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奥武蔵の岩場訪問 飯能市平戸の岩場     Rock Climbing at Hirato in Hannō, Saitama 

Saturday, December 23, 2017
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山々が雪に覆われるこの時季は、低山ハイキングも場所の選定に頭を悩ます。 131.png
温暖な伊豆や房総を中心に歩きたいが、遠方なのでそうそう頻繁には出かけられない。
少しでも運動不足を補うために、クライミングエリアに出向いてみた。

今回は奥武蔵(飯能市東吾野)にある平戸の岩場である。
地元の大野文雄氏が管理するプライベートロックなので、事前の申請が必要。
利用規定の詳細は下記リンク参照のこと。




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<マイカーの場合>
埼玉県飯能市から国道299号で秩父方面へ向かう。
西武池袋線の東吾野駅近くの信号 “医療介護センター” を左折する。
線路を横断し、平戸集落を南に走り、最初の三叉路(コーナーに床屋あり)を右折する。
小学校を左手に見たら、道は山道となるので0.3kmほど走る。
未舗装の林道が左から合流しているヘアピンカーブに2台くらいパーキング可能。

岩場は、ヘアピンカーブの谷側の林道を降ればすぐである。
この林道を下りきった所が東吾野駅なので、駅から歩いても5分くらいで着く。
走ってきた道のガードレールの下に隠れるように存在する小さな岩場で、陽の当らない樹林の中なので寒い。 143.png



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岩質はチャートで、高さ10m、幅20mくらいに5.7~5.9くらいまで約10本のルートがある。
右面の様子。



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岩が脆いのですべてトップロープとなっている。 左面の様子。



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中央の5.7 のルートを触ってみたが、やはり汚い。 131.png
新人のロープワークや救助訓練などの講習会向けだね。
アイゼントレーニングも可能ということなので、アルパインを目指すクライマーが気がねなく練習ができるのは嬉しいだろう。

また、同じく大野氏が管理する阿寺の岩場(下記リンク参照)が近くにあるので、併せて訪れることも可能だ。

 

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by dream8sue | 2017-12-23 18:33 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)

飯能市 ウノタワ伝説と白岩の廃虚を行く     Unotawa in Hannō, Saitama

Tuesday, November 17, 2015
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私にとって埼玉県飯能市周辺の奥武蔵と呼ばれるエリアは馴染みが薄い。入門ルートとして親しまれている白谷沢から棒ノ折山へのハイキングと、今年の3月に奥武蔵の大縦走をした程度だ。

そこで、久しぶりに奥武蔵に出かけることにした。目的地は、知り合いの地元ハイカーお勧めの “ウノタワ” という場所。昔、そこには神の化身の鵜が住む沼があったという伝説の地らしい。




f0308721_222044100.jpg<公共交通の場合>高崎駅からJR八高線で飯能駅まで行く。

飯能駅より名郷行きのバスに乗り、1時間ほど揺られ “名郷” で下車。(片道:810円)




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バス停から入間川に沿って舗装道路を上流に進む。 集落を抜けると河原沿いにキャンプ場が現れる。




f0308721_22223322.jpgキャンプ場を過ぎると流れが二分する。

ここが大場戸の分岐で、林道も分かれる。

橋は渡らずに右の妻坂峠方面(山中林道)へ進む。




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林道を山中入沢に沿って進む。




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林道周辺は植林地帯であるが、水源が豊富らしく、たくさんのパイプを使って地層から湧き水が排水されていた。




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入間川起点の碑を過ぎ、右に妻坂峠への分岐(山中分岐)を分ける。




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山中を過ぎると、林道はナギノ入(横倉入)沢にそって西にカーブする。右側は植林帯であるが・・




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左側は自然林が残り、2カラーの紅葉が美しい。 072.gif




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この時期は舗装道路も落葉で埋まり、とても素敵な林道歩きとなった。 072.gif




f0308721_22252391.jpgバス停から林道を歩くこと1時間30分ほどで林道の終点に到着。 

ここからウノタワへの山路が始まる。




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山路に入るとすぐにナギノ入(横倉入)沢の源流部の流れに出あう。その流れに沿って上流へ進む。 070.gif 060.gif




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山腹にはまだ紅葉が見られた。




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苔むした石ころの中の流れが実に美しい。




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やがて沢は伏流となり、ここでもパイプで排水されていた。




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沢の流れが消え、石垣の残る落葉の斜面にかかると、傾斜も徐々にきつくなってくる。




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振る返れば、最後の紅葉が森の中にアートを描いていた。 072.gif




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ガレた急坂を息を整えながら登る。 042.gif

ウノタワ東面の斜面にはたくさんの苔むした石ころがあり、こちらも自然のアートを見るようだ。 072.gif




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f0308721_22292162.jpg落葉だらけの中に、緑の葉が目をひいた。モミジの葉形をしたこの植物はどうやらトリカブトのようだ。

葉形がモミジに似ている植物にモミジガサというのがあるが、こちらは山菜として食べられている。 新芽の頃にこのトリカブトとよく誤食されるらしい。 025.gif




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そして、稜線と思わしき尾根に登りつめる。そこには “ウノタワの伝説” と書かれた案内板と広大な窪地が現れた。

案内板に寄れば、昔ここは神の化身の鵜が住む大きな沼であった。が、猟師が誤ってその鵜を射ってしまい、鵜もろとも沼も消滅したというお話だ。 “鵜の田” でウノタワというらしい。

名郷バス停からここまで約3時間ほどの登高である。 059.gif 066.gif




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ブナやミズナラの落葉で覆われたウノタワは、山の稜線にありながら開放感のある居心地のよい場所だ。 043.gif

また、ウノタワは大持山や武甲山への通過点のような存在であるが、この伝説の地への山旅の目的地として十分価値のある場所ではないだろうか。 049.gif

という訳で、大持山方面には行かずに、分岐を左に折れ、鳥首峠経由で下山する事にしよう。 070.gif




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ウノタワから南へ、アセビの木が密集する尾根を登る。




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1,059mの小ピークには電線の張られていない、鉄塔が建っている。どうやら解体される鉄塔のようだ。

ピークからは西側の奥武蔵の山々が見渡せる。 072.gif




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小ピークから鳥首峠への下りで、左下に石灰採掘場が木立の間から見える。月に行ったことはないが、白い採掘跡は月面のクレーターを想像させる。




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f0308721_22371961.jpgウノタワから30分程で953mの鳥首峠に着く。

峠は4つのトレイルの交差点で、南に直進すれば有間山を経由して奥多摩方面に行く。

西は浦山大日堂へ、東へ進めば白岩を経由して名郷に戻れる。

鳥首峠周辺はまだ紅葉が見られた。




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鳥首峠から左(東)に折れ、植林のスイッチバックを急下降し、荒れた沢筋を横切る。




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白岩入沢の左岸の山腹路を下っていくと、落葉を被った廃屋地帯に行き着く。ここが白岩集落跡である。 005.gif

林業が中心だった集落は、1950年(昭和25年)頃には23軒あった家も1985年(昭和60年)以降は無人となった。完全につぶれてしまった家屋も多く、時代の移り変わりとはいえ、何とも言い表せない感情をおぼえた。




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白岩集落跡からは、薄暗い植林帯に入り、採掘工場のある林道に出る。

植林内になんとローラーコースターがあった! ・・じゃなくて~石灰を運んだレールのようだ。 041.gif




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石灰工場を眼下に見ながら、山腹路を行けば、やがて階段になり林道(白石林道/県道73号線)に出る。




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白岩入沢を右に見ながら林道を30分ほど歩けば、二俣の分岐に行き着く。この先は往路をたどりバス停に戻る。




f0308721_22543838.jpg奥武蔵再訪の今回は、ウノタワ伝説と白岩の廃村を訪れる目的であった。

晩秋のこの時期に歩いたからなのか? どこかノスタルジックな感情を呼び起こさせるものがあった。

そして、奥武蔵野の穏やかさと美しさを認識したハイキングであった。


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け

行程距離: 約10.5km(名郷バス停‐大場戸‐山中‐ウノタワ‐鳥首峠‐白岩集落跡‐大場戸‐名郷バス停)

標高差: 約680m

実動時間: 約6.5時間 (休憩込み)




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by dream8sue | 2015-11-17 22:42 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(0)

横瀬町/秩父市 奥武蔵縦走 正丸駅から丸山を越えて西武秩父駅へ   Traverse the Okumusashi Mountains

Thursday, March 12, 2015
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西武鉄道の飯能駅から秩父駅までの間にある山脈を歩く42kmのトレイル。Last Part は、正丸駅から旧正丸峠に登り、虚空蔵峠、刈場坂峠、大野峠を経て、丸山で眺望を楽しんだ後は、金昌寺に下山して西武秩父駅へ至る全長18kmの長いトレイルだ。

西武鉄道沿線、飯能駅から奥武蔵縦走のFirst Partはこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 飯能駅から天覚山を越えて吾野駅へ Traverse the Okumusashi Mountains, Saitama”

子ノ権現から人気の伊豆ヶ岳を歩くMiddle Partはこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 吾野駅から伊豆ヶ岳を越えて正丸駅へ  Traverse the Okumusashi Mountains”




f0308721_219375.jpgJR高崎駅から始発の八高線に乗り継げば、朝8時前には正丸駅に着ける。
が、この八高線は結構トラブルが多く遅滞する。
この日も踏切事故で遅れた。
仕方なく寄居駅から秩父鉄道に乗り継ぎ、御花畑駅で降り西武秩父駅(このハイキングのゴール駅)まで歩き、西部秩父線で正丸駅に向かった。
長い正丸トンネルをぬけた所が正丸駅だ。結局、到着したのは8時半であった。 




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3月は寒暖の差が激しい。冬に逆戻りしたようなキーンとした冷たい空気の中を旧正丸峠を目指して歩き出す。国道299号線を西に少し行けば、すぐに左の集落に入る道がある。見落としそうな小さな道標に “旧正丸峠、刈場坂峠” と書かれている。集落の中の神社の前を通り、沢筋にそって行けば自然と薄暗い針葉樹林帯に導かれる。




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右に大岩を見て、鉄パイプで作られた橋を何度か渡り、荒れた沢の中を上流に向かって行く。




f0308721_2203349.jpg駅から40~50分で林道(旧国道)を横切り、旧正丸峠へ続く尾根路に取り付く。
スギ林の中のジグザグの路を登れば程なく旧正丸峠に着く。 042.gif
正丸駅からちょうど1時間くらいだ。 059.gif




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昔の面影を偲ばせる旧正丸峠からはガラリと林相が変わり、自然林が多くなる。さあ、ここからは小さなギャップをいくつも繰り返しながら歩く “峠” 越えだ。
英語で峠は Mountan Pass だけど、ピークとピークの鞍部を表す col のほうが適しているような小さな峠が多い。




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旧正丸峠から早速、急な木段の登り下りをこなせば、最初のコル “サッキョ峠” に着く。このあたりが正丸トンネルの真上だろう。サッキョ峠周辺は笹に覆われた明るい尾根を行くので気持ちがウキウキしてくる。 060.gif 070.gif




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西側の木立の間からは、山肌を階段状に削られた武甲山が見える。まさにピラミッドを思わせる山容だ。 005.gif




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サッキョ峠から小さな起伏をいくつか超えると、立派な休憩所がある “虚空蔵峠” に出る。
峠からはしばらく車道歩きとなる。
車道を5分ほど歩くと左手の木立の中に “牛立久保” に続くトレイルが始まる。
車道を20分ほど歩き “刈場坂峠” に出てから “牛立久保” に向かうよりも近道である。




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時間があるなら、刈場坂峠へ寄って北面の景色を堪能するのも良いだろう。外秩父の山々やときがわ町、越生町、小川町まどの町が遠望できる。 072.gif 刈場坂峠には公衆トイレもある。




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刈場坂峠から明るい自然林のたおやかな尾根を行くと、すぐに牛立久保の分岐に合流する。そこから一路北西に方向を変え “大野峠” を目指す。 071.gif




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相変わらず小ピークのアップダウンを繰り返すと、刈場坂峠と大野峠の間にある “七曲峠” という地図に載っていない小さなコルに着く。七曲峠からは人口林と自然林の混ざった森を行く。大きな露岩を越えると、まもなくバカ? いやカバ岳 (896m) に着く。 042.gif 066.gif




f0308721_2243055.jpgカバ岳から大野峠までは、車道がすぐ横に見れる木立の中を行く。
カバ岳から20~30分で、大野峠の車道に出る。
正丸駅から約3時間半、休憩所もあるので一休みするのも良いし、ここから丸山の展望台まで約30分程度なので、展望台まで行ってから休憩するのもよいだろう。 063.gif




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大野峠の車道を渡り、防火線の広い路を登れば、突然視界が開ける。そこは2基のウインド・コーンがあるパラグライダーの離陸地であった。 Wow! 何だか無性に空を飛びたくなる風景だ! 043.gif




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眼前に見えている山々は川木沢ノ頭、堂平山あたりだろうか? 市街地に近い低山の宿命?で山頂にはたくさんのアンテナが建っている。 026.gif




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雪解け後のぬかるんだトレイルをさらに北西に行けば、前方に丸山の電波塔が見えてくる。 070.gif




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自然大好き人間でも、文明の恩恵を受けている。自然破壊反対などと声を上げるのは簡単だが、人は進化した文明から逆戻りは出来ない。ならば自然とどのように共存するかを模索するしかない。それは、決して手遅れになってしまう前に・・なぜなら、一度破壊されてしまった自然を元に戻すには破壊の何倍もの時間がかかるからだ。 039.gif




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電波塔から西に少し行くと、巨大なコンクリートの展望台が現れる。
展望台からの景色は素晴らしい。 072.gif
この丸山山頂からの展望は、名勝“外秩父丸山の眺望”として、今年(2015年)3月に埼玉県の文化財に指定された。
なんでも眺望が指定されたのは大正時代以来だそうだ。
新聞の埼玉版によれば、“名勝は基準が難しいとされるが、丸山山頂は優れた景観だけでなく、秩父盆地周辺の地形や地質を一望できる点が学術的、教育価値が高いと評価された。” とのこと。
奥武蔵大縦走の Last Part が思いもかけない名勝と言うことでラッキーだった。 024.gif




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その埼玉県指定文化財の眺望はといえば、西に奥秩父の山々が望める素晴らしい眺めだ。072.gif 南西には、独特の山容が人々の目をひく武甲山。 




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奥秩父の名峰、両神山(写真右)が秩父盆地の後方にそびえている。 072.gif 072.gif




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北には、群馬県の山々が・・この日は、雲がかかりはっきりしないが、私には見慣れた榛名山、赤城山が確かにそれと分かった。 045.gif




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北面手前には電波塔の建つ低山が見える。東武鉄道が仕掛けた “外秩父七峰縦走ハイキング大会” と言うのがあるらしいが、これらの山々もその中の一峰であろう。私が今回、3 Part に分けて歩いた奥武蔵と同じ全長42kmのトレイルを歩く大会だ。今回の私のパートナーは、この超健脚コースを1日で完歩しているスーパーハイカーである。 004.gif




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丸山山頂からさらに10分ほど北西に進むと、左に足ヶ久保駅からのトレイルを分け、県民の森の学習展示館に着く。




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可愛い茶色の建物が並ぶ学習館には公衆トイレ(冬季閉鎖)や水道や自動販売機もある。夏休みなどには多くの子供達や家族連れで賑わうことだろう。 024.gif




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学習館からは“金昌寺”方向を示す道標に従って進み、車道を左手に見ながら少し行くと、トレイルが左右に分かれるので右に進もう。ここから先は秩父盆地まで下り一方である。金昌寺まで約2時間の道程だが、全体的に緩やかな下り坂なので足腰に優しく、懸念していたほど大変な下りではなかった。




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大棚山手前でトレイルは、稜線の右を巻くようになる。自然林の木立の間から秩父盆地が見え隠れする。街に向かって降りていく風景は、私に長かった奥武蔵縦走のフィナーレを感じさせるものがあった。 043.gif




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途中で人工林のトラバースがあるものの、ほぼ自然林の中を落ち葉を踏みしめて歩くトレイルだ。そしてだいぶ標高を下げた辺りから、背の高い笹の生茂る路になり、墓地の裏手から金昌寺の六角堂に出る。 071.gif




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金昌寺では、たくさんの石仏群が出迎えてくれる。 その数1,319体もあるらしい! 005.gif 仁王門には大わらじが掲げられている。 005.gif




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金昌寺からは、表通りの県道11号に出て、左に曲がり国道299号線に当たるまで直進する。里はちょうど梅の花が満開で、秩父市のシンボルのような武甲山を見上げながらの里歩きも悪くない。 049.gif 056.gif
国道299号線の“坂氷” の信号を渡り、貯水池の脇を行く。貯水池が終ったところで右に曲がり坂道を降って西に行けば国道140号線に出る。左に曲がれば西武秩父駅、秩父鉄道御花畑駅は近い。
なお、金昌寺から西武秩父駅までの里歩きは、約4km、1時間ほどである。バスの利用も出来るが、駅から駅までの縦走という性格を考えて最後まで歩き通したいものだ。 070.gif





f0308721_2422114.jpg今回の奥武蔵縦走の First & Middle Part である飯能アルプスがほぼ人工林に覆われた展望の無いトレイルだったので、後半のこの Part もあまり期待していなかったのだが、良い意味で予想を裏切り、自然林と大展望のトレイルだった。 043.gif
低山なので各峠には車道が入り込み、人工建築物や施設が建ち並んでいるのは残念であるが、そのことを差し引いても新緑や紅葉時の景観は一見の価値があるだろう。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約18km(正丸駅‐旧正丸峠‐狩場坂峠‐大野峠‐丸山‐金昌寺‐西武秩父駅)
標高差: 約670m
実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-12 15:54 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(0)

飯能市 奥武蔵縦走 吾野駅から伊豆ヶ岳を越えて正丸駅へ     Traverse the Okumusashi Mountains

Thursday, March 5, 2015
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西武鉄道の飯能駅から秩父駅までの間にある山脈を歩く42kmのトレイル。Middle Part は子ノ権現から伊豆ヶ岳を越えて正丸峠、旧正丸峠を繋ぐものだ。前坂から子の権現まではハイカーの少ない静かな路で、子ノ権現からは一転して人気の伊豆ヶ岳があるメイン・トレイルとなる。 070.gif

西武鉄道沿線、飯能駅から奥武蔵縦走の First Part はこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 飯能駅から天覚山を越えて吾野駅へ Traverse the Okumusashi Mountains, Saitama”





f0308721_21434138.jpg朝8時半に吾野駅に降り立った私。
前回(1月末)のFirst Partの縦走でこの駅にたどり着いたのは夕刻の5時過ぎだった。
ライトが必要なほどの暗い樹林帯を速足で降った。 042.gif
あたりの景色も山々の様子も冬と何ら変わっていない様に思える。
しかし、確実に日差しは伸びて、心なしか外気も暖かく感じる。 058.gif
吾野駅の西側にある地下道をくぐり線路の南側に出る。
“吾野湧水” の前の墓地の脇を行けば、 “大高山・天覚山” と書かれた道標があるので、そこから山路に入る。 071.gif




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いきなり針葉樹林帯の急坂を登る。トレイルは明瞭で迷う路もない。50分も登ると前坂からの尾根上に到着する。ここは交差点になっていて、南に行けば竹寺へ続く飛村(ひむら)集落などがある。左(東)に行けば前坂で、右(西)がこれから向かう子ノ権現方面だ。 070.gif




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しばらく尾根伝いに行くと、 “発破注意” 直角に左に曲がって急坂を降る。山腹をどんどん降ると左下に民家が見え、舗装道路の林道に出る。林道を150mほど北に行くと、見落としてしまいそうな小さな尾根に、これまた小さな道標がある。今回のルートの中で一番分かりづらい所かも知れない。尾根に入って少し行った所に赤い前掛けを着けた地蔵があるので、これも一つの目印になる。この先からは比較的わかり易いトレイルとなる。




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少し進むと左手に、こんな所に墓地が・・と思ういわくありげな墓地を過ぎる。その先から522.1ピークの登りが始まる。尾根の右側が切れ落ちている露岩の急登をこなせば北側方向の展望がきく522.1ピークに着く。駅から約1時間半、一休みして行こう。 063.gif




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北側の山との間に、月面のように広がっている採掘場が見える。




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さて、522.1ピークから子ノ権現までは、展望の無い人工林の中のトレイル歩きだ。トレイルは始めは南西に、すぐに北西に向きを変えて、アップダウンを繰り返す。小ピークの一つには祠があるピークもある。522.1ピークから1時間ほど歩くと、顕著な三差路に出る。滝不動からの路が合流する “スルギ” と呼ばれる所だ。




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前坂から子ノ権現までの路は、もう少し不明瞭かと思っていたが、思った以上に整備されたトレイルになっていた。しかし、ハイカーの少ない静かな区間であることは間違いないようだ。あたりには常緑樹も多く、枯れ木で覆われた味気ない冬の広葉樹林の山とは一味違う。 072.gif




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やがて広葉樹が植えられたスポット的な場所にでる。古いトタン板などが散乱している。トレイルはここを左に曲がり木立の中を進む。右手の視界が開けてくれば、子ノ権現の境内に続く車道に飛び出る。埼玉県指定天然記念物の2本スギ(樹齢800年/1本は枯れている)が鳥居の手前に生えている。 005.gif




f0308721_21494435.jpg子ノ権現(天龍寺)は、火災と足腰にご利益があるらしく境内には大きな鉄わらじなどがある。

吾野駅から約3時間強、前坂から約2時間。ここでランチを食べて後半の登りに備えよう。 063.gif 066.gif




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トレイルは寺のおみくじ売り場の左手から竹林の脇をぬって行く。フクジュソウの黄色い花が鮮やかだ。 056.gif




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キャー! て・て・手が~!子ノ権現の裏手に進むと、紅梅のむこうに白い手が・・! 何でこんな所に・・何だかとっても異様な光景だ。 005.gif 008.gif




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f0308721_21535882.jpg子ノ権現からは、体力さえあれば猫でも杓子でも中高年でも歩けるメインストリート(例の関東ふれあいの道ってやつ)だ。
南に竹寺に続くトレイルを分け、小さな愛宕山を越えて、天目指(あまめざし)峠に降る。
“まだ下るのか~” って思うほど降る。やがて子ノ権現から1時間弱くらいで天目指峠に着く。
天目指峠を過ぎると、ようやく道標に “伊豆ヶ岳” のサインが見えてくる。峠からはひたすら登りだ。
奥武蔵と言えば、人工林の森というイメージだが、土壌が削れて、根がむき出しになった状態の樹木もよく見かける。




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天目指峠から30分程で中ノ沢ノ頭に着く。山頂に伸びるトレイルと巻き路がある。私はここは巻き路を選択。中ノ沢ノ頭のピークを踏む意味が見つからない。私、ピークハンターじゃないし・・ 044.gif




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トレイルに横たわる古木、長い年月にわたって朽ち果てていく古木、こんな光景をどこかで見た記憶がある。あれは静かな湖畔に横たわるマツの木だったかな・・→ “ラブリーな森と湖  Sunset Trail - Big Laguna Loop in Cleveland NF”





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歩くのが嫌になったので、ちょっと道草。トレイル脇の赤い実を観察。 027.gif




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木立の向こうに、今回のコース中の最高峰、伊豆ヶ岳(850m)方面が見える。遠いな~ 008.gif




f0308721_22215559.jpg子ノ権現から約1時間半、右手に送電鉄塔を見てしばらく行くと、立派な山名標識がある高畑山(695m)に着く。
実はこの高畑山にはちょっとした裏話がある。
1991年に改正されるまで国土地理院発行の25,000/1 地形図では622.7mの中ノ沢ノ頭のほうを高畑山としてあった。
そのため高畑山はどちらなのかという疑問と混乱をハイカーに与え続けたという話は、以外に知られていないようだ。 039.gif
もっとも、奥武蔵の山の存在自体を最近まで知らなかった私には混乱も疑問も問題も一切ない。 041.gif




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高畑山からさらに北に向かって進むと、ひときわ緑の濃い一帯を通過する。“アセビ” の森だ。環境庁の植物案内板も設置されている。 072.gif 056.gif




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標高が上るに伴い、トレイル上に大きな石や岩が目立ちようになる。ワイン色の岩が横たわるあたりから傾斜も一段と強くなる。私には今回のルート中で一番苦しい部分だった。もう心臓がパンクしそうだ! 042.gif




f0308721_2201736.jpg急傾斜の先に休憩所の屋根が見える。
あそこが伊豆ヶ岳山頂か!
ようやくたどり着いたピークは古御岳(こみだけ:830m)だった!
“Shoot!やられた~、こんな簡単なトリックにかかってしまった!” 044.gif 007.gif




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古御岳からさらにひと山登ること約30分、岩場の先に細長い山頂部をもつ伊豆ヶ岳(851m)に到着した。 066.gif 子ノ権現からここまでは人気トレイルらしく、ウィークデイにも関わらず20人くらいのハイカーとすれ違った。しかし、どのハイカーも伊豆ヶ岳方面から東に(標高的に下り方向)に歩いている。登り方向に歩いているのは私だけ?のようだ。




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山頂で休憩した後は、正丸峠に向かって下降を始めよう。山頂の北からヤセ尾根を降っていくと、落石防止のため “女坂” の利用を促す看板がある。ここが話しに聞く “クサリ場の男坂” と “迂回路の女坂” の分岐か!この時間ともなると他にハイカーはいないのでクサリ場を降ることにする。 071.gif
ヤセ尾根の大きなボルダーを巻いていくと、クサリがベタ張りになった岩場の上に出る。 “わ!長いクサリ!” 005.gif




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岩場は登るより降る方がいやらしい。加えてこの岩場は逆層なので足場が悪い。ここまでとても便利だったハイキングストックが、ここだけは邪魔物になる。100mくらいはあるかと思える長いクサリ場だが(実際は50mくらい)、緊張はするものの、今までの単調でひたすら体力勝負の忍耐トレイルよりは数倍楽しい。 060.gif

ちなみに、なぜクサリ場が男坂で、迂回路が女坂なのだろう?通名だろうが、昔なら当たり前の発想かもしれないが、セクハラ、パワハラが取りざたされる現代においてはナンセンスな通名である。って思うのはアメリカ帰りの私だけ? 039.gif 003.gif 看板にも “女坂” なんて明記せずに単純にクサリ場、迂回路でいいじゃん! 021.gif
 



f0308721_2235797.jpgf0308721_2241088.jpg
クサリ場をこなし、長岩峠、小高山(720m)を越える。歩幅の広い長い木段をしばらく降ると、突然茶店の裏手にでる。そこは車道(旧国道)が横切る正丸峠だ。時間は午後4時、059.gif ここから下山したい気持ちを抑えて、次のPartに効率良く繋げるために、さらに1時間弱ほど歩き旧正丸峠まで行くことにする。 070.gif 車道を挟み、茶屋とは反対側にある階段を登って、北に向かって尾根を進む。すぐに休憩所があり、その先を登った所が正丸山だ。続いて川越山(カンゼ山)の登りをこなせば、西側の木立の間からピラミッドのような武甲山が視界に入ってくる。  042.gif 




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そして、長い木段を降りきれば旧正丸峠に着く。旧正丸峠はひっそりとした林の中にあり、今なお昔の面影をとどめている。
ここで、右(東)に曲がり旧国道の車道を横切り、沢沿いの路を1時間も降れば正丸駅に着く。(この間の詳細は次回のLast Part 編で明記する) → “横瀬町/秩父市 奥武蔵縦走 正丸駅から丸山を越えて西武秩父駅へ   Traverse the Okumusashi Mountains” 




f0308721_2255781.jpg全トレイルに渡り、ほとんどスギやヒノキなどの針葉樹林帯の中で単調な風景が続く。
気づけば風景写真よりも道標ばかり撮っていた。 003.gif
特にこれからの時期(春先)は花粉症の人には最悪のトレイルになるだろう。
飯能アルプスの銀座とも言うべき子ノ権現から伊豆ヶ岳のメインストリートを挟み、ハイカーの少ない前坂から子ノ権現、正丸峠から旧正丸峠と始めと終わりは静かなトレイルが歩ける。 049.gif
途中に子ノ権現があるので、単調なハイクの良い気分転換になる。
伊豆ヶ岳のクサリ場はしびれる! 004.gif 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約15km(吾野駅‐前坂‐子ノ権現‐天目指峠‐高畑山‐伊豆ヶ岳‐正丸峠‐旧正丸峠‐正丸駅)
標高差: 約680m (縦走につきもののアップダウンがあるので累計標高差はこれ以上ある)
実動時間: 約9時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-05 12:20 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(0)

飯能市 奥武蔵縦走 飯能駅から天覚山を越えて吾野駅へ     Traverse the Okumusashi Mountains

Wednesday, January 28, 2015
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奥武蔵というエリア、いったいそこは何処なのか? 039.gif 今までその存在も知らなかった。奥秩父がバックに控えているため雲取山、笠取山、甲武信岳、金峰山などに目を奪われてしまう。 それらの高峰、名峰の前座のようにそびえる山々が奥武蔵の山脈だ。いずれも1,000m前後の低山が連なる。いまいち分かりずらいこれらの山を知るには、歩いてみるのが一番だ! 045.gif
そこで、奥武蔵の山間を走る西武鉄道にそって、飯能駅から秩父駅までの間にある山脈を歩くことにした。その水平距離およそ42kmと、まるでフルマラソンだ。トレランのランナーなら1日で走破してしまうトレイルだが、そこは癌患者の鈍足の私がやるのだから、1日では絶対無理! 046.gif 2日?いえいえ3日は必要でしょう!
飯能駅から秩父駅までの42kmに及ぶトレイルの主な山は、飯能駅側から天覧山、多峯主山(とうのすやま)、久須美坂を経て天覚山、大高山、子の権現から人気の伊豆ヶ岳、正丸峠を経て丸山(このトレイルの最高峰)、大棚山に降り、西武秩父駅。ちなみに、天覧山から伊豆ヶ岳までの山脈を飯能アルプスと呼ぶらしい。いざ参らん!奥武蔵大縦走! 070.gif




f0308721_1325674.jpgトレイルは各駅を起点に整備されているので、どこからでも登れて、どこからでも下りれるというのがメリットである。しかし、できれば効率よく縦走路をトレースしたいので、どの駅から入山、下山したら良いかを地図とにらめっこで山行計画を考える必要がある。
そして、私が考えたこの大縦走のFirst Part は飯能駅から‐天覧山‐多峯主山‐久須美坂‐天覚山‐大高山‐前坂までの14kmだ。出来れば子の権現までと思ったが前坂までが限界だった。 042.gif





f0308721_1332557.jpgJR高崎駅から始発の八高線に乗り継げば、朝7時半には飯能駅に着ける。飯能駅からは、まず天覧山の登山口である能仁寺を目指そう。
駅前からの行き方は何通りかあるが、飯能駅の北側の大通り商店街(県道70号)を東に行き、突き当たると観音寺があるので、観音寺の右横を北に進み次の信号を左に行くのが早いだろう。
または、観音寺がある “市立図書館” の信号を渡り、入間川に沿って西に少し行き、“天覧山下” のバス停の先の信号を右に曲がり、飯能市民会館などがある市民公園の北側を右に行っても能仁寺の参道前に至る。
ここまでは街歩きなので、登山マップよりも街マップ、グーグルマップやGPSで能仁寺をターゲットしたほうがわかり易い。




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能仁寺の東側の舗装道路を登ると、公衆トイレなどがある高台の公園に出る。トレイルはその先で二つに分かれる。右が一般コースだが、左からも岩場を通って天覧山に行ける。飯能駅から約40分で天覧山に到着。山頂には展望台があり飯能市街が一望できる。西には大岳山や日ノ出山などの奥多摩の山々がそびえている。 072.gif




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天覧山まではハイキングトレイルと言うより、地元民の早朝散歩のためのプロムナードといった感じである。ここから多峯主山へは、展望台の北側についた階段を降り、マツ林の中の路を北西方向に降れば、沢が流れ、夏には湿地植物の生える水田跡に出る。




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三差路を右に行き、高麗峠へ向かうトレイルを右に分けると、 “見返り坂” という針葉樹が美しい森に入って行く。また、案内板によれば、この周辺には一見普通の笹のように見えるが、幹の色や枝の出方に特徴のある、この土地固有の “飯能笹”という笹が自生しているらしい。辺りの笹を観察してみたが、やっぱり普通の笹だった。。003.gif




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源義経の母、常磐御前が、あまりの風景の良さに後ろを振り返り振り返り歩いたという、“見返り坂” を私も振り返ってみた。 037.gif




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後ろの風景も良いが、私は針葉樹の下の青々とした植物のほうが気になった。冬でも、日陰でもしっかり生きている小さな植物に何だか愛しさを感じてしまう。 056.gif 043.gif




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見返り坂の起伏をしばらく行くと、トレイルが二つに分かれる。右は急な石段を登り、子供専用のクサリ場(こんなクサリ場、初めて見た!)から多峯主山へ。左は涸れたことが無いという “雨乞池” を経由して、右に行けば多峯主山山頂へ至る。 072.gif 071.gif




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飯能駅から1時間30分、天覧山から50分ほどで多峯主山に到着。広い山頂にはピクニックテーブルも置かれていて、見晴らしも良いので休憩するには最適だ。 072.gif 063.gif
北側の山腹には新興住宅地が広がっている。山頂から西に伸びる昔の主稜線はもう存在しない。宅地造成で尾根そのものが削られてしまって、現在は造成地南側にわずかに残った樹林の中の迂回路を行くこととなる。




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f0308721_1363545.jpgその迂回路に入るには、多峯主山から南の尾根伝いに少し降り、小さな登り返しの右に “久須美坂” への道標がある。

このトレイルは細くて、道標も見落とし易いので注意しよう。 034.gif

見落として行き過ぎてしまうと写真左の御嶽護国八幡神社に出てしまうので、この神社にきてしまったら戻って迂回路入口を探そう。




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f0308721_1374648.jpg迂回路には所々、現在地を示した案内図が置かれている。
右手に迫る造成地のフェンス沿いに西へ西へと進む。
迂回路周辺には、わずかであるが自然林が残っている。 072.gif
やがて坂を降りきると谷間に出て、飯能日高団地へ続く車道に飛び出る。




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車道を50mほど北に行くと、車道を挟んで反対側の山の斜面へと続く入口がある。藪っぽい入口を入ると右にコンクリートの壁が現れる。 何じゃこれは!?本当にトレイルなのか?と半信半疑で壁の横の雑草に覆われた斜面を登る。 039.gif と、壁の正体は沈砂池?のようなコンクリートに囲われた空地だった。 044.gif




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沈砂池の端から斜面に続く階段を上り、樹林帯の急登をつめると、右に住宅地が迫った尾根路に出るので西にたどる。それにしても凄い(住宅地の)景観だ。 005.gif
カリフォルニアでもこんな光景を見たことがある。人気の海岸都市サンタモニカの裏山的存在のトレイル Los Liones Trailを歩いたときだ。クッキーカッターと呼ばれる同じ作りの住宅地が見下ろせるトレイルだった。→ “サンタモニカの超人気トレイル Los Liones Trail to Parker Mesa in Topanga”




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住宅地をやり過ごすと、ふたたび樹林に囲まれた坂道となり、小さな露岩の横を抜け、坂を登りつめれば277.5m峰に着く。




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277.5m峰の少し手前には、鉄筋のやぐら?がある広々とした公園がある。ここまで飯能駅から4時間弱、多峯主山から約2時間くらいだろう。 063.gif




f0308721_1402797.jpg277.5m峰から西に10分くらい行ったところが久須美峠だ。

右(北側)に武蔵横手駅へのトレイルを分ける。 071.gif




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久須美峠を過ぎると木の祠が右にあり、いよいよ深い樹林帯が始まるかのように思われる・・が・・




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足元のトレイルも、いい感じに自生植物に覆われている。




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久須美峠からは、ほとんど人工林の中だ。しかし、人工林とはいえ、下枝を落とした林相は実に美しい。 072.gif 久須美峠から1時間弱で右に釜戸山を経て武蔵横手駅に行くトレイルを分ける。




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すっかり深い針葉樹林帯かと思いきや、釜戸山分岐を過ぎてしばらく行くと、突然南側にゴルフ場が見えてくる。 005.gif




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ゴルフボールが飛んでくるのではないかと思われるほど、ゴルフ場のグリーンがすぐ左(南)に迫っている。大きな起伏を越えて行くと送電鉄塔の下を通る。小ピークを降りきれば又も車道に出る。




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東吾野駅に通じる林道、長尾坂の東峠である。そう、この飯能アルプスは各駅から林道が南へ横断しているのだ。東峠の林道を左に50mほど下ると、右に天覚山に行くトレイルの入口がある。




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天覚山へ向かうトレイルの入口から細い流れの沢伝いに急な坂道を登れば送電鉄塔に着く。鉄塔の北側は展望が良く北奥武蔵の山並みが良く見える。 072.gif




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鉄塔から尾根通しとなり、天覚山までさらにきつい登りが続く。このコースの中で、はじめての本格的な登りと感じた。 042.gif




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f0308721_1454097.jpg飯能駅から歩くこと7時間、朝からの疲れが出てくる頃だ。きつい登りを何とか登り切ると、そこは西日の当たる天覚山(445m)の山頂だ。 066.gif

写真では分かりずらいが、山頂からは南東方向にスカイツリーが見えていた。 001.gif

また、天覚山から北側に、平戸集落を経て東吾野駅に下るトレイル(約30分)がある。もし、歩くのが嫌になったら、このトレイルで下山できる。どこからでも登れて、どこからでも下りれるっていいね。 043.gif




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天覚山で展望を楽しみながら一休みしたら、本日最後のピーク、大高山を目指そう。西に向かって進み、410mピークや小さなピークのアップダウンを繰り返す。天覚山から1時間、いい加減歩くことが嫌になってきた。すると “大岩” と書かれた露岩が現れる。




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大岩からは木の根の階段が続く。美しい木の根がトレイルに張り出し、自然の階段のようだ。 072.gif




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人工林の中のトレイルで、単調な風景にいささか飽きてきたところだったので、思わぬ自然の芸術作品に出会えてテンションが上がる。 072.gif 070.gif




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自然界からのご褒美に背中を押させて最後の木の根の階段を登り切る。山頂かと思いきや、石祠のある偽ピークだった。もう一つ先が本当の大高山(493m)の山頂だ。やっと着いた! 066.gif 午後4時、冬の午後は短い。急いで吾野駅まで下山しよう。大高山から縦走路をそのまま西に30分も急下降すれば、前坂という林道の峠に出る。 070.gif




f0308721_150485.jpg前坂から舗装された林道の対岸にステップがあるので尾根に登る。
すぐに前坂の分岐に出るので、右(北)に曲がり駅まで降る。
(この間の詳細は次回のMiddle part 編で明記する)→ “飯能市 奥武蔵縦走 吾野駅から伊豆ヶ岳を越えて正丸駅へ  Traverse the Okumusashi Mountains”
林道を国道まで歩いても良いが、下山路としてはだいぶ遠回り(約1時間)になるのでお勧めしない。 042.gif

トレイル全体に人工物が多く、縦走路としては完成度が低い。
特に久須美坂周辺などは住宅地とゴルフ場に挟まれ、面の皮一枚で何とか繋がっている感は否めない。
人工林が多く自然もやや単調である。


私のこのトレイルへの評価: 3★ 中級者向け
行程距離: 約15km(飯能駅‐天覧山‐多峯主山‐久須美坂‐天覚山‐大高山‐前坂‐吾野駅)
標高差: 約400m (縦走につきもののアップダウンがあるので累計標高差はこれ以上ある)
実動時間: 約9.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-04 13:23 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(4)