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上信越 平標山でハクサンイチゲの群落をみる    Mount Tairapyo in Jōshin'etsu-kōgen NP

Saturday, June 24, 2017
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上越のお花見山行2日目はハクサンイチゲの群落が素晴らしいという定評の平標山へ行くことになった。 前日に登った大源太山でバテバテだったので、はたして高低差1000mもの山に2日続けて登れるものか一抹の不安があった。 しかし、この日は低気圧接近の影響か?朝から風があり湿度と虫の心配は全くなかった。 それどころか休憩中には防寒着が必要なくらいの体感温度となった。 
ハクサンイチゲも満開で、私はここまで大きなハクサンイチゲの群落を見たことが無かったので大いに感動した。 正直なところ、平標山は他の谷川岳の山々に比べてボタ山だし、ササ原のイメージしかなかったので、ハイカーが平標山へ行きたがる訳が分からなかった。 が、今回のハイキングで平標山が高山植物好きのハイカーに愛される理由が分かった。




f0308721_16331320.jpg<マイカーの場合>
群馬県側からは国道17号線で三国峠を越え、左に苗場スキー場をみてから3kmほど走れば元橋の登山口に着く。
登山口の大きなパーキングは有料だが、登山口より少し手前のトンネルを越えた右側の路肩に無料のパーキング(10台可能)がある。
関越自動車道の月夜野ICから国道17号線を北上しても、湯沢ICで降りて国道を南下しても時間的には大差はない。

登行ルートは、元橋から北東に位置する松手山を経由するので “松手山コース” とも言われる平標山への登路では距離的に最短ルートを行く。 
登山口は、元橋のパーキングから二居川を渡ったところから始まる。 




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トレイルはブナの樹林に入り、最初から急な松手山の南西尾根をガンガン登ることになる。




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側らに咲くヤマツツジや足元の小さな花に気持ちを和ませながら、時々立ち止まって呼吸を整える。




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おや、この花は何だろう? ササバギンランかしら? 




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元橋から松手山までの2kmの間に650mの標高を一気に登るので結構きつい。 樹林帯をぬけたプラトーに建つ大きな鉄塔の下で一休みしていこう。




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鉄塔を過ぎ、松手山の登りにさしかかると周りの景色がひらけはじめる。 植生も変わり、高木に変わりササ原と灌木が目立つようになる。 そんな中で一際目立っていたのはピンク色が鮮やかなタニウツギ(写真左)だ。 前日に登った(清水峠に近いほうの)大源太山でもタニウツギが満開で、この時期の新潟の山では定番のようだ。 また、秋には美しく紅葉するコマユミ(写真右)もこの時期は地味で目立たない。
 



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そして、シャクナゲの群落を過ぎれば松手山まではすぐだ。
三角点のある松手山はこれというほどのピークではない。
狭いピークにハイカーがウジャウジャいるのでさっさと通過する。
ちなみに、ピークから北に伸びるトレイルは松手尾根から二居集落へ続くものだ。





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松手山を過ぎると、平標山から南方の大源太山(河内沢ノ頭)へかけての緩やかな起伏が眼前に迫ってくる。 そして、その稜線の西側には広大なササ原がニ居川支流の河内沢へと落ちている。 これぞThe上越!だ。 岩山のアルプスとも、森の秩父多摩とも違う、ササ藪のイメージが上越の山だ。




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展望の良くなった尾根路にはドウダンツツジやムラサキヤシオツツジなども咲いている。




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迷うことの無い一筋の尾根を登れば、トレイルが木道になり、このあたりから高山植物が多く見られるようになる。 振り返れば、歩いてきた松手山からの稜線が眼下に見え、バックには苗場山が大きくそびえる。 2年前の乳癌の放射線治療後に登った苗場山の辛い記憶がよみがえる。 → “上信越 苗場山の山上湿原を訪ねて     Mount Naeba in Jōshin'etsu-kōgen National Park”





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高山植物の似たもの比較(その1)あくまで、この日、同じ場所で同時に咲いていた似ている植物だよ。 左がハクサンチドリ(ラン科)で、右はヨツバシオガマ。 シオガマ類は、自分でも光合成する一方で他の植物にも寄生する“半寄生”という特異な生態を持つらしい。 1人で生きる私にはうらやましいことだ・・私も半分でもいいから誰かに寄生した生き方をしてみたいものだ。 hahaha 




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やがて見晴らしの良い一ノ肩に到着。 ここまで来れば山頂まではもうひと登りだ。




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そして、一ノ肩で待望のハクサンイチゲの群生を見るようになる。





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ハクサンイチゲの群落に気を良くして、疲れも忘れて平標山に到着。
しかし、平標山のササに囲まれた広いピークにはハイカーがウジャウジャ。 
霧も出てきて、展望もイマイチだ。

山頂は4つのルートの交差点になっているので、霧で視界が悪い時などは方向を間違えないよう注意を要する。 北は平標新道で土樽へ、東は仙ノ倉山から万太郎山への主稜線、南は平標山ノ家から三国山方面へのトレイルだ。 




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平標山から仙ノ倉山方面へ植生保護のために張られたロープに従って鞍部まで降る。 




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この間がハクサンイチゲの見どころで、まるでハクサンイチゲの畑状態だ。




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ハクサンイチゲは、茎の途中から数本の花柄が伸びて花をつけるので、どの株もまるでブーケみたいだね~




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時々霧が晴れて仙ノ倉山方面の稜線が見え隠れする。 鞍部にあるベンチでランチ休憩するが、コルなので風通りがよくて寒いくらいだった。 天気が良ければ仙ノ倉山まで往復するのも良いだろう。 ランチ後は平標山まで戻る。 以前はこの鞍部からお花畑の広がる山腹に鑑賞路があったらしいが現在は植生保護のために閉鎖されている。




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ハクサンイチゲの他にもハクサンコザクラやミヤマキンバイ・・




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チングルマなども見られる。




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お花見散策が終わったら平標山ノ家を経由して元橋へ下る(平元新道) 山頂の南側から木道と階段のトレイルに進む。 湿原にはまだ残雪がある。




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似たもの比較(その2)木道の脇に咲くツツジ科の花がこの2つ。 左はウラジロヨウラク(別名ツリガネツツジ)。 右はベニサラサドウダン。 前日に登った大源太山には見飽きるほどこの花が咲いていた。 どちらも赤いベル形の花が可愛いね。




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平標山ノ家まで長い木段が続く。 先ほどまで見えていた大源太山(河内沢ノ頭)は霧に隠れてしまった。




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トレイル脇にはイワナシも多い。 熟した実は梨のような味で可食できるが、まだ不味いよ。




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平標小屋までもう少しという地点ではササ原の中に湿原が広がっている。 保護区なので近づくことはできないが、木道からでもイワイチョウの群落の中にワタスゲやイワカガミが咲いているのが見てとれる。




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木道脇に咲くイワカガミの群落。 Oh!中にはこんなゴージャスな株もある。 
ゴージャス過ぎて笑っちゃう。 ( ◠‿◠ )クスクス




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いたいた、湿原と言えば食虫植物のモウセンゴケだよね。 でも、まさか平標山でこの植物に会えるとは思わなかった。 相変わらずグロテスクだね。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙キャー




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さて、ハイカーで賑わう平標山ノ家でビール休憩?いや、おやつ休憩した後は、小屋の西側から平元新道を降る。 平元新道は、平標山ノ家と元橋を結ぶので名づけられた路で、ルートの半分は樹林帯の中、後の半分は林道歩きとなる。 すぐにブナなどの生える樹林の中に入るが、トレイルは依然として木段が整備されている。 




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展望の無いスイッチバックの路を、エンレイソウ(写真左)、ユキザサ(写真右)、ナルコユリなどを愛でながら高度を下げて行く。




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林道近くまで標高を下げると、ブナなどの自然林からカラマツ林となる。 




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このカラマツ林での似たもの比較(その3)は、こちらの両者。 どちらも花に興味の無いハイカーには目にも鼻にも留まらないくらいの小さな花。 左の花弁に切れ込みがあるのはナデシコ科のハコベ(サワハコベかな?)で、右はキキョウ科のタニギキョウ。 可愛いハコベと、可憐なキキョウ。 私はキキョウ派かな~ あなたはどっち派? 




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おっと、私の好きなオククルマムグラ(言いづらッ!)も群生している。 この花は白い星形の小さな花をたくさんつけるので、上から見ると星屑みたいに見えて素敵だよ。




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そうこうしていると河内沢に沿って作られた岩魚沢林道(平元新道登山口)にでる。 ここから元橋までは約3kmの林道歩きとなる。 始めは河内沢の右岸を、途中にある車止めゲートを過ぎてからは左岸を歩く。




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単調な林道歩きの途中にも興味を引く植物がみられる。 地味なズダヤクシュも群落になると見応えがあるね。




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葵の御紋でお馴染みのアオイの葉。 根元を探ってみれば、何と花が咲いているではないか(花期は秋季) 花のように見えるのは花弁ではなく3枚の萼片で、ギフチョウが産卵する植物でもあるらしい。 う~ん、地味な花は嫌いでは無いが、この花はちょっと・・グロ過ぎて・・好きにはなれないな~ 




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やがて林道は舗装された道となり別荘地へ向かう。 トレイルはその別荘地を迂回するように右の二居川沿いの樹林へ下る。 沢の音を聞きながら行けば、大きなアップダウンも無く0.5kmほどで元橋パーキングに着く。




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パーキングに出る少し手前にある小さなダム湖には立ち枯れした木々が水面に映っていた。 ハイキングのフィナーレに上高地の大正池を思わせるような美しい風景を見ることができた。

今回のトレイル・コンディションは谷川山系の中では良いほうだろう。 なにせ階段が多いからね~。 技術はいらないがそれなりに体力は必要なルートだ。 高山植物好きには楽しいルートだと思う。 だけど、植物も多いけれど人間も多いよ~。 O(*≧д≦)oイヤーッ!!   行くなら週末は避けたいね。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
距離:約10km/ 時間:約8時間(元橋P 7:00‐鉄塔8:00/8:20‐松手山‐平標山10:30‐お花畑散策12:00‐平標山ノ家‐平元新道登山口‐元橋P 15:00)
標高差: 約1030m
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by dream8sue | 2017-06-24 16:01 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(2)

上信越 花盛りの大源太山から七ツ小屋山を歩く     Mount Daigenta in Jōshin'etsu-kōgen NP

Friday, June 23, 2017
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雪深い上越の山は雪解けと同時に高山植物が一斉に咲き始める。 しかし、同時に虫も大量発生するので虫嫌いの私はこの時期に上越の山へ行くのは避けていたのだが・・。 上越のマッターホルンと呼ばれる大源太山に登ったのは、1991年の秋に沢登りで北沢を登った記憶がある。 その後も積雪期の3月と12月に3回ほど尾根から登っているはずであるがあまりよく覚えていない。 長い歳月は私から上越の山の記憶を遠ざけた。 そんな私に数十年ぶりに大源太山を登る機会が訪れた。 




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<マイカーの場合>
関越自動車道の湯沢ICを降りてから県道268号線で南東に走る。 
高速道路の高架を潜り、左手に岩原スキー場の斜面を見ながら東に走る。
県道は457号線に変わり大源太キャニオン青少年旅行村を目指す。 
大源太キャニオンの0.5kmほど手前で直進し林道大源太線に入る。 
道幅の狭くなった林道を3kmほど走れば、登山口のある林道終点のパーキング(10台くらい駐車可能)に着く。 

小坂の集落あたりから見上げる大源太山は、マッターホルンとは似ても似つかないが、ゴツゴツしたその山容は独特で威圧感がある。




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登山口から山菜の定番ワラビの新芽をみながら、スギ林の中をしばらく行く。 程なくして大源太川北沢の渡渉ポイントにでる。 フィックスロープにつかまりながら飛び石で渡る。 北沢は水量が多いので増水時は靴を脱いで渡ることもあるので留意しておこう。





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渡渉後は北沢の左岸(川下に向かって左側)をしばらく行く。 
すぐに、下降で使うシシゴヤノ頭からのトレイルの分岐が現れる。
分岐を右に見送り、ブナやナラの自然林の中を川上へ進む。
ブナの根元にはギンリョウソウのファミリーが顔を出していた。

私の中で、ブナ林と言えばギンリョウソウ、というイメージを持つようになったのは、2015年の初夏に訪れたカヤの平高原(上信越高原国立公園)で日本一美しいというブナ林を歩いた時からだ。




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途中で横切る枝沢には、アルミのハシゴが掛けられているが、グラグラしていて心もとない。




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沢筋のトレイルではシダ類やヤグルマソウの群落をよく見かけるね。




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パーキングから30分ほどで2回目の渡渉をこなし、弥助尾根の支稜、ムラキ尾根に取り付く。




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樹林の中には、タニウツギの鮮やかなピンクの花や、目立たないが可愛いチゴユリやツクバネソウなどが咲いている、

また、花後のイワカガミやイワウチワもたくさん生えている。 花は終わってしまったのかな~? 

ところで、チゴユリと言えば白い花を下向きに咲かせている姿(写真右)が定番だけど、咲き始めの花はこんなに綺麗なんだね~(写真上)




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ムラキ尾根はフィックスロープが張られるほどの急登だ。 私のふくらはぎはすでにパンパンで爆発寸前だ。




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息を整えながら振り返れば、木立の間から足拍子岳~荒沢山と思われる白い側壁が見えてくる。




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そして樹林の中では高山植物の共演が始まる。 この時期の2大主役の1つが、このベニサラサドウダンだ。 大源太山~七つ小屋~シシゴヤノ頭の稜線の至る所でこの花を見た。




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定番のゴゼンタチバナ(写真左)にナエバキスミレ?(写真右)




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そして、今回の2大主役のもう1つは、このアカモノだ。 こちらも広範囲にわたってトレイルの脇を固めていた。 




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やがて樹林帯が終わり、灌木帯に入ると視界が開け南側にコマノカミノ頭が間近に見えるようになる。 こんな誰も知らないようなピークにも、新人だった頃に先輩クライマーに連れられて残雪期の北尾根を登った記憶がよみがえる。




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古木の幹の中に根づくツツジの若葉に感動!




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大源太川の支流である弥助沢の残雪を左側に見ながら、両サイドが切れ落ちたヤセ尾根を行く。




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やがて完全に森林限界となり、弥助尾根のクサリの張られた岩稜の上に立つ。




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登ってきた灌木帯を見下ろせば、遠くに湯沢町の街並みやスキー場が広がっていた。




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高度を上げるに伴い右側に谷川岳の主稜線(上越県境尾根)の山々が見え始める。 高山植物も花盛りで楽しい。 しかし、気温が上がり体感湿度も増し、蒸し暑さはマックスである。 加えて懸念していた虫も発生し顔の周りにまつわりつく。 ムシムシ(蒸し&虫)攻撃で、大源太山(1598m)のピークに着いた時には私の体力も気力も減退していた。 ここで40分ほどの大休憩。




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大源太山ピークから南側の稜線は、主稜線に合流し七ツ小屋山から谷川岳へ、さらに平標山方面へと右方向(西)へ続いている。 




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残雪も豊富だね。




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大源太山の山頂直下からは本ルートの悪場(小さな岩場が2カ所)が始まる。 急下降する岩場にはクサリやロープがセットされてあるので、それらを使って慎重に降りれば問題ないと思う。 が、岩が濡れていると嫌らしい。




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秋にいち早く紅葉するナナカマドはよく見かける落葉樹だけど、花よりもやはり秋に真っ赤になった実の方が印象的だ。

花は全体的にみるとさほど美しいとは思わないが、咲き始めの花をよく見れば、丸い蕾からウメの花のような花をたくさん咲かせていて実に美しい。




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トレイルは、池の平と呼ばれる最低鞍部まで下り、再び七ツ小屋山へ向かってササと低い灌木の中の急勾配の尾根をガンガン登る。 この登り返しが実にきつく、何度も足を止めて呼吸を整える。 (*_*; フゥー




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時々振り返って谷川主稜線から孤立してそびえる大源太山を見れば、丸ノ沢(まんのさわ)側へ切れ落ちる東壁が圧巻だ。 大源太山は別名、丸ノ大源太(丸ノ沢の源頭の意)とも呼ばれている。 ちなみに平標山と三国峠の間にも同名の大源太山があるが、こちらは河内沢ノ頭ともいう。 同エリアに同じ名前の山があるなんて、近藤さんじゃなくても混同しちゃうよね。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙hahaha
 



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足元には相変わらず高山植物が咲き乱れている。 この辺りのイワカガミ(写真上)はまだ満開状態だ。 マイヅルソウ(写真左)も群生している。  おや、シラネアオイ(写真右)もまだ咲いているなんてシラネ~かった。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙hahaha




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主稜線(県境尾根)までの急登は、大源太を登った後だけに身体にこたえる。 大源太山から1時間30分程の登行でようやく主稜線の分岐に出る。 左に行けば清水峠で、七ツ小屋山へは、右(南)へ10分ほど登れば着く。




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主稜線からは東側の展望が開け、眼前には湯檜曽川を挟んで朝日岳から白毛門の尾根が一望できる。 




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その北側へは、朝日岳から巻機山までの長い稜線が連なっている。 この間は不明瞭で歩くハイカーも稀であるが、私は昔、“岳人” という山岳雑誌の依頼原稿の為に単独で歩いた記憶がある。 (岳人507号をお持ちの方は参照されたし)




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三角点のある七ツ小屋山(1675m)に着いた頃からいくぶん風が出てきて体感湿度が軽減された。 




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七ツ小屋から蓬峠方向へのトレイルは、低いササ原の中に小さな湿原があり、高山植物がたくさん咲くラブリーな路だ。 




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タテヤマリンドウだよね? お久しぶりで~す。 




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ツマトリソウ(写真左)がいっぱい。 ヒメイチゲ(写真右)もちらほらと咲いていた。 ヒメイチゲは、数週間前に行った日光の太郎山にたくさん咲いていたな~。



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今年初めてみるハクサンチドリ。 残雪の山と良く似合うね。




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のどかな尾根路は明瞭で迷う心配もない。 現前には蓬峠から武能岳、茂倉岳、そして谷川岳本峰へと続く長い稜線が伸びている。 




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七ツ小屋から30分弱ほど歩き、蓬峠まであと0.6kmといういう場所にシシゴヤノ頭方面への分岐がある。  ここで蓬ヒュッテまで往復するという健脚な同行者達を待ちながら1人でおやつタイムを楽しむ。




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おやつタイム後は、分岐からシシゴヤノ頭を目指し主稜線から分かれて西へ向かう。




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おっと、忘れていた! 今回のルートで2大主役のベニサラサドウダンに似ているがゆえに主役になれなかったウラジロヨウラクだ。 この花も結構たくさん咲いていた。




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このルートは、大源太川北沢を挟んでループになるので、歩いてきた大源太山から七ツ小屋山の稜線が右側に展開する。




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大源太山をズームしてみれば、夏でも白い岩肌をのぞかせる南壁の迫力はまさにマッターホルンの呼び名にふさわしいだろう。 まあ、本家本元のスイスのマッターホルンはこんなもんじゃないけどね。ヾ(o≧∀≦o)ノ゙  私も1992年に登っているけど、ラペルができないと登れても降りられないよ。 だから、眉毛書いてるお笑いタレントは下山時にヘリコプターを利用したんでしょう? 150年前に初登頂したのウインパー隊の下山に伴う悲劇からも分かるように、マッターホルンという山は、登りよりも下山が数倍難しい山なのだよ。
ちなみに、上越のマッターホルンの方は、南壁を挟んで左のスカイラインが登ってきた弥助尾根で、右のラインが悪場のある最低鞍部までの稜線である。




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なんて、スイスのマッターホルンに思いをはせながら歩いていると、小さなアップダウンを繰り返し、ようやくシシゴヤノ頭に着いた。 西にはコマノカミノ頭を経由し、足拍子岳から荒沢山へ続く稜線が伸びる。 この稜線にも昔はトレイルがあったようだが今は廃道のようだ。 しかし、足拍子岳から荒沢山辺りは残雪期の適度なバリエーションルートとして今でも登られている。
さて、シシゴヤノ頭からは、ヒロクボ沢右岸の尾根を北沢へ向かって樹林帯を一気に下降する。 稜線の展望はシシゴヤノ頭で見納めだ。




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樹林帯に入るとスイッチバックの繰り返しが延々と続き、なかなか高度が下がらない。 しかし、そんな退屈な歩きに花を添えるのは、言わずと知れた高山植物の花々だ。 ショウジョウバカマ(写真左)もまだ咲いていた。 チゴユニに似ているが、花のつき方が違うのでタケシマラン(写真右)かな?




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ツバメオモト(写真左)も綺麗に咲いている。 あ、イワウチワ(写真右)もまだ花が残っていた! はじめまして、会いたかったよ~




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展望が無いので足元ばかり見てしまうが、樹冠に目をやればグリーンの中で純白が際立つタムシバ(写真左)とバックにはムラサキヤシオツツジがコラボしている。 Wow! その横にはお馴染みのオオカメノキも存在をアピールするかのように咲いている。 




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徐々に標高を下げて行くと涸れ沢の脇にシラネアオイが咲き、それらの草花の上にタニウツギやブラシのような花をつけるウワミズザクラが覆いかぶさるように咲いている。




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沢音は聞こえるがなかなか川筋には出ない。 倒木がトレイルをふさぎ迂回の為に藪を漕ぐ。 小さな水場に出るあたりで、だいぶ標高を下げた感じになる。




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その水場の周囲に咲く花は、湿った場所でよく見るラショウモンカズラ(写真左)。 このスミレは何だろう・・ツボスミレかな?




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緩やかになった樹林帯の路を行くと、ブナの大木に絡みつくツルアジサイの群落に出会う。 こんな間近で、しかも何本もの大木に及んでいるので圧倒される。  




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そして、シシゴヤノ頭から降ること約2時間、ようやく入山時に通り過ぎた分岐に合流した。 ここからは渡渉を1回して、スギ林の中を通過すればパーキングまでそう遠くはない。




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予想していた通り高山植物は豊富で、まるで植物図鑑をめくるようだった。 私が掲載した花だけでも30種類に及ぶので実際はもっと多くの花に出会っている。
ルートは、大源太山の下降で若干の岩場やヤセ尾根の通過はあるものの、全体的には技術よりも体力勝負だ。 特に大源太山を登った後の七ツ小屋山への登り返しは見た目以上にきつい。 
また、湿度の高いこの時期の上越の山は、熱中症にかかるリスクも考慮して充分な水分補給を心掛けよう。 虫嫌いのハイカーは虫よけ対策も必須である。 
今回の山行で個人的に感じたことは、滑稽な虫除けネットを被ってまで自分が花見ハイクをしたいかと言えばNOである。 自分で思っているより自分は花見ハイキングが好きではないのかもしれない。 やはり西上州などの切り立った岩場歩きの方が好きだということが分かった。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約10km/ 時間:約10時間(林道パーキング5:45‐大源太山9:00/9:40‐七ツ小屋山11:10/11:40‐シシゴヤノ頭分岐12:00/12:30 ‐シシゴヤノ頭13:40‐林道パーキング16:00)
標高差: 約950m(累計高低差1050m)

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by dream8sue | 2017-06-23 16:58 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(2)

千曲市 冠着山の坊抱岩でクライミング     Rock Climbing at Bokodakiiwa in Chikuma, Nagano

Sunday, June 18, 2017
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妙義山の西大星や、西上州のメンベ岩を一緒に登った先鋭クライマーに誘われて、長野県千曲市の冠着山(かむりきやま)坊抱岩(ぼこだきいわ)でクライミングをしてきた。
冠着山には坊抱岩と涼み岩の2カ所の岩場があり、坊抱岩の多くが清水博氏によって1980年代に拓かれたルートである。 私も何度か清水氏に案内していただいた遠い記憶がある。 また、坊抱岩は尾根上にあるので岩場のトップからの展望も素晴らしい。




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<マイカーの場合>
通常は、冠木山北側にある “坊城平いこいの森(キャンプ場)” からアプローチするが、私達は南側の林道からアプローチする。 上信越自動車道、坂城ICより国道18号を長野方面に走り上山田温泉を目指す。 “戸倉上山田温泉入口” の信号を左折し県道498号線に入り千曲川(万葉橋)を渡る。 その先の “城山入口” の交差点をそのまま直進して山道に入る。 澳津神社の前を通って6kmくらい走ると 道路右手の斜面コンクリート防護壁がと切れた先にフィックスの張られた踏み跡がある。 が、入口が藪に覆われているので初めての場合はわかりづらいだろう。 路肩に2~3台駐車可。 (写真は県道からみた坊抱岩)




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いきなり急登でザレた斜面から針葉樹林帯の小尾根を行く。 少し登るとボルダー群が現れ、右手に涼み岩にトラバースする薄い獣道を見送る。 小尾根を登り詰めれば、県道から20分足らずで稜線(いこいの森方面からの登山道)と合流する。


 

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稜線は冠木山の登山道でもあり、ヤマツツジが満開で、足元には小さな花が風になびいていた。 

この花は何だろう? 一見ハコベのような? オオヤマフスマかな?  (?_?)





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登山道を左に5分も行けば、見覚えのある岩場が現れる。




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坊抱岩にはいくつかのエリアがあるが、まずは下地の良いAボルダーでクライミング。 短いが5.10クラスのグレードのルートがまとまっているので、登れるクライマーでもウォーミングアップに良いエリア。 登れないクライマー(私のこと)はここだけで1日遊べる。 GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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坊抱岩の "ライジングサン10a"  これは見た目以上にかぶったフェイスを登るルートで、登れるクライマーいわく、 “カバばかりで快適に登れる” ・・らしいが・・Sueは・・ ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!! 




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岩場からの景色は良い。 ただ、風通りが非常によいので曇りの日や気温の低い日に行くと寒い。 天気の良い日に行くべし!




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坊抱岩の前にあるヤマボウシの木が満開だった。




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看板ルートの “コズミックワールド11b” に触ってはみたものの出だしのボルダームーブができず一歩ものぼれなかった。 このルートは昔、坊抱岩で唯一私がレットポイントしたことがある5.11のルートだが、今となっては自分でも信じられないおとぎ話である。 
ちなみに、何でコスミックでは無くコズミック何だろう? カタカナ読みなら “コスミック” だし、英語発音なら “カズミック” だろ? 宇宙じゃないんかい! hahaha

下山しながら冠着山のもうひとつの岩場、涼み岩に寄ってみた。 ちょっと群馬の有笠山に似た感じのドっかぶりの岩場で、登れないクライマーには無縁のエリアだ。 
ともあれ、箸も持てないくらい前腕がパンプした感じは久しぶりである。 登れるクライマーのお陰で楽しいフリークライミングができた。感謝!

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by dream8sue | 2017-06-18 16:55 | Rock Climbing | Trackback | Comments(4)

日光 ミスティー・ハイキング in 半月山     Mount Hangetsu in Nikkō National Park

Tuesday, June 13, 2017
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日光の梅雨時ハイキングの2日目は半月山と湖畔歩きとなった。 前日に太郎山でゴージャスなシャクナゲを見ることができ気分は上々。 続く2日目も中禅寺湖を眺めながらの稜線散歩と決め込んでいたのだが・・そこは日本のレイニーシーズンである、朝から霧が立ち込め湖畔周辺の山は全く見えない。 かといって雨降りでもなく、諦めきれないので露払いの雨具を着こんで歩くことにする。 ハイキングは天候優先と思い込んでいた私は、思わぬミスティーなコンディション下でのハイキングに不安と期待が入り混じる。




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<マイカーの場合>
前橋市からのアクセスは先日の太郎山山行を参照。 → “日光 太郎山のシャクナゲ群落を行く     Mount Tarō in Nikkō National Park”
金精峠方面から国道120号線を南下して、二荒山神社の先の信号 “立木観音入口” を右折し県道250号線に入る。 中禅寺湖の東岸に沿って0.5kmほど走れば左に立木第一パーキング(無料:5~6台可能)がある。 パーキングの前はボート乗り場の桟橋がある。

 


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パーキングの裏手の道を北へ行き、茶ノ木平への遊歩道に入る。 

道路の土手に咲くウツギの白い花が満開だった。




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遊歩道は良くメンテナンスされていて、立派な道標も設置されている。




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途中、中宮祠へのトレイルを左に分けながら、自然林の中をしばらく登れば茶ノ木平に着く。




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このあたりは広いササ原で、自然観察のための植物案内板なども設置されていて勉強になる。




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茶ノ木平を過ぎるとシロヤシオなどのツツジの木が増えてくる。 春にはアカヤシオも咲き、お花見目的のハイカーで賑わうらしい。



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茶ノ木平から1.2kmほどの所にある展望台からは中禅寺湖が見える・・らしいのだが、残念ながら霧は一向にはれない。 

それどころか、標高を上げれば上げるほど foggy というか misty になっていく。
 (ノω=;)ぅぅ…




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さらに西へ進み、一度、車道(県道250号線)を横切り狸山へのトレイルを登る。




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終わりかけのシロヤシオに代わって、トレイル脇にはサラサドウダンが満開だった。 

ツツジに比べると地味だけど、ベル形の花はとても可愛いね。

やがて鉄塔が建つ狸山に着く。




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その後、雨に濡れたズミの花など見ながら0.4kmほど降ると、突然、県道に隣接する中禅寺湖展望台(パーキング)に出る。 



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中禅寺湖展望台から半月山までは、やや急な登りとなり、トレイルに張られた真新しいロープが霧よりも白く浮き出ていた。




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中禅寺湖展望台から約40分、狸山から約1時間で半月山に到着。
山頂は木立の中でピークと呼ぶにはお粗末な稜線の一部のような所。
ランチ休憩しながら、計画を再検討。
天気が良ければ社山まで行くつもりであったが、諦めて半月峠から下山することにする。




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半月山から0.2kmの所にも半月山展望台があり、男体山や中禅寺湖にイタリア半島の様に突き出た八丁出島が見えるはずなのだが・・霧で真っ白。 O(*≧д≦)oクヤチーッ!!  

半月山から0.5kmの下降で半月峠である。 

半月峠周辺では、コメツガやカラマツの若葉が雫をまとい宝石のように輝いていた。 

展望が無いのは残念だが、見慣れた植物のこんな表情が見られるのはミスティー・ハイキングならでわだ。 イイネ━(〃゚∀゚〃)━♪




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半月峠からは、右(北)へ折れ、湖畔の狸窪(むじなくぼ)へ下る。




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山腹に作られたスイッチバックのトレイルを降る。 樹林の中は一層ミスティーだね。




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ミスティー! 




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半月峠から40分ほどで湖畔周回歩道(中禅寺湖周回線歩道)の一画、狸窪に着く。 湖畔周回歩道に出たら右(東)へ進む。




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湖畔の水際へ寄り道。 ここに来て青空が見え始めた。




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トレイル脇に咲くクリンソウの群落が目をひく。 ピンクの花に混じって白い花もあった。




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人目をひく鮮やかなクリンソウとは対照的に地味過ぎるツクバネソウを発見。 世の中、自己PRの上手い者ばかりがもてはやされる傾向には納得がいかない! 地味だけど味のある者にスポットライトが当たってほしいものだ。 (^^)ヾ(^ )ナデナデ




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湖畔周回歩道で立木第一パーキングへ戻る間には、旧イタリア&英国大使館の別荘地を通りぬける。 天気も良くなってきて、道草、寄り道が止まらない。 O(*゚∀゚*)oワクワク!  




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観光気分を味わいながら、ようやく歌ヶ浜パーキング(トイレもある大きなパーキング)に到着。 初めて見るヒナソウという可愛らしい花が植え込みにたくさん咲いていた。 立木第一パーキングまではここから20分くらいだ。 




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歌ヶ浜パーキングから立木観音前の商店街を通りぬけて第一パーキングへ戻った。 すでに湖畔には陽が当たっているが男体山は霧の中に姿を隠したままだった。 

半日ハイキングではあったが、朝が早かったので6時間40分、10kmと十分なハイキングとなった。 濃霧の中のハイキングだったので、風景よりも草花ばかりが目についてしまったが、晴れの日のハイキングとは一味違う自然に触れることができた。 たまにはミスティー・ハイキングも良いね。 

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 3★ 初級者向け
距離:約10km/ 時間:約6.5時間(立木第一パーキング 6:00‐茶ノ木平 7:00‐狸山 8:15‐中禅寺湖展望台 8:40‐半月山 9:20/9:50‐半月峠 10:00‐狸窪 10:45‐歌ヶ浜パーキング‐立木第一パーキング 12:30)
標高差: 約500m

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by dream8sue | 2017-06-13 20:29 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)

日光 太郎山のシャクナゲ群落を行く     Mount Tarō in Nikkō National Park

Monday, June 12, 2017
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日光の男体山の北に位置する太郎山は、展望も素晴らしく、高山植物も豊富で、岩稜歩きも楽しめる変化に富んだ山である。 ここ数年、日光の山を登る機会が続いたが、男体山や女峰山から見る悠然とした太郎山の存在が気になっていた。 そして、その太郎山に登るべく今年も梅雨の晴れ間を狙って日光国公園立を訪れた。 (Top写真は志津峠から男体山へ登る登山道二合目あたりから見た太郎山)




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<マイカーの場合>
前橋市からだと、関越自動車道沼田インターから国道120で金精峠を越えて行くのと、みどり市から国道122号線で日光市のいろは坂を経由しても大差はない。が、どうせ行くなら初夏の山岳ドライブを楽しみながら走れる金精峠越えをお進めする。 日光市に入ったら光徳牧場をターゲットして走ればよい。 金精峠から日光市方面へ8kmくらい走り左折し2kmほどでアストリアホテルに隣接した大きなパーキングに着く。




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今回のトレイルは、光徳牧場から入り山王帽子山を経て小太郎山、太郎山へと至り、下山は、新薙から志津峠のある裏男体山林道へ下り光徳牧場に戻るループトレイルである。
光徳牧場周辺はキャンプ場もあり路が錯綜しているので、牧場の売店の前を通って山王峠への分岐を左に入ると良い。




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牧場周辺のハイキングトレイルは自然林なので気持ちが良い。 




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ふと足元を見ると、ツマトリソウらしき花が1輪だけ咲いていた。 ツマトリソウは通常花びらは7枚らしいが、この花は8枚あるね。 




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牧場から1時間ほど、奥鬼怒林道(山王林道)の左側に作られたトレイルを登る。 何度か林道をクロスしながらササの刈り込まれた路をたどれば山王峠の太郎山登山口に出る。 マイカーをここに停めて太郎山を往復するハイカーも多い。




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山王峠の登山口からはコメツガやシラビソの樹林帯の急な登りとなる。




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1時間ほど展望の無い樹林帯を登れば、視界が開けてきて山王帽子山(2077m)に着く。
北側は木立で展望は無いが、南側に男体山の全容が見える。




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山王帽子山からは、東に進みコメツガとササ原のトレイルを一気に150mほど下降する。 




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最低鞍部には1本のダケカンバが生えている。 その白い幹と新緑のコントラストが美しく、しばし見とれてしまう。




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鞍部から再び樹林帯を登っていくと、突然シャクナゲの群落が現れる。 
ここまでの道のりではあまり花が無かったので、このシャクナゲの出迎えには歓声が上がる。 (☆。☆)




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シャクナゲのトンネルを抜けると南側がロープでバリケードされたスポットに出る。 ここが廃道(立入禁止)となったハガタテ薙ルートとの合流点かな? 




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シャクナゲ群落からさらに樹林帯を登り上げると、今度はサクラの群生地となる。 陽当たりの良いトレイルにはヒメイチゲやミツバオウレン、スミレやバイケイソウなどの植物が現れだす。 




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特にサクラ(ミネザクラ?)の群生は見事で、期待していなかったサクラに、まさかのお花見気分全開である。 そういえば、日光白根山にもタカネザクラ(ミネザクラ)がたくさん咲いていたけど、これも同じ品種かしら? → “日光 火山湖に彩られる日光白根山    Mount Nikkō-Shirane in Nikkō National Park”




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展望も良くなり、男体山のすそ野の南西方向には中禅寺湖も見える。




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シャクナゲやサクラで道草を食いながらも山王帽子山から2時間弱で小太郎山(太郎山の西峰)に着く。 




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小太郎山からは俄然男体山が近く見える。 残念ながらこの日は雲が多く、男体山のトップは霧に隠れていた。




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早めのランチ休憩を小太郎山で済ませ、いよいよ太郎山への岩稜歩きを開始する。 




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“剣ヶ峰” と書かれた岩場を慎重に降る。 岩場を避ける巻き路が北側にあるので、岩場の苦手なハイカーは巻き路を行ったほうが無難だろう。




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南側が切れ落ちているので絶対にスリップは許されない。 




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スリリングな岩稜歩きの後は、緩やかな尾根を降る。 ササの生い茂るトレイルには、今まで見たことが無いほどのヒメイチゲがササの中から顔を出していた。 




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そして最後の太郎山への登りは岩場である。




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その岩場にもイワカガミなどの高山植物がたくさん咲いている。 白いアブラナ科のイワハタザオ(写真左)は、昨年の男体山でも見たな~。 → “日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園     Mount Nantai in Nikkō National Park”
イエローのスミレもいっぱい咲いている。 キバナノコマノツメかな・・・?




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岩場を登り上げて振り返れば、小太郎山から降ってきた尾根が見える。 南斜面と北斜面で植生が違うのが見てとれる。




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トレイルは、進路を東からやや北へ向かって行く。 右手に火口岩石の顕著なピナクルを見ながら登れば、多数の立ち枯れした樹木の間から “お花畑” と称されるササ原が見えてくる。




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続く花芽の少ないシャクナゲの群落を過ぎれば、新薙ルートが右に分かれる。 新薙ルート分岐から太郎ピークまではすぐである。




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広い山頂を有する太郎山(2368m)は、男体山、女峰山とともに日光三山を形成する。 古くから山岳信仰の対象であり現在でも山頂には2つの祠ある。  山頂からの展望はすこぶる良く、西側には日光白根山や燧ヶ岳なども見える。 




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南側には男体山から続く・・




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大真名子山、小真名子山、帝釈山と女峰山の山並みが東側に展開している。 




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目の前には小太郎山北面に生えるダケカンバの白い幹が、まるで雷のライトニングのように枝を広げている。  なんか凄い光景だね~  !(゜o゜)!




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さて、山頂での眺望を楽しんだ後は下山にかかろう。 まずは、新薙分岐まで戻り、左(南側)に降りお花畑へ向かう。




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お花畑は、太郎山の旧噴火口で、周囲には奇岩が林立し奇観を呈している。




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ここは、かつては湿地であったが現在はササ原となってしまったので、花畑という名前とは裏腹に実際には花は少ない。




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お花畑の真ん中を突っ切り、火口の縁を乗り越えれば、日光三険のひとつに数えられている “新薙” である。 薙とはガレ場を意味する。 その名の通り崩れた斜面を2回ほどトラバースする。 
ちなみに、三険の他2つは志津峠から登る大真名子山の “千鳥返し” と、帝釈山と女峰山に間の “馬の背渡り” である。 → “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(前編)    Mount Nyohō in Nikkō National Park”




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しかし、驚いたことに、そんな悪場に群生していたのが可憐な花を咲かせるツガザクラの大群落であった。 花だけみるとアカモノによく似ているね。 ちなみにアオノツガザクラというのを火打岳で見た記憶があるが、あちらは極めて地味な花だったな~ → “燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park”




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ガレ場の先も目がくらみそうな急下降なので、フィックスロープなどを頼りに慎重に降る。 滑りやすい斜面なので濡れている場合は要注意だ。 




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眼前に男体山、大真名子山、小真名子山を見ながらひたすら降る。 一気に標高を下げて行く。 ここに来て霧が上がり男体山のシェイプがくっきりと見えるようになった。




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西の中禅寺湖をズームしてみれば、太陽の光を受けて一際青く輝やいている。 Beautiful!!!!




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やがて樹林帯には大きな倒木が横たわり、2本のフィックスロープが下がっている。 ターザンのようにロープにぶら下がって、この悪場をこなす。 ここを過ぎれば歩き易くなる。




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悪場を終えやれやれだ~。 
と、思ったら辺り一面シャクナゲの群落ではないか!  ォ━━ヾ(o・∀・o)ノ゙━━オ!!  
これって、頑張って悪場をこなしたご褒美かしら?
蕾の株も多く、まだまだこれからの時期も見られるだろう。




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しかも、シャクナゲ群落は広範囲で、私たちの行く手に現れる。
シャクナゲの見事さに、何度も立ち止まりなかなか先へ進まない。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪
足元にはまだ蕾のイワカガミや、満開のミツバオウレンが咲き乱れている。
ミツバオウレンの花って、宝石をちりばめたような花弁が実に美しいよね。




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やがてシャクナゲ群生地が終わり、大きなダケカンバやナラ、ツガなどの森となる。  この標高くらいまでは新緑が淡くて素敵だ。




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太郎山から約2時間の激下りでようやく林道にでる。 分岐に生える1本のシロヤシオが “お疲れ様” と我々の労をねぎらってくれた。




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林道を志津峠(裏男体林道)の分岐まで歩く。 鹿の食害は関東一帯で見られるが、ここでも鹿の食害から樹木を守るネットが張られている。 これって、久しく山から離れていた私には意外とショッキングな光景である。 昔はこんな光景は見たことが無かったのに・・・。




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トレイル脇に咲く白花(シロバナヘビイチゴ?)のカーペットにまたまた足が止まる。




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林道を20分ほど歩くと、裏男体林道に合流する。 ここからさらに50分ほどで梵字飯場跡(一般車両はここまで)である。




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右手には太郎山が顔を出している。 歩いてきた稜線や下降路を確認しながら今日の山行を振り返る。




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裏男体林道から奥鬼怒林道(山王林道)に合流し、右折して光徳牧場のパーキングへと向かう。




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道端にはムラサキサギゴケ、ズダヤクシュ、タチツボスミレ、ツボスミレ(写真上)、クリンソウなどたくさんの花が咲いているので、花好きハイカーは最後まで楽しく歩ける。




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梵字飯場跡から歩くこと約1時間、光徳牧場に到着。 牧場周辺にはズミの花が満開であった。  

太郎山は、男体山や女峰山に比べてハイカーも少なく静かなハイキングが楽しめる。 思っていた以上にシャクナゲや高山植物が多く咲く山だった。 梅雨の時期にしてはまずまずの展望が得られ、日光まで来た甲斐があった。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約16km/ 時間:約10時間(光徳牧場P 7:45 ‐山王峠登山口9:00‐山王帽子山10:00 ‐小太郎山11:40/12:00‐太郎山12:40/12:50‐お花畑‐新薙‐シャクナゲ群生地‐林道分岐‐裏男体林道分岐15:30‐梵字飯場跡16:30‐光徳牧場P 17:30)
標高差: 約950m 

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by dream8sue | 2017-06-12 22:59 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)

高崎市 榛名山黒岩でクライミング     Rock Climbing at Kuroiwa in Mount Haruna, Gunma

Sunday, June 11, 2017
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群馬県の榛名山は上毛三山のひとつとして多くのハイカーに親しまれている山であるが、その南面には昔からクライマーがクライミングの練習に通う黒岩という岩場がある。 群馬で育ったクライマーなら知らないクライマーはいないはず。 もう2度と来ることは無いと思っていた黒岩に、気まぐれにハイカーの岩トレを目的に訪れることになった。

黒岩独特の細かくて固い岩の感触、懐かしさの中に漂う一抹の哀感は何なのだろう。 谷川岳や穂高の壁を登りたくて毎週のように仲間とトレーニングに通った遠い記憶。 そんな仲間たちも、ある者は家庭を持ちいつしか山から去っていった。 また、たぎる想いに突き動かされ高みを目指し、そして山で散った岳友たちもたくさんいる。 

1990年代のフリークライミングの勢威とクライミングジムの普及に伴い群馬のクライマーたちは高グレードの岩場を求めて二子山や有笠山へと通うようになり、いつしか黒岩は忘れ去られた。 2000年代になると金と時間のある中高年登山者がガイド登山をするようになる。 かつて命を懸けて山と向き合っていた岳人たちの汗と涙が染みついた岩は、今はガイドや登山道具店の講習会などの金儲けの場と変わっている。  




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黒岩は、榛名山の南側から榛名湖畔に上る県道28号線で湖畔から4kmほど手前の山腹にある。 
28号線を登って行くとヘアピンカーブの先に木立の間から黒岩の岩壁が見えるだろう。 
カーブの手前左側に10台ほどパーキング可能な路肩がある。 
週末は結構な数のマイカーなので、早めに行くことをお勧めする。




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感傷に浸っている暇があるなら練習しろ~ぃ! ということで、まずはピラミッドフェース(練習岩)で岩に慣れよう。 




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ランチの後は西稜、ヤンキー稜、西18番ルンゼ(ともに入門ルートでⅣ級程度のグレード)などに取り付く。 (写真は西稜の上部)




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ヤンキー稜の取付き。 壁の途中に蛇がいてびっくり!(゚д゚)!




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各ルートの終了点からはラペルで下降。 (写真はヤンキー稜のテラスからのラペル)

黒岩は私をセンチメンタルにさせる。 しかし、私の哀愁などお構いなしに、登るクライマーの年代や目的がどう変わろうと、黒岩は今日も変わらずにクライマーにその黒い岩肌を開いている。 谷川岳が私をクライマーとして強くしてくれた父なる岩場だとすれば、黒岩は、どんな時も(今はハイカーだけど・・)優しく私を迎えてくれる母なる岩場だ。  ちなみに、私が黒岩を訪れたのは、この日が11年ぶり、通算239回目であった。

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by dream8sue | 2017-06-11 20:31 | Rock Climbing | Trackback | Comments(4)

南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(後編)稜線散歩で見た景色と花     Akadake in Southern Yatsugatake

Tuesday, June 7, 2017
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無雪期の南八ヶ岳山行の二日目は赤岳鉱泉から硫黄岳に登り、赤岳まで縦走して行者小屋を経由し柳川南沢ルートを降る。 お目当てのツクモグサなどの高山植物を愛でながらの山行である。 花は主に横岳から赤岳周辺に集中している。 今年は雪解けが遅いせいかツクモグサは蕾のものが多く、他の高山植物にも少し早い感じであった。 やはり八ヶ岳の花見山行は、6月中旬から7月中旬までの1ヶ月間が最も華やかな季節だろう。




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赤岳鉱泉の小屋を早い時間に出発するには、朝食時間を気にしないですむ素泊まり(または朝食無し)が良いだろう。 硫黄岳へのトレイルは前日に行ったジョウゴ沢と同じだ。 ジョウゴ沢出合で左側の尾根を登る。 シラビソの針葉樹林帯の中を残雪に気をつけながら登って行く。 
赤岳鉱泉までのアプローチはこちらから → “南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(前編)柳沢北沢とジョウゴ沢     Akadake in Southern Yatsugatake ”




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林床には花こそまだであるがイワカガミやコケモモが至る所に生えている。 




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シラビソの森がハイマツに変わると森林限界となる。 視界が開け南に阿弥陀岳が現われれば、赤岩ノ頭はもうすぐである。




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赤岳鉱泉から1時間半の登行で雪を残す赤岩ノ頭に着いた。 南アルプスから中央アルプス、乗鞍岳、北アルプスなどの西側の展望が一気に開ける。




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赤岩ノ頭の少し上部で左へオーレン小屋へのトレイルを分け、さらに20分ほど登れば硫黄岳に着く。 山頂は無数の石で覆われた広い稜で、東側の火口壁が圧巻である。 




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北側には風除けになりそうな小さな石室(実は雨量計跡)があり、眼前には北八ヶ岳の広大な原生林が広がっている。




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そして、南側にはこれから向かう赤岳までの稜線が続く。 




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大きなケルンに導かれて南下すれば、そこは高山植物の宝庫である緩やかな大ダルミである。 あと一月もすれば吹き渡る風に花々が揺れる素敵な場所になるだろう。 トレイルの左側には硫黄岳山荘がある。




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さて、まずは横岳へ向けて西側が切れた長い稜線歩きが始まる。 




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避雷針地獄! 雷注意報の時にはここは歩きたくないね。  (*_*;




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横岳主峰の西側が黒い影を作っている。 横岳西壁には大同心、小同心の岩塔をはじめ何本ものクライミングルートがあり、もっぱら冬期登攀の入門ルートとして登られていた?いる? 今でも登るクライマーはいるのかな~? 




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陽当たりの良い稜線では、何種類もの高山植物が咲き始めている。 

まずは、米の様な葉に小さな花冠をつけて群生しているコメバツガザクラ(写真上)が広範囲で見られる。 

ミヤマキンバイやミヤマダイコンソウ(写真右)のイエローの花はまだまだこれからだ。

意外に多いな~と感じたのは、オヤマノエンドウというパープルの花だ。




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硫黄岳から横岳の周辺はキバナシャクナゲの自生地らしく、丸い葉っぱのキバナシャクナゲの低木が多くなる。奥秩父などでよく見かけるアズマシャクナゲやハクサンシャクナゲより生息環境が厳しい高所に生えるため樹高がとても低い。 残念ながらまだ蕾だった。 キバナシャクナゲを見るならあと1週間後の方がベターだろう。 GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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花を見ながら緩やかなアップダウンを繰り返す。 やがて大同心を右下に見るあたりで、東側のクサリ場に取り付く。




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東側のクサリと階段で写真の岩峰を越えれば、横岳主峰に着く。




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横岳(2829m)からの展望。 北側は歩いてきた硫黄岳のたおやかな稜線が見える。 正面に見える残雪の辺りが赤岩ノ頭で、その左(西側)にそびえるピークは峰ノ松目のようだ。 大同心、小同心もいつの間にか眼下に低くなっている。




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この日、東面は朝から雲海が広がり、雲が下界を覆い隠していた。 雲の切れ間から見える田園風景は水をはった苗代かな? 高原野菜のビニール畑の反射かな?




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そして南側は、これから向かう赤岳と阿弥陀岳の美しい山容。




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バックの雲海にズームしてみれば、南アルプスのマウンテンレンジが見える。 北岳、甲斐駒、千丈あたりだと思うけど・・




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さて、赤岳を目指して前進。 しばらくして同行者が足元の砂れきに生えるウルップソウ(写真上)を発見。
まだ蕾? 何だか青いコーンのようだね。 (^<^)クスクス

この稜線では、他にもたくさんの開花前の植物を確認した。
特に多かったのはチョウノスケソウ(写真右)で、小さな葉があちらこちらに広がっていた。

トウヤクリンドウ、ハクサンイチゲ、イワウメ、イワヒゲ、チシマアマナなどは葉っぱだけか、まだ蕾状態であった。 残念!




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横岳からピークをひとつ超えると三叉(さんじゃ)峰で、杣添(そまぞえ)尾根が東側へ下っている。 




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この辺りはオヤマノエンドウが花盛りで、さしずめエンドウ畑だ。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪ オヤマノエンドウに関してはドンピチャの時期であったようだ。 陽当たりの良い場所だと枯れ始めているものもあるのでオヤマノエンドウを見たいなら今すぐ行くべし! GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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そして、ちらほらとお目見えくださったのが、お目当てのツクモグサ!
このモコモコ感がたまらないよね~  o(*゚∀゚*)ウキウキ♪

同じキンポウゲ科のオキナグサという花を群馬県の王城山で見て以来、このツクモグサにも会ってみたいと思っていた。 → “群馬の駅からハイク vol.10 : 長野原町 オキナグサを訪ねて王城山    Mount Ōjyō in Naganohara”





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こちらもお初にお目にかかります、ミネズオウ。
蕾の状態のものは、見落としてしまいそうなほど小さな小さな赤い蕾だ。

やはり花が出てくると歩みが止まるね。  GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!  




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三叉峰からは石尊峰、鉾岳、日ノ岳、二十三夜峰とご丁寧に名前がついている小ピークを越えて行く。 場所によっては西壁側を巻いたり・・




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一枚岩の急なクサリ場を降りたりして行く。




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赤岳の東面がかっこいい! 遥か後方に富士山が雲の上に頭をのぞかせている。




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加えてこの日は、上空に湿度があるようで、何本もの飛行機雲が出来ていた。 見ている間にも飛行機が上昇していき、さながらエアホースのエアショーを見ているようだった。




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おっと、ここにも何か咲いているし! ミヤマタネツケバナのようだ。 たくさんの花をつけるが根本は一つ。




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そして、稜線上に立つピナクルの横を通り、登り返せば地蔵尾根の分岐(地蔵ノ頭)である。




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地蔵ノ頭から振り返れば、峻険な横岳の群峰がそびえている。 




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西側には中岳と阿弥陀岳が手の届きそうなほど近くに、そして大きく見える。 右のスカイラインが阿弥陀岳の北西稜で、その左の尾根が北稜である。 南に伸びる岩稜が阿弥陀岳南稜で、ともに冬期のバリエーションルートとしてお馴染みだ。 と、どうしても過去に登ったラインに目がいってしまう。 (^.^)




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地蔵ノ頭からひと下りした所に赤岳展望荘(赤岳石屋)がある。 ここで赤岳への最後の登りに備えて一休みしておこう。




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赤岳へはザレた岩場をより安定したスタンスを探しながら登る。
標高は約2900m。 さすがに息が切れる。 
辛抱つよく頑張って登って行くこと約40分、八ヶ岳随一の展望をもつ赤岳に着く。
硫黄岳からの稜線散歩が約4時間といったところだ。
南峰山頂にはコンクリートで固められた石祠などが多数ある。
ちなみに、赤岳頂上山荘の裏手から県界尾根が東の野辺山高原へと下っている。




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赤岳山頂で360度の眺望を楽しんだ後は、文三郎尾根を降ることにする。 山頂からまっすぐ南に向かう尾根はキレット小屋を経由して権現岳へ続くトレイルである。 




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文三郎尾根は、山頂直下のギャップから右(西)ヘ曲がり阿弥陀岳を眼前に進む。 足場の悪いクサリ場が続き、“落石注意”の看板のあるセクションは浮石も多いので、上からの落石に加え、自分も落石を起こさないように細心の注意を払おう。 




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岩場が終わると中岳のコル(文三郎尾根分岐)なので、中岳へは行かず、行者小屋を目指して右へ下る。
阿弥陀岳南稜がスカイラインに浮かんでいる。 自分が新人の頃は先輩に連れられ、そして何度も後輩を連れて登った思い出のバリエーションルートだ。 改めてこうして見ても長くて良いルートだな~。




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文三郎道は、昔、行者小屋を経営していた茅野文三郎氏が開いたもので、行者小屋と中岳のコルを直線的に結ぶバイパスルートである。 確かに下降は速い!




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当時は樹林とハイマツの急斜面を木登りを交えながら登ったらしいが、現在は階段地獄になっている。 でも、赤岳の西壁を観察するには好いルートだ。




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赤岳から1時間強、中岳のコルから約40分で行者小屋に到着。




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小屋のベンチで、朝から歩いてきた稜線を見上げながらの休憩は、心地良い疲労感と達成感を味わえる。 ハイカーなら誰しもが味わう common sense だろうね。




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横岳西壁をいつまでも眺めていたいが、そろそろ下山に取りかかろう。 下山の柳川南沢ルートは、入山時に歩いた柳川北沢と中山尾根を挟んで南に流れる沢である。 川と言ってもはじめは涸れた沢筋を行き樹林帯へ降る。  昔は無かった河原に作られたヘリポートをみて、時の流れを感じてしまうSue であった。 (*_*;




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行者小屋から1時間くらい歩くと、南沢は水流のある支流を合わせながら徐々に沢水を増していく。 しかし、北沢とは違い、ほとんど花などは咲いていなかった。




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右へ左へと数回沢を渡り返し、やがて大きな堤防をかけた水量のある南沢の右岸に出る。 ここまで降ると一気に標高を下げた感がある。 




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再び樹林の中を行くと、ロープで仕切られたエリアがあり、案内板によれば、絶滅危惧種のホテイランの保護地区のようだ。 初めて見るホテイランに感動しつつも、名前通りに布袋様のメタボ腹のような顔立ちと、大阪のおばちゃん顔負けのトラ模様、加えて花の下から伸びる2本の貝柱のような物のいやらしさに・・う~ん、私の趣味ではないな~ やっぱりツクモグサの方が好きだな。
ホテイランの保護地から美濃戸山荘、赤岳山荘のパーキングへは5分ほどで着く。

八ヶ岳は登ってよい山だとは思っていたが、その展望は素晴らしく、改めて良い山だと認識した。 また、ツクモグサの他にもたくさんの花を見ることができ、ここまで高山植物の宝庫であることに驚いた。 まあ、もっとも訪れていた時期が冬ばかりだったので気づくはずもないのだが・・(^◇^)hahaha  

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
距離:約11km/ 時間:約10時間(赤岳鉱泉5:30‐赤岩ノ頭7:00‐硫黄岳7:20‐横岳中8:50‐赤岳展望荘10:30/10:45‐赤岳11:30‐中岳のコル12:00‐行者小屋12:40/13:00‐ホテイラン群生地15:00/15:20‐赤岳山荘P 15:30)
標高差: 約+700m / -1200m

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by dream8sue | 2017-06-06 13:27 | 八ヶ岳エリア | Trackback | Comments(2)

南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(前編)柳沢北沢とジョウゴ沢     Akadake in Southern Yatsugatake

Monday, June 6, 2017
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無雪期の南八ヶ岳を訪れたのはいつが最後だったろう? 登山を始めた頃に稲子湯から権現岳までテントを担いで縦走した記憶はあるが、圧倒的に冬の八ヶ岳のイメージである。 南八ヶ岳には冬壁の入門ルートが多く、ここで練習して穂高や剣の冬壁に挑んだ。 また、後半はアイスクライミングにはまって、もっぱらアイスクライミングのトレーニングとして通った。 だから、無雪期の南八ヶ岳にはタイムマシンに乗って昔の自分に会いに行く感覚だった。
今回の無雪期南八ヶ岳訪問の目的は横岳に咲くツクモグサを見るためで、雪解けの時季でないと見られないらしい。 花を見る山行は、ゆっくりのタイム設定でないと花を楽しめない。 なので初日は赤岳鉱泉まで入り小屋に泊まることにする。




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公共機関利用の場合や、マイカーでも車種によっては美濃戸口でパーキングした方が良い。
私達はダートにつよい車だったので柳川が北沢と南沢に分かれる二俣(赤岳山荘)まで車を入れることができた。(赤岳山荘のパーキング1000円/1日)
美濃戸口からこの間は悪路で、ハイカーも歩いているので車で入る場合は十分な配慮をしてほしい。




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美濃戸山荘の先で柳川南沢ルートを右にみて、左の柳川北沢のトレイルに進む。 始めは道幅の広い作業道を行く。 路肩にはトリカブトやマムシグサなどの植物が生えている。




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針葉樹の森の中は苔むした林床が続き、たくさんのコミヤマカタバミが木漏れ日を受けて白い花を咲かせていた。 

結構広範囲にわたって咲いており、さしずめカタバミ・ロードである。




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北沢の流れは清く、あたりはまだ新緑でとても気持ちの良いトレイルだ。 ♪ 




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タンポポ、スミレに始まって、トレイル脇にはシロバナヘビイチゴがカーペットのように群生している。




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パーキングから40分くらい歩き、資材置き場の先で北沢の堤防を越えて沢沿いの路に入る。 




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沢沿いのトレイルにはスミレの花がたくさん見られる。 特にイエローのキバナノコマノツメ(写真左)はまさに今が最盛期のようだ。 パープルのスミレはミヤマスミレかな?




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苔の林床にはカタバミ以外にも、ヒカゲノカズラやマイヅルソウの葉も見られる。 

マイヅルソウは1枚葉だけだと花が咲かない。 

ここは1枚葉が多いな~・・あ、一株だけ2枚葉を発見! しかも、こんなに小さな花芽がついている。




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トレイルは北沢を何度も渡り返しながら東に進む。 桟橋も良くメンテナンスされているので歩き易い。 でも、冬山入山者が多いトレイルなのでアイゼンの跡がすごいけどね。




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川床の色がアンバー色になってくる。 




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上流になってくると新緑も淡く、今まさに芽吹きの時である。 このくらいの春(6月だけど・・)を感じさせる自然が私は大好きだ。 ♪




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キバナノコマノツメに混じって同系色のミツバツチグリも咲いている。 イエローほど目立ちはしないが、ズダヤクシュ(写真左)も地味に可愛いくて私は好きだな。 
ヤマガラシの青々した葉の側らには、白い菜の花を思わせるミヤマハタザオ(写真右)がアブラナ科特有の十字形の白花を咲かせている。 ハタザオで思い出したが、日光の男体山でイワハタザオを見たが、あちらは花も大きくて目立った。 → “日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園     Mount Nantai in Nikkō National Park”





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やがて、左岸(川下に向かって左側)から右岸に渡るあたりで視界が開けてきて、正面に横岳西壁が見えてくる。




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そして左から支流(ジョウゴ沢)の合流をみれば、赤岳鉱泉小屋まではもうすぐだ。




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横岳西壁の偉観が迫ってくる。




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西壁に一際大きくそびえる岩塔が大同心だ。 冬期の白い大同心しか見たことがないので、黒い大同心を見るのは新鮮だ。 




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赤岳山荘のパーキングから約2時間弱で今夜の宿泊地である赤岳鉱泉に到着。
赤岳鉱泉は横岳西壁クライミングの拠点で、過去には何度となくここでキャンプをした。 近年ではアイスクライミングのコンペなどもここで行われていて、その人工壁周辺には役目を終えたシーズンオフの雪が残っている。
ちなみに、赤岳山荘パーキングで標高1700m、ここ赤岳鉱泉ですでに2200mである。 行程が2時間と短いが、いや、むしろ短時間で標高2000mを越える場所に入るので高山病にかかるリスクを考慮しよう。 私は昔からこの赤岳鉱泉とは相性が悪く、いつも気分が悪くなっていた。




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小屋のチェックインを済ませたら、時間つぶしにジョウゴ沢の滝を見に行くことにする。 赤岳鉱泉小屋の裏手から硫黄岳へのトレイルを15分くらい登る。 裏同心沢の次に出合う沢がジョウゴ沢だ。
 
注意:ジョウゴ沢には一般トレイルはありません。 沢登りルートなので入山に際しては自己責任であることを自覚してください。 




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ジョウゴ沢は、八ヶ岳での最もポピュラーなアイスクライミング入門ルートである。 本流にF1~F6の滝をかけ硫黄岳へと登っている。また、支流にもヴァーティカルな滝があるので初級者に限らず、中級以上のクライマーでもそこそこ遊べる。 私も何度となく登っている勝って知ったる沢である。 しかし、無雪期のジョウゴ沢は初めてで、懐かしさと新鮮さが入り混じった気持ちだ。
入渓して右岸の踏み跡を行けば、すぐにF1の8m滝に着く。 2筋滝の左岸(向かって右側)の壁を登ってF2へ向かう。 なお、F1の右岸樹林帯には巻き路があるが、カモシカの死骸があったので巻き路には行かずに沢の中を行った方が良い。




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F1を超え開けたゴルジュ帯の先にはF2が見える。




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冬期は雪でカバーされている沢床は、無雪期は長いナメ滝が現れ左岸のちょっと悪いスラブを登る。




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F2は無雪期の方が大きく見える。 冬期はこの滝にトップロープをかけてトレーニングするパーティーの姿をよく見かけた。 無雪期の沢登りでは右岸のルンゼにフィックスロープがかかっていたので、F2はそこから容易に巻けるようだ。 涸れ果てた私のクライマー魂であるが、一瞬このまま沢をつめて硫黄岳まで登っていきたい衝動に駆られた。 

八ヶ岳山行の初日は、私にノスタルジーを感じさせるものがあったが、翌日はいよいよ快晴の天気の中、硫黄岳から赤岳までの楽しい稜線散歩である。 ツクモグサは咲いているかな~?

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約5km/ 時間:約3.5時間(赤岳山荘P 12:30‐赤岳鉱泉小屋14:10/15:00 ‐ジョウゴ沢滝見物-赤岳鉱泉小屋16:00)
標高差: 約650m

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by dream8sue | 2017-06-05 13:52 | 八ヶ岳エリア | Trackback | Comments(0)