人気ブログランキング | 話題のタグを見る

青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano

Saturday, November 8, 2014
青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_19193357.jpg
長野県の上田市周辺には菅平高原、湯の丸高原、美ヶ原高原などのメジャーなハイキングエリアがある。 さらに、千曲川に沿って1,000m前後の低山がたくさんあり、どれも個性的な魅力のある山々が点在する。 そんな千曲川左岸地域の長野県小県郡青木村にある、この難読山名の子檀嶺岳(こまゆみだけ:1,223m)に登ってきた。この山名は絶対読めないよね~ 039.gif 名前は難解だけど、ハイキングトレイルは比較的簡単で、主なものは三カ所(田沢、村松、当郷)があるが、それぞれ登山口から1時間半~2時間程度で頂上に登れる。 060.gif
TOP写真は、国道143号線沿いの道の駅 “あおき” から見た子檀嶺岳。 上部に岩壁がそそりたつ山容は立派である。 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_183756100.jpg<マイカーの場合>
国道18号線、(上信越自動道利用なら上田菅平IC)より国道144号線~143号線に継続し西に走る。インターから30分程で青木村に入ると右手に子檀嶺岳が見えてくる。 道の駅 “あおき” の少し手前(国宝大法寺三重塔の入口の看板あり)に当郷登山口に入る道があるので右折する。 道は細くなり当郷の管社地区を進み突き当りのT字路にはバス停と休憩所もある。 T字路を左折して少し行くと右側に数台停まることが出来る駐車場がある。 左側は栗の木畑で、駐車場の前にある柿の木がたわわに実をつけていた。
尚、小さな駐車場なので休日などはすぐに一杯になるので注意のこと。駐車場から50m程先にも2~3台駐車できる。

<公共交通の場合>
長野新幹線で上田駅下車。千曲バス青木線で “当郷” 下車となる。が、午前中のバスの本数は少ないので事前に時刻表の確認が必要。 当郷バス停から登山口までは徒歩約40分。





青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18401346.jpg
駐車場のすぐ先に “獣進入防止用ネット” があるので自分で開け閉めして進む。 この獣進入防止用ネットなるも物、最近の日本の山には多いようだ。こんな物にも軽くカルチャーショックを感じるのは私がアメリカ帰りだからという理由だけだろうか?昔は人間と獣の住み分けがもっと判然としていたと思うが・・ 039.gif
トレイルは林道から離れて右の樹林帯に進み、沢を横切ると小さな竹林に入って行く。 070.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18421256.jpg
竹林をぬけ、しばらく行くと美しいアカマツ林になる。 こんな綺麗なアカマツ林を見たのは初めてかも。 043.gif 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18414955.jpg
アカマツと言えば松茸を連想するが、トレイル脇にきのこ発見!松茸?まさかね~ 003.gif
実はこの一帯は松茸の栽培地で、トレイル脇にはテープが張られて、止山(とめやま)と書いた張り紙が貼ってある。 この止山という言葉は知らなかった。 要するに “権利のある者以外立入り禁止” という意味であるがご当地ワード(方言)かしら? 039.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18431096.jpg
アカマツ林を抜けると、広葉樹と松の木が混ざる雑木林になる。 足元の低木の秋色も心を弾ませてくれる。 060.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18435174.jpg
こんな黄葉が散りばめられたトレイルも素敵!日本の秋ってすごいね~ 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18441694.jpg
この白い透明の葉をあちこちの山で見かけるが何だろう? 039.gif 同行者いわくコシアブラではないかと言う。 “え!コシアブラって山菜だよね?” どうやらコシアブラで間違いないようだ。コシアブラは秋の落葉前に、葉の葉緑素が抜けて半透明のような白色になるらしい。 045.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1846722.jpg
トレイルは、紅葉の森の中を西に東に蛇行しながら徐々に傾斜を増していく。




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18464323.jpg
水平に岩が重なった “畳岩” を左手に見ながら行くと、ひときわ大きく奇形な松の木が現れる。




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18465821.jpg
この松の木の近くには何か暗号のような字が書かれた奇妙な石もある。




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18474336.jpg
さらに標高を上げると、赤く燃えるような紅葉の下を行く。 このあたりが紅葉限界?で、この標高より高くなるにつけ、枯葉が目立つようになる。




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1848222.jpg
その枯葉の絨毯だ。 下は秋真っ盛りなのに、ここからは晩秋みたいな風情だ。 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18485486.jpg青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1849867.jpg
やがてトレイルがスイッチバックになり始めたコーナーに “強清水” の案内標識がある。 20m先には美味しい清水が湧いている。 トレイルからは一見、こんな涸れ沢のようなところ?と思えるが、結構水量があるので立ち寄ってみると良い。063.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1849552.jpg
スイッチバックの登り坂をこなすと広い林道に出る。 ここは右(北)に進む。 071.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18502366.jpg
林道は針葉樹から広葉樹に変わり、枯葉の絨毯もふかふかだ。 晩秋の風情もなかなか良いね。 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18525558.jpgやがて左側にベンチが見えてきたら、そこが子檀嶺神社の鳥居の下だ。
登山口から約1時間くらいだろう。 059.gif
林道から離れ、鳥居をくぐれば、いよいよ山頂までの急登が始まる。 070.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18534349.jpg
トレイルは大きく方向を変えて南に向かう。 周囲はすっかり枯れ枝になっている。




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18535543.jpg
トレイルの下の方に何やら白いお皿が・・きのこの名前は分からない。 分かる人がいたら教えてください。m(_ _)m




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18542910.jpg
急登を終えるとヤセ尾根の稜線に出る。少し行くとコイワカガミの群生地がある。 開花時はいいだろうな~ 056.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18554562.jpg
さらに稜線沿いにヤセ尾根を行けは子檀嶺岳(こまゆみだけ:1,223m)の山頂に到着だ。 066.gif 東西に長い広場といった感じの山頂には、信仰の山らしく石祠と3つの木の祠が並んでいる。




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1856398.jpg
眼下(南側)には紅葉がパッチワークのような尾根の先に青木村の町並みが見える。 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1856212.jpg
そして町並みの先には、多くの伝説を秘めた夫神岳がピラミダルな山容を見せている。 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18565025.jpg
その左には、いつかは登ってみたいゴツゴツした独鈷山。バックの台地は美ヶ原かな?




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1857402.jpg
振り返って北側に目をやれば、遠く北アルプスの白い頂が連なっているのが見える。 072.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18581295.jpg
山頂の西側のトレイルを行けば、すぐ先で田沢登山口、村松登山口へと分かれていく。 063.gif 山頂でゆっくりランチを楽しんだら、帰路は往路を戻る。 063.gif




青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_1858573.jpgコースタイムで往復3時間のルートなので、朝ゆっくり出ても十分明るいうちに下山できるトレイルだ。
標高が低いのでやはり春と秋がお勧めだ。 049.gif
また、近くには島崎藤村が逗留し、「千曲川のスケッチ」の一節を着想したと言われる田沢温泉などもあるのでハイキングの疲れを癒して帰るのも良いだろう。


私のこのトレイルへの評価:4★(秋限定) 初級者向け
行程距離:約4.5km(当郷登山口‐子檀嶺岳‐当郷登山口)
高低差:約550m 行動時間:約4時間(山頂での1時間休憩込み)





















おまけ 【修那羅石仏群】   
青木村のはずれにある安宮神社にはたくさんの石仏があり、宗教に関係なくアーツを見る感覚で楽しめる。

国道143号線の道の駅 “あおき” の前を通過してさらに西へ行く、国道がヘアピンカーブになるところから長野県道12号丸子信州新線に入り、坂を登りきったところが修那羅峠(しょならとうげ)である。 右側に大きな駐車場がある。 県道を挟んで反対側の舗装道路を20分ほど登れば安宮神社がある。

この神社のまわりにおよそ800体の石造物が立ち並んでいて、その内230体ほどが石神仏像だそうだ。どれもユニークな像ばかりで時間を忘れて観賞してしまう。人工物なのに自然と溶けあった美しさは、独特の世界を作り出していた。072.gif
青木村 子檀嶺岳は信州の小さな展望台     Komayumidake in Aoki, Nagano_f0308721_18595697.jpg

下のバーナーをクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
 ↓ Thanks for reading my article. Please click the banner below, so that your access can be counted.

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村

by dream8sue | 2014-11-08 14:36 | 長野県エリア | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< 富岡市 妙義山 寒風の筆頭岩ク... 大月市 中央線沿線の山 岩殿山... >>