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日光市足尾町/足尾から紅葉の社山南稜を登る     Shazan in Nikkō,Tochigi

Thursday, October 15, 2015
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いつか訪れてみたいと思っていた奥日光の社山に、まさか足尾町からのバリエーションルートで登ることになるとは! 003.gif

社山は、奥日光の中禅寺湖の南岸に位置する1,827mの地味な稜線の1座である。男体山、白根山などの奥日光のスターに比べて陰が薄い存在であるが、そこからの展望は一級品である。 072.gif

しかし、足尾から社山の南稜を登って阿世潟峠から戻るこの行程は長く(約15km、沿面距離20km)、日の短い秋にはいささか厳しいコースである。 042.gif




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<マイカーの場合> 登山の起点である、足尾の銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)へは、群馬県みどり市経由で国道122号線を日光方面に走る。足尾町の田元交差点で左折し県道250号に入り北に3.5kmほど走れば左に足尾砂防ダムがみえてくる。そこをエアピンカーブで下っていけば銅親水公園のパーキングに着く。

<公共機関の場合> わたらせ渓谷鐵道、間藤駅から徒歩となるが、電車は1時間に1本程度なのであらかじめ時刻確認が必要だ。 034.gif

銅親水公園(写真左)には足尾銅山の歴史を紹介した資料館や環境学習センターなどがある。

パーキングから久蔵川に沿って北に車道を歩くと、ゲート(写真右)がある。
昔、松木渓谷にアイスクライミングでよく通ったが、ダートの道を松木渓谷の中ほどまで車で入った記憶がある。今はこんな手前で一般車両は完全に入れなくなっているんだね。 013.gif




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車道は、松木渓谷への道を左に分けると舗装道路から未舗装の道になる。広場のような空地を過ぎ、さらに行くと九蔵川に下降するもの(安蘇沢林道/写真左の道)と、九蔵川をさらに北に進むものと分かれる。 039.gif

地形図から判断すると、左の道の先で九蔵川と安蘇沢が合流していて、その2つの川を社山南稜が分けている。つまり南稜の末端から取りつくなら左の道を行ことになるが、それではかなりの藪漕ぎを強いられる。ここは九蔵川を渡らずに右の道に進み上流へ向かう。  070.gif




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九蔵川の左岸(川下に向かって左)を行くと、川の対岸に特徴的な岩塊が見えてくる。




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社山の南稜は国土地理院の地形図や昭文社の登山地図に記載は無い。取付き探しが最大のポイントとなる。 046.gif 034.gif

パーキングから林道を1時間弱歩いて、久蔵川を渡ったところに茂みに覆われた路?らしきところがある。木に赤テープがあったので、そこから藪漕ぎとなる。




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秋はススキの群落となっている支尾根を地形図の1,182mの主稜線上のピークを目指して、ひたすら藪を漕ぐ。始めは背丈以上ある成長したススキが生えた急斜面で面食らう。鹿の尿や糞と思われる悪臭もあるが、惑わされずにとにかく藪を漕ぐ。 021.gif 070.gif




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この支尾根が意外と長く感じられる。所々から展望が覗き、歩いてきた九蔵川下流の景色を見ながら息を整える。 042.gif




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藪を漕ぐこと約2時間弱、ようやく南稜の1,182mピークにたどり着く。ひと休みしながら、身体にくっついた藪漕ぎの植物を取り除く。 042.gif 063.gif




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南稜に上ってしまえば、後はひたすら稜線を北に登るだけだ。始めはススキの生えるマツ林を行くが、次第に視界が開けトレイルもはっきりしてくる。

右側には、九蔵川の谷を挟み、赤倉山から半月山へつづく尾根が見渡せる。 072.gif




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進行方向の尾根には、ダケカンバの紅葉と白い幹が美しい。 072.gif




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左下に安蘇沢を見て、さらにその左奥には松木渓谷のジャンダルムが頭を覗かせている。 072.gif




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南稜を北に進むにつれ、自然林の紅葉が鮮やかになる。 072.gif 060.gif




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ダケカンバがすらっと伸びて青空に映えている。 072.gif




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1,182mピークから2時間弱、前方に社山のたおやかな峰が見えてくる。 060.gif




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あたりはササ原とダケカンバ、ミズナラなどの自然林となる。




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やがて安蘇沢側が荒涼とした山肌を現す。足元から崩落した斜面が一気に沢へ落ち込んでいる。




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崩落地を過ぎ、さらに登ると段々と稜線の風景になってくる。左手の山は大平山かな?




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ナナカマドの実が真っ赤に熟している。




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そして、社山への最後の登りが始まる。




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この周辺はツツジの木が多く、見事な紅葉だ。 005.gif 072.gif




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今年の “燃える秋体験” は、社山で体感することになったな~ 043.gif




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ササ原の草原を登り岩場を通過する。ここまでもすごく長かったが、近そうに見えて遠い社山ピークだ。 042.gif




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ようやく傾斜が緩くなってくれば、山頂まであと少しだ。 042.gif




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北東方面に目をやるとスカイラインには日光白根山から錫ケ岳へと続く白錫尾根が姿を現す。 072.gif

手前には社山から続く黒檜岳への稜線が穏やかに伸びている。今度は春シーズンに中禅寺湖畔から黒檜岳方面に歩いてみたいな~。 045.gif




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スタートから約7時間、ようやく社山(1,827m)山頂に到着。 042.gif 山頂付近はコメツガの林なので、男体山や中禅寺湖は見えないが、長かった南稜や足尾方面の眺めは最高だ。




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そして、社山から東の阿世潟峠までは約1,3kmの稜線で、北側に男体山と中禅寺湖が臨める素晴らしいトレイルだ。

写真の山は、右から男体山、太郎山、山王帽子山。これほど絵になる光景は、さすが国立公園だ。日本の絶景は日本の財産だね。 072.gif 049.gif




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紅葉と青い湖のコントラストが綺麗だ。 072.gif




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稜線を挟んで、南側の斜面の紅葉もいい感じ。 060.gif




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男体山と中禅寺湖を左に見ながらダケカンバの生える急なトレイルを降る。 071.gif




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眼下の中禅寺湖畔、八町出島に西日が当たっている。 072.gif




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まさに紅葉最盛期で右も左も前も後ろも、どこを見てもAmazing! 072.gif 進行方向の先に見えるのは半月山だ。




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半月山から連なる赤倉山方面への山並みが、黄金色に輝くカラマツの林のバックに浮かんでいる。 072.gif




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西に傾きだした太陽が、ススキの穂をスポットライトのように照らしていた。 043.gif




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カラマツとススキ。綺麗~・・・だけど何だか物悲しい気持ちになるのは私だけ? 037.gif




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疲れた身体には、意外と長かった1.3km。

ようやく降りたった阿世潟峠。

ゆっくり休みたいところであるが、足尾町への下降も長い道のりなので先を急ぐ。




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この光輝く紅葉が見るれのもこのポイントが最後だ。阿世潟峠から右に曲がり長手沢の谷に下っていけばもう陽は差さない。




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阿世潟峠から足尾に下る路(登山マップに記載なし)は、利根倉沢を徒渉するくらいまで倒木や石がゴロゴロした歩きづらい路だ。 008.gif




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トレイルは、野菊の咲く尾根の山腹から、やがて長手沢の左岸に沿って降る。

荒れたトレイルには道標は無いが、赤と黄色のプレート(写真右)が所々に設置されているので、確認しながら進もう。 034.gif




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沢筋にはツタ類の大きな葉が紅いカーテンのように垂れ下がっていた。




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長手沢と利根倉沢の合流地点で徒渉が始まる。長手沢の右岸に渡り、沢に沿って下流へ進む。




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そして堤防を左に見て、堤防の下流で再度、左岸へ渡れば林道(久蔵沢林道)に出る。

徒渉ポイントには、誰かが書いた道案内の石が置いてあった。




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林道から見た対岸の山の紅葉が、薄暗い光の中でモコモコした山容を作り出していてユニークだ。 072.gif

長手沢はやがて大きな流れとなり久蔵川となる。




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久蔵沢林道は、想像していたものとは違い、荒れに荒れて今まさに自然に返ろうとしていた。 005.gif

落石で埋められた林道は石だらけで実に歩きづらい。場所によっては太い樹木が生えて林道なのか判らなくなっている。カーブミラーだけが、ここが林道であったことを示している。 002.gif

林道は何度もカーブを繰り返し思った以上に長く感じる。 042.gif

南稜取付き手前で何度も川を渡り返す。川の中ほどで壊れている鉄板橋や、橋の無い河原の徒渉などもあるので、ただの林道歩きだと思うと痛い目にあう。 008.gif

林道歩きは、パーキングまで通常なら2時間ちょっとくらいだが、私達は途中で日没をむかえてしまった。ヘッドライトでの下降でルートを見失ったりしてだいぶ時間をロスしてしまい3時間くらいかかった。 008.gif
秋シーズンに行くなら、時間に余裕を持って朝早くに出発したほうが良いだろう。 034.gif




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社山南稜は南稜と呼ぶより、南尾根と言ったほうが妥当な広い尾根だ。

下部の藪漕ぎはdemandingであるが、登るにつれ美しい自然林と眺望が待っている。 045.gif

バリエーションルートと行っても、地形が複雑な西上州などに比べれば、ルートファインディングはさほど難しくは無い。が、登りも降りもハードな健脚向きなので、体力と持久力が要求される。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け

行程距離: 約15km(銅親水公園‐南稜支尾根取付き‐南稜1,182mピーク‐社山‐阿世潟峠‐久蔵沢林道‐銅親水公園)

標高差: 約1,130m

実動時間: 約12時間 (休憩、日没によるタイムロス込み)


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by dream8sue | 2015-10-15 06:51 | 栃木県エリア | Trackback | Comments(0)