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尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ         Ozenuma to Ōshimizu in Oze NP

Tuesday, September 29, 2015
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尾瀬フリークの私が今年最後に訪れたルートは、尾瀬の喧騒を避け静かな山歩きができる富士見下から皿伏山を越えて尾瀬沼に至るルートだった。 070.gif
詳細はこちらを読んでね。⇒ “尾瀬 富士見下から皿伏山を越えて色づく尾瀬を行く     Fujimi to Ozenuma in Oze NP”

その日は、尾瀬沼の東岸に位置する尾瀬沼ヒュッテに泊まり快適な一夜を過ごした。 014.gif

下山ルートとしては、三平峠から大清水に降るルートが一般的である。三平峠のトレイルが尾瀬沼への表玄関とするならば、今回は裏街道とでも言うべき小淵沢ルートで大清水へ降ることにする。

私はこの小淵沢ルートでの下山は昨年(2014年)の夏にも歩いているので2回目である。
詳細はこちらを読んでね。⇒ “尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る   Ozenuma in Oze National Park”

基本的に同ルートのブログは書かないのだが、今回は、富士見下から尾瀬沼を経由し大清水へぬける縦走路の一貫として完結したいので、簡単ではあるが再レポートする。 045.gif




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湖畔の尾瀬沼ヒュッテを出てから、近くにある尾瀬沼ビジターセンターで30分ほど時間を費やす。

センターの前からは朝日に輝く燧ヶ岳がくっきりと見え、朝からテンションが上る。 072.gif 060.gif




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ビジターセンターから小淵沢田代へは、2つのルートがある。1つは尾瀬沼ヒュッテのキャンプ場から檜高山の北側の樹林帯を行くルートと、もう1つは古くからある大江湿原を経由するルートだ。

樹林帯のルートは急登で展望も無く、時間的にも余り変わらないので、大江湿原回りをお勧めする。 049.gif

ビジターセンターから湖畔沿いに北に行けば、大江湿原のシンボルである三本カラマツが見えてくる。三本カラマツはまだ紅葉していないが、大江湿原はすっかり草紅葉だ。




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黄金色に染まった湿原を10分ほど行けば、尾瀬沼に注ぎ込む大江川を渡る。川を渡った先で左に付いたトレイルに進めば、尾瀬の自然を守る運動に貢献した平野家の墓がある。




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墓がある丘は、“ヤバギランの丘”と呼ばれるほど、ヤナギランが群生している。

ヤナギランの花後は、こんなふうにクルクルになるんだね。 005.gif 045.gif

墓の前では、シラタマノキが今年も白い球形の実をつけていた。 056.gif




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湿原の名脇役、ヤマドリゼンマイも色づいているね。




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大江湿原で見た、花の最終ランナーはこのエゾリンドウだった。




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大江湿原は、尾瀬では尾瀬ヶ原に次ぐ広さで、尾瀬沼周辺では一番大きい。木道を北に進めば福島側の登山口のひとつ沼山峠に続いている。

湿原の真ん中あたりで、小淵沢田代への分岐が現れるので右に曲がり、樹林帯に入る。




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f0308721_1331341.jpg樹林帯に入り、1時間弱ほど徐々に高度を上げていけば、檜高山の北側のルートと合流する。




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分岐から真っ直ぐ東に進めば、日光連山が遠望できる小淵沢田代に着く。 072.gif




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私が小渕沢田代を訪れたのは通算3度目になるが、今回が一番お天気が良く、池塘に青空が反映して最高に美しかった。 072.gif




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3週間前にここを訪れた時は、ウメバチソウやオゼミズギクの花が見られたが、さすがにもう花は無くすっかり秋の装いだ。



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湿原を過ぎ、樹林帯に入り10分ほど東に行けば、鬼怒沼林道(黒岩林道)と小淵沢ルートとの分岐に出る。

まだ記憶に新しいこの分岐を左に進み、長い黒岩林道で鬼怒沼まで縦走したのは、つい3週間前のことだ。⇒ “尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park”




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分岐を右に曲がり、緩やかに下る笹のトレイルに入る。

小淵沢の支流と思われる小さな沢に出るまでのトレイルはぬかるんだ悪路である。




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支流を徒渉してからは、小淵沢の左岸(川下に向かって左)の山腹を行く。林道に降り立ちまでの間は、ダケカンバを中心とした雑木林の中をいくが、落ち葉の積もったトレイルはソフトな地面でとても歩き易い。




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小淵沢田代から約1時間ほどで小淵沢林道に合流する。 “小淵沢田代入口” と書かれた古い標識があるが、ほとんど字は消えている。

そこからさらに林道を30分ほど降ると、奥鬼怒林道に合流する。合流地点には朽果てたワイヤー滑車のようなものが立っている。このワイヤーはここまでの小淵沢ルート上のいたるところで見かけた。




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奥鬼怒林道は中ノ岐沢の右岸に付けられた林道なので、右側からいくつもの支流が流れ込んでいる。写真の滝はオモジロ沢の出合いに落ちる滝である。




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奥鬼怒林道を歩くこと1時間ほどで、本ルートのゴールである大清水に到着する。

大清水でタクシーを呼び、富士見下にデポした車まで戻った。シーズン中は戸倉にタクシーが待機していることが多いので、タクシー待ち時間は10分ほどだった。 059.gif





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今回のルートは、前半が富士見下から皿伏山を経由して尾瀬沼まで、後半が大江、小淵沢の2つの湿原を経由し小淵沢ルートで大清水までというマイナーなルートだ。 その分、行き交うハイカーも少なく静かで歩き応えのある好ルートだ。

後半の小淵沢ルートは、大清水の表玄関である三平峠から尾瀬沼をめぐるループトレイル(周回ルート)としても使える。全長22kmとやや長くなるが、一ノ瀬までを低公害タクシーなどを使えば十分日帰りも可能だろう。

昨年から温めていたこのルートを歩き、私は、ほぼ尾瀬の全ルートを歩いたことになる。 来年は尾瀬国立公園の中でも北に位置する会津駒ケ岳や、帝釈山、田代山の方にいきたいな~ 060.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約11km(尾瀬沼ヒュッテ‐大江湿原‐小淵沢田代‐小淵沢林道‐奥鬼怒林道‐大清水)
標高差: 約720m
実動時間: 約5時間 (休憩、ビジターセンター見学込み)

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by dream8sue | 2015-09-29 01:22 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 富士見下から皿伏山を越えて色づく尾瀬を行く     Fujimi to Ozenuma in Oze NP

Monday, September 28, 2015
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尾瀬に通いだした昨年から、ずっと気になるトレイルがあった。富士見下から白尾山、皿伏山を経由して尾瀬沼に抜けるルートだ。

紅葉には少し早いかなと思案しながらも、マイカーを出してくれる同行者に恵まれ訪れることができた。 070.gif 040.gif




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アクセス:マイカー利用の場合は関越自動車道を沼田インターで降り、国道120号線で片品村に向かう。片品村の鎌田の信号で左折し国道401号線に入る。戸倉バス停を右に見てから県道63に左折する。1kmほどでスノーパーク尾瀬戸倉のスキー場へ行く道を右に行く。スキー場を過ぎて2kmほど山道を行けば富士見下の車止めゲートに突き当たる。パーキングはゲート前の左側に10台くらい置ける。尾瀬の他のパーキングと違い、山奥のダートパーキングなので無料。

公共機関でのアクセスの場合は、鎌田バス停から富士見下行きの始発バスが 7:30(5/17~10/19まで)と早いため鎌田に前夜入りする必要があるだろう。 014.gif

我々は早朝にマイカーで富士見下に入り、下山場所の大清水からは、富士見下行きのバスは無いのでタクシーを呼び富士見下のパーキングまで戻った。タクシー代約6,000円 065.gif




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ゲートからすぐに “十二曲ガリ” と呼ばれる広い林道を右へ左へ大きく曲がりながら標高を上げて行く。すると明るい平坦地の “田代原” に着く。




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田代原は低いササに覆われた美しい林で、真っ赤に紅葉したツタの葉がひと際目立っていた。 072.gif




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富士見下から富士見峠までは約6kmと長く、林道の途中にはいくつかの水場がある。

登山口から4kmほど歩いたところには “元休憩所” とかかれた水場がある。

今はすっかり入山者の少なくなった富士見下ルートであるが、昔は登山口のパーキングや休憩所にはハイカーと車がごったかえしていたと聞く。 039.gif




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単調な林道歩きも、この時期は色づきはじめた樹木を堪能しながら歩けるので楽しい。 060.gif




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いく筋もの尾根を曲がり、なおも登りつめれば右に美味しい水の飲める水場があり、その少し先には富士見小屋がある。

登山口から約2時間の林道歩きで小腹もすいた。小屋の外にトイレ(チップ制)もあるのでゆっくり休憩していこう。 063.gif




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富士見小屋で30分ほど休憩して、いよいよ本日のメインルート、白尾山~皿伏山~大清水平~尾瀬沼に入る。

富士見小屋のすぐ東に “富士見峠” があり、左に見晴十字路に続く八木沢新道を見送る。

トレイルは、富士見峠から南東に進む。




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しばらく歩いて振り返ると木々の間から富士見小屋が見え、その向こうにアヤメ平への緑の稜線が美しい。




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マイクロウェーブアンテナ塔の管理道なので、路巾も依然として広い。 070.gif




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富士見峠から30分ほどでマイクロウェーブアンテナ塔に着く。




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アンテナ塔からはいよいよ細い山路となる。赤く紅葉した木が “Welcome” と私たちを出迎えてくれる。




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山路トレイルに入ってすぐに小さな湿原がある。古い地図には、マイクロウェーブアンテナ塔の近くなので “マイクロ湿原” と書かれている。




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マイクロ湿原の北方には燧ヶ岳が見える。 このルートは燧ヶ岳の南方に位置するので、ルートの随所で燧ヶ岳を見ることができる。




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南の遠方をズームで覗けば、昨年の秋に歩いた笠ヶ岳の三角お山が見える。

思い起こせば、湯ノ小屋温泉までの長い下山道では、夕暮れになってようやくバス停にたどり着いた。バス停横の売店のおじさんに温かなキノコ汁をご馳走になったな~。 063.gif 040.gif




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マイクロ湿原から先はササの茂る明るい尾根を行く。色づきの早いツツジやナナカマド、オオカメノキ、カエデなどの落葉樹の紅葉を楽しみながら歩く。




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尾根の南側、荷鞍山方面の紅葉も始まっていた。




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富士見峠から約1時間ほどで白尾山に到着。 066.gif

白尾山周辺には、美しい小さな名も無い湿原が点在している。 072.gif 072.gif




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トレイルは、白尾山を過ぎると大きく方向を北に変える。

原生林の中に降り、皿伏山の鞍部にあたる “セン沢田代” を目指す。

原生林の中に差し込む日差しが、気持ちをほっこりとさせてくれる。 043.gif




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足元を見れば、コケの絨毯に埋もれた純白のキノコが、まるで貝殻のようだ。 072.gif




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急坂を降りきり、さらに小ピークを越えて下れば、背の高い樹木に覆われた “セン沢田代” が木の間に見え隠れする。

このセン沢田代は、昔は木道が敷かれていたようだが、今は取り払われているので、湿原を遠くから見ることしかできない。 002.gif




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セン沢田代を過ぎ、しばしクマザサ帯を行けば、程なく皿伏山への急登が始まり。




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ここでも、真っ赤に紅葉したツタの葉が青空に反映して見事だ。 072.gif




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紅葉のシャワーを浴びながら、このルート中一番の頑張りどころである皿伏山への登りを耐える。 042.gif

まだかまだかという感じでなかなか着かないが、スイッバックになったトレイルを登りきれば、ひょっこりと皿伏山の手前にとび出す。 066.gif

白尾山から約1時間半、富士見峠から約2時間半、ようやく着いた皿伏山は樹林に囲まれて展望は無い。

山頂標示の横のベンチでひと休みしてから、後半戦に備えよう。 063.gif




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皿伏山からはもう登りは無く、小湿原を2つ横切って大清水平(湿原)へと向かう。このコースのハイライトポーションである。 070.gif 060.gif




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広葉樹の紅葉と、針葉樹の緑の中の緩やかなトレイルを行く。 この先には、大清水平の湿原が待っている。




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広大な大清水平は、周囲をアオモリトドマツに囲まれ、草紅葉とのコントラストが美しい。 072.gif

こんなに大きな湿原なのに無造作に敷かれただけの一筋の木道だけで、休憩ベンチなどは無い。ハイカーで賑わう尾瀬ヶ原や、尾瀬沼の湿原とは一味違う素朴さがまた良い。

私達だけの貸切の大湿原の中にコケモモの赤い実を見つけて味見したり、写真を撮ったりと楽しい時間を過ごす。




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湿原の北には燧ヶ岳が頭を覗かせて、私たちの戯れを笑っていた。 003.gif

6月のミズバショウ、7月のニッコウキスゲの頃にも訪れてみたい場所だ。 045.gif




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大清水平から尾瀬沼へは、再び森の中の急な下りを0.6kmほどたどって行くと、尾瀬沼の南西にポンと出る。

思わず“尾瀬沼だ~!”と歓声が上ってしまう。 003.gif 024.gif 060.gif

暗い森に慣れた目に、尾瀬沼のキラキラとした湖面がまぶしい。 004.gif




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いつもの湖畔のビューポイントで、いつもの燧ヶ岳。 いつ見ても素晴らしい! 072.gif

正面の顕著なルンゼが、燧ヶ岳への最短ルートであるナデッ窪だ。

ナデッ窪の拠点である、沼尻休憩所がつい最近火災で全焼してしまったらしい。 005.gif 002.gif

いつも沼尻休憩所で天然水コーヒーをいただくのが楽しみだったのにな~・・ 063.gif 再構築されないのかな~? I wish strongly that the rest house is rebuilt.




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湖畔に出て、左に1.9kmで沼尻へ、右に1.1kmで三平下である。




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この日の宿である尾瀬沼ヒュッテまでは、右に進み三平下を経由し、さらに1kmほどの湖畔の木道歩きだ。

この間も、いつものビューポイントで、いつもの燧ヶ岳。 いつ見ても素晴らしい! 072.gif

私はつい先日(9月上旬)にもここを歩いているが1ヶ月も経っていないのにまったく色が違う。尾瀬の秋は駆け足で通り過ぎていくね。
⇒ “尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park”




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このルートは、他のハイカーに会わない静かな尾根を歩きたいと思う人にお勧めだ。 尾瀬の喧騒を嫌い、尾瀬をこよなく愛する人たちだけのルートといえるだろう。 049.gif

翌日は、尾瀬沼ヒュッテから大江湿原、小淵沢田代と周り小淵沢(ニゴリ沢)ルートで大清水へ下る。
詳細レポートはこちらから⇒ “尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ         Ozenuma to Ōshimizu in Oze NP”

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け

行程距離: 約16km(富士見下‐富士見小屋‐白尾山‐皿伏山‐尾瀬沼‐三平下‐尾瀬沼ヒュッテ)

標高差: 約700m

実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-09-28 17:32 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

奥秩父 小川山でヘリコプターによる山岳救助をみる     Rock Climbing in Ogawayama

September,22-23, 2015
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長年、登山やハイキングなどをしていると、ヘリコプターによる山岳遭難や事故現場のレスキュー活動に出くわすことがある。

今年(2015年)のシルバーウィークに行った、小川山の妹岩で起きた事故もそのひとつである。

アメリカでヘリコプターの操縦をしていた私としては、レスキュー作業でのパイロットの操縦スキルには大変興味がある。 013.gif

昔、クライミング仲間がヨーロッパアルプスで怪我をしてヘリコプターでレスキューされたことがある。傾斜のある斜面すれすれにホバリングして、イケメンのレスキュー隊員がヘリから飛ぶおり、仲間を背負ってヘリに乗り込んでいった。 005.gif 043.gif

ヘリコプターのローターブレード(回転翼)が斜面から2mくらいしか離れていなかった。パイロットの操縦もそれはそれは見事であった。

日本の山岳レスキューは、斜面すれすれまでヘリの高度を下げることはしない。リスクが大きすぎて日本人パイロットにはさせられないのだろう。上空でホバリングしてワイヤーを下げてレスキュー隊員や要救助者を吊り上げる方法が主流だ。

まあ、それにしても山岳地帯は気流が不安定なので、的確にピンポイントにワイヤーを下げるためのホバリングには神経をはらう。パイロットとしての経験の乏しい私が言うのもおこがましいが、ヘリコプターの操縦で一番難しいテクニックがホバリングだと私は思う。




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小川山は、長野県川上村にあるフリークライミングのメッカである。クライミングを行なわなくなって久しい私は、夏に避暑のつもりで行ったのを切っ掛けに、再度ここを訪れることになった。

小川山へのアクセスについては、前回の “川上村 小川山で避暑クライミング      Ogawayama in Kawakami,Nagano” を参考にしてほしい。

小川山の廻り目平キャンプ場のパーキングからは、いつものように屋根岩の眺めが素晴らしい。 072.gif 058.gif




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さて、初日は前回登れなかった人気ルートの “トムと一緒 5.10a” がある八幡沢左岸スラブに向かう。 070.gif

金峰山へのトレイルである林道を進み、ゲートを越えるとすぐ右手に八幡沢が出合う。出合いには “ビクター” というボルダーがある。沢の右岸についた踏み跡を行き大小の堰堤を巻きながら越えると、 “トムと一緒” がある河原に着く。

だが、連休とあってここは満員御礼で順番待ちが長そうだ。 025.gif 015.gif

長い順番待ちまでして登りたいと思うほどのクライミング熱はもう無い。 代替案として、近くにあるマルチルートの “春のもどり雪:4P、5.7” というルートに向かう。 070.gif

“トムと一緒” から八幡沢を少し上流に行き、左岸のガレ状のルンゼをつめる。 042.gif 樹林帯に入り右に進むとすぐにスラブ帯が現れる。その末端が、 “春のもどり雪” の取り付きである。




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“春のもどり雪” の1Pは、5.7の傾斜の緩いスラブを直上する。トップロープ(TR)用の支点は、右のルンゼの垂壁にあるが、マルチピッチなので真っ直ぐ伸ばして立ち木でビレーポイントとする。




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2P目は、スラブを左上し、立ち木に至る。




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先行パーティーが、ルートをを登り終え、早くもラッペリングで降りてきた。 071.gif





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3P目は、緩やかな凹角沿いに右上し、その後スラブを立ち木を目指して登る。が、プロテクションが取れないため、易しいピッチではあるがランナウトする。上部でキャメロットを2本セットする。




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4P目、緩いスラブを左上し、5mほどの垂壁で行き止ったら右へトラバースし、大木の生えたテラスに上る。ここが終了点だ。




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ルート終了点からは、八幡沢が遥かに見え高度感がある。眼前には金峰山川西股沢を挟んでマラ岩方面の岩塔群が見える。




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ラッペリングは、4P終了点の大木から2P目の立ち木まで(40m弱)降りる。そこから取り付きまで(45m)1回のラッペルで降りられる。しかし、この時は、 “春のもどり雪” の1P目の左側にある “ロリーターJUNKO 12a” にトライしているクライマーがいたので、ロープの流れを考えて、 “春のもどり雪” の1P目のTR用の支点を経由し、3回のラッペルで降りた。 042.gif




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我々がラッペリングで降り始めて程なくして、どこからかチョッパー(ヘリコプターのこと)の音がして、南東の空に機体が現れた。




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ヘリコプターは、何度か偵察旋回し、レスキュー現場と思われるマラ岩の上空でホバリングをはじめた。




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レスキュー隊員をワイヤーで下ろし、岩場から離れたところで待機ホバリングする。救助体制が整ったところで、再度ワイヤーをたらして、レスキュー隊員と要救助者をピックアップして東の空に飛んでいった。お見事です! 038.gif




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我々もマルチルートを終え、帰り際に左岸スラブの “トムと一緒” をワントライし、クライマーで賑わう廻り目平キャンプ場を後にした。

この夜のねぐらは、廻り目平キャンプ場ではなく、野辺山にある滝沢牧場(廻り目平から車で30~40分ほどのところ)である。

山の中にある廻り目平キャンプ場とは雰囲気が異なる観光牧場の中にあるキャンプ場だ。ファミリー・キャンパー向けのキャンプ場なのでクライマーは私たちだけだった。 068.gif 069.gif 024.gif

廻り目平キャンプ場よりも値段も安く、ゴミの回収サービスなども良い。観光牧場だけにピクニックテーブルなども多く、売店やカフェなども充実している。

我々は2日間とも小川山だったが、瑞牆山や湯川の岩場、男山や御座山へのハイキングなどの拠点には良いかもしれない。 049.gif




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2日目は、金峰山荘周辺からよく見える父岩と、兄岩に行くことにした。 070.gif




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金峰山荘の前から金峰山川西股沢へ降りて川下に行く。ケルンの積まれた場所あたりから川を徒渉する。川が増水している時期は徒渉ポイントの見極めが難しい。 039.gif 008.gif




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父岩で、小川山の入門ルートのひとつである、 “小川山ストーリー 5.9” を登る。

その後、兄岩に移動して “ピクニクラ 10b” をトップロープでトライした。が、ハング上のフェースの立ち込みが難しくて私は登れなかった。

写真は “ピクニクラ” を絶妙なバランスで登って行くY氏。




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金峰山荘の前からみた兄岩と、ピクニクラのルート(黒線)。

右下にある “タジヤンⅣ 5.10a” も小川山らしいスラブの好ルートだ。スラブは近年流行のクライミングジムでは登ることはできない。外壁ならではの岩の形態だね。 045.gif

それにしても、昔に比べてルートを登るクライマーが減り、目につくのはマットを担いだボルダラーばかりだ。フリークライミングのメッカ小川山も時代と共に移り変わっていることを10年ぶりに訪れて実感した。 039.gif

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by dream8sue | 2015-09-23 17:28 | Rock Climbing | Comments(0)

上野村 西上州の奥山 下ヤツウチグラと諏訪山    Suwayama in Uenomura,Gunma

Saturday, September 19, 2015
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だいぶ涼しくなったので低山藪岩ハイクも良いかと思い、西上州の上野村にある諏訪山に行ってきた。神流川上流部に位置する諏訪山(1,549m/上ヤツウチグラともいう)は樹木に覆われているが、下ヤツウチグラ(三笠山)は岩峰なので大展望が得られる。

浜平温泉の源泉が沸く、湯ノ沢沿いにいく湯ノ沢コース(浜平コース)は沢あり、岩峰ありの私の好きなタイプのトレイルだ。 049.gif




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前橋、高崎方面からのアクセス:公共機関でのアクセスは前日入りしないと無理なのでマイカー利用が便利だ。

マイカー利用の場合、国道254号線または上信越自動車道の下仁田ICで降り、南牧村から湯ノ沢トンネルを抜け、国道299号線を左折する。楢原郵便局前を右折しトンネルを2つ(三岐・浜平トンネル)過ぎると左側に“諏訪山登山口”と書かれた標識のある広いパーキングがある。


パーキングから虎王神社の鳥居の前を下ると大神楽沢を渡る橋があり、橋を渡った先に登山口の案内板がある。

ちなみに、大神楽沢は沢登りとしても親しまれていて、変化に富んだ好ルートらしい。機会があったら遡行してみたいものだ。




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登山口の案内板を過ぎ、浜平鉱泉の跡を左側にみながら進むと湯ノ沢が出合う。トレイルはこの湯ノ沢を遡っていく。




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湯ノ沢に降り、沢の音を聞きながら、沢を右に左に木橋や飛び石で渡りながら行く。

木洩れ日の差すトレイルには、植物もたくさん見られる。 056.gif 056.gif




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トレイルには湯ノ沢の出合いから黒いパイプが引かれている。

何のパイプかと思いながら歩くこと30分ほどで、右岸に柵に囲われた浜平温泉の源泉が見えてくる。

帰りにこの源泉が引かれている “浜平温泉しおじの湯” にでも寄って汗を流すのも良いだろう。




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源泉を過ぎると、渓谷に何段もの滝が現れる。その右に付けられた丸太の桟道を行く。




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滝に名前は無いようだが、連滝は美しく、水辺歩きの大好きな私としては、湯ノ沢コース(浜平コース)を選んで良かった。 072.gif




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やがて、沢筋から水が消え、苔むした石が覆う源頭となる。トレイルもスイッチバックの急登となってくる。




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山腹を左に登りつめれば “湯ノ沢の頭” に着く。すぐ先で左から楢原からのコースが合流している。




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湯ノ沢の頭からは巨岩混じるの緩やかな山稜を左右にからみながら登って行く。




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こんな木の根の張り出しでさえも、はたと自然美に気づく瞬間がある。 だから、やっぱり自然っていいな~ 043.gif 060.gif




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イワタバコの生える巨岩を右に巻いて行けば、ほどなく避難小屋へ着く。




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徐々に急登になり足が重くなるころ、トレイルの側らにミヤマママコナの花を発見。疲れを癒してくれるね~ 056.gif 058.gif




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そして湯ノ沢の頭から約1時間、避難小屋(弘法小屋)という名の廃屋にたどり着いた。

トタン作りの避難小屋は、屋根もはがれ、風が吹いたら飛ばされそうな頼りないものだ。やっぱ、避難小屋と男は頑丈でないとね~ 041.gif




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避難小屋周辺は雑木林に囲まれ、たくさんのキノコが顔を出していた。サンゴ礁に似たキノコはホウキタケの仲間だろうか? 039.gif

ここにもいました、純白のキノコ。シロタマゴテングタケかな? だとすれば、たった1本食べるだけで三途の川を渡る事が出来るという猛毒をもっているらしいよ。008.gif




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キャー!タマゴがハットを被ってる! 005.gif 043.gif ハットして、思わず写真撮影する。 041.gif  タマゴテングタケモドキかな? だとすれば可愛い顔して猛毒よ。 037.gif




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避難小屋を過ぎると、いよいよ岩稜となり、ハシゴやロープが出てくるので登下降には注意が必要だ。 034.gif




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長く、傾斜のつよい二段ハシゴを登りきると、一気に視界が開ける。 072.gif




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ハシゴの上も細いリッジが続く。




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このあたりは、北側の山並みが美しい。 072.gif




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さらに岩稜帯を行き小岩峰に登ると、突然、下ヤツウチグラ(三笠山)が眼前に現れる。 004.gif




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小岩峰からいったん北側の鞍部に降り、ロープの助けを借りて岩峰の右側を回り込む。 071.gif




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岩壁からは水が滴り、ダイモンジソウが群生していた。 056.gif




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樹林の中の鉄ハシゴを登って南側に回り込み、ピーク直下のガレた岩場を30mほど登れば、祠の建つ下ヤツウチグラ(三笠山)に着く。 066.gif 042.gif




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下ヤツウチグラ(三笠山)は展望がよい。北側には西上州の山々が綿雲の下に広がっている。 072.gif


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南側には諏訪山へ続く尾根が見えている。

登山口から下ヤツウチグラ(三笠山)までは、3時間強ほどで到着だが、諏訪山へは、ここからまだ30分ほどかかる。




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下ヤツウチグラ(三笠山)にザックを置き、空身で諏訪山を往復する。

下ヤツウチグラ(三笠山)のピークから南側に降ると、10mほどの垂壁があるので、ロープを頼りに慎重に降る。 034.gif




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小さなアップダウンをこなしながら、シャクナゲの群落を行く。花期はきっと素敵なトレイルになるだろう。 056.gif

最後に急登の尾根を登れば石祠があり、山頂はその石祠から少し先にある。




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諏訪山の山頂は、三角点が埋まるだけの樹林に囲まれた小平地だ。展望は無いが、広々した場所なので、団体ハイクの方々にはこちらの方が落ち着いて休憩できるだろう。まあ、団体で来るような山では無いと思うが。。 041.gif

帰りは往路を戻る。 042.gif
湯ノ沢コースのトレイルは沢の中についているので、増水時には注意が必要だよ。 034.gif



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私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級~上級者向け

行程距離: 約10km(浜平登山口‐湯ノ沢の頭‐下ヤツウチグラ‐諏訪山‐下ヤツウチグラ‐湯ノ沢の頭‐浜平登山口)

標高差: 約800m

実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-09-19 19:59 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

前橋市 赤城山 霧の地蔵岳と大沼一周     Jizodake in Mount Akagi,Gunma

Wednesday, September 16, 2015
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昨年、初めて赤城山デビュー?してから、今年、4度目の赤城山に行ってきた。 070.gif しかし、5回のうち4回がミスティーなお天気で、すっきりと晴れたのは5月の “ツツジ満開の荒山から鍋割山” だけだった。 057.gif 058.gif 007.gif

今回も下界はまずまずのお天気なのに、赤城山に登ると周囲は濃霧につつまれていた。大沼、小沼、覚満淵と水分の多い地形が関係しているのかな? 039.gif




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アクセスに関しては、スタート地点が6月に行った “霧の長七郎山と幻想的なオトギの森” と同じ覚満淵なので、そちらを参照してほしい。 034.gif

赤城ビジターセンターにマイカーを駐車して、テニスコートの左横の覚満淵入口からスタートして木道を反時計周りで歩き始める。




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覚満淵は周囲800mほどの沼と湿原で、約1.5km、一周40分程度で歩ける。 070.gif




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湿原には秋の花の代名詞みたいなエゾリンドウ(写真左)や、マツムシソウ(写真右)がちらほらと咲いていた。 056.gif 056.gif




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決して身体が濡れるような湿度の高い霧ではないけれど、視程は悪く、前方50mくらいしか見通せない。 002.gif

でも、それがかえって幽玄なる自然の存在を感じさせてくれる。 072.gif 045.gif




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覚満淵をおよそ半周すると、鳥居峠への分岐があるので、右にまがり峠を目指す。

鳥居峠からは、晴れていれば関東平野が一望できるはずなのだが、前回の長七郎山ハイキング同様に、濃霧に覆われていて何も見えなかった。 002.gif

ここから小沼までは、長七郎山へ登るトレイル(関東ふれあいの道)を行く。 070.gif




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トレイルは、整備された静かな樹林の中を緩やかに登って行く。 と、ギョギョ! やはりあったね、この花のようなキノコ! 005.gif




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クマザサの生茂る斜面についた木段を登りきれば小沼と長七郎山との分岐に着く。




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長七郎山へは分岐(写真左)を左に曲がるが、小沼方面へは右に200mほど行く。車道と合流したところに小沼周遊トレイルの道標がある。

各満淵の登山口から約1時間ほどだ。車道を挟んでパーキングとトイレがあるので休憩するにはよいかもしれない。 063.gif

小沼周遊トレイルは一周40分ほどなので歩いてみたいところだが、この日の小沼周辺は視程10mにも満たない状態だったのでやめた。 021.gif




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夏の終わりを告げるように、小沼の湖畔にアザミの花が一輪だけ咲いていた。 056.gif




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霧の小沼を後にして、地蔵岳の八丁峠登山口まで車道を西に200mほど行く。

八丁峠登山口から車道を少し南に下った所に “血の池” という何とも恐ろしげな名の池があるので寄ってみた。 008.gif 071.gif




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血の池は、ヤマヒゲナガケンミジンコが沼中に大発生する事によって湖水の色が赤く染まることが名の由来だそうだ。 027.gif




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外周約70m、水深1mの浅い池(乾季には草原になる)とのことだが、霧のトリックで、とても深い池のように見える。何だかミステリアスな雰囲気さえも漂っている。 025.gif




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八丁峠登山口へ戻り、木の階段を登る。

八丁峠登山口から地蔵岳までは、0.7km、約30分ほどだ。




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トレイルは急登ではあるが、歩幅の低い木段なので歩き易い。




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笹原の中にこんな美しいパープルの花が咲いていた。ネギ属のヤマラッキョウのようだ。

他にも湿原などでよく見かけるウメバチソウが意外にも多く咲いていて、こんなドライな場所にも咲く花だったのか~と認識を新たにした。 039.gif 045.gif




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岩で覆われた地蔵岳(1,674m)の山頂は広く、電波塔がいくつも建っている。一番間近に大きく建っているのは天下のNHK! 003.gif




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大沼を挟んだ対岸には、赤城山の最高峰、黒檜山が霧の中にぼんやりと姿を見せている。

今年の5月に登った時も、雨あがりの霧の中を黒檜山から駒ヶ岳へ歩いたっけな~ 039.gif 057.gif




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山頂で大沼を見下ろしながらランチをいただく。食後のコーヒーを入れ、しばし雑談に花を咲かせる。

ゆっくり食休みをしてから下山にかかる。下山路は大沼を目指して北側のルートを降ることにする。

山頂から急な下降路を降ると、石が積まれた林の中のトレイルになる。石が不揃いで歩きにくい。 008.gif




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トレイルが石から土に変わるころには笹原になり、急に開けた場所に出る。左に赤城少年自然の家方面からのトレイルが合流している。そちらのトレイルのほうが広そうだが、ここは右の笹に覆われたトレイルへ進む。




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すぐに森の中に入っていくが、どこまでも笹原は続いていた。傾斜も急なので膝への負担が大きい下降路だ。




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急斜面を降りきると、大沼の南を走る車道に出る。そこは、車100台くらい止められそうな広いパーキング(大洞パーキング)でトイレやベンチもあるので一休みしていこう。

パーキングの土手に咲いていたゲンノショウコ。どこにでも咲いている花だが、私はこの花がとても好きだ。この花は、開花時期が夏から秋(7月~10月頃)と長いので見かける機会も多い。 056.gif




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小沼が霧で何も見えなかったので、代わりに大沼一周(5.6km/90分)をすることにした。

大沼は周囲4km、最大水深19mの湖で、ワカサギ、ヘラブナ、コイ、ウグイなどが生息し、ワカサギでは関東一の釣りスポットになっている。

大沼の南側から時計周りで北側にある赤城神社を目指す。




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いくつかの沢が大沼に流れ込んでいる。




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釣り船が気持ち良さそう~




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ボート乗り場からみた黒檜山。



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湖畔のトレイルは良く整備された歩き易いトレイルだ。 070.gif




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赤城少年自然の家を過ぎ、昨年の6月に歩いた “ミズナラの道” 近くを通過する。このあたりはミズナラやシラカバの樹木が実に美しい。 072.gif 043.gif




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やがてトレイルは大沼の東側 “沼尻” にさしかかる。

スキー場が左に見える辺り(青木旅館があるところ)で湖畔から離れ、しばらく車道を歩くようになる。




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大沼北岸にある大沼水門。




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左手にキャンプ場がみえてきたら、再び湖畔沿いのトレイルに入り、20~30分ほどで湖畔に突き出た小鳥ヶ島にある赤城神社に着く。

ちなみに、キャンプ場は申し込み不要で、無料で自由に使用できる。 今時、無料って嬉しいね。群馬県やるじゃん! 049.gif




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赤城神社の境内から赤い橋を渡り、車道に出て東に行けば、土産屋などが建ち並ぶ、おのこパーキング(赤城広場)に着く。

さらに行けば、駒ケ岳登山口、覚満淵入口を経てビジターセンターまではそう遠くはない。





f0308721_3495097.jpg山と湖の両方がそろっている赤城山ハイキングは、自分の体力、体調やその日の気分でいかようにもアレンジができるお手軽で便利な場所だ。 049.gif 060.gif

湖畔の景色は素晴らしい。が、観光地の宿命で鳥居峠や小沼、大沼などで車道に出たり、車道歩きを余儀なくされる。私は舗装道路を歩くハイキングは好きではないので減点ポイントだ。


私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け

行程距離: 約10km(ビジターセンター‐覚満淵南半周‐鳥居峠‐小沼パーキング‐血の池‐地蔵岳‐大洞パーキング‐沼尻‐キャンプ場‐赤城神社 - ビジターセンター)

標高差: 約310m

実動時間: 約6時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-09-16 03:01 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

下仁田町 妙義山 石門めぐり    Sekimon in Mount Myōgi

Sunday, September 13, 2015
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あまりハイキングには良いというお天気ではなかったが、妙義山へ短いハイキングにいってきた。

時々、神社めぐりの観光客も紛れ込んでくる石門めぐりだ。でも、決して革靴やヒールの靴で登ってはだめだよ! 034.gif 003.gif




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<マイカーの場合>
国道18号で軽井沢方面に向かい、松井田バイパスの先の五料の信号を左折し県道51号線に入り213号線に当たったら右折し、妙義神社方面に向かう。

妙義神社から県道は196号線に変わり、カーブの続く山道を走れば、筆頭岩のある金鶏山のすそ野を巻いて登山口の中之獄神社へと続く。

上信越自動車道利用の場合は松井田妙義ICで降りれば県道51号線に合流するので左折する。




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中之獄神社のパーキングは100台は収容できる広さだ。パーキングからは前衛峰のような “屏風岩” がそびえている。

その後ろには、妙義山の主稜線が霧の中に、その基部のみを覗かせている。もうこの光景だけでもテンションが上ってくる。 060.gif 070.gif 043.gif




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中之獄神社の鳥居を横目に見ながら、車道を100mほど戻る。石門群登山道の立派な道標があるので階段を登って、トレイルに入る。




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トレイルに入ってすぐに “かにのこてしらべ” と命名されたクサリ場が現れる。 ここは3mくらいの簡単な岩場なので問題ない。

このクサリ場の先で、第一、第二石門をスキップして、石門広場に行くトレイルを右に分ける。 ここまで来て、石門を巡らないなんてありえない。迷わず左に行く。




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分岐から第一石門がすでに見えている。第一石門は高くて、美しいアーチ形をしている。よくぞこんなに美しいアーチが自然に創られたものだと関心する。 005.gif 072.gif

妙義山は、火山灰と礫が堆積してできた凝灰角礫岩という地質から成り、この岩は、やわらかく侵食され易いため様々な形になったそうだ。特に岩に穴が開いた状態になっているところが多く、第一から第四石門はその代表的なものらしい。 027.gif




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第一石門の周りは高い樹木で覆われている。

その足元にはヤマジノホトトギスやカニコウモリなどの花にはじまり、谷川山系の西黒沢の沢登りで初めてみたモミジハグマに似た植物が咲いていた。モミジハグマかな?それともトリカブトと誤食されるモミジガサかな?。 056.gif

おや?近くにも面白い形をした植物を発見。(写真右)葉の形から推測するにノブキではないだろうか? 先週行った、奥多摩の御岳渓谷ではまだ花をつけていたが、実になるとこんな面白い形なんだね。 056.gif




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古木には赤い奇妙な形のキノコ? お天気が良くなくてもハイキングトレイルにはお楽しみがたくさんある。




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植物観察しながら歩いていると、早くも第二石門への入口、 “かにの横ばい” に着いてしまった。




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クサリを使って一段高い岩場に登ると、行く手に第二石門が現れる。

“かにの横ばい” は右側が切れ落ちているのでスリップ注意だよ。もちろんクサリが設置されているのでしっかり捕まって歩こうね。 034.gif




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緊張しながら “かにの横ばい” をトラバースしていくと、岩にへばりつくようにツル状の植物が白いつぼみをたくさんつけていた。 056.gif

クサボタンのつぼみのようだ。こんな岩場で初めてみる花に出会えて、緊張が一気に解けていった。 001.gif




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横トラバースが終ると、今度は第二石門の鞍部を目指して登る。この登りには “たてばり” という名がついている。 “まえばり” じゃないよ。 “たてばり” だよ。 041.gif




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鞍部まで登りつめたら、今度は反対側の基部まで降る。この降りのセクションにも “つるべさがり” という名がついている。

登りよりも降りのほうが怖い。しかもスタンスが濡れているのでクサリを握る手に力が入る。 008.gif

そんな岩壁のサイドにはオオバキボウシが群生している。056.gif 写真を撮りたいけど、手が離せない・・ 003.gif




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第二石門をくぐると、眼前にはこんな風景がまっている。こちらにも岩頭がニョキニョキある。 005.gif 072.gif




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基部から、さらにもう1つのクサリ場 “片手さがり” を降りる。この先で、 “かにのこてしらべ” の先で分かれたトレイルと合流し、石門広場へ向かう。




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広場に行く間にも、ユニークな植物と出会った。これはツリバナの実が弾ける前の状態のようだ。

今年の夏に瑞牆山で花をみた。昨年の秋に飯縄山で赤く弾けた実をみて、余りの可愛らしさに感動した記憶がよみがえる。




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キャー!赤いバナナ?ウインナーソーセージ? 005.gif 039.gif

いえいえ、これでもラン科のツチアケビという植物だ。日本固有種で別名ヤマシャクジョウ(山錫杖)というらしい。ぜひ花の時期に見てみたいものだ。 045.gif




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石門広場へ行く、少し手前に第三石門への分岐がある。

5分もかからないので第三石門も間近でみてこよう。 070.gif




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分岐を左に50mくらい行ったところに第三石門はあり、トレイルもそこで行き止まりである。

大三石門は、低いアーチで、アーチの先は谷で行き止まり。アーチの中に見える広葉樹がコウヨウ(紅葉)する頃が美しいだろう。思わず気持ちがコウヨウ(高揚)しちゃうよ。笑、、って、誰か私を止めて! 041.gif 040.gif




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登山口から1時間強で石門広場に到着。広場には東屋やピクニックテーブルがあるので、休憩するには適所だ。

広場からは第四石門が素晴らしいロケーションだ。アーチの中に見えるのが “大砲岩”。 072.gif 072.gif




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第四石門の基部から見た南側の景色。昔の(今のは知らない)昭文社の妙義エアリアマップの表紙がまさにこの景色(日暮らしの景)だった。 072.gif 072.gif 072.gif




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第四石門から見えている大砲岩まで行ってみることにする。

第四石門をくぐり、中間道と呼ばれている表妙義自然探勝路(石門群から妙義神社までいくコース)を10分ほど行けば、右にクサリのある岩場へ続くトレイルがある。

クサリ場は8mくらいの垂壁なので緊張するが、しっかりスタンスを決めて、クサリを頼りに登れば大丈夫だろう。 034.gif




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クサリ場を登りきった先が “胎内くぐり” で、さらにナイフリッジを行けば “大砲岩” だ。

ナイフリッジから先にはクサリもロープもないので高所が苦手な人は近づかないほうが無難だろう。




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“大砲岩” の南には、 “ゆるぎ岩” が揺るぎなく直立している。 003.gif 072.gif




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“大砲岩” の岩の上からも第四石門がよく見える。




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渡ってきたナイフリッジ方向を振り返る。“胎内くぐり” の岩場で東の岩場を指差す同行者だち。




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周辺はまさに天空に広がる岩の要塞だ。霧がその様相をさらにミステリアスなものに見せている。 005.gif




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さて、岩場のスリルと展望を楽しんだら、広場に戻り、見晴台経由で中之獄神社に下ろう。

広場から右のトレイルに進み、10分ほどで金洞山への分岐に出るので、分岐を左に行けば程なく見晴台と呼ばれる岩棚に着く。

残念ながら霧がでて展望は良くなかったが、アキノキリンソウやヤマハギ(写真上)などの秋の草花が満開だった。 056.gif




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そうそう、ドングリと言えばこれでしょう!

“ドングリとは、ブナ科の、特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属樹木の果実の総称である。by Wikipedia” らしいが、私の中のドングリは、やはりこのミズナラの実だね。 045.gif 003.gif

ちなみに、ブナ科の果実というカテゴリーでは栗もドングリのひとつと言えるようだ。 034.gif 027.gif




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見晴台から20分ほど急な下りをこなすと、水の流れる沢を横切る。水平路になりイワタバコが自生する大岩の横を通り、中之獄神社の境内の脇に飛び出る。 071.gif




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中之獄神社の裏手に “轟岩” という岩峰があるので最後に寄っていくことにする。

境内を横切り西側の踏み後から山手に向かう。

すぐにクサリの付いた岩場が現れる。岩場を登りリッジを右に行くと石祠のある小ピークに出る。さらにリッジを行き、階段になった岩を回り込み、最後に鉄ハシゴを登れば轟岩のピークだ。




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轟岩のピークからも妙義山らしい景色が広がっている。




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中之獄神社に戻り、急な石段を降りれば、観光客で賑わう土産屋や食堂のある参道に出る。参道から県道を横切ればパーキングだ。




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妙義山は、国定公園になっているが、国立公園ではない。国立公園内のトレイル以外で、私が5★と感じるトレイルは少ない。今回のルートは2km程度の短いトレイルにも関わらず自然の造形美と、アドベンチャーランドのような楽しさもあり、見て良し、歩いて良しの5★。072.gif 072.gif 072.gif 072.gif 072.gif

伊達に日本三奇勝(他に大分県耶馬渓、香川県寒霞渓)のひとつに入ってはいないと実感した。

ちなみに、1923年(大正12年)には、すでに国の名勝にも指定されているそうな。知らなかった! 005.gif

群馬県で育った者なら誰でも知っている “上毛かるた” で “紅葉に映える妙義山” と詠まれている通り、10月下旬から11月下旬の紅葉シーズンがお勧めだ。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け

行程距離: 約2km(中之獄神社パーキング‐石門群入口‐第一石門‐第二石門‐第三石門‐第四石門‐大砲岩‐第四石門‐見晴台‐轟岩 - 中之獄神社‐中之獄神社パーキング)

標高差: 約100m

実動時間: 約3.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-09-13 23:58 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

奥多摩 花とウォータースポーツの御岳渓谷      Mitakekeikoku in Chichibu-Tama-Kai NP

Sunday, September 6, 2015
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知り合いに誘われてバスハイクに参加。清流で有名な御岳渓谷をのんびり歩き、美術館で絵を鑑賞する。最後はバスがお迎えにきてくれるという楽チンなハイキングだ。 003.gif 060.gif




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アクセス:バスは、関越自動車道の前橋ICから首都圏中央連絡自動車道(県央道)の青梅ICまでハイウェイを走る。青梅ICで県道5号線に降り西に走り、JR青梅線と平行して走る国道411号線に合流する。

軍畑駅を0.5kmほど西に走ったあたりの道端に御岳渓谷遊歩道入口があるのでバスを降りる。 071.gif




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御岳渓谷遊歩道は、多摩川(御岳渓谷)に沿って、軍畑駅から御嶽駅周辺4-5kmにわたり整備されているプロムナードだ。

車道から河原に降り、渓谷の左岸(川下に向かって左)を上流に向かって歩く。 070.gif

この時期はヒガンバナ(マンジュシャゲ)をはじめ、様々な花が見られる。やはり水のある所にはお花も多いね。 056.gif 060.gif 056.gif




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赤いヒガンバナと対照的に、長く茎を伸ばすツル植物のセンニンソウ(写真左)の白い花が目立つ。 056.gif

こっちの花(写真右)もよく見かけるけど、ヤブランって名前があったんだね。 056.gif




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遊歩道入口から0.7km程で歩行者専用の吊り橋 “楓(かえで)橋” が現れる。対岸(右岸)には寒山寺というお寺がある。

お寺から5分ほど東に行った所には、江戸から昭和にかけての櫛とかんざしなどを展示した “櫛かんざし美術館” があるので、時間があれば立ち寄るのも良いだろう。 049.gif




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楓橋からの渓谷の眺めは素晴らしく、この渓谷歩きの見所のひとつだ。 072.gif

川の中には、フィッシャーマンの姿があちこちで見られる。

左岸には酒造会社(小澤酒造)が直営する庭園もあり、売店や食堂、東屋などを利用することができる。

私はこの庭園に寄ったのは2度目である。昨年(2014年)春に、高水三山の縦走の際にここに立ち寄った。ドライなカリフォルニアから帰国したばかりで、奥多摩の新緑と御岳渓谷の水流の豊かさにすごく感動した。そして、日本は水と森の国だということを再認識した記憶がある。 045.gif




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楓橋周辺で遊んだ後は、さらに遊歩道の左岸を上流に向かって進む。

おや?何だか変な形をした植物が・・・なんとバナナの花?のようだ。 005.gif




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楓橋から0.6kmほど行くと “鵜の瀬橋” (歩行者専用)があり、その上流には “お山の杉の子の歌碑” がある。




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その間もキバナコスモスやタイワンホトトギス(写真上)などの花が美しい。 056.gif




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さらに上流の対岸(右岸)では、チョーク(滑り止め)のついた大岩を登るボルダラーの姿がみえる。

あ~!この大岩が “忍者返し” と呼ばれるボルダーか! 005.gif 大勢のボルダーがYou Tubeに動画をアップしているけど、とっても難しそ~ 013.gif




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このあたりから少し川幅が狭まってくる。




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鵜の瀬橋から上流に0.6kmほど行くと、御岳小橋(歩行者専用)に着く。 トイレなどもあり休憩するには良い場所だ。 049.gif




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御岳小橋を対岸(右岸)に渡り上流に少し歩いたところに、日本画の巨匠、川合玉堂の作品を展示した “玉堂美術館” がある。(入館料:500円、月曜休館。写真は玉堂美術館の中の日本庭園)

彼が15歳の時に描いたという写生を観て、才能って年齢には関係なく、生まれながらのものなんだな~と改めて思った。 039.gif 003.gif




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御岳小橋から0.2kmほど行くと御嶽駅へ続く “御岳橋” がある。




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御岳橋周辺では、カヌーを楽しむ人がいた。




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御岳橋の下をくぐり、左岸をさらに0.5kmほど歩くと “杣(そま)の小橋” (歩行者専用)がある。

こちらでは、ライフジャケットをつけた多くの人がラフティングを楽しんでいた。ラフティングのツアーかな? 039.gif

私もカナダで1度だけコマーシャルラフティングを体験したことがあるが、みんなで力を合わせて漕いで急流?を下っていくので、メンバー同士の一体感が味わえて楽しい遊びだ。 049.gif





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杣の小橋周辺には、実に多くの花が見られる。メマツヨイグサ、オオバギボウシ、ノブキ(写真左)に、フジカンゾウ(写真右)など多彩だ。 056.gif 056.gif 056.gif




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杣の小橋で右岸に渡り、ラフトボートが積まれた横を通り抜ける。その後、河原に降り上流にある発電所の右を回り込み樹林帯に入る。




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薄暗い林の中には、葉が茗荷に良く似たヤブミョウガが群生している。




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このヤブミョウガ(写真左)は、花期には白い小さな花をたくさんつけるらしいが、今は三重塔のようなユニークな形で黒い球形の実をつけている。 056.gif

ユニークな形といえば、唇形をしたパープルの花を開かせるハグロソウ(写真右)もたくさん見かけた。 056.gif




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杣の小橋から約0.5Km弱(発電所から約0.2km)ほど上流へ行くと、公衆トイレの先に “神路橋” が掛かっている。

神路橋で再度、渓谷の左岸に渡り返す。橋の上から上流を見ると、川の一部がせき止められている。ここは、 “奥多摩フィッシングセンター” が運営する釣り場になっている。




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神路橋から上流に0.6kmほど行けば “御岳美術館” があるが、我々はこの橋からUターンして、バスが待っている玉堂美術館まで左岸を下流の向かって戻る。




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杣の小橋まで戻り、河原でランチを食べる。063.gif すぐ近くでウォータースポーツに興ずる人々に声援を送る。

ラフトボートを1人でコントロールするのって、すごく大変そう。 005.gif




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杣の小橋から御岳小橋に向けて歩いていると、側らを多くのラフトボートが歓声を上げながら川を下っていった。楽しそ~!003.gif

多摩川(御岳渓谷)はカヌーやラフティングをはじめ、フィッシングにボルダーとアウトドア・スポーツのフィールドだった。

これからの時期は紅葉も始まるので、紅葉狩りと清流美の両方が楽しめるだろう。 049.gif

青梅市観光協会 御岳渓谷周辺マップ   

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初心者、初級者向け

行程距離: 約4km(御岳渓谷遊歩道入口‐楓橋‐鵜の瀬橋‐御岳小橋‐杣の小橋‐神路橋‐杣の小橋‐御岳小橋‐玉堂美術館)

実動時間: 約4時間 (休憩、美術館見学込み)

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by dream8sue | 2015-09-06 00:00 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(後編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park

Saturday, September 5, 2015
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観光地化した尾瀬国立公園の中にありながら、静寂と原始の趣を残す尾瀬沼と鬼怒沼を結ぶルート(鬼怒沼林道)を歩く山旅の二日目。

前日、9時間行動の末、黒岩清水にたどり着いたのはもう夕刻が迫る頃であった。今日はいよいよ鬼怒沼山を越えて、鬼怒沼湿原へ入る。そして物見山から大清水までの急下降が待っている。

大清水から尾瀬沼を経由して黒岩清水に至るトレイルに関しては、“秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park” を読んでね。 040.gif




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朝起きてテントから出ると、真っ直ぐ伸びたシラビソの樹木に囲まれていた。

テントの入口近くにはカニコウモリが1輪咲いている。 056.gif

森全体が私たちだけの貸切で、なんかワイルドでいい感じ~ 035.gif 049.gif




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朝食を済ませ、鬼怒沼山を目指してアップダウンの多い縦走路にとりかかる。




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黒岩清水から小ピークを越えたところに、ペットボトルが残置された小松原湿原(入口)の水場がある。

こちらの水場の方が水も豊富で、水場の奥にあるテント場も快適そうだ。

地図上にある小松原湿原はトレイルからは離れた場所にあるようだ。行くには相当の藪漕ぎになるだろう。




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小松原湿原の水場で、美味しい水を給水して先に進もう。トレイルは相変わらずモノノケ姫が出てきそうな原生林の中に続いている。




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ここまでも倒木はあったが、小松原湿原の水場を過ぎたあたりから倒木地帯が顕著になる。

倒木をまたいだり、くぐったりは数知れず、時として大きく迂回して倒木地帯を越えていく。 071.gif 042.gif




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何十年、何百年前に倒れた古木が肥やしとなり、新たな生命が育っている。




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昨日の小淵沢田代からずっとこんな原生林の中を歩いている。展望が見えないと面白くないというハイカーにはお勧めできないルートである。

コケの絨毯に生えるキノコや、小さな植物が実に美しい。と、私は感じる。 072.gif




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黒岩清水から2時間ほど歩くと、所々視界が開けてくる。

ここに出るまでに、単独行の男性と3人ほどすれ違った。聞けば日光側から日帰りで黒岩山を登るらしい。なるほど、そういう登り方もあったか。 051.gif 049.gif

日光側からの鬼怒沼湿原の日帰りは一般的だが、湿原歩きだけでは物足りないハイカーが鬼怒沼山まで登る。鬼怒沼山でも物足りないハイカーはさらに黒岩山を目指すのかな。 066.gif




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やがて大きく降りこみ、鬼怒沼山の山腹を巻いて行くと、 “鬼怒沼山山頂” への道標が現れる。

ここにザックをデポして山頂を往復する。




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鬼怒沼山(2,141m)の山頂はササに覆われた狭いピークで、展望も良くない。日光連山の方向だけは展望があるが、正直、登る価値があるとは思えない。 044.gif 050.gif




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私は、鬼怒沼山のピークよりも、山頂に行くまでに見た黄色いキノコと、赤いキノコの方が興味深かった。どちらもナメコみたいにヌルヌル、テカテカしていた。 027.gif




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鬼怒沼山からひと山登ると、クマザサが現れ傾斜が緩くなりトレイルも広くなる。もう鬼怒沼湿原までは近い。

三差路を左方向に進めば、森と湿原の境目に鬼怒沼巡視小屋(避難小屋)が見えてくる。




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黒岩清水から約3時間、今日のお楽しみの鬼怒沼湿原に到着。 066.gif 042.gif

木道を湿原に向かって行けば、右手にはこれから向かう物見山(2,113m)と、燧ヶ岳が遠望できる。




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さらに木道を日光方面へ進むと、大きな池沼があり、その奥には日光白根山や根名草山などの山々が見える。 005.gif 043.gif




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浮島のある池塘の奥には、登ってきた鬼怒沼山の山並みが見える。 072.gif




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湿原のベンチで大休憩していると、日光沢温泉からの登山者が何組も行き交う。 063.gif 051.gif

ハイカーと挨拶を交わしながら、明るい湿原で開放感に浸る。まったりとした気分に包まれ、ついつい時間が過ぎてしまう。 059.gif




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さて、大休憩の後は、気を引き締めて先を急ごう。

ここからは、地獄の長い下りが待っている。 009.gif 025.gif

木道を日光側とは反対の西に進み、三差路の分岐を大清水方面(左)に向かう。




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物見山へはクマザサの路をひと登りだ。 042.gif

物見山から大清水まで約900mの高低差がある。特に山頂から林道に出るまでの約3kmくらいが非常に勾配の強い下り斜面である。 008.gif

急斜面というだけでも膝に悪そうだが、木の根が階段状になっていて、その木の根が長雨のせいで実に良く滑る。 Oh~boy! 005.gif

私はこのトラップに掛かり、転倒した際に頭が下になり、おまけにザックが重くて1人では起き上がれない始末である。 It's terrible!!!! 007.gif 033.gif

気を取り直して、ゆっくりゆっくり転ばないように歩く。ゆっくり歩けば、周りの景色も良く見えてくる。




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傾斜が一旦緩くなる。 ゴゼンタチバナの群落を横目にみて通り過ぎる。

このゴゼンタチバナという花を良く見ると、花(実)のついているものと、つかない茎がある。 花をつける茎には葉が6枚あり、つかない茎は葉が4枚のものらしい。 確かに花(実)のついているものは葉っぱが6枚だ! 知らなかった! 027.gif 045.gif




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標高が下がると、見晴らしのよい稜線に出る。




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日当たりの良いトレイルには、キノコに代ってアキノキリンソウやヤマハハコ(写真左)などの花が咲いてる。こんな海草?サンゴ礁?のような植物(写真右)もある。森は不思議がいっぱいだ。 056.gif




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そして、またまた激下りのポーションだ。最後の頑張り所だ。 042.gif 066.gif




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広葉樹林とヒノキなどが混ざる雑木林の急下降を続けること、約2時間! ようやく根羽沢(片品川の支流)の支流の湯沢の徒渉ポイントに降り立つ。 042.gif

徒渉ポイントには、倒木をカッティングした橋が横たわっている。とっても楽しいアイディアだと思う。が、とってもよく滑ります! 002.gif 

しかも対岸まで掛かっていないので、途中からは飛び石で渡らなくてはならない。増水時は注意が必要だよ。 034.gif




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岩陰で少し見づらいが、沢の上流には10mくらいの立派な滝がある。

手前の岩にはダイモンジソウが咲き、水辺にはカメバヒキオコシ(写真右)という面白い名前の花がパープルの唇形の花をたくさん咲かせていた。





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徒渉が終れば、後は広いトレイルを沢に沿って歩くだけ。

湯沢左岸を10分も歩けば、林道にでる。

こんな山奥にも関わらず、やけに広いパーキングスペースがある。 039.gif

古い地図によれば、昔、ここには根羽沢鉱山という金鉱山があった場所のようだ。

1970年代に閉鎖されたらしいが、それまで多くの住民が生活していたらしい。 027.gif

廃村後40年以上が経つわけだが、人が住まなくなった村は簡単に自然に返るものだと、当たり前のことだが、今更ながら実感させられた。




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根羽沢鉱山跡から大清水までは、林道を1.2kmほど歩く。始めは根羽沢の流れを左に見ながら、やがてクマザサの生える樹林帯となる。




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最後は片品川に掛かる橋を渡れば、山小屋や売店が建つ大清水のバス停(パーキング)に着く。

尾瀬沼に始まり、趣のある小渕沢田代と鬼怒沼を結ぶ原生林の縦走路。樹林帯歩きが多く地味なルートであるが、自然のもたらす生命美や風情を受容できる感性を持つハイカーなら十分満足できるトレイルである。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中~上級者向け
行程距離: 約11km(黒岩清水‐鬼怒沼山‐鬼怒沼湿原‐物見山‐大清水)
標高差: 約930m
実動時間: 約7時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-09-05 17:51 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park

Friday, September 4, 2015
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自称、尾瀬フリークの私だが、今年はミズバショウの時期に1度行ったきりだ。尾瀬ヶ原尾瀬沼アヤメ平燧裏林道三条の滝渋沢の滝至仏山笠ヶ岳燧ヶ岳と一通り歩いた。が、昨年より気になっているルートが2つある。

1つは、富士見下から白尾山、皿伏山を経由して尾瀬沼に抜けるルート。そしてもう1つが、今回歩いた尾瀬沼と鬼怒沼を結ぶルートだ。

大清水を基点に大きくループを描くこのルート(約30km)は、尾瀬沼から小淵沢田代を過ぎると、鬼怒沼湿原に至るまでは、ほとんどハイカーもいないマイナーなルートである。しかし、その分人混みでざわめく尾瀬にありながら、静かな山歩きが約束される。

小淵沢田代と鬼怒沼湿原までの間15kmにはエスケープルートも無く、ビバークを強いられるロングルートである。トレイルには倒木も多く、黒岩山ピークへは藪漕ぎもあるので、初心者同士の入山はお勧めできない。  039.gif 046.gif




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何度も通った大清水なので、アクセスに関しては過去の記事を参考にしてほしい。

今年から、大清水と一ノ瀬間の低公害車(クリーンディーゼル車)タクシーが運営されている。

大人:700円、運行時間は季節や曜日によって異なるので、事前に確認しておこう。 034.gif

ウィークデイは始発が7:30とやや遅めであるが、私たちは久しぶりのテント泊の重荷なので、迷わずタクシーに乗る。 065.gif




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天候不順な日本の夏、毎日毎日ウェザーチェックして、好天の兆しを見逃すことなく今回の縦走計画を決行した。

しかし、そんな努力をあざ笑うかのように、タクシーが一ノ瀬の休憩所に着くなり雨が降り出した。しぶしぶレインコートを着こみ歩き出すと、雨はすでにやんでいた。なんなんだ~! 044.gif

出鼻をくじかれたような気分であるが、一ノ瀬橋を渡り左の登山道に入るとすぐに秋の代名詞とも言えるハギの花が出迎えてくれた。私の気分もすぐに良くなった。やはり、女心と秋の空は同じようにころころと変わるね。 041.gif




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一ノ瀬から三平峠までは急な登りがしばらく続く。岩清水の水場を過ぎてさらに進むと、木道や階段が出てくる。

トレイルにはオオカメノキが赤い実をつけ、アキノキリンソウやアザミなどの花が雨の雫で艶やかに化粧をしてたたずんでいる。 036.gif

このトレイルは紅葉が実に素晴らしい場所だ。昨年の秋に、このルートを歩いた際の燃えるような紅葉が今もまぶたに焼き付いている。 072.gif




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樹林帯に囲まれ展望のない三平峠では休まずに、湖畔にある尾瀬沼ビジターセンターまで歩くことにする。 070.gif

尾瀬沼山荘のある三平下に降ると、左に沼尻へのトレイルを分け、ビジターセンターへは右の木道を行く。

尾瀬沼に流れ込む沢筋にはトリカブトの群落が、今が盛りとばかりに見事な花を咲かせていた。 056.gif

一ノ瀬からビジターセンターまでは、約2時間の行程であるが、タクシーを使って体力温存したせいなのか、トレイルに咲く花々に癒されながらの歩きのせいなのか、重荷の割にはまだ疲れを感じない。 060.gif





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ビジターセンターで、休憩を兼ねて展示会場を見学したり、これから向かう鬼怒沼までのルートの情報を得る。

ビジターセンターの職員にも、このルートを歩く場合は熊避けの鈴などを身につけて歩くようにと念をおされた。やはり、熊しか歩かない超マイナーなルートのようだ。 041.gif

まずは、センター裏手にある尾瀬沼ヒュッテの脇から小渕沢田代を目指す。尾瀬沼ヒュッテの裏には板で整地された快適そうなキャンプサイトがある。 049.gif




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キャンプサイトの中を通って、小渕沢田代への山路に入る。クマザサと樹林帯の中の急登は、長雨でぬかるんでいる。 002.gif




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ゴゼンタチバナの赤い実が、薄暗い樹林帯の中でひと際目立っていた。 056.gif




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ビジターセンターから約1時間の登高で大江湿原からのトレイルを合わせ、右に少し行けばそこはひっそりとした小渕沢田代である。




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小渕沢田代には、昨年に引き続き今年もこの時期に来てしまった。昨年同様にキンコウカの花はすっかり花期を終えていた。が、イワショウブ(写真左)がまだ白い花を咲かせていた。オゼミズギク(写真右)も健在。




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今年はウメバチソウの開花時期にジャスト・タイミングだったようで、たくさんの純白の花を見ることができた。 056.gif 056.gif




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唯一、木道が近くまで敷かれている池塘がある。




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池塘の側には、世界で1科1種の植物、ホロムイソウが実をつけていた。




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ミヤマアキノキリンソウは尾瀬の湿原における秋の代表選手だ。 056.gif




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尾瀬ヶ原や尾瀬沼のしっかりした木道とは違い、板を敷いただけのシンプルな木道には水が流れていて、いつも洪水状態だ。 041.gif

200mくらいの湿原歩きだが、写真を撮ったりしながら30分かけて歩く。 041.gif 草紅葉にはまだ少し早いね。 039.gif




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さて、今日のお楽しみ、小渕沢田代の湿原歩きを終えたら、いよいよ鬼怒沼へ向かう縦走路に進もう。

湿原の東端からぬかるんだ路が樹林帯へと続く。足元にはコケの絨毯から何かのベイビーツリーが顔を出している。 043.gif




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樹林帯の途中で、大清水へ下る小渕沢(ニゴリ沢)ルートを右に見送る。

私は昨年の秋に、こちらのルートも歩いているが、ハイカーの少ない静かなルートである。




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背丈ほどあるクマザサの路を行くと、送電線の記念碑がある草原にでる。ここで一休みしながら方角を確認しよう。 063.gif

送電線に沿って進みそうになるが、記念碑の東に続くトレイルが鬼怒沼方面への路なので、くれぐれも方角を間違えないようにしよう。 034.gif




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袴腰山(高石山)を右に見ながら、山腹を東に進む。群馬県と福島県の県境をトレースするように稜線を黒岩山を目指して歩く。 071.gif

しばらくは展望の無い樹林帯を行くが、シラビソなどの針葉樹林とダケカンバなどの広葉樹林が混ざる森は、実に美しく、ここが観光客で賑わう尾瀬国立公園とは思えない静寂と原始の世界が広がっている。




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古木に息づくキノコの生命力に圧倒される。 005.gif




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足元の、小さな生命の美しさにため息が出る。 043.gif




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コケとシダ類の風景に飽きてきた頃、ツルリンドウ(写真左)の可憐さにおもわず足を止め、赤い実はアカモノ(写真右)の実かな?と立ち止まる。

先を急ぎつつも生命の息吹に耳を傾け、目を凝らす。 高山植物など蹴散らして、ガツガツと高みだけを目指し、より高く、より難しい壁を求めて登っていた自分はもう遥か遠く忘却の彼方にあることに気づく。 歳をとるということはこういうことなのかな~ 003.gif




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朝の低公害タクシーに乗ったのが7時半、赤安山の手前の赤安清水(清水という名であるが近くに水場は見あたら無い)についたのがすでに14時。鬼怒沼まで5時間もかかる。黒岩山ピークへの寄り道も考えているので、今日中にはとても鬼怒沼の避難小屋までは行けそうも無い。もちろん、はなから行く気も無いのだが・・ 041.gif




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そんな駆け足山行をしては、足元の宝石たちを見落としてしまう。ほら、こんな可愛い赤いキノコたちが顔を出している。名前は分からないけど、赤いツクシん坊みたいなキノコ(写真左)と、こんな形のチョコレートがあるよね~(写真右) 041.gif




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赤安山を過ぎると、辺りはシラビソの森になり、カニコウモリの群落が非常に多くなる。




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シラビソの森に陽が差すと、幹が白く輝いてとても綺麗だ。 072.gif 072.gif




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シラビソの森はキノコの森だ。夏の華やかな高山植物の時期も終わり、紅葉には少し早い時期なので、ちょっと物足りない気分だったが、花と同じくらいにキノコ観賞が楽しい。 060.gif

そういえば、アヤメ平から見晴に下った時も、八木沢新道にはたくさんのキノコがあってメンバー全員が意味も無く盛り上がったな~  058.gif




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黒岩山へ向かう途中には、こんな大きな倒木もあり、むき出しになった根にコケや樹木が生えている。辺りもうっそうとして、自分がモノノケの世界に紛れ込んだような錯覚をおこす。 005.gif




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午後3時、ザックの重荷が肩に食い込んでくる頃、ようやく黒岩山分岐に着く。 042.gif

分岐にザックを置いて空身で黒岩山ピークに向かう。往復40分~60分くらいだ。
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200mほど東にトラバースしてから北に曲がり急登となる。ピークに近づくにつれ、トレイルは深い藪に覆われてくる。それまで便利だったハイキングストックが藪にひっかかり邪魔になる。藪漕ぎように手袋は必携だ。 034.gif




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黒岩山(2,163m)は群馬県、福島県、栃木県の3県の県境であり、360度の展望が望めるピークなので、余裕があれば登っておこう。山頂には三角点があり、日光方面の山がよく見える。 072.gif

黒岩山は、今回のルートの中で唯一のピークらしいピークである。展望を十分堪能したら、また藪漕ぎして分岐まで戻る。 008.gif




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黒岩山分岐から南西に10分ほど降ると、小さな沢が氾濫している森の中のスポット的な場所にでる。どうやらここが“黒岩清水”の水場のようだ。大テントが1張りできるほどの平地があるが、連日の秋雨でびちゃびちゃで、とてもテントを張る気にはならない。 057.gif 008.gif

また、黒岩清水は、水場といっても木をかき分けて腕を伸ばして小さな流れの水を溜める感じなのでディマンディング(demanding)である。 021.gif




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この先に、小松原湿原の水場もあるようなので先の様子もみてみたが、夕刻も迫りはっきりしなかったので、結局、この黒岩清水周辺の樹林帯に分け入ってテント設営の場所を見つけた。水場のすぐ近くに小さなテントが2張り張れるスペースがある。

日没間際に何とかテント設営と夕食の支度ができた。同行者に差し出されたワインが疲れた身体に心地よくしみていった。 043.gif

明日は、待望の鬼怒沼湿原と、恐怖の大清水までの激降りが待っている。001.gif 025.gif

黒岩清水から鬼怒沼を経由して大清水へ降るトレイルに関しては、“秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(後編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park” を読んでね。




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私のこのトレイルへの評価: 4★ 中~上級者向け

行程距離: 約18km(大清水‐一ノ瀬‐尾瀬沼ビジターセンター‐小渕沢田代‐赤岩清水‐黒岩山‐黒岩清水)

標高差: 約980m

実動時間: 約9時間 (休憩込み)


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by dream8sue | 2015-09-04 14:44 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)