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奥秩父 乾徳山でクライミング 旗立岩中央稜  Rock Climbing in Mount Kentoku in Chichibu-Tama-Kai NP

Thursday, May 4, 2017
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秩父多摩甲斐国立公園に属す乾徳山には短いクライミングができる岩場がある。 乾徳山の西側にあるその岩場は、かつては地元の甲府のクライマーたちのトレーニング場であった。 現在ではすっかり忘れ去られた岩場であるが、アルパイン志向のクライマーたちがちらほらと乾徳山のハイキングと合わせて楽しんでいるようだ。 私は、クライミング現役の時でさえ名前も知らなかった岩場である。が、今回、比較的登られているという“旗立岩中央稜”を登るべく、GWの休日に現役クライマーの助けをかりて登ってきた。




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<マイカーの場合>
乾徳山の登山口(大平高原口)へは、大平荘をターゲットする。
国道140号を西に走り雁坂トンネルを越え山梨県に入る。 
広瀬湖を右にみて南下し、 “みちみ笛吹の湯” を過ぎたら “三富下釜口” で、やや鋭角の三叉路を右折して林道に入る。 
150mで公会堂の三叉路を右折すれば対向車との交差が難しい狭い山道となる。
狭いだけなら良いのだが、この林道は落石が非常に多く、いたるところに走行を邪魔する落石がある。
車を止めて大きな石を排除している時も上から落石があり肝を冷やす。
歩行時間は長くなるが徳和登山口(パーキング無料)の方が無難かもしれない。
大平荘のパーキングは ¥800/日。




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大平高原の草原から登山口の案内に従って山側のトレイルに入り、ひと登りすると、広い林道を交差し、 “乾徳山登山口” と書かれた立派な案内板のある登山口に出る。 




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その後もダートの作業路を2回交差して、再度舗装された林道に出るので少しの間林道を歩く。




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大平高原から約1時間、徳和登山口からのトレイルと合流する。 このまま林道を行けば高原ヒュッテ(避難小屋)のある国師ヶ原方面へ行く。が、乾徳山へのトレイルは右の尾根(道満尾根)筋を登る。




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雑木林の明るいトレイルであるが、傾斜もあるので息が上がる。 足を止めて振り返ってみれば、美しいシェイプの富士山が見える。 東面の残雪が朝陽を浴びて輝いていた。




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やがて乾徳山を前方に見ながら、なだらかな扇平の草原帯を進むようになる。




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“月見岩” という休憩には手頃な岩がある。 裏側から簡単に登れる・・となれば登るっしょ!




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そして富士山が見えればポーズとるっしょ! Thanks! Guys, who point to Mount Fuji.




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扇平は富士山の展望台で気持ちの良い場所だ。 西には南アルプスの白い山脈も見えている。




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月見岩の少し先には “手洗石” のサインがあるボルダーがある。 




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手洗石を過ぎると、トレイルは岩混じるの森林帯の急傾斜となる。 




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ユニークな名前の付けられたボルダーや岩場を通るので面白い。 “髭剃岩(ひげそりいわ)” は身体がギリギリ通れるくらいの隙間がある岩。 




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続いてクサリがセットされた“カミナリ岩”を越し、 “雨乞岩”、 “胎内” と名づけられた岩場を通過する。 




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森林帯を抜けると、左側が切れ落ちた見晴らしの良い岩壁(旗立岩)の上に出る。 登山口から約3時間、ハイキング気分はここまでで、ここからはクライミングモードに切り替える。 顕著な凹角があり、側壁にラッペル用の残置スリングがセットされているので、ここからラッペルで下降する。 




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写真右の壁が中央稜のある南面フェイスで、左のリッジが無名岩稜(日本登山体系より)である。




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凹角の中は、チムニー状になっている。  ちなみに、ラッペル用の残置スリングのある場所は足場が悪いので要注意だ。 また、凹角上部にある大岩はぐらついているので、こちらも不用意に力を加えないようにね。




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ラッペル約25mで岩棚に降り着く。ここからさらに25mほど壁を背にして右のブッシュ帯(赤線)をラッペルで末端ドームの中間バンドに降りる。 
写真は(壁を背にして左の)ガラ場をラッペルしているが、浮石が多いうえに、末端ドームの下を大きく迂回しなくてはならないのでタイムロスである。




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降り立ったブッシュの生えた中間バンドには・・
Oh~! 昔のジュースの缶だね~ 2つ穴を開けて飲むやつ・・ ォォォオオ(・д・oノ)ノ!!
他にも錆びたフルーツ缶なども転がっている。
山への携帯食が現代ほど良くない時代の実用的な行動食だったと思われる。
往年のクライマーたちの夢のあと・・のようなセンチメンタルな場所である。




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中央稜は、中間ハンドを(壁を背にして)右へ回り込んだ、写真のガレたルンゼの右側である。 




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さあ、逆光の中クライミング開始。 逆層気味のフェイスなので、外傾したスタンスや縦ホールドが多く、意外と悪い。 それに加えて岩の脆さが難易度を上げている。




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1ピッチ上部のかぶり気味のカンテが核心部(Ⅳ+)だ。 フォローでも高度感があって怖い。 現役組2人は素早く登っていくが、私は久しぶりの岩登りで身体が思うように動かない。  ふぅ~びびった~!  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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2ピッチ目は、ナイフリッジからⅢ級くらいの壁を登るが、残置などのプロテクションは一切ない。 




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キャメロット1番からエイリアンサイズを4つくらい決めて、何とかリードをこなすSue!




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2ピッチ終了点もキャメロット3つで支点を作ってフォロワーを確保する。




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3ピッチ目(最終ピッチ)のカンテ(ピーク左のライン)は解放感抜群! 




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ナイスリッジからフェイスを登るリード。 中間地点には畳1畳くらいの大岩が乗っている。 よくもあんな所で落ちないであるものだな~ It looks soooo scary!!!




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爽快な3ピッチ目をフォローするSue. 富士山と南アルプスをバックにクライミングができるなんて楽しいに決まってるよね。 ♪♪♪ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪




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ピーク直下のフェイスも見た目よりも傾斜が緩く楽しいⅢ級クライミングで締めくくれる。 自然と笑顔がこぼれて、皆でハイタッチ!




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取付きまでの下降も含めて約3時間のお手軽クライミングを終了。 スカイラインが終了点からみた乾徳山のピーク。 その手前のテラスにはハイカーがこちらを見ている。 いい見世物になってしまった。 (*_*;




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ランチ休憩の後は、空身で乾徳山のピークハント。 ピーク手前のテラスから終了点を見る。




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乾徳山直下の “鳳岩(おおとりいわ)” は10mくらいのクサリ場であるが、岩が磨かれていて滑り易い。 右には迂回路があり、この岩場を登らなくてもピークに行ける。 
また、ハイカーの多い混雑時には、この岩場は登り優先とし、下降に使うのは避けたほうが良いだろう。 




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乾徳山(2,031m)ピークからは、今まで見えなかった奥秩父の山並みも見えるようになり、まさに360度の展望が楽しめる。




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下山は迂回路から鳳岩の基部まで降り、旗立岩終了点でザックを回収して、往路で大平高原登山口まで戻った。

たった3ピッチ(高度差約100m)の岩場なので、乾徳山のハイキングと合わせてお手軽クライミングができる貴重な岩場だ。 新緑にはまだ少し早かったが、富士山と南アルプスの展望を見るには最高の山だ。

本ルートのマップ:yahoo! Map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初~中級者向け(ハイキングの場合)
行程距離: 約7km(大平荘P-大平高原口‐扇平‐旗立岩クライミング‐乾徳山‐扇平‐大平高原口‐大平荘P)
標高差: 約700m
実動時間: 約8時間 (クライミングは取付きまでの下降も含め約3時間、ハイキングのみは約5時間、休憩込み)
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by dream8sue | 2017-05-04 13:39 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)