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奥秩父 鶏冠山から木賊山へシャクナゲロードを行く     Mount Tosaka in Chichibu Tama Kai National Park

Friday, May 25, 2018
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秩父多摩甲斐国立公園の山梨県側にある西沢渓谷を訪れたのは何年ぶりだろう。
西沢渓谷東沢の釜ノ沢を過去に2度ほど遡行しているが、断片的な記憶しか残っていない。 039.gif

今回は、鶏冠山に登り、鶏冠尾根から木賊山をまわって、徳ちゃん新道を下降するループトレイルを歩く。 070.gif
鶏冠山は、甲武信岳の南に位置し、西沢渓谷東沢の左岸(川の下流を向いて左側)にそびえるピークである。

鶏冠山の周辺にはいくつかの岩峰があり、岩場好きのハイカーによって登られているようだ。
岩場と言っても、道標もクサリも設置されていて一般道状態なので、中級者以上のハイカーなら問題ないだろう。
ちなみに、私の古い地図には破線でトレイルが表示されている。



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<マイカーの場合>
関越自動車道 花園ICから国道140号を西へ走る。
雁坂トンネル(有料)を越えれば西沢渓谷入口である。 
近くには 道の駅みとみ もあり、西沢渓谷のパーキングが満車の場合は利用できるので便利である。



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パーキングから西沢渓谷の遊歩道を上流に向かって歩く。 070.gif
公衆トイレのあるナレイ沢広場、近丸新道登山口と過ぎ、旧西沢山荘のある徳ちゃん新道登山口に30分ほどで着く。



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旧西沢山荘から左の川沿いのトレイルを行き、二俣吊橋を渡る。
吊橋からは、霧のかかった鶏冠山が渓谷の奥に見え、俄然テンションが上がる。  005.gif 169.png 



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吊橋を渡ると、“西沢渓谷” と書かれた看板があるので、ここから東沢の右岸へ降りていく。



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鶏冠尾根の取付きは、東沢の左岸(鶏冠谷の出合)なので、左岸へ渡渉しなければならない。 140.png
東沢は幅広の川であるが、浅いので飛び石で渡れた。(年に寄って水量が多いこともあるので要注意)



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さて、ここから鶏冠山までコンスタンスに標高差900mを詰めて行く。
始めはヤマツツジなどの咲く広葉樹林の尾根を行くが・・ 179.png 177.png



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やがて、ツガやマツの木が生える尾根と変わる。 
迷うような尾根ではないので、ひたすら登り高度を上げていく。 042.gif 



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尾根が岩壁に突き当たると、トレイルは岩壁を巻くように東へ曲がる。 070.gif



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岩壁帯にはミツバツツジが群落となり周辺をパープルに染め、足元ではコイワカガミが可憐に咲いている。 056.gif



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急な沢状の岩場から、フックスロープのかかる針葉樹林帯を登り切れば、チンネノコルと呼ばれる鞍部に着く。
足元には、手作りの小さな道標プレートが埋め込まれている。



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そして、その脇にはイエローのスミレ(キバナノコマノツメかな?)が咲いていた。 056.gif



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チンネノコルを過ぎても、急斜面の登りが続く。 042.gif  



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WOW! こんな太い倒木が・・・ 005.gif 



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チンネノコルから30分ほど登ると、樹林帯が終わり、いよいよ第1岩峰と思われる岩場が現れる。
クサリがセットされた短い岩峰である。



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第1岩峰の先は、両側がきれ落ちた細い岩稜帯が続き、その奥に第3岩峰?と思われる鋭鋒が立っている。 147.png



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遮るものが無い大展望の中を、右に左に岩をぬいながら岩稜を進む。
眺望も良く、岩登りも楽しい。 まさに本ルートのハイライトである。 177.png 060.gif



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おまけに、シャクナゲの群落があちらこちらにあり、今が満開の時を迎えている。 056.gif



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景色を撮ったり、シャクナゲの花を観賞したりと忙しい。
そうこうしているうちに、第3岩峰が目の前に迫ってくる。



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クライミング要素の高い第3岩峰であるが、巻き路があるので、特に岩登りのスキルは必要としない。
しかし、あえて第3岩峰を直登する場合は、Ⅲ級程度のクライミングとなるので、
メンバーに新人や岩が苦手な人がいる場合はロープ確保などの配慮が必要だろう。



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私達はロープ持参で、登る気満々のメンバーばかり。
この岩峰は、傾斜は強いが、岩は固くホールドもスタンスも大きいので岩慣れしたハイカーには楽しいだろう。



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岩峰の上からは、越えてきた第2岩峰?がよく見える。
写真では分かりづらいが、ピンクのシャクナゲが岩峰を彩っている。 056.gif



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そして、“ここは第3岩峰ピーク” と書かれた山名柱のある展望台に着く。 166.png 042.gif
正直、岩峰群が一連なので、各ピークがはっきりしなかった。 
山名柱には鶏冠山とあるが、地図上の鶏冠山では無いようだ。

対岸にそびえる山は、北奥千丈岳と国師岳のようだ。 たおやかで美しい!  113.png
次はあそこに行ってみたいな~ 101.png



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第3岩峰のピークからシャクナゲの薮を行けば、右側から第3岩峰の巻き路が合流する。



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このあたりからシャクナゲの群落が顕著になる。 056.gif



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今回のルート中では、展望もこのあたりが一番良い。 177.png 177.png 177.png



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そして、第3岩峰のピークから30分程の登りで、藪に覆われた鶏冠山(2115m)に到着。 042.gif

北側には木賊山が、まだまだ遠く、そして高くそびえている。 
“え~・・あそこまで登るの~” と心の声・・・ 140.png
スタートからすでに6時間が経過している。 059.gif

しかも、鶏冠山から木賊山までは、標高差350mのシャクナゲの薮ルートである。
体力に自信が無ければ、鶏冠山からピストンするのが無難だろう。 045.gif



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登る気満々のメンバーにつられて、私も気合を入れて頑張ることにする。
鶏冠山からは、シャクナゲの藪漕ぎで、薮に隠れた倒木も多く厄介である。 070.gif 



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やがて、木賊山の南面がダケカンバに覆われている景色が見えてくる。
この先から植生が変わる。



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シャクナゲの薮は消え、歩き易いツガやシラビソなどの針葉樹林帯となる。
シラビソの森が奥秩父っぽいね。 101.png



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木賊山直下で、ようやく傾斜が緩くなり、少しの藪漕ぎで稜線に飛び出る。 042.gif
木賊山は、奥秩父主脈稜線のトレイルの一部のような感じで、ピークらしくなく展望もない。 141.png

鶏冠山から見た木賊山が余りに遠く感じたので、とにかく稜線に出た安堵感の方が大きい。
木賊山で何人かのハイカーに出合ったが、多くは甲武信岳に泊まる人達であった。



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さて、我々は泊まる訳には行かない。 木賊山から長い一般道の下降を開始する。

木賊山から少し東に行って、戸渡尾根(近丸林道)の分岐で主脈稜線から分かれる。
戸渡尾根を少し下ると視界が開けたザレ場に出る。
目の前に富士山、眼下には西沢渓谷が流れ込む広瀬湖が見える。 177.png 177.png



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その後は眺望も無く、ひたすら樹林帯の下降である。 が、ここでもシャクナゲ祭りであった。 056.gif 056.gif



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木賊山からシャクナゲ祭りしながら(笑) 約1時間30分で徳ちゃん新道の分岐に着く。 042.gif
ここからは、近丸新道でも、徳ちゃん新道のどちらを降っても西沢渓谷に出るので好きな方を降ればよい。



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私達は、西陽に輝くミツバツツジの群落に誘われて、徳ちゃん新道を降った。



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標高を下げるにしたがって、広葉樹の森から新緑が美しいカラマツの森へと変わる。



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カラマツ林に咲くヤマツツジが、“ガンバレ!ゴールはもうすぐだよ~”と、疲れた私を励ます。 056.gif



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そして、木賊山から3時間強、旧西沢山荘のある徳ちゃん新道登山口に出た!
何とかヘッドライトの出番なしで降りてこられた。
後は、疲れた身体を引きずりながら、西沢渓谷の遊歩道を惰性で歩くだけだ。



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西沢渓谷パーキングから見上げると、鶏冠山が夜のとばりに黒いシルエットを浮かべていた。

久しぶりの標高2000m級の山に加え、13時間という長いトレイルだったので、とても疲れた。
西沢渓谷と言うと、紅葉の時期が有名であるが、長いルートなので日照時間の長いこの時季の方が余裕をもてる。 049.gif 049.gif
また、1800m~2200mくらいの標高ではシャクナゲが、1800m以下ではツツジが満開で、この時期に登って正解だった。 172.png


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級~上級者向け
距離:約14km/ 所要時間:休憩込で約13時間(西沢渓谷P 6:00‐徳ちゃん新道登山口‐鶏冠谷出合 7:00‐チンネノコル 9:00‐第三岩峰P 11:20‐鶏冠山 12:00/12:10‐木賊山 14:50/15:20‐戸渡尾根分岐‐徳ちゃん新道分岐 17:00‐徳ちゃん新道登山口‐西沢渓谷P 19:00)
標高差: 約1,370m(累計高低差:約2,000m)


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by dream8sue | 2018-05-25 12:16 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(9)

北杜市 尾白川渓谷から登る白砂の日向山     Mount Hinata in Hokuto, Yamanashi

Tuesday, May 22, 2018
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日向山は、電車利用が多かったふた昔にはアクセスが悪く訪れる人が少ない不遇の山であったが、
近年のマイカー利用のハイカー急増によって人気がうなぎ上りとなった山である。

南アルプスの甲斐駒ケ岳山系の特徴をもった、花崗岩の白砂ピークが人気の的である。
今回は尾白川渓谷からアプローチし、神蛇滝や不動滝、錦滝などの滝見物もしちゃう。 070.gif


注意:2018年5月現在、千ヶ淵より先の渓谷道は補修工事のため通行不可能です。通行止めです。
龍神平から不動滝の間のトレイルと尾白川林道も崩落個所があり通行止めとなっているので、入山に際しては自己責任です。




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<マイカーの場合>
群馬方面からは長野県小海町経由(国道141号線)で南下して、登山口のある北社市白州に入るのが良いだろう。
今回は清里から県道28号に入り清里丘の公園の西側を南下。
“五町田交差点” を右折し県道32号 “長坂IC入口” を左折し617号線から国道20号線に合流し 
“白州農協前” の信号を左折して県道614号線に入る。
中学校を過ぎたら右折し、尾白の森名水公園 “べるが” を左に見ながら西に5分ほど走れば尾白川渓谷パーキングに着く。
尾白川渓谷パーキングは広く約100台収容でき、トイレや売店もある。



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清らかで豊富な水が流れる尾白川には、大小さまざまな滝や淵がある。

パーキングをスタートして、竹宇駒ヶ岳神社脇の吊り橋を渡れば、尾白川渓谷道がある。
その渓谷道に沿って上流には、千ヶ淵、旭滝、百合ヶ淵、神蛇滝、不動滝などの滝や淵が見られる・・はずなのだが・・



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千ヶ淵までは急な鉄階段を下り、倒木を避けて河原に下りれば行くことができる。



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エメラルド色の千ヶ淵。 146.png 049.gif



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補修工事のため千ヶ淵から先には行けないので、戻って尾根道へまわる。 145.png



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尾根道に戻り、甲斐駒ケ岳の黒戸尾根登山口を左に見送り、右(西)のトレイルに進む。



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花は多くは無いが、自然林の木漏れ陽の下にはフタリシズカなどの植物がみられる。



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尾根道をたどること約1時間。 龍神平という神蛇滝の展望台に着く。



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三段の滝からなる神蛇滝をズームアップ。 177.png



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龍神平から不動滝までの間には、トレイルが崩壊している個所がある。 070.gif 



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崩壊個所以外は普通に通れる。



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やがて、尾白川に架かる不動大橋への下りとなり、奥に不動滝が見えてくる。 



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不動大橋の吊り橋を渡り、左の支流を横切れば不動滝に迫ることができる。



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手前のフィックスロープが掛けられたボルダーを越えていけば不動滝の滝壺まで行ける。
でも、濡れた石は滑り易いので足元には要注意だよ。 034.gif 



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豊かな水量がすさまじい勢いで流れ落ちる不動滝では、滝壺に虹がかかっていた。
身体に水しぶきを受けながらの滝見物にテンションが上がらない訳がない。 060.gif ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪



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さて、滝に寄り道した後は、尾白川林道までの登りがまっている。
今までの遊歩道とは違い、朽ちた木道や悪場が多くなる。 140.png



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でも、鉄階段だけは頑丈に設置されたままである。
鉄階段を登り、尾白川と錦滝のかかる雁ヶ沢の間の尾根に突き上げる。



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尾根を東に、さらに20分ほど登れば尾白川林道に出る。



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尾白川林道にでたら、右(北)へ少し行けば錦滝に着く。
私は、尾白川遡行(下記リンク参照)の際に尾白川林道を終点まで歩いているが、まさに異様な光景ともいえる廃墟、廃道であった。




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日向山の裏登山口ともいえる錦滝には立派なあづま屋が立っている。 
ただし、こちらの登山口は北杜市サイトでは通行禁止になっているようなので、自己責任の概念をしっかりもって登ってほしい。



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錦滝は、豪快な不動滝を見た後では水量が少なく見劣りするが、冬にはブルーアイスの氷瀑となる美しい滝である。 045.gif



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滝の落ちる岩盤にはピンクの可愛い花(ユキワリソウ?)がたくさん咲いていた。 056.gif 171.png



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日向山へは、錦滝の右手の急な尾根を登る。
フィックスロープの掛かった急斜面をこなすと岩場が現れる。 この岩場の奥には・・



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傾斜60度くらいある急な階段が隠れている。



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錦滝から日向山への路は、滑落死亡事故も起こっている悪路で急傾斜が続く。 070.gif 042.gif  



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やがて傾斜が緩くなり、細い尾根上を行く。
再度、フィックスロープの急斜面になり、右方向に尾根を絡めていく。



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すると、右側がグリーンの草花が咲く沢状になり、その沢をトラバースすると日向山直下の白砂の大斜面が現れる。



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足が埋もれる白砂の大斜面は歩きづらいが、較的踏まれている左寄りの斜面を登り鞍掛山とのコルを目指す。
この白砂の斜面にはカヤツリグサのような植物(コウボウシバかな?)がたくさん生えていた。 



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日向山と鞍掛山のコルに到着。 コルからは、まず手前の岩峰に登ってみよう。 070.gif



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大明神の石柱が立つ岩峰のピークからは、南アルプスの雄峰、甲斐駒ケ岳が見える。



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日向山の山頂(三角点)付近は樹木に覆われているが、西側の雁ヶ原(がんがはら)と呼ばれる花崗岩のザレ場は見晴らしが良い。



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雁ヶ原は甲斐駒岳の黒戸尾根(下記リンク参照)あたりから見ると白く大きく露出しているのがはっきりと見える。




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日向山(1660m)の北面には、八ヶ岳連峰が鎮座している。

この絶景を見ながらのランチ休憩は至極の時である。 180.png 063.gif 
時を忘れて1時間半も休んでしまった。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪



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下山は、表登山道の東尾根をたどる。



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ササ原とカラマツの林をぬけ、広葉樹の明るい尾根には、今年初めてみるギンリョウソウが白い頭を出していた。 101.png



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緩やかで歩き易い尾根路には、ヤマツツジがよく似合う。 101.png



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日向山から約1時間の下りで矢立石登山口に着く。
以前は、マイカーでここまで入れたのだが、2017年の台風の影響で、現在は車で入ることはできない。



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矢立石登山口から南の斜面を降り、途中で車道を絡めながら南東の尾根を降れば、
矢立石登山口から30分程で矢立石分岐に降り立ち、そこからパーキングまでは10分とかからない。


そこそこ滝も見れて、日向山の山頂も気持ちが良かった。
それにしても、尾白川渓谷周辺の林道、遊歩道の崩壊(通行禁止)が多いのには閉口してしまった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約10km/ 所要時間:休憩込で約8.5時間(尾白川渓谷P 7:00‐千ヶ淵 8:00‐龍神平9:00‐不動滝 9:30/9:50‐錦滝 10:40/11:00‐日向山・鞍掛山分岐 11:40‐日向山 12:00/13:40‐矢立石登山口 14:40‐尾白川渓谷P 15:30)
標高差: 約900m


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by dream8sue | 2018-05-22 20:38 | 山梨県エリア | Trackback | Comments(4)

上信越 チャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原へ(後編)     Yoshigadaira Marshland in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Wednesday, May 16, 2018
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2015年にラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約)に登録され芳ヶ平湿地群へ、群馬県中之条町のチャツボミゴケ公園から登ってきた。 070.gif 

上信越高原国立公園の東部区域に属す芳ヶ平湿地群は、草津白根山の火山活動に影響を受けてできた湿地や池沼群がある。
具体的には、草津白根山の湯釜をはじめ、芳ヶ平湿原、大平湿原、平兵衛池、大池、水池、チャツボミゴケ公園の穴地獄などである。

前編(下記リンク参照)では、強酸性の鉱泉に生育するチャツボミゴケの群生地である穴地獄と、その周辺の水池と大池、大平湿原までを記載したので確認してください。

後編は、大平湿原から芳ヶ平方面の様子と、ピストンで大平湿原に戻ってから八石山、平兵衛池のレポートです。




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草原のような大平湿原(おおだいらしつげん)から芳ヶ平湿原までのピストンは、
チャツボミゴケ公園の閉園時間を考慮すると、いささかは健脚ハイカー向けとなるだろう。



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大平湿原を西へ通りぬけた先に、雪解け水を流す大沢川があるので、飛び石で渡渉する。(増水時は要注意)



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川の対岸を登り上げた所は、“横笹”で芳ヶ平方面と草津方面を分ける三叉路である。

ひと休みしたら、右(北西)に曲がり芳ヶ平を目指そう。 
ちなみに、横笹から芳ヶ平まで約2km(1時間)の登高となる。



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カラマツの林をぬければ森林限界となり、ササ原に木段などがセットさせたトレイルとなる。



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桜清水という水量の少ない沢を横ぎるあたりまでは、イワナシの群落が続く。



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徐々に高度を上げていくと眺望も良くなってくる。



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北側には水池沢を挟んで渋峠方面へ登る尾根が見るようになる。



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陽当たりも良いので、気の早い高山植物がちらほらと咲きだしている。
久しぶりにみたミネズオウの花。



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稜線に近くなると雪も結構残っている。
タカネザクラ(ミネザクラ)の咲く丘に着くと、対岸に芳ヶ平ヒュッテの屋根が見えてくる。



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最後の核心、沢筋に残る雪の壁を、慎重にキックステップをきって登り上げる。



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雪渓を踏みしめながら、芳ヶ平ヒュッテへ向かうと、草津白根山(下記リンク参照)のレストハウス方面からのトレイルと合流する。

ちなみに、芳ヶ平湿地群を歩く場合、私が歩いてきたチャツボミゴケ公園からの上りルートと、草津白根山または渋峠からの下りルートがある。




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そして、大沢川に架かる橋を渡れば芳ヶ平湿原の入口に建つ芳ヶ平ヒュッテに着く。



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芳ヶ平ヒュッテのバックサイトから広大なササ原を右手に見ながら北西に進む。



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渋峠方面の山稜には残雪がある。



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ササ原の先に池塘が現れる。 



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雪解け直後の湿原は水分たっぷりの田んぼ状態。



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芳ヶ平湿原(標高約1800m)は、草津白根山の北から横手山の南東方向にかけて広がる広大な高層湿原である。



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池塘のバックにそびえる山が草津白根山。



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木道を時計廻りに歩いて、湿原を一周しよう。



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雪解け後の湿原はまだ枯れ草ばかりであるが、そんな中にもワタスゲだけが早くも花を咲かせていた。



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季節が進めばグリーンの湿原となり、ワタスゲの白い綿毛が風にそよぐ光景が見られるだろう。



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残雪の山稜から枯れ草の湿原に目を落とせば・・・おや、湿原からこちらを見ている者がいる。 
特別天然記念物の二ホンカモシカのようだが、まったく動く気配がない。
彼のテリトリーに入り込んだ私を遠くからじっと観察しているのだろうか。
私以外の誰もいない壮大なこの空間で、シンパシーを感じ合う私と彼。 ( ◠‿◠ )クスクス



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カモシカとの無言の語らいの末、、去りがたい想いを残して木道を東へと進む。



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そして、3つの大きな池塘の脇を通り、渋峠へのトレイルに合流して湿原一周を終える。

湿原散策を終え、芳ヶ平湿原から大平湿原まで往路を戻る。
大平湿原~芳ヶ平間は急坂ではないが、距離があるので、
時間制限(閉園時間)のあるチャツボミゴケ公園からピストンする場合は、時間計算にも留意しなければならない。



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大平湿原からは、カラマツ林の先で八石山へのトレイルに進み、南回りでチャツボミゴケ公園へ戻る。
それにしても、カラマツの新緑が美しいね~。



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カラマツ林をぬけた所の分岐を右へ進み、5分も登れば八石山(1596m)に着く。
八石山は小高い山で、山と言うより展望台という感じ。



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石が八つあるから八石山なのかどうかは、数えなかったので定かではないが、石がゴロゴロしているピークであることは間違いない。
その大石にへばりつくように咲いているイワカガミが印象的で美しかった。



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八石山の展望台からは、白根山方向のスキー場や、草津町の町並みが見渡せる。



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八石山から約15分、大平湿原から約40分で平兵衛池(へいべえいけ)に着く。



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平兵衛池の湖畔にはムラサキヤシオツツジが満開で、鮮やかなパープルの花が際立っていた。



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龍神伝説もある平兵衛池であるが、水中に立つ標柱の姿が一層ミステリアスな様子を演出している。
何で水の中に立っているのかな? 標柱を立てた後に増水したのかな?



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透明な湖面には周りの緑が映しだされている。 
そのダークグリーンの湖面を見つめていると、本当に龍神のような何か得体の知れない生物が潜んでいるのではないかと思えてくる。
神秘すぎて、ちょっと怖くなったので、さっさと下山することにしよう。 ゾク~((ll゚゚Д゚゚ll))ゾク~



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平兵衛池から北へ少し登れば、往路でみた大池、大平湿原への十字路に着く。



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十字路を右(東)に曲がり、穴地獄の頭を経由して標柱のある登山口へ向かう。
オオカメノキの花を見ながらミズナラやダケカンバの森の中を、緩やかに坂道を下って行く。



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穴地獄の頭の標識を見るあたりからカラマツの森になる。



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カラマツの森を降りきれば、大きな標柱(大き過ぎないか~?)の立つ登山口(林道)に出る。

林道を右に田代原方向へ100mほど行けば、左にチャツボミゴケ公園へ通じるゲートがあるので左へ進む。
このゲートは閉まっていることもあるが、ゲートを越えるのが正解なので、林道を直進しないように気をつけてね。



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ゲートの先を5分も降れば、チャツボミゴケ公園の穴地獄に着く。
この時期のシャトルバスの最終便は16:30 なので、時間までには戻りたい。

チャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原までの本ルートは、
ビロードの絨毯を敷き詰めたようなチャツボミゴケ公園をメインに、池や湿原、川、森林と多彩な自然を楽しめる。

管理された公園なので時間制限付きなのが残念である。が、
穴地獄と公園周辺の池めぐりだけでも十分楽しめて、時間にも余裕がある(約3時間コース)


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け
距離:約14km/ 所要時間:休憩込で約6.5時間(チャツボミゴケ公園P 9:30‐穴地獄 10:00‐水池‐大池 11:00‐大平湿原‐大沢川渡渉 12:00‐芳ヶ平湿原 13:00/13:30‐大沢川渡渉 14:00‐大平湿原‐八石山 14:30‐平兵衛池‐穴地獄 15:30‐チャツボミゴケ公園P 16:00)
標高差: 約600m


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by dream8sue | 2018-05-16 17:18 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 チャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原へ(前編)     Chatubomigoke Park in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Wednesday, May 16, 2018
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群馬県中之条町にあるチャツボミゴケ公園であるが、その存在はあまり知られていない。
上信越高原国立公園の草津白根山エリアには、芳ヶ平湿地群と呼ばれる草津白根山の火山活動に影響を受けてできた湿地や池沼群がある。
チャツボミゴケ公園の穴地獄も、草津白根山の湯釜をはじめ、芳ヶ平湿原、大平湿原、平兵衛池、大池、水池などからなる芳ヶ平湿地群のひとつである。

5月の中旬、雪解け直後の芳ヶ平湿原と、強酸性の鉱泉という特殊な環境下で育つチャツボミゴケを見に行った。 070.gif
前編は、主にチャツボミゴケ公園と、その周辺の水池と大池、大平湿原までのレポートである。

なお、芳ヶ平湿地群は、2015年にラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約)に登録されている。



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<マイカーの場合>
チャツボミゴケ公園(群馬県吾妻郡中之条町大字入山13-3)は、群馬県中之条町の西側最奥部にあり、
草津町を通る国道292号経由のルートと、品木ダム(上州湯の湖)の脇を抜けるローカルルートがある。
(下記の中之条町観光協会のHP参照)

私は、国道292号で草津町に入り、草津温泉スキー場の信号を右折して県道55号でアクセスする前者の方が、ルートも分かり易く道幅も広いのでお勧めである。 049.gif 

チャツボミゴケ公園(入園料:500円/大人  開園時間:9:00~16:30 季節や天候で変更あり  開園期間:4月下旬~10月末)は、
開園時間があるのでハイキング時間に制約が生じることを念頭に入れて計画する必要がある。(閉園時間以降はゲートが閉まるので注意)

公園の受付(パーキング)から、チャツボミゴケ群生地付近までの約1kmは、シャトルバスが随時運行している。
ハイキングトレイルもあるが、時間制限のことを考えるとバス利用を強くお勧めする。 049.gif 



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バス停からチャツボミゴケ群生地までは、元山川に沿って約300mと短いのだが、この間に見事な滝が連続する。
豪快な流れをみせる “温泉大滝”



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“湯滝” では、何やら作業中? メンテナンス作業かしら? それとも鉄鉱石の採取かしら?



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対岸にかかる滝は、“白絹の滝”。



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元山川にかかる小滝。



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そして、滝の上流には “穴地獄” と呼ばれるチャツボミゴケ群生地がある。
設置された木道を反時計廻りでGO!  070.gif 



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ちょうどレンゲツツジが満開で、清流にオレンジの花が映える。 056.gif 



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硫化水素を含む強酸性湧水(HP2.5)が流れる穴地獄。



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案内板よれば、穴地獄は、元は白根火山の爆発で出来たすり鉢状の大きな穴で、20℃ほどの硫酸性の鉱泉が湧出し、
動物が落ちると出られなくなり死んでしまうことからこの名が付いたらしい。

また、1944年(昭和19年)から1966年(昭和41年)まで、この地には国内第2位の生産量を誇る露天掘りの鉱山があった。
その際に鉄鉱石を運搬するために敷設されたのが、現在のJR吾妻線の始まりのようだ。

私も時々 “群馬の駅からハイク” で吾妻線を利用するので馴染み深い。
以前、高間山ハイキングの際に、この鉄鉱石の運搬に使われた旧太子駅跡(下記リンク参照)を訪れたことがある。




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新緑とチャツボミゴケのコラボレーションが美しい。 177.png



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チャツボミゴケは、PH2.0~4.6程度の強酸性火山性水域に生育するウロコゲ目ツボミゴケ科の苔で、
世界中の苔の中でも最も耐酸性の強い特異な苔らしい。  三( ゚Д゚) ス、スゲー!

そのチャツボミゴケがこれほどまで広範囲に自生しているのは全国でも珍しく、
国の天然記念物であり、世界的にも重要な生態系が保存させている。



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地獄穴はさほど広い公園ではないが、その稀な存在価値と、周囲の美しい景観が揃っている。
もっとポピュラーな場所となってもおかしくないだろう。 045.gif



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チャツボミゴケ群生地のすぐ西側には、モリアオガエルやクロサンショウウオの繁殖地と思われる池がある。
と言うことは、こちらの湧水は清流なのかな?



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清流には、この植物が群生していた。 何という植物かな? ご存知の方がいたら教えてください。



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穴地獄を1周してチャツボミゴケとレンゲツツジの共演を堪能した後は、北周りで大平湿原まで行こう。
チャツボミゴケ公園の遊歩道の東側からハイキングトレイルに入る。 070.gif



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すっかりグリーンの世界になった山路を、スミレやチゴユリなどの花を見ながら登る。



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30分弱で、水草の茂る水池入口(下)に着く。



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トレイルから分かれ、西へ100mほど行けば新緑の美しい水池がある。
今の時季は明るい池であるが、緑が濃くなればうっそうとした感じになるだろう。 140.png
訪れるならやはり新緑の時期か、紅葉シーズンがお勧めだ。 049.gif 



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水池から北側の坂路を登り、水池入口(上)でハイキングトレイルに合流する。
そこからミツバツツジの咲く樹林をぬけて、涸れ沢沿いのダケカンバの林を行けば大池はすぐである。



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大池はその名の通り、チャツボミゴケ公園周辺の池の中では最も大きい。 177.png



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湖面に映える新緑。 Amazing! 101.png



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池の周りにはシャクナゲの群落があり、今が花盛り。 Beautiful!  056.gif 



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足元には、カラマツの松かさと植物の新芽がダブルで素敵。 Wonderful! 110.png



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これはマイヅルソウのベイビーだね。 Lovely!  126.png



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つづら折りの坂路を登り、倒木と大岩が転がる荒れた沢を横ぎれば十字路に出る。



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十字路を直進すれば平兵衛池へ、右(西)へ曲がれば大平湿原(芳ヶ平方面)である。
ちなみに、左へ行けば、標柱の立つ登山口を経由してチャツボミゴケ公園へ戻る路である。



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大平湿原へ続く路にも花がいっぱい。 056.gif 



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まあ、大きな花をつけたミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ) 056.gif 



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そうこうするうちに、植生が変わり周囲がカラマツの森となる。

カラマツと言えば、唯一、針葉樹でありながら落葉する木であるが、
紅葉時にハラハラと葉を落とすカラマツの森の中を歩くのは、まるでメルヘンの世界にまぎれ込んだかのようだ。
紅葉時も良いが、新緑も綺麗だね~ 146.png 049.gif 



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Wow! 幹から顔を出す新葉が可愛い~  037.gif 



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カラマツ林をぬけると、突然目の前が開け、大平湿原(おおだいらしつげん)が現れる。
湿原と言うが、ササに覆われたドライな感じで一見草原のように見える。 



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大平湿原からは、芳ヶ平方面(北西方向)の山が見える。



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その芳ヶ平方面へは、大平湿原を横ぎり大沢川を渡渉して約1時間の登高である。
時間制限があるので、ここから芳ヶ平湿原までのピストンは健脚ハイカー向けである。 034.gif

子供連れや、ゆっくりとチャツボミゴケ公園周辺を楽しみたいハイカーは、ここからUターンして、八石山、平兵衛池をまわるコースがお勧めだ。

この先の芳ヶ平湿原へのトレイルと、八石山、平兵衛池は後編に記載してあるので、併せてご覧ください。 101.png


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け
距離:約14km/ 所要時間:休憩込で約6.5時間(チャツボミゴケ公園P 9:30‐穴地獄 10:00‐水池‐大池 11:00‐大平湿原‐大沢川渡渉 12:00‐芳ヶ平湿原 13:00/13:30‐大沢川渡渉 14:00‐大平湿原‐八石山 14:30‐平兵衛池‐穴地獄 15:30‐チャツボミゴケ公園P 16:00)
標高差: 約600m


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by dream8sue | 2018-05-16 17:17 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

桐生市 鳴神山のカッコソウと吾妻山へ新緑の縦走     Mount Narukami and Azuma in Kiryū, Gunma

Tuesday, May 15, 2018
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ハイキングを始めてから知った群馬県桐生市にある鳴神山(雷神岳ともいう)の存在。
鳴神山は桐生市の北に位置する双耳峰で、古くから信仰の山でもあり、山頂には祠や石垣が残っている。

そして、そこには、鳴神山にしか生育していないカッコソウという花があるらしい。
カッコソウのお花見をかねて、鳴神山から南へ連なる山々を吾妻山まで縦走してきた。 070.gif 



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<公共交通の場合>
JR両毛線の桐生駅(北口)から おりひめバス(梅田線)で “梅田南小学校前” バス停で下車。

マイカーの場合は、下山口の吾妻公園にパーキングして、桐生駅まで徒歩20分である。
私達は、吾妻公園より徒歩15分の “有鄰館前” バス停から乗った。

梅田南小学校前バス停は、県道66号と県道343号が交わる三叉路にあるので、県道343号に沿って北西に進む。



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梅田南小学校前バス停から鳴神山の登山口(コツナギ橋登山口)までは約5km(約1時間30分)の車道歩きである。 070.gif
県道343号は、登山口までずっと桐生川の支流、高沢川に沿っている。



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私達はこの日、偶然にも、同行者の知人が運転するトラックに出くわし、
コツナギ橋登山口までトラックの助手席に乗せてもらった。 \(〃゚∀゚〃)/♪Lucky~

なお、コツナギ橋登山口の1kmほど手前には、鳥居のある大滝登山口がある。



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コツナギ橋からのトレイルは、登山口からコツナギ沢に沿って行く。  070.gif



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トレイル脇にはフタバアオイの群落が続く。



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フタバアオイの葉の下には、地味に可愛い花が隠れている。  056.gif 



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沢筋のトレイルは花が多いので嬉しいね。 初めて見るヒイラギソウ。



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ヒメウツギの花も満開!



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あら、ヤマブキソウが手作りの柵で保護されている。 花への愛を感じるね~ 102.png



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最後の水場を過ぎ、沢の上流域に至ると、そこは柵に覆われたカッコソウの保護区になっていた。



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カッコソウは鳴神山系にだけ生育している日本固有の植物らしい。 
見た目はサクラソウの花が大きくなった感じだね~ 171.png 056.gif 



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絶滅危惧種で、国内希少野生動植物種(種の保存法)でもあり、地元のボランティアによって保護、移植されているようだ。
カッコソウの植物的希少価値は別として、個人的にはさほど興味をひく花ではないかな~  039.gif 



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カッコソウ保護区を登り上げた所が、十字路になっている椚田峠。



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椚田峠から南に向かい、20分ほど登り上げた尾根には、 “第一展望台” と標示された眺望の良い岩がある。
ここからは赤城山が良く見える。 177.png



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第一展望台の先で、樹林に囲まれた石垣のある西峰(仁田山岳)を左手にみて、さらにコルから岩場を登り上げれば東峰の桐生岳である。
4つの石祠が置かれている桐生岳は、西峰よりも展望が良く、ウィークデイにも関わらず多くのハイカーで賑わっていた。
私達も360度の展望をおかずに、ランチ休憩をここで取る。 180.png 063.gif 111.png



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さて、鳴神山でカッコソウを見るという目的の後は、いよいよ吾妻山までの縦走である。

桐生岳から南の急坂をひと下りすれば、雷神岳(なるかみだけ)神社の広場に着く。
ここは吾妻山への縦走路と、東面の大滝登山口、西面の駒形登山口からのトレイルが交わる峠である。

特に西面の川内駒形コース(下記リンク参照)は、自然林の中の沢筋の路なので、
春にはニリンソウなどの花が咲き、秋には紅葉が美しくハイカーに人気が高い。

私は、残念ながらそんな素敵な季節ではなく、冬に歩いたので雪景色であった。
でも、山頂からの展望は今回よりも格段に良かった。




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神社の広場から南の尾根に進み、小さなアップダウンを繰り返す。
ゆったりした小平地に石祠と石仏が置かれた三峰山を過ぎれば、金沢峠は目と鼻の先。



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鳴神山から約1時間30分で金沢峠に到着。
低山の縦走路と言うことでイメージしていた金沢峠とはだいぶ違い、緑豊かな峠のたたずまいに安堵感を覚える。

ちなみに、金沢峠を東へ1時間ほど下れば観音橋(兼宮神社)のある金沢登山口である。



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朝からの疲れも出てきて、金沢峠から大形山への登り返しはきつく感じる。
大形山を過ぎると、所々に倒木などもある。



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岡平沢の頭や西方寺沢の頭といった起伏をこなし萱野山に迫ると、突然、西側が開けた尾根となる。
どうやら苗木の植林地帯のようだ。



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それにしても、凄い数の苗木だね~。 005.gif   日本の山は永久的にこの作業を繰り返さなければならないのかしら? 137.png



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萱野山はうっかりすると巻路に入ってしまいピークを踏めない・・
が、樹林の中のつまらないピークなので、あえて薄い踏み跡を追ってまで登る価値はないかも・・(-_-;)ヶ・・



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萱野山を過ぎると、西側から関東ふれあいの道(別名、首都圏自然歩道)が合流するので、さらに明瞭な路となる。

しかし、このあたりまで来ると、似たような起伏の繰り返しに、いささか飽きてくる。 131.png



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東側からのトレイルが合流する村松峠を過ぎると、階段トレイルに変わり登り返しがきつくなる。 042.gif 
いくつかの階段を越え、電波の反射板のあるピーク(女山)の次のピークが吾妻山である。



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ようやくたどり着いた吾妻山からは、南東方向に広がる桐生市や足利市街が一望できる。 177.png

吾妻山(481m)は、標高は低いが、市街地に近いので地元民にとっては身近な存在のようだ。
この日、すれ違った地元ハイカーによれば、リタイアした常連ハイカーが頻繁に登っている “年金山” だそうだ。  ( ◠‿◠ )クスクス



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下山は、いくつかあるハイキングトレイルの中で最もポピュラーな吾妻公園へのルートを降る。
吾妻山の南の尾根から東へ回り込むと、急な岩場がある。
この岩場のセクションは、比較的よく整備されている巻き路(女道)を降る。



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こちらは、岩場を直登する男道。



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岩場から樹林帯を降って行くと、展望の良いテラス状の露岩がある。 
“トンビ岩” と呼ばれる岩で、展望もなかなかのものだ。



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トンビ岩から岩混じりの急な路を降れば登山口の標識がある。
一旦、舗装道に出るが、左方向に掛かる高架橋を渡り、東側の明るい尾根路を降れば吾妻公園はすぐだ。



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吾妻公園内は遊歩道が網の目のように通じているが、尾根路を真っ直ぐ降れば公園の池に出る。
車をデポした吾妻公園パーキングは、公園に隣接する光明寺の墓地の前にある。

カッコソウには、ぎりぎり間に合ったが、新緑はやや濃くなってしまった感がある。
また、この日が暑かったこともあり、このルートを歩くのには少し遅かった気がする。
幸いにして、風がひんやりして爽やかだったので救われたが、累計高低差1700mの縦走はけっこう疲れるので、低山とはいえ甘くみてはいけない。

本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 3★ 初級~中級者向け(吾妻山だけなら初心者でも問題ない)
距離:約17km/ 所要時間:休憩込で約9時間(吾妻公園P 7:30‐有鄰館バス停 8:04=梅田南小学校前バス停 8:20‐コツナギ橋登山口 9:00‐鳴神山 10:50/11:30‐金沢峠13:00‐大形山 13:40‐萱野山‐吾妻山15:30‐吾妻公園P 16:30)
標高差: 約800m(累計高低差 1700m)

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by dream8sue | 2018-05-15 14:05 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(2)

渋川市 子持山獅子岩正面壁でクライミング     Rock Climbing at Shishiiwa in Shibukawa, Gunma

Sunday, May 6, 2018
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群馬県渋川市にある上州子持山には、獅子岩(大黒岩)という100mのスケールを誇る岩場がある。
獅子岩は円筒形の岩塔で、その山容は、まさに長いたてがみをなびかせるライオンのようだ。 005.gif 045.gif 

2018年のGW後半、その獅子岩正面壁(南壁)を登ってきた。
眼下に新緑を見ながら、素晴らしい高度感の中でのクライミングであった。 060.gif 



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<マイカーの場合>
関越自動車道利用の場合は、渋川伊香保ICより国道17号バイパスを沼田方面に向かう。
道の駅こもち先の信号 “白井上宿” を左折し、国道353号に入り “吹矢” を右折。
国道291号(三国街道) “子持入口” の信号を左折して約4km(約10分)で子持神社より手前(南西)にある “若人のみち駐車場” に着く。

子持山登山道は、2016年の落石で現在は通行止めとなっている。 
入山に際しては、往復2時間弱の林道歩きを覚悟のうえ、自己責任で。 034.gif



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林道の車止めから子持神社の鳥居の前を通り、子持山登山口を目指す。
林道の脇にはアマドコロ?やユキザサなどの花が咲いていて、退屈な林道歩きを紛らわせてくれる。 056.gif 056.gif 



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崩壊した林道には、重機をもっても動かせないだろうと思える大石が転がっている。 
水の力の凄さというか、洪水の怖さを実感する。 005.gif 149.png



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そして、40分程の林道歩きで、ようやく子持山登山口に着く。



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階段を登った先には、一枚の岩の板である屏風岩がある。
過去にはこの屏風岩の壁もクライマーによって登られていたが、現在では登攀禁止(自粛?)となっている。



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屏風岩の基部から沢沿いのトレイルに入り、30分ほど針葉樹林帯の中を進む。 042.gif



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やがて、広葉樹林に変わり、少し登った所に “獅子岩・子持山頂” の道標がある。
この道標から一般道と分かれて左の踏み跡を10分ほど行けば獅子岩の基部に行ける。



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尾根を回り込んだところを右に登れば獅子岩正面壁の取付きである。

余分な荷物は基部にデポして、身軽にクライミング。
我々は4人で2パーティー。 各パーティーが60mのシングルロープで登る。



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1~2P目(5.7)、逆層のスラブを1、2ピッチつなげて登るのがスタンダードである。



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1ピッチの終了点直下のハイステップムーブが悪い。



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1~2P終了レッジからの眺め。 



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3P目(5.7)、左上に見えるフレークの左フェイスを登り、最後はフレークを登る。

フェイスからフレークに移るポイントが、身長160㎝以下だと、フレークのホールドに届かなくて難しい。
身長155㎝の私は、右足に乗り移る瞬間にフレークにアームロックを決めて、右足に乗り込んでからフレークの遠いホールドを取った。 



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3Pの終了点から見た、フレークの抜け口がぱっくりと口を開けている。



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3Pの終了点は、樹木の生えた広いテラス。



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4P目(5.8)、核心部はハーケンが残置されている中間部の逆層フェイス。

写真は、核心部をリードするSueだが・・・ “う~ん、ハーケンが邪魔だな~” と言いながらA0するSue 105.png



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4Pの終了部分は左のレッジへのトラバース。 バックには新緑の海が広がり、気分爽快!



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5~6P目(5.7)、やや傾斜が緩くなったスラブをつなげて登って約40m。 



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リードは、ロープの流れに配慮して、ランナーを長めにとっていく。



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5~6Pの終了点は、獅子岩ピーク直下のテラス。
一般ルートへの接続点なので、時々ハイカーが紛れ込んでくるが、足場の悪いザレ場なので要注意。 034.gif 

ラペル下降の場合は、獅子岩ピークからここまで一般ルートで降り、ここから同ルートで3回のラペル。



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7P目(5.7)、獅子岩のピークまでわずか10mのピッチ。 
RCCボルトが1本だけの poor protection なので、リードは慎重にこなしたい。
獅子岩のピークには終了点が無く肩がらみ、腰がらみのビレイとなるので、フォロワーも油断禁物だ。



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そして、爽やかな風が吹く獅子岩ピークに到着。 達成感と充実感に包まれる瞬間だ。 066.gif 024.gif 



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東側には赤城山が長いすそ野を広げている。 177.png



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北側のひだり奥のピークが子持山である。



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西側には小野子山、その南西に榛名山がそびえている。



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360度の展望を見ながらのランチ休憩では、思わず昼寝がしたくなるような快適な時間を過ごす。 180.png 063.gif
休憩後は、一般ルートを歩いて正面壁基部まで戻る。

獅子岩の一般ルートは、2014年の春に子持山から浅間山までのハイキング(下記リンク参照)ですでに歩いている。
獅子岩ピークから鉄ハシゴを降って一般ルートに合流。




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南東の尾根を降り、写真の一般ルートの標識のある地点にきたら、トレイルから離脱して西側の斜面に降る。
判然としない踏み跡(クライマー路)を降ること15分で正面壁基部に着く。



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荷物をピックアップしてから、往路の一般道ではなく屏風岩へダイレクトに下るトレイルに入る。
登山マップには載っていないが、尾根の取付きにたくさんの赤布があり、トレイルも明瞭である。



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ヤマツツジの咲くヤセ尾根を降り、途中のマツの木リッジから振り返れば、登った獅子岩が圧巻である。



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更に降り、屏風岩の取付き(コル)手前にある岩峰を越える。(巻き路あり)



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コルに荷物をデポし、屏風岩へ登る。  
屏風岩の頭へはハシゴとクサリを登ればすぐであるが、石碑までの岩稜は左右がきれ落ちた絶壁なので行動は慎重に。 034.gif



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ここでも、振り返れば、緑のライオンが五月晴れの空に悠然と浮かんでいた。

屏風岩のコルから、フックスロープのセットされた急斜面を降れば、往路の一般路に合流する。
登山口から若人のみちパーキングまで、本日のクライミングの余韻に浸りながらのんびり歩く。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆


私のこのルートへの評価: 5★(春秋限定)
所要時間:休憩込で約8.5時間(若人のみちP 7:00‐子持山登山口 7:40‐獅子岩正面壁取付 8:30/9:00‐獅子岩ピーク 12:00/13:30‐獅子岩正面壁取付 14:00‐子持山登山口 15:00‐若人のみちP 15:30)
標高差: 約540m

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by dream8sue | 2018-05-06 16:28 | Rock Climbing | Trackback | Comments(6)

南牧村 タカノス岩で藪岩クライミング     Takanosuiwa in Nanmoku, Gunma

Saturday, May 5, 2018
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群馬県南牧村の西には、マッターホルンのようにそびえる鋭鋒、碧岩・大岩がある。
その2座の西並びにはタカノス岩という第3の鋭鋒がある。
登山道は無いが、藪岩好きハイカー&クライマーによって、地味に登られているようだ。

五月晴れの下、タカノス岩北稜を登り、碧岩・大岩の一般トレイルがある居合沢に降った。 070.gif 


このルートは一般登山道ではありません。   
入山に際しては読図や登攀技術など未整備のトレイル歩きの経験が必要であることを留意してください。




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<マイカーの場合>
タカノス岩北稜のトレイルヘッドは、碧岩・大岩の登山口なので、ハイキングルートの項(下記リンク)を参照のこと。

碧岩・大岩の登山口(三段の滝散策路入口)のパーキング(公衆トイレあり)より、県道を西へ200mほど行くと、
赤い鉄骨の階段があるので、川(熊倉川)へ降りて飛び石で渡る。
北稜は対岸の尾根なので、歩き易い斜面を見つけて取り付く。




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踏み跡は無く、落葉の急斜面に足を取られながら、ひと登りする。
尾根上には大岩の転がり、すぐにP1の岩壁に突き当たる。



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岩壁の基部を右から巻いて、ルンゼを這い上がる。
その先は岩と泥の混じる岩尾根の弱点を見極めて登る。



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P1は、取付きから30分程度で登れるだろう。
東の展望が開け、トンガリ山の碧岩、そのバックに大岩が見える。
左下の岩峰はチョッキかな?



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P1はまだまだ低い。
P2へ向けて、さらに急になった斜面をひたすら登る。
ブッシュをホールドにして岩場を登るが、枯れた枝も多いので要注意。



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P1から約30分でP2に到着。
標高も高くなり、北側の眺望も現れる。



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眼下には熊倉の集落、バックのスカイラインには、西上州を代表する山のひとつ立岩(下記リンク参照)の岩峰がそびえている。




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P2は顕著な針峰で、南側にはターゲットであるタカノス岩がよく見える。手前の薮ピークがP3。
P2からの下降は、藪岩なのでブッシュを使ってクライムダウンもできるが、安全を配慮してラペルすることにする。



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ピークのマツの木に色あせた6mmスリングが残置されていたので、手持ちのスリングでラペル支点を補強する。



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短くきって15m、2回のラペルでP2とP3のコルへ降り立つ。
下降しながらP2の側壁を見上げる。 



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本ルートの核心はP3への登高(50m弱)である。



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取付き部分は傾斜も強く、足場も悪いのでロープ確保して登るのが望ましい。 045.gif



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そして、P3の南側へは、踏み跡を探しながら急な斜面を降る。
眼前には、左に碧岩、右にタカノス岩が居合沢を挟んで立っている。 177.png 150.png



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これから登るタカノス岩の全容。
ルートは、まぎれもなく中央の薮尾根である。 045.gif



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その藪尾根の取付きまでは、しばらく緩やかな尾根を行く。 070.gif



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途中でトンネル状になった尾根の上を歩く。



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コルを5つくらい越えると、いよいよ急傾斜となり、タカノス岩への薮岩が始まる。
藪岩をロープ確保して6ピッチほど登る。



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ピーク直下の壁を左から巻いて登ると・・・



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手ごわい岩場(直登すればⅣ級くらいの脆い壁)になる。
よく見れば、右へ巻きルートがあるので今度は右へ巻く。

そして、藪の小リッジに登り上げれば、タカノス岩のピークが右上に見える。




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薮をかき分けて、20mほど行けばタカノス岩のピークである。  066.gif
西端の眺望の良い岩棚に山名が消えた山名板がある。  岩棚で大休憩。 063.gif 042.gif

北に立岩から毛無岩(下記リンク参照)、経塚山(荒船山)への稜線、 南にククリ岩や二子岩などの魅力的な岩峰が一望できる。 177.png 177.png




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タカノス岩から、南の尾根に進むと碧岩がドカーン! 005.gif 
正面のナイフエッジのような藪尾根が碧岩西稜(下記リンク参照)だ。




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タカノス岩から碧岩・大岩の一般路へは、南の尾根を少し下った地点から東のルンゼに降りなければならなかったのだが、
ルンゼの下降点を見逃してしまい、だいぶ先まで歩いてしまった。 070.gif 

仕方なく、南尾根を300mほど歩いた小ピークを越えたあたりの鞍部から居合沢側へ大下降。
ザレザレの急斜面は落ち葉でさらに滑り易くなっているので、始めの2ピッチはロープを掴んで降った。
中間部には黒い小さな滝があるが、右側から巻ける。



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30分程の下降で居合沢に降り立つ。
ヤマブキソウやサワハコベの咲く沢路を下流に進む。



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現在の居合沢にはトレイルは無いが、昔は仕事路があったようだ。
こんな形をとどめた炭焼き釜も残っている。



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沢を降ること20分程で、見覚えのある碧岩入口の分岐に着く。



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ここからは、三段の滝を経由して一般路を1時間ほど降れば登山口パーキングに戻れる。 070.gif 059.gif  



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相変わらず三段の滝は美しい。

藪岩ハイキングと言うには少しハードな内容である。
西上州の藪岩ルートの中では比較的面白いほうだと思う。

本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのルートへの評価: 4★ 上級者・熟達者向け
距離:約6km/ 所要時間:休憩込で約8.5時間(碧岩登山口 8:30‐P1 9:00‐P2 9:30‐P3 11:00‐タカノスのコル 12:00/12:20‐タカノス岩14:40/15:10‐居合沢‐三段の滝‐碧岩登山口 17:00)
標高差: 約400m


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by dream8sue | 2018-05-05 18:52 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)

日光市 足尾ジャンダルムを越えてアカヤシオ満開の中倉山     Mount Nakakura in Nikkō, Tochigi

Friday, May 4, 2018
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2018年GWの後半は、ハイカーに人気急上昇の栃木県日光市足尾町の中倉山を登った。
同行者の希望でジャンダルム越えのルートで中倉山へ登り、アカヤシオ満開の稜線を1600mピークまでお花見散歩。 179.png 056.gif 

中倉山が人気になったのは、まさにネット社会の賜物だろう。
銅山の公害(亜硫酸ガスの煙害で木が枯れるなど)で不毛の地となった場所が、
どんな形であれ人々が訪れるようになったことは良いことだ。  102.png



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<マイカーの場合>足尾ダムに隣接する銅親水公園(あかがねしんすいこうえん:栃木県日光市足尾町885)にパーキング。



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銅親水公園の北側の林道(一般車両通行禁止)の遮断機を越えて、
久蔵川を渡り、北西方向に続く松木沢林道へ進む。  070.gif 



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あら、顔の尖った犬?・・かと思ったら狐だよね~?  犬みたいに人間に寄って来る狐。 005.gif
もしかして私、狐を見るのは初めてかも・・・  039.gif



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松木沢林道を進むと、黒い砂利のようなものが山積みされている場所を通る。
ここは、胴の精錬過程で出た廃棄物の堆積場である。 
一見、砂利のように見えるが鉛や亜鉛、カドミウムなど有害物質が含まれているので、当然ここには植物は生えない。  148.png



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その先には、旧松木村の案内板が立っている。
大昔はここに村があったんだね~  147.png



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銅親水公園から1時間も歩くと、砂防ダムの飯場がある(ハイカーでも仮設トイレの使用可能)。

その先で松木沢の左岸(川の下流を向いて左側)から流れ込む支流を渡る。
前方にジャンダルムが迫ってくる。



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支流を横切り、500mほど松木沢を上流へ行ったあたりが渡渉ポイントである。
この渡渉が最初の核心。 膝丈くらいまで水に浸かって渡るが・・・水が冷たい!  106.png



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渡渉後は、目の前にジャンダルムがそびえているので、2つの岩峰に挟まれたブッシュの生えたルンゼを目指す。



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ルンゼまでは足場の悪いガレが続く。 070.gif 
浮石だらけのガレ場に、南アルプス、鋸岳の角兵衛沢から熊穴沢のループトレイル(下記リンク参照)を思い出す。
鋸岳のトレイルの方が100倍悪かったけどね。 042.gif  149.png




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ガレ場の先にある岩場の核心はこの滝かな? 
Ⅲ級くらいの岩登りで、スタンスが濡れているので緊張する。 070.gif



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滝の上では、少し登っただけなのに一気に高度感が増す。 
よく見れば、そばにはボルトが設置させた垂壁がある。



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滝上にも岩場が続く。



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ルートはいくつか取れるが、左の比較的固そうな凹角を乗り越せば・・・



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木の根元に下降用のスリングが残置させていた。
敗退用かな? 冬期登攀かアイスクライミングの下降用かな?

昔、何度もアイスクライミングで通った松木沢であるが、もうすっかり正確な場所は思い出せない。



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岩場の上部は、再びガレ場の急斜面となる。



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右上の岩場には(見る角度によっては)観音様のようなピナクルが立っている。



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ルンゼは、やがて薮となるので、藪を避けて右側の岩場を登り詰める。



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左側の垂壁が下に見えてくれば、ジャンダルム越えは終わる。



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ルンゼの最後は倒木の積まれた尾根上に出る。 066.gif  渡渉から約1時間強の登りであった。



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さて、標高的にはジャンダルムの岩場はまだまだ低い。 稜線までこの先の登りが長い。 



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植林帯から、砂防用の砂止ネットや棚を越えて、ひたすら尾根を登る。  042.gif 



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歩いてきた松木沢の林道が眼下になる。
左手の山の斜面を鹿のファミリーが走って行く。



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やがて、やや傾斜が緩やかなになると短い岩稜となるので、岩を避けながら越えて行く。

すると、その直後から空模様が急変し、あれよあれよという間に風が強まり雹まで降ってきた。
天気予報で大気が不安定なことは承知していたが、この時間にこの標高で、まさかの雹に・・ウヒョ~!  122.png



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しかし、悪天は30分もしないで終息した。
歩きづらかったザレザレの斜面も、緑の苔の絨毯に変わる。  107.png



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水分を含む緑の絨毯には、タンポポやスミレも咲き始めている。
そんな可憐な花に混じって、私の心をとらえたのが、この菌類たちだ。
美しい草花よりも、不思議な生命体に惹かれるのは何故だろう。 113.png



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花や菌類の撮影に興じていると、先を行く同行者たちが何やら歓声を上げている。
その声に導かれ、後ろを振り返れば、眼下に虹が見えるではないか! 005.gif 024.gif 

短時間の天気の変化が、今は大気と光のイリュージョンを創り出している。
自然は偉大なマジシャンだね~ 101.png



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そうこうするうちに稜線が近くなってくる。



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そして、渡渉から2時間30分、中倉山に到着。 066.gif  059.gif 早めのランチタイム休憩をする。 180.png 063.gif 

“中倉山まで来たら、この先の稜線を歩かなければもったいないよ。” と言う同行者の提案で、西側の顕著なピーク(1600mP)まで行くことにする。



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歩き出して、最初のコルに1本のブナの木が生えている。
このルートの人気の立役者、孤高のブナの木らしい。
まだ新芽を付けたばかりの、まさに黄金のブナの木だ。



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そして、ブナの木を過ぎたあたりから、いきなり満開のアカヤシオが現れる。 179.png



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GWの前半で、西上州のアカヤシオを堪能したばかりであるが、西上州のものとは少し違っている。
ここのアカヤシオは、1枝の先に2,3の花がついているので、とても密集しているように見える。 179.png 171.png



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大きなボタンザクラのようだ。 179.png 178.png 171.png



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目指すピークを見れば、松木沢側の斜面の崩れ方が目を見張る。



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風雪に朽ちた倒木が、ワニのように見えるのは私だけ? 102.png



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アカヤシオがまるで植林したかのように、並木になっている。



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北東に見える青いピークは男体山。



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右側がザレている尾根は、露岩とアカヤシオの急登である。



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尾根の左側は、針葉樹とダケカンバなどの広葉樹が生え、林床はササで覆われている。




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東の山間に皇海山がちょこっと頭を見せている。



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1600mのピークには枯れ木のケルンが作られている。 誰がよんだか通称、波平ピーク。 104.png

この先にも沢入山、オロ山、庚申山と稜線が続いている。 
健脚ハイカーは1日で越えるらしい。  三( ゚Д゚) ス、スゲー!



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我々は、次々に現れるアカヤシオに感動の嵐で、いちいち足が止まる。
波平ピークで引き返すつもりが、アカヤシオに誘われて、もう少し、もう少し先までと・・



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波平ピークの先にある、この木が、本日のヤシオ賞! 005.gif 



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花付きの良さと風格が際立って素晴らしい。 177.png



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その先の左側の斜面は、アカヤシオ林! 179.png 171.png 179.png きりが無いのでこの辺りで引き返すことにしよう。



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視界の開けた稜線歩きで中倉山までの下りも楽しい。 060.gif 



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男体山にかかっていた雲も消えて、青い頂の男体山を左手に見ながら、中倉山を後にする。



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中倉山からは、1500mのピークまで下ったら南の尾根に進む。
東側にもダイレクト尾根のしっかりした踏み跡があるので注意。 034.gif 



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一転してアカヤシオの姿は消え、ミツバツツジやヤマツツジの開花を見る。 056.gif



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このミズナラ?の大木を過ぎると、やや東に角度を変えて、急勾配でザレて歩き難いスイッチバックの路となる。 070.gif 



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スイッチバックを30分ほどこなせば、だいぶ標高も下がり、仁田元川の林道に降り立つ。 042.gif 



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仁田元川に沿って林道を東に行く。
林道の脇には、あきれるほど花付きのよいヤマツツジの群落があり、またまた道草をくう。



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ダイレクト尾根の末端まで来れば、対岸に赤倉山が見える。  足尾ダム(銅親水公園)までもう少しだ。



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過去のレポートでは、ダイレクト尾根の末端にある、この導水橋を歩いているものもあるが、現在は立入禁止になっている。
そりゃそうだよね~・・管理社会の日本だもの。 128.png



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往路の林道に合流して銅親水公園までのんびりと歩く。
林道の路肩に植えられた樹木が香りの良い白花を咲かせていた。 この花は何かな?

朝に出合った狐はどこに行ったのかな?
公害で死んだ山は、少しずつ自然を取り戻しているようだ。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
距離:約12km/ 所要時間:休憩込で約9.5時間(銅親水公園P 7:30‐渡渉 9:00‐ジャン越え終了 10:10‐中倉山 11:30/12:00‐1600mP‐中倉山 15:00‐林道 16:00‐銅親水公園P 17:00)
標高差: 約900m

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by dream8sue | 2018-05-04 20:04 | 栃木県エリア | Trackback | Comments(12)