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桐生市 桐生川源流の根本山で渓流美とラブリーな尾根歩き     Mount Nemoto in Kiryū, Gunma 

Monday, May 22, 2017
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群馬県と栃木県の県境稜線上にある根本山。 その存在は余りに地味でローカル過ぎて、以前から計画はしていたもののなかなか実現には至らなかった。 そんな知る人ぞ知る山であるが、古くからの信仰の山であり、沢ルートにいたっては根本神社への参道であったという。 参道と言えば針葉樹林の中に石畳や石段が続くイメージであるが、ここはさながら沢登りのような渓流に沿って、かつての丁目石や石仏が置かれいるのが興味深い。 
また、沢ルートというのは(尾根ルートに比べて)得てして荒れやすく廃道になるトレイルも多い。 そのため路迷いや滑落の事故も起こり易く、この根本山の沢ルートでも数年前に、そして今年のGWにも遭難騒ぎがあったばかりのようだ。 どれだけ荒れているのか?どれだけ不明瞭なのか?と一抹の不安を持ちながらも3年越しの計画を実行した。




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<マイカーの場合>
群馬県桐生市街から北東に進む県道66号線で梅田湖方面へ向かう。
梅田湖を過ぎると県道337号線になり “梅田ふるさとセンター”を過ぎると山道となり道幅が狭くなる。 
石鴨集落を過ぎて、林道三境線の分岐に10台くらい可能なパーキングスペースがある。





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パーキングから5分ほどで沢ルートの取り付きである不死熊橋(車止めゲートあり)である。 
左のフィックスロープの張られた外傾した岩場を登り、根本沢左岸のトレイルへと進む。 


沢ルートの記載では右岸、左岸というワードを見ると思うが、基本的に川下に向かって右側が右岸、左側が左岸なので留意しておこう。 
川上へ遡って歩くことが多いので左岸と言った場合は右側になるので混同しないように、しっかり覚えておいてね。 




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トレイルに入ると、崖にはたくさんのヒメウツギが白い花を咲かせていた。




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沢ルートは何度も渡渉を繰り返しながら根本神社奥社まで登る。 信仰の跡を残す丁目石が所々に残っている。ここの丁目石は山麓から神社に向かい、二十丁、九丁、五丁とカウントダウンしていくのが面白い。




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左岸から右岸へ、右岸から左岸へ渡り、沢筋を行くかと思えば、高巻きの路を行く場所もある。 左岸から赤い鉄橋を渡ったスギ林の中洲のような場所には、国有林や自然環境保全地域の案内板がある。




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右岸をしばらく行くと、何本かの支流が合流してくる。 ヒデノキ沢の出合いにはヒメレンゲが咲き、トレイルのあちらこちらにはクワガタソウ(ヤマクワガタ)の可愛らしい花が咲きほこっている。 




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一際大きな岩のある支流の出合いを過ぎると、倒木が沢を埋め尽くしている。 




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倒木を避けながら右岸を登っていくと、谷が深くなる。 この辺りはシオジやブナ、カエデ、モミジなどの原生林で実に美しい。




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まあ!何ともアーティステックなルーツだね。 The artistic beauty of a tree’s root!   河原に降りて右岸から左岸へ渡り、九丁目の丁目石の横を通過したら、また右岸へ渡る。 




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五丁目石が近づくとシダも生い茂って深山の雰囲気が増してくる。




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そして、五丁目石の先には、小さいが苔むした美しい小滝が現れる。




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だが、小滝の先は右岸の高巻があり、ロープの張られた急峻な崖を通過しなければならない。 ここが沢ルートの唯一の悪場かな~? 滑落事故が起こるとすればこのセクションだろう。 




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やがて石祠の前を通るあたりから沢が細くなり幽玄な雰囲気が増してくる。 右手の崖(左岸)のスギの大木を目指して沢を横切れば、かつての参道の名残の石段が現れる。 




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石段を登って行けば、苔むした石灯篭がある分岐(篭堂跡)に着く。 案内板に寄れば、かつては周辺に女人堂や御供所などもあったらしく、すでに神社の一画に来ているようだ。  




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篭堂跡から道標に従って右へ進むと沢は二俣に分かれる。 根本山へは左俣へ行くが、 右の荒れた沢を行けば不動ノ滝がある。 案内板に寄れば、江戸時代はこちらが主参詣路の表坂(男坂)で、滝下の洞穴には不動明王の石像が鎮座しているそうだ。 石像には興味が無いし、滝と言っても涸れ沢で水流も無さそうなのでパスした。




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左俣に進むとすぐに鉄ハシゴが現れる。 こちらが裏坂(女坂)と呼ばれていた参道で、このハシゴは1841年(天保12年)に設置された物らしい。 一部が破損しているものの下手なアルミ製のハシゴより頑丈で176年前の物とは思えない。




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源頭を詰めて行くと、首が無くなった地蔵の上に、スターウォーズのダース・ヴェイダーそっくりの石が乗せてあるのには笑った。 オモロイ〜(>∇<*)~




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ダース・ヴェイダー地蔵の先のクサリ場を登れば行者山の鞍部に着く。 鞍部には根本神社のお堂(老朽化につき立入禁止)と鐘つき堂がある。




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根本神社から根本山へは、鞍部から左のクサリ場を登り行者山を経由して中尾根コースに合流する。




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クサリ場を登りきった岩(獅子岩)の上からは日光の山並みが見える。 ってことは、あっちが北か? 沢の中では方向感覚が分かりづらくなるが、特にこの根本沢は根本神社へ向かってUターンするような地形なので、すっかり方向感覚がおかしくなってしまった。




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にわかに尾根は険しくなり長いクサリ場が続く。  




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クサリ場を越えた所に突然、根本山神社の奥ノ院が置かれている。 “え、こんな所に!” と思うようなヤセ尾根の途中に現れる。




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奥ノ院からひと登りで行者山(峰の平?)に着く。 そこから一度東?のコルに下って、また登り返す。




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足元に咲くとっても小さなフモトスミレを見ながら尾根を登って行くと、中尾根十字路と思われる辺りに出て尾根ルートと合流する。 左に進み、十二山方面へ行く巻き路の手前で尾根を直進すれば程なく根本山ピークに着く。




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根本山(1,199m)は、樹林の中で展望は良くないが、明るい自然林の中なので気持ちが良い場所だ。 この奥にアカヤシオの群落があるらしいので、4月下旬~5月上旬のアカヤシオ開花時期に訪れると良いだろう。 ピークには切株の椅子?も置かれているので、ここでランチタイムとする。 登山口からちょうど4時間といったところだ。




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さて、ランチ後は良く踏まれた尾根路をたどり十二山を目指して北東に進む。 ちなみに、根本山ピークから西側のトレイルは三境山へ向かう縦走路である。




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根本山と十二山の間には十二山神社(跡)がある。 広い境内の十二山神社は、すべての建物が朽ち果てていて、 木造の鳥居と石造りの祠だけが当時の面影を残している。




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十二神社からヤマツツジやシロヤシオの花を愛でながら行くと、粕尾峠、氷室山への分岐のある十二山に着く。健脚ハイカーならここから氷室山を往復することも可能だ。 十二山はピークらしくない、尾根のコブのようなピークで、正直、この山名板が無ければ気にも留まらないだろう。




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十二山から南に進路を変え熊鷹山へ向かう。 途中には、こんなアメリカン?な道標がある。 (私はアメリカのR66を思い出した) この分岐は石鴨林道へいくトレイルかな? 




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緩やかな尾根路にはモミジなどの広葉樹が多く、さぞかし紅葉シーズンは素敵だろうと容易に想像できる。




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グリーンが濃くなって新緑とは言えないが、それでも十分美しい尾根ルートだ。




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根本山から1時間ほどで熊鷹山に到着。 
県境を越えてこちらは栃木県佐野市になる。 
熊鷹山山頂には展望ヤグラがあり、周辺はツツジの群落となっている。 
今はヤマツツジがメインであるが、もう少し早ければミツバツツジやシロヤシオなどの品種も満開だったろう。 




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展望台からは、赤城山袈裟丸山、前日光の山々など360度の展望が楽しめる。 




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下山は西の尾根を降る。




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程なくして、傾いた鳥居のある分岐に着く。 作原町小戸(こおと)への分岐を左に見て直進する。




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次に現れた分岐を右(西)に曲がる。 道標は無く、木に付けられた小さな案内板しかないので見落とし注意だ。 
ちなみに左のしっかりした踏み跡は丸岩岳へと続くトレイルである。 丸岩岳からも地図には無いが石鴨林道へ下る踏み跡はあるようだ。 紅葉シーズンに中尾根ルートから丸岩岳まで縦走するのも面白そうだ。




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自然林からスギの植林帯を降れば林道に飛び出る。(写真左) 後は、道幅の広い林道を降るだけだ。 十二沢の沢筋に出た所で石鴨林道と合流する。(写真右)。 この分岐を右(北)へ行けば十二山から熊鷹山の間にあるアメリカンな道標へ出るトレイルのようだ。 




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約4kmある林道歩きでは、ヤマツツジやコンロンソウが見られる。 
路肩の水溜まりには、ふ化したばかりのオタマジャクシなどもいて、おしゃべりに花が咲く。





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林道を歩くこと1時間弱で、根本山の最もポピュラーな中尾根コースの分岐に着く。
分岐から200mほど西に行ったところが中尾根コースの取付きだ。
初心者、初級者ハイカーは沢ルートよりもこちらの中尾根コースの方が無難だろう。
分岐を直進すれば、ほどなく登山口の不死熊橋に帰り着く。




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当初、心配していた沢ルートのコンディションであるが、沢筋に多少の倒木はあるものの懸念するほどのことは無かった。 遭難騒ぎの直後だったのでルート整備がされたのだろうか? 渓流美を堪能しながら歩ける参道(古道)という特異なトレイルである。 これからもしっかり維持してほしいものだ。 根本山から熊鷹山への尾根路は、鼻歌でも歌いたくなるような穏やかで自然林が実に美しいトレイルである。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約13km/ 実動時間:約8時間(林道三境線P 8:00‐不死熊橋 沢コース入口‐根本山神社奥社10:40‐中尾根十字路‐根本山12:00/12:40 ‐十二山神社跡‐十二山‐熊鷹山展望台13:50/14:20‐石鴨林道出合‐不死熊橋‐林道三境線P 16:00)
標高差: 約630m

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by dream8sue | 2017-05-22 20:53 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

下仁田町 ついに登れた伝説の物語山メンベ岩     Rock Climbing at Menbeiwa in Shimonita, Gunma 

Sunday, May 21, 2017
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群馬県と長野県の県境(国道254号線沿い)には、戦国時代の悲話に綴られた物語山メンベ岩がある。  武将の遺体と財宝が眠るこの怨念が漂う岩を、財宝目当てで登る者は必ず墜死にあうという。 昨年の秋から計画するが悪天でキャンセルすること2回、取付きが分からずさ迷うこと1回。 これは呪いに違いない!  o(*≧д≦)oクヤチーッ!!  そして迎えた4度目の正直。 私の力不足を補ってもらうために、群馬の(現役)先鋭クライマーたちの力を借りてついに登った。 初夏を思わせる暑い陽気の中、西上州の静寂を破りメンベ岩を登るクライマーたちのコールが響いた一日だった。 ヾ(o・∀・o)ノ゙  




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起点となる下仁田サンスポーツランド(下仁田町大字南野牧7481)から見た物語山(中央)とメンベ岩(右の四角い岩塔)。 見えているのは北壁であるが、今回登ったのは反対側の南壁である。  
下仁田サンスポーツランドまでのアクセスや、物語山のピークハントのついては、この日の1ヶ月前に行った偵察山行の記載を参照の事。 → “下仁田町 アカヤシオで賑わう物語山     Mount Monogatari in Shimonita, Gunma” 
スポーツランドから荒れた林道を歩くこと約1時間で物語山の登山口に着く。 樹木の葉は、この1ケ月で青々と生い茂り、その成長の速さに改めて驚く。 林道から見えるはずのメンべ岩も木立に隠されてしまって全く見えない。




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登山口でしばしの休憩の後は、前回の偵察で得たメンべ岩へのアプローチルートへと進む。  偵察山行でアプローチの要所要所に黄色テープでマーキングしてある。  物語山登山口から沢を渡った先のスギの木に進入禁止ロープが張られている。  そのロープをくぐって尾根を廻り込んで行く。 足場の悪い涸れ沢をトラバースして木の根の張りだした岩場を登る。

注意: メンべ岩への一般トレイルはありません。 このルートはクライミングルートなので一般ハイカーは立ち入らないで下さい。





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岩場を越えた尾根から石がガラガラしたルンゼを横切ると、自然林の中にメンベ岩のシェイプが浮かび上がってくる。(葉の茂った季節だと見えなくなる)




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ザレた斜面に足を踏ん張りながら、ひたすらメンベ岩のコルを目指して登る。




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進入禁止ロープから30分くらいでコルに着くだろう。 コルからはゴジラの背のような妙義山が見える。




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コルで登攀具を装着し、いざ取り付きへ。 ブッシュの生えたクラックから上部のフェイスがクライミングラインである。 




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葉をつけたブッシュを目指してテイクオフ! が・・出だしが悪い。 岩が脆いうえにPoor protection なのでハーケンを1本打ち足して万が一の呪いの墜落(笑)に備える。 先人のクライマーたちの評価ではⅣ級グレードとなっているが、壁の傾斜は意外とたっている。




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残置のハーケンは古く信用できないが気休め程度に使う。 クラックは、キャメロットの0.5番~3.0番までのサイズがバッチリ決まる。 




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フォローしながら撮影してみた。 苔の着いた岩は、あまい物が多く嫌らしい。 右のロープは先人たちがセットした残置ロープであるが、何のための残置なのか理解に苦しむ。 




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クラックのセクションから右上して上部フェイスを登る。が、ここも想像以上に悪い。 イワマツ(イワヒバ)の生えたフェイスはホールドもスタンスも全て外傾している。 




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南壁の左側はさらに傾斜がつよく、登られた形跡はない。




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メンベ岩南壁は、たった1ピッチのクライミングで岩頭に立つことができる。 4月の偵察の時に物語山西峰から見た限りでは、岩頭にはアカヤシオが咲き、もう少し広くて快適そうであった。 が、実際の岩頭は完全なナイフエッジで、すでに藪が成長してしまってどこが岩のエッジなのか分からない。 下手に動くと本当に墜死の可能性がある・・なので、財宝探しは諦めた。(笑) 浅間山と荒船山が見える程度で展望もあまり良くない。 登るには少し時期が遅かったようだ。 藪が発達する前の4月いっぱいくらいがお勧めだ。




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眼前には、偵察時には基部から見上げていた物語山の西峰が目の高さに見えて、メンベ岩を完登した実感が得られる。 枯れ木で覆われていた西峰がすっかりグリーンのピークになっている。 




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下降は岩頭に生える太いマツの木に捨て縄をセットしてラペルする。 今回のクライミングに際しては茨城山岳会の記録を参考にさせていただきました。 m(__)m   下降支点は、スリング2本、鉄リングと茨城山岳会が残置したカラビナを回収してリメイクした。  写真は、ラペルしながら上部のフェイスから取り付き地点を見たもの。




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物語山の西峰へは、メンベ岩のコルからも登れるようであるが、結構な傾斜の藪岩尾根なので一般ルートに戻った。 不用となった登攀具をデポして一般トレイルで物語山のピークハント。 4月にはアカヤシオが満開であった西峰はヤマツツジに取って代わっていた。 西峰の末端からメンベ岩が見下ろせる。(足場が切れ落ちているので要注意)。 赤ラインが今回のクライミングラインである。

Ⅳ級ルートであるが、体感グレードは限りなく悪い5.8くらいはありそうだ。 グレードが易しいからと言ってあなどるなかれ、 ジム上がりのフリークライマーには登れないアルパイン要素の強い岩場だ。 う~ん、やっぱり恐るべき西上州の岩場だ。

私のこのルートへの評価: 3★
距離:約6km/ 実動時間: 約9時間(サンスポーツランド7:40‐登山口8:40‐メンベ岩クライミング9:15-12:50‐休憩13:45-一般ルート合流14:00-西峰15:00-15:20‐登山口‐サンスポーツランド16:30)
標高差: 約600m
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by dream8sue | 2017-05-21 15:09 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

桐生市 赤城山 花盛りの利平茶屋周辺尾根から三段ノ滝     Mount Akagi in Kiryū, Gunma 

Tuesday, May 16, 2017
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長年、群馬県に住民票を置きながら初めて赤城山に登ったのはアメリカ在住から戻った2014年であった。 赤城山の素晴らしさに目覚め、この2年間でほとんどのルートを登ってしまった。 そして最近では地図に無いバリエーションルートを行くようになった。 今回のルートは赤城山の東面にある利平茶屋ルートの周辺(北側の尾根から南側の尾根)を周回するものである。 利平茶屋ルート自体も、前橋市方面からアクセスするルートに比べてマイナーである。 そのマイナーなルートのバリエーションということで興味をそそられた。

注意:このルートは一般登山道ではありません。 入山に際しては読図や未整備のトレイル歩きの経験が必要であることを留意してください。  




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<マイカーの場合>
アクセスは桐生市の利平茶屋森林公園をターゲットする。 
群馬県側から日光方面に向かって国道122号線を北上する。
わたらせ渓谷鉄道の水沼駅の手前で左折して県道62号線に入り、一の鳥居跡の交差点を左折して県道70号線を6kmほど走れば利平茶屋森林公園の広いパーキングに着く。

ちなみに、近くにはアカヤシオが咲く、赤城山の展望台のような栗生山もある。 → “桐生市 栗生山は赤城山の展望台     Mount Kuryū in Kiryū, Gunma”





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利平茶屋森林公園からは、鳥居峠にダイレクトに突き上げる一般トレイルがある。しかし、今回は、パーキングの目の前の尾根を詰めるルートなので、公園方向には行かずにパーキングの北側の林道(一般車の車止めあり)に進む。 300mほどで左の尾根に登る踏み跡に入り、適当な斜面から尾根上に上がり、ひたすら尾根上を行く。




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林道周辺には早速、フデリンドウやヒトリシズカなどの春の野花が咲いていた。




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薄い踏み跡をたどる尾根路は、藪も無く歩き易い。




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尾根上にはオオカメノキと思われる木がたくさん生えていて、まさに今が満開である。




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新緑もこの辺りの標高が一番きれいだ。




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新緑と花を楽しんで歩いていると、パーキングから40分ほどで1207mのピークに着いてしまった。 ここまでは尾根もなだらかである。が、この先から傾斜も増し岩場もでてくる。




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この尾根は、鳥居峠の北側の稜線へ突き上げるもので、見えている右のピークを目指していく。 この辺りのアカヤシオは散っていたが、ミツバツツジの蕾やモミジの新葉が美しい。




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岩場が現れるようになると、こんなガレた斜面のトラバースもあるので慎重に歩こうね。




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傾斜が一段と増して、ハングした岩小屋のような岩を左から巻く。




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足場の悪い岩場が続く。 トンガリ帽子のようなミツバツツジの新葉が陽に照らされてシルバーに輝いていた。




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岩場をひとしきり登り、振り返って見れば、眼下には赤城山の長いすそ野の景色が広がっている。




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標高を上げたのでアカヤシオもまだ咲いている。




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足元には小さな白花のフモトスミレも、踏みつけてしまいそうなくらい、たくさん咲いている。




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そして、岩場が終わり稜線に近くなると、アカヤシオの群落が満開状態だ。 赤城山の東面の稜線にアカヤシオが咲くことは、昨年(2016年)行った銚子の伽藍で知ったが、こちらの方が凄いかも!
→ “前橋市 赤城山 アカヤシオ咲く銚子の伽藍      Chōshinogaran in Mount Akagi, Gunma”




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お約束の青空とアカヤシオ。




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バックの山並みは日光方面かな?




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尾根に沿って長い群落なので歩きながら楽しめる。 岩場を過ぎると気持ちの良いササ原の尾根となる。




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やがて、黒檜山や駒ケ岳から続く稜線に合流すると、一般トレイルなので道標も出てくる。 左(南)に曲がり鳥居峠へ降ろう。 鳥居峠の北側に篭山という小さなピークがあるが、こちらもアカヤシオでピンク色に染まっている。




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西側の木立の間から覚満淵が見えてくる。




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アカヤシオばかりに目を奪われるしまうが、地面では清楚なヒメイチゲ?も顔を出していた。 




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覚満淵の西に鎮座する山は、山頂にいくつもの電波塔が建つ地蔵岳だ。 
→ “前橋市 赤城山 霧の地蔵岳と大沼一周     Jizodake in Mount Akagi,Gunma”





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覚満淵バックにある湖が大沼で、その奥のスカイラインが出張山から五輪峠までの山々だ。
 → “前橋市 赤城山 環境ガイド養成講座で歩いた出張峠から陣笠山     Debari to Jingasa in Mount Akagi”




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利平茶屋森林公園から約2時間40分で鳥居峠(1,391m)に到着。 
鳥居峠までは車で入れるので、ウィークデイにも関わらず観光客で賑わっていた。
山行の途中で観光地を通ることがあまり無いので、気がゆるむ。
食堂でビールなど買って、ゆっくり1時間のランチタイムを楽しむ。




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さて、ランチライムを済ませたら南の尾根に向かおう。 食堂の建物の裏脇から林道に入る。 この林道にもタンポポ、スミレ、ワチガイソウなど可愛い花々が脇を固めている。




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“程なくして左に “御神水” を経由して利平茶屋へ下るトレイルを分ける。 
→ 前橋市 赤城山 霧の長七郎山と幻想的なオトギの森      Choshichirosan in Mount Akagi”




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この林道は途中で途絶えている道で、途中の脆い斜面の土砂崩れがすごい。 




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稜線は小地蔵(1,574m)の東面あたりと思われるが、土砂が砂防ダムをも飲み込んでいる。 




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鳥居峠から約30分で林道終点。 ここから直前の尾根を降る。




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降りだしてすぐに小尾根が分かれるので左の沢を見ながら左方向の尾根に入る。 右の尾根にも踏み跡があるので誘われないように気をつけてね。 私たちは誘われて迷走してしまった! (*_*;




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軌道修正して左の尾根に戻る。 このエイリアン?というかイカのお化けのような木がある尾根を降るのが正解。




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ところが、安心したのも束の間、左側がえぐれた、今にも崩壊しそうなナイフリッジの通過を強いられる。 ここマジで怖い! こんな核心部があるなんて知らなかった! 




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細いだけではなくリッジそのものが危うい感じで、リッジ上の石も不安定で不用意な力は加えられない。 でも石の上を通るしか路は無い。 まさにNo way!だ。 上手く説明できないが、そうFragile! 荷物の “割れ物注意“ と同じ感覚かな。  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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核心部を越えれば後はラブリーな尾根。 アカヤシオ咲く尾根には・・




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シャクナゲも咲いているし・・




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オオカメノキの花も満開で、トリプル・コラボレーションだ。 Soooo Gorgeous!!!!




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そして、利平茶屋公園からの一般道に合流する。 ここでトレイルは、尾根コースと谷コースに分かれる。 私たちは “三段の滝” のある谷コースへ進む。




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この辺りはシャクナゲ群生地である。




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アカヤシオと入れ替えのようにシャクナゲが咲きだしている。




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地面に落ちたアカヤシオの花を踏みながら、シャクナゲ群生地の中を降ると谷間の堤防にでる。 ここからは谷沿いの巻き路となる。 




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クサリ場のトラバースは足場が悪いので慎重にね。




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そして最後に三段ノ滝(別名:山崖の滝)に降り立つことができる。 新緑に包まれた白い水の流れが美しい。




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フラットになった川筋のトレイルを少し降れば利平茶屋からの広い遊歩道に合流する。 




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グリーンの色が明らかに濃くなっている。 100mの標高ごとに変化する芽吹きの季節。 それを肌で感じられるのもこの時期のハイキングの楽しさだね。




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おや? 小沢の片隅にイエローの花が・・今年お初のクサヤマブキ(ヤマブキソウ)の花だ。 




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そして、吊橋を渡れば利平茶屋自然公園の敷地に入る。 休憩舎の裏には昔のケーブルカー跡もあり哀愁を感じる。




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パーキングまでは、バンガローの建ち並ぶ敷地内をぬければすぐである。

初めから終わりまでたくさんの花を見て歩けるトレイルだった。 バリエーションなのでただのお花見山行とは違いルートも楽しめる。 歩き慣れたハイカーにはお勧めのトレイルだと思う。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
距離:約8km / 実動時間: 約6 .5時間(利平茶屋公園9:20 ‐1207mピーク10:00‐鳥居峠12:00/13:00‐林道終点13:30‐三段ノ滝15:00‐利平茶屋公園16:00)
標高差: 約500m
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by dream8sue | 2017-05-16 18:53 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

奥秩父 両神山の失われた路から狩倉岳へ     Karikuradake in Chichibu-Tama-Kai National Park

Friday, May 5, 2017
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奥秩父の両神山の支尾根である狩倉尾根には、横八丁と呼ばれる岩稜や狩倉槍ヶ岳といった鋭鋒が狩倉岳(狩倉山)まで続いている。 今回は、その狩倉尾根をメインに歩いたのだが、狩倉尾根に至るまでの石舟沢ルート(廃道)や、狩倉尾根から南西に伸びる尾根の下降も結構手ごわいものであった。 

注意)最近、Web上のブログを読んで両神山塊のバリエーションルートに入って遭難する人が増えているそうです。 このルートは一般ルートではないので、一般ハイカーは必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)と同行してください。  




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<マイカーの場合>
両神山の南面に入るので、国道140号線(彩甲斐街道)でアクセスする。 雁坂トンネルの手前で右折して県道210号線に入る。 中津川渓谷にそって県道を8kmほど走ると “持桶トンネル” がある。 このトンネルの前後に旧道(現在は通行不可)がある。 登山口の長栄橋はこの旧道を入った所にある。
私達は休日だったので、持桶トンネルを抜けた所の旧道脇に車を止めたが、ウィークデイは落石工事現場なのでパーキングは避けたほうが良いだろう。 持桶トンネルの少し手前に “女郎もみじ” の観光パーキングがありトイレなどもあるのでそちらを利用することをお勧めする。 





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旧道の落石現場を越えて、長栄橋の登山口から石舟川沿いに廃道を行く。  繰り返し記載するが、このルートは廃道で入山禁止となっているので、入山する場合は自己責任であることを肝に銘じてください。
それにしても、落石の大きさには驚いた。 自然の猛威というより、人間が勝手に開発したことによる代償だね。 




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私達は、その自然が自然としてあるべき姿へ戻ろうとするパワーを石舟沢ルート(廃道)でも思い知るのだった。




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山腹に架けられた桟橋はことごとく朽ち果て、足場の悪い斜面を両手両足を使ってトラバースする個所がいくつもある。




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左に藤十郎沢の出合いをみて、さらに石舟沢本流を行く。 斜面の崩壊個所も多く、いつ崩れてきてもおかしくない場所を迅速に横切る。 これも人間が勝手に植林して、勝手に伐採したツケなのだろう。




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予想はしていたが、かつての登山道の面影はなくなり、踏み跡は沢へと吸収され、完全な沢登りとなる。




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でも、沢の水は澄んで美しい。 荒れた沢にもヒトリシズカやネコノメソウなどの花は当然のように咲いている。 




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石舟沢の二俣に近づくと、ポポ、ポポ、ポポ、と機械的な音が聞こえてくる。 何だろう? 隠された国家の機密基地に侵入した私達を警戒する電波か? いやいや、同行者が後で調べたらツツドリという中型の鳥の鳴き声だった。 知らなかった!




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そうこうしているうちに二俣到着。 ルートは右俣方向だが、左俣を少し入った場所に “石舟” という滑滝があるので立ち寄ることにした。 石灰岩がえぐれて深いトイ状になった沢床が舟底のようなので石舟の名がついたらしい。 写真は下流から見た石舟。
両神山が創り出した奇岩として知る人ぞ知る奇勝らしいが、カリフォルニアでスケールの大きな滝をいくつも見てきた私にはそれほどの感動はない。 
カリフォルニアの滝に興味がある方はこちらから→ “キッチンはドライアウト Kitchen Creek Falls in Cleveland National Forest”
USA 滝を見るトレイル( 30 )




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石舟の左側(右岸)には大きな岩壁があり、基部には入口の狭い鍾乳洞がある。 
現在はケイビングは禁止のようだが、かつては行われていたようだ。




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石舟の上を流れる水は無い。 横から見た石舟。 




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さて、石舟見物が終わったら二股に戻って、石舟沢右俣を詰める。 こちらにも石灰岩の大きな涸れ滝があるので右岸(滝に向かって左側)の尾根から高巻く。




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梵天尾根の稜線はまだまだ高い。 二俣から約500mの高度差を登らなくてはならない。 




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やがて沢が三俣に分かれる。 このあたりになると地形が緩やかになり、どのラインを詰めれば良いのかルートが判然としなくなる。 




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おや?何かがこちらを見ていたようだ! 何?何?この子は何者? “オイラの縄張りに無断で入る侵入者は誰だ!” って感じで警戒しているのかな?  私たちは決して好戦的ではないから安心して・・ちょっとだけ通らせてね。




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大峠へは三俣周辺から右方向の尾根に這い上がるのが良さそうだが、沢を詰めすぎてしまったようだ。 急峻な岩盤の斜面に囲まれてしまったので左方向(右岸)の樹木が多く生えて登り易そうな尾根を詰めることにする。(尾根の途中にビール瓶が転がっていた) しかし、この尾根も最後は岩峰になる。 




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岩峰基部を左に巻いて岩峰の北側コルに達し、さらに左に続く尾根(岩場)を木登り混じりに乗越して梵天尾根上に乗る。 入山から4時間30分もかかってしまい、沢登りを1本登ったような結構な充実感がある。  北側にはミヨシ岩や、これから行く横八丁の岩稜帯が見える。 “本番はこれからなんだよな~” と、心の声。




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梵天尾根から狩倉尾根の分岐(大笹)まではさらに1時間以上かかる。 石舟沢の廃道に比べればはるかに歩き易いトレイルではあるが、 明瞭な踏み跡ばかりではないので時々ルートを見失う。 濡れたクサリ場を慎重に降ったコルは明るい広葉樹林に囲まれている。 ここがヒゴノタワかな?




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ヒゴノタワから横八丁との分岐まで標高差約250mの登りとなる。 この250mが実にきつい! 




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梵天尾根を250m登りきって、そのまま北に行けば両神山であるが、アセビの生えた左の尾根(狩倉尾根)に進む。 いきなり木の根の張り出した急登を登ると1,683mピークがあり横八丁から狩倉岳の岩稜が現れる。 




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北側には谷を挟んで、赤岩尾根などの群馬県との県境稜線が続いている。 
→ “奥秩父 赤岩尾根は2つの峠を繋ぐ岩稜縦走     Akaiwaone in Chichibu-Tama-Kai NP”




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1,683mピークの下りでヤセ尾根の岩峰の上にでる。 左右が切れ落ちているのでフリーでは降りられない。 右側(北側)の岩峰基部へ約15mのラッペルをする。




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そして、岩稜に這い上がると、いよいよ蟻の塔渡りの様な横八丁の岩稜帯である。 途中には、裏妙義の西大星にあった “お坊さん岩” のような形のボルダーもあり、それらの岩場を縫うように進む。
→ “安中市松井田町 妙義山 西大星直登ルート     Nishitaisei in Mount Myōgi, Gunma”




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横八丁を過ぎると狩倉槍ヶ岳が間近に迫ってくる。 中央の針峰が狩倉槍ヶ岳で、右奥が狩倉岳(狩倉山)である。




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いったいどこを登るのか? と思われる狩倉槍ヶ岳であるが、北側の樹林の中の踏み跡を追えば、小さなケルンが置かれただけのピークに着く。 
狩倉尾根に入ってからちょうど1時間くらいだ。




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南面は、登ってきた石舟沢などのある深い谷が広がる。




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アカヤシオもこの標高ではまだ蕾である。




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狩倉槍ヶ岳の西側には狩倉岳(1,625m) の主峰がデンと構えている。 鞍部に下降してからの登り返しがしんどそうだ。 




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狩倉槍ヶ岳から狩倉岳のコルを目指して下降する。 岩稜伝いに行き、コル近くでは、Ⅲ級くらいの岩場をクライミングダウンする。




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コルから狩倉岳までは針葉樹林の中の長い登り坂が続く。 
朝からの疲れも出る時間で、この登りは結構きつかった。
山頂と思っていたピークは偽物で、その先のアセビの生えたピークが狩倉岳である。
狩倉槍ヶ岳から1時間以上かかった。
山名板も何も無く、展望も良くないピークであるが、険しい岩稜帯も終わったので、一休みしてから下降に取りかかろう。




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狩倉岳からは、顕著な南西の尾根を降る。 アカヤシオの群落が続き疲れた身体には嬉しい。




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狩倉岳から1時間ほど下降すると1,435mピークと思われる藪山が行く手に現れる。 踏み跡もなく急傾斜のピークなので、左の山腹を巻くことにする。




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しかし、この1,435mピークの巻きもザレザレの斜面に落ち葉っが乗っていて、結構悪いトラバースである。




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1,435mピークから南尾根を30分くらい降ると1,341mピークに着く。 北側の木立の間から、槍ヶ岳と狩倉岳が見える。 少しずつ標高を下げていたが、本当の下降はこれからだった。




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1,341mから左方向(南東)に大きく進路を変える。 さらに勾配を増した尾根は踏ん張りがきかず落ち葉と共に滑るように降る。 1,133m付近まで降りてくると一旦緩やかな広葉樹の窪地のようになり、ルート取りが判然としなくなる。




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1,133mからは右方向に行きたかったが、急な岩盤帯なので左方向へ進み、沢(藤十郎沢の支流)へ降りることにする。 この時点で尾根路を外す。




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藤十郎沢の支流はほとんど水流がなく、不安定な石が多く歩きづらい。




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支流から水流のある藤十郎沢本流に合流し、さらに下流を目指す。 大きな滝も無く本流(石舟沢)へ合流できるかと思いきや、出合い直前でクライミングダウン不可能な大滝が現れる。 仕方なく夕闇が迫る中、ラッペルでこの滝を下降し、石舟沢に合流した。 しばらく石舟沢の沢歩きをしてから往路で通った山腹の廃道に這い上がる。 廃道歩きの途中で完全に日が暮れ、ヘッドライトで壊れた桟橋などを歩くはめになり最後まで気が抜けない山行だった。

私は体力任せで登る山よりも技と頭で登る山が好きだ。 でも、さすがに体力無しではこのルートは登れない。 たった10km程度の距離であるが、沢登りや岩稜歩きの経験、確かな読図で地形を見極める技が無いと手ごわいルートだと思う。  

本ルートのマップ:yahoo! Map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約10km(長栄橋‐石舟沢‐梵天尾根‐横八丁‐狩倉岳‐1435mピーク‐1341mピーク‐藤十郎沢‐石舟沢∸長栄橋)
標高差: 約900m
実動時間: 約14時間 (長栄橋‐大笹 約6時間、 狩倉尾根縦走 約2時間、 狩倉岳∸長栄橋 約5時間、休憩&石舟見物 約1時間込み)

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by dream8sue | 2017-05-05 20:34 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(7)

奥秩父 乾徳山でクライミング 旗立岩中央稜  Rock Climbing in Mount Kentoku in Chichibu-Tama-Kai NP

Thursday, May 4, 2017
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秩父多摩甲斐国立公園に属す乾徳山には短いクライミングができる岩場がある。 乾徳山の西側にあるその岩場は、かつては地元の甲府のクライマーたちのトレーニング場であった。 現在ではすっかり忘れ去られた岩場であるが、アルパイン志向のクライマーたちがちらほらと乾徳山のハイキングと合わせて楽しんでいるようだ。 私は、クライミング現役の時でさえ名前も知らなかった岩場である。が、今回、比較的登られているという“旗立岩中央稜”を登るべく、GWの休日に現役クライマーの助けをかりて登ってきた。




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<マイカーの場合>
乾徳山の登山口(大平高原口)へは、大平荘をターゲットする。
国道140号を西に走り雁坂トンネルを越え山梨県に入る。 
広瀬湖を右にみて南下し、 “みちみ笛吹の湯” を過ぎたら “三富下釜口” で、やや鋭角の三叉路を右折して林道に入る。 
150mで公会堂の三叉路を右折すれば対向車との交差が難しい狭い山道となる。
狭いだけなら良いのだが、この林道は落石が非常に多く、いたるところに走行を邪魔する落石がある。
車を止めて大きな石を排除している時も上から落石があり肝を冷やす。
歩行時間は長くなるが徳和登山口(パーキング無料)の方が無難かもしれない。
大平荘のパーキングは ¥800/日。




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大平高原の草原から登山口の案内に従って山側のトレイルに入り、ひと登りすると、広い林道を交差し、 “乾徳山登山口” と書かれた立派な案内板のある登山口に出る。 




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その後もダートの作業路を2回交差して、再度舗装された林道に出るので少しの間林道を歩く。




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大平高原から約1時間、徳和登山口からのトレイルと合流する。 このまま林道を行けば高原ヒュッテ(避難小屋)のある国師ヶ原方面へ行く。が、乾徳山へのトレイルは右の尾根(道満尾根)筋を登る。




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雑木林の明るいトレイルであるが、傾斜もあるので息が上がる。 足を止めて振り返ってみれば、美しいシェイプの富士山が見える。 東面の残雪が朝陽を浴びて輝いていた。




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やがて乾徳山を前方に見ながら、なだらかな扇平の草原帯を進むようになる。




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“月見岩” という休憩には手頃な岩がある。 裏側から簡単に登れる・・となれば登るっしょ!




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そして富士山が見えればポーズとるっしょ! Thanks! Guys, who point to Mount Fuji.




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扇平は富士山の展望台で気持ちの良い場所だ。 西には南アルプスの白い山脈も見えている。




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月見岩の少し先には “手洗石” のサインがあるボルダーがある。 




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手洗石を過ぎると、トレイルは岩混じるの森林帯の急傾斜となる。 




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ユニークな名前の付けられたボルダーや岩場を通るので面白い。 “髭剃岩(ひげそりいわ)” は身体がギリギリ通れるくらいの隙間がある岩。 




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続いてクサリがセットされた“カミナリ岩”を越し、 “雨乞岩”、 “胎内” と名づけられた岩場を通過する。 




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森林帯を抜けると、左側が切れ落ちた見晴らしの良い岩壁(旗立岩)の上に出る。 登山口から約3時間、ハイキング気分はここまでで、ここからはクライミングモードに切り替える。 顕著な凹角があり、側壁にラッペル用の残置スリングがセットされているので、ここからラッペルで下降する。 




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写真右の壁が中央稜のある南面フェイスで、左のリッジが無名岩稜(日本登山体系より)である。




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凹角の中は、チムニー状になっている。  ちなみに、ラッペル用の残置スリングのある場所は足場が悪いので要注意だ。 また、凹角上部にある大岩はぐらついているので、こちらも不用意に力を加えないようにね。




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ラッペル約25mで岩棚に降り着く。ここからさらに25mほど壁を背にして右のブッシュ帯(赤線)をラッペルで末端ドームの中間バンドに降りる。 
写真は(壁を背にして左の)ガラ場をラッペルしているが、浮石が多いうえに、末端ドームの下を大きく迂回しなくてはならないのでタイムロスである。




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降り立ったブッシュの生えた中間バンドには・・
Oh~! 昔のジュースの缶だね~ 2つ穴を開けて飲むやつ・・ ォォォオオ(・д・oノ)ノ!!
他にも錆びたフルーツ缶なども転がっている。
山への携帯食が現代ほど良くない時代の実用的な行動食だったと思われる。
往年のクライマーたちの夢のあと・・のようなセンチメンタルな場所である。




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中央稜は、中間ハンドを(壁を背にして)右へ回り込んだ、写真のガレたルンゼの右側である。 




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さあ、逆光の中クライミング開始。 逆層気味のフェイスなので、外傾したスタンスや縦ホールドが多く、意外と悪い。 それに加えて岩の脆さが難易度を上げている。




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1ピッチ上部のかぶり気味のカンテが核心部(Ⅳ+)だ。 フォローでも高度感があって怖い。 現役組2人は素早く登っていくが、私は久しぶりの岩登りで身体が思うように動かない。  ふぅ~びびった~!  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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2ピッチ目は、ナイフリッジからⅢ級くらいの壁を登るが、残置などのプロテクションは一切ない。 




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キャメロット1番からエイリアンサイズを4つくらい決めて、何とかリードをこなすSue!




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2ピッチ終了点もキャメロット3つで支点を作ってフォロワーを確保する。




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3ピッチ目(最終ピッチ)のカンテ(ピーク左のライン)は解放感抜群! 




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ナイスリッジからフェイスを登るリード。 中間地点には畳1畳くらいの大岩が乗っている。 よくもあんな所で落ちないであるものだな~ It looks soooo scary!!!




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爽快な3ピッチ目をフォローするSue. 富士山と南アルプスをバックにクライミングができるなんて楽しいに決まってるよね。 ♪♪♪ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪




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ピーク直下のフェイスも見た目よりも傾斜が緩く楽しいⅢ級クライミングで締めくくれる。 自然と笑顔がこぼれて、皆でハイタッチ!




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取付きまでの下降も含めて約3時間のお手軽クライミングを終了。 スカイラインが終了点からみた乾徳山のピーク。 その手前のテラスにはハイカーがこちらを見ている。 いい見世物になってしまった。 (*_*;




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ランチ休憩の後は、空身で乾徳山のピークハント。 ピーク手前のテラスから終了点を見る。




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乾徳山直下の “鳳岩(おおとりいわ)” は10mくらいのクサリ場であるが、岩が磨かれていて滑り易い。 右には迂回路があり、この岩場を登らなくてもピークに行ける。 
また、ハイカーの多い混雑時には、この岩場は登り優先とし、下降に使うのは避けたほうが良いだろう。 




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乾徳山(2,031m)ピークからは、今まで見えなかった奥秩父の山並みも見えるようになり、まさに360度の展望が楽しめる。




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下山は迂回路から鳳岩の基部まで降り、旗立岩終了点でザックを回収して、往路で大平高原登山口まで戻った。

たった3ピッチ(高度差約100m)の岩場なので、乾徳山のハイキングと合わせてお手軽クライミングができる貴重な岩場だ。 新緑にはまだ少し早かったが、富士山と南アルプスの展望を見るには最高の山だ。

本ルートのマップ:yahoo! Map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初~中級者向け(ハイキングの場合)
行程距離: 約7km(大平荘P-大平高原口‐扇平‐旗立岩クライミング‐乾徳山‐扇平‐大平高原口‐大平荘P)
標高差: 約700m
実動時間: 約8時間 (クライミングは取付きまでの下降も含め約3時間、ハイキングのみは約5時間、休憩込み)
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by dream8sue | 2017-05-04 13:39 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)

甲斐 柳沢峠から大菩薩嶺を越えて小金沢連嶺を歩く(後編) Koganezawa Peaks in Chichibu-Tama-Kai NP

Monday, May 1, 2017
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大菩薩嶺から小金沢連嶺を歩くロングルートの2日目。 私達は、前日に柳沢峠から大菩薩嶺を越えて、湯ノ沢峠までの約20kmを10時間かけて歩いた。 → “甲斐 柳沢峠から大菩薩嶺を越えて小金沢連嶺を歩く(前編)     Mount Daibosatu in Chichibu-Tama-Kai National Park”
本日は、湯ノ沢峠から大蔵高丸を経て大谷ヶ丸、滝子山を登ってJR中央線の初狩駅まで降る。 相対的には高低差1,200mを下降するルートであるが、実際に歩いてみると大谷ヶ丸や滝子山などへの登高も結構きつかった。




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私達は、GW中にも関わらず、意外にも空いていた湯ノ沢峠の避難小屋で快適な一夜を過ごした。
前日ほどではないが初狩駅までは約15kmという長い縦走路なので、早めに小屋を出る。
湯ノ沢峠から大蔵高丸方面へは、鹿避けのハイキングトレイルには似つかわしくない鉄のゲートをくぐって南の尾根を行く。 




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トレイルに沿って長いロープ柵が設置されている。 
ここはまだセピア色だけど、これからのシーズンはお花畑に変身するようだ。 
すると、同行者が枯れ野の中にスミレの花をみつけた。 
たった1株のスミレだけど標高1700m に咲いたスミレを “奇跡のスミレ” と命名。
      ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪
すごいね~! 自然の力は生命の力なんだね。




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ダケカンバの白く美しい枝模様を見ながら、緩やかなトレイルを登る。 湯ノ沢峠から1時間とかからずに大蔵高丸(おおくらたかまる/ 1,781m)に着く。  富士山の姿を春霞のベールの中だ。




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大蔵高丸から見通しの良い尾根伝いに高原状のハマイバ(破魔射場 /1,752m)までは楽勝だ。 
 



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しかし、ハマイバを過ぎるとアップダウンが多くなる。 “天下石” 手前のピークの下りは地面が侵食され砂走し状態で特にトレイルコンディションが悪い。




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天下石は、何てことの無い石であるが、目印としてはわかり易い。




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ハマイバから1時間弱で米背負峠にでる。 右(西側)へ伸びるトレイルは大蔵沢林道へ下る。




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米背負峠から自然林の急登をひと登りすれば大谷ヶ丸である。 芽吹き前の広葉樹林帯は明るく、陽が差すと汗ばむくらいだ。 しかし、好天もここまでで段々と空模様が怪しくなってくる。




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湯ノ沢峠を出発してから2時間半ほどで大谷ヶ丸(おおやがまる/ 1,644m)に到着。 展望は良くないが、広くてフラットな山頂だ。 一休みして火照った身体をクールダウンさせるには最適な場所だ。 ここから滝子山へは左方向へ進む。 ちなみに、右の稜線は郡境尾根で曲沢峠を経て笹子雁ヶ腹摺山から笹子峠へと至る。




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大谷ヶ丸から滝子山まではダラダラと登りが続く長い尾根だ。 

そんな中でも、アブラチャンやフデリンドウ?がチラホラと花を咲かせていた。




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やがて右(西側)から笹子駅からアプローチする路が合流するとハイカーが多くなってくる。 滝子山手前には小さな神社と鎮西ヶ池という水場がある。 お天気はとうとう小雨が降ったり止んだりを繰り返すようになる。




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水場から急な尾根を登ると滝子山の東の肩に出る。 ここに荷物をデポして山頂を往復する。 湯ノ沢峠から約4時間、大谷ヶ丸からたった1時間半の登りであったが、昨日からの疲れもあり歩行時間以上に疲れを感じる。




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滝子山(1,610m)の北面には長かった大菩薩嶺から小金沢連嶺の山並みが見える。 よく歩いたな~




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滝子山からは東の良く整備されたトレイルを降り、一気に標高を下げる。 滝子山から程なくして “女坂” と “男坂” の分岐が現れる。 同行者いわく、“女は黙って男坂” というらしいので尾根を直進する男坂を下降する。




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急な男坂を降った辺りが “檜平” で、右に滝子沢や癒しの森方面からのトレイルを分ける。




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この標高(約1,300m)になって、ようやく新緑を見る。 なんて淡いグリーンなんだろう! いいね~綺麗だね~気持ちがホッコリするね~




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ヤマサクラ?も満開。 スミレも普通に満開。




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広々とした尾根を標高差300mくらい降ると、初狩駅への道標(藤沢集落経由)が現れる。 ちなみに、直進の尾根路でも平栗沢経由で初狩駅へ行けるが、国道20号線を歩く距離が長くなる。




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道標に従って、植林帯のスイッチバックのトレイルへ進む。 スギ林の中では、4弁の花弁が特徴的なミツバコンロンソウ(写真左)や、土から生まれたばかりのヒトリシズカ(写真右)がたくさん咲いていた。




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トレイルは、やがて藤沢川と合流して川下へ向かう。 水場の脇にはベンチもある。




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だいぶ標高を下げ、新緑のグリーンも濃くなってきた。




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藤沢川を右岸から左岸へ渡れば車も走れる林道に出る。 藤沢集落までは近い。




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集落の中は花盛り。 民家の庭先に咲いている園芸種の花々も豪華だけど、やはり野山に咲く素朴な花に目がいってします。 今年お初のラショウモンカズラ(写真左)、ニリンソウはよく見るがイチリンソウ(写真右)は初めて見た。 花が大きいんだね~ 




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f0308721_14155040.jpg中央自動車道の高架下を通って、国道を横切り、狭い路地を抜ければ、今回の縦走のゴールJR初狩駅に到着だ。
滝子山から約4時間、林道に出てからの里歩きも意外と時間がかかった。 
後半は雨具を着たり脱いだりとわずらわしいお天気であったが、ずぶ濡れになるほどではなかった。 
2日間で34km 特に難しい個所は無く歩き慣れているハイカーなら問題ないだろう。 ただし、とにかく長いので体力と持久力が必要なルートである。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約15km / 実動時間(休憩込): 約8時間 (湯ノ沢小屋6:30‐大蔵高丸7:10‐大谷ヶ丸9:00‐滝子山10:30‐初狩駅14:40)
標高差: 約-1200m

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by dream8sue | 2017-05-01 13:44 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(0)