タグ:オサバグサ ( 2 ) タグの人気記事

尾瀬 オサバグサ祭りの帝釈山とワタスゲ咲く田代山湿原     Mount Taishaku in Oze National Park

Thursday, June 14, 2018
f0308721_16272566.jpg
自称、尾瀬フリークの私としては、尾瀬国立公園にありながら尾瀬ほど手垢に染まっていない帝釈山と田代山はとても気になる存在だった。

帝釈山は、オサバグサというケシ科の花が咲く山として、近年にわかに人気があるようだ。
田代山は、平ヶ岳(下記リンク参照)や会津駒ヶ岳同様、山頂部に広大な湿原があるので田代山湿原と言う方が分かりやすい。
今回は、その2つの山を福島県檜枝岐村の馬坂峠から往復するルートである。




f0308721_16273228.jpg
<マイカーの場合>
東北自動車道・西那須野塩原ICから国道400号で上三依、国道121号に合流して早坂へ、国道352号に合流したら左折して檜枝岐村へと走る。
檜枝岐村内の檜枝岐村道、国有林林道への分岐(日帰り温泉、燧の湯看板あり)を左折して未舗装の林道を約40分(14.5km)で馬坂峠登山口駐車場である。

私は前橋から日光、鬼怒川という関東の2大観光地を越えるローカル線(国道120号から121号)で檜枝岐村まで片道200kmを走った。

馬坂峠登山口は、栃木県側の猿倉登山口(関東からはこちらの方が近いかも?)などの他の登山口に比べてまだ新しいトレイルである。
オサバグサ祭りのこの時期は、約25台駐車可能の馬坂峠のパーキングが平日でも満車になる。

なお、オサバグサに関しては、馬坂峠から帝釈山とは逆方向(南側)にある台倉高山の登山路沿いでも、たくさん見ることができるので、時間があれば行ってみるのも良いだろう。



f0308721_16274627.jpg
馬坂峠までの林道のお陰で、帝釈山へは片道1時間ほどと割と簡単に登ることができる。
急斜面には木段も整備されているので歩き易い。  070.gif



f0308721_16275151.jpg
登りだして早くもオサバグサの群落が針葉樹林の根元に延々と続く。 056.gif
オサバグサは、日本だけの固有種で、花期は6月~8月と比較的長いので、これからの時期でも見られるだろう。



f0308721_16275806.jpg
葉はシダ類に似ているけど、オサバグサ(筬葉草)の “筬” って何? ってことで調べてみたら、
くしの歯のようになっている機織り機の付属具のことだった。 知らなかった! 039.gif



f0308721_16280448.jpg
下向きに白色の花を多数つけているが、ひっくり返して確認したら花弁は4弁だった。



f0308721_16281189.jpg
この山の主役は、森の白い妖精オサバグサであることは間違いないが、
ゴゼンタチバナやミツバオウレンなどの定番の花々が名わき役として脇をしっかり固めている。



f0308721_16281543.jpg
あたりはオオシラビソ(アオモリトドマツ)やコメツガなどの混成林で、しっとりした雰囲気に包まれている。



f0308721_16332891.jpg
最後にジャバラの木段と急な岩場を登り切れば帝釈山の山頂である。
本日の最高到達点、帝釈山(2060m)は、たった1時間の登高で大展望が得られる山だ。



f0308721_16333475.jpg
山頂からは北西に会津駒ヶ岳(下記リンク参照)が見渡せる。
会津駒ヶ岳って、こんなにフラットな山容だったんだね~  146.png




f0308721_16333914.jpg
西に福島県の最高峰、燧ヶ岳(下記リンク参照)が一際素晴らしい。




f0308721_16334532.jpg
南に女峰山、男体山、日光白根山(下記リンク参照)などの日光連山が頭をのぞかせている。




f0308721_16335264.jpg
東に見るのは那須岳(下記リンク参照)かな?




f0308721_16335866.jpg
山頂付近にはベニサラサドウダンの木が多く、ちょうど赤いベル形の花が満開の時期であった。
一眼レフの山ガールがかっこいい! 114.png



f0308721_16340675.jpg
帝釈山で展望を楽しんだ後は、田代山へ向けハシゴ(2カ所あり)のセットされた岩場を降る。



f0308721_16341596.jpg
シャクナゲの咲く岩場からは、これから向かう田代山が緩やかな山容を見せている。



f0308721_16350007.jpg
岩場を降りきれば、緩やかな下り坂がダラダラと長く続く。 140.png
逆光に輝くムラサキヤシオツツジが美しい。



f0308721_16350788.jpg
針葉樹林帯に入ると、帝釈山の登り路以上にオサバグサの群落がみられる。 056.gif 056.gif   



f0308721_16351564.jpg
ミツバオウレンの群落も素敵!



f0308721_16352291.jpg
やがて、帝釈山と田代山の鞍部付近になると、雪解けのウエットな下地となる。



f0308721_16352923.jpg
歩くには問題ない程度の残雪もいい感じだ。



f0308721_16353624.jpg
やがて田代山への登り返しとなるが、高低差は大きくない。
トレイル脇にはオサバグサ以外の高山植物、ミヤマカタバミ、ミヤマシキミの花やツルリンドウの赤い実も見られる。
針葉樹林の森ということで、スギゴケなどの苔類も多く、ニョキと立ったアンテナのような胞子が面白い。



f0308721_16354211.jpg
最後の急な坂を越えると、避難小屋としても利用可能な弘法大師堂(中に弘法大師が祀ってある)に出る。
隣には1億円かけて作られたという(本当?! 005.gif  )綺麗なトイレと休憩ベンチがある。



f0308721_16354908.jpg
東へ進めば木道が整備された田代山湿原が広がる。



f0308721_16370104.jpg
一方通行の木道を反時計廻りに進む。



f0308721_16370868.jpg
田代湿原では5月下旬から7月下旬まで湿原植物や高山植物が咲く。
訪れた日は白い綿毛をつけたワタスゲがスゲー! ことになっていた。 041.gif



f0308721_16371792.jpg
こんなメルヘンロードのような木道を歩けば、ウキウキするに決まっている。 060.gif 



f0308721_16372641.jpg
ワタスゲの白い綿毛は花後の種子の集まり。 この種子が風に乗って新たな大地に根を生やすんだね。



f0308721_16373291.jpg
私のこの湿原でのお気に入りは、このヒメシャクナゲ。
湿原では定番の花であるが、ミズゴケの絨毯をピンク色に染めるほどのヒメシャクナゲの群生を久しぶりに見た。 



f0308721_16374578.jpg
タテヤマリンドウも多い。一面がブルーになるほど密集して咲いていた。



f0308721_16375395.jpg
田代湿原は思った以上に広大で南西(弘法大師堂側)から北東方向(猿倉分岐)に広がっている。
中間部分に常緑低木が生え、湿原を2ステージに分ける感じになっている。



f0308721_16381107.jpg
標高も南西側が若干高く、北東側へ行くにしたがってウエット感が増す。



f0308721_16385307.jpg
f0308721_16390139.jpg
足元の湿原植物ばかりを見て歩いていたが、気づけば周囲の山岳展望も素晴らしい。



f0308721_16390913.jpg
一番下の湿原では、古くからの登山路である猿倉登山口からのトレイルが右から合流している。
草原と青天井の境を歩く木道は、まさに天と地の狭間を彷徨するような気分である。



f0308721_16391543.jpg
そして、北西へ真っ直ぐのびる木道の先には、弘法沼と呼ばれる池塘がある。



f0308721_16392414.jpg
たっぷりと水を含んだ湿原の流れが弘法沼に行き着く。



f0308721_16402601.jpg
その弘法沼は、田代山湿原にある唯一の池塘。



f0308721_16403748.jpg
池塘のバック(北東側)には会津駒ケ岳の連山が長く横たわっている。



f0308721_16404469.jpg
弘法沼の先で木道がT字路になり、右へ行けば、こちらも古くからの登山路の木賊温泉へのトレイルである。
田代山の山名板が気になるが、平坦な田代山の山頂指定は難しく、湿原を含む一帯を指すようだ。



f0308721_16413095.jpg
T字路を左へ進み、弘法大師堂側の湿原入口へ戻る。



f0308721_16413859.jpg
そうそう、湿原と言えばこの存在を忘れてはいけない、食虫植物のモウセンゴケ。 いつ見てもグロい! 141.png



f0308721_16414657.jpg
低木帯の先でまたワタスゲの園が現れる。
雪のような白い草原と、その中にのびた一筋の木道の平面バランスが美しい風景画を描く。



f0308721_16415480.jpg
湿原を囲む針葉樹林が、まるで湿原を守る兵士のようだ。



f0308721_16420108.jpg
こうなるともうワタスゲの畑状態! 102.png



f0308721_16420863.jpg
湿原を流れる小川?の脇にはチングルマやイワカガミが群生している。

写真を撮りながらゆっくり歩いて、湿原一周に1時間30分もの時間を費やした。
最後に、湿原入口にあるベンチで、広々した湿原を見ながらこの日初めての休憩をとる。 180.png 063.gif

下山は、木漏れ日に白い花を輝かせるオサバグサを愛でながら往路を戻る。 070.gif



f0308721_16421774.jpg
高山の針葉樹林下に可憐に咲くオサバグサと、山上の湿原に咲く高山植物に心が躍るハイキングは、長いドライブをしても来た甲斐があった。

5月の芳ヶ平湿原(下記リンク参照)に続いて今年2度目の湿原散策であったが、
芳ヶ平湿原では時期が早すぎて湿原植物があまり見られなかったので、田代湿原のワタスゲ群には感動した。

尾瀬の喧騒が嫌いなハイカーにはお勧めの南会津の静かな山である。
田代山が草紅葉の湿原になる秋もよいが、やはりオサバグサの咲くこの時期に帝釈山とセットで歩くのが良いのではないだろうか。 049.gif 



本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け(オサバグサ開花時期限定)
距離:約7km/ 所要時間:休憩込で約5.5時間(馬坂峠P 6:50‐帝釈山 7:50‐田代山弘法大師堂 9:00‐田代山湿原周回‐田代山弘法大師堂 10:30/10:40‐帝釈山 12:00‐馬坂峠P 12:30)
標高差: 約260m(累計高低差 約500m)


f0308721_16422398.jpg

下のバーナーをクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the banner below, so that your access can be counted.

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログ ハイキングへにほんブログ村

by dream8sue | 2018-06-14 16:20 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(2)

南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(後編)稜線散歩で見た景色と花     Akadake in Southern Yatsugatake

Tuesday, June 7, 2017
f0308721_1331113.jpg
無雪期の南八ヶ岳山行の二日目は赤岳鉱泉から硫黄岳に登り、赤岳まで縦走して行者小屋を経由し柳川南沢ルートを降る。 お目当てのツクモグサなどの高山植物を愛でながらの山行である。 花は主に横岳から赤岳周辺に集中している。 今年は雪解けが遅いせいかツクモグサは蕾のものが多く、他の高山植物にも少し早い感じであった。 やはり八ヶ岳の花見山行は、6月中旬から7月中旬までの1ヶ月間が最も華やかな季節だろう。




f0308721_13312065.jpg
赤岳鉱泉の小屋を早い時間に出発するには、朝食時間を気にしないですむ素泊まり(または朝食無し)が良いだろう。 硫黄岳へのトレイルは前日に行ったジョウゴ沢と同じだ。 ジョウゴ沢出合で左側の尾根を登る。 シラビソの針葉樹林帯の中を残雪に気をつけながら登って行く。 
赤岳鉱泉までのアプローチはこちらから → “南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(前編)柳沢北沢とジョウゴ沢     Akadake in Southern Yatsugatake ”




f0308721_1333929.jpg
林床には花こそまだであるがイワカガミやコケモモが至る所に生えている。 




f0308721_13332584.jpg
シラビソの森がハイマツに変わると森林限界となる。 視界が開け南に阿弥陀岳が現われれば、赤岩ノ頭はもうすぐである。




f0308721_13333944.jpg
赤岳鉱泉から1時間半の登行で雪を残す赤岩ノ頭に着いた。 南アルプスから中央アルプス、乗鞍岳、北アルプスなどの西側の展望が一気に開ける。




f0308721_13335774.jpg
赤岩ノ頭の少し上部で左へオーレン小屋へのトレイルを分け、さらに20分ほど登れば硫黄岳に着く。 山頂は無数の石で覆われた広い稜で、東側の火口壁が圧巻である。 




f0308721_1334935.jpg
北側には風除けになりそうな小さな石室(実は雨量計跡)があり、眼前には北八ヶ岳の広大な原生林が広がっている。




f0308721_1334222.jpg
そして、南側にはこれから向かう赤岳までの稜線が続く。 




f0308721_13343478.jpg
大きなケルンに導かれて南下すれば、そこは高山植物の宝庫である緩やかな大ダルミである。 あと一月もすれば吹き渡る風に花々が揺れる素敵な場所になるだろう。 トレイルの左側には硫黄岳山荘がある。




f0308721_13344617.jpg
さて、まずは横岳へ向けて西側が切れた長い稜線歩きが始まる。 




f0308721_13345665.jpg
避雷針地獄! 雷注意報の時にはここは歩きたくないね。  (*_*;




f0308721_13364895.jpg
横岳主峰の西側が黒い影を作っている。 横岳西壁には大同心、小同心の岩塔をはじめ何本ものクライミングルートがあり、もっぱら冬期登攀の入門ルートとして登られていた?いる? 今でも登るクライマーはいるのかな~? 




f0308721_13371437.jpg

f0308721_13372563.jpg陽当たりの良い稜線では、何種類もの高山植物が咲き始めている。 

まずは、米の様な葉に小さな花冠をつけて群生しているコメバツガザクラ(写真上)が広範囲で見られる。 

ミヤマキンバイやミヤマダイコンソウ(写真右)のイエローの花はまだまだこれからだ。

意外に多いな~と感じたのは、オヤマノエンドウというパープルの花だ。




f0308721_1338073.jpg
硫黄岳から横岳の周辺はキバナシャクナゲの自生地らしく、丸い葉っぱのキバナシャクナゲの低木が多くなる。奥秩父などでよく見かけるアズマシャクナゲやハクサンシャクナゲより生息環境が厳しい高所に生えるため樹高がとても低い。 残念ながらまだ蕾だった。 キバナシャクナゲを見るならあと1週間後の方がベターだろう。 GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




f0308721_13382143.jpg
花を見ながら緩やかなアップダウンを繰り返す。 やがて大同心を右下に見るあたりで、東側のクサリ場に取り付く。




f0308721_1415432.jpgf0308721_14253.jpg
東側のクサリと階段で写真の岩峰を越えれば、横岳主峰に着く。




f0308721_13392750.jpg
横岳(2829m)からの展望。 北側は歩いてきた硫黄岳のたおやかな稜線が見える。 正面に見える残雪の辺りが赤岩ノ頭で、その左(西側)にそびえるピークは峰ノ松目のようだ。 大同心、小同心もいつの間にか眼下に低くなっている。




f0308721_13404111.jpg
この日、東面は朝から雲海が広がり、雲が下界を覆い隠していた。 雲の切れ間から見える田園風景は水をはった苗代かな? 高原野菜のビニール畑の反射かな?




f0308721_13405511.jpg
そして南側は、これから向かう赤岳と阿弥陀岳の美しい山容。




f0308721_1341864.jpg
バックの雲海にズームしてみれば、南アルプスのマウンテンレンジが見える。 北岳、甲斐駒、千丈あたりだと思うけど・・




f0308721_13412464.jpg

f0308721_13413725.jpgさて、赤岳を目指して前進。 しばらくして同行者が足元の砂れきに生えるウルップソウ(写真上)を発見。
まだ蕾? 何だか青いコーンのようだね。 (^<^)クスクス

この稜線では、他にもたくさんの開花前の植物を確認した。
特に多かったのはチョウノスケソウ(写真右)で、小さな葉があちらこちらに広がっていた。

トウヤクリンドウ、ハクサンイチゲ、イワウメ、イワヒゲ、チシマアマナなどは葉っぱだけか、まだ蕾状態であった。 残念!




f0308721_13422218.jpg
横岳からピークをひとつ超えると三叉(さんじゃ)峰で、杣添(そまぞえ)尾根が東側へ下っている。 




f0308721_13423997.jpg
この辺りはオヤマノエンドウが花盛りで、さしずめエンドウ畑だ。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪ オヤマノエンドウに関してはドンピチャの時期であったようだ。 陽当たりの良い場所だと枯れ始めているものもあるのでオヤマノエンドウを見たいなら今すぐ行くべし! GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




f0308721_13435825.jpg

f0308721_13441229.jpgそして、ちらほらとお目見えくださったのが、お目当てのツクモグサ!
このモコモコ感がたまらないよね~  o(*゚∀゚*)ウキウキ♪

同じキンポウゲ科のオキナグサという花を群馬県の王城山で見て以来、このツクモグサにも会ってみたいと思っていた。 → “群馬の駅からハイク vol.10 : 長野原町 オキナグサを訪ねて王城山    Mount Ōjyō in Naganohara”





f0308721_13454021.jpg

f0308721_13455355.jpgこちらもお初にお目にかかります、ミネズオウ。
蕾の状態のものは、見落としてしまいそうなほど小さな小さな赤い蕾だ。

やはり花が出てくると歩みが止まるね。  GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!  




f0308721_1346202.jpg
三叉峰からは石尊峰、鉾岳、日ノ岳、二十三夜峰とご丁寧に名前がついている小ピークを越えて行く。 場所によっては西壁側を巻いたり・・




f0308721_13463964.jpg
一枚岩の急なクサリ場を降りたりして行く。




f0308721_13465575.jpg
赤岳の東面がかっこいい! 遥か後方に富士山が雲の上に頭をのぞかせている。




f0308721_1347859.jpg
加えてこの日は、上空に湿度があるようで、何本もの飛行機雲が出来ていた。 見ている間にも飛行機が上昇していき、さながらエアホースのエアショーを見ているようだった。




f0308721_1347204.jpg
おっと、ここにも何か咲いているし! ミヤマタネツケバナのようだ。 たくさんの花をつけるが根本は一つ。




f0308721_13473980.jpg
そして、稜線上に立つピナクルの横を通り、登り返せば地蔵尾根の分岐(地蔵ノ頭)である。




f0308721_13475614.jpg
地蔵ノ頭から振り返れば、峻険な横岳の群峰がそびえている。 




f0308721_13481287.jpg
西側には中岳と阿弥陀岳が手の届きそうなほど近くに、そして大きく見える。 右のスカイラインが阿弥陀岳の北西稜で、その左の尾根が北稜である。 南に伸びる岩稜が阿弥陀岳南稜で、ともに冬期のバリエーションルートとしてお馴染みだ。 と、どうしても過去に登ったラインに目がいってしまう。 (^.^)




f0308721_13483334.jpg
地蔵ノ頭からひと下りした所に赤岳展望荘(赤岳石屋)がある。 ここで赤岳への最後の登りに備えて一休みしておこう。




f0308721_13485654.jpg

f0308721_13491560.jpg赤岳へはザレた岩場をより安定したスタンスを探しながら登る。
標高は約2900m。 さすがに息が切れる。 
辛抱つよく頑張って登って行くこと約40分、八ヶ岳随一の展望をもつ赤岳に着く。
硫黄岳からの稜線散歩が約4時間といったところだ。
南峰山頂にはコンクリートで固められた石祠などが多数ある。
ちなみに、赤岳頂上山荘の裏手から県界尾根が東の野辺山高原へと下っている。




f0308721_13494461.jpg
赤岳山頂で360度の眺望を楽しんだ後は、文三郎尾根を降ることにする。 山頂からまっすぐ南に向かう尾根はキレット小屋を経由して権現岳へ続くトレイルである。 




f0308721_1350520.jpg
文三郎尾根は、山頂直下のギャップから右(西)ヘ曲がり阿弥陀岳を眼前に進む。 足場の悪いクサリ場が続き、“落石注意”の看板のあるセクションは浮石も多いので、上からの落石に加え、自分も落石を起こさないように細心の注意を払おう。 




f0308721_13502152.jpg
岩場が終わると中岳のコル(文三郎尾根分岐)なので、中岳へは行かず、行者小屋を目指して右へ下る。
阿弥陀岳南稜がスカイラインに浮かんでいる。 自分が新人の頃は先輩に連れられ、そして何度も後輩を連れて登った思い出のバリエーションルートだ。 改めてこうして見ても長くて良いルートだな~。




f0308721_13503523.jpg
文三郎道は、昔、行者小屋を経営していた茅野文三郎氏が開いたもので、行者小屋と中岳のコルを直線的に結ぶバイパスルートである。 確かに下降は速い!




f0308721_13505025.jpg
当時は樹林とハイマツの急斜面を木登りを交えながら登ったらしいが、現在は階段地獄になっている。 でも、赤岳の西壁を観察するには好いルートだ。




f0308721_1351788.jpg
赤岳から1時間強、中岳のコルから約40分で行者小屋に到着。




f0308721_13512995.jpg
小屋のベンチで、朝から歩いてきた稜線を見上げながらの休憩は、心地良い疲労感と達成感を味わえる。 ハイカーなら誰しもが味わう common sense だろうね。




f0308721_13514149.jpg
横岳西壁をいつまでも眺めていたいが、そろそろ下山に取りかかろう。 下山の柳川南沢ルートは、入山時に歩いた柳川北沢と中山尾根を挟んで南に流れる沢である。 川と言ってもはじめは涸れた沢筋を行き樹林帯へ降る。  昔は無かった河原に作られたヘリポートをみて、時の流れを感じてしまうSue であった。 (*_*;




f0308721_13515534.jpg
行者小屋から1時間くらい歩くと、南沢は水流のある支流を合わせながら徐々に沢水を増していく。 しかし、北沢とは違い、ほとんど花などは咲いていなかった。




f0308721_135287.jpg
右へ左へと数回沢を渡り返し、やがて大きな堤防をかけた水量のある南沢の右岸に出る。 ここまで降ると一気に標高を下げた感がある。 




f0308721_13522030.jpg
再び樹林の中を行くと、ロープで仕切られたエリアがあり、案内板によれば、絶滅危惧種のホテイランの保護地区のようだ。 初めて見るホテイランに感動しつつも、名前通りに布袋様のメタボ腹のような顔立ちと、大阪のおばちゃん顔負けのトラ模様、加えて花の下から伸びる2本の貝柱のような物のいやらしさに・・う~ん、私の趣味ではないな~ やっぱりツクモグサの方が好きだな。
ホテイランの保護地から美濃戸山荘、赤岳山荘のパーキングへは5分ほどで着く。

八ヶ岳は登ってよい山だとは思っていたが、その展望は素晴らしく、改めて良い山だと認識した。 また、ツクモグサの他にもたくさんの花を見ることができ、ここまで高山植物の宝庫であることに驚いた。 まあ、もっとも訪れていた時期が冬ばかりだったので気づくはずもないのだが・・(^◇^)hahaha  

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
距離:約11km/ 時間:約10時間(赤岳鉱泉5:30‐赤岩ノ頭7:00‐硫黄岳7:20‐横岳中8:50‐赤岳展望荘10:30/10:45‐赤岳11:30‐中岳のコル12:00‐行者小屋12:40/13:00‐ホテイラン群生地15:00/15:20‐赤岳山荘P 15:30)
標高差: 約+700m / -1200m

f0308721_13524362.jpg

下の “登山” をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the banner below, so that your access can be counted.

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村
by dream8sue | 2017-06-06 13:27 | 八ヶ岳エリア | Trackback | Comments(2)