足利市 石尊山から猪子峠を経て仙人ヶ岳を歩く     Mount Senningatake in Ashikaga, Tochigi

Saturday, February 3, 2018
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2018年になって関東圏に2度目の降雪があった2月上旬、
栃木県足利市と群馬県桐生市の県境にある仙人ヶ岳を歩いてきた。

アプローチは足利市側からで、仙人ヶ岳の南側にそびえる石尊山と深高山からの縦走である。
深高山から猪子峠へ150mほど降り、仙人ヶ岳へ登りかえした後、
さらに南西へ伸びる尾根を白葉峠まで歩くという長いルートである。

里山ではあるが、猪子峠を境に北と南に分かれる2つのルートを繋げた形で、
アップダウンも多く、見た目以上に消耗するルートである。



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<公共交通の場合>
JR両毛線の小俣駅で下車。
駅の西側にある踏切から線路を横断して、 “小俣小学校前” の信号より県道218号線をひたすら北上する。
約1時間(約3.5km)ほど歩けば、のどかな田舎風景の中に石尊山が見えてくる。

なお、石尊山登山口までは、足利市生活路線バス(アッシー)が運行しているが、小俣線のダイヤが非常に少なくハイキングには使いにくい。


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登山口の石尊不動尊には、県道に大きな案内板があるので見落とすことはないだろう。
しかし、0.4kmほど手前にも春日神社があるので間違えないように・・神社ではなく寺のほうなので。
針葉樹林に囲まれた石尊不動尊には、境内に5台くらいはパーキングが可能で、トイレや水道もある。

マイカー利用なら、この石尊不動尊に駐車してループで歩くことができ、
駅からの往復2時間の里歩きがなくなるので、時間的に余裕ができる。



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薄暗い樹林帯を登っていくと、大きな“女人禁制”の石塔が置かれている。
まあ、信仰の山などではありがちなことではあるが、ここまで大きな女人禁制は初めて見た。
足利市は、全国の女性登山者を敵にまわしたな! 108.png 104.png



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また、信仰の山らしくトレイル脇には丁目石がいくつも現れる。



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1時間あまり急登をこなすと、露岩が多くなり、高度もだいぶ上がってくる。



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“釈迦岩展望” 周辺の見晴台からは、北側を流れる小俣川に沿って点在する集落と、仙人ヶ岳から白葉峠の山々が開ける。 177.png



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見晴台の先には、石尊神社奥宮があり、眼下には(南側)石材の採掘場やゴミ処理場の煙突が見える。
ソーラー発電施設のソーラーパネル群が凄い!  146.png



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石尊神社奥宮の前を通り、石尊山の主稜に登り上げる。
ピクニックテーブルの置かれた休憩場の広いピーク(尾根)は、前日に降った雪で覆われていた。 



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休憩場から石尊山までの稜線は緩やかで、ヒノキ林と広葉樹の尾根を行く。
雪を被ったヒノキが、やけに美しくて、どこにでもあるヒノキなのに、何だか違う樹木のようにも思われた。 169.png



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やがて、ピークらしくない、展望のない石尊山(486m)に着く。
標高500m前後の低い、セピア色した枯れ山を、白い雪が綿のように包んでいる。



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降ったばかりの雪はふかふかで、歩くたびにキュッ、キュッという小気味よい音をたてる。 169.png



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そんなスノーハイクを楽しみながら、石尊山から30分ほど歩けば、広場のような深高山(しんこうさん:508m)に着く。



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そして、深高山から猪子峠まではやや急な傾斜を交えながらの、標高差150mの下降となる。
雪と落ち葉で非常に滑り易くなっているので、手がかりとなるフィックスロープが有難い。

ちなみに、雪山をやめて久しい私であるが、念のために持参したアイゼンもスパッツも、今回の出番はなかった。



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尾根を降り、東の松田町や南の栗谷町へ向かう三叉路を見送り、北へ降れば林道に出る。
猪子峠周辺は、林道と古道が錯綜していて若干分かりづらい。
林道の脇をかすめながら樹林帯へ入って行く。



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猪子峠から仙人ヶ岳にかけては、スギやヒノキに混じってアカマツが見られるようになる。



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道標を探しながら、鉄塔の横を通って行くと、ようやく仙人ヶ岳への登山口(十字路)に着く。
ここからが、仙人ヶ岳への長くて面白いメインルートの始まりだ。



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落葉樹の森に生えるアカマツ群を通って、急な斜面を30分ほど登れば、
仙人ヶ岳から南東に伸びる長い尾根の末端(東のピーク?)に登り上げる。
そこからは、北側の眺望が開け、眼下には藍色の湖面をたたえる松田湖(松田川ダム)が見下ろせる。 177.png



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東のピークからは、露岩とマツの風情が素晴らしいヤセ尾根が続く。



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また、東のピークから仙人ヶ岳までには、いくつもの小ピークが連なっている。
顕著なピークには、猪子山、惟の岳、宗の岳、知の岳などの名がついている。



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ルートの半ばには “犬帰り” と呼ばれる岩場があり、クサリを頼りに高さ約10mの垂直の岩を登る。
岩登りの苦手なハイカーは、巻き路をまわるほうが安全である。



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犬帰りの岩場を過ぎても、ヤセ尾根が続き、宗の岳という小ピークを越える。
その先に知の岳の展望台と思わしきピークが姿を現す。
そのピークから松田湖方面(東)へ尾根が伸びていて、そのパックには、仙人ヶ岳の真東にある赤雪山が見える。



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知の岳の展望台から、地図には無いが、松田湖畔へのトレイルがあるようだ。



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振り返って、歩いてきた南東尾根を見る。 里山の雪景色も悪くないね。 109.png



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朝からの疲れがでてきたのか、知の岳から仙人ヶ岳までがやけに遠く感じる。 140.png
“熊の分岐” に着いた時は14時を過ぎていたので、仙人ヶ岳を往復して、ここから下山することも考えた。



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熊の分岐から、幾度となく偽ピークに騙されながら、さらに急になった尾根を登る。
赤雪岳への分岐を右に分けて0.3kmほど西へ行けば、足利市で一番高い仙人ヶ岳(663m)に到着。

“ふぅ~ やっと着いた~!”



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ここまで来たなら、やはり白葉峠へ降ろう。
休憩もそこそこに、南西の尾根を降る。

おや、貝殻のようなキノコがいっぱい。 綺麗だね~ 125.png



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仙人ヶ岳から南西に伸びる尾根は、いささか荒れているが、緩やかな尾根なので危険な感じはしない。
北側の展望が開けた小ピークからは、スカイコンディションが良ければ、日光方面の山々や赤城山、浅間山も見える。



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仙人ヶ岳から20分ほどで前仙人ヶ岳への分岐を右に分ける。 
分岐を左(南)に行く。 
すると、このあたりは山火事の跡が色濃く、黒く焼け焦げた樹木の幹が痛々しい。 137.png 



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山火事地帯にあるピークが荒倉山で、山名板のバックには仙人ヶ岳がよく見えている。



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荒倉山のガレた斜面を降ると、尾根はやや西へ曲がりながらアップダウンを繰り返す。
やがて尾根の左斜面が、伐採が終わった裸の斜面となり、尾根には長いネットが張り巡らさええていた。



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その後も、大きな高低差は無いものの、似たような小ピークをいくつも越える。
一色展望台の標識があるピークには、右に踏み跡があるが、ルートは左へ進むので間違えないようにね。



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時々、南北に伸びる支尾根に入りそうになるが、分岐には赤テープや道標があるので、
おかしいと思ったら、深追いしないで、それらの目印を探すか、しっかりコンパスを合わせて進もう。
感覚的には、西へ西へと進む感じである。



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399mピーク周辺では、左斜面の山道を降りたくなる。
しかし、白葉峠へは、あくまで尾根筋を忠実に進む。



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白葉峠はまだか、まだかと思いながら機械的に足だけを前に出していく。
さすがに、白葉峠手前の377mピーク(高萩山)への登り返しには、 “え~・・また登るの~” とうんざりした。 143.png



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そして、377mピークを降り、2つのアルミ梯子で崖を降れば、ようやく白葉峠の車道に降り立つ。

“ふぅ~ 長かった~!”



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後は、のんびりと林道を下るだけである。 
・・が、しかし、上手くすればバスの時間に間に合うかもしれないと、速足で集落まで降った。
そして、何とか最終バス(白葉バス停 17:23)に乗ることができ、小俣駅まではバス利用となった。

前記した通り、低山ハイキングだからとあまくみると痛い目にあう。
このところ、楽チンなクライミングばかりだったので、久しぶりに筋肉痛になるくらいの山歩きであった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け(石尊山から猪子峠までは初心者、初級者向け)
距離:約17.5km/ 所要時間:休憩込で約9時間(小俣駅 8:00‐石尊山登山口9:00‐石尊山10:30‐深高山 11:00‐猪子峠11:30‐東のピーク 12:10/12:30‐犬帰り 13:30‐知の岳 14:10‐熊の分岐‐仙人ヶ岳 14:50/15:00‐荒倉山 15:30‐377mピーク‐白葉峠 16:45‐白葉バス停 17:10/17:23のバスにて小俣駅へ)
標高差: 約600m(小ピークが多く、累計高低差は800m以上あると思われる)


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by dream8sue | 2018-02-03 18:24 | 栃木県エリア | Trackback | Comments(4)
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Commented by y at 2018-02-11 17:50 x
北関東道が全通して麓を通るようになって気づいたのですが、標高は低いものの足利市の北のほうも山深いんですよね

手書きの看板がなかなか泣かせます 
里山は仕事道を含め踏み跡が多いので助かりますね

Commented by dream8sue at 2018-02-12 10:30
y さん
いつもコメントをいただき、ありがとうございます。

>>里山は仕事道を含め踏み跡が多いので助かりますね
本当にそうなんですよ~
USでハイキングを始めたので、日本に帰ってハイキングトレイルの概念が変わりました。
USでは、トレイルはハイキングのためのトレイルでしかないのですが、日本では “仕事道” っていうのがあるんですね~。
Commented by giulia at 2018-02-22 22:23 x
ここは、僕の家のすぐ裏山です。一声掛けていただければすぐにはせ参じましたのに ご一緒したかったな! っていうかこの日は風邪で家でぐったりしてました(/ω\) 
Commented by dream8sue at 2018-02-26 16:46
Hi giulia,
>>ここは、僕の家のすぐ裏山です。
だとは思いましたが、きっと何度も歩かれているだろうから退屈だろうな~って思って、声をかけませんでした。
って、いうか、急な降雪で筑波山がキャンセルになって、急に思い立った次第で、声をかけるには急過ぎるかな~って思って・・。

その後のヤマレコのレポートを見る限り、風邪は良くなられたようですね。良かった良かった。
ちなみに、4月15日に妙義山の風穴尾根というバリエーションを企画しています。
藪岩魂の延長くらいのグレードです。
興味があれば一緒に行きましょう!
 
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