中部山岳 大キレットを越えて 南岳から穂高岳山荘へ     Mount Hotaka in Chūbu-Sangaku National Park

Saturday, August 18, 2018
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中部山岳国立公園に属す南岳と北穂高岳の間にある大キレットを越える山行の2日目。
新穂高温泉から南岳(下記リンク参照)まで登り、いよいよ大キレットに突入。 GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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午前11時に南岳小屋に到着。 
小屋の南側の丘に登り北を見れば、たおやかな南岳と、その奥に中岳や槍ヶ岳、眼下には赤い屋根の南岳小屋が見える。



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始めは飛騨側(西側)を急下降する。



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飛騨側の浮石の多いガラガラの岩場を落石しないように慎重に降る。



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クサリや・・



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ハシゴも連続する。



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手前に見える2841mのピークが “長谷川ピーク” と呼ばれる小ピーク。
長谷川は往年の名クライマー、長谷川恒夫氏のことかと思いきや、このピークで滑落して助けられた大学生の名前だとか・・ 
いや~遭難した場所が自分の名前で残ってしまった学生の心中を思うと、似たような経験のある私としては実に複雑な思いである。

いえ、遭難した訳ではなく・・
昔、山岳雑誌に某有名フリークライマーの言動に苦言を呈したところ、マスコミ誘導で私のほうがたたかれてしまったという経験がある。
おりしもフリークライミング至上主義の思想が拡散されていた時代で、エイドクライミングなど時代遅れとされた風潮の中での全国誌での論争であった。

その際に関西地方のクライマーが残置ハーケンを撤去してルートを作り(どこの岩場かは忘れたが・・)
そのルート名に私のイニシャルを使って “YFにささげる”?とか何とかいった嫌味なルート名をつけた。
今もそのルートは存在し、誰かに登られているのだろうか?



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長谷川ピークで振り返れば、降ってきた南壁が圧巻である。



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長谷川ピークのナイフリッジ。 風の強い日の通過は怖いだろうな~



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左手(東側)には蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳の山並みが横たわっている。 Sky Clear!



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北穂高岳への道のりが、霧のベールの中から静かに私の前に迫る。



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大キレットの南端、A沢のコルへの下りはツルツルのスラブなのでクサリが有難い。



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A沢のコルに人がいるが・・・



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・・・どうやら事故があったようだ。 
既にレスキュー隊員が付き添って、何やら交信している。
申し訳ないが、うめき声をあげる遭難者を横目に見ながらA沢のコルを通過する。



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さて、A沢のコルから北穂高岳への急登が始まるが、自分も気を引き締めて先の岩場をこなしていこう。



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飛騨側へ回り込むと、足下から岩壁が落ち込み、正面に滝谷の岩稜が迫力を増して迫る。



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クサリや鉄釘を使って垂直の岩場を慎重にこなす。  このあたりが “飛騨泣き” と呼ばれる核心部のようだ。 



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最後は信州側(東側)についたクサリやハシゴを登り、山頂直下の急登をこなせば北穂高小屋のテラスに出る。



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北穂高小屋より大キレットを振り返れば、雲から槍ヶ岳の穂先だけが飛び出ていた。 

北穂高小屋のベンチで長い休憩をとり、この先の行程を思案する。
出来れば穂高岳山荘まで駒を進めておきたいが、涸沢岳の登りも手ごわそうだな~



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北穂高小屋の石段を登ったところが北穂高岳(北峰:3106m)の山頂。



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飛騨側(西側)にはロッククライミングの対象となるドームなどの針峰が見える。 



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さて、北穂高岳山頂から南へ下り、南峰へは東側を巻きながら登る。



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巨岩の多い稜線を涸沢岳とのコルまで降る。



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夏の花は終盤を迎えているが、この シコタンハコベ や イワツメクサ は、まだちらほらと見ることができた。



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涸沢岳も意外と事故が多いので、浮石に気をつけて登る。



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涸沢槍を飛騨側に巻いたあたりから岩稜の急登となる。



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最後のチムニー状の岩場を登りきれば稜線にでる。

振り返れば、飛騨側(西側)から生き物のような雲が槍ヶ岳の基部をはっていく。
手前のピークは先ほどまでいた北穂高岳。



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涸沢岳(3110m)のピークは、稜線を南側へ少し登ったところ。 
さらにその先には、白出のコルを挟み日本で3番目の高さを誇る奥穂高岳(3190m)がそびえている。



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さらに南側に目を転じれば、西陽が前穂高岳(3090m)を明るく照らしている。



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奥穂高岳からジャンダルム、西穂高岳への稜線・・山を始めたばかりの頃にドキドキしながら歩いた懐かしいルートだ。



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夕方になり雲がわいてきた。



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今夜の泊場となる穂高岳山荘が眼下に見える。
さすがに槍平から南岳に登ってからの大キレットと涸沢岳越えはきつかった~! (;^_^ フゥーフゥー

ちなみに、お盆休みの週末ということもあり、穂高岳山荘のテント場は120パーセントの混み具合で最悪だった。  terrible bad! 140.png
また、軽量化でシュラフも火器も持たずの山行であったが、この夜は予想外の寒気に襲われて面食らった。

さて、翌日は吊尾根から前穂高岳へ向かい、岳沢へ下山としよう。


to be continued ・・・


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者向け
距離:約3.5 km/ 所要時間:休憩込で約7時間(南岳小屋11:20‐北穂高小屋 15:00/15:30‐北穂高岳‐涸沢岳‐穂高岳山荘 18:00)

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by dream8sue | 2018-08-18 11:52 | 中部山岳国立公園 | Trackback | Comments(2)
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Commented by zep09 at 2018-09-15 10:23 x
初書き込みです。

前日の滝谷避難小屋の幽霊のお話、楽しく読ませていただきました
自分は一人では絶対泊まれないなと思いながら。。。(^^;;

A沢のコルで倒れられている方は、
『島崎三歩の山岳通信 第123号』
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/documents/n123_20180831.pdf
によると、おそらく
「南岳から北穂高岳に向けて、単独で縦走中、疲労により行動不能」
で救助された方でしょうね。

写真を見て、滑落されたのかと思いましたが、無事救出とのことで何よりでした。
Commented by dream8sue at 2018-09-15 12:07
> zep09さん
初めまして。 訪問ありがとうございます。

“島崎三歩の山岳通信” 確認いたしました。
A沢のコルで倒れていた男性が無事に救助されて良かったです。

遭難と聞くと、滑落や路迷いなどを思い浮かべますが、疲労による行動不能というのも意外と多いのですね。
かなり苦しまれていた様子だったので、ただの疲労ではなく、熱中症や、もしかすると何か持病が発症したのかもしれませんね。

“島崎三歩の山岳通信” のアドバイスにも書かれてありましたが、単独登山のリスクを肝に銘じて行動しないといけませんね。
この日、私も単独だったので・・・
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