<   2016年 07月 ( 7 )   > この月の画像一覧

奥多摩 海沢川で泳げない私の刺激的な夏   Stream Climbing in Unazawa, Chichibu-Tama-Kai NP

Sunday, July 31, 2016
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奥多摩の沢登り2日目は、前日の惣岳渓谷シダクラ沢とは比較にならないほど水量豊かな海沢川を遡行することになった。 泳げない私はめったに沢登りはしない、ましてこんな泳ぎの多い沢なんて・・もし私一人だったら、海沢で10回くらい死んでいた! 008.gif トップ写真も、何だか救助されている遭難者みたい。 041.gif でも、めちゃ楽しかった! 060.gif 003.gif
惣岳渓谷シダクラ沢遡行はこちらから→ “奥多摩 梅雨明け沢登りは惣岳渓谷シダクラ沢   Stream Climbing in Shidakura in Chichibu-Tama-Kai NP”




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<マイカーの場合>
国道411号線(青梅街道)を西に向かい白丸駅を過ぎ、 “海沢大橋” を左折してアメリカキャンプ村方面に走る。
アメリカキャンプ村へ通じる林道をそのまま南東に20分くらい走ると林道が大きくへアピンカーブする。
そこに海沢園地の休憩舎がある。
パーキングはこの周辺の路肩に数台停められる。




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海沢は大岳山につめ上げる沢であるが、今回は、本来のピークを目指す沢登りでは無く、大人の水遊びよろしく海沢園地下流のゴルジュと上流のメインの滝の部分だけを遡行する。 070.gif
まずは下流部分の遡行に向かう。 海沢園地の休憩舎から車道を下流に向かって歩く。 路肩にはタマアジサイや夏を感じる草花が生い茂っていた。 056.gif




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車道を15分くらい戻ると、ガードレールが切れた個所に入山禁止案内板と、“水利へ” という標識がある。

ここから沢に下り、木橋を渡って入渓となる。




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入渓すると、清流と樹木のバランスが美しい河原歩きではじまる。 072.gif 071.gif




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すぐに、大きな淵をもつ小滝が現れる。淵は深く、さっそく泳ぎとなる。 “え~・・もう泳ぎですか!こ・こ・心の準備が・・・”  008.gif




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泳げない私の為に仲間がロープで引いてくれる。 躊躇すること数分、死ぬ気でトライするSue !  “ぷっはー!死ぬかと思った!” 008.gif




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何とか初めの淵を越えるとゴーロ歩きとなる。 沢の中にも、タマアジサイ、イワタバコ、モミジハグマ、タマガワホトトギスなどの水を好む植物が生い茂っている。  056.gif  056.gif




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程なくして、またも泳ぎの淵が現れる。




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ここも命綱を引いていただきました。感謝、感謝です。  008.gif 040.gif




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その先の小滝を越えて行くと、水流でえぐれた滝の造形美が美しい。 ここは左のカンテを登る。




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その先もいくつかのウォータープール(釜や淵)をヘツって行くと、とても大きな釜をもつ滝が現れる。ここには左の尾根に上がるハシゴが掛けられているので巻くこともできる。が、我々は滝を直登した。泳ぎの釜から滝に取り付くポイントがスタンスが乏しく厄介だ。流水の右側の方が易しいが、中段に登るまでが難しい。 008.gif




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リーダーは流水の左側の極めて細かいホールドとスタンスで越えていく。お見事! 038.gif  ちなみに、私はここで何度も滝壺に落ちて滝にもみくちゃにされた。ロープの助けが無かったら3回くらい溺死していたかも。 008.gif 042.gif




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大釜の先は、苔むした雰囲気が素敵なゴルジュ帯だ。  072.gif




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淵を流れる清流のあまりの美しさに時々足を止めて見入ってしまう。 そうしては時に腰まで浸かって淵をヘツったり、水しぶきを浴びながら小滝を快適に越えて行く。




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やがて沢が細くくびれた個所があり、左岸の岩壁を登り、残置のフィックスロープを使って川床へクライムダウンして戻る。 034.gif (注意:川の下流を向いて右側が右岸、左側が左岸である。滝の “右壁・左壁“ というような場合は、本人から見ての右あるいは左となるので混同しないように。)  034.gif




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沢筋に戻り、少し行くと左にチョックストーンのある小滝を激流に逆らって攀じ登る。  066.gif




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そろそろ下流部は終わりかと思いきや、ここに来てまたも深い淵が現れ、Sue はロープで引かれることとなった。 008.gif




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さらに緑のゴルジュの中を進む。 070.gif




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やがて左上に林道の橋桁が見えてくると・・  005.gif




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左岸から井戸沢の滝が出合う。 井戸沢の滝は2段の大きな滝であるが、川床からは下部の滝しか見えない。




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井戸沢の滝を過ぎると、下流部分の終了点となる石垣の堤防が現れる。 左側の土手から林道に戻って海沢園地の休憩舎でランチタイム。 063.gif




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ランチ後に上流部の滝に向かう。

海沢探勝路のハイキングトレイルを行くと、すぐに “三ッ釜の滝” が現れるので、ここで入渓する。




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三ッ釜の滝は左の壁をロープ確保しながら登る。苔の生えた壁は滑り易いので慎重にスタンスを探す。




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三ッ釜の滝上部には、ウォータースライダーにもってこいの滝がある。 この日もキャニオ二ングを楽しむ団体が入っていた。




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三ッ釜の滝上流の薄暗いゴルジュには、二段の “ネジレの滝” がかかっている。 072.gif この滝は下部左壁をトラバースして上部の滝の右壁を登れるようだが、悪そうなので右岸を高巻く。 008.gif




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小滝を越えていくと、トヨ状に流れ落ちる20mの “大滝” が現れる。圧巻だ! 005.gif 下からは見えないが、この滝の上流には10mの “不動滝” がかかっている。 049.gif




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大滝と不動滝は、右岸を大きく巻く。50mくらい左にトラバースすれば赤テープのついた踏み跡があったようだが、トラバースも悪そうなので脆い岩場を登り、途中から赤テープの踏み跡に合流した。そして、急な斜面を右にトラバースして、不動滝に流れ込んでいる枝沢(岩茸石沢)を横切り、不動滝の上から15mくらいのラッペル1ピッチで川床に戻る。 034.gif




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大きな滝は終わったが、その先に現れる小滝も部分的にテクニカルなクライミングが続き油断がならない。




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苔に覆われた5mほどの滝も滑り易く、お助けスリングを垂らしてもらって何とか越えられた。




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二俣手前で、右手の尾根側にフィックスロープが現れる。 メインの滝は終わったのでここから探勝路に上がる。 とても滑る泥斜面をフックスロープを使って尾根に上がり、15分ほど尾根を登れば探勝路に合流する。 下山は30分ほどで海沢園地に着く。 059.gif

ようやく梅雨明けしたばかりの関東で、思っていた以上に楽しい水遊びができた。 016.gif 今年は何だか刺激的な夏になりそうだ。 037.gif 060.gif

私のこの渓流への評価: 5★ 沢登り中級者向け (沢登りグレード Ⅱ級?)
行程距離: 約4km(海沢園地‐海沢園地下流部遡行‐海沢園地(ランチ)‐上流部遡行‐二俣手前で探勝路へ‐海沢園地)
標高差: 約260m
実動時間: 約6時間 (下流部2時間、上流部遡行と下山3時間、1時間ランチ休憩込み)

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by dream8sue | 2016-07-31 16:38 | Stream Climbing | Trackback | Comments(4)

奥多摩 梅雨明け沢登りは惣岳渓谷シダクラ沢   Stream Climbing in Shidakura, Chichibu-Tama-Kai NP

Saturday, July 30, 2016
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今年2016年の梅雨明けは遅かった。遅すぎた梅雨明けで計画していた北アルプスには行けず、もう8月に入ろうかという7月最終週末にようやく晴天が訪れた。   058.gif
何処へ行ってもハイカーだらけの奥多摩エリアは倦厭していたが、このエリアは小ぶりだが水流豊かな沢が多いので、凉を求めて惣岳渓谷シダクラ沢でプチ沢登りをしてきた。




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<公共交通の場合>
JR青梅線奥多摩駅から西東京バスの奥多摩湖行きバスで “惣岳” バス停下車。




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惣岳バス停の脇から石段を川筋に向かって降りると、旧青梅街道(奥多摩むかし道)の小社前に出る。 旧道を右に行き公衆トイレの前を通り左に吊り橋を見る。 バス停からこの吊り橋(しだくら橋)まで約10分。 059.gif




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吊り橋(同時に渡れる人数は3人まで)を渡り対岸へ。 吊り橋の上から見た惣岳渓谷(多摩川)。 う~ん、なかなか美しいなぁ~  043.gif  072.gif




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橋を渡りきった尾根の下に見える小さな枝沢がシダクラ沢である。 沢登りの身支度をして入渓。 沢へ下りる踏み跡は2カ所あり、右(東側)へ行けば石垣の滝へ行く。 タマアジサイが咲く沢の中を歩き出すと、すぐに石垣の滝が現れる。




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ちなみに、尾根の左(北側)の踏み跡から入渓すると、石垣の滝の下流にある、かぶりぎみの滝が現れる。が、ここは手ごわそうなので左岸(川下に向かって左)から巻いた。沢登りのトポでも、この滝は省略されていて石垣の滝からスタートしている。




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石垣の滝(石垣の堤防の間を流れる4mのナメ滝)を直登する。足元の石の上に大きなカエルがじっと動かずに居座っていて、魚じゃなくカエルだが “ギョ” とした。 041.gif




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石垣の滝の上流の3m滝は流水の左ラインを登る。




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3m滝を越えると右に東京電力の取水路が現れる。

ここを過ぎると水量が増えてくる。





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ナメ滝と小滝を越えて行くと、2段5mの2条の滝が現れる。 2条といっても、滝の双子みたいに、ここまでそっくりな2条滝は珍しいかも。 う~ん、思わずイイネボタンをクリック! 049.gif 003.gif





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夏の沢登りではよく見かけるイワタバコの花。 056.gif
葉がタバコの葉に似ているらしい。
タバコの煙と毛虫が嫌いなので、両者とも世の中から抹消されれば良いと思うけど、抹消される前に本物のタバコの花はみてみたいな~ 003.gif




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2条滝の上流には、大きな釜をもつナメ小滝がある 。ここは左から越える。 071.gif




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しばらくナメ滝や小滝が連続し、左岸の樹林の中にはカツラの木と思われる大木がある。 自生しているカツラって、写真のような細い支枝がたくさんあるのをよく見かけるけど、これもカツラの木の特徴のひとつなのかしら? 039.gif




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沢は徐々に狭まってきて、倒木がうるさくなってくる。 008.gif 021.gif




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倒木を避けながら遡行を続けていくと、倒木帯の先に一際大きな滝(2段6~7m滝)が現れる。 005.gif




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大岩を挟んで二股に分かれている左の滝をほぼ水流通しに越える。 滑り易い滝なのでロープで確保した方が安心だろう。 滝を避けたければ左に巻き路もある。 034.gif




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その後は小滝が続き、幅広の6mくらいのナメ滝を越えると、再び倒木が沢を覆っていた。右側から流れ込んでいる細いガレ沢を過ぎると大岩が前方に現れる。 これがトポに記された大岩の滝か?と思ったが違っていた。 046.gif




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勘違い大岩の後も3mくらいの滝が連続して現れる。 小気味よく越えられる小滝登りは楽しい。 060.gif




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やがて本物の大岩の滝(横を5mの滝が流れている)が現れる。




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この滝は流水ラインの左側から越える。滝の上部に流木がスタックしていたので、その下をくぐりながらの岩登りとなった。




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続く4m幅広のナメ滝は左右どちらからでも登れるが、中段から左の流水ラインに良いホールドがある。




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そして、遡行を開始してからおよそ3時間弱で二俣に着く。 066.gif 二俣の門番のような大きなコブ付きのトチの木?が生えている場所だ。
左俣へ進めば惣岳山につめ上げる。 右俣は惣岳山から奥多摩湖へ続く北西尾根(大ブナ尾根)の途中に登り上げる。 ピークにこだわらないなら右俣をつめたほうが下山が早い。 ということで、二俣で素麺をゆでてランチを楽しんだ後は、迷わず右俣をつめる。 003.gif 063.gif 




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右俣に入るなり傾斜のつよい小滝が現れる。 傾斜はあるがホールドもスタンスも豊富で登り易い。




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あたりは苔むした雰囲気が良い感じである。足元の低いギャップにも苔が生え、苔伝いに流れる水が、まるでミニチュワ版の白糸の滝だ。 005.gif 072.gif
なぁ~んて感動していたら、不用意に苔の上に置いた足が、苔ごと剥がれて転倒してしまった。 007.gif Oh, dear! I could kick myself! I should have payed attention on my step! 002.gif




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前方の中央岩壁まで登り、岩壁の左の尾根に登り上げる。 後はひたすら尾根を登れば大ブナ尾根に出る。




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二俣から1時間30分くらいだろうか、ようやく惣岳山、御前山へ続く大ブナ尾根の登山道に飛び出た。 042.gif
沢靴を履き替えて、よく踏まれたハイキングトレイルを降る。 070.gif




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尾根の途中のサス沢山を過ぎたあたりから、木立の間にチラチラと奥多摩湖が見え隠れする。  途中、フィックスロープの張られた急坂が続くのでスリップしないように注意してね。 034.gif




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約1時間の下降で奥多摩湖に着いた。 梅雨明け直後の週末ということで、奥多摩湖は観光客で賑わっていた。帰りの奥多摩駅行きの小さな路線バスも満員だった。 015.gif




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夏は沢歩きが涼しくて良い。 045.gif
ちなみに、翌日も私は、泳げないくせに泳ぎまくる梅沢川の沢登りに行き、刺激的な夏を体感することになった。 016.gif



私のこの渓流への評価: 3★ 沢登り初級者向け (沢登りグレード Ⅰ級)

行程距離: 約6.5km(惣岳バス停‐石垣堤防‐取水口‐7m滝‐大岩の滝‐二俣‐大ブナ尾根‐サス沢山‐奥多摩湖バス停)

標高差: 約680m

実動時間: 約6時間 (休憩込み)


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by dream8sue | 2016-07-30 21:25 | Stream Climbing | Trackback | Comments(0)

上信越 フラワートレイル 鳥居峠から登る四阿山    Mount Azumaya in Jōshin'etsu-kōgen NP

Wednesday, July 20, 2016
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上信越高原国立公園に属し、群馬県と長野県の県境に跨る四阿山(あずまやさん)は、群馬県側からは鳥居峠、バラギ湖、野地平の3つの登山口がある。 長野県側からは、四阿高原から登るルートの他に、四阿山の北西に位置する根子岳から縦走するルートがいくつかある。
梅雨時期に悪天で1度はキャンセルしたこの山へ再び訪れるチャンスがあった。とはいえ、今年の梅雨明けは遅く、この日も山頂付近には霧がかかっていた。 007.gif  しかし、高山植物が花盛りで次から次に現れる色とりどりの花に心が躍る。 043.gif 060.gif 
文中の花名については不確かなので、間違っている記載などありましたらコメントいただけたら嬉しいです。 040.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
関越自動車道 渋川伊香保ICから国道17号線、353号線、145号線、144号線で嬬恋村に入る。西に走り県境の峠が鳥居峠である。 鳥居峠から右(北)に曲がり未舗装の林道を3kmほど行った所に10台くらい停められるパーキング(無料)がある。




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パーキングからミズナラやカラマツの雑木林に入る。林相がとても美しい。  072.gif




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森の下草はササ原であるが、トレイル脇にキバナノヤマオダマキ?が咲いていた。 黄花というより純白で森の中に舞い降りた妖精のようにも見える。 なんだか幸先の良いスタートだ。 006.gif




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パーキングから樹林帯を登ること40分で、国指定天然記念物の “四阿山の的岩” に着く。的岩は、幅約3mの岩壁が垂直にそびえ立ち、高さは約15m、南北方向に約200m続く巨大な岩脈である。  鎌倉幕府を開いた源頼朝が岩壁を的に矢を射ったという伝説があり、“屏風岩” とも呼ばれている。 027.gif





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まるで人工構築物の城壁を思わせるような自然壁である。 005.gif ところで、最近、全国各地の天然記念物や名勝にロッククライミング用のハーケンやボルトが打たれて話題になっているが、この的岩にも20本以上のハーケンやボルトが打たれている。 002.gif
元クライマーとして弁解する訳ではないが、クライマーって人種は壁があれば人工壁だろうが、自然壁だろうが登りたくなる人種なのだ。まして、こんなへんぴな山の中の自然壁となれば天然記念物とは知らずに登攀欲に駆られて開拓したのだろう。
的岩が天然記念物に指定されたのは1940年(昭和15年)らしいが、当時はそのことを知らしめていなかったのではないかと推測する。 現在に至っても国天然記念物であることを示す看板は無い。 行政サイドも指定しっぱなしではなく、広くその存在を明示してほしいものだ。 040.gif





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右側の林から的岩の裏側に廻ってみた。崩れそうなチョックストーンの窓が見える。この穴が源頼朝によって射抜かれた穴かな? 037.gif  うっそうとした林の中に突起した岩の壁に、自然が創り出した造形に圧倒され、しばし時間を忘れる。 045.gif




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的岩で地球の不思議に触れた後は、東屋のある分岐まで約1時間の登りが続く。東面側が低木の明るいトレイルには草花が一斉に咲き乱れている。特にパープル色の花が目立つ。ウツボグサ(写真左上)にホタルブクロ(写真右上)、ノアザミ(写真左下)に混ざってクルマユリ(写真右下)やハナチダケサシなどが、今が盛りとばかりに咲いていた。 056.gif 056.gif 056.gif




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やがて、コメツガ原生林の中に入って行く。




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薄暗い樹林の中で一際目立っていたのがイエローのハクサンオミナエシ(別名:コキンレイカ)だった。 そして、それとは対照的にササの茂みに隠れるように地味に蕾をつけているイチヤクソウ(写真左)072.gif





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コメツガ原生林を登りきると、見通しのよい尾根に出る。 南方向を振り返れば目前の浅間山には雲がかかっていた。




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東の山腹には高山植物が咲く草原が広がっている。 056.gif





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トレイルも花盛りでミネウスユキソウ(写真上段)に、ソバナやツリガネニンジン、ヒメシャジン、はたまたミヤマシャジンなどの類似したキキョウ科の花が混然と混ざり合って咲いていた。(写真下段)正直、この手の花の違いは判らない。 039.gif 簡単な同定の仕方を知っている方がいたら教えてください。 040.gif




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花、花、花のオンパレードに圧倒されるうちに的岩から1時間強で東屋のある分岐に着く。この辺りはまさに日本庭園のような美しさで、休憩するには最適な場所だ。 063.gif 072.gif




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休憩しながら東屋周辺を散策すると、膝下くらいの低木があたり一面に群生していた。 可愛らしい花と、陽当たりの良い場所では実もつけていた。 初めて出会ったこの植物はツツジ科の落葉低木でクロマメノキというらしい。 秋には葉が紅葉し、実は黒紫色に熟すので “黒豆の木” なのかな? この実は “アサマブドウ” と呼ばれ地元では食用にされるらしい。知らなかった! 機会があったら食べてみたいな~ 011.gif




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東屋の先も陽当たりの良い尾根が続く。小ピークを登る。 042.gif




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ここにもたくさんの草花が咲いているのだが、その品種は明らかに標高によって異なってきている。まるで山全体が植物園のようだ。 056.gif 056.gif




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ハナチダケサシ、ヤマブキショウマ、ハクサンフウロなどに混ざって、シュロソウ(写真左)やイブキジャコウソウ(写真右)などが見られるようになる。 




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小ピークを越えると砂礫と岩場の尾根となり、板1枚が置かれただけのベンチがある。




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そのベンチの近くに数株のピンクの花が咲いていた。もしやこれは・・女王様! さすがにコマクサの存在感は半端ない。 005.gif 056.gif




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コマクサが咲く明るい尾根が続くのかと思いきや、またも針葉樹林帯に入る。 しっかりした木段が設置されていて歩き易い。 070.gif




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この古木が、木の精の顔に見えるのは気のせい(木の精)かしら? 041.gif




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そして、木の精の贈り物かしら? 森の中にもこんなユニークな形の花が・・トンボソウかな? 039.gif




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やがて樹林帯の鞍部に着くと(東屋のある分岐から1時間30分ほど)嬬恋清水の看板がある。 鞍部から東の山腹を100mほどトラバースしたところに湧水があるらしい。下山時に寄ってみよう。




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嬬恋清水の分岐から少し登ったあたりで、ようやく四阿山のピークが見えてきた。




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東側の展望が開け眼下に嬬恋村の山麓風景が見渡せる。 目の前には浅間山の雄姿がガスの切れ間から見え隠れする。




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足元の黒い蕾は何かしら? 開花するとタンポポのようなイエローの花になるミヤマコウゾリナ(写真左)という花のようだ。大変身するんだね。 037.gif  そして、果実が梨に似ているというイワナシも登場だ。この実も食用になるらしい。 011.gif




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やがてササ原の中に木段が現れると、長野県側からのトレイルと合流する。四阿山へは木段を右に行く。




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坂を登り切ると石積みの囲いがある祠(上州祠)が左に現れる。山頂はもうすぐだ。 042.gif




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東屋のある分岐から約2時間、林道パーキングから約4時間で、四阿山(2,354m)に到着。ここにある祠が信州祠である。 一座に2つの祠があるのは、昔、信州側と上州側で領地を主張しあい、互いの領地の中に奥宮を設置したからだ。 034.gif




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ピークから東には、嬬恋村方面から登るルートが続いている。 隣に見えている 2,333mピーク (二等三角点がある) はクサリ場のあるヤセ尾根で、こちらのルートも面白そうだ。 045.gif




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北西方面にはガスのかかった根子岳が時々姿を現す。 根子岳から縦走するルートも健脚ハイカーには人気があるようだ。この日は警察学校の生徒たち40人くらい? が訓練で根子岳を越えてきていた。 005.gif お陰で山頂は満員御礼で腰を下ろして休む場所もなかった。 003.gif




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上州祠まで戻って、ゆっくりランチ休憩したら、同ルートで東屋のある分岐まで降る。 
途中の嬬恋清水では、湧水を汲みに立ち寄った。 案内板によれば、この湧水は関東最高地点の湧水で、シーズンを通して絶えることが無いらしい。 地底湖から湧き上がる大腸菌フリーの軟水で冷蔵庫に3ヶ月保存した後でも飲めるらしい。 で、気になる味だが、本当に美味しい水だ! 久しくこんな美味しい湧水を私は飲んだことが無い。 鳥居峠ルートで四阿山を登るハイカーには是非飲んでほしい。 049.gif




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コマクサの咲く尾根を通過して、東屋のある日本庭園のような分岐に着いたら、下山は左のルートに進もう。 すぐに露岩が現れるので、その先を左へ回り込む。 071.gif




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浅間山を見ながら開けた尾根を南に進む。 070.gif




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標高も徐々に下がると、あたりはホツツジの群落となる。 005.gif 056.gif




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やがて木道が敷かれた草原にでる。ここは “花童子の宮跡 (げどうじのみやあと)” と呼ばれるかつての修験道の跡らしい。




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そして今は高山植物の宝庫で、祠や石碑も植物に埋もれている。 056.gif 056.gif 056.gif




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ホソバノキリンソウ、ナデシコ、カラマツソウ、キンバイソウ、カワラマツバ、クガイソウなどなど、ここに来てこれでもかという数の植物に迎えられ、下山の疲れも吹っ飛んでしまう。 016.gif




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ヤナギランの先にはトンボがとまり、ヨツバヒヨドリの花にはアサギマダラが蜜を吸っていた。 花園は虫たちの楽園だね。 037.gif





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花童子の宮跡を過ぎ、傾斜が緩やかになると、東屋と石祠のある広場のような場所にでる。

東屋の周辺にもたくさんの蝶たちが乱舞していた。 056.gif 060.gif




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やがて、ダケカンバとミズナラの美しい森を進み、程なくしてカラマツの森に変わり、ニガナの咲くトレイルをパーキングまで戻る。




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初めから終わりまで花がつきないフラワーロードだった。 056.gif 056.gif

お花畑の他にも、浅間山(天気が良ければアルプスも)の眺望、国指定天然記念物の的岩、コメツガ林、花童子の宮跡、嬬恋清水と見どころ満載の充実したトレイルである。 049.gif



私のこのトレイルへの評価: 5★ 初級者~中級者向け
行程距離: 約8.5km(鳥居峠パーキング‐的岩‐コメツガ原生林‐東屋の分岐‐嬬恋清水分岐‐四阿山‐嬬恋清水‐東屋の分岐‐花童子の宮跡‐鳥居峠パーキング)
標高差: 約770m
実動時間: 約7.5時間 (登行約4時間、下山約2.5時間、山頂での1時間休憩込み)



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by dream8sue | 2016-07-20 04:58 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

富士 花盛りの三ツ峠山      Mount Mitsutōge in Fuji-Hakone-Izu National Park

Sunday, July 17, 2016
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私の中で三ツ峠と言えば、ロッククライミングのゲレンデという認識であった。 ハイキングでも登られている山だとは知っていたが、これほどまでに多くのハイカーが訪れている山だとは思っていなかった。 また、三ツ峠山が開運山、御巣鷹山、木無山という3座の総称であることも知らなかった。 今回は、そんな私にとって懐かしくも新鮮な三ツ峠山へ花を愛でながらののんびりハイキングである。  056.gif 070.gif 056.gif




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<マイカーの場合>
三ツ峠山へは、いくつかの登山口があるが、今回は三ツ峠登山口(裏口登山道)からの往復6kmのトレイル歩きである。
中央自動車道 河口湖ICから国道137号線の新御坂トンネルの入り口脇(三ッ峠入口)に入る。三ツ峠入口から“御坂みち”に入り、三ツ峠登山口バス停で天下茶屋方面を左に見送り、北東へ清八林道の細い道に入る。西川を渡るとトイレが完備された三ツ峠登山口パーキングがある。




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三ツ峠登山口(裏口登山道)からのトレイルは、最もコースタイムが短く、バス便もあるため (と言っても、便数は極めて少ない) 多くの登山者はこのルートから登っているようだ。 パーキングから金ヶ窪沢の左岸に付けられた林道が山頂まで続いている。 沢沿いの林道は道幅も広く、春から夏にかけては美しい花々が咲くので楽しみが多いトレイルである。 水際に咲くこの花はミツモトソウ(ミナモトソウ)かな? 056.gif




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徐々に沢筋を離れて高度を上げていく。





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タマアジサイやシモツケソウに混じって咲いている地味な花は、イヌトウバナ(写真左)に タカトウダイ(写真右)かな?




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林道の横の尾根には、蛇行している林道とは別に三ツ峠登山口パーキングへ続くショートカットのトレイルがあったので、下山はそのトレイルを使って降りた。




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登山口から1時間弱でベンチが設置された休憩ポイントがある。 063.gif




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休憩ポイント周辺には、これまた地味な植物が畑のように群生していた。

テンニンソウという植物らしい。 056.gif





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テンニンソウに混じって白いバラのような美しいバライチゴ(写真左)や、宝石をちりばめたようなキヌタソウ(写真右)が針葉樹の森の中でひっそりと咲いている。 レンゲショウマも球状の蕾をつけて深く首を垂れ下げていた。




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やがて、針葉樹林から抜け出し、四季楽園(山頂直下にはこの四季楽園と三ツ峠山荘の2軒の山荘が通年営業している)へ行く近道を左に分け、右手側へ進み木無山から続く稜線に登り上げる。この辺りは、陽ざしが当たる路なので、がぜん高山植物の種類が増えてくる。 056.gif 056.gif




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ヤマオダマキ(写真左)に、ウスユキソウ(写真右)




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クガイソウが至るとことに群生している。 056.gif 056.gif
クガイソウといえば、茎の先端に穂状に長い総状花序をつけるのが一般的(写真上)だが、写真のような形態のクガイソウ?も咲いていた。
初めて見る花に驚きと発見があって楽しい。 005.gif 043.gif





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やがて三ツ峠山荘下の分岐に着く。右へ進むと木無山(1,732m)へ至る。この付近は視界が開け、富士山が間近に迫る。この日の富士山は雲の帽子を被っていた。 037.gif




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足元にはネバリノギランや、ハクサンフウロ(写真左)と、それに似たゲンノショウコウ(写真右)などの花が咲いていた。




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富士山の眺望を楽しんだら分岐に戻り、三ツ峠山荘の庭を通って広場のような広い稜線上を四季楽園方面に進む。両方の小屋には多くのピクニックテーブルが設置されているので休憩には最適の場所だ。 063.gif 四季楽園のバックには山頂にアンテナ群をもつ御巣鷹山(1,775m)がそびえる。




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また、稜線広場から北東には、三ツ峠山の最高峰、開運山(1,785m)がすぐ目の前に姿を現す。




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また、その開運山の直下にはロッククライミングのゲレンデで有名な屏風岩の壁が切れ落ちている。 005.gif
私も昔、何度か登った記憶がある壁なので懐かしい。私はとうに現役ではなくなったが、この壁は今も現役でクライマー達を受け入れている。




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稜線広場周辺ではオオバギボウシやミズチドリなどが満開のお花畑があり、その上を早くも多くのトンボが飛び交っていた。そして、そのトンボの数と同じくらいの大勢の小学生たちが集っていた。




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トンボと小学生の群れをやり過ごし、開運山を目指し四季楽園の先にある富士見山荘(営業していない)の脇から急坂を登る。板で階段状に補強されたザレた斜面を登って行くと前方に2つの大きな反射板が現れる。 反射板の後ろにはFM電波の中継局がある。





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この斜面には、ハクサンオミナエシによく似たキンレイカ(写真右)が咲いていた。




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三ツ峠山荘から20分ほどで開運山のピークに到着! 066.gif 眼下には、先ほど歩いてきた稜線の広場と四季楽園が見下ろせる。




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開運山の山頂は、富士山は元より南アルプスや八ヶ岳なども見える360度の大パノラマが広がる・・はずなのだが・・この日はイマイチの空模様だった。 002.gif




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富士山の展望で有名な三ツ峠山であるが、こんなにも高山植物が多い山だということは知らなかった。
展望はイマイチだったけれど、遠出してきた元は取れた気がする。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初心者、初級者向け
行程距離: 約6km(三ツ峠登山口‐三ツ峠山荘‐四季楽園‐開運山‐四季楽園‐三ツ峠山荘‐三ツ峠登山口)
標高差: 約560m
実動時間: 約5時間 (休憩込み)



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by dream8sue | 2016-07-17 22:42 | 富士箱根伊豆 国立公園 | Trackback | Comments(2)

上信越 ノゾリキスゲに彩られる野反湖とカモシカ平  Nozori Dam in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Tuesday, July 12, 2016
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上信越高原国立公園に属する野反湖は、300種を超える高山植物の宝庫で、7月にはノゾリキスゲと呼ばれるゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が咲きほこる。 そんな野反湖周辺のトレイルをキャンプ場に一泊して歩き尽すプランの2日目は、キャンプ場から湖畔の遊歩道で富士見峠(野反峠)まで行き、そこから弁天山~エビ山~高沢山~カモシカ平往復~三壁山を歩く。これらの山々は野反湖の西面をぐるりと取り囲んでいる山である。

ちなみに、前日は、上・信・越の3県にまたがる白砂山と野反湖の東側にそびえる八間山までを縦走した。 → “上信越 花と展望の白砂山から八間山を歩く  Mount Shirasuna in Jōshin'etsu-kōgen National Park”




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野反湖へのアクセスに関しては、前日のブログに記載してあるので確認してね。  040.gif
野反湖は元々、野反池と呼ばれる小さな池であったが、昭和31年に発電用のダムとして建設され、現在のようなダム湖になったらしい。  027.gif
野反湖ビジターセンター(第1キャンプ場)から、弁天橋を渡り第2キャンプ場(写真左)を経由し、富士見峠(野反峠)へ向かう。  070.gif




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第2キャンプ場には湖畔サイトにお花畑があり、この時季はアヤメやノアザミ、イブキトラノオなどの花が見られる。 056.gif 056.gif




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早朝の湖面からは水蒸気が立ち昇って幻想的だ。 043.gif




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第2キャンプ場の炊事場の脇から湖畔西岸につけられた約5kmの遊歩道で富士見峠まで行く。  第2キャンプ場の南にある広大なお花畑にはヤナギランの大群落がある。まだほとんどが蕾なので、7月下旬~8月くらいが見頃ではないだろうか。 056.gif




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左側に野反湖を見ながらの快適なトレイルを歩く。 カッコーが鳴いて、朝陽が湖面に反射している。まさに高原の朝という感じでルンルン気分全開だ。 037.gif




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ダケカンバの林とササ原を交互に繰り返えす。
野反湖西岸は、大きく湾曲していて、最奥には弁天山とエビ山の中間あたりに直接登るトレイルの分岐がある。





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トレイル脇には、アザミやヨツバヒヨドリが咲き、ぼつりぼつりとクルマユリが現れる。 ウラジロヨウラク(写真左)もまだ赤いベル型の花をつけている。 ふと足元を見れば、ハクサンフウロにベニバナイチヤクソウ(写真右)も咲いている。 やはり水辺には花が多いね。 056.gif




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5kmはけっこう長いトレイルであるが、ほとんどフラットで幅もあるので、朝露で足元が濡れる心配もなかった。1時間30分ほど歩いたところで弁天山へのトレイルを右に分ける。




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そして、キャンプ場から約2時間で富士見峠(野反峠)に到着。 満開のノゾリキスゲが湖畔を黄色く染めている。大きな機材を持ったカメラマンも朝の陽ざしの中で野反湖とキスゲを撮影していた。 富士見峠より野反湖を望む、お約束のショット。 003.gif ベンチの前の砂地には、高山植物の女王コマクサも咲いていたが、キスゲの優勢の前ではさすがの女王も影が薄い。 037.gif




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富士見峠でゆっくりと朝ご飯休憩をした後は、湖畔の西側にそびえる山々へ縦走する。 063.gif
まずは弁天山まで左右にお花畑を見ながら西側の坂を登る。
ハクサンフウロと仲良く咲いているのはハコネギクかな?  039.gif





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お花畑の丘からササ原のトレイルに進み、ノギランの群生を見ながら山頂直下の坂路を登る。
富士見峠から20分ほどで、西側の展望が開けた弁天山(1,653m)に着く。
狭い山頂には山名の通り、弁天像が祀られている。




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弁天山のピークからは、浅間山や草津白根山の山々が眼前に広がる。 浅間山をこの角度から見ることはあまりないので新鮮だ。  005.gif




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山頂付近の白い山肌が特徴的な草津白根山は、現役の活火山で噴火警戒により現在も時間制限の交通規制が行われているようだ。 034.gif




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弁天山からわずかの下りで、根広・花敷方面への分岐がある。
この辺りはオオバギボウシがたくさん咲いている。 056.gif
オオバギボウシの蕾?を上から見ると、バラの花びらみたいに見えて、とても素敵! 043.gif




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根広・花敷分岐を過ぎても日当たりの良いトレイルには高山植物が咲きほこっている。 056.gif
ミヤマホツツジ、シモツケソウ、アカモノがトレイルの両サイドを埋め尽くしているのには感動した。
やがて、先ほど歩いてきた湖畔の遊歩道へ下る路の分岐が現れる。
そこから30分ほどササ原の尾根を降ると、もう一つの湖畔への分岐に着く。
湖が湾曲した最奥の場所へ続くトレイルだ。 045.gif




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分岐を直進しエビ山へ向かう。エビ山への登りにさしかかる鞍部は広い草原とササ原である。




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鞍部からエビ山までは長い急坂が続く。 湖畔から見える西側の山々はさほど高低差は無いように見えるが、距離はだらだらと長く小さなコブがいくつもあるので意外とハードである。 なめてかかってはいけない! 034.gif はい、なめていました・・ごめんなさい。 008.gif 日にさらされたトレイルは高山植物もたくさん咲いているが・・暑い! 042.gif




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急坂にあえいで下ばかり見て歩いていてはもったいない。 振り返れば野反湖と湖を囲む素晴らしい景色が見られる。時々振り返ってこの景色を見ながら息を整える。 湖畔から吹き上げる涼しい風が頬をなでる。 二度と見ることが無いかもしれないこの美しい景色を目に焼き付けておこう。 072.gif




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急坂をこなし肩の台地?からさらに登ればようやくエビ山(1,744m)に到着だ。 066.gif 富士見峠からゆっくり歩いて3時間弱。 エビ山は広く日当たりの良いピークで、北側にはこれから向かう高沢山や三壁山が一望できる。 072.gif
また、エビ山からキャンプ場へ続くルートもあり、途中には “エビの見晴台” という野反湖の全景を見渡せる場所もあるようだ。 湖畔東面に比べ西面には山々と湖畔との間にたくさんのルートが有るので家族連れハイクなどに適している。 049.gif




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さて、エビ山から高沢山経由でカモシカ平を目指そう。 エビ山から一旦降って登り返せば緩やか稜線歩きとなり、 西側の谷を隔てて浅間山などの雄大な眺めを楽しみながら歩ける。




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やがて、ヨツバヒヨドリやクルマユリの咲くササの路から樹林帯の急坂を登りきれば高沢山である。




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樹林に囲まれた高沢山(1,906m)に着く。 066.gif
高沢山自体にはさほど魅力は無く、カモシカ平への通過点としての位置づけである。
そのカモシカ平へは、高沢山ピークから北にわずかに降ると、カモシカ平分岐がある。




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分岐から西に5分ほど行くと、雲上のお花畑といわれるカモシカ平が見えてくる。 大高山へ向かうササ原の一筋の路が印象的だ。 005.gif




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尾根からカモシカ平に一気に降りる。緑の絨毯に見えていたカモシカ平は、腰丈くらいのササの海である。




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ササの海にはクロスロードのトレイルがあるのみ。 鞍部にある道標を中心に、高沢山から大高山へ向かう東西のトレイルと、水場とノゾリキスゲの群生地へ向かう南北のトレイル。 北へ100mほど行けば水場がある・・が、涸れていた。 002.gif




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でも、水場の近くにはノゾリキスゲに混じってマルバダケブキの蕾(写真左)やオタカラコウ(写真左)が咲いていた。 056.gif




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道標から南へ100mほど、腰まであるササの海をまさに泳ぐように行けば、ノゾリキスゲの大群落がある。 この南に向かうトレイルは、入口がササに覆われていて注意してみないと分からない。道標のすぐ前なので見落とさないようにね。 034.gif




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ノゾリキスゲ群生地の彼方には、群馬と長野県の山並みが浮かんでいる。




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群生地の中には、不思議なことにササ原がはげた砂地の部分があり、ザックを置いて休憩するのに適地となっている。 ザックを置いた目の前にはネバリノギランが咲いていた。 056.gif




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こんなに多くのゼンテイカ(ニッコウキスゲ)を見たのは何十年ぶりだろう・・?




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帰りのバスの時間があるので、立ち去りがたい思いを振り切って戻ることにする。




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カモシカ平の分岐まで登り返し、分岐を左に三壁山へと向かう。 針葉樹の葉も美しいね。 072.gif




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三壁山へは、小高いピークの東面を巻いて、ササ原の穏やかな稜線を行く。 070.gif




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野反湖を右手に見ながらの気持ちの良い稜線歩きだ。 072.gif




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程なく三壁山である。 066.gif
野反湖西面のピークの中では一番長い急坂をもつ山である。
私は時計廻りで下山ルートとして歩いたが、登行で歩くときつそうだ。




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三壁山の山頂は樹林の中で展望は無いが、山頂から東へ少し行くと視界が開け野反湖を一望できる。原生林に囲まれた野反湖は、ダム湖ではあるが、周囲に建物も少なく天然湖のようなたたずまいを見せている 072.gif




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北東方向の空(写真左上)に三角ピークを突き出しているのは、前日に登った白砂山だ。改めてかっこいい山だな~と思う。 004.gif




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最後の展望を楽しんだ後は、樹林帯の下山が待っている。 始めはシラビソの森から、やがて自然林の急坂を降る。 途中にある “宮次郎清水” は涸れていた。 木立の間から見える湖面が段々と近づいてくることで、徐々に標高が下がっていることを認識できる。 045.gif




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三壁山登山口には大きな標識が立っている。
登山口周辺はキャンプ場のバンガローエリアである。
バンガロー迷路をさ迷うことしばしでビジターセンターへ着く。
迷ってもとにかく坂の下へ下へと、湖畔を目指して降りて行けば問題ない。




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ビジターセンターから、ダム堤防を渡り野反湖バス停へ向かう。 前日の夕方と同じ場所で同じ湖面を見渡すが、明るい陽の下で見る湖面は青く深く、まるで別の湖のように感じる。




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2日間で野反湖周辺のトレイルを歩き尽すハイキングは、両日とも9時間ハイキングとなってしまった。 思っていた以上に歩き甲斐のあるルートであった。 042.gif でも、展望も良く高山植物も豊富でお勧めのルートです。 049.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約15km(キャンプ場‐富士見峠‐弁天山‐エビ山‐高沢山‐カモシカ平‐三壁山‐キャンプ場 – 野反湖バス停)
標高差: 約390m(累積標高差:約650m)
実動時間: 約9時間 (キャンプ場~富士見峠 約2時間、富士見峠~カモシカ平 約4時間、カモシカ平~キャンプ場 約3時間 休憩込み)

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by dream8sue | 2016-07-12 01:19 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(4)

上信越 花と展望の白砂山から八間山を歩く   Mount Shirasuna in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Monday, July 11, 2016
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2000m級の山々に囲まれた野反湖は上信越高原国立公園に属し、300種を超える高山植物の宝庫である。 今回は、そんな野反湖周辺のトレイルをキャンプ場を拠点にして2日間で歩き尽すプランである。 初日は、まさに上・信・越の3県にまたがる秘峰、白砂山と野反湖の東側にそびえる八間山を縦走するパノラマルートである。




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<公共交通の場合>
JR吾妻線の長野原草津口駅から中之条町バスの野反湖行きの最終バス停で下りる。 乗車時間約1時間20分、片道1,500円。 ただしバスの便数は非常に少なく、夏季のみ(5月1日~10月20日まで)の運行で1日4便。 加えて、地元サービスのためのバスなので、始発便(7:40発)は土曜、休日、休校日(学校の夏休み期間)は運休である。週末ハイクを計画の場合は要注意だ。 034.gif

<マイカーの場合(前橋方面から)>
関越自動車道の渋川伊香保ICから国道353号線~国道145号線で長野原に向かう。 長野原草津口駅の西 “新須川橋” の信号を右折し、県道292号線~県道405号線(和光原-野反湖間は12月から4月まで閉鎖)で野反湖へ。 パーキングは広く、トイレや売店兼食堂もある。  パーキングの奥に白砂山登山口がある。




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登山口から少し登り、ハンノキ沢を渡って、地蔵峠まで粘土質の歩きにくい坂道を登る。 008.gif




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まず出迎えてくれたのが、このハナニガナたちである。この花を見ると夏だな~って感じる。 ほとんどは黄花であるが、まれに白花ニガナも混じって咲いている。 056.gif




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登山口から約1時間で地蔵峠の分岐に着く。左のトレイルは秋山郷への路であることを知り、豪雪地帯の秋山郷が意外に隣接していることに驚いた。 005.gif
また、名前の通り、ここには屋根付きの地蔵があり、側らには雪ん子のわら靴も置かれていた。 きっとこの地蔵は雪が降ると歩きだすのだろうね。 037.gif




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地蔵峠の道標に従い右の尾根路に進めば、あたりはマイヅルソウの群落が続いている。 056.gif 005.gif




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堂岩山(どういわやま)までは、シラビソの樹林帯とササ原のアップダウンを繰り返す。




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樹林帯の中なので展望は無いが、足元にはたくさんの高山植物が現れる。 マイヅルソウの他にも、キソチドリ、ツルリンドウ(写真左)、オトギリソウ、ゴゼンタチバナ、ユキザサ、イワカガミ、ギンリョウソウ(写真右)など、小さな発見につらい登行も気がまぎれる。 056.gif 056.gif




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地蔵峠から1時間30分ほどで、水場の標識(左に5分下った沢に水場あり)がある小さな広場のような場所に着く。
東側の刈り込みされたスポットからは浅間山や野反湖の眺めが良く、休憩には最適だ。 042.gif 063.gif





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広場から、さらに急登をこなし、路がなだらかになって少し行くと堂岩山(2,051m)の山名柱が現れる。
山頂というよりトレイルの途中のような場所で展望も無い。
登山口から堂岩山までは樹林帯であるが、ここから白砂山と八間山方面へは開けた尾根が続く。




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堂岩山から少し降った所に白砂山と八間山の分岐がある。 分岐から見る白砂山の姿は風格があって素敵だ。その頂へは長く美しい稜線が続いている。 072.gif




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分岐から白砂山まではお楽しみの稜線歩きが待っている。 060.gif




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日当たりの良い稜線に入ると、高山植物の数が増える。  056.gif 056.gif
キオンやヤマブキショウマ、イタドリの陰に隠れて見落としてしまいそうな小さな花、ミヤマコゴメグサ(写真右)も花びらをめいっぱい広げて存在をアピールしていた。





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トレイルの両サイドはシャクナゲやハイマツなどの低木で覆われている。 コメツツジの大群落が西面の谷まで続いているのには驚いた。 足元で枝を這わせている赤い実はガマズミかな?




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アカミノイヌツゲも小さな花を、ヤマザクラは黒い実を付けていた。 ちなみにヤマザクラの実って食べられるらしい。 う~ん、言われてみれば美味しそう・・でも・・日本(特に関東)は放射能汚染が怖いので試食はやめておこう。 011.gif




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白砂山までは2、3のピークを越えて行くが、途中にある顕著なピークが 猟師の頭(2,042m)である。 猟師の頭までは、さほど高低差も無く稜線歩きを堪能できるので、高山植物の咲き誇る時期は是非歩いてほしい。 049.gif




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さて、猟師の頭からは最低鞍部(金沢レリーフという岩場)まで大きく降る。 そしてその後、白砂山への急登が待ち受けている。 008.gif




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最低鞍部を過ぎると、ノゾリキスゲ(ゼンテンカ)の群落が現れる。 056.gif




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高山植物も一層見事になる。 056.gif 043.gif




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ノゾリキスゲとヤマブキショウマが多いが、オオバギボウシ、タテヤマウツボグサ、ヒカゲノカズラなどもちらほら咲いている。 パープルの色が目立つ花としては、やはりハクサンフウロ(写真左)とハクサンチドリ(写真右)がダントツで目立つ。




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さて、高山植物と時間を忘れて戯れるのは楽しいが、トレイルの方は最後の急登がきつい! 042.gif 登れば登るほど勾配が増してくる。何度も立ち止まり息を整えてゆっくりゆっくりと登る。 やっと急登が終わり、山頂か!? と期待したが、見事に裏切られた。 007.gif 急登の後も300mほど緩やかな稜線が続く。 正直、ピークにこだわりは無いので、引き返そうかと思ったが、適当な休憩場所が無いので休憩の為に300mを惰性で歩いた。 021.gif




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そして、ようやくたどり着いた山頂。 066.gif

ここが三県のボーダーラインのピーク、白砂山(2,140m)である。

いや~長かった! 042.gif





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トンガリ山らしく、山頂からは360度の展望だ。 東側は上ノ間山をはじめ新潟県の山々が連なる。




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西側の歩いてきた稜線を振り返る。




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北側のブッシュの奥には八十三山など長野県の山々が見える。




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三県を股にかけて休憩した後は、白砂山を後に長い稜線を分岐まで戻る。
アップダウンが多いので、行きも帰りも時間の差は無い。
分岐から往復3時間の行程である。 042.gif
分岐に戻った段階ですでに午後3時。 059.gif
これから八間山を目指すのは時間的にも体力的にもきついが、往路を戻っても1時間ほどの時間差なので、予定通り八間山経由でキャンプ場へ戻ることにする。
幸い日照時間も長い季節だし、お天気も良い。 058.gif




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分岐を左(南)に進み、しばらくは緩い下りとなり展望も良い。




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中尾根の頭(1,944m)あたりから白砂山方面を振り返れば、あんなに苦しかった白砂山へのトレイルが意外と緩やかな稜線を引いていることに驚く。そして白砂川へ落ち込む白砂山南面の広大な森に2度驚かされる。 072.gif




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中尾根の頭から標高差150mほど降り、100mほど登り返せば 黒渋の頭(1,895m)に着く。




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そして、さらにササ原の小さなアップダウンを繰り返す。




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八間山から南東方向に伸びる尾根の森林が美しい。 072.gif




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やがて、キャンプ場方面からのトレイルと合流し、左に数メートル行けば廃屋小屋の前を通り八間山(1,934m)のピークに着く。 066.gif
八間山には西陽が当たっていた。 058.gif
このピークへは、昔(20年くらい前?)、白砂川魚の沢の沢登りで登っているはずなのだが・・全く記憶がない。 039.gif 008.gif
ちなみに、富士見峠(野反峠)から八間山までのトレイルは花も展望も楽しめる往復3時間程度のルートなので家族連れハイキングにお勧めだ。 049.gif




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下山は、廃屋小屋先の分岐まで戻り、左折して樹林帯をキャンプ場方面に降る。 始めは湿った急な坂を降るが、左側の木立の間から野反湖が見え隠れする頃には勾配も緩くなり歩き易くなる。 小さな湿地を抜けるとノギラン (写真左) やミヤマホツツジなどが咲くラブリーな路となる。






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ノギランに混ざり50センチほどの高さに育ったショウジョウバカマを見た時は驚いた。 これが湿原でパープルの可愛い花を咲かせていたショウジョウバカマと同一の花とは思えない。 039.gif




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八間山から1時間弱で車道に飛び出る。
車道出合の登山口の脇には整地されたパーキングがある。
長い道のりであったが、最後の最後まで高山植物が花盛りで楽しいトレイルだった。 056.gif 060.gif




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車道を15分くらい野反湖バス停方向(西)へ行く。バス停から車道を直進し、ダムの堤防を渡りビジターセンターのあるキャンプ場で宿泊する。 沈みゆく夕日の元にある野反湖は神秘的なたたずまいを見せていた。 心地よい疲れを全身に感じながら、ひとり湖を見つめるSueであった。 037.gif




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キャンプ場は、バンガローやロッジなどの施設が充実しているので、アウトドアの拠点として便利である。 ただし、2016年7月現在はテントサイト(第二キャンプ場)の使用は不可になっているので、事前確認をしてから出かけることをお勧めする。

堂岩山から白砂山、そして八間山を歩くこのルートは、明瞭な尾根でさほど危険な個所も無く、中級レベルのハイカーなら問題ないだろう。 しかし、距離が長くアップダウンも多いので、ひたすら体力と忍耐力勝負のルートである。 私の最も苦手とするタイプのトレイルだった。 疲れた~! 008.gif 042.gif

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
行程距離: 約15km(野反湖バス停登山口‐堂岩山‐白砂山‐八間山‐湖畔登山口‐野反湖バス停登山口)
標高差: 約600m(累積高低差 約1,250m)
実動時間: 約9 時間 (野反湖登山口~白砂山 約4時間、白砂山~八間山 約4時間、八間山~野反湖登山口 約1時間、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-07-11 22:46 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(4)

小鹿野町 般若山から釜ノ沢五峰へ2つのループを歩く  Mount Hannya & Kamanosawa5 in Ogano, Saitama

Friday, July 1, 2016
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埼玉県小鹿野町にある般若山と釜ノ沢五峰は、標高600m以下の低山であるが、ミニ岩峰が隠れていて楽しいと聞いて行ってきた。しかし・・  008.gif




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<公共交通の場合>
西武秩父駅より小鹿野町営バスの両神温泉薬師の湯行きに乗り、長若中学校前(約30分)で下車。午前中が2便、午後が3便と少ないので時間の確認は必須。 034.gif
<マイカーの場合>
国道140号線から県道209号線で “長若” の交差点を左折すれば法性寺分岐(写真右)だ。 パーキングは分岐を左に行き民宿長若山荘のパーキング(有料?)が、釜ノ沢五峰の登山口の前なので便利である。




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“長若” の信号を西に20分ほど行けば法性寺分岐で、分岐を右に15分くらいで法性寺である。 
般若山という名の山は無く、この法性寺背後の山々全体の呼称である。
つまり本性寺の山号であり、山中の奇岩に石仏などがたくさん祀られている。 
山全体に石仏が置かれている感じは、群馬県中之条町にある霊山、嵩山(たけやま)に似ている。 039.gif
→ “群馬の駅からハイク vol.7 : 中之条町 石像と岩塔の嵩山  Takeyana in Nakanojō, Gunma




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法性寺の石段を登り、右に観音堂を見て、左手の岩門?をくぐり山路へと進む。 071.gif




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山路に入ると、トレイルの脇にトチバニンジンが紅い実を付けていた。 はじめまして、今度は花の時季に会いたいね。 058.gif




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沢沿いのトレイルを行くと、右に “龍虎岩” と案内板が置かれた岩穴がある。 垂壁をクサリで登れば木祠が置かれている岩穴の中に立てる。




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トレイルに戻り、さらに短い急坂を登れば、突き当たった岩の下に石仏群が現れる。 005.gif




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石仏群から右へ行けば見晴らしの良い岩稜となり、その先端にはお船観音という観音様が設置されている。岩稜の北側は絶壁で、雨上がりの岩稜はすこぶる滑るので要注意だ。 008.gif 034.gif
梅雨の晴れ間をぬってお手軽ハイキングのつもりであったが、湿度80パーセントの蒸し暑さに早くも汗だくで、体力の消耗が激しい。にわかに後悔の念がわいてくる。 042.gif 007.gif




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石仏群の分岐まで戻って西へ進むと、右の岩上に大日如来がある。自然石を大きくえぐり取り、そこに大きな仏像が設置してある。まあ、ここの仏像に限らず日本中の山岳地帯には多かれ少なかれある光景だ。自然破壊にうるさい人でも、仏像などの宗教がらみとなるとまったく気に留めないのが典型的な日本人体質だ。 大昔から宗教の名のもとに破壊は行われていた。 木を1本切り倒しても自然破壊だと騒ぐなら、いくら信仰のためとはいえ、こちらの方がよほど大胆な自然破壊ではないだろうか?
那智の滝だろうが、天然記念物の石だろうが、滝は滝だし、石は石だ。そこに神が宿っているかなんて個人の信仰心と主観であり、科学的な根拠は何もない。 
私は、意義のある自然破壊なら肯定するし、無意味な自然破壊には反対だ。しかし、宗教関連だからといって、必要以上に守られるのも納得いかない。ボルト1本でニュースになる岩もあれば、こんなにえぐり取っても自然破壊どころかありがたがられる岩もある。自然重視の観点からみれば、どちらも自然の一部であることに違いは無いはずなのに。何だか釈然としないのは私だけなのだろうか? でも、天然記念物と知ってボルトを打つのは法律違反になるので止めようね。 003.gif




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大日如来像から樹林帯に入り山腹を行き、一番目の送電線鉄塔の建つ尾根に登り返す。




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鉄塔の立つ尾根からは武甲山方面の展望が開けている。 072.gif




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いったん沢筋に降って登り返せば二番目の送電線鉄塔に出る。




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二番目の送電線鉄塔の先が、 “亀ヶ岳展望台” と言われる岩尾根で大展望が楽しめる。眼前には亀ヶ岳が見える。 亀?と言いよりイグアナに見えるのは私だけ? 041.gif




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展望台を降ってすぐ右に “雨乞岩洞穴” がある。
さらに降れば長若山荘の裏手に飛び出る。
ここで般若山のループが終わり、釜ノ沢五峰のループトレイルに入る。
バス停から歩きだして約2時間30分の行程だ。
あまりの暑さにバテバテとなり、釜ノ沢五峰へ行くか、ここで帰るか迷う。042.gif 039.gif
しばし休んでいると、ちょうど畑仕事をしていた長若山荘のご主人に、取れたてのキュウリを頂いた。 040.gif
ご主人の話では、釜ノ沢五峰のトレイルは、長若山荘の先代が個人で整備した路らしい。 045.gif




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暑さに嫌気がさすが、まだ午前中だし、この先は樹林帯で日陰も多いのでハイキングを続行することにする。 
長若山荘の裏から釜ノ沢へ流れ込む小さな支流に沿って西に向かう。
沢を横切り、ひと登りで山荘の表登山口から続くトレイルと合流する。
植林の斜面を登っていくと、 “一の峰” と刻まれた石碑が立つ岩尾根に着く。




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さらに進み、 “子兵重石 展望台 クサリ場” と書かれた道標に従って左に行く。 すると南側の展望が開けた “二ノ峰”に着く。 石碑には三ノ峰と刻まれているが、どうやら間違いのようだ。そんな間違いもあるんだね。 037.gif




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二ノ峰からクサリ場を降り、登り返せば三ノ峰である。




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こちらが、本物の “三ノ峰” である。 003.gif 二ノ峰同様、南側にそびえる熊倉山方向の眺めが良い。 072.gif




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“四ノ峰” と “五ノ峰” は樹林帯の中なので展望は無い。 002.gif 一ノ峰~五ノ峰と言うからさぞや長大な尾根かと思うが、どれも小ピークなので長若山荘裏から五ノ峰まで1時間30分程度である。 しかし・・暑い! 042.gif 021.gif




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五ノ峰の先でハゲ山に建つ鉄塔の下を通る。 070.gif




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鉄塔の先には三角点のある見晴らしの良いピークがある。ここを左折して布沢峠へ降る。 071.gif




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布沢峠を過ぎ、 “モミの巨木” を右に見上げて通過すれば、ほどなく本ルートの最高点である中ノ沢ノ頭(590m)に着く。 042.gif 066.gif




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中ノ沢ノ頭は樹林の中の地味なピークらしくないピークで、ここから右(南方向)へ行けば金精神社展望台がある。 ルートは左(東側)の竜神山方向へ行く。 中ノ沢ノ頭から10分ほどで竜神山に着くが、夏のこの時期は草ぼうぼうの藪ピークだ。 021.gif




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竜神山からさらに東に進み、右に林道へのトレイルを見送る。 岩稜を直進すると岩峰に突き当たる。 岩峰を右に巻いて降れば “賽の洞窟” がある。




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賽の洞窟を過ぎてフィックスロープのある、いやらしい岩場をトラバースぎみに降る。




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そして、登り返した岩場が本ルートのハイライト、兎岩の岩稜だ。 一枚岩の大スラブにはクサリの手すりが設置されているので見た目ほど怖くはない。 005.gif 043.gif




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兎岩から樹林帯の急坂をひと下りで文珠峠登山口のある林道に飛び出る。
後は林道を左(北東)に30分くらい歩けば長若山荘に着く。
林道の脇には、クサノオウ(写真上)やヤマアジサイなどの草花が咲いているので、植物観賞しながらのんびりと歩く。 056.gif




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長若山荘のすぐ西には釜ノ沢五峰の表登山口がある。 正直、般若山の方は登らずに、こちらの釜ノ沢五峰のループだけでも十分な気がする。 039.gif
長若山荘の前を通り、旧家が立ち並ぶ集落の中を20分くらい歩けば法性寺分岐に至る。 分岐からバス停まではさらに20分くらいで着く。




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登頂よりも景色や道程を楽しむハイキングにおいて、訪れる場所と季節はとても密接な関係がある。
と、分かってはいたのだが、蒸し暑い初夏にミスマッチな場所へ行ってしまった。 

ドライなカリフォルニアから帰国して3回目の日本の夏であるが、高温と湿度の高い日本の夏にはまだ身体が適応していないようだ。 007.gif
やはり夏の低山はNGである。 050.gif 夏は高原ハイクがいいね。 049.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け
行程距離: 約10km(長若中学校前バス停‐法性寺分岐‐法性寺‐お船観音‐鉄塔‐亀ヶ岳展望台‐長若山荘裏‐1~5ノ峰‐中ノ沢ノ頭 – 竜神山‐兎岩‐文珠峠登山口‐長若山荘‐法性寺分岐‐長若中学校前バス停)
標高差: 約350m (累積高低差 約810m)
実動時間: 約7時間 (般若山ループ約2時間30分、釜ノ沢五峰ループ約4時間 休憩込み)

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by dream8sue | 2016-07-01 00:32 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(2)