2018年 03月 11日 ( 2 )

下仁田町 御場山を春の荒れた沢ルートから登る    Mount Onba in Shimonita, Gunma

Sunday, March 11, 2018
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群馬県下仁田町の高立(たかだて)にある一本岩が見たくてやってきた。
高立一本岩の偵察を終えた私たちは、近くにある御場山を登ることにした。

御場山は、冬にアイスクライミングができる沢ルートからアプローチしたが、
トレイルはズタズタに崩壊していて、もはやバリエーションルートと化している。
初心者は沢ルートからではなく、林道ルートから行くことをお勧めする。


沢ルートは、現在は廃道です。 入山に際しては読図や登攀技術など未整備のトレイル歩きの経験が必要であることを留意してください。



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<マイカーの場合>
高立集落までのアクセスは、前項の高立一本岩偵察記(下記リンク参照)を参照のこと。
パーキングは、最奥の高立集落の三叉路を左に入った、この民家の先に数台パーキング可能。




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トレイルは、集落のすぐ西を流れる川(矢川川?)を渡り、対岸の樹林帯に入る。
川には橋はないが、浅いので飛び石で渡れる。

陽当たりのよい沢筋には、ふきのとう がやっと顔を出し始め、私に小さな春を感じさせてくれた。 110.png 178.png



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工事器具の置き場になっている林を通りぬけ、御場山の北西を流れる支流を渡渉する。



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そこは、御場山北面の岩壁帯で、冬にはいくつもの氷瀑ができる。
私も過去に、1,2度アイスクライミングのトレーニングに訪れた記憶がある。



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岩壁に沿って南西に進むと、滝場がいくつもある。



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一際水量がある滝があるが、岩盤が青い。
一本岩の基部を流れる支流の水もエメラルドグリーンであったが、やはり岩質の関係で青く見えるようだ。



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と、滝見物に気を良くしていると・・この先からトレイルが無い・・・(*_*; タラ~
完全に崩壊してしまっている。 グズグズの斜面を落石と地すべりを覚悟で乗り越えて行く。



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四つ足で何とか攀じ登った先には、崩れ落ちた斜面が・・OMG!  149.png
ここは大きく上から高巻く。



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再び沢筋に降りてみたが、トレイルは・・無い。 140.png
仕方なく沢筋を行く。 水量が少ないのがせめてもの救いである。



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おや、ライトグリーンの繭を発見。 
ウスタビガというグロテスクな蛾の繭のようだ。
繭は綺麗だが、成虫はNG。 118.png  幼虫はもっとNG!!!! 絶対見たくない! 122.png 149.png



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御場山側からはいくつものガリー(支流と呼ぶにはお粗末)が切れ込んでいる。
雪解けとともに沢に土砂が流れ込むから沢は荒れる。



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沢が南西方向に曲がるあたりで左の尾根に取り付く。



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この大きな根の張った木が目印。
滑り易い尾根を登り、御場山の南西尾根に向かって落ち葉で埋もれた斜面をトラバースする。



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高立集落の登山口から約1時間、南西尾根に到着。
久しぶりの悪場の登行で時間以上に長く感じた。 137.png



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と、安心するにはまだ早い・・・ここから針葉樹林帯の急登が始まる。
あまり踏まれていないトレイルは足の踏ん張りが必要で、ふくらはぎが悲鳴を上げる。 143.png



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汗がふき出て、30分くらいの登りがとてもきつく感じる。 144.png
あたりが明るい広葉樹になれば、ピークは近い。 ガンバレ!



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穏やかな御場山のピークには、小さな三角点と手作りの山名板が2つあるだけだ。 166.png



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ピークからは、東の妙義山から南側の西上州の山々が一望できる。 177.png 174.png
この景色を見ながら、落ち葉の絨毯に腰を下ろして、陽だまりランチは最高だね。 180.png 169.png



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さて、下山は、さすがに荒れた沢ルートを戻る気がしない。
林道ルートの分岐まで戻り、安全な林道歩きで戻ることにする。



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花もまだ咲いていない林道は、いささか退屈ではあるが、楽チンである。
途中で、さらに広い林道に合流する。



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最後は舗装道路となり高立集落より1kmくらい東の葦倉集落あたりに出る。
集落からは、高立一本岩が守護神のように山麓を見下ろしている。
一本岩の左の三角山が御場山だ。 



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結局、御場山を北から南へぐるりと一周してしまった。
御場山をハイキングするなら、ぜひ一本岩鑑賞とセットで楽しんでもらいたい。 165.png



本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 


私のこのトレイルへの評価: 3★ 中級~上級者向け
距離:約10km/ 所要時間:1時間30分の一本岩偵察とランチ休憩込で約5時間(高立集落 10:00‐一本岩往復 11:30‐御場山林道ルート分岐 112:30‐御場山 13:00/13:30‐高立集落15:00)
標高差: 約400m


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by dream8sue | 2018-03-11 23:13 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(4)

下仁田町 高立一本岩偵察記     Takadate Rock in Shimonita, Gunma

Sunday, March 11, 2018
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下界は春めいてきたが、西上州はまだセピア色の世界だ。
自称、西上州フリークの私としては、下仁田町高立にある一本岩の存在を知ってから、いつか訪れなければと思っていた。
高立(たかだて)集落の奥にタワーのようにニョキっと立っている、その姿は一見の価値がある。 174.png

そして、ただ単に、このてっぺんに立ってみたいと思うのはクライマーの本能なのではないだろうか。
登れる、登れないではなく、そう思うことがすべての原点であり、
後は登るために何をすればいいかを考える、努力するだけのことだ。



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<マイカーの場合>
上信越自動車道下仁田ICから国道254号線を内山峠方面へ走る。
下仁田消防署西牧分遣所のある三叉路(下仁田ICから約14km、セーブオンのコンビニあり)を右折し県道43号線へ。

県道43号線を北西に8kmほど行った三叉路(山田屋資材置場の建物あり)を左折し高立集落へ向かう。
最奥の高立集落の三叉路(写真)を左に入った所の民家の先に数台パーキング可能。



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三差路から右の林道を川(矢川川?)に沿って西へ進む。 川の水がエメラルドグリーンの色をしている。



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林道を10分くらい歩くと眼前に一本岩が現れる。
天に向かうロケットのような姿は、岩好きでなくても歓声が上がるだろう。 113.png 169.png



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また、林道脇には、まるで一本岩の展望台のような岩場があり、クサリがかかっている。
それじゃあ、登るしかないでしょう! 166.png



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しかし、苔が生えたその岩場は、とても滑り易く、クサリに全体重をかけて・・えい、やー! 登りとなる。 121.png



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展望岩の上には石祠が祀ってある。



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一本岩は、2007年に山野井泰史氏、大内尚樹氏、山野井妙子氏らによって初登されている。
いったい、どのラインを登ったのだろう。

ちなみに、この岩峰が登られた2007年から私はアメリカに移住していたので、
クライミングの世界に関しては全くの浦島太郎状態だ。 105.png



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展望岩からは一本岩の東面と思われるフェイスが見える。
ピークに伸びるクラックが見えるが、はたして登れるようなものなのだろうか? 140.png



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ズームして見たが、泥の留まったクラックと、イワヒバだらけの汚い壁しか見えない。 (*_*;



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ひとまず遠望を終えたので、ちょっと近づいてみよう。
矢川川を渡って、薄っすらと雪の付いた林道を行き、小さな道標がある所から左の樹林帯へ入る。

ちなみに、この林道は長野県(佐久市)との県境の矢川峠まで行くハイキングトレイルの一部のようだ。



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右手の樹林の奥に一本岩の黒い北壁が見える。
時計廻りに、一本岩を一周してみよう。



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展望岩からは、樹林に隠れて見えなかったが、一本岩の南東には20mくらいの岩峰がある。
チョックストーンの乗ったアーチのある小岩峰である。



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その奥に一本岩の南壁が見える。



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南壁フェイスの左下あたりに赤いスリング?のような残置物がある。
下から見上げるだけではなかなか岩の状態が分からない。
今回は登攀用具を持ってきていないので、これ以上は岩に近づけない。




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追記:2度目の訪問の際に、南壁の右端に先人たちが試登したと思われる残置ボルトを確認した。



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南壁の基部をさらに西へ巻き、足場の悪い斜面を登って南西面を探る。
ボロボロの泥壁には、凹凸があるもののクラックと言うほどの溝はない。



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さらに西面と北壁を分ける、顕著なカンテ(西カンテ?)の下部まで登ってみる。



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カンテは、上部フェイスの手前に5mくらいのクラックのある前衛ピナクルがあり、
その前衛ピナクルを登れば、上部フェイスは20mくらいなので、
南壁よりも、こちらの方がピークまで最短ルートではないかと思われる。



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しかし、上部のフェイスが厄介だ。
出だしは脆いフェイスなので、登るならアンカーを設置しないとだめだろう。

その右上にクラックが見えるが、前傾しているので難しそうだ。
それに、はたしてカムが決まるような良質のクラックかどうかは・・? う~ん・・・ 139.png



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林道に降りて、逆光に浮かぶ西カンテを見上げれば、
マッターホルンのような切り立ったシルエットじゃん!  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!



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西カンテと手の付けどころがない北壁。



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川の対岸にもニョキニョキと岩峰が林立している。 これが西上州だ!



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おや、カモシカがじっとこちらをうかがっている。
こちらもじっと彼と目を合わせる。
お互い目と目で何かを感じ合う。 We were fall in love! 102.png

と、カモシカと恋に落ちたところで、私達は一本岩を後にして、御場山へ向かった。



本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆

私のこのトレイルへの評価: 3★ 中級者向け
距離:約3km/ 所要時間:偵察込で約1.5時間(高立集落 10:00‐一本岩展望台‐一本岩‐高立集落 11:30)
標高差: 約40m


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by dream8sue | 2018-03-11 10:37 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(6)