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日光 太郎山のシャクナゲ群落を行く     Mount Tarō in Nikkō National Park

Monday, June 12, 2017
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日光の男体山の北に位置する太郎山は、展望も素晴らしく、高山植物も豊富で、岩稜歩きも楽しめる変化に富んだ山である。 ここ数年、日光の山を登る機会が続いたが、男体山や女峰山から見る悠然とした太郎山の存在が気になっていた。 そして、その太郎山に登るべく今年も梅雨の晴れ間を狙って日光国公園立を訪れた。 (Top写真は志津峠から男体山へ登る登山道二合目あたりから見た太郎山)




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<マイカーの場合>
前橋市からだと、関越自動車道沼田インターから国道120で金精峠を越えて行くのと、みどり市から国道122号線で日光市のいろは坂を経由しても大差はない。が、どうせ行くなら初夏の山岳ドライブを楽しみながら走れる金精峠越えをお進めする。 日光市に入ったら光徳牧場をターゲットして走ればよい。 金精峠から日光市方面へ8kmくらい走り左折し2kmほどでアストリアホテルに隣接した大きなパーキングに着く。




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今回のトレイルは、光徳牧場から入り山王帽子山を経て小太郎山、太郎山へと至り、下山は、新薙から志津峠のある裏男体山林道へ下り光徳牧場に戻るループトレイルである。
光徳牧場周辺はキャンプ場もあり路が錯綜しているので、牧場の売店の前を通って山王峠への分岐を左に入ると良い。




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牧場周辺のハイキングトレイルは自然林なので気持ちが良い。 




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ふと足元を見ると、ツマトリソウらしき花が1輪だけ咲いていた。 ツマトリソウは通常花びらは7枚らしいが、この花は8枚あるね。 




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牧場から1時間ほど、奥鬼怒林道(山王林道)の左側に作られたトレイルを登る。 何度か林道をクロスしながらササの刈り込まれた路をたどれば山王峠の太郎山登山口に出る。 マイカーをここに停めて太郎山を往復するハイカーも多い。




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山王峠の登山口からはコメツガやシラビソの樹林帯の急な登りとなる。




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1時間ほど展望の無い樹林帯を登れば、視界が開けてきて山王帽子山(2077m)に着く。
北側は木立で展望は無いが、南側に男体山の全容が見える。




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山王帽子山からは、東に進みコメツガとササ原のトレイルを一気に150mほど下降する。 




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最低鞍部には1本のダケカンバが生えている。 その白い幹と新緑のコントラストが美しく、しばし見とれてしまう。




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鞍部から再び樹林帯を登っていくと、突然シャクナゲの群落が現れる。 
ここまでの道のりではあまり花が無かったので、このシャクナゲの出迎えには歓声が上がる。 (☆。☆)




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シャクナゲのトンネルを抜けると南側がロープでバリケードされたスポットに出る。 ここが廃道(立入禁止)となったハガタテ薙ルートとの合流点かな? 




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シャクナゲ群落からさらに樹林帯を登り上げると、今度はサクラの群生地となる。 陽当たりの良いトレイルにはヒメイチゲやミツバオウレン、スミレやバイケイソウなどの植物が現れだす。 




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特にサクラ(ミネザクラ?)の群生は見事で、期待していなかったサクラに、まさかのお花見気分全開である。 そういえば、日光白根山にもタカネザクラ(ミネザクラ)がたくさん咲いていたけど、これも同じ品種かしら? → “日光 火山湖に彩られる日光白根山    Mount Nikkō-Shirane in Nikkō National Park”




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展望も良くなり、男体山のすそ野の南西方向には中禅寺湖も見える。




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シャクナゲやサクラで道草を食いながらも山王帽子山から2時間弱で小太郎山(太郎山の西峰)に着く。 




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小太郎山からは俄然男体山が近く見える。 残念ながらこの日は雲が多く、男体山のトップは霧に隠れていた。




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早めのランチ休憩を小太郎山で済ませ、いよいよ太郎山への岩稜歩きを開始する。 




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“剣ヶ峰” と書かれた岩場を慎重に降る。 岩場を避ける巻き路が北側にあるので、岩場の苦手なハイカーは巻き路を行ったほうが無難だろう。




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南側が切れ落ちているので絶対にスリップは許されない。 




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スリリングな岩稜歩きの後は、緩やかな尾根を降る。 ササの生い茂るトレイルには、今まで見たことが無いほどのヒメイチゲがササの中から顔を出していた。 




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そして最後の太郎山への登りは岩場である。




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その岩場にもイワカガミなどの高山植物がたくさん咲いている。 白いアブラナ科のイワハタザオ(写真左)は、昨年の男体山でも見たな~。 → “日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園     Mount Nantai in Nikkō National Park”
イエローのスミレもいっぱい咲いている。 キバナノコマノツメかな・・・?




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岩場を登り上げて振り返れば、小太郎山から降ってきた尾根が見える。 南斜面と北斜面で植生が違うのが見てとれる。




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トレイルは、進路を東からやや北へ向かって行く。 右手に火口岩石の顕著なピナクルを見ながら登れば、多数の立ち枯れした樹木の間から “お花畑” と称されるササ原が見えてくる。




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続く花芽の少ないシャクナゲの群落を過ぎれば、新薙ルートが右に分かれる。 新薙ルート分岐から太郎ピークまではすぐである。




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広い山頂を有する太郎山(2368m)は、男体山、女峰山とともに日光三山を形成する。 古くから山岳信仰の対象であり現在でも山頂には2つの祠ある。  山頂からの展望はすこぶる良く、西側には日光白根山や燧ヶ岳なども見える。 




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南側には男体山から続く・・




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大真名子山、小真名子山、帝釈山と女峰山の山並みが東側に展開している。 




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目の前には小太郎山北面に生えるダケカンバの白い幹が、まるで雷のライトニングのように枝を広げている。  なんか凄い光景だね~  !(゜o゜)!




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さて、山頂での眺望を楽しんだ後は下山にかかろう。 まずは、新薙分岐まで戻り、左(南側)に降りお花畑へ向かう。




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お花畑は、太郎山の旧噴火口で、周囲には奇岩が林立し奇観を呈している。




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ここは、かつては湿地であったが現在はササ原となってしまったので、花畑という名前とは裏腹に実際には花は少ない。




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お花畑の真ん中を突っ切り、火口の縁を乗り越えれば、日光三険のひとつに数えられている “新薙” である。 薙とはガレ場を意味する。 その名の通り崩れた斜面を2回ほどトラバースする。 
ちなみに、三険の他2つは志津峠から登る大真名子山の “千鳥返し” と、帝釈山と女峰山に間の “馬の背渡り” である。 → “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(前編)    Mount Nyohō in Nikkō National Park”




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しかし、驚いたことに、そんな悪場に群生していたのが可憐な花を咲かせるツガザクラの大群落であった。 花だけみるとアカモノによく似ているね。 ちなみにアオノツガザクラというのを火打岳で見た記憶があるが、あちらは極めて地味な花だったな~ → “燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park”




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ガレ場の先も目がくらみそうな急下降なので、フィックスロープなどを頼りに慎重に降る。 滑りやすい斜面なので濡れている場合は要注意だ。 




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眼前に男体山、大真名子山、小真名子山を見ながらひたすら降る。 一気に標高を下げて行く。 ここに来て霧が上がり男体山のシェイプがくっきりと見えるようになった。




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西の中禅寺湖をズームしてみれば、太陽の光を受けて一際青く輝やいている。 Beautiful!!!!




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やがて樹林帯には大きな倒木が横たわり、2本のフィックスロープが下がっている。 ターザンのようにロープにぶら下がって、この悪場をこなす。 ここを過ぎれば歩き易くなる。




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悪場を終えやれやれだ~。 
と、思ったら辺り一面シャクナゲの群落ではないか!  ォ━━ヾ(o・∀・o)ノ゙━━オ!!  
これって、頑張って悪場をこなしたご褒美かしら?
蕾の株も多く、まだまだこれからの時期も見られるだろう。




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しかも、シャクナゲ群落は広範囲で、私たちの行く手に現れる。
シャクナゲの見事さに、何度も立ち止まりなかなか先へ進まない。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪
足元にはまだ蕾のイワカガミや、満開のミツバオウレンが咲き乱れている。
ミツバオウレンの花って、宝石をちりばめたような花弁が実に美しいよね。




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やがてシャクナゲ群生地が終わり、大きなダケカンバやナラ、ツガなどの森となる。  この標高くらいまでは新緑が淡くて素敵だ。




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太郎山から約2時間の激下りでようやく林道にでる。 分岐に生える1本のシロヤシオが “お疲れ様” と我々の労をねぎらってくれた。




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林道を志津峠(裏男体林道)の分岐まで歩く。 鹿の食害は関東一帯で見られるが、ここでも鹿の食害から樹木を守るネットが張られている。 これって、久しく山から離れていた私には意外とショッキングな光景である。 昔はこんな光景は見たことが無かったのに・・・。




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トレイル脇に咲く白花(シロバナヘビイチゴ?)のカーペットにまたまた足が止まる。




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林道を20分ほど歩くと、裏男体林道に合流する。 ここからさらに50分ほどで梵字飯場跡(一般車両はここまで)である。




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右手には太郎山が顔を出している。 歩いてきた稜線や下降路を確認しながら今日の山行を振り返る。




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裏男体林道から奥鬼怒林道(山王林道)に合流し、右折して光徳牧場のパーキングへと向かう。




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道端にはムラサキサギゴケ、ズダヤクシュ、タチツボスミレ、ツボスミレ(写真上)、クリンソウなどたくさんの花が咲いているので、花好きハイカーは最後まで楽しく歩ける。




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梵字飯場跡から歩くこと約1時間、光徳牧場に到着。 牧場周辺にはズミの花が満開であった。  

太郎山は、男体山や女峰山に比べてハイカーも少なく静かなハイキングが楽しめる。 思っていた以上にシャクナゲや高山植物が多く咲く山だった。 梅雨の時期にしてはまずまずの展望が得られ、日光まで来た甲斐があった。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約16km/ 時間:約10時間(光徳牧場P 7:45 ‐山王峠登山口9:00‐山王帽子山10:00 ‐小太郎山11:40/12:00‐太郎山12:40/12:50‐お花畑‐新薙‐シャクナゲ群生地‐林道分岐‐裏男体林道分岐15:30‐梵字飯場跡16:30‐光徳牧場P 17:30)
標高差: 約950m 

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by dream8sue | 2017-06-12 22:59 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)

日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園     Mount Nantai in Nikkō National Park

Sunday, June 19, 2016
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2日間で日光表連山の5座(大真名子山~小真名子山~帝釈山~女峰山~男体山)を登る縦走の2日目後半。
前日に志津峠から女峰山まで時計廻りで歩き、女峰山の唐沢避難小屋に泊まった。本日は馬立を経由し志津峠に戻った。ここで同行メンバーの1名と分かれ、残るメンバーで志津峠から男体山を登り表参道の二荒山神社側へ下山する計画である。

大真名子山から女峰山、そして志津峠までのループトレイルの様子はこちらから
 → “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(前編)   Mount Nyohō in Nikkō National Park
 → “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(後編)   Mount Nyohō in Nikkō National Park




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志津峠(志津乗越)から男体山に登るのは、2014年に引き続き2度目である。志津峠の様子は2014年の時と大きく変わっていた。 以前あったパーキングスペースは大きな石や木材で塞がれていて、パーキングは完全に出来ないように施されている。ハイカーは裏男体林道の途中の飯場跡に車を停めて、志津峠まで約5km(約1時間30分)の林道歩きとなるので志津峠からの登山をお考えのハイカーは留意してください。
志津峠から林道を南に行くと、すぐに右側に “男体山” と書かれた道標がある。 この道標は見落とし易いので気をつけてね。 034.gif




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ササの生い茂る入口から東に少し行くと “志津小屋” がある。 小屋の近くに水場もあるが、溜まり水のような水でとても使う気にならない。 020.gif




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小屋の裏手から一合目が始まり、山路を少し登ると、二合目の標識がある。標識の先はガレた尾根となり、バックには太郎山の雄姿がそびえる。 043.gif 072.gif




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再びシラビソの樹林帯に入り、三合目からはしばらく展望の無い路が続く。




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四合目あたりの樹林の中には、イワカガミの群落があり、しばし足を止めて植物観察を楽しむ。 056.gif 2014年7月に登った時より一月ほど早い訪問であるが、今回の方が花は多く見られた。 043.gif




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五合目、六合目と深く浸食されたトレイルで、木の根がむき出しになっている。




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七合目を過ぎると左側が大きく崩れた尾根が現れる。 崩壊地の先には、前日に登った大真名子山が見える。女峰山は残念ながら雲の中だ。 どうやら天気が崩れてきているようだ。 025.gif




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そして、この崩壊地周辺もイワカガミの群生がすごい! 005.gif 056.gif

イワカガミは比較的どこの山でも見られる花だが、ここまで大きな群落は久しぶりに見た気がする。




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八合目あたりまで登ると、少しずつ展望が開けてくる。




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むき出しになった木の根の生命力に圧倒される。 005.gif




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その脇には、イワハタザオが群生していた。 056.gif イワカガミの大群落といい、初めて見るイワハタザオの花にも出会えて、梅雨のこの時期に出かけてきた甲斐があった。 045.gif




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八合目を過ぎ、フィックスロープのセットされた急坂を登りきれば、赤茶けた地面に、立ち枯れした白い樹木が現れる。 042.gif




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シャクナゲの群生地を行けば、九合目はもうすぐだ。 042.gif




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九合目を過ぎ、勾配の緩いトレイルを0.5kmほど南西にいけば、男体山の山頂部が見えてくる。




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稜線から右下に見えるガレ沢をズームアップ。




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男体山の山頂は東西に長く、大きな刀のオブジェが立つピークから西には二荒山神社の奥の院がある。
その奥の院の先には、空より青い中禅寺湖が見える・・はずなのだが・・残念ながら雲に覆われて見えない。  002.gif
美しい中禅寺湖は2014年のレポートで確認してください。→“日光 志津峠から登る男体山   Nantaisan in Nikkō National Park” 




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雲に覆われて何も見えない山頂は風も強く寒いくらいだ。強風を避けて休憩した後は、表参道で二荒山神社へ下山する。 赤茶色の火山岩の斜面をひと下りすると、樹林帯へ入る。




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男体山は百名山?らしく、日曜日ということもあり、志津峠からのトレイルとは比較にならない数のハイカーが登ってくる。樹林帯のトレイルは始めこそ整備された路であるが、だんだんと大石の隙間をぬって下っていくようになる。




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八合目の龍尾神社を過ぎると石ころだらけの路となり、足の置き場を探しながらひたすら降る。  042.gif




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七合目あたりで木立の間から中禅寺湖が見えてくる。が・・展望はイマイチだ。 007.gif




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トタン屋根の七合目避難小屋に着く。この先で湿った暗い針葉樹の森を越えて六合目へ。




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六合目を過ぎ、だいぶ標高が下がってきたように思う。が・・五合目と書かれたこの避難小屋に着いた時は、 “え~・・まだ五合目なのか~” と正直がっかりした。 002.gif




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五合目を過ぎると、岩場に変わりえぐれた粘土質のトレイルとなる。 これがまた凄く滑る! 008.gif ストック2本でなんとか滑らないようにバランスをとりながら降る。 すると、ようやく車道にでた。 042.gif ここが四合目の鳥居で、三合目の下山道入口までは東に大きく迂回しながら車道を歩く。




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三合目から再び自然林の森の中を降り、ようやく一合目の鳥居に着く。 042.gif




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一合目から二荒山神社までは石段を降ればすぐだ。 

石段の脇に咲く私の好きな花、ミヤマカラマツが2日間の縦走のフィナーレを飾ってくれた。 056.gif 024.gif





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2日目の男体山はイマイチの天気であったが、花の盛りの時季で予想外のイワカガミの群落が見られてラッキーだった。 056.gif
ピークハントにはあまり興味のない私であるが、今回の2日間で日光表連山5座(大真名子山~小真名子山~帝釈山~女峰山~男体山)を越える縦走は、夏山シーズンに向けてのよいトレーニング山行であった。 066.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け
行程距離: 約6.5km(志津峠‐男体山‐二荒山神社)
標高差: 登り約700m、下り約1200m
実動時間: 約5.5時間 (志津峠から男体山登り約3時間、男体山から二荒山神社下り約2時間、休憩込み)


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by dream8sue | 2016-06-19 10:26 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(4)

日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(後編)    Mount Nyohō in Nikkō National Park

Sunday, June 19, 2016
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日光国立公園内にある大真名子山~小真名子山~帝釈山から女峰山へ、そして、あわよくば男体山までの日光表連山の5座を縦走する山行の2日目である。

前日の大真名子山から女峰山なでの縦走はこちらから → “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(前編)   Mount Nyohō in Nikkō National Park




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唐沢避難小屋は女峰山の南南東約0.5kmの樹林帯に建つ小屋である。
田母沢を挟み二荒山神社(東照宮方面)へ伸びる黒岩尾根と、その南にある羽黒尾根(田母沢右岸尾根)が成す馬蹄形の最北に位置している。 【注意:右岸とは川下に向かって右のこと】
つまり、この小屋から黒岩尾根ルートと、馬立を経由して羽黒尾根で日光市へ、または馬立から志津峠へ降るルートの分岐点でもある。 034.gif
私達は、朝5時に唐沢小屋を出発し、志津峠を目指した。   070.gif




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小屋から南西方向にトラロープの張られた急なトレイルを降る。 右側は女峰山から落ちる崩壊地が広がる(トップ写真)。 急な樹林帯を10~15分の下降で水場に着く。 “女峰山の冷泉” と言われ、水量も多く、とても美味しい水だ。  057.gif




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水場のすぐ下のガレ場をトラバースし、対岸の樹林帯に入る。




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石だらけのガレ場だと思っていたら、どこから湧いてくるのか? 意外と水量のあるガレ沢であった。  057.gif




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ガレ沢を越えてしまえば、後はダケカンバやコメツガの生えるラブリーな樹林帯を降るだけだ。  060.gif




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若いコメツガの樹木が美しい。  072.gif




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左側には田母沢上流のガレを見る。 対岸の新緑がすごく綺麗だ。 072.gif  同行者いわく、日本画の巨匠、横山大観だか東山魁夷だかの絵のようだと言っていた。 私にはさっぱりわからないが、ここの新緑が美しいことは確かだ。 037.gif




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沢には砂防堰堤が築かれている。 火口壁はいまも崩壊を続けているから土砂災害防止には必要なのかな?




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唐沢小屋から約1時間、あたりがササ原となり荒沢との合流点に着く。

ここが “馬立” で、南東方向に羽黒尾根のトレイルが続いている。




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荒沢(水は流れていない)を横切り、急な尾根をひと登りで富士見峠から続く志津林道に飛び出る。 071.gif




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道幅の広い林道を3.5kmほど歩けば志津峠に着く。右側には前日に登った大真名子山がそびえている。




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約1時間強、ササ原とダケカンバの明るい林道を歩くと、車止めのゲートに行き着く。
ここから志津峠までは15分ほどだ。
唐沢小屋から約3時間の楽しい下山であった。

志津峠到着時間は朝の8時。
ここで男体山への継続縦走を思案していると、同行メンバーの1人から、自分が縦走から離脱して、マイカーを男体山の表参道入口まで廻してくれるという、ありがたいオファーがあった。
余分な荷物も志津峠にデポし、同行者が車で回収してくれた。
お陰様で軽い荷物で男体山を北から南側へ縦走することができた。  040.gif

志津峠から登る男体山はこちらから→ “日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園   Mount Nantai in Nikkō National Park





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今回の志津峠から女峰山を登るループトレイルは、裏男体林道の1時間半の林道歩きという誤算があったものの、登り甲斐のある4座のピークハントと、稜線からの素晴らしい景色が見られ満足度が高い。 049.gif
久しぶりの避難小屋泊は、低山ばかり歩いている私には、結構つらいものがあった。  008.gif
しかし、大きな山(標高が高く、行程が長い)へ登るウォーミングアップになった。 
昨年は癌の化学療法理療や副作用で高山にはほとんど登れなかったので、今夏は少しでも高い所のトレイルを歩けたらいいな~  043.gif  045.gif

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
行程距離: 約16.5km(飯場跡‐志津峠‐大真名子‐小真名子‐帝釈山‐女峰山‐唐沢小屋(泊)‐馬立‐志津峠)
標高差: 約980m(累積高低差1400m)
実動時間: 約14時間 (飯場跡~志津峠 約2時間、志津峠~女峰山 約8時間、女峰山~唐沢小屋 約1時間、唐沢小屋~志津峠 約3時間 休憩込み/ 水汲み往復40分は含まれていない/私たちは志津峠から男体山へ継続縦走したが、志津峠から飯場跡まで戻る場合はさらに1.5時間ほどかかるだろう)


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by dream8sue | 2016-06-19 05:35 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(2)

日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(前編)    Mount Nyohō in Nikkō National Park

Saturday, June 18, 2016
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2014年に男体山を登った時以来、男体山の北にそびえる女峰山や太郎山の雄姿が印象に残っていた。夏山のトレーニングもかねて中高山を登っておきたいということで、今回は女峰山の南に位置する大真名子山~小真名子山~帝釈山を縦走して女峰山まで歩くことにする。宿泊は女峰山の胸元あたりにある唐沢避難小屋に泊まり、翌日は馬立を経由し志津峠に戻る。そして、あわよくば志津峠から男体山も登り表参道の二荒山神社側へ下山するという、2日間で日光表連山の5座を登るゴージャスな計画だ。 043.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
群馬県みどり市から渡良瀬渓谷沿いの国道122号線で日光市足尾町経由で国道120号に合流し、左折して いろは坂を上る。中禅寺湖畔を走り戦場ヶ原の三本松を過ぎた “光徳入口” で右に曲がる道があるので右折する。この道は光徳牧場に至るので、牧場の手前で右折し、次の三叉路を左折すれば、それが裏男体林道である。
2016年6月現在、志津峠周辺での車両駐車は不可能です。 裏男体林道の途中の梵字飯場跡に停めて志津峠まで約5km(約1時間30分)の林道歩きとなるので志津峠からの登山をお考えのハイカーは留意してください。




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飯場跡から約1時間30分かけて志津乗越(志津峠)まで林道を歩く。 070.gif
途中で太郎山への登山口を左に分ける。
志津乗越に以前あったパーキングスペースは大きな石や木材で塞がれている。 002.gif
男体山を右に仰ぎ見て、左側のササの生い茂る樹林帯が大真名子山から女峰山へのトレイルヘッド(登山口)である。




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トレイルヘッドから10分程で巨岩が現れる。

そこには何やらたくさんの銅像やら石碑が祀られている。

石碑群を過ぎると、根が張り出したシラビソの森の急登が続く。 042.gif




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やがて傾斜が緩やかになり、シャクナゲなどの低木が見られるようになる。赤い可愛い花をつけるこの木は何だろう? ツツジ科のようだが・・ 039.gif




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針葉樹の森から広葉樹林に変われば標高もだいぶ高くなり、尾根上に岩場が現れる。 すると、いきなり眼前に男体山が見えてくる。 005.gif 072.gif




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岩場を右に巻いて行くと、 “千鳥返し” と書かれたクサリ場に行き着く。 ここは日光三険と称される難所の一つらしいが、妙義山など西上州の岩峰を登りまくっている同行メンバーにとっては朝飯前である。  It is a piece of cake for them.  004.gif 071.gif




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志津峠から約2時間の登行で大真名子山(2,375m)に到着。 042.gif
山頂からの展望は良く、これから向かう女峰山が眼前に見える。 072.gif
それにしても、テントこそ無いが、寝具やコンロなどを背負っての山行は久しぶりなので、重荷がつらい。 008.gif

重荷を背負っての縦走は、昨年の尾瀬沼~鬼怒沼湿原の縦走以来である。→ “尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park




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大真名子山から小真名子山へ、始めは緩やかな尾根路が続く。立ち枯れの白い樹木が印象的な平地を通過する。 005.gif




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続くシャクナゲ帯を過ぎると、右側が赤茶けた色の崩壊地が現れる。 005.gif




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崩壊地を過ぎると、尾根路から再び樹林帯に入り、勾配も急になりタカノ巣と呼ばれる小真名子山との鞍部へ一気に降る。




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大真名子山からタカノ巣鞍部まで約50分(高低差約260m)の下降。

そして、タカノ巣から今度は小真名子山への登り返し(高低差約200m)。

こちらもシラビソの樹林帯を登ること50分で小真名子山へ到着。 042.gif 066.gif




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正式には、大真名子山 “おおまなこさん” 小真名子山 “こまなこさん” と濁らない読み方で良いようだが、一般的には “こまなごやま” と濁るようだ。 
小真名子山(2,323m)ピークは、西側は樹木に囲まれていて見晴らしはあまりよくないが、東側の一部が開けている。




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小真名子山のピークから、富士見峠(帝釈山との鞍部)方向に少し行った場所に電波反射板があり、展望スポットとなっている。 
西側には、近くに太郎山が鎮座し、遠くには日光白根山や、先日登った皇海山まで見渡せる。




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そして東側には、これから向かう帝釈山と女峰山が目の前に広がり、その高くて長い尾根に圧倒される。 005.gif 008.gif




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“あれを登るのか~・・大丈夫か?” 025.gif と、心が折れそうになる気持ちを足元の草花が癒してくれる。 056.gif 043.gif




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展望スポットから富士見峠までは、石がゴロゴロしたガレ場の下り坂となる。




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ここにも、ツガザクラが群生していた。 ツガザクラは低山では見ることが無いので、久しぶりの高山植物にプチ感激! 043.gif 056.gif




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長いガレ場に足を取られながらも、黄色いマークを頼りに降る。 042.gif

そして、小真名子山から約1時間で富士見峠に到着。

天候や体調の都合でエスケープする場合は、ここから南に行けば志津峠に戻れる。 034.gif




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さて、志津峠からすでに5時間、林道のゲート(飯場跡)から7時間が経過している。 正午を過ぎて、ザックの重さが一段と身体にのしかかってくる。 展望のない樹林帯の中を、だらだら同じような尾根路が続く。 015.gif
富士見峠から帝釈山への登りが、本コースで一番つらいセクションであった。 高所の影響と寝不足も手伝って、異常なほどの睡魔に襲われる。 私だけ、休憩時間のわずかな時間でさえも仮眠をとる始末であった。 014.gif 042.gif




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富士見峠から約2時間、ようやく樹林帯から低木帯になりあたりが明るくなってきた。




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ほどなく帝釈山(2,455m) の開放的なピークに到着した。 066.gif




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帝釈山からの展望は素晴らしいの一言に尽きる。振り返ってみれば越えてきた小真名子山、大真名子山と、男体山が並んで見えるではないか! 005.gif 043.gif




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西側に広がる太郎山から日光方面の山々。 072.gif




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そして、本日のハイライト、帝釈山から女峰山までの稜線散歩の始まり。 今までの疲れも吹っ飛ぶね。 060.gif




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小さなアップダウンを繰り返しながら、ターゲット(女峰山)との距離を縮めていく。 左手(北側)には、野門沢の谷筋が眼下に広がり、女峰山の北側の2318m峰から北西に派生している尾根がかっこいい! 一般トレイルは無いようだが、藪岩魂の血が騒ぐ。 041.gif




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右手(南側)には、ここでも赤茶けた崩壊地があり、その麓に広がる広大な樹海が見事である。 005.gif 072.gif




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地図には記載されていない、 “専女山” なる稜線上のコブがあり、その先はクサリがセットされた岩場なので慎重に降ろう。




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歩いてきた帝釈山を振り返る。この帝釈山と女峰山とをつなぐヤセ尾根は、 “馬の背渡り” と呼ばれる日光三険の一つである。 今回の山行で、日光三険の2つをこなしてしまった。ちなみに、最後の一つは太郎山にある “新薙” という山肌のガレ場らしい。 太郎山もいつか登ってみたいな~ 039.gif 誰か一緒に行きませんか? 029.gif




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足元には、ミヤマダイコンソウと思われる黄色い花に混じって、こんな花も見られる。 何だろう? ホソバイワベンケイかな? 039.gif




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写真では距離感が伝わらないが、確実にターゲットが近づいている。




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あまりにも美しいダケカンバの若葉に感動しながら、岩稜から稜線上に生える樹林帯を行く。 070.gif




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樹林帯から背の低いハイマツが群生する岩稜に出る。ダケカンバの若葉も綺麗だが、ハイマツの新芽も負けていない。 043.gif 072.gif




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そして、女峰山への最後の登り・・頑張れ!もう少しだ! 042.gif




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帝釈山から約1時間の稜線散歩で女峰山(2,483m)に到着。 066.gif まさにトンガリ山の山頂らしく360度の展望だ。 072.gif




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おまけに、天体ショーよろしく雲が男体山の方角から生き物のように迫ってくる。 005.gif




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そして、長かった縦走路を振り返り感無量。志津峠から8時間、林道ゲートから10時間かかった。 059.gif 042.gif
女峰山から大真名子山方向に降る方がはるかに楽なのに、何で大真名子山から女峰山方向に登るかな~ 008.gif




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山頂から北東に見える稜線は、赤薙山から霧降高原へ続く縦走路である。




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そして、その稜線と女峰山の南東に伸びる黒岩尾根(写真手前の尾根)の間には、多くの滝をもつ雲竜渓谷がある。
雲竜渓谷は冬場のアイスクライミングのエリアとしても有名で、私も現役クライマーの頃は雲竜瀑を登っている。雲竜瀑だけではなく、あたり一面が氷柱、氷壁のアイスワールドで、1日では登り尽せないアイスフォールを前に、渓谷に何日も泊まって登りまくりたいと思ったほどである。霧降高原からのルートからならその懐かしの雲竜渓谷が見られるのにな~ 039.gif




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さて、山頂で展望を楽しんだら、本日のねぐらである唐沢避難小屋へ降ろう。 山頂の南にある祠の前を通り、短い樹林帯から急なガラ場に出る。足場の悪いルンゼをトラバースし黒岩尾根の基部に広がり樹林帯に入る。




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樹林帯は、シラビソとコバイケイソウの生えるしっとりした森だ。 女峰山から約1時間の下りで唐沢避難小屋に着く。 042.gif




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唐沢避難小屋は、30人くらい(20人くらいまでなら快適)が泊まることができる大きさである。

ただしトイレは無い。

この日は私達を含めて8人ほどが一夜を共にした。 063.gif 014.gif





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尚、大切な水の確保は、馬立方向へ15分くらい降ったところに水量豊富な沢がある。

結構な急斜面なので疲れた身体にはきつい登り返しとなる。 042.gif

この水場の案内は後編に詳しく記載してあるので、併せて確認してほしい。 040.gif


翌日は、唐沢避難小屋から馬立を経由し、志津峠まで3時間の下山である。
→ “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(後編)   Mount Nyohō in Nikkō National Park


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by dream8sue | 2016-06-18 04:47 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)

日光 志津峠から登る男体山     Nantaisan in Nikkō National Park

Saturday, July 12, 2014
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台風一過のゴージャスな天気の中、山屋時代の仲間と久しぶりに山登をする事になり、やって来たのが日光のシンボル “男体山(2,484m)” だ。 001.gif 070.gif
男体山は中禅寺湖側にある二荒山神社登山口(拝観料500円が必要)から登るのが一般的であるが、私たちは男体山の裏側に廻って志津峠登山口からのトレイルで登った。 二荒山神社登山口からのトレイルは急傾斜の尾根を直線的に登るので結構疲れる登行になるのに対して、志津峠登山口の方は比較的楽なようだ。 ただし志津峠登山口周辺は駐車場禁止なのでマイカーでアクセスする場合は駐車スペースを探すのが大変である。 039.gif
2016年6月現在、志津峠周辺の車両駐車は不可能です。 以前あったパーキングスペースは大きな石や木材で塞がれています。 林道の途中の飯場跡に停めて志津峠まで1時間30分~2時間の林道歩きとなりますので志津峠からの登山をお考えのハイカーは留意してください。




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
国道50号線から国道122号線で足尾町経由で日光市に入る。国道120号に左折していろは坂を上り、中禅寺湖畔を走り戦場ヶ原の三本松あたりで右に曲がる道があるので右折する。この道は光徳牧場に至るので、牧場の手前で右折し、少し行き直ぐに左折すれば、それが裏男体林道である。

志津峠登山口から南に2分ほど林道を行くと、右側に “男体山” と書かれた標識が笹薮の中に立っている。(見落とし易いので注意) 東に少し行くと “志津小屋”(写真右) がある。 この小屋の西側から 一合目 が始まる。




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シラビソなどの針葉樹林の中をひと登りすると2合目を過ぎ、右側がガレた尾根に出る。振り返れば太郎山の雄姿がそびえている。カッコいい山だね。 004.gif 072.gif




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3合目を過ぎると、深くえぐれた赤土のトレイルが続く。 008.gif




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8合目あたりまでは終始、展望のない森の中を行く。 015.gif




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木の根が露出した急登を登り、所々にフィックスロープが張られた悪場をこなしながら標高を上げて行く。 042.gif




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7合目と8合目の間に、斜面が谷に切れ落ちている場所がある。 005.gif




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ここは樹木も生えていない崩壊斜面なので東側の景色が良く見える。 072.gif




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7合目を過ぎたあたりから、イワカガミの群生が見られる。072.gif 056.gif




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そして、8合目を過ぎたあたりから、シャクナゲの群生に替わる。 056.gif 072.gif




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8合目を過ぎると、ようやく展望が開けてくる。やはり空と景色が見れるのは気持ちが良い。 058.gif 070.gif




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8合目と9合目の間のトレイルには、枯れた木が目立つようになる。 005.gif




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写真ではわかりずらいが、北の方角には“湯の湖”とその先の金精峠が見える。手前の植物は秋には真っ赤な実をつけるナナカマドだ。 072.gif




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9合目を過ぎると、勾配は緩やかになり、白樺やシャクナゲに混じってコバイケイソウなども生えている。 056.gif




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東側の山にかかる雲の動きが速く、まるで生き物が山を飲み込んでいく様にみえる。 072.gif




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山頂付近は赤土で、大きな火山岩がごろごろしている。




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山頂から北にのびる尾根。針葉樹林と広葉樹林の色合いが美しい。遠くに日光白根山をはじめ群馬の山々が見える。 072.gif




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9合目の標識から10分ほどで、大きな日本刀のオブジェが建つ山頂に着く。山頂は東西に長く、西には二荒山神社の奥の院がある。




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奥の院周辺は二荒山神社から登ってきたハイカーで賑わっていた。眼下には空より青い “中禅寺湖” が見下ろせる。 072.gif




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山頂の西の端にある2,397mピーク。ピークの先は断崖で風あたりが強い。
下山は二山神社側に降りる案もあるが、志津峠コースより長く急である。私たちはマイカー利用なので同ルートで志津峠に下山した。


私のこのトレイルへの評価:4★ 中級者向け
全行程距離:約6km, 行動時間:約6.5時間(山頂付近での1時間休憩込み)

翌日私は観光客で賑わう霧降ノ滝と霧降隠れ三滝と呼ばれる三瀑を訪ねるハイキングをした。ことらも素晴らしい滝の連続なので是非訪ねてみてください。

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by dream8sue | 2014-07-12 12:59 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)