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戸隠連峰の最高峰 高妻山を登る     Mount Takatsuma in Myōkō-Togakushi Renzan National Park

Monday, July 17, 2017
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2014年10月に戸隠表山を縦走した時に見た高妻山に惚れた。 それまで高妻山なんて存在さえ知らなかった。 別名 “戸隠富士” と言われるだけあって、見る角度によっては実に美しい山容の山である。 しかし、高低差も大きく結構ハードな山登りを強いられる。 戸隠キャンプ場から一不動避難小屋を経て山頂へ至り、下山では途中の六弥勒から弥勒尾根新道を降る。




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<マイカーの場合>
上信越自動車を長野ICでおり、長野市街を北に走る。 
善行寺の西側から飯縄山の南西のすそ野を巻くように県道506号線で戸隠神社方面へ向かう。 
戸隠神社(中社)から戸隠キャンプ場までは約4km程(県道36号線)である。 
パーキング(無料)は、キャンプ場受付の建物がある県道沿いにある。
長野ICから約1時間弱である。

前方(北東方向)に戸隠連山を見ながら広大なキャンプ場を通りぬけて、戸隠牧場の敷地に入る。 
道標に従って牧場の中を北西に進む。




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牧場の草原には、この時期はウツボグサが至る所で咲いている。 牧場なので主役は牛たちだ。 牛たちが“通行料を払え”とばかりにトレイル上に立ちはだかる。 “も~ そんなこと言わないで通してね” ということで交渉成立。 ( ◠‿◠ )クスクス




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牧場の中に生える大木のひとつにサワグルミの木がある。 カンザシのような実?をつけてユニークだ。 クルミと名が付いているが食用にはならない。 




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無事に牧場を抜けると、いよいよ森へ入るゲートがある。 




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森の中をしばらく行き大洞沢の左岸(川下の向いて左)へ渡る。 水辺にはサンカヨウが青紫色の実を付けている。 この実は可食できて甘いらしい。 知らなかった!




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やがて、今度は右岸への渡渉ポイントに着く。 以前(2014年)来た時は、ここには立派な大木が立っていたが現在は倒れている。 沢筋なので台風などの増水時に根が耐えられなかったのだろう。 この倒木の下をくぐって右岸へ渡る。




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右岸に渡ってすぐの所にとてもユニークな花ショウキランを発見。 初めてこの花を見たのは長野県の北東に位置するカヤの平だった。 → “上信越 カヤの平高原 ブナ林に眠る2つの湿原    Kayanodaira in Jōshin'etsu-kōgen National Park” 





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荒れたトレイルを沢筋に沿って登って行くと、やがてクサリのセットされた滑滝が現れる。 滑滝の右壁を慎重に登り滝上へ。




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滑滝からさらに登ると “帯岩” のバンドトラバースとなる。 クサリはあるが、右側が切れているので足元に注意が必要だ。




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そのトラバースの岩壁にはイワギボウシやクルマユリなどが咲いている。 写真を撮るときや濡れているときは特に気をつけよう。




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帯岩のトラバースの先には、不動滝の落口があり3mくらいの垂壁越えとなる。 ここは足場が悪くクサリ頼りになるので緊張する。 




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垂壁をこなし滝上に上がり沢筋を “氷清水(一杯清水)” の水場まで詰める。 
この沢筋はオオバミゾホオズキの群生地となっていた。 
氷清水で十分に水を補給して、高妻山の登行に備えよう。





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水のあるルートには花も多い。 私の好きなミヤマカラマツ(写真左)と、よく似たモミジカラマツ(写真右)も咲いていた。 水場から “一不動避難小屋” まではすぐである。  




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戸隠牧場から約2時間で一不動避難小屋へ到着。 ここから表山縦走路(左の戸隠山への稜線)とは反対に右(北)へ進む。   



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避難小屋から高妻山までは信仰の山らしく “一不動” から “十阿弥陀” の石仏や石祠が置かれている。 




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樹林帯の急登を登り “二釈迦” を過ぎると、戸隠集落を挟み対岸には飯縄山(飯綱山)がよく見えるようになる。
飯縄山は戸隠エリアの中では危険な場所も無く、秋の紅葉が実に素晴らしい山なので初級者にはお勧めだ。 → “秋の飯縄山は黄金の惑星    Mount Iizuna in Myōkō Togakushi renzan National Park”




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倒木につぶされた “三文殊” を過ぎ、 “四普賢” あたりにさしかかると、トレイルの右側(東)が深い谷に切れ落ちている。  この辺りはニッコウキスゲなどのお花畑である。 残念ながら花期は終わっていたがキバナノアツモリソウ(ラン科)というレアな植物も生えている。 




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そして昔、山小屋が建っていたという小高い台地の “五地蔵” に着く。 その先を少し行ったところが五地蔵山(1998m)である。  




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五地蔵山から程なくして、2つの石祠が置かれている “六弥勒” に着く。 周辺はハクサンシャクナゲが満開だった。




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五地蔵岳から北西方向へ2、3の小ピークを越えて八丁ダルミの鞍部まで行く。




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トレイル脇に “七薬師” “八観音”などの石祠を見ながらアップダウンをこなすと、だんだんと高妻山の輪郭が見えてくる。 




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高妻山の肩越しに見える北アルプスをズームアップして見れば、今年はアルプスにも残雪が多いようだ。




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やがて高妻山がクリアーに見える “九勢至” に着く。 近そうに見えるのだが・・・とんでもなかった!




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九勢至の先から尾根を直線的にぐんぐん登るようになるのだが、頂稜まで高低差300mもあり、この間が一番辛いセクションであった。




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左側には谷を挟んで戸隠山から西岳への稜線が続いている。 → “戸隠連山 P1尾根から西岳を登り八方睨への縦走路    Nishidake in Myōkō Togakushi renzan NP”




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頂稜に近くなると岩場やフィックスロープの張られた急坂となる。 この辺りが最後の頑張りどころである。




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まだかまだかと思いながら一歩ずつ高度を上げて行けば、ようやく傾斜が緩やかになり明るい頂稜である。  ヨツバシオガマ(写真左)やトガクシコゴメグサ?(写真右)などの高山植物が目につくようになる。 




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そして大きな御鏡が立つ“十阿弥陀”から100mほど足場の悪い岩稜帯を行けば山頂である。




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岩稜の右側(東側)へ落ちている谷が氷沢(ひょうざわ)で、ミヤマダイコンソウが沢からの涼しい風にイエローの花弁を揺らしていた。 




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岩にへばりつくようにチシマギキョウも咲いている。 よく見ると花に白い毛が生えている。 似た花のイワギキョウには毛が生えていないらしい。




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キャンプ場を出発してから約5時間30分で高妻山(2353m)の山頂に到着。 きつかった~! O(*≧д≦)oフー!!  山頂からは、雲の切れ間に北アルプスから上信国境の山々が見る。 ツマトリソウが咲く山頂で1時間ほどランチタイムを楽しむ。




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北側には妙高連山が見える。 下山中に雲が切れて、火打山が青空にくっきりと残雪の頂を見せてくれた。




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下山路は、六弥勒のピークまで往路を戻る。
九勢至までの急坂では過去に事故も発生しているので下降は要注意だ。
山頂から2時間弱で六弥勒に着く。
六弥勒からは東側の弥勒尾根新道を降る
この弥勒尾根新道は、2012年に長野市が正式に森林管理署より借受け、元々利用されていた作業路を六弥勒まで整備したものらしい。




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弥勒尾根新道を降りだしてすぐにミヤマママコナの群生が目につく。 一不動から六弥勒周辺はこの花が多く自生している。 




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勒尾根新道は、一不動経由のトレイルに比べ危険個所などは少ないが、上部はササの根が多く、降雨後はとても滑り易い。




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悪路をしばらく降ると、林相がとても美しいブナ林となる。 



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足元に落ちていたブナの小枝に実がついていた。 ブナの実を見たのは初めてかも?  長い下降に膝が痛くなる。 そんな時はギンリョウソウやツクバネソウ、アリドオシなどのブナ林にひっそりと咲く花を愛でながら膝休めする。




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六弥勒(弥勒尾根新道分岐)から1時間強の下りで小沢につく。 火照った身体には嬉しい水場である。 頭から水をかぶりクールダウン。 いや~蒸し暑い山行だった。 小沢を渡渉すれば、そこは戸隠牧場である。 牧場の作業道を右方向(南西方向)へ進み、往路の一不動ルートのゲートの前を通りキャンプ場へ戻る。
ハイキングのグレードは中級者なら問題ないと思われるが、とにかく体力と持久力の必要な疲れるトレイルである。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約14km/ 所要時間:約10時間(戸隠牧場 5:00‐第一不動避難小屋7:00/7:15‐五地蔵 8:15‐六弥勒‐九勢至- 高妻山10:30/11:30‐六弥勒13:10/13:20-弥勒尾根新道‐戸隠牧場15:00)
標高差: 約1200m 

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by dream8sue | 2017-07-17 11:34 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)

戸隠表山は登山のおもちゃ箱    Mount Togakushi in Myōkō Togakushi renzan National Park

Thursday, October 16, 2014
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1泊2日の信州ハイキングの2日目は以前から確認ハイキング?したいと思っていた戸隠山だ。何故、確認ハイキングかというと、昔、残雪期の4月に確かに蟻ノ塔渡を登っているのだが、アプローチや蟻ノ塔渡に至るまでの岩稜ルートの記憶がほとんど無いからだ。それに秋の戸隠の美しさには定評があり、一度歩いてみたかった。 045.gif




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前日、飯縄山を登り中社に宿をとった私は、朝食前に近くの “小鳥ヶ池” を散歩した。 070.gif
戸隠神社周辺には小鳥ヶ池の他にも “みどりが池” や “鏡池” などの湖池がある。
新緑や紅葉の頃に湖面に映る木立の美しさはピカイチなので是非ハイキングの途中で立ち寄りたいスポットだ。 049.gif

戸隠山へのアクセスは前日の飯縄山ハイキングを参照してください。→ “上信越 秋の飯縄山は黄金の惑星  Mount Iizuna in Jōshin'etsu-kōgen National Park”





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通常、戸隠山へのアプローチは戸隠神社の奥社参道入口からであるが、私は鏡池経由で行くことにした。
宿を1時間早くチェックアウトして鏡池まで歩く。
時間の無い人は鏡池までは舗装道路なのでタクシー利用も可能だ。
鏡池の堤防にはすでにたくさんのカメラマンが陣取っていた。 005.gif




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It did not shine yet on the surface of the lake of Kagamiike. Photographers were waiting patiently for hitting sun on the surface of the lake. I took the photo quickly since I did not have time for waiting sunshine.

鏡池の湖面にはまだ陽が当たっていない。カメラマン達は湖面に陽が当たるのを辛抱強く待っている。 058.gif ハイカーの私は時間がないので、立ち去りがたい思いを振り切って先を急いだ。




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鏡池から戸隠山登山口までは森林植物園を横切り、戸隠神社奥社に続く参道の途中にある髄神門に出る。
鏡池に流れ込む水源に沿って北に向かう。すぐに天命稲荷の境内に出るので、そこを右(北東)に進めばおのずと森林植物園に入って行く。070.gif




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森林植物園は71万㎡という広大な自然公園で、野鳥の森と言われるほど数多くの野鳥が棲息している。朝の凛とした空気の中を歩いていくと、私の足音に一斉に野鳥が飛び立ち、辺りを旋回してまた近くの木立に戻ってくる。もうそれだけで野鳥とお友達気分になれ何か徳をした気分だ。 060.gif 035.gif ルンルン気分で歩く遊歩道には、こんな倒木による破壊もある。 これも大自然だからこそのありさまである。005.gif




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鏡池から20分強で戸隠神社参道の赤門と呼ばれる隋神門に着く。ここから杉並木を戸隠神社奥社まで入る。天を貫くような杉の巨木(樹齢約400年というクマスギ)が山岳信仰の歴史を感じさせる。 005.gif




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杉並木が切れて石段を登りきったところに、戸隠神社奥社が迫る岩壁に守られるように建っている。 頭上に見えている、いくつもの鋭角な岩峰をもつ岩場が戸隠表山の縦走路だ。




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奥社拝殿の少し手前の社務所脇に表山一般ルートの登山口がある。登山ポストも記入用紙も設置されているので必ず入山届を提出して行こう。 034.gif
戸隠山は北ア、中ア、八ヶ岳、南アに比べて圧倒的に墜落死が多い。 025.gif “あなたの生命はあなた自身が守ってください” という案内板の文言が印象に残る。




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トレイルは社務所背後の急な尾根に続いている。




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いきなり物凄い急登だ。 042.gif けれど広葉樹の見事な紅葉と相まって気分は上々だ。 072.gif 060.gif




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急登をこなし、平らな狭い尾根に出る。そのまま尾根を進むといよいよ鎖場の始まりだ。 017.gif




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短い鎖場をこなすと、すぐに巨大な岩壁に突き当たる。そこが “五十間長屋” と呼ばれる場所だ。 009.gif




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五十間長屋には石仏が置かれ、修験者がなにやら呪文を?あげていた。 013.gif
私も含め、戸隠ハイカーは信仰に関わりなく、また山岳信仰の歴史に興味が無くて登る人が大部分だろう。だが、戸隠は信仰で開かれた山であることは事実であり、遺跡が所々で顔を覗かせている。 034.gif




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五十間長屋の岩壁を左に回り込むように進むと、下部がえぐれた “百間長屋” の岩場に出る。岩場の張り出しの下をくぐるようになおも左上する。 071.gif




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修験者修行の場所と言われる10mの垂壁 “西窟” の下を通過すると、トレイルは右に回り込むようになり、クーロワール状の岩壁に突き当たる。
はじめに直登してから右にトラバースし、クーロワールを更に右上する。これが意外と怖い! 008.gif
“え~!ここで間違いないよね~?” と言う私の問いに、後続の赤い帽子の単独者が “間違いないです。ここしかルートは無いです” と自信満々に答える。 004.gif




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何とか “天狗の露路” といわれるコルに登った私の後を赤い帽子の単独者がフォローしてくる。自信満々に言った割には私以上にビビっている様子。 037.gif この傾斜だから無理もない。久しぶりの岩登りは怖いよね~。008.gif




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その後も泥まじりの岩場30m、10mの鎖場など、両側の切れたリッジ通しに進む。




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リッジ上からは左の不動沢を挟んで本院岳(2,030m)をはじめ西岳のアルペン的風貌が望まれる。こんな風景を見せられてはテンションも上りまくる。胸キュンキュンだね。016.gif 060.gif




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小さな岩場をいくつか越すと “胸突き岩” の難所となる。斜度70度、15mの鎖場だ。上部は3mほど右へトラバースする。




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赤い帽子の単独者もしっかりフォローしてくる。




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胸突き岩を登り切ると、いよいよ目指す稜線、八方睨が眼前に現れる。だか、安心するのはまだ早い、最後の難関、“蟻ノ塔渡” から “剣の刃渡” の超ナイフエッジが待っている。
しかし、必要以上に心配することはない。右下のバンド(エスケープルート)から巻く事も可能で、先行パーティーはこのエスケープルートから蟻ノ塔渡を越えようとしている。




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さて、私の番だ!当然ナイフエッジを平均台歩きのように直進する。 不動沢側(西側)は200m以上も切れ落ちている。 025.gif 蟻ノ塔渡20mはトントンと渡れた。が、最後の5mの剣の刃渡は、下り気味で50cmも無いかと思えるくらい狭い! “怖ッ!、無理無理!008.gif” と言うことで最後は四足歩行でした。 003.gif




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蟻ノ塔渡から左に目をやれば、西岳から落ちているダイレクト尾根、P1尾根辺りの岩稜が見てとれる。“なんじゃこの複雑な地形は!” 005.gif
冬季登攀というと剣岳や穂高岳の岩場を連想するが、戸隠山は中級山岳ならではの難しい要素が詰まった山だ。夏はブッシュや草付が多くぱっとしないが、冬になるとその姿が一変する。ブッシュがすさまじいばかりのキノコ雪になり、草付きはいやらしいベルグラをまとい氷化する。そして雪もつけない黒々とした岩壁が立ちはだかる。
その昔、冬季登攀をしていた頃の私が抱いた戸隠山へのイメージは、そんな地味だが厄介な存在の山だった。そして私が冬の戸隠に足を踏み入れることは無かった。残雪期の蟻ノ塔渡で終っている。 002.gif




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なんて・・蟻ノ塔渡を歩きながら過去の苦い思い出がよぎる。 021.gif 振り返れば前日に登った飯縄山が赤城山(群馬県)のように広いすそ野を広げて横たわっていた。 072.gif




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ルート核心部の蟻ノ塔渡、剣の刃渡をこなせば、八方睨までは一投足である。 最後のチムニー状の岩場を登れば平らな八方睨山頂に着く。 070.gif




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ふと下を見れば、赤い帽子の単独者は何を血迷ったのか、エスケープルートでも無く、リッジを歩くでもなく、リッジの東側壁をトラバースしているではないか!見ているこっちの方がハラハラしちゃう。 “おーい、落ちるなよ!” 025.gif




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戸隠神社奥社の登山口から2時間(宿を出てから4時間)で八方睨山頂に到着。 066.gif ここは360度の展望が楽しめる。 072.gif
戸隠連峰は南から西岳、表山、裏山という3エリアに大別される。表山はこの八方睨から北の一不動、五地蔵山までを言う。 034.gif




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そして、この八方睨から西に延びる稜線が本院岳、西岳の熟達者向けのトレイルだ。西岳の後方には白馬連峰が見える。 072.gif




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北には裏山と呼ばれるエリアの、そして戸隠連峰の盟主、高妻山(2,353m)から乙妻山(2,318m) がどっしりとした山容で鎮座している。他の2000mの山々に比べ位置的に目に付きづらく、私はこの高妻山の存在はまったく知らなかった。 046.gif
高妻山は裏山という地元の呼称には気の毒なほど立派な山だ。戸隠連峰の最高峰とは言っても、ひと際高く聳えるその姿は、まるで単独峰のようである。 072.gif 049.gif




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八方睨山頂でゆっくりランチを楽しんだら、尾根伝いに北に向かう表山の縦走路に取りかかろう。ここから先は岩場や鎖場は無いが、東面は稜線から一気に切れ落ちた大懸崖をなしているので気を抜かずに行こう。034.gif
歩き出してすぐに、先ほど歩いた蟻ノ塔渡を横から見ることが出来る。




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八方睨から10分程度で戸隠山(1,904m)のピークに着く。右後ろには夏に登った黒姫山の美しい山並みが見える。左の富士山形のピークが小黒姫山だ。 072.gif




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東面の彩り鮮やかな樹林帯の中に、参道の杉並木が真っ直ぐ東に伸びているのが分かるだろうか。 034.gif




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縦走路の東面には威圧的な岩峰が現れ、滑り台のように大きく切れ落ちたスラブが紅葉の森まで続いている。 005.gif




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表山全体と言ってよいほど、写真右端のオオバイワカガミが群生している。こんなにイワカガミが多いとは思わなかった。開花時期のこのトレイルも見事だろうなぁ~。 056.gif 043.gif




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八方睨からいくつもの小ピークを登降すること1時間半、そろそろ一休みしたいなぁと思った所に “九頭龍山(1,883m)” が現れる。




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九頭龍山周辺から見える高妻山はますます気品高く、大きく迫ってくる。カッコいい~! 004.gif 016.gif




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九頭龍山から約1時間の降りで一不動のコルに着く。ここにはブロック造りのしっかりした避難小屋がある。15人くらい収容可能でいざという時や、表山から裏山へ縦走する場合などに便利だ。水場は下山路である大洞沢へ10分も降れば一杯清水という水場がある。




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下山路は一不動のコルから右に折れ、東側の大洞沢の源頭へ向かって進む。 一不動周辺からみた五地蔵山東面の紅葉が疲れた身体に元気をくれる。Amazing! 066.gif 072.gif 072.gif




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大洞沢に沿って付いたトレイルは、路というより沢そのものである。水量が多い時期などは靴を濡らすことになるだろう。降りだして20分くらいで不動滝の上に出る。 057.gif




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不動滝は見るには美しい滝だが、さすがにこの滝を真っ直ぐ降りることはできない。 072.gif




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滝の落口から3mくらいのスタンスの乏しい垂直の岩を鎖を頼りに降りて、さらに右の岩壁(右岸)を大きくトラバースする。スリップに注意して慎重に通過しよう。 034.gif




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不動滝の下にも15mくらいの鎖の付いた滝がある。 034.gif




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沢沿いにどんどん降ると、眼下に戸隠牧場が見えてくる。あそこがフィナーレだ!




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トレイルは大洞沢を左岸に渡り返し、沢から離れ緩やかになる。紅く染まった広葉樹林帯を少し行けはおのずと戸隠牧場に入って行く。 070.gif




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戸隠牧場は広々として周囲の眺めもよく、とても気持ちの良いところだ。牧場の背景には表山の屏風を連ねたような懸崖が聳え、前面には飯縄山や黒姫山の山すそが広がっている。一気に緊張感が解け、牛が草を食むのを見ながらのんびりと牧場の中を行く。牧場入口から10分も行けば戸隠キャンプ場のバス停に着く。 066.gif




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紅葉を映す美しい湖池から始まり、歴史を感じさせる参道、エキサイティングな岩登り、展望のよい縦走路、最後はまさかの沢下り。まるで登山のおもちゃ箱の中で遊んだ1日だった。 060.gif 043.gif
いつか私の体力が戻ったら、今度は高妻山か、西岳の縦走をしてみたいな。冬季登攀は出来なかったけど、気になる存在の山、戸隠を今度はハイキングで歩いてみたい。

私のこのトレイルへの評価:5★ 上級者向け
行程距離:約10km(中社‐鏡池‐隋神門‐戸隠神社奥社‐八方睨‐戸隠山‐九頭龍山‐一不動‐戸隠牧場‐戸隠キャンプ場バス停)
高低差:約700m 行動時間:約9時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-10-16 07:45 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(2)