長瀞町 長瀞アルプスから風花舞う宝登山     Hodosan in Nagatoro, Saitama

Saturday, December 6, 2014
f0308721_02202105.jpg
先週の奥武蔵デビュー山行 “飯能市下名栗 棒ノ嶺へ人気の渓流トレイルから Bōnomine in Hannō, Saitama” に引き続き秩父エリアに進出してきた。 070.gif
宝登山 “ほどさん” と読むらしい。漢字読めない! 宝登山は標高こそ497mと低いが “宝の山に登る” という縁起の良い名で、長瀞のシンボルともいうべき山だ。 045.gif

その長瀞町はライン下りで有名だが、私にとっての長瀞の思い出は、長瀞ボルダーという川岸にある岩場である。 岩場を登る私にライン下りを楽しむ船上の観光客から “がんばれー” と声援を掛けられた、何とも恥ずかしいような嬉しいような青春のひとコマがよみがえる。 043.gif



f0308721_02202797.jpg
前橋、高碕からのアクセス:何通りかの方法があるが、JR高崎駅から八高線で寄居駅に行き、西武鉄道に乗り換え野上駅まで行くのが安上がりの方法だ。 新前橋駅から野上駅まで1,200円(片道) 065.gif

マイカー利用の場合は、関越自動車道 花園ICで下り、国道140号で西に向かい約30分。



f0308721_02203415.jpg
野上駅から車道を西の山並みに向かって歩きだす。すぐに道は右に(北)にカーブして、のどかな農村風景の中を行く。駅から0.5kmほどでお寺のコーナーに標識があるので左に曲がり、駅からずっと見えている西の山並みに取り付く。 お寺の先に進むと、広いトレイルが左に直進しているが、ここは右の坂を登り尾根路に入ること。 034.gif



f0308721_02203949.jpg
アルプスの名が付いているが、長瀞アルプスのトレイルは広葉樹林に囲まれた穏やかな尾根路である。落葉時の今頃は眺望も良く、カサカサと落ち葉を踏みしめながらのハイキングは楽しい。 060.gif 070.gif
尾根に取り付いて南に進むと、程なくして “御嶽山・天狗山” という分岐が現れる。往復30分くらいなので寄ってみることにしたが、山頂標識も無い尾根の小さな突起部のような山であった。 009.gif



f0308721_02204613.jpg
主稜線に戻り、さらに尾根を西に南にと蛇行しながら進む。コナラの森の中を行くと、正面に宝登山が見えてくる。



f0308721_02205259.jpg
 "氷池” の分岐を左に分けて、さらに進むと小鳥峠に着く。 秩父は日本でも数少ない天然氷の産地とのことで、冬場に天然氷が作られている。 027.gif



f0308721_02205828.jpg 
小鳥峠を越えて少し行くと、林道本山根線に合流する。
舗装された林道を西に約0,5kmほど歩くと左に宝登山への登山口が現れる。
“毒キノコに注意” と書かれた大きな看板があるので見落とすことは無いだろう。 034.gif



f0308721_02210669.jpg
宝登山登山口からは急坂と階段が交互に続く。長瀞アルプスが穏やかな尾根路だっただけに、この宝登山への登りがやけに急勾配に感じてしまう。 042.gif



f0308721_02290807.jpg
しかし、急登といっても、ゆっくり登っても25分で山頂に着く。健脚なハイカーなら15分で登れてしまう程度の小さな山だ。野上駅から2時間強で到着。 066.gif



f0308721_02291449.jpg
その小さな山の展望が何とも雄大である。南側には奥秩父の山々が一望できる。 072.gif
宝登山の山頂には麓からロープウェイで登ることも出来て、山頂付近には宝登山神社奥宮や小動物園、梅百花園、ロウバイ園などがある。時間に余裕があるなら、これらの場所とセットでハイキングを企画するのも良いだろう。



f0308721_02292062.jpg
眼下には寒桜が満開である。 056.gif 奥秩父の山々をズームしてみると、秩父の名峰、両神山が寒桜の向こうに鎮座している。何度か計画しつつも今だ登れていない山だ。来年のアカヤシオが咲く頃に登ってみたいな~ 039.gif 045.gif



f0308721_02292655.jpg
宝登山山頂はとても広く、休憩用のベンチも置かれている。ゆっくりランチを楽しむには最適地だ。 063.gif
この日は、強い寒気団に覆われ、とにかく寒い!002.gif  お湯を沸かし温かな飲み物でも飲んで身体を温めるとしよう。“あれ、何か降ってきた! 風花だ!” 005.gif



f0308721_02293308.jpg
先ほどまで良く見えていた奥秩父の山並みがあれよあれよという間に雲に覆われ、武甲山の周辺には明らかに雨雲から霧が下りてきているのが見て取れる。 005.gif



f0308721_02294336.jpg
下山は、山頂直下にあるロウバイ園の中を歩き、(ロープウェイには乗らないが)ロープウェイ駅を目指す。



f0308721_02295189.jpg
ロウバイ園の中には、今にも開花しそうなぷっくりとしたつぼみの木がある。早咲きの品種かな? ロウバイは通常1月上旬から2月上旬に咲き、続いて梅の花や福寿草も咲くので、上手くすればトリプルで花を観賞できるだろう。 056.gif
ちなみにロウバイ(蠟梅)って梅の仲間だと思っていたが、まったく別属。って、知らなかった! 005.gif



f0308721_02300994.jpg 
ロウバイ園の先には宝登山神社奥宮があり、奥宮から梅百花園をぬけるトレイルに沿って降りれば宝登山ロープウェイ山頂駅に着く。



f0308721_02340626.jpg
ロープウェイ乗場入口の前を通り抜け、ロープウェイの北側の斜面についた道幅の広い林道を降る。 071.gif



f0308721_02341571.jpg

f0308721_02342273.jpg季節はずれのツツジの花が綺麗だ。でも、とっても寒そう。 056.gif
他にも世間では雑草と呼ばれてしまうセイタカアワダチソウやヒメジョオンも咲いていた。
確かにこれらの帰化植物はいったん生えると除草が大変で、除草剤を撒いても撒いても生えてくる。
でも、花を良く見れば、どちらも美しく、外来種というだけで嫌われてしまうのは残念だ。
皆な同じ植物なのにね~。
アメリカではアジア人ということで差別された経験がある。
日本でも封建的な人間は外国人を色メガネでみる。
人間界も植物の世界も皆が共存することは出来ないものだろうか?



f0308721_02342883.jpg
何の面白みもない林道歩きに思えたが、自然のサインに気づけばトレイル脇には小さな生命があちこちにある。そうそう、この青いキノコもこの時期には良く見るね。先日行った十二ヶ岳でも見たが、一枚一枚が貝殻のようで綺麗だったな~。 072.gif



f0308721_02343427.jpg
林道脇に宝登山の植生について書かれた看板がある。それによると、宝登山周辺は “二次林” と言われる、伐採跡地等に自然に生えた林で、コナラやクヌギ等の日当たりを好む樹種で構成されているらしい。戦後の植林で植えられたスギ、ヒノキの人工林に変わって、今後はこのような二次林になって行くのかな? 039.gif



f0308721_02344607.jpg
林道は所々で山腹を行く近道がある。落ち葉は意外と滑りやすいので意識的に小股で歩くと良い。 034.gif 071.gif



f0308721_02345789.jpgf0308721_02350390.jpg
そんな落ち葉の中にも赤い実、青い実の植物が生きている。赤い実はヤブコウジかな?よくお正月の寄せ植えなどにも使われる十両(ジュウリョウ)と呼ばれる縁起物。 056.gif
青い実はジャノヒゲ(リュウノヒゲ)という日陰でよく見かける植物だ。熟した青色の実がとても美しい。 039.gif



f0308721_02391393.jpg
初冬の午後は短い。西日の当たった落ち葉が何だか物悲しく思えるのは私だけかな? 001.gif  トレイルを左に進み、共同墓地の脇を通り過ぎて宝登山神社へと向かう。



f0308721_02392085.jpg
共同墓地に行く手前には、“あなた大丈夫?” って心配になるくらいの巨大な木の根が地面から半分むき出しになっていた。 005.gif



f0308721_02513736.jpg最後は宝登山神社の大鳥居の前に出る。長瀞駅までは、東に真っ直ぐ1km弱程行き、最後は大鳥居をくぐり国道140号線を横切れば駅が見えてくる。
駅へ続く道沿いには氷池の氷?で作るかき氷が美味しいと評判のお店が何軒もあり、夏には行列が出来るらしい。風花が舞うくらい寒いこの日もかき氷を食べる観光客の姿があった。

長瀞アルプスは、駅から歩いて駅に下山できる、地球に優しい “駅からハイキング” が出来る嬉しいトレイルだ。長瀞駅側からはロープウェイもあるので家族連れや、荷物を担ぎ上げての山頂パーティーも可能な憩いの山である。
ロウバイ観賞にはまだ少し早い時期であったが、自然林に生きる小さな植物や生命の発見も楽しい。終わり行く秋のかけらに “がんばれ!” とエールをおくりたくなるような初冬の1日だった。 045.gif

私のこのトレイルへの評価:3★ 初級者向け
行程距離:約8km(野上駅‐天狗山分岐‐宝登山口‐宝登山‐ロープウェイ山頂駅‐宝登山神社‐長瀞駅)
高低差:約350m 行動時間:約4時間(休憩込み)

西部鉄道発行のハイキングマップ参照


f0308721_02400961.jpg

この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。
↓ Click Nowヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ

にほんブログ村 アウトドアブログ ハイキングへ
にほんブログ村

by dream8sue | 2014-12-06 19:15 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : https://hikingbird.exblog.jp/tb/23420780
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by y at 2014-12-14 18:34 x
長瀞アルプスという名前は、雑誌だったかパンフレットだったかで目にして気になっていたのですが、急峻な山とかそういう意味じゃなさそうですね。でも8kmもあれば、なかなかある歩きごたえがあありそうです。

セイタカアワダチソウに注目する人がいて嬉しいです、花は小さくて可愛いと思うのですがね〜
Commented by dream8sue at 2014-12-14 19:31
yさん、コメントありがとうございます。
沼津アルプスに鎌倉アルプス、私の地元群馬県にも桐生アルプスってのがあるらしいです。笑
せめて、アルプスの前に “小” をつけて小アルプスにしませんか? 笑

セイタカアワダチソウに限らず、植物の分類に雑草というカテゴリーは無いのにね~
日本在来種の保護は大切ですが、日本在来種 VS 外来種って単純構造が何だか納得いかないような・・
<< 南牧村 個性的な2つの奇峰  ... 飯能市 棒ノ嶺へ人気の渓流トレ... >>