群馬の駅からハイク vol.12:東吾妻町 天狗山の名で知られる芦鞍山     Mount Ashikura in Higashiagatsuma, Gunma

Tuesday, January 16, 2018
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心理学上では、寒さと心の寂しさや孤独感は関係性があるらしいが、今年の冬は一段と寒いと感じるのは私が孤独だからかな?  
寒い、寒い、寒い~! でも、この日は寒気が少し緩んで暖かかった。 174.png
運動不足と、孤独感の解消のために、思い切って部屋から飛び出した。
こんな小春日のおだやかな日は~♪ ぶらりと駅からハイキングをしよう。 169.png

以前から群馬の駅からハイキングの候補としてリストアップしていた芦鞍山は、
群馬県東吾妻町にある鋭鋒で、低山ながらそこそこ展望も良い。  177.png  



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車社会の群馬県において、駅から行けるハイキングエリアは限定される。
そんな沿線の中で、今回はJR吾妻線の岩島駅(無人駅でSuicaなどのICカードは利用不可)が起点となる。
吾妻線沿線には手頃なトレイルが多く、過去には、小野子山岩櫃山嵩山(たけやま) 、王城山(下記リンク参照)などのトレイルを歩いている。
 

マイカー利用の場合は、登山口近くにある “道の駅あがつま峡:天狗の湯” (下記リンク参照)をターゲットすると良い。


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岩島駅で下車したのは私だけ、う~ん・・孤独だ! 134.png
そんな私が駅の改札を出ると、芦鞍山が “早く登っておいで” と言うかのように(気のせい?)そびえていた。 

芦倉山も、周囲の山々もセピア色した冬の趣である。



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国道145号線を横断して県道(375号)を行く。
吾妻川を渡ったら右折し2kmほど西へ歩けば、左側に登山口の上郷諏訪神社がある。

途中、八ッ場ダム工事で付け替えられた吾妻線の八ッ場トンネル入り口が見える。
そうである、吾妻線はまさに芦鞍山の下を横断しているのだ。

また、散歩中のおばちゃんとすれ違い言葉を交わす。 
何気ない会話に心がほっこり温かくなる・・そういえばこの1週間は誰とも言葉を交わしていなかったな~ 110.png
おばちゃんの話では、芦鞍山は地元の人には天狗山という名で親しまれているようだ。



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東吾妻町には諏訪神社が他にいくつかあるので、上郷諏訪神社として覚えておこう。
県道の入口に上郷農園の白い看板があるので良い目印となる。

境内には天然記念物に指定されている推定樹齢300年(樹高18m)のケヤキの巨木がある。



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神社の右手に2つのトレイルがあるが、どちらから行っても同じ路に出る。
左の電気柵を越えて行く方が近道である。
電気柵のスプリングワイヤーを外して柵をくぐる。 149.png

ちなみに、右のトレイルも途中で電気柵があり、鉄塔を経由する回り道ルートである。



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神社の先は意外と広い路で、あたりはマツの木が多く、たくさんのマツボックリが落ちていた。
ひと登りすると、右側が開けた広場になっている。
ヤマサクラの木がある “西どや” という場所のようだが・・どやろうか?  ヾ(o≧∀≦o)ノ゙キャー! オヤジ! オヤジ!  136.png



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西どやから少し登ると、また植林帯となり、尾根の末端に “コウモリ穴” の新しい手作り標識がある。
“コウモリ穴” って、普通に考えれば、コウモリの生息する穴・・ってことだろうか?

当初は植林地の中に続いている巻き路で行く予定だったが、この穴が気になり尾根ルートへ進む。



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尾根に取り付き、すぐに現れる岩塊を左から巻くが、すぐに尾根は岩場となり直登は難しくなる。
左の斜面を登って芦鞍山の北西尾根に登り上げる・・のが正解ルートのようだ。 165.png

しかし、どうにもコウモリ穴が気になる私は、意図的に尾根から外れて岩場の基部をたどって右へ進んだ。



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薄暗いスギ林の中を獣路のような薄いトレースを追っていく。
左側は、いかにもコウモリが棲んでいそうな岩場が続く。
さすがにコウモリは見なかったが、キーキーと甲高い鳥の声がして、ちょっと不気味だ。 140.png
やがて、ハングした岩場で行き詰まる。 153.png



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かまわず、ハングした岩場の右端からリッジに登り上げてみた。
リッジの先は、足場の悪い崖であるが、弱点を探って何とか尾根に上がれそうだ。



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右側は切れ落ちた沢で、大量の水の流れは無さそうだが、薄っすらと氷が張っていた。 150.png



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岩場と崖の間に活路を見いだし、沢の右岸(下流を向いて右側)よりの岩場に生える立木をホールドにして何とか尾根に這い上がる。 144.png
やれやれ、コウモリ穴に騙されて、思わぬ悪場クライミングとなってしまった。 
良い子は決して真似をしないようにね。 105.png

にしても、コウモリ穴って本当にあるのかな?
私設の標識のようだが、設置した人に聞いてみたいものだ。 118.png



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岩場を登り上げて芦鞍山の北西尾根に合流すると、赤テープなどの目印が出てくる。
足元にドングリの実がたくさん落ちている斜面を、息をきらせながら淡々と登る。
急勾配で、踏まれていないのでとても滑り易い。 



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一汗かいて芦鞍山の西尾根に合流する。
そして、最後の登り、この藪尾根のてっぺんが芦鞍山のピークである。



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芦鞍山(895m)の狭い山頂には似つかわしくない大きな祠が、コンクリートのしっかりしたファンデーションの上に設置させている。
片隅に小さな祠があるくらいなら風情があるってもんだが、このピークに、この祠は大きすぎやしませんか!? 115.png
ってなことは、よそ者の勝手な感想だが・・  102.png



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山頂からまず目に着くのは、登ってきた登山口(北側)の町並みと対岸にそびえる吾嬬山や薬師岳などの山々である。 177.png



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北西方向には雪山が見える。



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ズームして見れば、草津方面から白砂山などの県境の山々のようだ。 177.png



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そして、東側の木立の間には榛名山。 
西側はマツの木が邪魔してクリアではないが、雪化粧した浅間山も見える。 177.png



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山頂の東側につけられた顕著な踏み跡は、東峰への踏み跡のようだ。
空身で東峰を往復してみたが、岩場混じりのヤセ尾根なので要注意だ。

東峰には小さな石祠が置かれてあった。
そうそう、このくらいなら許せるな~。 106.png  
でも、東峰自体は、北側の景色しか見えないピークだし、わざわざ来なくていいかも。 120.png



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さて、芦鞍山へ戻って、下山にかかろう。
山頂から西尾根を登ってきた北西尾根分岐まで降り、そこから左(直進)の南西尾根を降りる。

おや、色が白くなっているがウチワタケかな?
他のキノコが姿を消してしまう冬でも、サルノコシカケ科のキノコはよく見かけるね。



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南西尾根は、右側がヒノキなどの植林と左側の自然林とを分けている尾根である。
読図では、このまま両者の植生ラインを下降した方がショートカットなのだが・・



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丁寧に巻き路(一般路)の標識 “尾根登り→” が付けられていたので、巻き路ルートをたどってみることにする。



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標識に従って自然林の明るい山腹をトラバースすれば、ケヤキ?の大木が何本も生えている。
そして、再び現れた “尾根登り←” の標識に従ってヒノキ林を降る。



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ヒノキ林の先で、落ち葉で埋め尽くされた凹状の窪地に出るので、トレイルと思われる形跡を追って降って行く。



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すぐに涸れ沢が現れるので、そこをトラバースすれば道幅のあるトレイルとなる。
この巻き路は、植林帯と自然林を繰り返しながら山腹を巻いている。



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やがて、涸れ沢に架かる錆びた鉄パイプの橋がある。
その上流には氷瀑が見えるが、もしかして、往路の岩場から見えていた氷瀑かな?



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手すりが壊れた橋を恐る恐る渡る。 149.png

20年前のガイド本には “鉄パイプの細いがしっかりした橋” と書かれているが、
歳月がたった今では、次に大雪か土砂崩れでもあれば崩壊してしまいそうな何とも心もとない橋と表現したい。



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そして、橋の先には大きな倒木が横たわっている。
錆びた橋といい、倒木といい、廃道マニア(私?)が喜びそうなデンジャラス感が漂っている。 105.png



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やがて植林地に入り、マツの倒木の根元に十二様の小さな祠を見て、コウモリ穴の標識のある尾根分岐に合流する。
その後は、西どや、上郷諏訪神社と戻り、県道を横断して道の駅に隣接する天狗の湯に寄り道する。



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道の駅あがつま峡(天狗の湯)から見た天狗山。 
そうだね、ここでは芦鞍山ではなく天狗山と呼びたいね。 124.png



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天狗の湯からは、県道ではなく吾妻川の右岸の道を歩き、吾妻線の高架下を通り集落を抜ける。
大沢集落の集会所のある三叉路に突き当たったら左に曲がり吾妻川を渡り国道145号線へ出る。

国道は交通量が多いが、歩道が設けてあるので安全に歩ける。
岩島駅へは国道を15分くらい歩けば着く。

橋の上から見た、氷の張った吾妻渓谷と付け替えられた吾妻線の高架橋。 177.png



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左岸から支流が吾妻川へ流れ込んでいる。
吾妻渓谷は、寒気の強い年には、これらの支流が凍り付いて氷瀑ができる。

私が初めてアイスクライミングをしたのがこの吾妻渓谷であった。
思い出の多い吾妻渓谷も2020年にはダの底に沈む予定だ。 145.png

上毛かるたで “耶馬渓しのぶ吾妻峡” と詠われている吾妻渓谷であるが、
今年の秋こそは、吾妻渓谷の見納め紅葉ハイキングをしたいと思う。
吾妻渓谷に思い出のある方、哀愁に浸りながら一緒に歩きませんか?

本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 3★  中級~上級者向け
距離:約8.5km/ 所要時間:温泉休憩込で約7時間(岩島駅 10:03‐諏訪神社 11:00‐西どや‐コウモリ穴分岐‐芦鞍山 12:30/13:00‐東峰‐芦鞍山‐鉄パイプ橋‐コウモリ穴分岐‐西どや 14:00‐諏訪神社‐天狗の湯 14:30/16:00‐岩島駅16:45)
標高差: 約450m


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by dream8sue | 2018-01-16 17:15 | 群馬の駅からハイク | Trackback | Comments(2)
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Commented by y at 2018-01-24 19:33 x
道の駅が天狗の湯なのは、山名が由来だたんですね
林が綺麗ですね

私も秋に道の駅に寄った折、吾妻峡の遊歩道がまだ歩けることを知りました ダムに沈む前に訪ねなければと思ってます
Commented by dream8sue at 2018-01-27 07:32
y さん
八ッ場ダム建設に伴って、吾妻渓谷周辺はすっかり様子が変わってしまいましたね。
ダムの底に沈む前に歩いておきたいですね。
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