渋川市 子持山獅子岩正面壁でクライミング     Rock Climbing at Shishiiwa in Shibukawa, Gunma

Sunday, May 6, 2018
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群馬県渋川市にある上州子持山には、獅子岩(大黒岩)という100mのスケールを誇る岩場がある。
獅子岩は円筒形の岩塔で、その山容は、まさに長いたてがみをなびかせるライオンのようだ。 005.gif 045.gif 

2018年のGW後半、その獅子岩正面壁(南壁)を登ってきた。
眼下に新緑を見ながら、素晴らしい高度感の中でのクライミングであった。 060.gif 



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<マイカーの場合>
関越自動車道利用の場合は、渋川伊香保ICより国道17号バイパスを沼田方面に向かう。
道の駅こもち先の信号 “白井上宿” を左折し、国道353号に入り “吹矢” を右折。
国道291号(三国街道) “子持入口” の信号を左折して約4km(約10分)で子持神社より手前(南西)にある “若人のみち駐車場” に着く。

子持山登山道は、2016年の落石で現在は通行止めとなっている。 
入山に際しては、往復2時間弱の林道歩きを覚悟のうえ、自己責任で。 034.gif



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林道の車止めから子持神社の鳥居の前を通り、子持山登山口を目指す。
林道の脇にはアマドコロ?やユキザサなどの花が咲いていて、退屈な林道歩きを紛らわせてくれる。 056.gif 056.gif 



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崩壊した林道には、重機をもっても動かせないだろうと思える大石が転がっている。 
水の力の凄さというか、洪水の怖さを実感する。 005.gif 149.png



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そして、40分程の林道歩きで、ようやく子持山登山口に着く。



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階段を登った先には、一枚の岩の板である屏風岩がある。
過去にはこの屏風岩の壁もクライマーによって登られていたが、現在では登攀禁止(自粛?)となっている。



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屏風岩の基部から沢沿いのトレイルに入り、30分ほど針葉樹林帯の中を進む。 042.gif



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やがて、広葉樹林に変わり、少し登った所に “獅子岩・子持山頂” の道標がある。
この道標から一般道と分かれて左の踏み跡を10分ほど行けば獅子岩の基部に行ける。



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尾根を回り込んだところを右に登れば獅子岩正面壁の取付きである。

余分な荷物は基部にデポして、身軽にクライミング。
我々は4人で2パーティー。 各パーティーが60mのシングルロープで登る。



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1~2P目(5.7)、逆層のスラブを1、2ピッチつなげて登るのがスタンダードである。



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1ピッチの終了点直下のハイステップムーブが悪い。



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1~2P終了レッジからの眺め。 



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3P目(5.7)、左上に見えるフレークの左フェイスを登り、最後はフレークを登る。

フェイスからフレークに移るポイントが、身長160㎝以下だと、フレークのホールドに届かなくて難しい。
身長155㎝の私は、右足に乗り移る瞬間にフレークにアームロックを決めて、右足に乗り込んでからフレークの遠いホールドを取った。 



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3Pの終了点から見た、フレークの抜け口がぱっくりと口を開けている。



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3Pの終了点は、樹木の生えた広いテラス。



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4P目(5.8)、核心部はハーケンが残置されている中間部の逆層フェイス。

写真は、核心部をリードするSueだが・・・ “う~ん、ハーケンが邪魔だな~” と言いながらA0するSue 105.png



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4Pの終了部分は左のレッジへのトラバース。 バックには新緑の海が広がり、気分爽快!



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5~6P目(5.7)、やや傾斜が緩くなったスラブをつなげて登って約40m。 



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リードは、ロープの流れに配慮して、ランナーを長めにとっていく。



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5~6Pの終了点は、獅子岩ピーク直下のテラス。
一般ルートへの接続点なので、時々ハイカーが紛れ込んでくるが、足場の悪いザレ場なので要注意。 034.gif 

ラペル下降の場合は、獅子岩ピークからここまで一般ルートで降り、ここから同ルートで3回のラペル。



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7P目(5.7)、獅子岩のピークまでわずか10mのピッチ。 
RCCボルトが1本だけの poor protection なので、リードは慎重にこなしたい。
獅子岩のピークには終了点が無く肩がらみ、腰がらみのビレイとなるので、フォロワーも油断禁物だ。



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そして、爽やかな風が吹く獅子岩ピークに到着。 達成感と充実感に包まれる瞬間だ。 066.gif 024.gif 



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東側には赤城山が長いすそ野を広げている。 177.png



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北側のひだり奥のピークが子持山である。



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西側には小野子山、その南西に榛名山がそびえている。



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360度の展望を見ながらのランチ休憩では、思わず昼寝がしたくなるような快適な時間を過ごす。 180.png 063.gif
休憩後は、一般ルートを歩いて正面壁基部まで戻る。

獅子岩の一般ルートは、2014年の春に子持山から浅間山までのハイキング(下記リンク参照)ですでに歩いている。
獅子岩ピークから鉄ハシゴを降って一般ルートに合流。




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南東の尾根を降り、写真の一般ルートの標識のある地点にきたら、トレイルから離脱して西側の斜面に降る。
判然としない踏み跡(クライマー路)を降ること15分で正面壁基部に着く。



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荷物をピックアップしてから、往路の一般道ではなく屏風岩へダイレクトに下るトレイルに入る。
登山マップには載っていないが、尾根の取付きにたくさんの赤布があり、トレイルも明瞭である。



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ヤマツツジの咲くヤセ尾根を降り、途中のマツの木リッジから振り返れば、登った獅子岩が圧巻である。



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更に降り、屏風岩の取付き(コル)手前にある岩峰を越える。(巻き路あり)



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コルに荷物をデポし、屏風岩へ登る。  
屏風岩の頭へはハシゴとクサリを登ればすぐであるが、石碑までの岩稜は左右がきれ落ちた絶壁なので行動は慎重に。 034.gif



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ここでも、振り返れば、緑のライオンが五月晴れの空に悠然と浮かんでいた。

屏風岩のコルから、フックスロープのセットされた急斜面を降れば、往路の一般路に合流する。
登山口から若人のみちパーキングまで、本日のクライミングの余韻に浸りながらのんびり歩く。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆


私のこのルートへの評価: 5★(春秋限定)
所要時間:休憩込で約8.5時間(若人のみちP 7:00‐子持山登山口 7:40‐獅子岩正面壁取付 8:30/9:00‐獅子岩ピーク 12:00/13:30‐獅子岩正面壁取付 14:00‐子持山登山口 15:00‐若人のみちP 15:30)
標高差: 約540m

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by dream8sue | 2018-05-06 16:28 | Rock Climbing | Trackback | Comments(4)
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Commented by pochi23 at 2018-05-14 00:11 x
まだ登山口まで車で入れないのですね。
私も何年も前に登りましたが、大フレークが取れてしまわないかと心配でした。人気があるようなので、これが万が一崩れたら、何人死者が出るのかと思うとぞっとします。
Commented by dream8sue at 2018-05-14 11:43
> pochi23さん
子持山林道の復旧はまだまだかかりそうですよ。
大フレークが崩壊? そんなことは考えもしませんでした。 確かに写真でみると、浮いている感じがしますね~。。(*_*;
獅子岩の形自体が、自然の造形美そのものですから、仮にフレークの1枚くらい剥がれても(人的被害は別として)獅子岩自体はそのままの形で未来永劫に存在するでしょうね。
Commented by chikenji at 2018-05-20 00:27 x
子持山、最近行ってないな~
もちろん、一般登山道ですよ^^
Commented by dream8sue at 2018-05-21 06:58
> chikenjiさん
子持山の林道は、2016年の台風で現在も大崩壊していて車は入れません。
登山されるなら、ちょっと長いですが、子持神社から仏岩~炭釜~浅間経由されるのも良いかもしれませんね。

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