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神楽ガ峰から南に向かって大きく下り込む。南斜面の明るいトレイルには、イワカガミ(写真左)の群落が続き、ショウジョウバカマ(写真右)なども咲いていて飽きることがない。 056.gif 060.gif




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そして、正面にはどっしりとした苗場山本峰が姿を現す。 005.gif




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神楽ガ峰と苗場山の鞍部にあたる “お花畑” までは約200mの急下降になる。

途中、 “雷清水” の水場を通る。

この日はとても暑い一日で、この水場での補給はとても助かった。




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お花畑は、西面の硫黄川と東面の棒沢の源頭部で、高山植物が咲き乱れるラブリーな場所だ。 056.gif 060.gif




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東面の棒沢には、まだたくさんの残雪がある。

残雪の沢から吹き上げる風がひんやりとして気持ちが良い。 043.gif




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振り返れば、神楽ガ峰と、その下の雷清水の水場で順番待ちをするハイカーの一群が見える。

“帰りは、あの峰まで登るのか~・・” 008.gif




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ラブリーなお花畑を過ぎ、9合目に差しかかると、上を見上げると首が痛くなるような急傾斜が始まる。

ここが “雲尾坂” と言われる急登で、これを登り切れば苗場山だ。

最後の踏ん張りどころだ。

心配していた通り、私の心臓はキュンキュンと悲鳴を上げている。 042.gif

おかしいな~・・足が上らない、身体に力が入らない・・空腹感もある。 008.gif

山頂まであと30mくらいのところで、ついに気力が途絶えた。 002.gif

へなへなと路肩の岩の上に座り込んでしまった。

とにかく、行動食を水と一緒に胃袋に流し込む。 063.gif

元気な同行者は、私を心配して一緒にそこに留まってくれた。 040.gif


振り返れば、神楽ガ峰がもうあんなに遠い。

それにキレ落ちるように下って行くトレイルの傾斜がすごい! 005.gif

“帰りは、ここを降って、あの峰まで登るのか~・・” 008.gif




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なんとか、最後の力をふり絞って歩き出す。 042.gif

苗場山の山頂湿原が突然、目の前に広がる。 005.gif

“なぁ~んだ、本当にもう少しだったんだぁ~” と開放感に包まれる。 043.gif




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山頂部は、南西方向に緩やかに傾斜し、湿地が形成され小さな湖沼が多数点在している。




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山頂の湖沼にはミヤマホタルイやヤチスゲが苗のように繁っている。この様子が山名を “苗場山” としたとの説がある。 005.gif 045.gif




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山頂湿原というだけのことはあり、見えている周囲の山が低い!

この感じ、尾瀬のアヤメ平を思わせる。大きな燧ヶ岳至仏山が低くみえたなぁ~




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苗場山の山頂というのは、山頂部の北側にあり、湿原からさほど高くは無い。

でも、一応最高地点なので寄っていこう。

山頂付近からは、山頂湿原が一望できる。

その大きさ、4km四方とのこと。It's huge!!!! 005.gif

オオシラビソの森に点在する池塘が輝き、苗場山は水と草原の織り成す壮大な山だな~と思う。 045.gif




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山頂から南のトレイルを行けば、自然体験交流センター(苗場山頂ヒュッテ)がある。

自然体験交流センターの前を通り小さなループの木道を一周する。

西に秘境・秋山郷からのメインルートである小赤沢コースのトレイルが続いている。




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山頂ヒュッテの南斜面にはまだたくさんの雪が残っていた。


このあたりの湿原は、まだ枯葉色のままで、眠りから覚めていない。 014.gif




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日当たりの良い湿原はイワイチョウなどのグリーンの絨毯になっている。




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グリーンの絨毯に包まれて、チングルマ(写真左)や馬鹿者、じゃなくて、アカモノ(写真右)も咲いていた。 056.gif 056.gif

もっと、湿原めぐりを楽しみたいところであるが、日帰り山行では時間がタイトである。 059.gif




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念願の苗場山の大湿原をみることができて、頑張って登ってきてよかった。 043.gif

でも、けっして楽なルートとは思わない。 042.gif

次回は山頂ヒュッテに泊まってゆっくり湿原めぐりを楽しむのもよいな~ 045.gif




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私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け

行程距離: 約14km(町営パーキング‐和田小屋‐中の芝‐神楽ガ峰‐苗場山‐神楽ガ峰‐中の芝‐和田小屋‐町営パーキング)

標高差: 約900m (累積高低差:1,100m)

実動時間: 約8.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-07-11 16:41 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 カヤの平高原 ブナ林に眠る2つの湿原    Kayanodaira in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Saturday, July 4, 2015
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信州、カヤの平高原と聞いても、ピンとくる人は少ないだろう。

観光客やハイカーに人気の志賀高原の北に位置しながら、幸いあまりハイカーがおしかけることが無い静かなエリアだ。

標高約1,500mの穏やかな高原台地には、樹齢300年のブナの原生林や大小の湿原が点在している。

中でも代表的な湿原が “北ドブ・南ドブ湿原” である。名前はいただけないが、小ぢんまりとした美しい湿原である。 072.gif




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アクセス :上信越自動車道、豊田飯山ICから千曲川を渡り、木島平村の糠塚集落から清水平林道を東に1時間(約30km)ほど走る。

私は今年(2015年)春に開業した、北陸新幹線で飯山駅まで行き(高崎から1時間)、駅前からレンタカーを借りた。飯山駅の観光案内所は、安いレンタカー会社を紹介、手配までしてくれた。  040.gif


カヤの平高原には、牧場やキャンプ場があり、ビジターセンターとも言うべき総合案内所には、係員が常駐し、高原の散策路案内をはじめ、花や山野草などの自然情報なども提供してくれる。 034.gif

私も、気になっていた高山植物、ショウキランの植生場所を尋ねたら親切に教えてくれた。  040.gif




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まずは、そのショウキランがみられる南ドブ湿原へいってみよう。 070.gif

総合案内所の右横から公園のように綺麗に管理された牧場の端を歩き、南西に向かって樹林帯を降る。




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10分ほどで南ドブ湿原に着く。

遠めに眺めるのみで、湿原の中までは入れないのが残念である。 002.gif

南ドブ湿原は5千㎡の小さな湿原であるが、5月にはミズバショウが咲き、今の時期はアヤメやツツジなどたくさんの高山植物が咲いている。 056.gif




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トレイル脇には、落葉低木のミヤマイボタが小さな蕾をつけていた。

樹木についている北信森林管理署のネームプレートによれば、花は6~7月で、秋には実が紫黒色に熟す、と書いてある。 034.gif




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こちらも美しい花は、サンゴミズキかな? 056.gif




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そして、私の今回のお目当ては、このショウキランである。 Oh~!かなり強烈な花だ。 005.gif

今回は、ブナ林の中でたくさんのギンリョウソウに出会うが、このショウキランもギンリョウソウ同様、葉緑素を持たない植物界の異端児である。

菌類と共生し菌根をつくり、菌から栄養を奪って生活している。このような植物を腐生植物というらしい。

どこにでもいますね~、おねだり上手の美魔女は。 041.gif

まさにこのピンク色、美魔女の風格ありますね~。

男勝りのSueは爪の垢でも煎じて飲まにゃいけんね~ 041.gif




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ショウキランにショウキ(正気)を無くしたSue の目に留まったのは、赤城山の山麓でも見かけたオククルマムグラである。

1cmにも満たない小さな白い花が宝石をちりばめたようだ。その可憐さに、ようやく正気を取り戻したSueであった。 041.gif




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南ドブ湿原は、ゆっくり一周しても1時間はかからないだろう。 059.gif

再び総合案内所のあるパーキングに戻り、今度は、カヤの平高原ロッヂの先から北ドブ湿原を目指そう。




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パーキング周辺でアザミの蕾を発見。昆虫が2匹蕾の上に乗っかっている。 この昆虫、鼻が象みたいに長いゾオ(象)! 009.gif




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さて、北ドブ湿原へは、メインロードともいえる北ドブ歩道を歩く。東西2本のトレイルがあるので、往復で周回すると良いだろう。

ちなみに、この手前の花はサワフタギという樹木で、北信森林管理署のネームプレートによれば、高さ2~4mになる落葉低木で、秋には実が藍色に熟しよく目立つ、と書いてある。 034.gif




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ここは、トレイルが整備され、起伏がなく歩きやすいことから、群馬県上野村同様に森林セラピー基地に認定されている。




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はじめはシラカバ、ダケカンバなどが群生する木道を行く。 071.gif 072.gif




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そして、いよいよ地元の人が、日本一美しいというブナの原生林へ入って行く。 070.gif




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日本一美しい原生林が日本中にたくさんあって困ってしまうね。 003.gif




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どうでしょう?039.gif 日本一美しいブナの原生林! 034.gif 日本一ってことでいいでしょう! 037.gif




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そして、雨上がりのブナ林の主役は、何と言ってもこのギンリョウソウである。

豊かなブナ林の林床からニョキニョキと白い頭をだしていた。 005.gif




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別名、ユウレイタケ(幽霊茸)とも言われるが、雨の雫に濡れたギンリョウソウは、幽霊というより、ベールをまとった妖精のようだ。 043.gif




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ギンリョウソウの和名の由来は、全体の姿を白銀色の竜に見立てたものらしいが、私にはお鼻の大きなムーミンにしか見えない。 041.gif

ムーミンはいつも下を向いているので、下から中を覗いてみた。オレンジ色の歯車みたいなのが見える! 005.gif




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ギンリョウソウの他にも、面白い植物を発見。

これ花ですか? 4枚の葉っぱの上に、まるで羽根つきの羽根が乗っているようなのでツクバネソウと命名された花だ。

初めて見た!巨大ゴゼンタチバナかと思った! 005.gif




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なだらかに続くとトレイルは、さすがにセラピーロードだ。 043.gif

ブナ林の樹相のコントラストを楽しみながら歩ける癒しのトレイルだ。ここなら子供やお年寄りまで歩けるだろう。

北ドブ歩道の入口から約1.5kmほどで東西コースの分岐に着く。

ここから右にルートを取れば北ドブ湿原まではすぐだ。 071.gif




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トレイル脇には、お知り合いの須田ちゃん、じゃなくて、ズダヤクシュの花も定番だ。

この植物は喘息に効くらしい。長野県では喘息のことを “ズダ” って言うって本当ズダ? 041.gif




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分岐から少し下っていくと、突然目の前が開け、北ドブ湿原(標高1550m)が全容を現す。




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北ドブ湿原には木道が敷かれ、湿原の中央部まで立ち入ることができる。

約7万㎡の北ドブ湿原では、コバイケイソウ(写真上)やワタスゲ、トキソウ、ジャコウソウなどさまざまな高山植物を観察できる。




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陽が陰ると花が閉じてしまうタテヤマリンドウは、湿原の小さくて大きな存在だ。 056.gif

蕾の縦じま模様を見ると、床屋の回転灯を思い出すのは私だけ? 003.gif




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原生林に囲まれた北ドブ湿原には小さな休憩場(アズマヤ)もあるので、のんびりと腰を下ろしてくつろぎたい。 063.gif




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アズマヤへ向かう、木道の脇にオオバタチツボスミレ(写真上)の群落がある。

ここカヤの平高原は、植物分布上では、オオバタチツボスミレやチシマウスバスミレの南限の群生地らしい。 027.gif

まさか7月にスミレの花に会えるとは思っていなかったな~。 056.gif

このスミレ、名前の通り葉っぱが異様に大きい!




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そして何と言っても、北ドブ湿原では7月中~下旬にかけてニッコウキスゲが咲き誇り、湿原一帯がイエローに染まる素晴らしい景色を見ることができる。

・・・ということだが、訪れる時期が少し早かったようだ・・・残念! 007.gif

休憩所の前に1輪だけ咲いていた。 056.gif




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そのニッコウキスゲの隣の落葉低木はコマユミだ。北信森林管理署のネームプレートによれば、高さ1~2mで秋には美しく紅葉する、と書いてある。 034.gif




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多くの団体ハイカーは、この休憩所で往路を引き返す。

時間があるので、湿原をさらに進み、休憩所から1kmほど北にある八剣山(1,676m)まで行くことにする。

休憩所から先は、湿原に流れ込んでいる小さな沢沿いなのでぬかるんでいる。 008.gif




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沢沿いといえば、トリカブトの仲間はお決まりだね。

写真上は、花の咲く時期はトリカブトより早いオオレイジンソウだ。

色は見ての通りトリカブトとはまるで違うが、花の形はよく似ている。毒の方も1級品だ。 008.gif




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そして、お決まりといえば、エンレイソウ(写真左)と、ユキザサ(写真右)も外せない。 034.gif




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休憩所からひと登り(0.6km)で、八剣山への分岐に着く。分岐にはキヌガサソウが群生していた。 056.gif




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分岐を右に進むと、やや急斜面の登りとなる。

でも、足元にはツバメオモトやマイズルソウの群落があり、さほど登りの苦しさは気にならない。


あ、本当に花の天辺で一羽の鶴が舞っているよ! 005.gif 056.gif





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分岐から約20分(0.4km)で低木林に囲まれた八剣山に到着だ。 066.gif

展望不良のピークにはナナカマドが満開だった。 056.gif

展望良好のピークとしては、南側に高標山(たかっぴょう)があるので、展望を楽しみたいハイカーは、そちらの山を登ることをお勧めする。 034.gif




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下山は、いったん八剣山の分岐まで戻り、北ドブ湿原の西側のトレイルに進もう。

階段状の急坂を100mほど登れば、右に八剣山歩道を分ける。

階段の脇にはタニギキョウと思われる小さな花がびっしりと咲いていた。 056.gif




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左のブナ林の中の緩やかなトレイルを1.2kmほど南下すれば、北ドブ歩道の東西コースの分岐にいたる。




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この間は、ナナカマドやオオカメノキの低木のトンネルが続く。 072.gif




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前方に、白いかたまりがあれば、それはギンリョウソウと思ってよい。それほどブナ林のあちこちにムーミンのファミリーがいる。 おや、ずいぶんと大家族だね。 003.gif




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北ドブ歩道の東西コースの分岐に着く。 ここからは西コースを戻っても、東コースをとっても時間的に大きな差はない。 059.gif





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東コースからロッジ近くにある “信州大学ブナ原生林教育園” を見て帰るのも良いだろう。

軽い周回コース(0.7km/20分程度)になっているだけだが、解説板もあって勉強になる。




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長野県の最北の地なのに、北陸新幹線の開業により、北信が近くなった。

湿原の規模や美しさだけなら、尾瀬に行ってしまうが、ここは日本一美しいブナ林とセットで楽しめるところが利点である。 045.gif

牧場やキャンプ地もあり、トレイルもお手軽ルートなので、子供連れや仲間でアウトドアを楽しむには最適な場所だと思う。

本格的ハイカーには物足りないかも知れないが、ここはゆっくりと足元の小さな植物と語り合いながら歩きたいトレイルだ。 043.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 初心者、初級者向け

行程距離: 約7.5km(南ドブ湿原周回‐カヤの平高原ロッジ‐北ドブ湿原‐八剣山‐信州大学ブナ原生林教育園周回)

標高差: 約250m

実動時間: 約4.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-07-04 23:20 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)