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甲斐 柳沢峠から大菩薩嶺を越えて小金沢連嶺を歩く(後編) Koganezawa Peaks in Chichibu-Tama-Kai NP

Monday, May 1, 2017
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大菩薩嶺から小金沢連嶺を歩くロングルートの2日目。 私達は、前日に柳沢峠から大菩薩嶺を越えて、湯ノ沢峠までの約20kmを10時間かけて歩いた。 → “甲斐 柳沢峠から大菩薩嶺を越えて小金沢連嶺を歩く(前編)     Mount Daibosatu in Chichibu-Tama-Kai National Park”
本日は、湯ノ沢峠から大蔵高丸を経て大谷ヶ丸、滝子山を登ってJR中央線の初狩駅まで降る。 相対的には高低差1,200mを下降するルートであるが、実際に歩いてみると大谷ヶ丸や滝子山などへの登高も結構きつかった。




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私達は、GW中にも関わらず、意外にも空いていた湯ノ沢峠の避難小屋で快適な一夜を過ごした。
前日ほどではないが初狩駅までは約15kmという長い縦走路なので、早めに小屋を出る。
湯ノ沢峠から大蔵高丸方面へは、鹿避けのハイキングトレイルには似つかわしくない鉄のゲートをくぐって南の尾根を行く。 




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トレイルに沿って長いロープ柵が設置されている。 
ここはまだセピア色だけど、これからのシーズンはお花畑に変身するようだ。 
すると、同行者が枯れ野の中にスミレの花をみつけた。 
たった1株のスミレだけど標高1700m に咲いたスミレを “奇跡のスミレ” と命名。
      ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪
すごいね~! 自然の力は生命の力なんだね。




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ダケカンバの白く美しい枝模様を見ながら、緩やかなトレイルを登る。 湯ノ沢峠から1時間とかからずに大蔵高丸(おおくらたかまる/ 1,781m)に着く。  富士山の姿を春霞のベールの中だ。




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大蔵高丸から見通しの良い尾根伝いに高原状のハマイバ(破魔射場 /1,752m)までは楽勝だ。 
 



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しかし、ハマイバを過ぎるとアップダウンが多くなる。 “天下石” 手前のピークの下りは地面が侵食され砂走し状態で特にトレイルコンディションが悪い。




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天下石は、何てことの無い石であるが、目印としてはわかり易い。




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ハマイバから1時間弱で米背負峠にでる。 右(西側)へ伸びるトレイルは大蔵沢林道へ下る。




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米背負峠から自然林の急登をひと登りすれば大谷ヶ丸である。 芽吹き前の広葉樹林帯は明るく、陽が差すと汗ばむくらいだ。 しかし、好天もここまでで段々と空模様が怪しくなってくる。




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湯ノ沢峠を出発してから2時間半ほどで大谷ヶ丸(おおやがまる/ 1,644m)に到着。 展望は良くないが、広くてフラットな山頂だ。 一休みして火照った身体をクールダウンさせるには最適な場所だ。 ここから滝子山へは左方向へ進む。 ちなみに、右の稜線は郡境尾根で曲沢峠を経て笹子雁ヶ腹摺山から笹子峠へと至る。




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大谷ヶ丸から滝子山まではダラダラと登りが続く長い尾根だ。 

そんな中でも、アブラチャンやフデリンドウ?がチラホラと花を咲かせていた。




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やがて右(西側)から笹子駅からアプローチする路が合流するとハイカーが多くなってくる。 滝子山手前には小さな神社と鎮西ヶ池という水場がある。 お天気はとうとう小雨が降ったり止んだりを繰り返すようになる。




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水場から急な尾根を登ると滝子山の東の肩に出る。 ここに荷物をデポして山頂を往復する。 湯ノ沢峠から約4時間、大谷ヶ丸からたった1時間半の登りであったが、昨日からの疲れもあり歩行時間以上に疲れを感じる。




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滝子山(1,610m)の北面には長かった大菩薩嶺から小金沢連嶺の山並みが見える。 よく歩いたな~




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滝子山からは東の良く整備されたトレイルを降り、一気に標高を下げる。 滝子山から程なくして “女坂” と “男坂” の分岐が現れる。 同行者いわく、“女は黙って男坂” というらしいので尾根を直進する男坂を下降する。




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急な男坂を降った辺りが “檜平” で、右に滝子沢や癒しの森方面からのトレイルを分ける。




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この標高(約1,300m)になって、ようやく新緑を見る。 なんて淡いグリーンなんだろう! いいね~綺麗だね~気持ちがホッコリするね~




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ヤマサクラ?も満開。 スミレも普通に満開。




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広々とした尾根を標高差300mくらい降ると、初狩駅への道標(藤沢集落経由)が現れる。 ちなみに、直進の尾根路でも平栗沢経由で初狩駅へ行けるが、国道20号線を歩く距離が長くなる。




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道標に従って、植林帯のスイッチバックのトレイルへ進む。 スギ林の中では、4弁の花弁が特徴的なミツバコンロンソウ(写真左)や、土から生まれたばかりのヒトリシズカ(写真右)がたくさん咲いていた。




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トレイルは、やがて藤沢川と合流して川下へ向かう。 水場の脇にはベンチもある。




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だいぶ標高を下げ、新緑のグリーンも濃くなってきた。




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藤沢川を右岸から左岸へ渡れば車も走れる林道に出る。 藤沢集落までは近い。




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集落の中は花盛り。 民家の庭先に咲いている園芸種の花々も豪華だけど、やはり野山に咲く素朴な花に目がいってします。 今年お初のラショウモンカズラ(写真左)、ニリンソウはよく見るがイチリンソウ(写真右)は初めて見た。 花が大きいんだね~ 




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f0308721_14155040.jpg中央自動車道の高架下を通って、国道を横切り、狭い路地を抜ければ、今回の縦走のゴールJR初狩駅に到着だ。
滝子山から約4時間、林道に出てからの里歩きも意外と時間がかかった。 
後半は雨具を着たり脱いだりとわずらわしいお天気であったが、ずぶ濡れになるほどではなかった。 
2日間で34km 特に難しい個所は無く歩き慣れているハイカーなら問題ないだろう。 ただし、とにかく長いので体力と持久力が必要なルートである。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約15km / 実動時間(休憩込): 約8時間 (湯ノ沢小屋6:30‐大蔵高丸7:10‐大谷ヶ丸9:00‐滝子山10:30‐初狩駅14:40)
標高差: 約-1200m

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by dream8sue | 2017-05-01 13:44 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Comments(0)

甲斐 柳沢峠から大菩薩嶺を越えて小金沢連嶺を歩く(前編)  Mount Daibosatu in Chichibu-Tama-Kai NP

Sunday, April 30, 2017
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ハイカーには人気がある大菩薩嶺であるが、私には縁遠い場所であった。 が、大菩薩嶺から小金沢連嶺を縦走するラインには心をくすぐられるものがある。 そもそも私が小金沢連嶺の存在を初めて知ったのは、昔、岳人という山岳雑誌で私の対談記事を書いてくれたライター(名倉佳代子氏)がこの縦走路を歩いたレポートを載せていたからだ。 その頃は全く興味がなかった山域であるが、歳月を経て彼女が歩いたトレイルを歩いてみようと思い立った。 
小金沢連嶺だけなら石丸峠あたりから入山するのが一般的だろうが、どうせなら大菩薩嶺から一気に歩こうということで、大菩薩嶺の北側にある柳沢峠から入ることにした。 柳沢峠から大菩薩嶺を越え小金沢連嶺を南下してJR中央線の初狩駅までの全長約34kmのロングルートである。 途中の湯ノ沢峠避難小屋を利用しての1泊2日山行である。




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<公共交通の場合>
縦走初日の約20kmの歩行時間を考えると、できるだけ早く柳沢峠をスタートしたい。
八王子駅周辺で前泊をして、始発の中央本線で塩山駅へ。
塩山駅で予約をしておいたタクシーで柳沢峠まで入る。 
タクシーは約30分で柳沢峠に着き、7時前には歩き出すことができた。
タクシー料金は片道5600円。
ちなみに塩山駅からバスも出ているが、柳沢峠行のバスは始発でも9時30分着である。
GWとあって、パーキングもすでに満車状態だ。
トレイルは、パーキング入口の道路を挟んだステップから始まる。




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始まりは、明るい雑木林の中を行く。 鳥の鳴き声をBGMに聞きながらの快適な歩きだ。 ♪




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緩やかな路を45分くらい歩けば六本木峠だ。




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六本木峠で右(南)方向へ進み苔生したツガの森を通過する。




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そして、天庭峠、寺尾峠にさしかかる辺りでは、再び広葉樹林帯になる。
陽当たりのよい明るい森の中では、落ち葉の布団から顔をのぞかせている小さな花を発見。
背丈が5㎝くらいの可愛らしい花は何かしら? ヒメイチゲに似ているな~?




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寺尾峠を過ぎると、またも苔生したツガの森となる。




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そこにも綺麗な純白の花がたくさん咲いていた。
花の形がウメの花に似た、その名もバイカオウレン(梅花黄連)である。
私が知っているもう一つのウメに似た花にウメバチソウというのがあるが、そちらの花にもよく似ている。
予想外の花との出合に気を良くして気分はルンルン ♪




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柳沢峠から約2時間強の行程で、裂石からのルートが合流する丸川峠に到着。
しばし休憩の後は、丸川荘の前を通って、傾斜の増した針葉樹林帯のトレイルを登る。




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丸川峠を過ぎると木立ちの間から大菩薩嶺が見え隠れするようになる。 “北面なので沢筋には残雪があるな~” と、思って歩いていると、沢筋だけではなく山腹につけられたトレイルにもまだたっぷりと雪がついていた。 所々アイスバーンになっている斜面を一歩一歩確認しながらトラバースする。




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意外にもコメツガの森の中は小鳥のさえずりで賑やかだ。 
山頂に近づくにつれ残雪も無くなる。
丸川峠から登ること約1時間半で大菩薩嶺に到着。 
山頂は樹木に囲まれて展望はない。




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山頂から南に少し行った所に “雷岩” という眺望の良い場所がある。 展望を楽しみながら多くのハイカーが休んでいた。 眼下に大菩薩湖(上日川ダム)と、その後方にはお約束の富士山が鎮座する。 でも、春霞でイマイチの富士山だね。




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西側には南アルプスの白い山脈も見える。




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さて、展望を楽しんだら先を急ごう。  ササ原の稜線上には “賽ノ河原” と呼ばれる場所がある。




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雷岩からなだらかな尾根を30分ほど降れば賽ノ河原の避難小屋に着く。 開放的な賽ノ河原の風情は実に気持ちが良い。 林道を使えばマイカーで麓まで簡単にアクセスでき、手軽に2000mのアルペン気分を味わえるのだから、ハイカーに人気なのも分かる気がする。




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賽ノ河原から大菩薩峠までは10分ほどだ。 
上日川峠からのメジャーな登山道が合流しているのでハイカーが多い。 
トレイルが介山荘の土産売り場を通り抜けているので、神社の参道にでも来たような錯覚を覚える。 



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ハイカーの多い山は苦手なので、逃げるように大菩薩峠を後にして、石丸峠に向かう。 コメツガの林をひと登りすれば、ササ原が刈られたピーク(熊沢山)に出る。 眼下には石丸峠のトレイルが見える。 




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ササ尾根を降りきった石丸峠からが小金沢連嶺である。 本日の工程(柳沢峠~湯ノ沢峠)のまだ半分だ。 眼前にはこれから登る小金沢山が大きく高くそびえている。 




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石丸峠からひと登りした天狗棚山から振り返れば、熊沢山(左)とバックには大菩薩嶺から賽ノ河原のササ尾根が見える。 こうした自分が歩いてきた長い稜線が見渡せるのも縦走の醍醐味のひとつではないだろうか。




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天狗棚山から狼平へは、セピア色のたおやかなササ野原が続く。




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狼平のササ原は、思わずテント泊したくなるような、とても気持ちの良い場所だ。




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さて、そうは言っても湯ノ沢峠までは、まだ小金沢山や牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳といった2000m前後の山々を越えなくてはならないので、のんびりはしていられない。 狼平からは針葉樹林帯の急登となり、所々残雪やぬかるみもあるので疲れるポーションである。 狼平から1時間あまりの登高でようやく小金沢山(別名:雨沢ノ頭/ 2,014m)に着く。 朝からの疲れもあり、この日のルート中で一番きつく感じた。 




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小金沢山で休憩してから牛奥ノ雁ヶ腹摺山との鞍部へ下る。 春には遠い鞍部の景色は、カリフォルニアの大平原によくある、草原と大木の荒涼とした風景を私に思い出させた。 
→ “静かで美しい晩秋の高山   Mine Shaft Saddle via Dry Lake in San Bernardino NF”




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そして、登り返したピークが牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま/1,990m)という、長くて面白い名前の山だ。 
富士山の展望台らしいが、富士山は霞んでまったく見えなかった。




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牛奥ノ雁ヶ腹摺山から草原の鞍部に降って、登り返したピークが川故桃沢ノ頭(1,940m)。 




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さらに、川故桃沢ノ頭から少し降ると、小金沢連嶺の東側を走る真木小金沢林道の大峠への分岐を左に分ける。
そして本日最後の登りは黒岳へ向かうコメツガ林のトレイルであるが、やたらと倒木が多い。
展望のない樹林帯には鹿の食害と思われる表皮がはがれた樹木も目立つ。




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そして、ようやくたどり着いた黒岳(1,987m)は針葉樹に囲まれた静かな山頂である。 




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黒岳から湯ノ沢峠への下りでは、奥武蔵のウノタワを思わせるような自然林の窪地を通る。




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窪地の先には白谷ノ丸(別名:茶臼岳)の山名板が立つ見晴らしの良いピークがある。 ピークから坂を降って右(西)の尾根が湯ノ沢峠への下降路である。 左方向にも路があるが大峠へ向かうトレイルのようなので間違えないようにね。




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後は下るだけ・・なのだが、この下りがザレた急傾斜で結構悪い。 
そして、最後に枯れたスズタケが横倒しになった斜面をトラバースすれば、ようやく湯ノ沢峠だ。
峠の道標を右に少し降れば、本日の宿泊予定の湯ノ沢避難小屋がある。
午後5時、何とか日没前に到着できた。 でも、疲れた~!
避難小屋には、GW中の日曜日だというのに先客は単独の男性が1人だけだった。
10人も入ればいっぱいになってしまう小さな小屋なので、バックアップにツエルトを持参していたが、使わずに済んで良かった。
水場は小屋から5分くらいの所の沢から取れる。
裏手のパーキングにはバイオのトイレもある。
さて、翌日は、標高差約1,200mの下降がまっている。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約19km / 実動時間(休憩込): 約10時間 (柳沢峠7:00‐丸川峠‐大菩薩嶺11:00‐石丸峠-小金沢山14:00‐牛奥ノ雁ヶ腹摺山‐黒岳16:00‐湯ノ沢小屋17:00)
標高差: 約600m(アップダウンが多いので累計高低差はこれ以上ある)

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by dream8sue | 2017-04-30 03:22 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Comments(0)