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桐生市 桐生川源流の根本山で渓流美とラブリーな尾根歩き     Mount Nemoto in Kiryū, Gunma 

Monday, May 22, 2017
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群馬県と栃木県の県境稜線上にある根本山。 その存在は余りに地味でローカル過ぎて、以前から計画はしていたもののなかなか実現には至らなかった。 そんな知る人ぞ知る山であるが、古くからの信仰の山であり、沢ルートにいたっては根本神社への参道であったという。 参道と言えば針葉樹林の中に石畳や石段が続くイメージであるが、ここはさながら沢登りのような渓流に沿って、かつての丁目石や石仏が置かれいるのが興味深い。 
また、沢ルートというのは(尾根ルートに比べて)得てして荒れやすく廃道になるトレイルも多い。 そのため路迷いや滑落の事故も起こり易く、この根本山の沢ルートでも数年前に、そして今年のGWにも遭難騒ぎがあったばかりのようだ。 どれだけ荒れているのか?どれだけ不明瞭なのか?と一抹の不安を持ちながらも3年越しの計画を実行した。




f0308721_20593245.jpg<マイカーの場合>
群馬県桐生市街から北東に進む県道66号線で梅田湖方面へ向かう。
梅田湖を過ぎると県道337号線になり “梅田ふるさとセンター”を過ぎると山道となり道幅が狭くなる。 
石鴨集落を過ぎて、林道三境線の分岐に10台くらい可能なパーキングスペースがある。





f0308721_211783.jpgパーキングから5分ほどで沢ルートの取り付きである不死熊橋(車止めゲートあり)である。 
左のフィックスロープの張られた外傾した岩場を登り、根本沢左岸のトレイルへと進む。 


沢ルートの記載では右岸、左岸というワードを見ると思うが、基本的に川下に向かって右側が右岸、左側が左岸なので留意しておこう。 
川上へ遡って歩くことが多いので左岸と言った場合は右側になるので混同しないように、しっかり覚えておいてね。 




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トレイルに入ると、崖にはたくさんのヒメウツギが白い花を咲かせていた。




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沢ルートは何度も渡渉を繰り返しながら根本神社奥社まで登る。 信仰の跡を残す丁目石が所々に残っている。ここの丁目石は山麓から神社に向かい、二十丁、九丁、五丁とカウントダウンしていくのが面白い。




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左岸から右岸へ、右岸から左岸へ渡り、沢筋を行くかと思えば、高巻きの路を行く場所もある。 左岸から赤い鉄橋を渡ったスギ林の中洲のような場所には、国有林や自然環境保全地域の案内板がある。




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右岸をしばらく行くと、何本かの支流が合流してくる。 ヒデノキ沢の出合いにはヒメレンゲが咲き、トレイルのあちらこちらにはクワガタソウ(ヤマクワガタ)の可愛らしい花が咲きほこっている。 




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一際大きな岩のある支流の出合いを過ぎると、倒木が沢を埋め尽くしている。 




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倒木を避けながら右岸を登っていくと、谷が深くなる。 この辺りはシオジやブナ、カエデ、モミジなどの原生林で実に美しい。




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まあ!何ともアーティステックなルーツだね。 The artistic beauty of a tree’s root!   河原に降りて右岸から左岸へ渡り、九丁目の丁目石の横を通過したら、また右岸へ渡る。 




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五丁目石が近づくとシダも生い茂って深山の雰囲気が増してくる。




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そして、五丁目石の先には、小さいが苔むした美しい小滝が現れる。




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だが、小滝の先は右岸の高巻があり、ロープの張られた急峻な崖を通過しなければならない。 ここが沢ルートの唯一の悪場かな~? 滑落事故が起こるとすればこのセクションだろう。 




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やがて石祠の前を通るあたりから沢が細くなり幽玄な雰囲気が増してくる。 右手の崖(左岸)のスギの大木を目指して沢を横切れば、かつての参道の名残の石段が現れる。 




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石段を登って行けば、苔むした石灯篭がある分岐(篭堂跡)に着く。 案内板に寄れば、かつては周辺に女人堂や御供所などもあったらしく、すでに神社の一画に来ているようだ。  




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篭堂跡から道標に従って右へ進むと沢は二俣に分かれる。 根本山へは左俣へ行くが、 右の荒れた沢を行けば不動ノ滝がある。 案内板に寄れば、江戸時代はこちらが主参詣路の表坂(男坂)で、滝下の洞穴には不動明王の石像が鎮座しているそうだ。 石像には興味が無いし、滝と言っても涸れ沢で水流も無さそうなのでパスした。




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左俣に進むとすぐに鉄ハシゴが現れる。 こちらが裏坂(女坂)と呼ばれていた参道で、このハシゴは1841年(天保12年)に設置された物らしい。 一部が破損しているものの下手なアルミ製のハシゴより頑丈で176年前の物とは思えない。




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源頭を詰めて行くと、首が無くなった地蔵の上に、スターウォーズのダース・ヴェイダーそっくりの石が乗せてあるのには笑った。 オモロイ〜(>∇<*)~




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ダース・ヴェイダー地蔵の先のクサリ場を登れば行者山の鞍部に着く。 鞍部には根本神社のお堂(老朽化につき立入禁止)と鐘つき堂がある。




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根本神社から根本山へは、鞍部から左のクサリ場を登り行者山を経由して中尾根コースに合流する。




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クサリ場を登りきった岩(獅子岩)の上からは日光の山並みが見える。 ってことは、あっちが北か? 沢の中では方向感覚が分かりづらくなるが、特にこの根本沢は根本神社へ向かってUターンするような地形なので、すっかり方向感覚がおかしくなってしまった。




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にわかに尾根は険しくなり長いクサリ場が続く。  




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クサリ場を越えた所に突然、根本山神社の奥ノ院が置かれている。 “え、こんな所に!” と思うようなヤセ尾根の途中に現れる。




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奥ノ院からひと登りで行者山(峰の平?)に着く。 そこから一度東?のコルに下って、また登り返す。




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足元に咲くとっても小さなフモトスミレを見ながら尾根を登って行くと、中尾根十字路と思われる辺りに出て尾根ルートと合流する。 左に進み、十二山方面へ行く巻き路の手前で尾根を直進すれば程なく根本山ピークに着く。




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根本山(1,199m)は、樹林の中で展望は良くないが、明るい自然林の中なので気持ちが良い場所だ。 この奥にアカヤシオの群落があるらしいので、4月下旬~5月上旬のアカヤシオ開花時期に訪れると良いだろう。 ピークには切株の椅子?も置かれているので、ここでランチタイムとする。 登山口からちょうど4時間といったところだ。




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さて、ランチ後は良く踏まれた尾根路をたどり十二山を目指して北東に進む。 ちなみに、根本山ピークから西側のトレイルは三境山へ向かう縦走路である。




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根本山と十二山の間には十二山神社(跡)がある。 広い境内の十二山神社は、すべての建物が朽ち果てていて、 木造の鳥居と石造りの祠だけが当時の面影を残している。




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十二神社からヤマツツジやシロヤシオの花を愛でながら行くと、粕尾峠、氷室山への分岐のある十二山に着く。健脚ハイカーならここから氷室山を往復することも可能だ。 十二山はピークらしくない、尾根のコブのようなピークで、正直、この山名板が無ければ気にも留まらないだろう。




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十二山から南に進路を変え熊鷹山へ向かう。 途中には、こんなアメリカン?な道標がある。 (私はアメリカのR66を思い出した) この分岐は石鴨林道へいくトレイルかな? 




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緩やかな尾根路にはモミジなどの広葉樹が多く、さぞかし紅葉シーズンは素敵だろうと容易に想像できる。




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グリーンが濃くなって新緑とは言えないが、それでも十分美しい尾根ルートだ。




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f0308721_21113333.jpg根本山から1時間ほどで熊鷹山に到着。 
県境を越えてこちらは栃木県佐野市になる。 
熊鷹山山頂には展望ヤグラがあり、周辺はツツジの群落となっている。 
今はヤマツツジがメインであるが、もう少し早ければミツバツツジやシロヤシオなどの品種も満開だったろう。 




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展望台からは、赤城山袈裟丸山、前日光の山々など360度の展望が楽しめる。 




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下山は西の尾根を降る。




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程なくして、傾いた鳥居のある分岐に着く。 作原町小戸(こおと)への分岐を左に見て直進する。




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次に現れた分岐を右(西)に曲がる。 道標は無く、木に付けられた小さな案内板しかないので見落とし注意だ。 
ちなみに左のしっかりした踏み跡は丸岩岳へと続くトレイルである。 丸岩岳からも地図には無いが石鴨林道へ下る踏み跡はあるようだ。 紅葉シーズンに中尾根ルートから丸岩岳まで縦走するのも面白そうだ。




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自然林からスギの植林帯を降れば林道に飛び出る。(写真左) 後は、道幅の広い林道を降るだけだ。 十二沢の沢筋に出た所で石鴨林道と合流する。(写真右)。 この分岐を右(北)へ行けば十二山から熊鷹山の間にあるアメリカンな道標へ出るトレイルのようだ。 




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f0308721_2114289.jpg約4kmある林道歩きでは、ヤマツツジやコンロンソウが見られる。 
路肩の水溜まりには、ふ化したばかりのオタマジャクシなどもいて、おしゃべりに花が咲く。





f0308721_2114572.jpg林道を歩くこと1時間弱で、根本山の最もポピュラーな中尾根コースの分岐に着く。
分岐から200mほど西に行ったところが中尾根コースの取付きだ。
初心者、初級者ハイカーは沢ルートよりもこちらの中尾根コースの方が無難だろう。
分岐を直進すれば、ほどなく登山口の不死熊橋に帰り着く。




f0308721_21281717.jpg当初、心配していた沢ルートのコンディションであるが、沢筋に多少の倒木はあるものの懸念するほどのことは無かった。 遭難騒ぎの直後だったのでルート整備がされたのだろうか? 渓流美を堪能しながら歩ける参道(古道)という特異なトレイルである。 これからもしっかり維持してほしいものだ。 根本山から熊鷹山への尾根路は、鼻歌でも歌いたくなるような穏やかで自然林が実に美しいトレイルである。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約13km/ 実動時間:約8時間(林道三境線P 8:00‐不死熊橋 沢コース入口‐根本山神社奥社10:40‐中尾根十字路‐根本山12:00/12:40 ‐十二山神社跡‐十二山‐熊鷹山展望台13:50/14:20‐石鴨林道出合‐不死熊橋‐林道三境線P 16:00)
標高差: 約630m

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by dream8sue | 2017-05-22 20:53 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)