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南牧村 岩と藪の迷宮ルート桧沢岳北西稜       Hisawadake in Nanmoku, Gunma

Sunday, November 29, 2015
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今年は、西上州の藪岩ルートを何本か登った。6月に碧岩西稜、10月に大ナゲシ北稜と、奥秩父の赤岩尾根

そして、今回訪れたのは南牧村にある桧沢岳北西稜だ。高度感のある岩稜ルートでルート後半の岩壁は手ごわい。岩壁を避けてトラバースに逃げたら迷宮に迷い込んだ! 005.gif




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<マイカーの場合>北西稜の取付きである椚橋と、下山口の大森橋(桧沢岳登山口)は徒歩2時間弱かかるので、カーシャトルすることを強くお勧めする。 049.gif

何度と無く訪れている南牧村。国道254号線(上信越自動車道下仁田IC下車)から南牧村に入る。
“道の駅オアシスなんもく” から2km弱走ると磐戸橋がある。橋のすぐ左の旧道に入り、坂を登った左にある “南牧村活性化センター” に1台を駐車する。

下山口の大森橋へは、南牧村を走る県道45号線と県道93号線の分岐である “桧沢大橋” で直角に左折して川を横ぎり、上野村に通じる湯の沢トンネル方面に走る。湯の沢トンネルの手前のヘアピンカーブの橋の手前を左の林道に入り、約2.2kmほど走れば大森橋の掛かる三差路に行き着く。




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活性化センターのパーキングから舗装道路を川の右岸に沿って0.3kmほど行くと椚沢川に掛かる椚橋に着く。橋を渡りきったところから右の作業道に入る。




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作業道を0.2kmほど行くと大きな露岩が左手にあるので、その先を尾根を目指して斜面を登る。踏み跡などは皆無なのでトポ(ルート図)と地形を読んで進む。




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尾根に上ったらヒノキ林の中を尾根に沿って行く。小さな岩場を越えると、あたりは紅いモミジが浮かびあがって綺麗だった。 072.gif




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尾根上に岩がゴロゴロした場所を通過するが、この周辺も鮮やかなモミジで覆われ、まさかのモミジ狩りが楽しめた。 060.gif 072.gif




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そして、そのすぐ先が石祠の置かれたコルになっている。この石祠が江戸時代(寛延元年)のものらしい。 005.gif




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石祠のコルからひと登りすると自然林に変わり、明るい尾根を進むようになる。




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小ピークをいくつも越えながら、バリエーションルートとは思えない穏やかな尾根を行くと左手に小沢岳が見えてくる。

911mピーク(T字路ピーク)で尾根が屈折するので右に進む。ここまではさほど悪場もなく、ただの尾根歩きである。




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しかし、911mピークを越えた先で、最初の岩稜が現れる。右から巻くが、泥岩の上に落ち葉の積もったとても滑り易い斜面で神経を使う。

さらにアセビの群落を抜け、マツの木のピークへ登る。 070.gif




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マツの木の生えるピークからは後方の視界が開け、越えてきた藪山を振り返る。




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右側(西側)には西上州の山並みが展開している。Wow!山ばっか! 005.gif




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そして、ようやく桧沢岳の岩峰群が姿を現す。Wow!なんだか凄いところにきてしまったな~! 005.gif 025.gif




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マツの木ピーク直下は7mのルンゼのクライムダウン。その先の岩場は、かすかに残る右側のバンドから巻く。




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バンドからさらに岩稜を右に巻き、脆い斜面をモアイ像に似た?モアイ岩のあるナイフリッジによじ登る。




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このナイフリッジ上のピークからは素晴らしい展望が得られる。北に振り返れば越えてきたマツの木ピークが凄い迫力で目の前にそびえている。 “あんな針峰だったんだ~どうりで悪いわけだ~” と納得。 005.gif 045.gif

その後方には雪をまとった浅間山や、ゴジラの背のような妙義山がくっきりと見えている。




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小沢岳の後方にも顕著な山が見える。方角から推測すると・・稲含山かな? 039.gif




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両側が切れ落ちたモアイ岩の基部を慎重にへつり、続く岩稜も右側(西側)の岩稜基部を巻く。逆層の悪いスタンスと、掴んだ立ち木もポキポキと折れてしまうセンシィティブなクライミングが続く。 008.gif




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急傾斜のザレ場に積もった落葉のラッセルは、足元が決まらず思いのほか疲れる登行である。 042.gif




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ルート上でみかける標石は確かな目印なので押さえて進みたい。 “標石三0” I found it ! 017.gif




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1,010mのピークからは左へ進み、続く “標石一九” を過ぎると、桧沢岳の本峰(左)と西峰(右のトンガリピーク)が正面に見えてくる。 005.gif




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すると岩壁の上で行き止まりとなる。マツの木に残置スリングが2本ある。ここが15mのラッペルポイントのようだ。 034.gif



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ラッペルで降りてしまったらもう敗退はできないそ! 009.gif 登山口からちょうど4時間が経過していた。 059.gif




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そして、岩稜をつめて行くと、一際高い岩壁にぶつかる。いよいよ西峰上部の岩壁帯である。岩壁基部より右方向のバンドを探るが途切れている模様。 008.gif

ならば左のバンドを探ってみたが、濡れた逆層の悪い泥壁で、ホールドも頼りないブッシュだ。どうにも嫌な感じで、ロープを出せば行けそうだが、それも面倒だ。 002.gif




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結局、岩峰の北東面を大きくトラバースすることにした。岩峰の基部スレスレを踏み跡など皆無の湿った斜面を巧みにルートを探して進む。 008.gif




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トラバースの途中、頭上にいくつもの急峻なルンゼが切れ込んでいて、まるで迷宮のようだ。 005.gif その迷宮ルンゼには入らないでひたすら左上トラバースする。




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北面ということもあり、湿った岩壁からはツララが下がり、斜面には雪も積もっていた。 005.gif



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まさに藪岩クライミング全開って感じだ。

トポには “8mのクライミング” “立ち木ピーク” “8mの懸垂下降” とあるが、それってどこだろう?などど思いながら左上のコルを目指して藪をこぐ。と、突然フィックスロープがセットされているトレイルに出てしまった。




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フィックスロープを伝って右に登れば、なんと西峰ピークに到着した。 066.gif

どうやら大きく巻きすぎて最後の最後で稜線から離脱してしまったようだ。 039.gif 002.gif

西峰ピークの石祠の賽銭箱の中に縁のかけた寛永通宝があった。 005.gif

寛延元年の石祠といい、江戸時代の古銭といい、こんな人里離れた里山でちょんまげ時代の気配を感じるなんて奇妙な気分だな~。




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西峰の北側へ戻って、巻いてしまった岩峰を見る。 005.gif 072.gif




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西峰の南西面は切れ落ちた絶壁。

西峰の方が、本峰よりも展望が良いので、西峰で展望を楽しみながらゆっくりランチタイムを過ごす。 063.gif




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本峰へは、フィックスロープでコルまで降り、洞穴のあるユニークな岩峰についたトレイルを進む。コルから往復20分ほどなので、コルにザックをデポしてピストンする。 070.gif




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途中の展望岩から西峰を望む。

あっちもこっちも岩峰だらけだね。これぞまさに西上州! 004.gif

東西に長い桧沢岳本峰(1,133m)のピークには木祠と石の灯篭が立っいる。

鹿岳などの北面の景色が素晴らしい。




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さて、コルに戻りザックを回収し下山にかかろう。

コルから根草集落へは一般ハイキングトレイルで降るが、あなどれない急傾斜の下降となる。

急斜面に積もった落葉が滑る、滑る!尻もち1回! 008.gif




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見事なサルノコシカケ3つ! 005.gif




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30分ほどの急下降をこなすと、緩やかな尾根となり、左斜面が植林地帯となる。




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程なく左に大きく曲がり植林地帯から、廃屋となった民家の庭先をたどる。

民家の人が作ったと思われる発砲スチロールの道標がモミジの木に付けられていた。 003.gif





f0308721_135725.jpg集落の中を縫って林道に出るまでが、道標も無く分かりずらい。

車2台くらいのパーキングスペース(写真左)にでたら、左に進み桧沢川を渡る。




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桧沢川は急峻で水量も多い。左岸をひと下りすれば、車をデポした大森橋に着く。 下山時間は約1時間と短いコースだった。 059.gif




f0308721_151676.jpg藪岩魂の著者、打田鍈一氏も、 “上部は険悪な岩稜帯で、行くたびに意図せず異なるルートをとってしまう” と書かれているので、やはり藪と岩の迷宮であることは間違い無さそうだ。 025.gif

初見の私達が稜線離脱してしまったのもやむなしとしよう。

悪い北面(北東面)トラバースから適当な所でルンゼを登り稜線に戻るのが理想的なルートのようだ。


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け

行程距離: 約4km(活性化センター‐椚橋‐北西稜‐西峰‐桧沢岳本峰‐根草集落‐大森橋桧沢岳登山口)

標高差: 約800m

実動時間: 約7時間 (1時間のランチタイム、休憩込み)

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by dream8sue | 2015-11-29 00:26 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)