
秩父多摩甲斐国立公園に属す
小川山 は、長野県川上村と山梨県北杜市との県境にあり、
長野県側の廻り目平キャンプ場周辺の岩峰群は、フリークライミングのメッカとしてクライマーに絶大な人気がある。
2023年の初夏に、そんな岩峰群の中のひとつ 八幡沢左岸スラブ と呼ばれるエリアにある
春のもどり雪 を登った。
春のもどり雪 は4ピッチのマルチルートで、私は2015年にも1度登っている。
しかし、その時は対岸のマラ岩で事故があり、ヘリコプターでの救助の記憶の方が脳裏に焼きついていて、ルートの内容はよく覚えていない。

<アクセス:自動車の場合>
廻り目平キャンプ場へのアクセスや入場料金などは
廻り目平キャンプ場のHP (下記リンク参照)で確認してね。

新緑が美しい廻り目平キャンプ場から八幡沢左岸スラブへは、金峰山に向かう林道を西股沢に沿って西へ進む。

車止めのゲートを越えるとすぐ右手に八幡沢が出合う。 出合いには“ヴィクター”という有名なボルダーがある。

八幡沢の右岸(川下に向かって右側)についた踏み跡を堰堤を巻きながら越えて行く。
すると、休日だと順番待ちになる八幡沢左岸スラブの人気ルート “トムと一緒 5.10a” に着く。

“トムと一緒” の前を通って、右のガリーをつめ、樹林帯を登って行くとスラブ帯が現れる。
その末端が “春のもどり雪” の取付きである。

1P目:5.8くらいの緩い傾斜のスラブを直上する。 久しぶりのスラブなので緊張する。

マルチピッチなので真っ直ぐ伸ばして立ち木をビレーポイントとしても良いが、
トップロープ用のアンカーが右のルンゼの側壁に打ってあるので、そのアンカーを使う。

2P目:続く段傾斜のスラブを立ち木にプロテクションを取りながら中間の立ち木テラスまで登る。

3P目:緩やかな凹角沿いに登り、その後5.7くらいのスラブを立ち木を目指して登る。
易しいスラブなのだが、全くプロテクションが取れないのでランナウトする 💦 冷や汗タラタラよ!

3P目:でも、この高度感がマルチピッチの醍醐味だね。

4P目:緩いスラブを左上し、5mほどの垂壁で行き止ったら右へトラバースし、大木の生えたテラスに這い上がる。

ここが終了点。

終了点からは、西股沢を挟んでマラ岩方面の岩峰群がよく見える。

下降は、終了点の大木から2回か3回のラペルで降りられる。

当然のことながら、他のパーティーが登攀中だったりする場合は、周りへの配慮を怠ることなく下降してほしい。

8年ぶりに登った 春のもどり雪 は、全ピッチをリードで登ったので楽しいクライミングができた。
また、久しぶりのマルチピッチということもあり、とても新鮮だった。
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