2018年 04月 14日 ( 1 )

安中市 妙義山 新緑の風穴尾根を歩く     Kazaana ridge in Myōgi mountains in Annaka, Gunma

Saturday, April 14, 2018
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日本三大奇景で有名な妙義山には、浸食などによってできた風穴やブリッジがたくさんある。
その代表的なのが、表妙義の石門群であるが、他にも隠れた風穴がいくつもある。

今回はその中のひとつ、裏妙義の支稜で、その名の通り大きな風穴があいている風穴尾根を歩いてきた。
風穴尾根は中間部に9つの岩峰を並べ立て、その直下に風穴があいている。

裏妙義の風穴と言えば、昨年登った御殿のアプローチである風穴稜にも風穴があるが、
風穴尾根は、その御殿よりも南西に位置し、899mの鶴峯山から北西に伸びる尾根なので混同しないように。  034.gif


このルートは一般登山道ではありません。   034.gif  
入山に際しては読図や登攀技術など未整備のトレイル歩きの経験が必要であることを留意してください。
また、何が起こっても対応できるように自己責任の概念をしっかりもって登ってくださいね。  




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<マイカーの場合>
トレイルヘッドとなる旧裏妙義国民宿舎までは、 
“安中市 妙義山 篭沢から登る冬の丁須の頭 Mushroom Rock “Chosunokashira” in Mount Myogi” (下記リンク)を参照のこと。

旧裏妙義国民宿舎のバックには、これから向かう風穴尾根の鶴峯山と、ジャンダルム(前衛鋒)がそびえている。  113.png




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ちなみに、妙義山は妙義湖(中木ダム)を境に、南東側の山塊が表妙義、北西側が裏妙義と呼ばれている。

旧裏妙義国民宿舎へは妙義湖畔をドライブしていくが、この時季の湖畔は、ライトグリーンのモノトーンが実に美しい。  177.png



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風穴尾根のようなバリエーションルートの場合、アプローチも、トレースする路もどれが正しいルートというものは無い。
沢を詰めたり、尾根を詰めたち、岩稜通しに歩いたり、岩稜を巻いたりと、各自の判断と好み?によってルートが選択される。

今回、私達がアプローチに使った路は、篭沢登山口、巡視道入口を通り過ぎ、右手の植林地へ入る作業道を詰めた。
作業道はスギ林の中のイバラ路で、登るにつれ眼前に鶴峯山とジャンダルムが見えてきて、早くもテンションが上がる。 005.gif 169.png 



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植林地の最上部まで一気に登りつめると、自然林になるので、左手の薮尾根に乗る。
いきなり、ふくらはぎが痛くなるような急な斜面で、所々岩場も現れる。  008.gif



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足元に気を取られて登っていくと、いつの間にか鶴峯山とジャンダルムが近くなっている。



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この標高(約700m)あたりの新緑が淡くて素敵。 ヤマザクラやミツバツツジのピンク系との色合いもいいね。 177.png



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やがて、鶴峯山の南壁基部と思われる壁にあたる。



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南壁基部から右側(北東)へ側壁の基部を巻いて、鶴峯山とジャンダルムのコルへ突き上げるルンゼの上部を詰める。 



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コルに登り上げると、裏妙義のシンボル、丁須の頭から続く裏妙義の主稜線が見えてくる。  063.gif
こちらから見る丁須の頭は、見なれたTの字ではなく、I の字である。



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コルからは左の藪尾根に取り付き、岩稜がでてきたら左から巻いて、登り切ったところが鶴峯山。  042.gif



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鶴峯山(P1)は、小さなピークであるが一気に展望が開ける。

スカイラインに見えている壁が、昨年登った御殿東壁(下記リンク参照)である。 
御殿東壁も記憶に残る過酷なクライミングだったな~  105.png




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ジャンダルムがもう眼下になっている。



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さて、P1とP2のコルからは巻き巻きルートの予定なのだが、ちょっとだけP2を登ってみよう。

脆そうな短い戸渡りリッジの先が、ピナクルのようなP2の針峰である。
そのP2針峰を左から巻いてみたが、ロープ無しではちょっと怖かった。 (ロープは持参していたがここでは使わなかった)



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そのP2からは、目の前にP3以降の岩峰群が林立し、遠くのスカイラインには裏妙義主稜線に立つ岩峰が見える。

う~ん、このままゴジラの背のような岩稜に沿って歩きたいな~  113.png
風穴尾根を岩稜通しで登るのは、相馬岳北稜よりも難しいらしいが、そう聞くと増々登ってみたくなるな~  070.gif



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でも、今回は巻き巻きルートと決めていたので、この景色をみてP1・P2のコルへ戻り、左側(南側)を巻く。

P2の基部に沿って下巻きするが、かなり深く巻かないと岩壁をクリアできない。
巻きルートのファインディングにもよるが、私達は1ヶ所、悪い下降があり10mくらいラペルした。 106.png



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そして、今度はP3とP4のコルを目指して足場の悪いルンゼを詰める。 008.gif



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なんとかP3・P4のコルまで登ってみた。 右上には先ほど展望を見に登ったP2と思われる針峰が見える。



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コルからは、P4へは登らず、北側の巻きルートも悪そうなので、引き続き南側を巻いた。



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P4の壁沿いに巻くと、ロープ無では登れなさそうな岩場に突き当たる。  140.png



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仕方なく、さらに20~30mほど下降してこの岩壁(おそらくP5の基部)を巻く。
急峻で滑り易い斜面なので神経を使うトラバースである。  008.gif



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廻り込んだ先の薮尾根を登ると、突然、藪の向こうに風穴が見えた。

南側から北側へ風穴尾根のブリッジをくぐって、ひと休み。  063.gif
ここまでの巻き路が一番疲れたかも。 巻き路は疲れる割には、あまり楽しくない。  042.gif  



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岩稜通しに登ると、この風穴ブリッジの真上を歩くことになる。 う~ん、それはそれは楽しそう!  113.png



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が、しかし、今回は風穴の左の岩根沿いに降る。 
とてもガレているのでスリップ注意だよ。  034.gif



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そして、P6~P7を大きく巻いて、突き当たった小尾根を登り、最後は小ルンゼを詰めて、キレット状のP7(右の岩峰)とP8(左の岩峰)のコルへでる。



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P7・P8のコルからP8までは藪尾根通しで行けそうだが、戸渡りのようなヤセ尾根になっているので、
P7・P8のコルから北側の尾根を少し降り、傾斜が緩んだあたりから左へ大トラバースしてP8~P9を巻く。



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P8・P9 の針峰の北側へ回り込み、P9針峰を見上げる。 



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P9針峰の基部はビュー・ポイントなので、しばし岩場に腰を下ろして展望を楽しむ。  177.png 063.gif
南側には表妙義の稜線、西側には妙義山系の最高峰、谷急山も見える。



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P9を過ぎれば、悪場は終わり普通の薮尾根となる。 
ただひたすら風穴尾根の頭を目指して、足を前に出すだけ。

やがて、裏妙義主稜線上の岩峰群が見えてくる。
赤岩と烏帽子岩の間には7人の小人(七人星)がいる。 何だか可愛いね~ o(*゚∀゚*)o 



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そして、ついに稜線に合流。
風穴尾根の頭付近にある見晴し岩の上に立てば、この絶景が眼前に広がる。  177.png
手前から烏帽子岩、赤岩、そして丁須の頭が右端の岩の上にあるのが見えるかな?



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下山は、裏妙義主稜線の一般ルートを三方境まで降り、巡視道をたどる。



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巡視道は、旧国民宿舎まで約3km、風穴沢などのいくつもの沢を横切りながら徐々に高度を下げていく。



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おやま~! 木が道標を食べている。  005.gif  
木に食べられたせいで、プレートが折曲がって、矢印があらぬ方向に向いてしまったので、わざわざ字を消したようだ。



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針葉樹と広葉樹の森を何度も繰り返えす風景で、いささか退屈な路であるが、標高を下げていくと、新緑が鮮やかになりなかなか美しい。  177.png



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あまり新緑が分からない針葉樹林帯でも、よく見れば目にも鮮やかなスギのグリーンと、林床の若葉が美しい。  177.png



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そして、中木川の左岸(川の下流を向いて左側)に出れば、旧国民宿舎まではすぐである。

妙義の沢は夏にはヒルが発生する嫌な沢であるが、まだこの季節の沢にはいないようだ。 149.png
透明で美しい川面に新緑が映って素敵だ。  177.png 
こんなに美しい川なのにな~・・ヒル公害何とかならないかしら?  039.gif


今回は、鶴峯山から先のP2~P9(直線距離で約500m)すべて巻いてしまったので、やや面白みに欠ける感があった。
もう一度行く機会があれば、今度は岩稜通しに歩きたいな~。

本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
距離:約6km/ 所要時間:休憩込で約7時間(旧国民宿舎 8:20‐前衛峰・鶴峯山コル 9:50/10:00‐鶴峯山 10:10‐風穴尾根の頭14:00‐三方境‐旧裏妙義国民宿舎 15:30)
標高差: 約630m


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by dream8sue | 2018-04-14 10:46 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)