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甲斐 柳沢峠から大菩薩嶺を越えて小金沢連嶺を歩く(前編)  Mount Daibosatu in Chichibu-Tama-Kai NP

Sunday, April 30, 2017
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ハイカーには人気がある大菩薩嶺であるが、私には縁遠い場所であった。 が、大菩薩嶺から小金沢連嶺を縦走するラインには心をくすぐられるものがある。 そもそも私が小金沢連嶺の存在を初めて知ったのは、昔、岳人という山岳雑誌で私の対談記事を書いてくれたライター(名倉佳代子氏)がこの縦走路を歩いたレポートを載せていたからだ。 その頃は全く興味がなかった山域であるが、歳月を経て彼女が歩いたトレイルを歩いてみようと思い立った。 
小金沢連嶺だけなら石丸峠あたりから入山するのが一般的だろうが、どうせなら大菩薩嶺から一気に歩こうということで、大菩薩嶺の北側にある柳沢峠から入ることにした。 柳沢峠から大菩薩嶺を越え小金沢連嶺を南下してJR中央線の初狩駅までの全長約34kmのロングルートである。 途中の湯ノ沢峠避難小屋を利用しての1泊2日山行である。




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<公共交通の場合>
縦走初日の約20kmの歩行時間を考えると、できるだけ早く柳沢峠をスタートしたい。
八王子駅周辺で前泊をして、始発の中央本線で塩山駅へ。
塩山駅で予約をしておいたタクシーで柳沢峠まで入る。 
タクシーは約30分で柳沢峠に着き、7時前には歩き出すことができた。
タクシー料金は片道5600円。
ちなみに塩山駅からバスも出ているが、柳沢峠行のバスは始発でも9時30分着である。
GWとあって、パーキングもすでに満車状態だ。
トレイルは、パーキング入口の道路を挟んだステップから始まる。




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始まりは、明るい雑木林の中を行く。 鳥の鳴き声をBGMに聞きながらの快適な歩きだ。 ♪




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緩やかな路を45分くらい歩けば六本木峠だ。




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六本木峠で右(南)方向へ進み苔生したツガの森を通過する。




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そして、天庭峠、寺尾峠にさしかかる辺りでは、再び広葉樹林帯になる。
陽当たりのよい明るい森の中では、落ち葉の布団から顔をのぞかせている小さな花を発見。
背丈が5㎝くらいの可愛らしい花は何かしら? ヒメイチゲに似ているな~?




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寺尾峠を過ぎると、またも苔生したツガの森となる。




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そこにも綺麗な純白の花がたくさん咲いていた。
花の形がウメの花に似た、その名もバイカオウレン(梅花黄連)である。
私が知っているもう一つのウメに似た花にウメバチソウというのがあるが、そちらの花にもよく似ている。
予想外の花との出合に気を良くして気分はルンルン ♪




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柳沢峠から約2時間強の行程で、裂石からのルートが合流する丸川峠に到着。
しばし休憩の後は、丸川荘の前を通って、傾斜の増した針葉樹林帯のトレイルを登る。




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丸川峠を過ぎると木立ちの間から大菩薩嶺が見え隠れするようになる。 “北面なので沢筋には残雪があるな~” と、思って歩いていると、沢筋だけではなく山腹につけられたトレイルにもまだたっぷりと雪がついていた。 所々アイスバーンになっている斜面を一歩一歩確認しながらトラバースする。




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意外にもコメツガの森の中は小鳥のさえずりで賑やかだ。 
山頂に近づくにつれ残雪も無くなる。
丸川峠から登ること約1時間半で大菩薩嶺に到着。 
山頂は樹木に囲まれて展望はない。




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山頂から南に少し行った所に “雷岩” という眺望の良い場所がある。 展望を楽しみながら多くのハイカーが休んでいた。 眼下に大菩薩湖(上日川ダム)と、その後方にはお約束の富士山が鎮座する。 でも、春霞でイマイチの富士山だね。




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西側には南アルプスの白い山脈も見える。




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さて、展望を楽しんだら先を急ごう。  ササ原の稜線上には “賽ノ河原” と呼ばれる場所がある。




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雷岩からなだらかな尾根を30分ほど降れば賽ノ河原の避難小屋に着く。 開放的な賽ノ河原の風情は実に気持ちが良い。 林道を使えばマイカーで麓まで簡単にアクセスでき、手軽に2000mのアルペン気分を味わえるのだから、ハイカーに人気なのも分かる気がする。




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賽ノ河原から大菩薩峠までは10分ほどだ。 
上日川峠からのメジャーな登山道が合流しているのでハイカーが多い。 
トレイルが介山荘の土産売り場を通り抜けているので、神社の参道にでも来たような錯覚を覚える。 



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ハイカーの多い山は苦手なので、逃げるように大菩薩峠を後にして、石丸峠に向かう。 コメツガの林をひと登りすれば、ササ原が刈られたピーク(熊沢山)に出る。 眼下には石丸峠のトレイルが見える。 




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ササ尾根を降りきった石丸峠からが小金沢連嶺である。 本日の工程(柳沢峠~湯ノ沢峠)のまだ半分だ。 眼前にはこれから登る小金沢山が大きく高くそびえている。 




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石丸峠からひと登りした天狗棚山から振り返れば、熊沢山(左)とバックには大菩薩嶺から賽ノ河原のササ尾根が見える。 こうした自分が歩いてきた長い稜線が見渡せるのも縦走の醍醐味のひとつではないだろうか。




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天狗棚山から狼平へは、セピア色のたおやかなササ野原が続く。




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狼平のササ原は、思わずテント泊したくなるような、とても気持ちの良い場所だ。




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さて、そうは言っても湯ノ沢峠までは、まだ小金沢山や牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳といった2000m前後の山々を越えなくてはならないので、のんびりはしていられない。 狼平からは針葉樹林帯の急登となり、所々残雪やぬかるみもあるので疲れるポーションである。 狼平から1時間あまりの登高でようやく小金沢山(別名:雨沢ノ頭/ 2,014m)に着く。 朝からの疲れもあり、この日のルート中で一番きつく感じた。 




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小金沢山で休憩してから牛奥ノ雁ヶ腹摺山との鞍部へ下る。 春には遠い鞍部の景色は、カリフォルニアの大平原によくある、草原と大木の荒涼とした風景を私に思い出させた。 
→ “静かで美しい晩秋の高山   Mine Shaft Saddle via Dry Lake in San Bernardino NF”




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そして、登り返したピークが牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま/1,990m)という、長くて面白い名前の山だ。 
富士山の展望台らしいが、富士山は霞んでまったく見えなかった。




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牛奥ノ雁ヶ腹摺山から草原の鞍部に降って、登り返したピークが川故桃沢ノ頭(1,940m)。 




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さらに、川故桃沢ノ頭から少し降ると、小金沢連嶺の東側を走る真木小金沢林道の大峠への分岐を左に分ける。
そして本日最後の登りは黒岳へ向かうコメツガ林のトレイルであるが、やたらと倒木が多い。
展望のない樹林帯には鹿の食害と思われる表皮がはがれた樹木も目立つ。




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そして、ようやくたどり着いた黒岳(1,987m)は針葉樹に囲まれた静かな山頂である。 




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黒岳から湯ノ沢峠への下りでは、奥武蔵のウノタワを思わせるような自然林の窪地を通る。




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窪地の先には白谷ノ丸(別名:茶臼岳)の山名板が立つ見晴らしの良いピークがある。 ピークから坂を降って右(西)の尾根が湯ノ沢峠への下降路である。 左方向にも路があるが大峠へ向かうトレイルのようなので間違えないようにね。




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後は下るだけ・・なのだが、この下りがザレた急傾斜で結構悪い。 
そして、最後に枯れたスズタケが横倒しになった斜面をトラバースすれば、ようやく湯ノ沢峠だ。
峠の道標を右に少し降れば、本日の宿泊予定の湯ノ沢避難小屋がある。
午後5時、何とか日没前に到着できた。 でも、疲れた~!
避難小屋には、GW中の日曜日だというのに先客は単独の男性が1人だけだった。
10人も入ればいっぱいになってしまう小さな小屋なので、バックアップにツエルトを持参していたが、使わずに済んで良かった。
水場は小屋から5分くらいの所の沢から取れる。
裏手のパーキングにはバイオのトイレもある。
さて、翌日は、標高差約1,200mの下降がまっている。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約19km / 実動時間(休憩込): 約10時間 (柳沢峠7:00‐丸川峠‐大菩薩嶺11:00‐石丸峠-小金沢山14:00‐牛奥ノ雁ヶ腹摺山‐黒岳16:00‐湯ノ沢小屋17:00)
標高差: 約600m(アップダウンが多いので累計高低差はこれ以上ある)

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by dream8sue | 2017-04-30 03:22 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(0)

群馬の駅からハイク vol.10 : 長野原町 オキナグサを訪ねて王城山    Mount Ōjyō in Naganohara

Monday, April 24, 2017
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2年ぶりの “群馬の駅からハイク” である。 車社会の群馬県にあって駅から歩いて登れる山(駅から登山口までがそう遠くない山)の存在は貴重である。 群馬県内の路線図を見れば駅からハイクができるエリアは限られてしまう。 そんな中で今回はJR吾妻線沿線の王城山(別名:みこしろやま)にオキナグサという花が自生しているということで訪ねてみた。 




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渋川駅を過ぎ、西に向かって走る車窓からの風景は、サクラやモモの花でピンク色に彩られている。 線路脇では菜の花のイエローやムラサキハナナのパープルも際立っている。 

そして、小野子三山岩櫃山という見覚えのある山容が通り過ぎていく。 いずれもこの数年間に登った山々なので記憶に新しい。

新前橋駅から約1時間、長いトンネルをぬけると新築の川原湯温泉駅に到着だ。  JR吾妻線のダイヤは1時間に1本、時間帯によっては1時間半に1本と少ないので事前確認は必須だ。 尚、JRなのにSuicaは使えない。




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八ッ場(やんば)ダムの建設に伴って架けられた不動大橋を渡る。 不動大橋を渡りきった所には “道の駅八ッ場ふるさと館” もあるので、ハイキングの前後に立ち寄って食事をしたり、お土産を買うのもよいだろう。




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不動大橋からは、文字通り支流にかかる “不動の滝” を見ることができる。 冬になると毎年のようにアイスクライミングのトレーニングに通った滝だ。 凍っていない不動滝を見るのは初めてかも・・




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不動大橋から上流域を見渡せば、吾妻川の流れがエメラルドグリーンに輝いている。 山麓の木々は、ようやく冬の眠りから目覚めたばかりで淡いグリーンをしている。  近い将来にはこの景色はダムの底に沈む。  紅葉の吾妻渓谷は “関東の耶馬渓” と言われるほど美しい渓谷だ。 ダムに沈む前に一度ゆっくり渓谷を歩いておきたいな~・・ちなみにダムの完成は2020年だそうだ。




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道の駅で行動食の焼きたてパンを購入して、登山口へ向かう。 国道145号線を横断して長野原町立第一小学校の前を通って県道を西に行く。  左(南側)の林集落の前の山の尾根がすごい! 尾根というより岩のヒダのように見える。




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その右側には、こちらも個性的な山容の高ジョッキと丸岩だ。 → “長野原町 小さな2つの山 高ジョッキ・丸岩     Takajyoki & Maruiwa in Higashiagatsuma, Gunma”






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長野原町立第一小学校から西へ0.5kmほどの所に王城山登山口の道標がある。
右に曲がって民家の間をぬって畑路にでたら北へ行く。 
西へ行けば “カタクリの里” というカタクリの群生地がある。 帰りに寄っていこうかな~




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カタクリも良いが、畑の土手に何気なく群生している野の花だって捨てたものではない。 タンポポにホトケノザなどの春の定番の野花だ。 ヒメオドリコソウは見事に皆な同じ直立姿勢だ。 まるで兵隊さんみたい。 ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪




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田園の路を登った所にすでに “三合目鳥屋坂(とやざか)” という標石があり、車両止めのクサリが張ってある。 
あれ、一合目と二合目は何処?
それは、王城山登山口の道標からさらに0.5kmほど西に行った、林集落の中にある王城山神社からのトレイルについている。
一合目から登りたいハイカーは王城山神社からスタートすると良いだろう。




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三合目から舗装された林道を行くと、 “四合目柴峯” 標石の手前で王城山神社へいく分岐を左にみる。 四合目標石の前にも左へ下る踏み跡があるが、惑わされずに舗装道を直進する。 眼前には王城山のピークが見えてくる。




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この舗装道はどこまで続くのかな~? と、そろそろ嫌になってくる頃に “傘木(からかさぎ)” という立派なアカマツの木がある五合目に着く。 ここから山路が始まる。 




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山腹を右に登っていくと、岩の破片が転がるトレイルとなる。 




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陽当たりが良い雑木林なので、斜面には多種多様のスミレが咲いている。 たくさんいてもヒトリシズカ(言うと思ったでしょう~笑)にも今年初めてあった。 まさに春爛漫。いいな~いいな~!




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“六合目炮碌岩(ほうろくいわ)” で左に切り返して登って行くと、山側の斜面には脆そうな岩が立ち並ぶ。




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“七合目船窪” からは、ササの生えた窪地の中を行く。 木段まじりのトレイルを登り標高を上げる。




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ササ原の中に手作りのサインボードが置かれた炭焼き跡がある。 炭焼き跡は他の山でも時々見かけるが、この様に炭焼釜を木の根がすっぽり覆っているのは初めて見た。




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窪地を登りきった尾根が八合目の標石がある “中棚尾根” である。 ここからは小さなループトレイルとなるので、まずは反時計回りに尾根通しに行ってみる。




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いきなり崩れかけのヤセ尾根となるが、ロープの手すりが作られているので慎重に歩けば問題ないだろう。




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急斜面をひと登りすれば、王城山(1,123m)ピークに到着だ。 案内板によれば、戦国時代にここに砦があったので、地元では古城と呼んでいたそうだ。  ピークからは西に浅間山や四阿山が望める。




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ピークを越えて、西側の鞍部に降りたところが “十合目山頂尾根” で、新しい休憩舎もある。 




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そして、尾根を登り上げれば、王城山神社の奥宮に到着。 健脚ハイカーは、ここから北に位置する高間山を往復することも可能だ。(往復3時間弱) だが、2座の途中に林道が走っているので、車を利用してその林道パーキングから両方の山をピストンするのがメジャーなようだ。 現にこの日、山頂で会った男性ハイカーも高間山を往復してから王城山に来たと言っていた。




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さて、ここでお目当てのオキナグサに会えた。 Wow! モコモコだ! 園芸種にもあるようだけれど、植物に関心の薄かった私は初めて見るオキナグサにちょっと感動。 ここのオキナグサは自生のものだよね? 誰かが植えたとかではないよね?




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小枝で囲ってなければ、見落としてしまいそうな実に地味な花だ。 うっかり踏みつけたりしないでね。 




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地味なのに不思議な存在感がある。 半透明のうぶ毛のような白い絹毛が面白い。  白い絹毛を白髪に見たててオキナ(翁:年老いた男性)の和名がついたらしいけれど、私は、むしろ生まれたての雛鳥のようなベイビーを連想するな~。




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咲きかけの花は、深紅のバラを思わせる。




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また、奥宮前の地面にある石蓋の中には “虫切鎌(むしきりかま)” という小さな鎌(現在は錆びた鉄クズにしか見えないけど・・)が収納されている。 案内板によれば、この鎌で赤ん坊の胸元で✖(ばってん)をきる真似をするとカンの虫が納まるらしい。 そして翌年に・・半沢直樹の倍返しだ!・・じゅなくて~・・鎌を倍にして返す仕来たりらしい。 




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さて、下山は、とてもお篭りできそうもない “九合目お篭り岩” の下をトラバースして八合目まで戻る。




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八合目から五合目まで往路を降る。 五合目からは、早く下山して温泉に入りたい人はそのまま林道に進み、四合目の分岐を右に入り王城山神社を目指そう。  神社の前には地元民ご用達の “かたくりの湯” が300円で入れる。
歩き足りないハイカーは、左の傘木マツの生えている尾根へ進む。 少し遠回りであるが、ヤセ尾根を通り小学校の裏側からカタクリ群生地へ戻れる。   




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私? ヤセ尾根歩きっしょ!  ヤセ尾根ではあるが、ここにもロープで手すりがセットされていて危険個所は回避されている。




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ヤセ尾根からは、深い谷を隔てて北側の稜線が見える。 暮坂峠方面の山かしら?




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ザレていて歩きづらい尾根路には長い木段状の路が作られている。 




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下るにしたがって踏み跡が薄くなるが、迷うことなく尾根通しに降れば、やがて右下に小学校のグランドと不動大橋が見えてくる。




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尾根から舗装道に出て墓地のある三叉路を右へ行けば往路に通った田園の道に交差する。 西に進みカタクリの群生地に寄って行こう。  
落葉樹林の林床には、すごい数のカタクリが咲いている。 本当に春の野を舞う妖精のようだ。 カタクリは実生から花をつけるまでに7~8年も要するらしい。 毎年少しずつ栄養を蓄えて開花を迎える気の長い植物なんだね。 




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気温が低いと花を閉じ、気温が上がると花を開いて反り返らせる。 皆さん見事に反り返っているね。   (^.^)クスクス・・




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カタクリの群生地には結構アズマイチゲも一緒に咲いているよね。 何でかな~? 相性がいいのかしら?  同系色のユニークな形の花もいるね。 ヤマエンゴサク?かな~




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遠くの斜面まですべてカタクリの花で覆われている。 以前、栃木県の三毳山にカタクリを見に行ったことがあるが、観光客もハイカーも多くてうんざりした。 そこと比べたらここは静かで、私はこのカタクリの里で十分満足できた。 → “栃木市 かたくりの里 三毳山は自然観光地     Mikamoyama in Tochigishi,Tochigi

初めて見たオサバグサに、たくさんのカタクリ、多種類のスミレに、目覚めたばかりのヒトリシズカ、田園のあぜ道を彩るヒメオドリコソウやタンポポ、車窓から見たサクラやモモの花や菜の花。 遅く起きた日の半日ハイキングは、楽しいお花見ハイキングだった。 


本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初~中級者向け
行程距離: 約km(河原湯温泉駅‐王城山登山口‐五合目‐八合目‐王城山古城‐奥宮‐お籠り岩‐八合目‐五合目∸小学校裏尾根‐カタクリの里‐河原湯温泉駅)
標高差: 約m
実動時間: 約5時間 (河原湯温泉駅~王城山奥宮 約2.5時間、奥宮~河原湯温泉駅 約2時間、道の駅での休憩 約0.5時間込み)
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by dream8sue | 2017-04-24 05:21 | 群馬の駅からハイク | Trackback | Comments(2)

下仁田町 アカヤシオで賑わう物語山     Mount Monogatari in Shimonita, Gunma

Sunday, April 23, 2017
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4月の西上州は、三ツ岩岳烏帽子岳毛無岩などいくつもの山でアカヤシオの開花が見られる。 群馬県と長野県の県境に近い国道254号線沿いにある物語山もそんなアカヤシオ見物で賑わう山のひとつである。 
また、物語山には、戦国時代の武将が物語山の北西に位置するメンベ岩に財宝を隠し切腹したという、戦国の悲話と財宝埋蔵伝説があるらしい。 まあ、財宝はさておき、アカヤシオに彩られた物語山へ出かけることにした。  




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<マイカーの場合>
上信越自動車道を下仁田ICで下車し国道254号線を長野方面に16km(20分くらい)走れば、下仁田サンスポーツランド(下仁田町大字南野牧7481)の標識が現れる。 
左に曲がり橋を渡った右手にあるパーキングが利用できる。




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スポーツランドの橋から見た物語山(中央)とメンベ岩(右の四角い岩塔)




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アプローチの林道は、パーキングの東側を流れる丹沢に沿って南へ伸びている。 ちなみに、西上州なのに “丹沢” とはこれいかに? 神奈川県民に聞いてみよう。 !!ヾ(>∇<*)o!!




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沢筋にはお花がいっぱい。 ヤマブキの大きなイエローの花弁が鮮やかだ。




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カーペットの様に辺り一面に自生している小さな植物はこれ、ネコノメソウだ。 コガネネコノメなどのネコノメソウ一族がいっぱいだ。




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秋には黄色く紅葉して甘い香りを放つカツラの木は、ハート型の葉っぱが特徴的だが、今はようやく若葉を付けたばかりだ。 




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他にもパープル色のケマン、イエローのキケマン(写真左)や、春の定番のスミレも咲いている。 ミヤマハコベ(写真右)の花びらは10枚に見えるけど、切れ込みが深いので実は5枚だって知ってた? 騙されちゃうよね~ ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪




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林道といっても、荒れていて車は通れない。 メンテナンスされることもないようだ。 登山口まで約1.5kmほどであるが、この間もすでに登山道と考えても良いだろう。




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やがて小滝がいくつも現れる。




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そして、林道が東に向きを変えるあたりでは、メンベ岩が木立の間から姿をのぞかせる。




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パーキングから1時間くらいで林道に通行止めの石が置かれた場所に着く。 ここが物語山の登山口である。 ここから沢を横切ってスギ林に入って行く。




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スギ林の中のトレイルは急傾斜であるが、短い区間なので心配はいらない。




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小尾根に登り上げると、そこにはアカヤシオではなくミツバツツジが咲いていた。 

陽当たりの良い斜面にはフデリンドウの小さな花がちょこんと顔を出している。




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尾根から斜面をトラバースして雑木林に入って行くと、スレート状の薄い石が散乱するトレイルとなる。 なかなかの急登なので、所々に張られたフィックスロープが有難い。 



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途中にはこんな炭焼き跡もある。




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息が上がり、荷物が重く感じる。 ようやく着いた西峰と東峰(本峰)のコルは風の通り道で寒い。 左へひと登りで西峰だ。




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西峰は展望がよいので、多くのハイカーはこちらのピークでランチタイムを楽しんでいた。 陽当たりもよいのでアカヤシオもたくさん咲いている。




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西峰から見た東峰。 




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アカヤシオのバックの山はテーブルマウンテンの荒船山だ。 垂直に切れ落ちているのが艫岩で過去に何件かの死亡事故が起きている。




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荒船山の北側には、神津牧場のグリーンの草原と、物見山や八風山が見える。 機会があればいつか登ってみたい山々だ。




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そして遠方には雪解けの浅間山が突起している。




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その浅間山をズームして見れば、快晴の下で、まるで煙突の様に真っ直ぐに噴煙を上げている。 こんな浅間山を見るのは珍しい。




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西峰の西端まで行き、下を見下ろせばメンベ岩の南面に陽の光が当たっている。 




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そのメンベ岩をズームアップ! ・・やけにメンベ岩にこだわるってか? もしや財宝狙いか? O(*゚∀゚*)oワクワク! 
いや~実は・・マジでこのメンベ岩を登りたくて来たのだが、取付き探しに苦戦してタイムオーバー・・ o(*≧д≦)oクヤチーッ!!  




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メンベ岩の基部から西峰を見上げる。 山頂付近から北面にかけてアカヤシオでピンク色に染まっているのが分かるだろうか? (注意:メンベ岩への登山道は無いので一般ハイカーは行けません)




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西峰はハイカーで混んでいるので、東峰に登ってランチとしよう。 コルに戻り10分ほど登り返せば、三等三角点のある東峰(1,019m)だ。 




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北東方向には、妙義山のギザギザピークが見える。 下山は往路を戻る。 

アカヤシオは他のツツジに先駆けて、西上州に春を告げる花だ。 前日に訪れた吾妻耶山(みなかみ町)が雪に覆われていただけに、たくさんの花が咲く西上州の春が、とても温かく感じられる一日だった。


本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約6km(サンスポーツランド‐登山口‐東西峰コル‐西峰‐東峰‐東西峰コル‐登山口‐サンスポーツランド)
標高差: 約600m
実動時間: 約7時間(物語山ハイキングのみは約5時間/ サンスポーツランド~東峰 約2.5時間、東峰~サンスポーツランド 約2時間、 メンベ岩偵察&休憩 約2.5時間込み)

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by dream8sue | 2017-04-23 17:17 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)

みなかみ町 浮島のある大峰沼から吾妻耶山へ雪のトレイルを歩く  Mount Azumaya in Minakami, Gunma 

Saturday, April 22, 2017
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群馬県前橋市ではサクラの花も散って春本番を迎えている。 なので、そろそろ上越県境付近の低山も雪解けかと思い みなかみ町にある吾妻耶山へ出かけた。 ところが、新緑どころか残雪がいっぱいでルートファインディングにも苦戦するスノーハイクとなった。




f0308721_1438512.jpg<マイカーの場合>
JR上越線の上牧駅から駅からハイクも可能であるが、大峰沼まで2時間くらいと、やや遠いので、今回は大峰沼の南東にあるパーキングまで車で入る。 
関越自動車道の月夜野ICで高速をおり、国道17号線から県道で新幹線の上毛高原駅の前を通る。 
県道272号線で西に向かえば山道となり、群馬サイクルスポーツセンターの手前で右に曲がる。 
パーキングは左から合流するダート道を0.5kmほど入った所だ。 




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f0308721_14393629.jpgパーキング周辺の沼地にはミズバショウの群落地がある。

よもやこんな所でミズバショウに会えるなんて! 嬉しいな~ ♪




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蕾のショウジョウバカマも発見!




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林道を20分ほど歩くと、モリアオガエルの棲息地として群馬県の天然記念物に指定されている古沼がある。 古沼には、まだ氷が張って寒々としていた。 まだまだ春は遠い感じだ。




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パーキングから大峰沼までの林道は除雪されているものの、雪解けでドロドロの悪路なので、スパッツなどあった方がよいだろう。




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パーキングから30分ほどで大峰沼に到着。 標高1000mにあるこの大峰沼は、東西約150m、南北に約300mで、浮島(高層湿原)があり、こちらも天然記念物になっている。




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浮島には貴重な湿原植物が多数自生していて、 浮島の厚さは約8.6mもあり日本中部の湿原の中では最も厚いらしい。 知らなかった!  ォォォオオ(・д・oノ)ノ!! 




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大峰沼の周辺にはキャンプ施設の建物が並んでいる。




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大峰山へは、沼を左へ半周した所から稜線へのトレイルがあるはずなのだが、雪でトレイルが消えている。 仕方ないので右の林道をたどりスキー場から吾妻耶山を目指すことにする。 スギ林の中をひと登りすると自然林の路になるので右に行く。 しばらくすると “一本鳥居” のある鳥居平に出る。 




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さらに林道を北へ進めば貯水場の脇を通り、ノルン水上スキー場のリフト乗り場に出る。 前方に見えている山が吾妻耶山である。




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営業が終わっているスキー場のゲレンデを吾妻耶山を目指して登る。 振り返れば利根川を挟んで迦葉山玉原高原の山々と、そのバックには上州武尊山の山塊が圧巻だ。




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上部ゲレンデの急斜面を登り上げて振り向けば、いつの間にか鉄塔の建つ大峰山が現れる。 歩いてきた林道は大峰山の東側の麓を巻いているのだ。




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ゲレンデのトップまで登ると道標がある。 




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ルートは右側の樹林帯へ入り、テープやリボンを追いながら東寄りに登っていくと吾妻耶山の肩に飛び出る。 肩から山頂までは右へわずかだ。 ちなみに、肩を左に行けば、仏岩を経由して仏岩峠(赤谷越)へ行く。




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門前石や三基の大きな石祠が並ぶ吾妻耶山(1,341m)ピークには、まだ1mくらい雪が残っていた。 




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ピークからは谷川連峰の南面を眺めることができる。 この日は谷川岳には雲がかかっていたが、手前の阿能川岳は黒く立派に見えた。




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東側にはどっしりとした上州武尊山がそびえる。




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その右(南)手前には上州三峰山が細長い山容で横たわっている。 数年前に、駅からハイクで登ったが、登山口までが結構長くて苦労した記憶がある。 でも、山上には神秘的な人造湖があり充実した山行だった。 → “群馬の駅からハイク vol.2 : みなかみ町 上牧から登る上州三峰山     Mount Mitsumine in Minakami,Gunma”




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山頂で展望とランチを楽しんだ後は、大峰山への縦走路を探す。 いったんスキー場の道標まで戻り、そこから赤谷越峠へ進む。




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木立に巻かれたテープや赤布を頼りに樹林帯を行くと赤谷越峠の分岐に着く。




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赤谷越峠からは最低鞍部を経由し尾根筋を登るようにルートを取って行く。 大きな鉄塔が見えてきたら、その先の平らな尾根が大峰山(1,254m)である。 大峰山周辺には4基の電波塔があり、山というより台地という方が適しているだろう。




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そして、稜線の広い路をさらに南へ進むと展望台が現れる。 展望台と言っても周りの樹木が邪魔をして展望は良くない。 ただでさえ鉄塔が多く興ざめなのに、用をなさないこの展望台はいらない。 




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やがてNHKの中継塔の所でトレイルが交差する。 直進して尾根を行けば鉄ハシゴやクサリ場を通って大峰沼へ。 右へ行けば湯宿温泉から来る林道へ。 私たちは左へ曲がり往路で歩いた東面の林道に降ることにした。




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東面の斜面は雪解けで荒れていて、階段の丸太は崩れていた。




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林道に合流してからも、沼までのトレイルが判然としない。 




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それでも方向的には沼に接近しているという確信があったので、適当にササをかき分けて行くと、突然、沼の湖畔に出た。 




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最後に残雪の大峰沼をみながら休憩をする。 ベンチの側らに生えているスイセンの蕾はまだ固い。 大峰沼からパーキングまでは往路の林道を戻る。
予想外のスノーハイクであったが、久しく雪山をやらない私には、残雪の大峰沼やミズバショウの群落が見れて新鮮な山行であった。  

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け(残雪期)
行程距離: 約9km(大峰山登山口パーキング‐古沼‐大峰沼‐ノルン水上スキー場‐吾妻耶山‐大峰山‐大峰沼‐大峰山登山口パーキング)
標高差: 約480m
実動時間: 約5.5時間 (登山口パーキング~吾妻耶山 約2.5時間、 吾妻耶山~大峰山~登山口パーキング 約2.5時間、休憩 約0.5時間込み)

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by dream8sue | 2017-04-22 14:34 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

安中市松井田町 妙義山 禁断の星穴新道から登る星穴岳      Mount Myōgi in Annaka, Gunma

Sunday, April 16, 2017
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3日前に表妙義縦走をして、シーズン始め早々に岩の洗礼を受けた。 そして、今回は表妙義縦走よりもはるかに難易度の高い禁断の星穴新道に行ってきた。 なぜ禁断か? といえば登山禁止ルート(廃道)であるからだ。 廃道になった経緯には1970年に起きた2人の女子高生の遭難も関係しているらしい。 そんな悲劇の舞台ではあるが、私的には2015年の冬に星穴めぐり山行でみたP3のカッコ良さに惚れて、機会があれば登ってみたいと思いを募らせたルートである。

注意:このルートは一般ルートではありません。 一般ハイカーは必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)と同行してください。 また入山に際しては自己責任であることを肝に銘じ、万が一の事態にも自分たちで対処してください。


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f0308721_1950939.jpg<マイカーの場合>
登山口の 旧裏妙義国民宿舎 までのアクセス、並びに星穴新道取付きである “星穴沢橋” までは以前登った女坂ルートと同じなので、そちらのレポートを参照してほしい。→ “安中市松井田町 妙義山 裏妙義女坂から登る相馬岳    Somadake in Mount Myogi, Annaka, Gunma”

昨年の3月で閉館となった裏妙義国民宿舎であるが、パーキングは閉鎖されていないのでこちらを利用する。 満開のサクラの木の下で身支度を整え、ヤマブキの黄色い蕾に心を和ませながら軽い足取りで出発する。 登山ポストは、国民宿舎手前の橋の横にあるので必ず提出していこう。 




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f0308721_1951019.jpg中木川に沿って林道を20分ほど上流へ向かって歩けば星穴沢が出合う星穴沢橋に着く。 
左側に慰霊碑のケルンがあり、サクラやスミレの花が慰霊碑を見守るように咲いていた。




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星穴沢の堤防を見ながらしばらく行くと、テープで閉鎖された二股に着く。 左は沢筋に下る女坂ルートだ。 右手の植林された尾根が星穴新道である。 テープをくぐってしばらく踏み跡をたどり、適当な場所から尾根に登る。




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スギ林から雑木林に変わり、所々崩壊したヤセ尾根を交えながらも迷うことのない尾根を行く。 すると数本の鉄のアンカーのみが残っているスラブ斜面が現れるので、ここを慎重にトラバースする。




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スラブの先を尾根の右側から登りつめていく。 すると顕著な岩場が行く手を阻む。 基部には黄色のペンキで “星穴→” とある。 ここがP1であることは間違いなさそうだ。




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右側のフィックスロープの張られた岩場を各自フリーで登る。 Ⅲ級くらいなので岩慣れしている人なら問題ないだろう。 でも、湿った感じの岩場なのでスタンス選びは慎重にね。




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続けて現れるやや傾斜のつよい10mくらいの岩場は、悪そうなので念のためロープ確保で登る。 クサリはあるが使わない方が良いだろう。 なにせ半世紀前のクサリだからね。  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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さらにクサリ場が続き、外傾したスタンスの岩場が現れる。 岩登り自体は簡単であるが、上部の斜面がガラ場なので落石には要注意だ。




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P1からの連続した岩場を終えると、尾根も急になり息が上がる。  しばらく行くとP2の岩峰に行き当たる。 岩峰通しには行けないのでルートを探っていると、古ぼけた道標を発見する。 P2岩峰の左側をトラバースするようだ。




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・・と・・こんな岩壁にクサリがついている。 “え!ここ行くの~?” クサリが現役だったとしてもこの斜面は悪すぎる! ロープを出して、この岩壁をトラバースするか迷うところであるが、尾根の少し上部にラペル用のアンカーが残置されていた。




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つまり半世紀の間に、星穴新道の本来のルートをパスし、クライミング用のルートがその後出来上がっている感じである。




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ラペルして登り上げた対岸の尾根からラペルしたP2側壁を見る。 




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f0308721_2063092.jpgP2のトラバースを越えて、東方向へ尾根をたどると基部がハング気味の岩場の下降がある。 
クライミング・ダウンもクサリがあれば問題ないが、フリーでは少し怖いのでラペルする。 
なにせ、こんな細くなったクサリですからね~  Oh~こわッ!   (;^_^アセアセ・・・




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そして、ますます尾根の勾配が増し、P3への登りに入ると、5mくらいだが、ホールドの乏しい岩場が現れる。 この岩場をクサリに体重をかけない程度に利用して何とかこなす。




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標高は高くなり、北方面の景色が開ける。 浅間山の雪もここ数日でだいぶ溶けてきた。 浅間山に前に横たわっている重量感のある山は妙義山塊での最高峰である谷急山(1,162m)である。 縦走コースから離れているので訪れるハイカーも少ないが登りごたえのある立派な山だ。 → “安中市松井田町 妙義山 雪稜の谷急山     Mount Yakyu in Mount Myogi”





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そして、その東へ続く裏妙義の稜線と、眼下には妙義湖(中木ダム)が見える。




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そして、いよいよP3の基部と思わしき場所まで登ると、クサリが左側の絶壁に垂直に下がっている。 クサリがあるとはいえ、かなり急峻な下りなので迷わずラペルする。(またはアンザイレンして越えたほうが良いだろう) 10mくらい下降すると、岩壁に鉄アンカーが打たれてあるので、その鉄アンカーをスタンスにして草付きバンドへ移動する。 




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草付きバンドから岩壁をP3の南側のコルにトラバースする。 高度感で背中がゾクゾクする40mの大トラバースである。 




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そして、何とかP3をクリアしてP3南側のコルに着く。 ここには星穴沢へのラペル支点が残置されている。また、コルの西側は星穴岳から派生している岩稜が立ち並び岩の要塞のような空間となっている。




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おや、イルカ岩?




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P3南側コルからは、星穴岳までの最後の登りである。 振り返りP3を仰ぎ見る。 台形のようなシルクハットのような特徴的な形はクライマーの美観をくすぐるものがある。 私には昔見たコロラド州のスミスロックという岩場にある Monkey Face を連想させる。




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P3南側コルから星穴岳までは、踏み跡が錯綜していて分かりづらい。 ルートは岩場のリッジを直進し、落ち葉と泥藪の窪状を詰めるのが正解だ。 コルから右に回り込む踏み跡は岩壁帯に入っていってしまうのでルート取りに気をつけよう。 
登り詰めた鞍部(星穴岳の西側のコル)には朽ちた道標が倒れている。 ここにもコルから南側へのラペル支点がある。 私たちは星穴岳の東側のコルから星穴(射抜き穴と結び穴)にラペルしたが、ここからも星穴へ潜り込めるようだ。 星穴探検のレポートはこちらから → “下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山     Hoshianadake in Mount Myogi, Gunma”




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星穴岳のピークへは西側のコルからは登れない、東側へまわり、左側が切れ落ちた岩棚をトラバースして、東側コルの下の10mのフェイスを登る。




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この10mのフェイスが、スタンスが乏しく難しい(Ⅳ級) 左の立木から細いフィックスが垂れているが、古くてとても使う気にならない。 フェイスの右側のクラックにジャミングを決めて足はフリクションで少しずつ上げていく。 しかし、クラックの岩も脆くてプロテクションが取れないのでリードにはそれなりの力量が求められるだろう。 本ルートで一番難しいセクションだ。 




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そして、見覚えのある星穴岳東側コルからはさらにⅢ級の岩登りで、2度目の星穴岳のピークに立つ。 狭いピークはまさに天空の城のような浮遊感のある場所だ。 




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星穴岳の北側には先ほどトラバースしたP3がそびえている。 赤いラインがラペルで降りた地点で、青いラインが岩壁トラバースしたラインだ。 こうして見ると、本当に登山道として活用するには無理があるルートだ。 もう立派なクライミングの領域だ。 なので、私のブログでは一般ハイカーが誤認識しないようにクライミングのカテゴリーに記載する。 登攀技術の無い登山者は安易に入らないでくださいね。




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天空の城からの眺めは360度の大パノラマだ。




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東側には、3日前に歩いたばかりの表妙義の縦走路も良く見える。




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f0308721_22443727.jpg山頂でのランチ休憩後は、P3南側のコルまで戻り星穴沢(右俣)にラペルで下降する。 
この下降ルートは結構メジャーなのか? 
今回50mラペルを4回行ったが、いずれの場所にもアンカーにはスリングやカラビナが残置されていた。 




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1ピッチ50mいっぱい下降して沢の左岸の大木に2ピッチ目の支点がある。 2ピッチ目は浮石の多い沢筋から滑り台状の沢を降る。 




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3ピッチ目は、途中にチョックストーンのある急な沢筋を降りる。




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4ピッチ目はだいぶ傾斜が緩くなってくるが、落ち葉と浮石の詰まる歩きにくそうな沢なのでラペルで降る。 ここでロープの出番は終了だ。 




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石がゴロゴロした涸れ沢をしばらく降れば、右から水流のある支流(星穴沢左俣?)と合流する。 落ち葉だらけの茶色の沢床にも、よく見れば小さな緑色の芽が・・ネコノメソウかな?




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幅広の沢になるので、歩きづらい沢筋よりも小尾根を越えて右方向へ降って行くほうが良い。 しばらくすると女坂コースの“国民宿舎”と書かれた道標がある場所にでる。 下降を始めて、ここまで4回のラペルと沢歩きで約2時間くらいだろう。




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女坂コースを30分くらい何度か渡渉しながら進むと、朝に見た星穴新道との二股に着く。 そこからは林道に出て、道端の野花などを見ながらのんびりと旧国民宿舎のパーキングまで歩いた。

星穴新道は、半世紀前のクサリなどのルートを示す残置物があるので、ルートファインディングはさほど難しくはないだろう。 しかし、完全にバリエーションと呼んで差し支えないほどの廃道である。 下降も表妙義の一般道に廻るには時間がかかるルートなので(やるならそれなりの体力が必要)、星穴沢の沢下りとなる。 したがって、ラペルやクライミングのテクニックのある者だけが、自己責任において入ることができるルートだということを肝に銘じてほしい。


本ルートのマップ
私のこのルートへの評価: 4★ 上級者以上
行程距離: 約6km(旧国民宿舎‐星穴沢橋‐P1~P3‐星穴岳‐P3南側コル‐星穴沢下降‐女坂合流‐星穴沢橋∸旧国民宿舎)
標高差: 約650m
実動時間: 約9時間 (星穴新道~星穴岳 約5時間、星穴岳~星穴沢下降 約4時間、休憩込み)
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by dream8sue | 2017-04-16 19:44 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

富岡市/下仁田町 白雲山から金洞山へ早春の表妙義縦走     Mount Myōgi in Tomioka, Gunma 

Thursday, April 13, 2017
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群馬県西部に位置する妙義山は、妙義湖(中木ダム)を挟んで分かれる表妙義と裏妙義の総称である。 私は昔、表妙義の稜線は何度となく歩いているのだが、白雲山から金洞山まで通しで歩いていないことに気づき、今回は数十年ぶりに表妙義縦走に出かけた。 

注意:本ルートは、鷹返しなどのクサリ場で毎年のように死亡事故が起きている難易度の高いルートです。 高齢の方、岩登りの苦手な方、腕力の無い方(そもそも岩登りは腕力だけで登るものではないのですが・・)はくれぐれも自己責任の意味を考えて行動してください。 リーダーは、前記のようなメンバーを同行する場合は、ロープ確保など十分な配慮をするべきです。


<マイカーの場合>
高崎方面から国道18号で軽井沢方面に向かい、国道18号松井田バイパスの先の五料の信号を左折し県道51号線に入り213号線に当たったら右折し、妙義神社方面に向かう。 上信越自動車道利用の場合は松井田妙義ICで降りれば県道51号線に合流するので左折する。 妙義神社の鳥居の先の右側パーキングがある。 向かいの大きなパーキングは道の駅のパーキングである。 
私たちは、下山の中間道歩きを避けるために1台の車を中之獄神社にデポし、カーシャトルすることにした。 妙義神社からカーブの続く山道を走れば、金鶏山のすそ野を巻いて下仁田町側にある中之獄神社に着く。




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サクラが満開の参拝道を登り、境内に設置された登山ポストに計画書を入れて(書いて)行くことを忘れずにね。 神社の階段を登りきれば国指定重要文化財の本殿がある。 階段歩きが嫌な人は本殿の下から右側の登山道に入る。




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本殿から木立に囲まれた急坂を30分も登ればクサリ場が現れ、登り上げた尾根の左に妙義山のシンボル “大の字” がある。 岩壁に張り出したテラスのような大の字は、急登で汗ばんだ身体を休めるにはもってこいの場所だ。




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バックにはこれから登る表妙義の稜線が頭上高くに仰ぎ見られ、その迫力に嫌でもテンションが上がる。




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大の字のクサリを降り、コルから少し進めば右側からルンゼが合流する “辻” という場所に着く。 ルンゼの出合に “キケン 上級コース” と書かれた岩があり、ここを右に回り込むと “奥の院” の石室がある。 そして、その右側の岩壁に約30mのクサリが設置されている。 さあ、いよいよ始まりだ!




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奥の院のクサリ場から続く、濡れた10mのクサリ場や、メタボのお父さんには苦しいチムニーの岩場などをこなし、クサリ3連結の “ビビリ岩” を登る。 バックには昨年の春に登った相馬岳北稜の側壁が壮大な景色を作っている。 う~ん、シビレル~!   ォ━━ヾ(o・∀・o)ノ゙━━オ!!  
相馬岳北稜の様子はこちらから → “安中市松井田町 妙義山の名ルート相馬岳北稜    North ridge of Sōmadake in Mount Myōgi”




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ビビリ岩からは一気に視界が開け、浅間山や裏妙義の岩峰群などの展望を楽しみながら “背ビレ岩” などのナイフエッジの稜線を進む。 そして、石碑の置かれた360度の展望をもつ “大のぞき” に着く。




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振り返れば、眼前には上毛三山の榛名山と、赤城山も遠くに霞んで見える。




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休憩後は、大のぞきの北側につけられた長いクサリを降る。




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急下降の50mはあろうかと思われる長いクサリ場であるが、岩のフリクションは良いので、しっかりスタンスをきめて降りれば問題ない。 大のぞきのキレットから再び急登を繰り返して “天狗岩” に達する。




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それにしても見事な眺望だ。 眼前には裏妙義の丁須の頭から赤岩までの縦走路が横たわる。 そしてバックには、まだ雪をかぶったままの浅間山と、その右には鼻曲山や草津の山々も見える。 
裏妙義の縦走路も、表妙義縦走に負けないほどの面白いルートなのでぜひトライしてほしい。 → “安中市 篭沢から登る冬の丁須の頭 Mushroom Rock“Chosunokashira”in Mount Myogi”




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短いアップダウンを繰り返し、入り組んだ岩稜を巻きながら行くと、ようやく “タルワキ沢のコル” に着く。 休みたくなる気持ちを押さえて相馬岳のピークへの登りにかかる。




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コルから急登を20分ほどこなし相馬岳に到着! ふぅ~  (;^_^ アセアセ・・・ 登山口から約4時間。だか、まだルートの3分の1くらいである。 行く手には表妙義縦走の核心部である “鷹返し” の岩峰がお目見えだ。 
山頂で逆コースから縦走してきたという単独行の年配男性に会う。速い! 三( ゚Д゚) ス、スゲー!  いえ、私達が遅いのです! (;^_^ )




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相馬岳で20分間のランチ休憩後は、茨尾根へのガラ場の下りが待っている。 急勾配な上に脆い斜面で浮石も多く落石しないように神経をすり減らしながらの下降となる。 
ちなみに相馬岳の西に “裏相馬岳” という地味なピークがあり、2度と来ないかもしれないのでちょっと寄り道させてもらった。 プライベートテラスのような狭い岩稜の先端で南面の展望を束の間楽しんだ。




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ガラ場の下りは、やがてクサリが現れて沢筋の水場へと導かれる。



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嫌なガラ場が終わり、楽しい茨尾根の岩稜歩きとなる。 えぐれた岩壁をトラバースして・・




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急峻なクーロアール状のリッジを四つ足で攀じ登り、岩のアーチをくぐって進む。 




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茨尾根の途中で降り返れば、藪越しに相馬岳がもうあんなに遠く高く見える。




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やがて南の視界が開け、眼下には筆頭岩のある金鶏山や西上州の山々が広がる。 




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中間道に繋がる “ホッキリ” の分岐を過ぎると、岩の基部を巻くように10mくらいの外傾した岩場が現れる。クサリでこれを登り、さらにその先の濡れた嫌らしいスラブ20mほどをクサリでトラバースする。 




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やがて裏妙義の林道へ下る “女坂分岐” を右に分けると、核心部の鷹返しの大岩壁が目の前に迫る。 西側には “射抜き穴” “結び穴” の2つの穴を従えた星穴岳が鬼の顔の様に浮かんでいる。 緊張感マックスであるが、陽当たりの良い茨尾根では、時々見かけるアブラチャンの黄色い花が心を和ませてくれる。




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女坂分岐を過ぎてから尾根の東側を巻きながら鷹返しの大岩壁の基部に至る。 すぐに5mくらいのクサリのかかった岩稜が現れる。 露出感がつよいがスタンスが大きく安定しているので、落ち着いて登れば大丈夫だ。 登り上げた岩バンドを10mほどトラバースすればピカピカのハシゴがセットされている。 まさしく昨年の秋にかけ替えられたばかりのハシゴである。   




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ハシゴからクサリに変わり、40mくらい続く高度感のある岩場を登る。 ここでビビったら無理をせずに引き返そう。 何をもって上級者というのかは定かでないが、妙義山の上級コースに関しては間違いなく岩登りのできる登山者の事であると確信するだろう。 中間テラスから下を見ればこんな感じ。




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中間テラスから上を見ればこんな感じ。




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東に目をやれば、歩いてきた白雲山から相馬岳の岩稜が一望できる。




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40mの垂壁上部でカンテを越えて、右側が切れ落ちた湿った岩場のトラバースをして “鷹返しの頭” へ続く尾根にでる。




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鷹返しの頭からは、今度はルンゼ内の長い下降(約25m)が待っている。 登りより怖い下りなので、安全を考慮してラペルすることにする。 50mロープ必携だよ。 




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どうにか核心部を終えたが、安心するにはまだ早い。 白雲山側に比べると金洞山側のルートの方が悪い気がする。 左に石門群へのエスケープルートを分け、東岳へと進む。 西側には中ノ岳の “コブ岩” 岩稜が逆光の中で黒いシルエットを浮かべていた。




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南側には中之獄神社のパーキングが見えてきた。




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振り返れば安中市、高崎市方面の平野が広大な景色を見せる。




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プチ蟻の塔渡りのようなコブ岩をバランス良く渡り、さらに2段20mくらいのクサリ場を慎重に降る。 疲労感もマックスなので集中力を切らさないように頑張ろう。




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f0308721_1712499.jpgそして最後は濡れた泥壁を慎重に登れば、石祠が置かれた中ノ岳山頂に到着だ。
やれやれ、何とか日暮れ前までに下山できそうだ。
中ノ岳からはフィックスロープの張られたガレた斜面のトラバースをこなし、北側から回り込むように “主稜のコル(中ノ岳と西岳のコル)” に出る。


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主稜のコルからは石門の見晴台方向に下山となる。 コルから中之獄神社までは40分くらいである。 この間は星穴めぐりのレポートを参考にしてね。 → “下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山         Hoshianadake in Mount Myōgi”
なお、中之獄神社のパーキングは午後6時くらいで閉鎖されるので下山時間に留意する必要がある。 私たちはパーキングが閉鎖されることを知らず6時半くらいに下山したら、パーキングの係員が時間を延長して待っていてくれた。 ありがとうございました。 ちなみに、中之獄神社のパーキングから下仁田方面に少し下った所に未舗装のパーキングがあり、こちらは時間制限が無いらしい。  <写真は中之獄神社のパーキングから見た表妙義の稜線>


中之獄神社の近くにある “さくらの里” のサクラはまだ固い蕾であった。 
早春の表妙義の縦走路は、日陰にはうっすらと氷が張っている場所や濡れた斜面があるものの、核心部の岩場などの状態はまずまずだ。 
シーズン始めでまだ身体が岩に馴染んでいないが、良いウォーミングアップとなった。

私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者向け
行程距離: 約5km(妙義神社‐大の字∸白雲山‐相馬岳‐鷹返し∸金洞山‐中之獄神社)
標高差: 約630m (アップダウンが多く累計高低差はこれ以上)
実動時間: 約11時間 (妙義神社~相馬岳 約4時間、相馬岳~中之獄神社 約6時間 休憩約1時間込み)

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by dream8sue | 2017-04-13 22:53 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)