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日光 二度と歩きたくない庚申山から皇海山縦走     Sukaisan in Nikkō National Park

Sunday, May 29, 2016
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古き良き時代の正攻法、庚申山から縦走する皇海山の2日目。週末ということで庚申山荘はフルハウス。午前3時くらいから身支度をする音で私達も目覚める。天気も上々、さあ、長い一日の始まりだ。
前日の庚申山荘入りと、お山巡りのショート・ハイクはこちらから → “日光 庚申山 奇岩がいっぱいのお山巡 Kōshinzan in Nikkō National Park




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4時過ぎに庚申山荘を出発。 “一ノ門” と呼ばれる奇岩までは前日歩いたお山巡りと同じルートだ。

庚申山荘から裏手の山路に入り湿った滝状のハング帯の下を行く。

まるで大きな口を開けている怪物みたいだ。 気をつけて!可愛い娘は飲み込まれちゃうよ。 037.gif

さらに、 “初ノ門” 、一ノ門と登り、お山巡りコースへの分岐を右に見て “大胎内” という穴空き岩壁の前を通過する。




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その先のルンゼの中につけられたトレイルを登り尾根に出る。




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コメツガなどの針葉樹林帯になり、シロヤシオが咲くササ原を行く。




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急登の途中で右側の岩壁への踏み跡を20m程行けばコウシンソウが見られる。 先が長いルートではあるけれど、寄り道してコウシンソウと戯れること約15分。 056.gif




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コウシンソウ自生地から樹林帯をひと登りすれば庚申山に着く。 066.gif

その寄り道時間も含めて、庚申山荘から庚申山まで約1時間30分かかった。 059.gif




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庚申山ピークから少し西に行ったところにシャクナゲが咲くビューポイントがある。今日のターゲットである皇海山が、その美しいシルエットと共に姿を現わす。美しい・・でも遠いな~ 025.gif
これから向かうルートも一望できる。庚申山から皇海山までには、険悪な鋸山も含めて12座のピークがある。当然であるが、悪天候や体調が良くない時はここから引き返した方が賢明だ。 034.gif




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ビューポイントから降り御岳山(第2峰)という小ピークを越えると、ダケカンバなどが生えた自然林になる。




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しばらくはアップダウンの少ない穏やかなトレイルを行く。




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実際には第3峰から第5峰までのピークを越えるのだが、この辺りはシロヤシオの群落地で、昨日に引き続きシロヤシオ観賞に忙しくて、これらの小ピークには気づかなかった。 003.gif




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シロヤシオのシャワー! 005.gif 043.gif




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庚申山から1時間強、樹林に囲まれた薬師岳(第6峰)に着く。

このピークを過ぎるとヤセ尾根になってくる。




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薬師岳から降ったコルには(写真では分かりづらいが)サクラソウ?の様な花がたくさん咲いていた。 056.gif




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オオカメノキ?の花も風景に溶け込むように咲いている。 056.gif




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続く第7峰である白山からは、いよいよ岩稜帯になる。

シャクナゲの咲く野猿谷を通過して登り切れば第8峰の蔵王岳だ。

ピークからは、これから向かう皇海山の北稜が一望できる。 072.gif




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続く熊野岳(第9峰)、剣の峰(第10峰)への斜面はすさまじい懸崖になっている。その登行路である岩場にはフィックスロープが懸かっている。そこを(赤印の先)登っている登山者が見える。 005.gif




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本ルートの核心部と言ってもいいだろう。 まずはクサリで岩場の基部に降りる。 071.gif




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ほぼ垂壁であるが、かかりの良いスタンスがあるのでしっかり足を使って降りよう。 034.gif




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岩場の基部からササの生えたトレイルをトラバースして、先ほど登山者が登っていたフィックスロープのあるフェイスを登る。急勾配でスタンスも細かいのでちょっと緊張するが、中級以上のハイカーなら慎重に登れば大丈夫だろう。




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尾根に這い上がり、両サイドが切れ落ちた稜線を行くと・・




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鋸山へのヤセ尾根が眼前に現れる。




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鋸山へは、いったん “蟻地獄の剣” と呼ばれる鞍部へ、怖~い垂直のハシゴとクサリで下りる。 008.gif




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ハシゴでコルに降りたら、岩場を登り返し、連続して現れる岩場を今度はクサリを使って降りる。 042.gif




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両サイド絶壁の鞍部はまさにキレットで、北側はV字谷となり松木川へ落ちている。そんな険悪な場所にも白い美しい花が咲いている。絶壁で近づけないがズームして写真におさめる。後で拡大して見てみたら、高山植物の代表種ハクサンイチゲのようだ。 056.gif




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蟻地獄の剣から這い上がり、木立の間を廻り込んで行けば、鋸山はもうすぐだ。




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庚申山から約2時間20分で第11峰の鋸山に到着。 066.gif シャクナゲの咲く山頂からは360度の展望が楽しめる。皇海山の山頂は樹林帯で展望が良くない。 100名山コレクター以外のハイカーが皇海山と鋸岳のどちらか一方を登る選択なら私は迷わず鋸岳をお勧めする。 049.gif




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鋸山のピーク、そして、ここに至るまでの稜線歩きでは日光連山、燧ヶ岳、赤城山、関東平野が一望できる。皇海山の右肩後方(北東方向)に見えているのは日光白根山のようだ。そういえば昨年の今頃に登った日光白根山ではミネザクラ(タカネザクラ)が綺麗だったな~ 043.gif
→ “日光 火山湖に彩られる日光白根山 Mount Nikkō-Shirane in Nikkō National Park




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北西方向に見える雄大な山容は上州武尊山だ。そのバックには谷川連峰をはじめ上越の山々がまだ白い頂を見せている。




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歩いてきた鋸山への稜線、庚申山方向を振り返る。




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さて、展望を楽しんだら、皇海山の全容を見ながら不動沢のコル(皇海山北稜の鞍部)まで下降する。皇海山はまだまだ遠いな~ 025.gif




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不動沢のコルまでのトレイルは悪い。 急なザレた斜面は足場が悪く神経を使う。落石にも注意しながら慎重に降る。 042.gif




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鋸山から皇海山周辺にはシャクナゲの他にも、イワカガミやミツバオウレンがたくさん咲いている。 056.gif




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鋸山から約40分の急下降を終え、群馬側からのトレイルが合流する不動沢のコルに着く。 042.gif

コルで休憩している大勢のハイカーに面食らう。 005.gif




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不動沢のコルから振り返って仰ぎ見る鋸山の鋭鋒がかっこ良過ぎる! 004.gif 016.gif




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鋸岳の尾根をズームで確認してみれば、小さなピークがいくつも連なり、まさにノコギリの刃だね。 005.gif




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コルからササ原を登り、深山の雰囲気を漂わせるシラビソ、コメツガの森へと入って行く。 フィックスロープの張られた岩場の急登を越えれば、尾根もなだらかになり青銅の剣が立っている。




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木漏れ日が差し込む樹林帯には、ハート型の葉が特徴的な可愛いコミヤマカタバミが至るところに咲いていた。開花した花をよく見るとサクラの花みたい。 056.gif




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不動沢のコルから1時間強、樹林に囲まれて展望の無い皇海山(2,144m)に到着。 066.gif
立派な山名板だけが不釣り合いなほどに大きい。
皇海山は渡良瀬渓谷源流にある秘境の山で、静かな山歩きが楽しめる山域である・・はずなのだが・・
昨今の100名山ブームで山頂は満員御礼だ。
正直登る価値は無いかな~ 015.gif
皇海山は見る山で登る山では無いと確信する。
展望もないし、長い復路がまっているので、ランチを食べたらさっさと下山にかかろう。 063.gif




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鋸山までは往路を戻る。 不動沢のコルから鋸山まで約1時間の登り返し。 鋸山ピークからは六林班峠(袈裟丸山方向)に向かう。




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ササ原の急坂を降り、シャクナゲの咲くヤセ尾根を行く。 070.gif




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鋸山周辺は本当にシャクナゲが見事だ。ここでも、しばしシャクナゲ観賞。 043.gif 056.gif




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西面の谷には、皇海山への最短コースとして群馬県側からアプローチする栗原川林道の登山口がある。 この林道(悪路で有名?)が通行可能となり皇海山へ日帰り登山ができるようになったらしい。 まあ、もう2度と皇海山へ登ることは無いが、アプローチの不動沢には興味があるので、不動沢から鋸山なら登ってもいいかな~  039.gif




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東には、朝から歩いてきた庚申山がもうあんなに遠い。  005.gif




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振り返り鋸岳の南面を見れば、ササ原についたトレイルがはっきりと見える。快適なのも・・この景色が見えるあたりまでだ。 この先から六林班への下りに入ると、ササとの格闘になる。




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背丈以上のササがトレイルを覆い隠し足元が見えない。それに加えて倒木が多く、まるで倒木トラップのように行く手をふさぐ。藪に隠れた倒木をくぐったり、またいだりのオブスタクル越えで体力を奪われる。 008.gif
それに、ササって熊の大好物でしょう? ここって熊のテリトリーではないのか? 最近では、ツキノワグマも人間を襲うらしいから怖いね。 008.gif 必携アイテムに熊鈴だけではなく熊スプレーも用意した方が良いのかな? 039.gif




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そんなササ藪も0.5kmくらいで終わり、開けたササ原となる。藪漕ぎを覚悟していたせいか、意外と短い区間だったので良かった。 026.gif




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鋸岳から降ること、1時間強でササ原の六林班峠に着いた。 042.gif

尾根を南に行けば、袈裟丸山へと続く。

やれやれ・・朝からすでに9時間以上歩きっぱなしで、何だか急に疲れが出てきた。 025.gif

ここからは峠を左(東)へ、庚申山荘まで山腹を巻くように降るだけ・・と、高をくくっていたのだが・・




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トレイルは所々でササ藪に侵食されていて、何度もササにトレイルを分断される。いつまで “ササ” という言葉を発しなければならないのか! お前はサッサ・ナリマサ(佐々成政)の回し者か!って、疲れで頭が混乱してきた。 041.gif




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そして、水量の多い沢、まったくの涸れ沢の違いはあれ、数えるのも嫌になるくらい何度も沢を横切る。 042.gif




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谷の左岸をひたすら歩く。標高がだいぶ下がってきてシロヤシオの群落が現れる。疲れた身体には嬉しい。 043.gif 056.gif




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庚申山荘はまだかまだかと思いながら歩いていると、谷から離れ尾根が広くなってくる。ダケカンバが美しいササ原は樺平(かんばだいら)と呼ばれる高原で、ここから庚申山荘への最後の登りとなる。ここに来ての登り坂はNoooo Thanks! 021.gif 042.gif




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坂道を登りきったところは “天下の見晴し” への分岐である。 どんな景色が見れるのか・・寄ってみたいですか?039.gif では、寄って行くとしましょうか? って、行くわけないじゃん! 033.gif どうぞご自分で行って見てきてください。 041.gif




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山中のあちこちに大きなボルダーが現れるようになれば、庚申山荘はもうすぐそこだ!頑張れ! 038.gif




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庚申山荘が見えてきた!六林班峠から約2時間30分、長い下降路だった。 山荘でお茶でも沸かして飲みたいところであるが、ここから銀山平まで、まだ2時間はかかる。 かじか荘まで急いで降ろう。 071.gif 庚申山荘から銀山平までのトレイルは前日の項を参照してね。 034.gif




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体力以上に、気力が必要な山行を久しぶりにした気がする。 古き良き時代の岳人達はなんと強靭な精神力の持ち主だったことよ。改めて敬意を表します。 040.gif 日本に帰国してこの2年間で、1日の実動時間が最も長い14時間山行だった。もう2度とこのルートは歩きたくない。 007.gif 疲れた~! 042.gif

客観的には、鋸山までの展望が素晴らしく、史跡あり、渓谷や樹海も美しい。新緑や花も楽しめる。秋なら紅葉も間違いなく良いだろう。 049.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級~上級者向け
行程距離: 約19km(庚申山荘‐庚申山‐鋸岳‐皇海山‐鋸岳‐六林班峠‐庚申山荘‐一ノ鳥居‐かじか荘)
標高差: 約1,300m (累計登行高度 約980m、累計下降高度 約1,500m)
実動時間: 約14時間 (庚申山荘-皇海山 約6時間/ 皇海山-六林班峠-庚申山荘 約5時間/ 庚申山荘-かじか荘 約2時間/ 休憩 約1時間込み)

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by dream8sue | 2016-05-29 03:26 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(2)

日光 庚申山 奇岩がいっぱいのお山巡り     Kōshinzan in Nikkō National Park

Saturday, May 28, 2016
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2014年6月に、絶滅危惧種に指定されている特別天然記念物の食虫植物 “コウシンソウ” を見に庚申山(1,892m)に登った。 その時に庚申山の展望スポットから見た皇海山がイケメンだった。その時からいつかは登ってみたいと思っていた。 それも古き良き時代の正攻法、庚申山から縦走する皇海山を。このルートは夜行日帰りも可能であるが、中腹にある庚申山荘に泊まり2日がかりで登るのが一般的だ。 それでも2日目は12時間以上かかるロングルートである。 008.gif

昨年、癌の化学療法を終えたばかりで体力の回復は治療前と同じには戻っていない。 時期尚早の感はあるが、 “人生は自分が思っているより短い” 行くなら今しかない! ということで5月の最終週末に決行。 070.gif 
初日は庚申山荘入りと、再度コウシンソウを見にお山巡りコースを反時計廻りで歩いた。 2014年には時計廻りで歩いているが、同じ景色でも見る方向が違うと新鮮である。 両方のレポートを読んでもらえればお山巡りコースの全容が把握できるだろう。 040.gif
→ “日光 庚申山の岩壁帯に咲くコウシンソウ   Kōshinzan in Nikko National Park




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アクセスは2014年に登った、備前楯山レポートに記載してあるのでそちらを参考にしてほしい。 ↑の写真は、国道122で日光方面に向かう途中にある草木湖。
→ “日光市足尾町 足尾の銅鉱脈だった備前楯山を登る   Bizentateyama in Nikkō, Tochigi




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まずは、国民宿舎かじか荘に庚申山荘利用料(2050円)と、登山計画書を提出する。銀山平から一の鳥居までは庚申川に沿って片道4kmの林道歩き。 庚申川に注ぎ込む支流の滝などを見ながら歩く。 070.gif




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2014年と同じ時季の再訪なので景観はあまり変わらないので、異なった点にフォーケェスして記載する。

今回は前回には咲いていなかった(咲き終わっていた?)フジの花がまるで並木道の様に続いていた。 072.gif

足元には夏を感じさせるイワニガナ?に似た黄色い花などが群生していて、植物観察しながら歩いていたので単調な林道歩きも楽しかった。 056.gif





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一の鳥居近くにある “七滝” の滝壺(正確には七つある滝の一つの滝)まで行く。 思った以上に水量が多く滝壺が深いことに驚いた。 マイナスイオンの先取り! 043.gif




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一の鳥居からは沢沿いの山路に入る。




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ここも前回には散ってしまっていたヤマツツジが満開で、グリーン一色の樹林帯の中に、その鮮やかな色が際立っていた。 056.gif




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ブナの木に混ざって、網目模様のような樹皮の木(イヌシデ?)があったが、模様がくっきり浮き彫りになっていた。

ここまで深く浮き彫りになったのを見るのは初めてだ。

同じ樹木でも1本1本個性?があるんだね。 005.gif





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このトレイルには “鏡岩” “夫婦蛙岩” “仁王門” などの奇岩が現れるので、良い目印になる。

そして、今回のこの間(一の鳥居~庚申山荘まで)の小さな主役はこのクワガタソウだ。

たくさんのクワガタソウがパープルの可愛い花をつけていた。





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一の鳥居から約1時間、トレイルが石段となり参道っぽい雰囲気になって来れば、 “旧猿田彦神社跡” はすぐだ。





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旧猿田彦神社跡を左に行き、まずは庚申山荘に寝袋などの余分な荷物をデポする。

ちなみに、40人収容の山荘には敷布団と掛布団は用意されている。

山荘の周辺(特に裏庭)にはクリンソウがたくさん咲いていた。 056.gif





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今回は同行者達がコウシンソウを見たことが無いので、一休みした後、お山巡りコース(約2時間~3時間)で山荘のバックにそびえる岩壁帯へのハイキングに出かけた。

が、翌日の行程が長いので、ゆっくり山荘で休むのも良いだろう。

庚申山荘から旧猿田彦神社跡に戻り、半時計廻りでお山巡りコースを歩く。





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旧猿田彦神社跡のすぐ先にある宇都宮大学の山荘の脇から樹林帯の急斜面を登る。左側の沢には小さな滝がかかっている。





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樹林帯の急斜面をひと登りでササ原の尾根になる。

ここはシロヤシオの群落だった。

実はシロヤシオをまじまじ見るのは初めてである。

今年はツツジの開花が早いらしく、もう見られないと思っていたので嬉しい誤算である。





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ササ原から左のルンゼ状になった岩壁帯へ降りる。ここはコウシンソウの自生地である。

かじか荘での情報では、今年はまだ咲いていないということだったので半ば諦めながらも目を皿にして探す。






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岩壁にはサクラソウ?ユキワリソウ?のようなパープルの可愛い花が一面に咲いている。

“そうそう、この花に混ざって咲いているんだよな~”

“確か2014年にはこの岩壁のこの辺りにあったはずだけどな~”

“あった!!”

まだだいぶ小さいが確かにコウシンソウだ。





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コウシンソウと戯れた後は、迷路のような岩壁帯へ進んでいこう。 ルンゼ状の斜面を降り、岩壁に渡されたブリッジを渡る。
振り返ればコウシンソウが自生している岩壁の上に奇岩が見える。 “ツリガネ岩” (左) と “カメ岩” (右)と呼ばれているようだ。 お山巡りコースの特徴は、こうした奇岩怪石が創り出す独特の景色にある。





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続くクサリ場や長いハシゴを降りて岩壁の基部を巻いて行けば、このルートの展望スポットに出る。チェーンの張られたヤセ尾根 “馬の背” の先にある絶壁の岩場がそれである。




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岩壁帯に突起した見晴台 “本社の見晴し” と言われる絶壁の上からは、緑の樹海の中に庚申山荘が見えている。 072.gif





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見晴しから岩壁の隙間に落ちていくような階段を降る。ここが “鬼の耳こすり” 壁だ。




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さらに鉄ハシゴを降って、迷路のようなトレイルを行く。 ガンガン奇岩怪石地帯に突入する。 070.gif 003.gif




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象の顔にも見えるアーチ型の浮橋のような奇岩を左に見て、ハングした岩の下を通過する。




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ここでもシロヤシオが満開だ。昔、ここは修行場だったようだが昔の修行者たちもこの花をみて癒されていたのかな? 056.gif 039.gif




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そして、特徴的な形の “めがね岩” がシロヤシオに彩られている。 岩場に掛けられた鉄ハシゴを降り、めがね岩の右目?左目?をくぐって行けば・・




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出た、巨神兵! 005.gif 037.gif




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まだまだ奇岩怪石が続く。 2年前なのにこの様な場所を通過した記憶が全くない。やはり右回りと左回りでは見える景色が少し違うのかもしれない。 039.gif





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そして、一際大きな壁が現れる。圧巻だ。 005.gif さすがにこの壁は越えられないので左から巻く。




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廻り込むと壊れた木の祠があるハングの下を行く。




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胎内くぐりのような穴をくぐると、その先にはルーフ状の “庚申の岩戸” という岩屋?洞窟がある。




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赤い鉄ハシゴを登り洞窟まで登る。洞窟の左に張られたクサリで岩棚をトラバースする。




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岩壁帯に咲く花はコウシンソウとシロヤシオだけではないよ。 056.gif 何種類もの野花が見られるが、私が気になったのは・・つべこべ言うのはオダマキ!(おだまり!) 037.gif じゃぁなくて~ ヤマオダマキ(写真左)と・・右の花は?ラン科の花のようだが初めて見る花だ。アオチドリかな? 039.gif




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最後の岩場を左側から巻き、ブリッジを渡って庚申山への登山路に合流する。ここからは翌日の皇海山への登行路であるが、朝が早いのでゆっくり楽しみながら降るとしよう。 071.gif
降りだしてすぐにチョックストーンのかかった “一ノ門” をくぐる。このチョックストーンの下にある石が “カエルの番人” という石らしい。 言われてみれば、ここを通過する人間を監視している様にも見えるね。 “カエル様、おねげぇです、通してくださいませ~” 041.gif




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続いて “初ノ門” という岩場のハシゴを降る。 ミツバツツジが岩場を彩っていた。




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急な岩場を降っていくと、湿ったルンゼをもつ大岩壁が現れるので、岩壁の下をくぐるように通過する。 何段にもハングした岩壁からは水滴が滴り落ちていて、その険相な雰囲気が、とてもインパクトのある光景を創り出している。 005.gif




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振り返り、黒々した滝?を見上げる。 005.gif 後は樹林帯を庚申山荘までひと下りだ。





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このルートは冒険ランドみたいで何度歩いても楽しい。
単調な林道歩きもフジの花のお陰で退屈しなかった。
フジの花に始まり、クワガタソウ、ヤマツツジ、クリンソウ、シロヤシオ、コウシンソウと前回よりもお花が多くて楽しい。 056.gif 056.gif
ちなみに、今年のコウシンソウは6月中旬くらいが見ごろだろう。

さて、明日は足尾山塊の秘峰、皇海山へ登るぞ! 070.gif

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
行程距離: 約8km(かじか荘‐一ノ鳥居‐旧猿田彦神社跡‐庚申山荘‐旧猿田彦神社跡‐お山巡りコース‐庚申山荘)
標高差: 約870m
実動時間: 約5時間 (七滝見物時間込み、庚申山荘での休憩は除く)

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by dream8sue | 2016-05-28 22:56 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(2)

奥秩父 中津川大若沢で沢登り      Stream Climbing in Ōwakasawa, Chichibu-Tama-Kai NP    

Tuesday, May 24, 2016
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沢登り入門者のデビュー戦に誘われたので、気分転換に沢登りに行ってきた。場所は秩父多摩甲斐国立公園の中にある中津川大若沢。この沢は、沢沿いに “彩の国ふれあいの森” として遊歩道が整備されているので取付き易い沢である。  049.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
関越自動車花園ICから国道140号線を雁坂トンネル方面に向かい、滝沢ダム湖畔、大峰トンネル手前で県道210号線に入り中津川に沿って走る。神流川出合で県道210号線と分かれ中津川林道を直進し、3.5kmほど走れば浄水場がある。浄水場のすぐ先を左折し、500m走れば学習の森大若沢休憩所に着く。休憩所には10台くらい駐車可能なパーキング(無料)とトイレがある。
ローカル線としては、鬼石町から県道13号線、44号線で南下して皆野町で県道37号線に入り140号線に合流するルートもある。

<公共交通の場合>
秩父鉄道三峰口から中津川行きバスで終点下車。バス停から大若沢休憩所まで徒歩30分。バスの便が少ないので車、タクシー利用が便利である。




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休憩所から遊歩道に入り簡易水道取水場の脇を歩き、最初の橋の手前で入渓する。 071.gif




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新しい木造橋の下をくぐりながら進むと約3mの “勘兵衛ノ滝” が現れる。




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勘兵衛ノ滝は右岸(左壁)を登る。 027.gif ここで沢登り用語の復讐をしておこう。右岸という場合は川下に向かって右側の事。自分が沢の川下にいて上流に向かって行く場合は、沢の左側のことなので間違わないようにね。 034.gif




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スタンスをしっかり見極めて登り、振り返ってみると3mの滝越えとは思えないほど、早くも高度感が出てくる。




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続く4mの滝も大きな釜をもっているので腰まで浸かって右岸(左壁)から登る。




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スタンスに落ち葉が乗った逆層スラブなので沢登りビギナーにはロープで確保してあげると安心だね。 または遊歩道に逃げることも可能。 045.gif




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次の大釜の滝までは美しいナメを歩く。 072.gif 070.gif 072.gif




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大釜をもった2~3mの滝は、釜の右岸をヘツリ水流の際を登る。ヘツリに微妙なバランスが必要で下手をすると釜にドボンする。 025.gif




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大釜の滝を振り返って見れば、低いながらも両岸とも逃げ場のないゲートのような滝である。




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続く2条2mの滝は容易に右岸(左壁)から越せる。ちょうど陽ざしが当たって水しぶきがキラキラと輝いていた。ビギナーたちもその美しさに目がキラキラだ。 072.gif 072.gif




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第一関門の勘兵衛ノ滝から2条の滝が終わると、しばらく遊歩道が交差する河原歩きとなる。 大きな倒木が目の前に現われれば、 “不動滝” で始まる第二関門に突入だ。 070.gif




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不動滝の大きな釜の縁を左から進み、滝の左の小カンテを登る。




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小カンテから6mの不動滝の上部に取り付く。左壁の途中に残置スリングがあるが、落口辺りはとても滑り易く、ビギナーでなくてもロープが欲しいところである。 Give me a rope and look at me!!!! 008.gif




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少しの河原歩きで沢が二俣に分かれる。金山沢の出合である。右の本流に進み4m滝の左岸(右壁)を登る。




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二俣の滝の先は薄暗いゴルジュで、S字状に流れるトイ状の12m滝がある。滑り易い右岸のリッジを登り、そのまま右岸の立ち木まで高巻く。立ち木でラッペルして上流の沢床へ戻る。




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ラッペルして激流と闘うSue 。軽いので流されちゃう!!! 008.gif 003.gif




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ブリッジは足の長い人にしかできません! 005.gif 008.gif




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その先はまさにウォータープールと呼ぶにふさわしい大きな釜。夏なら泳ぎたくなること間違いなし! 043.gif




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そして、再度、遊歩道が交差する。 070.gif




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遊歩道から少しの河原歩きで小滝や長瀞の続く美しいゴルジュ帯に入る。




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沢登りは次に何が現れるのか、滝をいかにクリアするかという障害物リレーみたいな楽しさがある。 060.gif




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小滝が美しい。 072.gif 072.gif 中津川渓谷の主な地層は石灰岩、チャート、砂岩、泥岩で、この辺りは砂岩である・・と、遊歩道の案内板に書いてあった。 003.gif




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やがて右側に一際広い平地(広場)が現れる。ここは造林小屋跡で古い石垣も残っている。
水際にはウワバミソウやラショウモンカズラなどの花も咲いていて楽しい。 056.gif 056.gif




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右からは、 “水穴ノ滝” のかかる支流が合流している。水穴ノ滝は遊歩道が近くを通っているので下山時のお楽しみにしよう。左の本流へ進むと、いよいよ “魚止めノ滝” のある第3関門へ突入だ。




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大きな釜をもつ魚止めノ滝2段8mは右岸(左壁)から越える。




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Sueは左岸(右壁)の水流際を登る。 シャワークライムで右岸に移ろうとしたが、あまりの水の冷たさと激流に敗退した。 008.gif 046.gif




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続く2条6m滝は右岸をヘツリ、途中から水流をトラバースして左岸の弱点をひろいながら登る。




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そして、第3関門のトリは8mの直滝が待っている。




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8m滝の左岸(右壁)に残置スリングが見える。ここは全員ロープ確保で岩登りとなる。もちろん右岸を巻くことも容易にできる。




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8m直滝の上は、大トロ?中トロ?いえいえ長い瀞(トロ)場を腰まで浸かって進み、2条2mの滝を越える。037.gif




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大きな滝が姿を消すと、吾郎丸?野口五郎?稲垣吾郎はSMAPじゃん!・・じゃなくて~・・ゴーロの河原歩きになり長滑沢との二俣に着く。 037.gif

ここは、遊歩道の終点でもあるので、ここで遡行を打ち切って下山するパーティーが多いようだ。

しかし、楽しさが止まらない私たちは奥の二俣まで本流をたどることにした。 070.gif




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右の本流へ進むと、根がむき出しになって岩を抱き込んで成長している大木があり、驚きの声を上げる。 005.gif




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そうかと思えば、水流のバブルが余りにも美しすぎて思わず立ち止まる。 005.gif 072.gif

この下が見てみたいな~ 045.gif

そして、その様子を水中カメラで撮影。

水中にもぐって撮影?

もちろん・・それはない! 041.gif




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大きな滝は無いものの、巨岩が行く手を遮る。仕方なく右岸の脆い岩場を高巻く。よく見ればフィックスロープがあるが、あまり役に立つ代物ではない。崩れそうな足場を慎重にトラバースする。 008.gif




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全体的に苔生した岩、倒木が多くなり、期待していたほど美しいとは思わない。 039.gif




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それでも小滝を越えて水と戯れる楽しさは十分に味わえる。 060.gif




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長滑沢の出合から30分弱で奥ノ二俣に着く。 066.gif ここでゆっくりランチタイムとする。 063.gif




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下山は、長滑沢出合まで戻り、そこから登攀装備を外して遊歩道を歩く。広場(造林小屋跡)から遊歩道終点辺りまではアカヤシオやシャクナゲの群生地なので、時間があれば花見をして帰るのも良いだろう。 049.gif




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遊歩道の途中には遡行では寄れなかった水穴ノ滝が見られるので立ち寄って行こう。また、左岸の遊歩道からは右下に遡行してきた魚止めノ滝や不動滝を見下ろすこともできる。




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左岸から右岸へ、右岸から左岸へと何度も木橋を渡り返す。 071.gif




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手すり付きの新しい木橋に出れば、入渓始点(勘兵衛ノ沢付近)に戻ってくる。




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遡行時には気づかなかったが、橋の上から勘兵衛ノ沢の手前に左岸から流れ込む急峻な沢が見える。最後までたくさんの滝を見ることができる楽しい沢だった。 072.gif




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全体的に水量も豊かで渓相も美しい沢である。 072.gif 072.gif

遊歩道がすぐ脇に通っているのでいつでも逃げられるのがビギナー向けの沢という理由だろう。

が、滝をすべて直登すればそれなりのグレード(3級くらい?)となるのではないだろうか? 039.gif

下山は距離が短く、遡行してきた滝や支流の滝見物ができて楽しい。 060.gif

遊歩道自体は、遊歩道としては荒れているのでファミリーハイクにはお勧めできないな~ 050.gif


私のこのルートへの評価: 4★ 沢登り初級者向け (沢グレード1級・滝を直登した場合は3級?)
行程距離: 約4km(学習の森休憩所‐勘兵衛ノ滝‐金山沢出合‐造林小屋跡‐魚止ノ滝‐長滑沢出合‐奥ノ二俣‐遊歩道終点‐学習の森休憩所)
標高差: 約220m
実動時間: 約6時間 (奥の二俣までの遡行約3時間、奥の二俣からの下山約1.5時間、ランチ休憩約1.5時間)

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by dream8sue | 2016-05-24 16:35 | Stream Climbing | Trackback | Comments(4)

奥秩父 天理岳を越えて両神山へ     Mount Tenri to Ryōkami in Chichibu-Tama-Kai National Park

Sunday, May 22, 2016
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当初の計画では表妙義縦走の予定であったが、 “鷹戻し” がハシゴの修復のため登山禁止になってしまった。GWは混むだろうとGW後に計画したのがアダになってしまった。仕方なく急遽計画を変更して行ったのが、両神山の天理尾根(天武将尾根)である。
昨年の同時期に八丁尾根を登り、その時に東岳から見た前東岳から天理岳に続くこの尾根ルートがとても気になっていた。そして下山もハイカーの少ない七滝沢コースを降りことにした。
→ “奥秩父 アカヤシオ咲く八丁尾根から両神山   Mount Ryōkami in Chichibu-Tama-Kai NP




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
アクセスルートは何通りもあるが、今回はローカル線で、鬼石町から県道13号線、44号線で南下して皆野町で県道37号線に合流し西へ走る。小鹿野町で県道279号線に合流し山道を終点まで行けば両神神社や両神山荘のある日向大谷に着く。
パーキングは3ヶ所(最奥のバス停近くは有料)で50台ほど駐車できるが、新緑や紅葉時期の週末などは満車になるので早めに出発することをお勧めする。  045.gif

<公共交通の場合>
日向大谷口は、両神山へ登る最もポピュラーな登山口なので公共交通機関があり、西武秩父駅から西武観光バスで小鹿野町役場へ行き、 小鹿野町営バスに乗り換え日向大谷口で下車する。
タクシー利用の場合には秩父鉄道の三峰口から約40分。また、日向大谷口には民宿の両神山荘があるので前泊するのもよいだろう。




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車道から両神神社(里宮)への近道の階段を登り、道標に従って右へ行き神社の前を通り植林帯へと入る。
いきなりの急登に、このルートのハードさが予想される。 042.gif
やがてトレイルが山腹をトラバースするように東へ向かう辺りからスギの木に混ざって竹が増えてくる。
登山口から約30分、 “天理岳は西なのに、こんなに東に行っていいのかな~” と思うころ天理尾根の楢尾沢峠(奈良尾峠)に着く。




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楢尾沢峠(奈良尾峠)からは方向転換して、天理尾根を西にガンガン行く。975mの最初の小ピークには黄色いテープが巻かれた石標がある。




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975mの小ピークを過ぎると尾根上には多くの岩が現れ、岩稜のヤセ尾根となってくる。




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次の1040mピークは岩峰で北側の急斜面を四足で登る。ここを下りで使う場合は滑落の恐れがあると思われる悪い斜面なので、特にお天気の悪い時は要注意だ。 008.gif 034.gif
楢尾沢峠(奈良尾峠)から約45分で1040mの岩峰に着く。いぜん藪尾根であるが、樹林の切れ間から左右の山並みが見えはじめる。左には両神山方面の稜線が見える。




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右(北側)には二子山の2つのピークが意外に間近に見える。 “二子山の西岳と東岳ってあんなに離れていたのかな~?” 039.gif
→ “小鹿野町 二子山上級コースから空中散歩   Futagoyama in Ogano, Saitama




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1040mピークから約20分で1,060mピーク、さらに15分程の登りで三角点のある1,083mピークに着く。同じよう藪尾根が続くなかで明確に位置を確認できる唯一のピークだ。




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三角点ピークを過ぎると、トレイルは南に回り込んでクサリが掛けられた岩場にでる。天理岳直下のクサリ場だ。




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登山口から約2時間強、山頂直下のクサリを攀じ登れば天理岳(南峰/ 1,175m )山頂である。 042.gif 066.gif
山頂には錆びたトタン屋根のつぶれた祠があり、樹木に囲まれていて展望はあまり良くない。 015.gif
50m北側にある北峰にはしっかりした石祠がある。
木立の間から両神山の稜線と、そこへ続く天理尾根の急なラインがすごい! 005.gif
“あんな急な尾根を行くのか~” と改めて思うことだろう。 008.gif
天理岳に着いてホッとしている場合ではない。
本番はむしろここからである。 017.gif
トレイルは、北峰から少し戻った西側に続いている。
天理岳からは枯れたササ藪を下り、小ピークを越えてまた降る。




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天理岳から1時間弱で “禿岩” と呼ばれる岩場の下りとなる。このルートで私が一番いやらしいと感じた岩場だ。下部が垂壁なので慎重にスタンスとホールドを探しながらクライミングダウンする。




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禿岩の先もヤセ尾根が続くが、それなりにトレイルはついているので迷うことは無いだろう。




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禿岩から約40分、1,306m(スズの頭)のピークを過ぎると辺りがシャクナゲの群生地となる。シャクナゲは稜線近くまで結構長いシャクナゲ・ラインとして断続的に群生していた。そして、いよいよ勾配も増し、一気に約500mの登りとなる。登っても登っても樹林の中で飽きてくる。 042.gif 021.gif




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シャクナゲが疲れを癒してくれる。 056.gif 056.gif




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前東岳の登りに入ると、右側の深い渓谷、尾ノ内沢の岩場が現れる。八丁尾根の東岳から顕著に見える “大キギ” と、その下部にもピナクルのような岩塔が見える。 005.gif




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ピナクルをズームしてみた。写真では結構すっきりしたフェースに見えるが・・実際は? 004.gif




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前東岳へは急な岩場を木の根っこを掴みながら四足で登る。岩場から見える尾根は両神山の南尾根(梵天尾根)かな?




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シャクナゲに混ざって、ミツバツツジもちらほらとみられる。岩場には可愛いイワカガミも群生していた。 056.gif




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そして、いよいよ八丁尾根に突き上げる前東岳が眼前に迫てくる。もうひと登りだ! 042.gif 070.gif




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振り返ればだいぶ標高も高くなり、秩父の山々、遠くに西上州の山々が霞の中に浮かんでいる。 072.gif




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そして、ついに八丁尾根の東岳と剣ヶ峰の間の稜線に飛び出る。
天理岳から3時間強、登山口から5時間20分の長い登りであった。疲れた~! 042.gif
バリケードには “天理岳方面 登山道未整備のため自己責任で!” と書かれている。
はい、登山行為はすべて自己責任で行うものですからね。 034.gif




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さて、八丁尾根に出てしまえば、山頂までは30分程の稜線歩きだ。ここからは猫も杓子も中高年も大好きな百名山なので割愛していこう。 041.gif
山頂直下のクサリ場を登り切れば、大勢のハイカーで座る場所もない両神山剣ヶ峰(1,723m)のピークだ。 066.gif
山頂にはいったいいくつの山名板があるの?って、思わせるほど来るたびに山名板が増えている。
岩場のピークということもあるが、その人の多さが何度来ても居心地の悪いピークだと私に感じさせる。 021.gif
1株のサクラの木だけが、 “お疲れ様” と長い尾根を登り終えた私を癒してくれた。 056.gif 043.gif




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下山は、猫も杓子も中高年も大好きな百名山、両神山の一般ルートなので割愛していこう。 041.gif
山頂から20分も降れば両神神社に着く。




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両神神社からさらに20分も降れば七滝沢コースとの分岐に着く。

清滝小屋経由のコースと分かれて、七滝沢へ向かう北側のトレイルへ進む。




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七滝沢に掛かった木橋を渡り、沢に沿って東に向かうと “養老の滝” が現れる。その下には “霧降の滝” が懸かっている。 072.gif




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滝も急峻なら、滝に沿ってつけられたトレイルも急だ。膝に悪そうな急斜面をスリップしないようにゆっくり降りる。途中に一カ所クサリ場があるが、あまり必要性がないようなクサリだ。 039.gif




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ひとしきり急下降を終え沢床に着き、渓谷を見上げる。 072.gif




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沢筋にはやはり花が咲いていた。Oh~1年ぶりに見たラショウモンカズラ。上野村のシオジ原生林で初めてこの花を見た時は、名前がかっこいいな~と思ったが、名前の由来を聞いてゲゲゲの鬼太郎になった。なんでも武将が羅生門で切り落とした鬼女の腕に見立てたものとか・・ゲゲゲ 008.gif
→ “上野村 北沢渓谷にシオジ原生林を求めて   Shiozi forest in Ueno,Gunma




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沢を横切り七滝沢の右岸を大きく高巻きながら降る。途中、斜面が崩壊している場所を通過するが、元々あったと思われる木橋が落ちて、ワイヤーにぶら下がっていた。その後、急な尾根を降ってハシリドコロが群生する沢筋に戻る。




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日向大谷まで4.2kmの道標に、 “まだ4kmもあるのか~・・” と、がっかりする。 007.gif
下降を始めて1時間30分、ピクニックテーブルのある “赤滝” に到着。 042.gif 063.gif
赤滝は、赤みを帯びた岩盤の上を流れる滝なのでこのネーミングのようだ。
残念ながら滝は絶壁帯に囲まれていて滝壺へは降りられない。
滝の上から滝をのぞき込むだけ。




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赤滝を過ぎて、急な尾根のスイッチバックで再び沢床に着く。ここにも滝が・・




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水際には星形の黄色い花、ヒメレンゲが一面に咲いていた。この花マンネングサとの違いが良く分からない。水際に咲くのがヒメレンゲ? 039.gif




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ほぼ滝が終わると再度、沢を横切り左岸のトレイルとなる。ここからのトレイルは七滝沢の高い所の山腹をトラバースして行くので七滝沢ははるか右下に深い谷となり、沢の音だけが聞こえてくる。




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日向大谷まで2.4kmの道標を過ぎると、石垣の積まれたトレイルとなり、清滝小屋ルートとの合流点 “会所” は近い。




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清滝小屋からのトレイルと合流し、ようやく表山道ともいうべきトレイルとなる。鳥居をくぐれば日向大谷までは1km強だ。




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そして、この残り1kmが、ちょうどガクウツギの開花期でウツギロードとなり、この花の香りに包まれながらの下山となった。 056.gif 056.gif
途中、天理岳から落ちる長尾沢を横切る。この長尾沢から諏訪神社という神社跡を経由して天理岳に登るルートもある。もちろん未整備のバリエーションルートであるが面白そうだ。 013.gif




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ウツギロードから日向大谷の高台に出る。眼下に両神山荘やパーキングを見下ろしながら、長かった1日の山行を振り返る。 043.gif

天理尾根は全体的にヤセた藪岩で、何カ所か四足で登るような岩場の急登もある。滝沢コースは全体的に勾配がきつく転倒、滑落注意である。 034.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級~上級者向け
行程距離: 約11km(日向大谷‐楢尾沢峠‐1083m三角点‐天理岳‐禿岩‐1306mスズの頭‐八丁尾根稜線合流点‐両神山‐両神神社‐七滝コース分岐‐養老の滝‐赤滝‐会所‐日向大谷)
標高差: 約1100m (累積高低差はこれ以上)
実動時間: 約9.5時間 (登山口から両神山頂まで約6時間、山頂から七滝コースで下山約3時間、30分のランチ休憩込み)

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by dream8sue | 2016-05-22 21:30 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(0)

長野原町 小さな2つの山 高ジョッキ・丸岩      Takajyoki & Maruiwa in Higashiagatsuma, Gunma

Saturday, May 21, 2016
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高ジョッキと丸山は浅間山の北東約20kmにある小さな山だ。高く突き出た突起を意味する高ジョッキは、群馬県長野原町と東吾妻町のボーダーラインにある。丸山は長野原町に位置し、JR吾妻線に沿って国道145号線を西に走ると東壁が際立って見える奇峰である。




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
アクセスは渋川経由で長野原町へ入るルートもあるが、私は高崎から国道406号線を走り倉渕経由で東吾妻町に入った。 
国道406号線は “草津街道” ともいうらしいが初めて走るこの街道がなかなか良い。 049.gif
“大戸” の信号を左折すると、岩櫃山のミニチュア版みたいな岩壁が現れたり、 “須賀尾宿” という宿場は碓氷峠の坂本宿同様、昔の屋号を家の門に掛けてあったりして面白い。 013.gif 049.gif
→ “群馬の駅からハイク vol.3 : 安中市松井田町  碓井峠のアプトの道を歩く





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高ジョッキの登山口は国道406号線で山道を登り切った “須賀尾峠” (東吾妻町と長野原町の郡境)にある。

峠の右側の一段高い所にある小さな子育地蔵が目印だ。

パーキングは峠周辺の路肩に数台可能。




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登山口から北に伸びるトレイルを進む。コナラの縦縞模様の樹皮が美しい。 072.gif




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奥に進むと、入口からは見えなかったヤマツツジの群落が現れる。 056.gif




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うるさいほどにハルゼミが鳴いている。緑も新緑と呼ぶには遅い、濃い緑になって、一気に夏を感じる気配だ。 042.gif




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北尾根を登り切るあたりに大きな露岩が現れる。

露岩を越えると、真新しい三角点のある伐採地の小ピークに着く。

トレイルはここから右(東)に角度を変える。




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おおむね樹林帯の中であるが、時々、左手(北側)に長野原町の景色が木立の間からのぞく。




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全体的にヤセ尾根であるが、高い樹木の中なので高度感は無い。コナラの木とツツジのコラボレージョンが見事だ。 072.gif




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時々現れる露岩には巻き路が付けられている。 071.gif




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展望は無いが、ツツジのトンネルに心が躍る。 043.gif 056.gif




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尾根上の小さなアップダウンを何度か繰り返した後に、北側がスパッと切れ落ちた急斜面の岩場が出てくる。




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岩場を登ると、北側には丸岩が眼下に見えてくる。丸岩には昔、丸岩城があったらしいが、三方とも岩壁に囲まれた天然要塞だ。特に東壁がすごい! 005.gif この景色をみたら丸岩へも登ってみたくなるでしょう! 041.gif 070.gif




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岩場を登り、なおもヤマツツジの咲くヤセ尾根を進めば高ジョッキの山頂は近い。




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山頂には登山口から1時間もかからないで着いた。 066.gif
旗が掲げられ、低木に囲まれていてあまり展望は良くない。
ミツバツツジの群落になっているが、花は終わっていた。
訪れるのが少し遅かったようだ。 002.gif




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見上げればマルバアオダモの花が満開だ。 056.gif 056.gif




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山頂から北側の展望。国道145号線沿いの街並みを挟んで対岸には、いつか登ってみたい高間山と王城山が見える。秋から冬の空気が澄んでいる時季なら草津白根山や谷川岳なども見えるらしい。 072.gif




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ほぼ真南には秋に登った浅間隠山や、やはりいつか登ってみたい角落山などが見える。
→ “高崎市 二度上峠から登る秋の浅間隠山 Asamakakusiyama in Takasaki, Gunma




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高ジョッキで展望を楽しんだら、下山は須賀尾峠まで往路を戻る。 070.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
行程距離: 約3km(須賀尾峠登山口‐三角点ピーク‐高ジョッキ‐三角点ピーク‐須賀尾峠登山口)
標高差: 約200m
実動時間: 約2時間 (休憩込み)






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丸岩の登山口は、須賀尾峠を長野原町側へ600mほど進み、ヘアピンカーブの手前に “丸岩入口” と書かれた小さな標識が2つある。

低い標識なので車で移動の場合は見落とさないようにね。




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地図では、丸岩は登山口から北側にあるが、感覚としては登山口から烏帽子岩?の基部を大きく巻いて左へ進むので西に向かっているような感覚になる。
樹林帯を緩やかに登っていく。
足元には可愛らしいチゴユリが咲いている。 056.gif
また、見事なまでに三枚葉のこの植物が山腹一面に群生している。
花が付いていないのでわからないが、オオバショウマかな?気になるな~ 039.gif
花が咲くころに確認に来たいくらいだ。 003.gif




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登山口から結構長いトラバースが続く。途中から石がゴロゴロしたトレイルになる。浮石に乗って足を痛めたりしないようにゆっくりと歩く。 025.gif




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そして、15分~20分ほどで、尾根の鞍部に着く。ここには “イタヤカエデ” のネーム板が付けられたカエデの木がある。右側には烏帽子岩?がすごい傾斜で立ち上がっている。




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左側の緩やかな尾根を行く。高ジョッキほどではないが、こちらの山もツツジが満開である。




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もちろん、コナラをはじめとする自然林も美しい。 072.gif




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高ジョッキのトレイルから見た要塞のような丸岩とは思えないほどの穏やかな路だ。
ふと、何かの気配を感じる。写真は間に合わなかったが、1頭のカモシカがトレイルを横切っていった。 005.gif




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イタヤカエデの生えた鞍部から10分も登らないで小ピークに着く。
え!もう山頂? 039.gif
よく見れば、立木に山名板が付いている。
古城があったとは思えないほど小さなピークだけど・・ 039.gif
私の家のリビングルームくらいの広さしかないよ~・・って、どんだけよ?分かりずら! 033.gif
だって、平米とかよくわからないんだもの・・ 039.gif 041.gif




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東に踏み跡があったので少し偵察してみたが、大木の根元に何やら文字が刻まれた石があるだけだった。 その先は東壁へ至るので、あまり行くと落ちちゃうから気をつけてね。 041.gif

私のこのトレイルへの評価: 3★ 初心者、初級者向け
行程距離: 約1.5km(丸岩登山口‐鞍部‐丸岩‐鞍部‐丸岩登山口)
標高差: 約100m
実動時間: 約1時間 (休憩込み)




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高ジョッキも丸岩も比較的簡単に登れ、ドライブついでのお手軽ハイクにちょうど良い山だ。 この時季はヤマツツジがとても美しい。 辺りは自然林なので、新緑も良いが紅葉の時期もお勧めだ。 049.gif
写真右(2016年7月11日撮影)は、JR吾妻線の長野原草津口駅から見た高ジョッキと丸岩である。 どちらもとても特徴的な山容をしているので一目で分かる。

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by dream8sue | 2016-05-21 17:10 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(2)

上野村 シャクナゲ咲く焼岩から宗四郎山     Yakeiwa to Mount Soshiro in Ueno, Gunma

Saturday, May 14, 2016
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GWを過ぎて西上州はすっかり緑が濃くなってきた。今春の藪岩ルートもそろそろ終わりかな~ということで、たくさんある登りたいルートの中で上野村の秘境を訪れた。天丸山北尾根(P1~P3)、大山北尾根、焼岩と、どれも小ぶりだが魅力的な藪岩ルートだ。そんな中で、知り合いから焼岩周辺はシャクナゲが見ごろではないかという情報を得たので、焼岩から宗四郎山へ縦走することにした。 070.gif
焼岩は一般ルートではないのでロープ必携。 宗四郎山は、トレイルはあるがめったにハイカーが訪れることのない静かなピークである。そして、その三角形の鋭鋒は登行意欲をそそられる一座だ。 045.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
焼岩の取付きは、帳付山や大ナゲシ北稜、赤岩岳などへ行く野栗地区から林道上野・大滝線上にある。
国道462号線で神流町に入り、国道299号線を左から合わせ上野村に入る。向屋温泉 “ヴィラせせらぎ” (新要橋) の手前を左に曲がり野栗地区を通過する。野栗沢に掛かる橋を渡り “すりばち荘” の先の分岐を右折して奥名郷の集落に入る。集落から約2kmで大山、天丸山の登山口である天丸橋がある。天丸橋を左折(見ためはほぼ直進)して太尾トンネルをくぐる。
太尾トンネルを出てすぐ右側にコンクリートの階段と古いワイヤーが垂れさがっているところが取付きである。  パーキングスペースは太尾トンネルから150mほどの地点、(太尾林道の分岐)に数台可能。

奥名郷の集落、取付き周辺には、菜の花に似た黄色い花が満開で綺麗だった。 056.gif 056.gif この花の名前を知っている方がいましたら教えてください。 040.gif




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取付きの階段を登ると、そこはスギ林の中の踏み跡も無い斜面で、ふくらはぎが痛くなる急登を20分ほどこなし尾根に這い上がる。いきなり焼岩の洗礼を受けた感じ。 042.gif 003.gif




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尾根上は気持ちの良い自然林だ。だが、ミツバツツジがちらほらと咲く緩やかな尾根歩きにホットしたのも束の間・・ 043.gif 005.gif




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岩峰が行く手をふさぎ、おのずと右側の岩壁のバンドを巻くことになる。 008.gif




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バンドからルンゼ状岩場の側壁をトラバースする。




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ルンゼに入って、すぐ左に短い凹角ルンゼ(写真左)があるが、濡れていてスタンスに乏しく、凹角の中は浮石も多く見かけより手ごわい。 008.gif

身の危険を感じたので、あっさりと敗退した。 029.gif

正解は、ジメジメしたルンゼを大きく右に行き、リッジの手前から左の岩壁の下を巻けば、クライミングをすること無く凹角ルンゼ上のリッジに出られる。




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リッジを登り詰めれば最初の岩峰のピークに着く。ピークには枯れた幹の様にも見えるが、四角にカットされた木杭がある。元は何かの標識だったのだろうか? 039.gif




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さらにマツの木の混ざる樹林帯を登る。




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薄暗い樹林帯の中にピンクのアズマシャクナゲがポツリと咲いていた。 056.gif




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やがて、小さな山名板のある焼岩(北峰)に着く。




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ピークは灌木に覆われていて展望はよくない。が、これから向かう県境稜線のピーク(焼山)が木立の間から見える。




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焼岩ピークから南へ、小さなギャップ(写真左)をクライミングダウンして登り返すと絶壁帯(南峰?)となるので、ここは左から巻き下る。




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南峰の右(西側)の絶壁の上からは、西に倉門山から大山の稜線が、新緑の衣をまとって横たわっていた。 昨年初冬に帳付山から天丸山を登り、倉門山から天丸沢へ下降した。その時は、この大山を反対側から見ていたんだよな~
→ “上野村 西上州の秘峰 帳付山と天丸山 Chōtsukeyama & Tenmaruyama in Ueno, Gunma




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左側には県境尾根方向に、宗四郎山と六助ノ頭が見える。やはり宗四郎山はどこから見てもトンガリ山だね。




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さて、南峰からの下りが本ルートの核心部である。足場の悪い斜面を慎重にトラバースし、フィックスロープの張られた岩場の上に出る。 008.gif




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かなりの傾斜であるが、フィックスロープを補助にしてクライミングダウンする。




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スタンスが遠く、足元も見えづらいので緊張する。 008.gif




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フィックスロープの継ぎ目に着くと、右下が垂直に切れ落ちていて、クライミングダウンよりもラッペルした方が安全と思われるのでロープを使う。10mくらいの短いラッペルだが新緑の中へダイブする気分で楽しい。 060.gif




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降りてきた岩壁を振り返える。ここをクライミングダウンは嫌でしょう!でも、この日会った単独の男性は、ここをクライミングダウンしたそうです。 OMG! He is crazy!!!! 005.gif




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焼岩を降りきったところで取付きからちょうど2時間。ここから県境稜線までは50分ほどの尾根歩きとなる。 070.gif




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木漏れ日の差す樹林帯では、アセビの若葉が陽を受けてとっても綺麗。 072.gif




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やがて辺りはシャクナゲの群生地となる。 005.gif




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シャクナゲは全体的にはまだ三分咲きくらいだが、足元には散ったアカヤシオの花がピンクの絨毯になっていて、森全体がピンク色を帯びていた。




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株によっては結構たくさんの花を咲かせている木もある。




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そんなピンク色の中に、白いアセビの花が “私もいるのよ” って感じで存在をアピールしていた。




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日陰で頑張って咲いているアカヤシオ。 今年はアカヤシオの当たり年らしく、私もたくさん見ることができた。
→ “南牧村 大津から三ツ岩岳へツツジ街道を縦走        Ōtsu to Mitsuiwadake in Nanmoku,Gunma
→ “桐生市 栗生山は赤城山の展望台     Mount Kuryū in Kiryū, Gunma
→ “前橋市 赤城山 アカヤシオ咲く銚子の伽藍      Chōshinogaran in Mount Akagi, Gunma




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そして南面が開けた県境稜線の見晴らしの良いピーク(焼岩)に出た。 066.gif シャクナゲの群落のお陰で登行が全く苦にならなかった。 056.gif




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北西方向に見える大山の北尾根がすごい!005.gif 次は天丸山北尾根(P1~P3)と大山北尾根をまとめてやっちゃおうかな~ 060.gif 070.gif




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県境稜線でゆっくりランチを楽しんだら、なかなか行く機会のない宗四郎山へ向かおう。 063.gif まずは山吹峠への下降だが、踏ん張りのきかない長い急な下り坂だ。 008.gif




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そんな急斜面も10分くらいでミツバツツジの咲き誇る穏やかなトレイルとなる。 056.gif

さらに10分程で、小さな石祠のある山吹峠に降り立つ。




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山吹峠からはロープの張られた針葉樹林帯を登る。




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その後は新緑の美しい自然林の尾根を行く。




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やがて、トレイルが二手に分かれる。右は宗四郎山の山腹を南面から大きく巻くトレイルで、途中から鹿避けネット沿いに宗四郎山へ登れるが、悪い崩壊地に入る可能性があるので要注意だ。ここは左の尾根路に進み、ピークの北側から登る方が良い。 034.gif




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トレイルは、徐々に勾配を増しフィックスロープに導かれるように宗四郎山の北側の針葉樹林帯へ入る。




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最後はブッシュを頼りに急傾斜を登る。トンガリお山の宗四郎山(1,510m)のピークからは南側に奥秩父の山々が一望できる。 066.gif




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西側には、登ってきた焼岩から県境稜線の起伏と、そして山吹峠の緩やかなラインが対照的だ。




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ここで初めて北側の景色が見えた。




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宗四郎山のピークから東側は見えない。ピークから六助ノ頭方面に少し降った岩場の上から東側の大ナゲシや赤岩岳、両神山の八丁尾根などが見える。東側にも魅力的な山や尾根がたくさんあるね。 049.gif
→ “上野村 路なき藪岩の大ナゲシ北稜     Ōnageshi in Ueno,Gunma
→ “奥秩父 赤岩尾根は2つの峠を繋ぐ岩稜縦走    Akaiwaone in Chichibu-Tama-Kai NP
→ “奥秩父 アカヤシオ咲く八丁尾根から両神山    Ryōgamiyama in Chichibu-Tama-Kai NP




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すぐ目の前には六助ノ頭が手の届きそうな位置にある。




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眼下には緑の樹海が広がっている。写真では伝わないが、じっと見ていると吸い込まそうになる美しさだ。 072.gif 072.gif 本当に吸い込まれそうになるので見つめ過ぎると危険です!だ・か・ら~そんなに私のことを見つめないでね。って、話違うじゃん! 041.gif




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六助ノ頭へは、そのまま東に進み、南側を巻き、フィックスロープの掛かる岩場を降って鹿避けネット沿いに尾根に戻る。




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六助ノ頭(1,490m)へは、急登を10分くらいで着く。樹木に囲まれた展望の無いピークで、木立の隙間から宗四郎山がかろうじて見える程度だ。宗四郎山から往復30分くらいの近いピークなので登ってみたが、あえて登らなくてもいいかな~ 015.gif 050.gif




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宗四郎山でコーヒーブレイクした後は、山吹峠に戻り、群馬側へ30分の下りだ。 山吹峠へは尾根の途中から崩壊地側を行くのが近いが、今にも崩れ落ちそうな丸木橋をフィックスロープにつかまりながら渡るのでちょっとドキドキする。 008.gif




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その丸木橋の足下は、スキーの滑走路みたいに見事に崩壊していた。 005.gif




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山吹峠の群馬側はトレイルが判然としない。山腹を北西にトラバースしてから、ハシリドコロとコバイケイソウの畑状態になった尾根を北に下る。尾根が行き詰まったら、右の沢側から下流に下る。 071.gif




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堤防を左から越えれば天丸トンネルの広いパーキングに飛び出る。天丸トンネルは群馬県と埼玉県との県境トンネルで、長さは480.9mとのこと。 027.gif




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林道を左に10分ほど歩けば、太尾林道分岐のパーキングポイントに着く。林道を歩きながら、50mはあろうかと思える側壁に感動した。 005.gif この落石防止ネットってどうやって設置するのかしら?日本の土木技術ってすごいよね。 049.gif




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焼岩のオフロード・ハイクは短いながらも岩場好きには楽しいルートだ。この時季限定のシャクナゲ(もう少し早ければアカヤシオ)観賞付きだ。 049.gif

取付きから県境稜線まで3時間と短いので、なかなか行く機会のない宗四郎山もついでにピークハントして調度良い距離だった。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約4.5km(太尾トンネル取付‐焼岩‐県境稜線‐山吹峠‐宗四郎山‐六助ノ頭‐宗四郎山‐山吹峠‐天丸トンネル -太尾トンネル)
標高差: 約350m(累計高低差 約500m)
実動時間: 約6.5時間 (取付から県境稜線まで約3時間、稜線から宗四郎山、六助ノ頭まで約1時間30分、下山約1時間、休憩約1時間込み)

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by dream8sue | 2016-05-14 18:00 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

下仁田町 荒船山の失われた路 小屋場ルート     Mount Arafune in Shimonita, Gunma

Sunday, May 8, 2016
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群馬県と長野県の県境にはギアナ高地を思わせるテーブルマウンテン(長さ約2,000m、幅約400mの台地)荒船山がある。この山へは県境の内山峠から登るのが一般的であるが、他にも長野県側の荒船不動からのトレイル、群馬県側の相沢集落からも登れる。健脚向きには立岩登山口から立岩とダブルで登るルートもある。それらの現役?登山口とは別に、群馬県側から内山峠に登る途中に “小屋場” という登山口があった。そう、過去形で現在は廃道だ。200mの岩壁である艫岩(ともいわ)の北面の沢から入り、相沢に続く東の尾根に合流するルートで、荒船のテーブル台地に登り上げる(距離的には)最短ルートである。そんなルートが何故廃道になったのか。荒船山の失われた路の謎を探るべく廃道探検隊が、ミツバツツジが満開の小屋場ルートを行く。  070.gif

注意: 小屋場ルートは、現在は廃道で一般ルートではありません。 入山に際しては何が起こっても対応できるように自己責任の概念をしっかりもって登ってください。




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<マイカーの場合(前橋方面から)>

国道254号線で長野県佐久市方面に向かう。(上信越自動車道利用の場合は、下仁田ICで下りて国道254号線に合流する)
下仁田町を抜け峠道の途中“下仁田トンネル”を越えたヘアピンカーブのところが小屋場ルートの取り付きだ。
ここは旧道と交差しているので、旧道の路肩(内山橋周辺)にパーキング可能。
私たちは相沢集落へ下降予定なので、もう一台の車を相沢登山口にデポした。




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内山橋の下を流れる沢を上流に向かう。沢筋に沿って行くと、今時珍しい石積みの堤防がある。この堤防の上を左岸(川下に向かって左側)から降りて右岸に渡る。この辺りまではかすかに踏み跡があるが、この堤防からはルートファインディングが難しくなる。




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流れが二俣になるので左俣に沿って登ると、大きなボルダーがあり・・




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二つ目の石積みの堤防がある。

この堤防の上は崩れ落ちて土砂に埋もれていた。 005.gif

この沢はもうメンテナンスされることはないのかな~? 039.gif




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さて、二つ目の堤防を過ぎたら、いよいよ沢と分かれて右岸の山腹にルートを求めて行く。

この辺りの尾根は何処も登れそうで、どの尾根に取り付くのか迷うところだ。 039.gif

インターネットでも全く情報が無く、この先に何があるのかわからない緊張感がある。 025.gif

周囲は新緑が美しい。 072.gif 072.gif

標高のせいなのか、下草もなく明るい自然林が続く。

ふと、見つけた小さなフデリンドウの3つの花が心を和ませてくれる。 056.gif




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歩き易そうな尾根を目指して踏み跡の無い、ザレた斜面を登る。 042.gif




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と、支尾根を登りきると、石垣の摘まれたトラバース路の名残があった。よし、ここまでのルートは間違っていない。 045.gif




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なおも山腹をトラバースして行くと、左側が高い岩場となり、涸れ沢と合流する。




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岩場の右側から涸れ沢を登る。




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涸れ沢の中ほどで木に白いテープが巻かれている場所がある。ここから涸れ沢は傾斜をますので、左の浅いガリーのような斜面に入る。




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踏み跡は皆無なので、地形の弱点を見極めて登る。自分が開拓者ならどこにルートを付けるか?という勘のようなものを信じて左の尾根(東側)のコルを目指す。




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そのコルに登り上げると、木に白いテープが巻かれていた。

そして、さらに東の尾根に続く踏み跡らしきトレイルがある。

おそらく、大きく東に巻いてから、一般ルート(相沢ルート)に合流する支尾根に登るものと思われるが、方向的に不安だったので、コルから続く尾根を直登することにした。




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コルの周辺からは右に艫岩が見える。この艫岩が右に見えていれば方向的には正しいだろう。艫岩はよく戦艦や大きな客船に見立てられるが、艫岩の艫とは船尾のことらしい。が、この角度から見る艫岩は船尾ではなく船首を正面から見ているようだ。この角度からの艫岩を見られるだけでもこのルートの価値があると思うのは私だけだろうか?まさに空に浮かぶタイタニック号だ! 005.gif 037.gif




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コルからの尾根を登ると、大きな露岩が現れる。露岩の左を巻き、一般ルートに合流する支尾根に出る。ここも全く踏み跡は無いので、登れそうな斜面を登るのだが、ルート取りを誤ると、グズグズの脆い斜面なので苦労するよ。 034.gif  お~い、そんな急な斜面に取り付いて大丈夫なの? 025.gif 003.gif




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一般ルートに合流する支尾根にはミツバツツジが多い。




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合流点手前の艫岩が見える場所はミツバツツジの群生地で、艫岩がパープル色に染まって見えた。 005.gif




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一般ルートから少し入ったところにこんなミツバツツジの花園があるとは嬉しい発見である。




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その一般ルートへは花園から5分とかからないで合流できる。




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ツツジにばかりに目がいくが、よく見れば足元にもツルキンバイ?やフモトスミレがたくさん咲いている。 056.gif




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一般ルート(相沢ルート)との合流点には入山禁止のテープが張られている。 はい、あくまで小屋場ルートは廃道なので、自己責任の概念をしっかりもって登ること。私たちは、何が起こっても自己対応できるようにロープなどの安全装備を背負って行った。 実際にはテクニカルな内容は全くなかったけれど、ルートファインディング・ケイパビリティーはそれなりに必要だ。 034.gif




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相沢ルートとの合流点には古いブリキの看板が置いてある。看板には “みんなで楽しむハイキングコース 荒船山コース” と書かれている。The 昭和!って感じでいいね~ 041.gif  by マツダランプ のマツダって私の好きなマツダ自動車グループかと思いきや、東芝のグループ会社だったようだ。 027.gif




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ブリキの看板から艫岩の稜線までは “胸突き八丁” の急登だ。ここではグリーンの艫岩が現れる。 005.gif




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急登の苦しさを紛らわすために、足元の草花に寄り道する。この時季よく見かける白い星形の花はヒゲネワチガイソウかな?よく似た花に花弁が5枚のワチガイソウがあるが、こちらは7枚だからヒゲネワチガイソウのほうかな?よく似ていてマチガイソウ(間違いそう) 041.gif
ノミドコロ(飲み処)? タベドコロ(食べ処)? じゃなくって~ ハシリドコロもまだ紫の花になる前のグリーン状態。可愛いね! 037.gif




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トレイルが岩壁に突き当たると・・




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りっぱな手すり付きの階段となる。長い階段を登り上がれば艫岩から荒船山の実質的なピークである経塚山(行塚山)へ続く稜線に飛び出る。




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その稜線をアメリカから帰国した一昨年の夏に歩いたが、日本の濃い~緑の山に感動した。その美しい緑の森は、今はまだ目覚めたばかりの淡い緑の山である。これまた美しい! 072.gif
→ “下仁田町 西上州のテーブルマウンテン荒船山   Mount Arafune in Shimonita, Gunma




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稜線を右に150mほど行けば、休憩所があり、その先に艫岩の展望台がある。




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展望台(艫岩上)は広くて北面の景色が開けている。休憩するには気持ちの良い場所であるが、足元は200mの絶壁なので注意してね。 034.gif




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眼前には、浅間山や神津牧場方面の展望が広がり、眼下には国道254号線が蛇行している。 072.gif




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その254号線の脇から取付いて登ってきた、小屋場ルートの尾根が右下に見える。取付きからこの展望台まで2時間30分ほどであった。 059.gif




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北西方向には内山トンネルが貫通している県境尾根が連なる。 072.gif
艫岩の上では、見晴らしが良すぎて落ちつかないので(笑)休憩所周辺のベンチでゆっくりランチ休憩する。 063.gif




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今回の目的は廃道探検なので、経塚山のピークハントは省略して、ランチ休憩後はさっさと下山にかかる。下山は、小屋場ルートが合流する相沢ルートを下ることにする。 070.gif




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胸突き八丁の急下りからシダの群落を過ぎてスギの植林帯に入る。




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しばらく行くと、ハングした大岩の下に祠がある “中の宮” に着く。




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中ノ宮を過ぎると、自然林に変わる。トレイルの脇にはケルンがいくつもあり楽しい。 049.gif




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だいぶ標高が下がってきて、突然ヤマツツジが咲き誇るエリアとなる。 056.gif この辺りからは右側(南東)に毛無岩や千ヶ平の岩峰が木立の間から見える。




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最後は再びスギ林に入っていけば、相沢登山口へはもうすぐだ。




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下山は艫岩から約2時間で相沢登山口に到着。登山口には小さいが釜の美しい滝がある。あらかじめ停めておいた車でカーシャトルして小屋場登山口まで戻る。




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小屋場ルートが廃道になった謎は解けたの? う~ん、よくわかりませ~ん。 039.gif
それじゃあ、探検隊の意味ないじゃん! 041.gif

確かに沢筋なので荒れ易いルートではあるが、他の西上州の山々のトレイルに比べて別段悪場だとは思わない。
群馬側にはすでに2つの登山口(立岩も入れれば3つ)があるので、おそらく財政事情が大きく関わっているのではないだろうか?
真相を知りたい方は官庁に問い合わせてください。 030.gif

真相はさておき、タイタニック号の船首のような艫岩とミツバツツジの見事なコラボレーションが見られたので大満足だ。 043.gif

 
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5.5km(旧小屋場登山口(旧道内山橋)‐第2堤防‐旧小屋場分岐(胸突き八丁下)‐相沢分岐‐艫岩
‐相沢分岐‐旧小屋場分岐(胸突き八丁下)‐中ノ宮‐相沢登山口 = カーシャトルにて小屋場登山口へ)
標高差: 約650m
実動時間: 約5.5時間 (1時間のランチタイム、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-05-08 23:46 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(4)

沼田市 玉原湿原から鹿俣山へ美しいブナ林を歩く     Tanbara Marshland in Numata, Gunma

Thursday, May 5, 2016
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昨年のGWに沼田市の玉原湿原(たんばらしつげん)を計画したのだが、昨年は残雪が多く湿原へは立入禁止であった。それが、今年は一転して雪はまったく無くミズバショウもすでに開花しているとのこと。ならば行くしかないでしょ! 003.gif
玉原湿原ではプチ尾瀬気分を味わい、水源ルートからブナ平へ登り、鹿俣山(かのまたやま)まで縦走した。関東一(本当?)を誇るブナ林を歩くこのルートは、ブナ林の美しさを実感できる素敵なルートである。 049.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
玉原湿原、鹿俣山は群馬県沼田市から22kmほど北方にある。国道17号線から県道266号に入り、ロックフィル式の玉原湖(玉原ダム)方面に向かう。
途中(沼田駅から約15km)大きな門のような標識が建つ迦葉山への道を左に見送る。
分岐からさらに10kmほど山道を走れば左に玉原湖が見えてくる。
登山口である “玉原センターハウス” へは玉原湖から約1kmで、大きなパーキング(無料)がある。

ちなみに、昨年行った迦葉山では、60mの大岩壁を登れるのでこちらもお勧めだ。
→ “沼田市 コブシ咲く迦葉山で岩登りと残雪の湿原   Kashōzan in Numata, Gunma

<公共交通の場合>
電車利用の場合はJR上越線、沼田駅から関越交通バス迦葉山行きがあるが、迦葉山バス停から徒歩3時間(10km)も車道歩きをしなければならないので駅からタクシーか、レンタカーを利用するのが良いだろう。
なお、土日祝日に限り “沼田駅~迦葉山~たんばら線” が運行しているが、1日3本なので事前に時間を確認しておこう。  034.gif
また、夏の限られた期間のみ、スキー場は5万本のラベンターが咲くラベンダーパークになるので、この間はシャトルバスが毎日運行される。




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センターハウスの車止めゲートから舗装道路を西に行くと、すぐに野鳥の案内板が立つ水路がある。
ここは、ブナ平へ登る “探鳥路” とスキー場へ行く “銅金沢(どうきんざわ)ルート” とのジョイントでもある。
玉原湿原へは、この野鳥案内板を右に見て、さらに舗装道路を西に進む。
この地域は国有保安林(水源かん養保安林)なので水がとても綺麗だ。
これもブナ林のもたらす人類への素敵なプレゼントなのかもしれないね。 045.gif




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センターハウスから10分くらいで舗装道路から分かれて、木道が敷かれた湿原へ入る。
なお、湿原一周は整備されたトレイルを30分ほどで廻れる。舗装道路を左に行けば自然環境センターもあり、玉原の自然を紹介した展示品などが見られる。




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湿原の入口付近には、この時季はコブシの白い大輪の花がすごい! 043.gif 056.gif




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左に玉原湖を見てから、北へカーブするように進めば、ミズバショウの咲く玉原湿原だ。 070.gif




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尾瀬に比べればとても小さな湿原であるが、ミズバショウをはじめ尾瀬ヶ原と共通する植物が多くみられるので “小尾瀬” とも呼ばれている。




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湿原の白い妖精ミズバショウ、今年も会えたね。 056.gif 035.gif 056.gif ミズバショウの他にピンクの色が目立つショウジョウバカマも咲いていた。 056.gif




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残念なことであるが、近年、玉原湿原は乾燥化が進んでいるそうだ。 002.gif




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コバイケイソウの群落では、たくさんの大きなカエルがゲロゲロとカエルの合唱をしていた。 060.gif 037.gif




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湿原の先を右に行くと、分岐があるので右折して水源ルートに入る。

ちなみに、直進すれば玉原越経由で玉原湖の西にそびえる尼ヶ禿山(あまがはげやま:1,466m)へ登ることもできる。




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水源ルートに入ると、湿原では見られなかったネコノメソウ(写真左)やキクザキイチゲ(写真右)などが水際に咲いていた。やはり水のあるルートは楽しい。 060.gif  しかし、水源ルートはぬかるみも多いので、足元に注意してね。 008.gif 034.gif




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ふと見上げると、コブシの花が青空に浮かび、まるで幽霊が飛んでいるみたいだ。アメリカのユニバーサル・スティディオでこんな幽霊を見た気がするが・・? 005.gif 037.gif




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水源ルートの水流沿いに0.3kmほど行くと、流れから離れて右岸(川下に向かって右)のブナ林を登るようになる。 072.gif




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ブナ林の根元にはエンレイソウ(写真左)が咲き、モコモコ速水もこみち・・じゃなくて~、モコモコの緑の絨毯に伸びるツタの若葉が可愛い。 037.gif




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水源ルートを登りつめると、西の玉原越からの稜線と交流する。ほぼフラットな稜線を右(東)に進みブナ平まで行く。野鳥のさえずりを聞きながら美しいブナ林を歩くのは実に楽しい。 060.gif 070.gif




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時には樹皮に模様?のある木や、たくさんのコブ付きの木もある。




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新緑のブナ林って綺麗~ 043.gif 072.gif




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やがて、 “ブナ地蔵” や大きな “シナノキ” のあるブナ平に着く。
ブナ地蔵って、ブナの根が地上に出たような物?
地蔵という名を付けただけで何だかありがたく感じて賽銭箱まで出現。
これを滑稽だと感じるのは私だけ? 037.gif
自然は何でも神様になってしまうのがThe Japan! だね。 041.gif




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ブナ平分岐からセンターハウスまでは、1km弱(探鳥路 / 25分)で戻れるので、子連れファミリー・ハイクの場合はここから戻ることをお勧めする。




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ブナ平分岐を東に直進し、鹿俣山へ向かう。100mくらいだか背丈ほどのクマザサに覆われた部分があるので軽い藪漕ぎとなる。 008.gif




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ササ原を抜けると突然スキーゲレンデに出る。ゲレンデを直登した方が速いが、忠実にトレイルをたどれば、何度かゲレンデを横切りながら蛇行してリフトのトップ支柱まで登る。




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ブナの木に巻き付くツタの若葉が芸術的に美しくて、思わずパチリ。 072.gif




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春のゲレンデにはスミレの群生をはじめ、エンレイソウやフキノトウなどの野草が見られる。 056.gif 056.gif




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スキーゲレンデのど真ん中! ゲレンデの先にはリゾートセンターや玉原湖が一望できる。




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西側には、谷川連峰の美しい稜線が望める。




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残雪のあるゲレンデを左から回り込んで尾根に上がり、稜線を東に進む。スキー場のスピーカーから流れてくるアメリカンポップのお陰で自然と足取りも軽くなる。 060.gif 070.gif




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稜線のトレイルは徐々に高度を上げて行く。

湿原では白い花を咲かせていたオオカメノキも、この標高ではまだ固い緑の蕾だ。 056.gif

やがてキャンプ場からのトレイル(スキー場パーキング方面)を右に分け、さらに小ピークを越えれば山頂まで残り100mの道標がある。




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ここでようやく鹿俣山のピークが見えてきた。鹿俣山は登山口からの標高差があまりなく、初心者にも手頃な山として紹介されているが、いやいや結構長いルートですよ~! 042.gif




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登山口から湿原周りで約4時間、ようやく鹿俣山(1,637m)のピークに到着した。 066.gif 遠くに榛名山群や赤城山が見えている。 072.gif




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すぐ目の前(東側)には上州武尊山の剣ヶ峰山、獅子鼻山が見える。秋の武尊山縦走を思い出すな~
→ “みなかみ町 武尊神社から登る紅葉の上州武尊山 Hotakayama in Minakami, Gunma





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下山は、山頂から南に伸びる尾根伝いにキャンプ場まで降ることにしよう。眼下には玉原湖が光っている。




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山頂直下の分岐まで戻り、南尾根の急坂を降る。 071.gif




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南尾根をひと下りするとシャクナゲ群生地の小ピークに着く。まだ蕾も固いが開花時期は良いだろうな~。 056.gif




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左の木立の間に武尊山をちらちらと見ながら、気持ちの良いブナ林を降っていくと、またも突然スキーゲレンデに飛び出る。このままゲレンデをスキー場のレストハウスまで降りたい気分だが、ぐっと堪えて左の山路に入る。
なお、夏ならゲレンデ一面がラベンダー畑になるので、ゲレンデを降るのも良いだろう。 049.gif




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遠回りしたお目当ては、この2本のブナの木。 “細いブナにもたれかかる太いブナ” の木だ。とてもユニークな光景だ。私も誰かにもたれかかってみたいな~・・って、重過ぎて細い人では支えきれないかも。 041.gif




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鹿俣山のピークから1時間20分ほどでキャンプ場分岐に着く。

分岐を右に10分も行けばキャンプ場に出る。

広々としたキャンプ場は充実した設備が整っている。



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さて、キャンプ場から道標に従って行くと、ペンション村へ通じる車道を横切り、リゾートセンターからスキー場のレストハウスへ行く遊歩道にでる。
センターハウスへ戻るには、さらにこの遊歩道を横切り “銅金沢ルート” に入るのだが、この入口(写真右)が分かりづらい。 私は立派な遊歩道につられて右のスキー場方面へ行ってしまい時間ロスしてしまった。 007.gif
とにかくキャンプ場から西に向かって車道と遊歩道を横切ること。スキーゲレンデを降った場合はここで右折になるので右側のこの道標を見落とさないようにしよう。 034.gif




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銅金沢ルートに入って、すぐにリフト下にある小さなトンネルをくぐる。




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少し行くと満開の “オオヤマサクラ” の大木が現れた。ラッキーなことに、ここに来てまさかのサクラ観賞ができた。 043.gif




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オオヤマサクラを過ぎると、スタート時に見た野鳥案内板のある分岐まで銅金沢に沿って歩く。銅金沢は、ブナ林の豊かな湧水を集めて流れる美しい沢である。 072.gif 野鳥案内板からセンターハウスまでは5分とかからない。




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ブナ林の美しさだけなら5★だが、ルートが何度もスキー場を交差しているので本格的な自然派には物足りないかな・・。 039.gif
マイカーがあれば、尾瀬まで行かなくても手軽にミズバショウが見られるのは嬉しい。しかし、交通の便が悪いので公共交通でのアクセスだと、バスの時間を気にしたり、タクシー、レンタカー利用だと結果的には尾瀬へ行くのと変わらない交通費がかかってしまう。それなら尾瀬にいくかな? 頑張れ、玉原高原! 058.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級〜中級者向け
行程距離: 約9km(センターハウス‐玉原湿原‐水源ルート‐ブナ平‐スキー場‐鹿俣山‐キャンプ場‐オオヤマサクラ‐センターハウス)
標高差: 約520m
実動時間: 約6.5時間 (湿原経由で鹿俣山まで約4時間、キャンプ場経由で下り約2時間、路迷いロスタイム30分、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-05-05 22:27 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

前橋市 赤城山 アカヤシオ咲く銚子の伽藍      Chōshinogaran in Mount Akagi, Gunma

Sunday, May 1, 2016
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赤城山の一角に “銚子の伽藍” という、聞き慣れない場所がある。伽藍(がらん)って何?・・寺院、僧房の総称。つまり寺の建物のことらしいが、決して寺の建物があるわけではない。そこは天然の洞窟状の滝がある場所だ。勝手に寺の建物にするな!って、言いたいところであるが、そこは言うまでもなく日本の山岳は宗教と密接な関係があるのでこの名がついているようだ。 まあ、名前はどうあれ、この珍しい滝を見にいそいそと出かけて行った。銚子の伽藍が流れ落ちる沢は “粕川” であるが、尾根を挟みその東側を流れる川が “大猿川” 。今回はこちらの大猿川を時計廻りにぐるっと一周するルートである。




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
登山口の大猿公園へは、 “前橋市役所おおさる山乃家” をターゲットにして行くと良いだろう。 前橋市内から赤城山へ登る県道4号線の途中 “畜産試験場” の信号を右折し国道353 号線(通称赤城南面道路)へ進む。 県道16号線との交差点 “三夜沢町” の信号を左折し北へ走り、南面道路の北側を東西に走る農道に合流し右折して東に走る。 中之沢までくると分譲地となるので左折し分譲地の中の道を北に向かって走れば、“おおさる山乃家”の看板が案内してくれる。
大猿公園は良く整備された自然公園で、パーキングも2カ所ある。(どちらも10台くらい駐車可能)




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赤い鳥居の前のパーキングから林道を北に少し入った所におおさる山乃家がある。 山乃家の脇の階段を登った所には、愛嬌のある猿の石像が記念碑とともに立っている。




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大猿川を囲んで西側の尾根が “つつじの峰” で、東側の尾根が “小峰通り” 。両方を繋ぐ稜線が “横引きの尾根” で、これらを総称して “大猿川周回尾根” と呼ばれているらしい。 東側のつつじの峰の方がツツジの木が多く、より長い期間花を楽しめるだろう。 056.gif

つつじの峰の登山口(西登山口)はおおさる山乃家から5分くらいのところにある。右に休憩所のあるミズバショウの栽培地を過ぎれば、笹に覆われた西登山口がある。

時間があれば西登山口から10分くらいの所に澳比古神社があるので先にお参りして行くのも良いだろう。我々はその気はなかったのだが、路迷いの結果としてアクシデンタリーに寄ることになった。 041.gif




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さて、西登山口の笹路に入ると、すぐに丸太の階段が続く尾根に登り上げる。いきなりツツジの群落が現れ歓喜する。 005.gif 060.gif




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20~30分ほど緩やかな登りをこなすと、不動大滝からの尾根路に合流する。

合流地点には石碑があり、ここを左に行けば滝沢不動尊から不動大滝へ行ける。

しかし、現在(2017年3月末まで)は滝沢不動尊から大滝までの間が林道工事のため通行禁止となっている。 034.gif




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不動大滝分岐を右に進むと、日当たりのよい明るい尾根が続き、ミツバツツジが咲き誇っていた。




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やがて、アカヤシオの群落地を通るあたりから、左の粕川源流域が見え始める。スカイラインのV字に切れた個所が銚子の伽藍である。  005.gif




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粕川の右岸(川下に向かって右側)の尾根には斜面が崩壊している個所がたくさんある。




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標高もだいぶ高くなってきた。この辺りはまだ蕾の状態であるがツツジの木が非常に多い。 あと10日もすれば(5月中旬頃)見事なツツジロードとなることだろう。 049.gif




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崩壊斜面はつつじが峰側にもある。尾根に立っていた樹木が斜面の崩壊に伴って横倒し状態になっている。トレイルはこんなヤセ尾根の軟弱な地盤を通るので足元には十分な注意が必要だ。 034.gif




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勾配も徐々にきつくなり、思った以上に長い尾根だと感じる。そして、ようやくこの尾根の唯一のアクセント、 “さねすり岩” に着く。句が刻まれた石碑が置かれているが、句の意味は良く分からない・・結構色っぽい話のようだ。 037.gif




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さねすり岩を過ぎれば、最後の頑張りどころ、ヤセ尾根と急登を黙々と登る。 042.gif




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急登に嫌気がさすころ、ようやく横引き尾根分岐に到着する。 042.gif 066.gif

登山口から澳比古神社への寄り道も含めて3時間くらいかかった。

ここでゆっくり休憩をしてから銚子の伽藍へ向かう。 063.gif




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横引き尾根分岐から銚子の伽藍へは、アカヤシオ満開の西の穏やかな尾根を行く。




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赤城山のツツジは県下でも有名であるが、まさかアカヤシオがこの辺りでこんなにたくさん咲いているとは思っていなかった。 005.gif 043.gif




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西に進むと電波塔の建ち並ぶ地蔵岳のピークが右奥に見えてくる。
→ “前橋市 赤城山 霧の地蔵岳と大沼一周   Jizodake in Mount Akagi




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そして、笹原の分岐を右(北)に行く。

笹原はコバイケイソウ?バイケイソウ?の群落になっている。 056.gif

開花時は見事だろうな~ 043.gif




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トレイルは沢に下り、銚子の伽藍上流に出る。




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小沼からの流れは、ブラックホールのような銚子の伽藍に吸い込まれていく。




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上から銚子の伽藍をのぞき込むことができるが、足場が悪いので細心の注意をしてね。 034.gif




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南側の支尾根に登ると銚子の伽藍が粕川へと落ちていくゴルジュ帯が見える。




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銚子の伽藍の散策を済ませたら、横引き尾根分岐まで戻り、そのまま東へ進み、茶ノ木畑峠まで行く。

北側には、オトギの森と赤城七峰の一つ長七郎山が間近に見える。

茶ノ木畑峠を右に曲がり、小峰通りと呼ばれる尾根を降る。

→ “前橋市 赤城山 霧の長七郎山と幻想的なオトギの森      Choshichirosan in Mount Akagi




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茶ノ木畑峠から20分程で “追分” という分岐に着く。 ここからも東側への下降路があるようだが倒木でバリケードされている。 この小峰通りルートはいくつかの分岐があるが、西側のつつじが峰の尾根を見ながら歩くルートである。




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追分からさらに5分くらい降ると “岳人岩” がある。何故この岩が岳人岩なのか意味不明? 039.gif




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足元に笹原が続き、ブナやミズナラなどの自然林の尾根を行く。この標高ではまだ新緑も芽吹き状態だ。 072.gif




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黄金の新芽はブナの木かな? 072.gif




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一際太いナラの木の横を通りすぎる。




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すると、 “雨やどり岩” という標識がかかった岩に着く。残念ながら人間が雨宿りできるほど大きな岩ではない。森の小人専用の雨宿り岩だね。 037.gif




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雨やどり岩を過ぎると、左側が崩壊した急な尾根になる。 左側は “深沢川” という名前の通りの深い谷である。




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トレイルは右の大猿川側に逃げている。大猿川には “乙女の滝” “大猿滝” などの滝がある。下山はこれらの滝見物をしながら降りたかったのだが、この辺りから大猿川へ下るはずの路が判然としない。 039.gif




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滝見物はあきらめて、小峰通りの尾根をひたすら下降する。




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標高が下がると、こちらの尾根もヤマツツジ、ミツバツツジが咲きだしていた。 056.gif




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やがて、西側に丸太の階段を下るトレイルがあるので、小峰通りルートから分かれてこちらのルートに進んだ。スイッチバックの針葉樹林帯の路を降り大猿公園へ出る。 もちろん小峰通りをそのまま下降しても大差なく大猿公園には着く。




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針葉樹林帯から大猿川の左岸に飛び出る。




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下流に向かい、休憩所の脇から大猿川を飛び石で渡渉すれば北側のパーキングに出る。パーキングの道標には、 “乙女の滝 大猿の滝入口” と書かれていた。滝を見る場合は、こちらのパーキングから大猿川に沿って沢筋のトレイルを上流に登る方が良いだろう。そして大猿川から小峰通りへ登り上げ、周回尾根を反時計廻りする方が分かり易い。 034.gif




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今回は、滝巡りはできなかったが、念願の銚子の伽藍が見られたうえに、意外にもアカヤシオが満開だった。
そして、つつじが峰、小峰通りがツツジロードであることを知った。 056.gif 056.gif
何より嬉しいことは、このエリアはハイカーが少ない赤城山の穴場であることだ。 043.gif
次回は紅葉の頃に、乙女の滝、大猿の滝(大猿川上流に40分~60分)、旭の滝(大猿パーキングから下流に5分)、不動大滝(前不動から35分)などの滝巡りをしてみたいな。

私のこのトレイルへの評価: 4★ (春、秋限定)中級者向け
行程距離: 約7km(大猿公園‐ツツジが峰西登山口‐不動尊分岐‐さねすり岩‐横引き尾根分‐銚子の伽藍‐横引き尾根分岐‐茶ノ木畑峠‐追分‐岳人岩‐雨やどり岩‐大猿公園)
標高差: 約640m(累計高低差720m)
実動時間: 約6.5時間 (澳比古神社への寄り道を含め登り3時間、銚子の伽藍散策を含め往復1時間、下り2時間、ランチ休憩30分込み)


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by dream8sue | 2016-05-01 12:58 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(4)