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湯河原町 湯河原幕岩でクライミング 【正面壁】     Rock Climbing at Makuiwa in Yugawara, Kanagawa

Wednesday, March 10, 2021
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神奈川県湯河原町にある 湯河原幕岩 は、冬でも暖かな岩場として関東近郊のクライマーに人気が高い。
大きく分けて2つのエリア、 茅ヶ崎ロック と 正面壁 があるが、今回は正面壁の概要を備忘録として記載する。

茅ヶ崎ロックが短かくて取りつきやすいルートが売りだとすれば、正面壁はルートによっては2ピッチあるような長めのルートが多いことが売りだろう。
また、ボルトルート主体の茅ヶ崎ロックとは異なり、クラックルートとフェイスルートが混在していることも正面壁の特徴だろう。 034.gif



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幕岩のある 幕山公園 は、湯河原町の観光スポットである湯河原梅林に隣接していて、ウメの開花時期には、赤や白、ピンクの淡い色に染まる。

アクセスは、茅ヶ崎ロックの項を参照のこと。 
湯河原町 湯河原幕岩でクライミング 【茅ヶ崎ロック・上部エリア】     Rock Climbing at Makuiwa in Yugawara, Kanagawa




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正面壁と言うが、正確には幕山の南西方向に位置しているので、陽当たりは午後の方が良い気がする。 174.png
ハイキングトレイルを左(西)へ進んで、道端のツバキの木の脇から梅林の中についた踏み跡を登っていく。 070.gif



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山際の岩塊に突き当たったら左へ行き、ザレた急坂を100mほど登れば、最東の岩場である 【亀甲岩】 【ブタさん岩】 が現れる。



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その先から 【正面壁】 が始まる。 
東側から西側に向かって、いくつかルートを記載しておこう。

右端の岩には カチホールドをつないで登る “カマクラ 5.10c/d”  や “ともだちプライス 5.10a”(写真) の、のっぺりした壁がある。



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その西側には、“スパーダーキッド 5.12a/b” や “かずえちゃん・としおちゃん 5.10d” などの3ツ星ルートがある壁がある。



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顕著なコーナーが、クラック入門でよく登られている “コナン 5.9”  で、カンテが “スパーダーキッド 5.12a/b”。
クライマーが登っているのは “いつか 10c”



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正面壁のほぼ中央に位置する大きなスラブの壁。
“ポニーテール 5.9”  や “No7ルート” などの人気ルートがあり、いつもロープがかかっている。



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正面壁の西側は、柱状節理のユニークな壁となり、そのためクラックルートも多い。



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“ベビーピナクル 5.9” は、ハンドジャミングの練習に最適である。

その左(西側)には “No.3ルート” “小ハング凹角ルート” を挟んで、有名な “スパイダーマン 12a” もある。
今の私にはまったく歯がたたないが、死ぬまでに触ってみたいものだ。 041.gif



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そして西の端には、変化に富んだ幕岩を代表するクラシックルート “No.1ルート 5.10a”  がある。

かいつまんで、ほんの一部のルートのみを記載したが、他にも魅力的なルートがたくさんあるので飽きることは無い。 
スケール感のある正面壁は、フェイスも、クラックも自分の好みに合わせて楽しめる。 060.gif 

ちなみに、正面壁からさらに西方向に登れば 【ニューエリア】 があるらしいが、あまり登られていないようだ。 046.gif 

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# by dream8sue | 2021-03-10 19:32 | RC 神奈川県の岩場 | Comments(0)

群馬の駅からハイクvol.16:下仁田町 浅間山と古嶽山     Mount Sengen & Kotake in Shimonita, Gunma

Tuesday, March 9, 2021
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3月、私の大好きな春がやってきた! 060.gif 060.gif
やわらかな陽ざしと足元から立ち昇る陽炎、黄金色の木々の芽吹きとカラフルな花が森に咲き誇る。 056.gif 

高山や中級山岳はまだ冬の体相を見せているが、標高1000mに満たない低山では春の息吹を感じられる。
暖かな陽ざしに誘われて、小さな春を探しに、ローカル電車に揺られた。

ここ数年は自動車利用が増えてしまって、2018年の秋以来の群馬の駅から歩くハイキングである。 
今回はお得意の西上州(群馬県西部)エリアで、前々から気になってなっていた下仁田町の中心街の北にそびえる 浅間(せんげん)山 と 古嶽(こたけ)山 を登ってきた。 070.gif 



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起点駅は、上信電鉄の 千平駅 で、古嶽山から浅間山へ(東から西へ)縦走し、ついでに伊勢山という低山を踏んで 下仁田駅 へ下山する。



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千平駅をスタートして、のどかな田園風景をみながら、鏑川に架かる “不通(とおらず)橋” を通って国道254号線に出る。
道端には スイセン や ホトケノザ、 オオイヌノフグイ といった春の草花が咲き誇っている。 里はすでに春爛漫! 056.gif  056.gif  056.gif



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ホームセンターやコンビニの前を通り、国道254号線を500mほど歩いてから右の鏑川へ下る支線に入る。
右手には古嶽山の岩峰が、鋭く天をさしている。 It’s sooooo Cool! 114.png  113.png



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ルートはこの岩峰の裏側へ回り込み、北尾根を登り、岩峰のTOPに立つ。



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“鏑橋” から鏑川をのぞき込めば、河原で気持ちよさそうに昼寝をしている人がいた。 005.gif 
こんな贅沢な時間をイメージできる人って素敵だね。 忙しい現代人には出来そうで出来ないことだからね~ 049.gif 037.gif

追記:この河原は、通称 下仁田ボルダー というボルダリングの場所らしい。 お昼寝の人もおそらくボルダラーだね。 おやすみなさい。 152.png



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鏑橋を渡り北へ行き、線路を横切って山際へ進むと・・ 070.gif



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程なく北尾根のトレイルヘッド(登山口)がある。 



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スギ林の尾根をひと登りで稜線。



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179.png 稜線は、明るい自然林で、早くも ミツバツツジ が満開だった。 056.gif  小さい春みっけ! 056.gif 



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稜線を東へ少し行った所が展望地になっていて、鏑川に沿って富岡市、高崎市の平野が見渡せる。



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北側の山並みもなかなか良い。  過去に登った西上州の山々が見えるので、いくつか駅から登れるハイキングコースを紹介しよう。



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まずは目の前に大きく横たわる 大桁山と鍬柄岳 (下記リンク参照)

長いクサリ場とスリリングな岩稜の鍬柄岳は、山というよりタワーのような岩山で、今回同様、千平駅からスタートして2時間ほどでピークに立つことが出来る。
岩稜には3月下旬から4月上旬にかけて アカヤシオ や ヒカゲツツジ などが咲く。 

岩場好きなハイカーにお勧めの山である。
また、鍬柄岳だけでは物足りない健脚ハイカーなら、バックに控える大桁山へ継続すれば充実した内容となるだろう。




群馬の駅からハイクvol.16:下仁田町 浅間山と古嶽山     Mount Sengen & Kotake in Shimonita, Gunma_f0308721_00355840.jpg
大桁山と鍬柄岳の右横(東)に見える岩山は 破風山 (下記リンク参照)
こちらも千平駅起点で2時間くらいで登れる里山であるが、一般登山道は無いので、しっかり読図ができるハイカー限定。

里にサクラの花が咲く頃に行くと、山中は ミツバツツジ でパープル色に染まっている。
登る人は稀なので、静かに自分たちだけで、アドベンチャー気分を味わいたい方にお勧めの山。




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そして、さらに東に目をやれば、山というより丘陵のような低山 神成山 (下記リンク参照)がある。
起点駅は、神農原駅(かのはらえき)で、神成山から吾妻山へ(東から西へ)縦走し、南蛇井駅(なんじゃいえき)へ下山する。

3月には オキナグサ が咲くということだが、残念ながら株の数は年々少なくなっているようだ。
しかし、 “日本一きれいなハイキングコース” と地元が自称するだけあって、よくメンテナンスされているトレイルである。 
春の花を満喫しながら、地元民の神成山への愛が感じられる低山ハイキングとなるだろう。




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さて、展望を楽しんだ後は、浅間山まで縦走しよう。 
西へ向かうと、すぐに鉄塔の建つピーク 古嶽山(365m) があるので、ここを越えて行く。



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ヤセ尾根の稜線を降っていくと、左に林道らしき道形を見て、その先のフィックスロープがセットされた岩を登る。



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その先で南面からのトレイルと合流し、山頂部の岩頭を左から回り込めば 浅間山(436m) に着く。
貸し切りの山頂で大休憩。 063.gif



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山頂から南西方向に、西上州の山々を代表する 鹿岳 や 四ツ又山 、その手前には藪山で苦しんだ しれいた山 や 落沢岳 などが横たわっている。



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朝は霞んでいた空がクリアになってきて、北側に鎮座する大桁山が美しいシルエットをブルーのキャンバスに描いている。



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下山は、東へ戻って南面のトレイルを降るのも良いが、私は西峰を経由して、そのまま西側に下降することにした。



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西峰からは、眼下に下仁田の街並みと、里山の 大崩山 と 川井山 が見える。
川井山は、ただの藪ピークのようだが、大崩山の方は展望が良さそうなので機会があれば登ってみたいな~ 070.gif



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西峰から西尾根を降ると、左方向に赤テープが付けられていて、南面の林道につながっているようだ。
しかし、私は、 伊勢山 に継続したかったので、右の尾根に進み、写真の資材置場周辺に出た。



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資材置場からは、完全な読図ルートとなり、獣路のような踏み跡を追って 伊勢山の北に位置する小ピーク に登った。
小ピークには石碑が置かれ、壊れた石碑もいくつかあった。  ここが正規の 伊勢山 かな? 039.gif 



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小ピークの東側は絶壁となっていて、先ほど歩いてきた浅間山がよく見える。



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小ピークから伊勢山へは南の尾根を降るのが正解なのだが、途中に西尾根(自然林の尾根)が派生しているので、うっかりするとそちらに導かれてしまう。
ルートは左側(南)の針葉樹林帯のほうなので、しっかりルートファインディングをしていこう。 034.gif 



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程なく 伊勢山(362m) だが、どうってことのない藪ピーク。 



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さらに下って、石祠の置かれた場所の方が展望がよく、すぐそこに下仁田中学校の建物が見える。



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そのまま尾根を東に降ると、最後は藪になるので、右の竹林へ逃げる。

藪の中で、ヒイラギの葉(クリスマスケーキにのってるやつ)のようなトゲのある硬い葉の植物が、イエローの可愛い花を咲かせていた。  056.gif
その名も ヒイラギナンテン というらしい。 この植物の花を見たのは初めてだな~。  



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竹林の中をやや左へさ迷い、竹に占領された廃屋の前の階段を降りて、国道254号線の “下仁田” 交差点にドンピシャに出た。
下仁田駅までは、交差点を南へ行けば10分ほどで着く。



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群馬県南牧村へ行く時にいつも通る県道193号(下仁田駅の南側)から見えていた浅間山。
ずっと気になっていた山を歩くことができ、展望も良く、小さな春も見つけられて楽しかった。 060.gif  056.gif 


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 3★ 中級者向け
距離:約5.5km/ 所要時間:休憩込で約4時間(千平駅 10:30‐古嶽山展望地‐古嶽山 11:50‐浅間山 12:10/12:40‐伊勢山 13:50‐下仁田駅 14:20)
累計標高差: 約250m

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# by dream8sue | 2021-03-09 00:18 | 群馬県(西上州)エリア | Comments(2)

下仁田町 早春の西上州は藤山から岩山へのシビれるナイフリッジではじまった     Mount Fuji in Shimonita, Gunma

Sunday, March 7, 2021
下仁田町 早春の西上州は藤山から岩山へのシビれるナイフリッジではじまった     Mount Fuji in Shimonita, Gunma_f0308721_21454757.jpg
癌治療のため体温を上げなければならず、寒気を避けていたら、めっきり寒さに弱い身体になってしまった。 105.png
世界的なパンディミックとは関係なく、毎年、冬は引きこもり生活をおくっている。 が、3月ともなると身体が野山に行きたいと叫びだす。 

低山はそろそろ芽吹きの時期、早春の西上州(群馬県西部エリア)で藪岩歩きをしてきた。
群馬県下仁田町の下仁田駅の南面には、下仁田御岳山などの小さな山がいくつもある。

藤山(富士山)から南へ連なる名も無き岩峰群も、そんな里山であるが、一般登山道はなく、岩峰を直登するにはロープを必要とする登攀要素の強いルートである。


このルートは一般登山道ではありません。   
入山に際しては読図や登攀技術など未整備のルート歩きの経験が必要であることを留意してください。




下仁田町 早春の西上州は藤山から岩山へのシビれるナイフリッジではじまった     Mount Fuji in Shimonita, Gunma_f0308721_21455362.jpg
<自動車の場合>
下仁田町ほたる山公園 をターゲットする。
上信越自動車道の下仁田ICを過ぎたら、下仁田町の市街には行かず、その先の “上ノ谷戸” 交差点を左折した方がアクセスが良い。

詳しくは下記、下仁田町のHPを参照

下仁田町 早春の西上州は藤山から岩山へのシビれるナイフリッジではじまった     Mount Fuji in Shimonita, Gunma_f0308721_21455908.jpg
056.gif 171.png  下仁田町が一望できる下仁田町ほたる山公園では、ウメやサクラの花が見頃になっている。  171.png 056.gif 



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ほたる山公園から県道193号を東へ1kmほど歩くと、右側にこれから登る藤山(富士山)から岩山までの岩峰が見えて来る。 テンションも上がってくるね。 060.gif



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藤山(富士山) までは一般トレイルが西側の千沢集落からついているようだが、今回は北西尾根末端から取りつく。
県道が沢をまたぐところから、沢の横の螺旋スロープを登って森林帯に入っていく。 070.gif 



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林業の作業用踏み跡らしきトレースを追いながら、急登で一汗かいた頃に9合目?の鳥居に着く。 042.gif  
こんな山の中に立つ赤い鳥居が不自然に思えるのは私だけ? 039.gif 



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程なく 藤山(453m) に到着。 東に岩峰群が迫ってくる。 005.gif



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藤山(富士山)からは、いよいよ岩稜地帯へ突入! いきなりのヤセ尾根に足がすくむ。 008.gif 



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そして、すぐに 第1岩峰 が行く手に立つふさがる。 どのラインを登るのかな~? 



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迷ったあげく、正面突破でしょう! 
下から見えている壁(20mくらい)の上にさらに10mくらいの岩壁がある。  どちらもⅢ級くらいの岩登り。



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なんと! 第1岩峰のピークに岩祠が置かれていたのには驚いた。 005.gif
いったい誰がこんなところまで上げたのでしょう? 039.gif 



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第1岩峰からの見晴らしは、下仁田の街と西上州の山々のオンパレード。



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北側には 大桁山 のバックに 妙義山 が頭をのぞかせ、北東方向には 榛名山、 赤城山、 上州武尊山 の雪山まで見える。

しばし展望を楽しんだ後は、第1岩峰の下降であるが、右から左、また右へと岩の弱点を見つけながら降ることが出来た。



下仁田町 早春の西上州は藤山から岩山へのシビれるナイフリッジではじまった     Mount Fuji in Shimonita, Gunma_f0308721_21573762.jpg
続いて現れた 第2岩峰 は基部から40mのクライミング(Ⅲ級+)



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今にも落ちてきそうなこの浮石を避けて、左へトラバース気味に登ってから右上して、ピーク直下のマツの木を目指して登った。 008.gif 



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ピーク直下のマツの木を木登りして、第2岩峰のナイフリッジに生えるマツの木でビレイ。 042.gif  



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ビレイポイントから第2岩峰の壁を見る。  
浮石や剥離する岩質、足場も苔の付いた泥壁だし、加えて貧弱なプロテクションなどの要素によりグレード以上の難しさを感じさせる。



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2ピッチ目は、50mロープいっぱいのナイフリッジが待っている。
西上州山域はヤセ尾根が多いが、ここまで長いナイフリッジはなかなかないだろう。



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ナイフリッジのシビれる下降。 怖くて立っては歩けない。 💦



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前方には 第3岩峰 が大きく立ちはだからり、とても登れるようには思えない。 008.gif  



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振り返って、第1岩峰を見れば、こちらもけっこう鋭い峰ではないか! 
これが登れたのだから第3岩峰も登れるだろうと、楽観視するSueであった。 041.gif 



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が、しかし・・・
ナイフリッジ終点から、リッジ通しにそのまま 第3岩峰 にアプローチしてみたが、第2岩峰以上に手ごわそうに見えた。 008.gif 
そこで、右へトラバースして、西稜側から取りつくことにしたが、このトラバースも、フリー(ロープなし)ではそこそこ悪いので要注意。 034.gif



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そして、西稜からひと登りで、お一人様限定のお立ち台、第3岩峰のピークに着く。



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第3岩峰ピークから振り返って藤山方向。



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第2岩峰のナイフリッジがよく見える。   戸隠山の蟻の塔渡り (下記リンク参照) を思い出す。




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第3岩峰からは、途中までフリーで降ってから立ち木にロープをセットして、第4岩峰基部へ25mいっぱいのラペル(懸垂下降)



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そのまま第4岩峰は基部を巻き 岩山(555mピーク) まで、さらに岩稜のアップダウンを繰り返す。 042.gif
各ピークには、枝ぶりの良いマツの木が生えている。



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スタートから約5時間を費やし、ようやく 岩山(555mピーク) に到着。 
休憩後は南尾根を進み、581mピークを経由して752mピークを目指す。



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途中には右側が伐採されたススキ原の斜面がでてくる。  右手の双耳峰は下仁田御岳山かな?



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その先で、地図に載っていない林道が横切っていた。
藤山から岩山までのトレースが目的なら、この林道を降るのが最適ではないだろうか? 



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我々は752mピークを目指して駒を進めたのだが・・・



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本日の最高ピーク 730mあたり。



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歩いても歩いても小ピークのアップダウンが続く。  042.gif



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進行方向に見える 稲含山 をズームイン。  小ぶりながら展望抜群の山なので、ハイキングにお勧めする。 049.gif 



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752mピークに届かず・・・ 藪岩クライミングで疲れた身体がついにギブアップ。 042.gif

752mピークの300m手前のピークから右(南西尾根)を降ることにする。
よく手入れをされた植林帯だが、急傾斜なので軽アイゼンが有効だった。



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20分ほどで荒れた林道に降りたつ。  下仁田御岳山を見ながら林道をテクテク歩く。



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林道は崩壊寸前。



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やがて、林道は植林帯に入り、清流が美しい沢筋に沿っていく。



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あら、こんなところにメルヘンチックな小人の家があるよ。 037.gif 



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林道から舗装道路に出て、立入禁止の施設を右側に見ながら進めば、再び樹林帯に入り、下仁田町ほたる山公園へ導かれる。 

施設のフェンス越しに、本日登った岩峰群がそびえている。  充実感に満たされる瞬間だ。



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樹林帯の路は、下仁田町ほたる山公園の一番高いところにある展望台につながっている。 



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056.gif 公園のキャンプ場の土手には、フクジュソウ の群落があり、まさに今が満開。 056.gif 


春の藪岩一発目で、西上州独特の脆い岩に神経をすり減らしたけれど、十分楽しめた1日だった。
各岩峰は見た目以上に高さがあるので、岩峰を直登するなら50mロープを用意した方が良いだろう。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級~熟達者向け
距離:約8km/ 所要時間:休憩込で約8時間(下仁田町ほたる山公園P 8:00‐藤山 9:00/9:20 ‐岩山555mピーク 12:30/13:00‐581mピーク‐林道 14:30‐ほたる山公園P 15:40)
累計標高差: 約600m

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# by dream8sue | 2021-03-07 21:43 | RC 群馬県の岩場 | Comments(2)

甲斐 淡雪山の露岩と甲府盆地を見下ろす興因寺山     Mount Kōingi in Chichibu Tama Kai National Park

Tuesday, February 23, 2021
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淡雪山の露岩 なんて素敵なネーミング!
山梨県笛吹市の兜山の岩場でクライミングをした翌日、いつか歩いてみたいと思っていた甲府市の淡雪山に立ち寄った。

甲府盆地の北に連なる興因寺山、淡雪山、白山、湯村山などの低山は “北山” と呼ばれ、甲府盆地の里山として親しまれている。
このエリアは、近くに有名な観光地の昇仙峡があることから、昇仙峡ともども秩父多摩甲斐国立公園に属している。



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<自動車の場合>
北山へは東西南北からのアプローチが可能であるは、今回は西の 千代田湖 から入ることにした。

国道140号で雁坂トンネルを越えて山梨県甲府市に入り “十郎橋西” の交差点で右折し、県道6号 に入る (甲府市街、昇仙峡の表示あり)
“武田” の交差点を右折して、 武田神社へ通じる県道31号 に入り “山梨大学北” の交差点を左折する。
狭い路地通りの二俣を右折して県道104号に入り、和田峠へのワインディングロードを登って行けば、左側に千代田湖が見えてくる。


<公共交通の場合>
公共交通でのアクセスは、JR中央線の甲府駅で下車。 
甲府駅北口から積水翠寺ないしは武田神社行きのバスで市街地まで行き、そこから北山の南面を横断している “武田の杜遊歩道” の各登山口へアプローチするのが良いだろう。



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千代田湖畔の南から 白山(展望台)へ登るトレイルがあるので、時間があるなら登ってみるのも良いだろう。
今回のハイキングコースである興因寺山、淡雪山へは、まず、金子峠へ通じる中峠の登山口へ向かう。

ちなみに、千代田湖の西側には “健康の森” と称し、武田の杜サービスセンターや森林学習展示館、展望台、キャンプ場といった施設がある。
健康の森は、森林セラピー基地の認定を受けているので、ここで森林セラピーも体験できる。

私も、以前 群馬県上野村で森林セラピー(下記リンク参照) を体験したことがあるが、なかなか良かった。 
ストレスの多い現代人には良い癒しなのではないだろうか。




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和田峠(県道104号)の千代田湖バス停から北の舗装道路を進み “創作の森おびな” の手前で果樹園脇の踏み跡に入る。
ピンクテープに導かれて不鮮明な踏み跡をたどれば、石仏が置かれた 中峠 の登山口に着く。



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中峠から北東尾根を緩やかに登って行くと、あたりはツル植物に絡まれた樹木の森だった。



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緩くアップダウンを繰り返して680mピークから725mピークへと登っていく。



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あ、小さな春を見つけた! 056.gif   ウグイスカグラのピンクの花が可愛いね。 101.png



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725mピークから左手に 大正池(ため池) が見えてくれば、急な坂をひと下りで富士山の展望が見事な 金子峠 である。



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金子峠から山中には不釣り合いな宗教施設の横を通って尾根を登る。 すぐに花崗岩のボルダーが転がる岩盤となる。



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ここが 淡雪山の露岩 で、花崗岩の風化した白砂とマツの緑が作る日本庭園のような美しい光景が見られる。



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眼下には大正池。 この地域には、ため池が多い。



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北東の遠方には 茅ヶ岳 や 八ヶ岳 の山並みが横たわっている。



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南側には、眼下に甲府市が広がり、白い頂の 南アルプス の山々も見える。



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雪ヒダを輝かせた富士山も雄大な姿を見せている。



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北側の鉄塔の下にも白い露岩が見える。 このエリア一帯は、こういった花崗岩質が多いのだろう。



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マツの木と広葉樹の混ざる尾根を東に進み、小さなピークを登り上げると 淡雪山(792m) の山名標があった。



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淡雪山から先(東側)の谷をぐるりと廻りこんで行くと、送電鉄塔の建つ 興因寺山(855m)に着く。 042.gif 
淡雪山より明るく展望も良いので、休憩するならこちらのピークの方が良いだろう。  063.gif



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興因寺山のピークからは、明るい南尾根をたどり南面に設けられた “武田の杜遊歩道” まで降る。 



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落葉した明るい森の中には、早くも新しい息吹が芽生えていた。



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所どころ崩壊しているプラスチック製の階段トレイルを降って行くと、武田の杜遊歩道の東屋のある “北山園地” に出る。 042.gif 



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武田の杜遊歩道は、武田神社の東側から千代田湖まで、約22kmに及ぶ遊歩道。 



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遊歩道を西へ進み、左側に真っ白な平和観音が見えてくれば 金子峠への分岐 はすぐである。



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金子峠分岐から0.8kmほど(北山園地から約2km)遊歩道を西へ歩けば 中峠への分岐 である。
千代田湖へは、武田の杜遊歩道をそのまま西へ進むと遠回りになりので、ここから中峠登山口へ登り返す。



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分岐から20分ほどで、往路で通った中峠登山口に着く。 
手書きの標識に従って往路とは別の西の尾根路を歩くことにした。 が・・



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千代田湖周辺には 白いイワカガミの群落(開花は4月頃) があるらしいが、これもそうかな?  039.gif 



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あまり歩かれていない藪尾根には、大型の石祠があり、よい目印になる。



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この手書き道標が無いと、ちょっとルートファインディングに悩むかも・・・ 039.gif 



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藪っぽい踏み跡から階段トレイルに出て、倒木などで荒れたトレイルに苦戦しながら、最後は強引に沢を渡って県道104号に出た。
正直、中峠からの西尾根トレイルは、あまりお勧めしない。 046.gif


この日は、冬型の気圧配置の影響で、稜線は風が強く、ゴーゴーという風音にせかされたが、
興因寺山から南面に入った途端に穏やかで、陽ざしにあふれた暖かなトレイル歩きとなった。 060.gif 174.png


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け
距離:約7.5km/ 所要時間:休憩込で約5.5時間
(千代田湖 8:00‐中峠-金子峠 9:00/9:20‐淡雪山 8:50‐興因寺山 10:15/10:30‐北山園地 11:15‐中峠分岐 12:20‐中峠 12:40‐千代田湖 13:20)
標高差: 約550m

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# by dream8sue | 2021-02-23 18:56 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Comments(2)

宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi

Saturday, February 6, 2021
【マラ岩】
宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06365984.jpg
ここ数年は冬期のフリークライミングの岩場として、栃木県宇都宮市の古賀志山へ通っている。

古賀志山のクライミングエリアとしては、メインは 不動滝エリア(下記リンク参照) だと思うが、
冬場は陽当たりの良い マラ岩 と 南稜ドーム がお勧めだ。


注意:私感ですが、マラ岩のアンカーは全体的にプアーなのが多く、強度的に問題を感じます。 
トップロープなどをする場合は、アンカー補強や、バックアップを取るなど安全に考慮してください。







宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_14231790.jpg
マラ岩へは、不動滝エリアから、右の尾根へ急な踏み跡を登り10分弱で着く。
マラ岩の基部に立つ1本のスギの木が、ここのシンボル。

スギの木の陰になっている、マラ岩のほぼ中央にあるルートが “マラ岩クラック 5.9”。  この岩場の初めの一歩はこのルートからでしょう!



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06371335.jpg
1本スギの左面には “ジョーカークラック 5.10c”  “サスケ 5.11b”  “バナナフィッシュ 5.11c”  などのテクニカルなルートがある。



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意外と知られていないが、左の棚の上から取りつくルート(TOPOに載っていない)も何本かある。
その棚の最左の短いカンテルート(5.7?)は、トップからの展望が良いので、1度くらいは登っておくと良いだろう。 049.gif  



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06372402.jpg
1本スギの右面にも、TOPOに載っていないルートがあるのでルート選びは慎重にね。 
写真は、“マラ岩クラック” のすぐ右横の “スペード 5.11a”



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06373015.jpg
さらに、その右横には、マラ岩での最高グレード “フィンガーワルツ 5.12a” や
“チャーリー 5.10b” “タロウ 5.10b” “ワイワイ 5.9” などの逆層のフェイスルートが目白押し。



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06373439.jpg
最右にあるのが“マライワキャリー 5.10a”。   古賀志山独特の岩層が見事だね。



【南稜ドーム】
宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06424806.jpg
左の岩壁が 【南稜ドーム】 で、右の岩塔が 【猪落(ししおとし)】



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マラ岩から右側(東側)に向かって岩場の踏み跡をたどり、右の尾根に乗れば視界が一気に開ける。
関東平野の先には 筑波山 や、スカイコンディションが良ければ富士山も見える。038.gif 060.gif

また、古賀志山には、パラグライディングの基地があり、休日ともなるとカラフルなパラグライダーが飛んでいるのをよく見かける。 005.gif



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06450350.jpg
南稜ドーム基部へは、登りあげた尾根をドーム壁方向へ行き、岩場基部のザレた斜面を登る。



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06450939.jpg
ルートの取りつきは絶壁の上で、テラスも狭いので安全確保は自己責任。 034.gif   陽当たり抜群! 174.png174.png



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_14243281.jpg
まずは  “マニア 5.8” でアップ。  



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“ねこのねごと 5.10a” など初級者のリードに良いルートがあるのが嬉しいね。 060.gif



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_06452077.jpg
写真は“こがらし・えれじい 5.10c”。  どのルートも25m以上ある長いルートなので、ロープの長さには注意されたし。 034.gif 

“こがらし・えれじい”の左には “直上の直情 5.11a”  や “元気になーれ 5.11a/b”  などがあるが、
ボルトも10本以上あるルートなのでクイックドローは多めに用意しよう。 034.gif 



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_21000564.jpg
南稜ドームの右側にある 猪落(ししおとし) というマルチピッチ(3P)がある岩塔。 
猪穴(岩窟)や、人間の顔形の岩 “対面岩” などがあるらしいので、機会があればカム持参で登ってみたいな~ 

古賀志山のマラ岩・南稜ドームは、関東周辺で、冬でもフリークライミングが楽しめる岩場としてマークしておこう。 034.gif 



宇都宮市 古賀志山でクライミング 【マラ岩・南稜ドーム】     Rock Climbing at Kogashi in Utsunomiya, Tochigi_f0308721_14244337.jpg
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# by dream8sue | 2021-02-06 14:36 | RC 栃木県の岩場 | Comments(0)