カテゴリ:山梨県エリア( 2 )

北杜市 尾白川渓谷から登る白砂の日向山     Mount Hinata in Hokuto, Yamanashi

Tuesday, May 22, 2018
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日向山は、電車利用が多かったふた昔にはアクセスが悪く訪れる人が少ない不遇の山であったが、
近年のマイカー利用のハイカー急増によって人気がうなぎ上りとなった山である。

南アルプスの甲斐駒ケ岳山系の特徴をもった、花崗岩の白砂ピークが人気の的である。
今回は尾白川渓谷からアプローチし、神蛇滝や不動滝、錦滝などの滝見物もしちゃう。 070.gif


注意:2018年5月現在、千ヶ淵より先の渓谷道は補修工事のため通行不可能です。通行止めです。
龍神平から不動滝の間のトレイルと尾白川林道も崩落個所があり通行止めとなっているので、入山に際しては自己責任です。




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<マイカーの場合>
群馬方面からは長野県小海町経由(国道141号線)で南下して、登山口のある北社市白州に入るのが良いだろう。
今回は清里から県道28号に入り清里丘の公園の西側を南下。
“五町田交差点” を右折し県道32号 “長坂IC入口” を左折し617号線から国道20号線に合流し 
“白州農協前” の信号を左折して県道614号線に入る。
中学校を過ぎたら右折し、尾白の森名水公園 “べるが” を左に見ながら西に5分ほど走れば尾白川渓谷パーキングに着く。
尾白川渓谷パーキングは広く約100台収容でき、トイレや売店もある。



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清らかで豊富な水が流れる尾白川には、大小さまざまな滝や淵がある。

パーキングをスタートして、竹宇駒ヶ岳神社脇の吊り橋を渡れば、尾白川渓谷道がある。
その渓谷道に沿って上流には、千ヶ淵、旭滝、百合ヶ淵、神蛇滝、不動滝などの滝や淵が見られる・・はずなのだが・・



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千ヶ淵までは急な鉄階段を下り、倒木を避けて河原に下りれば行くことができる。



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エメラルド色の千ヶ淵。 146.png 049.gif



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補修工事のため千ヶ淵から先には行けないので、戻って尾根道へまわる。 145.png



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尾根道に戻り、甲斐駒ケ岳の黒戸尾根登山口を左に見送り、右(西)のトレイルに進む。



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花は多くは無いが、自然林の木漏れ陽の下にはフタリシズカなどの植物がみられる。



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尾根道をたどること約1時間。 龍神平という神蛇滝の展望台に着く。



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三段の滝からなる神蛇滝をズームアップ。 177.png



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龍神平から不動滝までの間には、トレイルが崩壊している個所がある。 070.gif 



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崩壊個所以外は普通に通れる。



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やがて、尾白川に架かる不動大橋への下りとなり、奥に不動滝が見えてくる。 



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不動大橋の吊り橋を渡り、左の支流を横切れば不動滝に迫ることができる。



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手前のフィックスロープが掛けられたボルダーを越えていけば不動滝の滝壺まで行ける。
でも、濡れた石は滑り易いので足元には要注意だよ。 034.gif 



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豊かな水量がすさまじい勢いで流れ落ちる不動滝では、滝壺に虹がかかっていた。
身体に水しぶきを受けながらの滝見物にテンションが上がらない訳がない。 060.gif ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪



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さて、滝に寄り道した後は、尾白川林道までの登りがまっている。
今までの遊歩道とは違い、朽ちた木道や悪場が多くなる。 140.png



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でも、鉄階段だけは頑丈に設置されたままである。
鉄階段を登り、尾白川と錦滝のかかる雁ヶ沢の間の尾根に突き上げる。



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尾根を東に、さらに20分ほど登れば尾白川林道に出る。



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尾白川林道にでたら、右(北)へ少し行けば錦滝に着く。
私は、尾白川遡行(下記リンク参照)の際に尾白川林道を終点まで歩いているが、まさに異様な光景ともいえる廃墟、廃道であった。




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日向山の裏登山口ともいえる錦滝には立派なあづま屋が立っている。 
ただし、こちらの登山口は北杜市サイトでは通行禁止になっているようなので、自己責任の概念をしっかりもって登ってほしい。



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錦滝は、豪快な不動滝を見た後では水量が少なく見劣りするが、冬にはブルーアイスの氷瀑となる美しい滝である。 045.gif



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滝の落ちる岩盤にはピンクの可愛い花(ユキワリソウ?)がたくさん咲いていた。 056.gif 171.png



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日向山へは、錦滝の右手の急な尾根を登る。
フィックスロープの掛かった急斜面をこなすと岩場が現れる。 この岩場の奥には・・



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傾斜60度くらいある急な階段が隠れている。



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錦滝から日向山への路は、滑落死亡事故も起こっている悪路で急傾斜が続く。 070.gif 042.gif  



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やがて傾斜が緩くなり、細い尾根上を行く。
再度、フィックスロープの急斜面になり、右方向に尾根を絡めていく。



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すると、右側がグリーンの草花が咲く沢状になり、その沢をトラバースすると日向山直下の白砂の大斜面が現れる。



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足が埋もれる白砂の大斜面は歩きづらいが、較的踏まれている左寄りの斜面を登り鞍掛山とのコルを目指す。
この白砂の斜面にはカヤツリグサのような植物(コウボウシバかな?)がたくさん生えていた。 



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日向山と鞍掛山のコルに到着。 コルからは、まず手前の岩峰に登ってみよう。 070.gif



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大明神の石柱が立つ岩峰のピークからは、南アルプスの雄峰、甲斐駒ケ岳が見える。



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日向山の山頂(三角点)付近は樹木に覆われているが、西側の雁ヶ原(がんがはら)と呼ばれる花崗岩のザレ場は見晴らしが良い。



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雁ヶ原は甲斐駒岳の黒戸尾根(下記リンク参照)あたりから見ると白く大きく露出しているのがはっきりと見える。




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日向山(1660m)の北面には、八ヶ岳連峰が鎮座している。

この絶景を見ながらのランチ休憩は至極の時である。 180.png 063.gif 
時を忘れて1時間半も休んでしまった。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪



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下山は、表登山道の東尾根をたどる。



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ササ原とカラマツの林をぬけ、広葉樹の明るい尾根には、今年初めてみるギンリョウソウが白い頭を出していた。 101.png



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緩やかで歩き易い尾根路には、ヤマツツジがよく似合う。 101.png



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日向山から約1時間の下りで矢立石登山口に着く。
以前は、マイカーでここまで入れたのだが、2017年の台風の影響で、現在は車で入ることはできない。



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矢立石登山口から南の斜面を降り、途中で車道を絡めながら南東の尾根を降れば、
矢立石登山口から30分程で矢立石分岐に降り立ち、そこからパーキングまでは10分とかからない。


そこそこ滝も見れて、日向山の山頂も気持ちが良かった。
それにしても、尾白川渓谷周辺の林道、遊歩道の崩壊(通行禁止)が多いのには閉口してしまった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約10km/ 所要時間:休憩込で約8.5時間(尾白川渓谷P 7:00‐千ヶ淵 8:00‐龍神平9:00‐不動滝 9:30/9:50‐錦滝 10:40/11:00‐日向山・鞍掛山分岐 11:40‐日向山 12:00/13:40‐矢立石登山口 14:40‐尾白川渓谷P 15:30)
標高差: 約900m


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by dream8sue | 2018-05-22 20:38 | 山梨県エリア | Trackback | Comments(4)

大月市 岩殿山は史跡の里のSkytree     Mount Iwadono in Ōtsuki, Yamanashi

Friday, November 7, 2014
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秋も深まり、雪が降る前のつかの間のハイキングを楽しむことにしよう。少し足を伸ばして山梨県大月市にある標高634mの岩殿山に行ってきた。 070.gif 634m!そうだ、Tokyo Skytreeと同じ高さだ。地元では岩殿山を “大月のSkytree” と呼んでいるとか、いないとか? 023.gif 037.gif




f0308721_2211916.jpg<公共交通の場合>
登山の始点駅はJR中央線の大月駅である。前橋からは何通りかの乗り継ぎがあるが、八高線で八王子経由、または新宿から中央線に乗るのが比較的乗り継ぎが少なく早く行ける経路だと思う。前橋から3~4時間。新幹線や特急を使えば2~3時間くらいで行けるだろう。

大月駅を出て左へ行き、少し先のY字路を左に折れ、踏切を渡り突き当りの道を右に曲がれば大月市合同庁舎が右に見えてくる。前方の国道139号線に合流したら左へ曲がり、桂川に掛かった橋を渡り坂道を登って行くと、左手に岩殿山城跡入口と記された岩殿山の登山口が現れる。




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この山の頂にはその昔(戦国時代)岩殿山城があった。山梨県指定史跡になっているのでハイキング・トレイルと言うより、公園のプロムナードといった感じだ。登山口からは階段が続き、綺麗に刈り込みされた樹木が脇を飾っている。 072.gif
山頂までのトレイルにはベンチなどもあり、町並みを挟んだ対岸には九鬼山がよく見える。富士山のビューポイントも豊富であるが、残念ながらこの日の富士山は雲の切れ間にかすかにそのすそ野を見せる程度であった。 007.gif




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山頂までの中間地点には、お城の形をした “ふれあいの館” がある。岩殿山の歴史が分かるビデオや展示室などがあり、入館は無料。
さらに階段を登って行くと、写真の “鏡岩” と呼ばれる岩壁が見える。この岩壁の上が山頂である。




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途中、“稚児落し” 方面に行く分岐を左に分ける。まずは山頂に行き展望を楽しもう。ふと、足元を見ればイナゴが野菊の近くに散歩に来ていた。秋の代名詞みたいな絵だね。 037.gif




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階段を登り切ると、両側に巨石が現れる。ここは “揚城戸跡” と呼ばれ自然石を利用して城門を築いた跡らしい。




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揚城戸跡の先には “番所跡” があり、揚城戸の番人の詰所があったところだ。その先にも “馬屋” とか “馬場跡” とか書かれた標識があり、ここにかつて城があったことを暗示している。




f0308721_23479.jpg大月駅から約1時間、Tokyo Skytreeと同じ高さの岩殿山に到着。 066.gif 071.gif
山頂からの景色をみて、岩殿山城が戦国時代に東国の城郭の中でも屈指の堅固さを誇っていたことに納得した。
岩殿山周辺の地形は、眼下を流れる桂川に沿って平野が東西に長く、それ以外は山々で囲まれている。
人馬の流れが一目で見下ろせる、天然の要塞である。 005.gif 045.gif




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その天然要塞の現在は、山の南側と桂川の間の狭い場所に中央自動車道が通っている。




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山頂には東屋もあり休憩するには最適な場所である。岩殿山は双耳峰で、東屋の東のトレイルを登れば電波塔が建っている東峰に至る。




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山頂で一休みしたら、今回のハイキングの目的地 “稚児落し” へと向かおう。登ってきたトレイルを戻り、指導標のある分岐を西に進む。ここからは階段ではなく、ハイキング・トレイルらしく落ち葉の山路を行く。 070.gif 060.gif




f0308721_2365281.jpg稚児落しへは “兜岩” という岩場経由と林内経由とに分かれる。 039.gif

パートナーはスラブの得意な現役クライマーなので有無をも言わさず岩場方面に向かう。

“Please wait! Don't go to such a dangerous trail!” 008.gif






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天然の柿の木が生えている鉄塔の脇を通り、小さな岩場を越えると、鉄の足場と鎖の付いた7mくらいの岩壁が現れる。 005.gif




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その岩壁を越えるとヤセ尾根に出る。 071.gif




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ヤセ尾根の先には左側(南)が断崖になった岩場があり、虎ロープが設置されているが、スリップしないように慎重に行こう。 034.gif ここが兜岩かな? 039.gif




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水平トラバースの先は垂直のクサリ場だ。最後は木の根が生えたルンゼ状の岩場を乗り越えてヤセ尾根に出る。 042.gif




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アップダウンを繰り返しヤセ尾根をしばらく行くと、鉄塔のある天神山(592m)に着く。トレイルは天神山から北西に角度を変える。少し行くと石祠が置かれた展望の開けた場所がある。




f0308721_241186.jpg晩秋ともなると秋の花もそろそろ終りであるが、バイオレット色したリンドウが1株、日当たりの悪い樹林帯に咲いていた。056.gif
こんな小さな花に出会えるのもハイキングの楽しみの一つだ。 045.gif 060.gif





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石祠から3つ目の鉄塔を過ぎ、しばらく行くと、今回のハイキングのクライマックス、稚児落しが目前に現れる。 005.gif
織田勢に敗れて逃げる岩殿山城の軍勢が、泣き声を恐れて赤子を投げ落したという悲しい伝説の場所だ。 007.gif




f0308721_2432177.jpg左に稚児落しの岩壁を見ながら10分も登れば、右(北)にトズラ峠に行く分岐に当たる。
ここは左(南)に曲がり浅利集落に下るトレイルに入る。
岩殿山ピークからこの分岐まで約1時間30分くらいだが、岩場とヤセ尾根の縦走だったので時間を忘れて楽しめた。 060.gif





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分岐からヤセ尾根を南に少し行くと、再び稚児落しの絶壁が角度を変えて目前に迫ってくる。左奥の双耳峰が歩いてきた岩殿山だ。 072.gif




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稚児落しの絶壁を後にして、トレイルは樹林帯に入って行く。左下に降りるトレイルの分岐を少しだけ直進すると見晴らしの良い岩場があり、そこに奇妙な形をした赤い植物が群生していた。良く見るとピンク色の花が咲いている。これはツメレンゲ?という岩場を生育地とする植物で、準絶滅危惧に登録されているらしい。 034.gif 056.gif




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下降路は樹林帯の中の下りであるが、1箇所だけ滑りそうな岩場があり、クサリが設置されている。




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降りながら木立の間から見える最後の展望を楽しむ。大月市西側の町並みと山並み、ハイウェイの北側にはゴルフ場も広がっている。 072.gif




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30分程の降りで浅利集落にでる。ここからは車道を歩いて大月駅に向かう。 070.gif




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浅利集落の脇を流れる浅利川はとても綺麗な流れで、幼い頃に遊んだ故郷の小川を思い出させてくれる。 072.gif 043.gif




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ハイウェイの高架下をくぐったら左の細い道に進み、民家の路地を通りぬけ橋を渡る。
浅利集落から大月駅までは1時間弱の舗装道路の歩きであるが、民家の軒下に吊るされた干し柿の風情や、庭先で植木の手入れをする家主との会話などを楽しみながら歩く。これも里山ハイキングの “味” の一つだ。 045.gif




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浅利川と桂川が合流する橋を渡れば駅までは近い。川の側壁の紅葉と青い流れのコンビネーションが実に綺麗で、ハイキングのフィナーレを飾るかのようであった。 072.gif




f0308721_375363.jpg終始、眼下に町並みを見ながらの、まさに里山ハイキングである。 060.gif
歴史好きなら、ふれあいの館で岩殿山の資料見学に時間をとるのも良いだろう。 034.gif

私のこのトレイルへの評価:4★ 初級者~中級者向け
行程距離:約7.5km(JR大月駅‐岩殿山‐兜岩‐天神山‐稚児落し‐浅利集落‐JR大月駅)
高低差:約300m 行動時間:約4時間(休憩込み)







 【おまけ】日本三奇橋・猿橋
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大月駅から一駅東の猿橋駅から徒歩30分くらいのところにある猿橋。橋脚を使わず両岸から張り出した四層のはね木で支えられている珍しい構造の橋である。
猿橋の掛かる桂川渓谷の美しい景観も一見の価値ありだ。




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by dream8sue | 2014-11-07 18:22 | 山梨県エリア | Trackback | Comments(0)