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日光 火山湖に彩られる日光白根山    Mount Nikkō-Shirane in Nikkō National Park

Sunday, June 7, 2015
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6月の上旬、下界ではそろそろ夏の気配が漂う時期であるが、日光国立公園のなかにある日光白根山は、まだ残雪と春の息吹の中だった。

日光白根山へのトレイルはいくつかあるが、私たちが歩いたルートは、日光白根山の北側にある菅沼登山口から入山し、弥陀ヶ池と五色沼の池めぐりをしながら山頂に向かう。下山は “日光白根山ロープウェイ” を利用する楽ちんコースだ。 060.gif





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アクセス: 群馬県側から菅沼登山口までは、マイカーでのアクセスが一般的だ。沼田駅から、尾瀬方面行きのバスに乗り、鎌田営業所(バス停)からタクシーを使うことも可能である。アクセスルートは国道120号をひたすら金精峠方面に走れば、左手に丸沼、菅沼が見えてくる。沼田駅から52km、1時間30分~2時間くらいだろう。 059.gif

本コースは入下山が異なる登山口のため、2台の車で行き、あらかじめ1台を下山口にデポしなければならない。私たちは菅沼登山口より10kmほど手前にある日光白根山ロープウェイのパーキングに車を止め、ロープウェイ往復で登る別パーティーのメンバーにカーシャトルしてもらった。

登山口の菅沼周辺は、キャンプ場などもあり夏には家族づれなどで賑わうところだ。菅沼登山口には、登山者用の有料駐車場がある。




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菅沼登山口からゲートを越えて、真っ直ぐ伸びる広い路を南に向かって進む。 070.gif

つまり、トレイルは北斜面にあるため6月はまで残雪がある。

案内板のある原には霜が降り、トレイルにも霜柱が立っていた。寒い! でも、綺麗~ 043.gif 072.gif

思わぬ季節のタイムラグに感動してテンションも上かる。 060.gif 061.gif




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原を右に行くと、樹林帯の登りがはじまる。ここからは展望のない樹林帯を歩く。




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麓からしばらくはダケカンバの美しい林が続く。

こんな大岩にたくさんの棒が立てかけられていた。いつからこんな習慣?ができたのか?アメリカ帰りの私には、こんな些細なことも軽いカルチャーショックならぬ、ハイキングショックだ。昔はなかったぞ。 039.gif 003.gif




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いよいよ残雪が現れ、長くきつい登りとなる。

所々、日当たりのよい場所ではカニコロッケ?じゃなくて、カニコウモリが大きく葉を広げていた。




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登山口から約2時間、残雪の急登に嫌気がさすころ、ようやく展望が開けてくる。




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展望が開けた後には、山上湖の弥陀ヶ池に着き、奥にはドーム形の日光白根山が鎮座している。




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弥陀ヶ池は静かでとても落ち着く場所で、ついつい休憩が長くなってしまう。

日光白根山のすそ野の芽吹きと湖畔の反射が実に美しい。 072.gif 072.gif 072.gif




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湖畔の右の(座禅山)山腹にはミネサクラの開花が見られる。




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弥陀ヶ池周辺はシラネアオイの群生で知られているが、近年では鹿に食べられてしまって見る事が難しくなっているようだ。




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日光白根山の姿を水に映す弥陀ヶ池脇の木道を進み、山麓を左に巻いて五色沼に向かう。 070.gif




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弥陀ヶ池から五色沼への1km弱のトレイルにもミネザクラの群落があり、今まさに開花の時を迎えていた。 056.gif




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ミネザクラはタカネザクラという品種で、涼しい場所を好み山に生えることが多い。

下界で見る桜より花期も遅く5月以降に咲きだす。 056.gif 056.gif 056.gif




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ミネザクラの丘から五色沼へは10分ほど樹林帯の急な坂道を降る。

降りきればそこにはエメラルドグリーンの五色沼が輝いている。 072.gif




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新緑が湖面に映し出されて、本当に綺麗だ。 072.gif




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何時間でもそこにたたずんでいたい。一晩ツエルトをかぶって星空を見ながら眠りたい。

自然の美しさの前に自分もその自然の一部に溶け込みたい、そんな気持ちになるのは私だけ?  003.gif




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背後には日光白根山が五色沼を見守るようにそびえている。 072.gif




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時間があれば湖畔をもっと歩いてみたいところだが、五色沼湖畔を200mほど歩き、南の沢沿いのトレイルから避難小屋に向かう。 070.gif




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沢沿いのトレイルには残雪が多く、夏道が消えているので多少のルートファインディングが必要だ。

ガスっている日などはルートを見失わないように気をつけよう。 034.gif




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キャー!雪解けの地面から、つ、つ、角が出てる。地底に恐竜でも埋まっているのか! 005.gif 037.gif




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残雪が終ると、辺りが明るくなりミネザクラの咲く避難小屋に着く。




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ここでサクラ見物をしながらひと休みして行こう。 063.gif

ミネザクラとダケカンバの二重奏のような場所だ。

まるで春にタイムスリップしたかのような、なんて幸福な場所なのだろう。 043.gif




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ミネザクラの下には、菜の花によく似たヤマガラシの花も蕾をつけていた。 072.gif

この花は、菜の花同様、若芽はおひたしにして食べることができるが、本種は自然保護区に生えていることが多いので採取できる機会は少ないようだ。

う~ん、確かに美味しそう。 041.gif




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避難小屋からは、左(東)に前白根山(2,373m)へのトレイルを分け、明るい平野から日光白根山の南東斜面を登る。


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平野から尾根に取り付く辺りは、ダケカンバ?の林が広がり、根本にはたくさんのバイケイソウと思われる大葉の植物が群生していた。




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やがて陽にさらされた砂礫の急斜面がはじまる。 070.gif




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低木のミネザクラを見ながら急斜面を登ると、眼下に避難小屋の東側の山波が見えてくる。

外山、前白根山、五色山などの外輪山と、ふもとに生えるダケカンバの林が美しい。




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足元の黄色い小さな花に励まされながら、山頂までのきついスイッチバックのトレイルを登る。 042.gif

振り返ると、南東の尾根の向こうに中禅寺湖が驚くほど大きく見える。残念ながら男体山はガスの中だった! 002.gif




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東方向には先ほど通ってきた五色沼が青く眼下に広がる。 072.gif




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山頂部の広い火口原に出れば、もう山頂は近い。

山頂部は凹凸が激しく、ピークへは一旦下り、ハイカーで賑わう岩だらけのトレイルを登り返す。 042.gif




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登山口から、避難小屋での大休憩も含めて5時間30分、やっと日光白根山(2,578m)山頂に着いた! 066.gif 山頂は360度の展望だ。072.gif




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北方向には燧ヶ岳をはじめ尾瀬周辺の山々が一望できる。




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ズームで燧ヶ岳を見れば、柴安嵓(しばやすぐら)と俎嵓(まないたぐら)の双耳峰が見てとれる。

それに、山頂への最短ルートであるナデッ窪ルートの残雪がはっきりとわかる。

そういえば、昨年の7月にナデッ窪ルートを登ったが、上部ルンゼには依然として雪が残っていたな~。 039.gif




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北西の遠方には上越の山々が白い山肌を見せている。




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東方向には五色沼を挟み、金精山方面への稜線が続いている。




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Wow! ザックからこんな可愛いワンちゃんが寝ぬそうな顔をだしている。 005.gif 043.gif

おにいさ~ん、これは反則ですよ~。

こんな可愛い子が一緒なら、私はもうメロメロですよ~。またこの子に会いたいワン! 016.gif




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名残惜しいワンちゃんと、名残惜しい景色に別れを告げて下山にかかろう。

山頂部の火口原に戻り、小さな奥白根神社がある南峰を通り、南へ続くトレイルに進む。

西方向には存在感のある上州武尊山が、その雄大な尾根の翼を広げている。 072.gif

余談だが、1ヵ月後に、私はこの上州武尊山で死にそうなくらい辛いめにあった! 008.gif




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富士山の砂走りを思わせる、砂礫の斜面を駆け下る。




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砂礫帯が終ると、立ち枯れの白い樹木が印象的な尾根の一角に至る。




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ここから、トレイルは北西に向かって白根山の山腹を大きく巻いて行く。

眼下には、ゴールとなる日光白根山ロープウェイの山頂駅が、大自然の森の中に不自然な人工都市のごとくぽっかりと浮かんでいる。




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山頂駅を目指し、大きなボルダーの基部を巻き、雪で根元が曲がったダケカンバの森を抜ける。




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途中、広い沢をトラバースする辺りは “地獄ナギ” と言われる場所で、山側には切り立った岩壁が見える。

周辺はたくさんの高山植物が生茂り、名前とは裏腹のラブリーなトレイルの一部である。 072.gif




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自然林から、やがて針葉樹林の森に変わると、雪がたくさん残る傾斜のきついトレイルとなるので、足を滑らせないように慎重に降る。 008.gif

山頂から約1時間ほど下った辺りで、 “七色平” への分岐に着く。

下山路からは外れるが、0.2kmほどなので寄ってみることにした。 071.gif




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樹林帯の中の残雪のトレイルを北に行くと、樹林が開けた平地に避難小屋は現れる。




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避難小屋のすぐ横が七色平だ。

ここは鹿の食圧で被害を受けた高層湿原植物の自然回復のために電気柵が設置されている。

本当かどうか、さわってみようかな? 039.gif

ちょっとシビレてみたい気分だけど・・やっぱ止めよう。 037.gif

以前、決死の思いで電気柵をさわったが、痛くもかゆくもなかったことがある。おバカな私。→ “隠れ家のようなユニークな滝  Black Star Canyon Falls in Santa Ana Mountains




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七色平の分岐に戻り、山頂駅へのトレイルを進む。

まだまだ残雪の多いトレイルを行くと、右の岩の上に小さな石仏が現れる。

石仏を過ぎると雪が消えて歩きやすくなる。 070.gif




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緩やかな樹林帯を行くと、右手に “不動岩” という岩壁がある。

その前を通り過ぎた先で自然散策路の路と合流し、急に路巾が広くなる。




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あとは、自然散策路を15分も歩けばシラネアオイが植栽されている日光白根山ロープウェイ山頂駅に着く。駅の東側の山腹には驚くほど多くのシラネアオイが栽培されている。とっても綺麗だけど山でひっそり咲くイメージとは程遠い。山頂駅の前の植物庭園には白いシラネアオイもあった。 056.gif




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駅前からみる白根山は、何だか妙高山に似ている。

確か妙高山も見る角度によってはピークが3つに見えたよね?




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駅前には足湯もあるので、ハイキングで疲れた足を癒してから山を下りてもいいね。

ロープウェイの下りの最終は16:30なので時間に余裕をもって下山したい。

日光白根山ロープウェイは、標高差600mを15分の乗車で、私たちを麓まで運んでくれる。

降下中に右手には、菅沼(すげぬま)と丸沼(まるぬま)が見える。

ちなみに、菅沼は清水沼、弁天沼、北岐沼のくびれた3湖の総称だ。全国有数の透明度を誇り、北岐沼が最も深く約63mで、藍色の美しい水をたたえている。




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今回のルートは、北側の菅沼から入山し、白根山の基部を東側から巻いて、南側にある避難小屋へ行き、そこから南東斜面の尾根を登り山頂にいたる。下山は山頂から南西に向かい、北西に位置するケーブルカー乗り場まで降りるという、ほぼ4分の3周コースだ。しっかり概念を頭にいれて歩かないと自分の向かっている方向が分からなくなる。 039.gif

訪れる価値のある美しい2つの火山湖を巡り、山頂からの360度の展望を楽しめる文句のないルートだ。
下山も比較的ゆるやかな下り坂でケーブルカー乗り場まで降りれるので膝の弱いハイカーには有難い。
シラネアオイで有名な山だが、6月に見るミネザクラは思わぬ感動を私にくれた。 049.gif
日本の国立公園も、なかなか良いなと感じたトレイルだ。
久しぶりに、また行きたいと思える山に出会えてハッピーな1日だった。

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
行程距離: 約10km(菅沼登山口‐弥陀ヶ池‐五色沼‐避難小屋‐日光白根山‐七色平‐ロープウェイ山頂駅)
標高差: 約850m
実動時間: 約7.5時間 (休憩込み、ロープウェイ待ち時間、乗車時間は入っていない)

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by dream8sue | 2015-06-07 15:45 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)