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尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る     Ozenuma in Oze National Park

Saturday, August 30, 2014 (The second half)
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前半で大清水から尾瀬沼湖畔をたどり、後半はいいよ大江川湿原から小淵沢田代の2つの湿原めぐり、そして小淵沢(ニゴリ沢)を下降し、奥鬼怒林道(中ノ岐林道)から大清水に戻るという下山路だ。 070.gif 尾瀬の人混みや喧騒が嫌いで、一人で静かに歩きたいハイカーにはお勧めのトレイルだ。 049.gif
大清水から尾瀬沼湖畔のハイキングは →尾瀬 イワショウブ咲く過ぎ行く夏の尾瀬沼   Ozenuma in Oze National Park  でチェックしてください。




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沼尻方面から来ると、大江湿原のシンボルともいえる3本カラマツの側を通り左(北)に進む。ちなみに右(南)に少し行けは尾瀬沼ビジターセンターがあるので時間が有れば立ち寄ると良いだろう。 049.gif




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大江湿原は尾瀬沼の北東に位置し、尾瀬沼周辺の湿原の中では最大級の面積である。中央に大江川が流れ尾瀬沼に注ぎ込んでいる。南北に長く、南は尾瀬沼、北は福島側の入山口のひとつである沼山峠方面に向かっている。




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白樺林を右手に見ながら大江湿原に入ると、ナナカマドが他の樹木に先駆けて紅葉を始めていた。 072.gif




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大江湿原は夏はニッコウキスゲの群落地として有名だが、この時季はイワショウブ、オゼミズギク、アザミ、アキノキリンソウなど、たくさんの植物が “ようこそ、大江湿原へ” と言わんばかりに咲き乱れて熱烈歓迎してくれる。 056.gif 056.gif 056.gif
多くの植物の中でも、お惣菜の名前みたいなゴマナ 041.gif や、特大ブラシのようなサラシナショウマといった背の高い花が目立つ。 005.gif




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中には人の背丈ほどある見事なトリカブトも咲いている。 056.gif




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大江湿原を北に向かい大江川を渡ると、左に派生する木道がある。その先には親子三代に及び尾瀬の自然を守る運動に貢献した平野家の墓がある。初代は“長蔵小屋”の名で知られるいる平野長蔵氏。ちなみに燧ケ岳にある石祠は長蔵氏が19歳の時に担ぎ上げたものだ。2代目も “長英新道” などの名が残っている平野長英氏。私が驚いたのは3代目の平野長靖氏は36歳の若さで吹雪の三平峠で亡くなっていたことだ。040.gif
平野家の墓があるヤナギランの丘には、ヤナギランとシラタマノキが静かに一族の墓を見守っていた。 072.gif




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尾瀬沼ビジターセンターへの分岐から約20分くらいで小淵沢田代湿原に向かう分岐が現れる。木道はまだまだ北に伸びている。その先は福島側の登山口、沼山峠へと続いている。 071.gif




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小淵沢田代に向かう分岐を右に行き、檜高山から派生している緩やかな尾根路に入る。左に大江川に流れ込む小さな沢を見ながら徐々に標高を上げていく。こんな所にもミズバショウが群生している。 005.gif




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針葉樹林帯の中なので薄暗く、沢の水がトレイルに流れ出しぬかるんだ箇所もある。 034.gif




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大きなキノコ?にびっくり! 005.gif




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クマザサの中にトリカブトの群落などを見ながら、大江湿原の分岐から約30分、尾瀬沼方面(尾瀬沼ビジターセンター)へ繋がる分岐に合流する。

ここに至る途中で、グリーンの腕章をつけた男性に “路は分かりますか?” と声をかけられた。彼は私がこの分岐で尾瀬沼に下りるものと思い道案内してくれたのだか、私が小淵沢田代を越えて、小淵沢(ニゴリ沢)を降りたいと言ったら、“その路は廃道になってますよ” と言うではないか!
実際は廃道などにはなっていなかったのだが、腕章をつけた、いかにも尾瀬のスペシャリストのような人物がミスリードするような発言はやめてほしいものだ。尾瀬のボランティアの中には知識が薄い人もいるので、鵜呑みにしないようにしよう。参考にするのは良いが、あくまでルート情報や自然に関することは、自分で事前に調べていこう。 034.gif




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さて、尾瀬沼方面への分岐を右にみて、先に少し行けば、そこには小淵沢田代の湿原が広がっている。訪れるハイカーも少ないこの湿原は、木道も簡単に板を置いただけのもので木道の上には水が流れている。
また、この湿原が他と違うところは標高が高い所にある湿原なので、目線に見える山々が低い。お天気が良ければ日光連山の展望も良い。 072.gif




尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る     Ozenuma in Oze National Park_f0308721_056054.jpg尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る     Ozenuma in Oze National Park_f0308721_23465448.jpg
草紅葉にはやや早いこの湿原を覆っていたのは咲き終わってしまったキンコウカ。あと2週間もすればこのキンコウカが湿原を紅く彩るだろう。 056.gif
そして、私の大好きな花、ウメバチソウ。花も美しいが、蕾が白く丸い真珠のようで、葉もハート形で可愛い。 056.gif




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大きな池塘がひとつ、トンボの遊び場になっていた。 072.gif この静かで素朴な湿原は “私のお気に入り尾瀬の湿原” ベスト3にランクインした。 003.gif




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さて、湿原美を堪能したら下山に取り掛かろう。小淵沢湿原を東にトラバースし、樹林帯を少し登ると、突然、根元をクマ笹に覆われたダケカンバの林に出る。右にやや鋭角に行くトレイルが小淵沢(ニゴリ沢)経由で大清水に下る路だ。
この辺りは藪が濃いので時期によっては、小さな標識なので見落としてしまうかもしれない。直進してしまわないように注意が必要だ。実際、遭難例があるようだ。 034.gif
ちなみに、この分岐を直進すると黒岩山を経由し鬼怒沼へ続く長い縦走路、鬼怒沼林道(黒岩林道ともいう)だ。いつか歩いてみたいトレイルの一つだ。 045.gif




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分岐点を右に折れて、しばらく緩やかな笹薮の道を下る。小さな沢がいくつかトレイルを横切っているので全体的にぬかるんでいる。やがて斜面がきつくなり、トリカブトが満開の沢を徒渉する。 056.gif




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このトレイルは白い幹が美しいダケカンバの樹林帯を歩く。 072.gif しかも他のハイカーに会うことが無い(少ない)のが良い。 実際、週末だというのに私は誰にも会わなかった。 046.gif 043.gif




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小淵沢田代から約1時間ぐらいで小淵沢の林道に出る。
林道に出る直前の沢は急な上に石がゴロゴロした悪い沢なので足元に気をつけよう。034.gif
林道入口には“小淵沢田代入口”と書かれた古い標識があるが、ほとんど字は消えている。034.gif




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小淵沢(ニゴリ沢)の右岸(川下に向かって右)についた林道はほとんど手入れはされていない様子で、倒木も何箇所もあった。005.gif 002.gif




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小淵沢(ニゴリ沢)にかかる橋を渡る。水のある風景ってやっぱりいいな~ 043.gif




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林道の道端にもたくさんの野草が咲いている。ヤマハハコ、ハンゴウソウ・・おや?これって、在来植物の生態系に影響を及ぼす恐れがある環境省指定特定外来生物 (なんか凄い!) オオハンゴンソウ? 039.gif




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思った以上に長い林道を50分ほど下ると、ようやく奥鬼怒林道の平坦な道に合流する。奥鬼怒林道は大清水から奥鬼怒へ抜ける車道であるが、一般車の通行には制限がある。
奥鬼怒林道は中ノ岐沢の右岸に沿って作られていて、この中ノ岐沢に小淵沢(ニゴリ沢)をはじめ、たくさんの支流が流れ込んでいる。その支流のひとつが滝となっている。




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林道の途中に、“獣進入防止用ネット”なるネットがあり、紐で結んであるだけなので自分で紐をとき、通過したらまた元のように紐を結あえておく必要がある。 034.gif




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そして、最後はきれいに下枝がカットされた針葉樹林の中を進み、大清水登山口まで戻る。小淵沢(ニゴリ沢)出合から約1時間強くらいだろう。 066.gif 071.gif


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私のこのトレイルへの評価:4★ 中級者向け

行程距離:約12km (大江湿原‐小淵沢田代‐ニゴリ沢‐奥鬼怒林道‐大清水)

行動時間:約5時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-08-30 23:59 | 尾瀬 国立公園 | Comments(0)
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