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下仁田町 荒船山 千ヶ平から失われた路をたどり経塚山へ     Mount Arafune in Shimonita, Gunma 

Thursday, November 16, 2017
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群馬県と長野県の県境に位置する荒船山は、稜線がテーブルのようにフラットに見える山容が特徴的である。
その荒船山へのアプローチとして、内山峠や星尾峠などが一般路としてあるが、残念ながら現在は使われていない廃道もいくつかある。

前回は内山峠下にある小屋場ルート(下記リンクを参照)を探検した。
今回は、千ヶ平からアプローチし、廃道となっている毛無岩と立岩分岐間を荒船山まで歩く。

“千ヶ平” って何処?  艫岩は知っていても千ヶ平の存在を知る者は少ないだろう。
千ヶ平は、艫岩の東、毛無岩の北にある藪岩ピークである。 (TOP写真は千ヶ平から見た荒船山)
私も荒船山の近くにある毛無岩を登った際にその存在を知った。

下山も星尾峠から艫岩側へ少し行った所から北東に伸びる尾根(登山路は無い)を下った。
この尾根も、尾根の東側に絶壁が連なる急峻な尾根である。

注意)このルートは一般ルートではありません。 
経験者(読図や登攀のできるレベル)のみ、または経験者と同行してください。 
当然ですが、入山に際しては自己責任の概念をしっかりともって行動してください。
 




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<マイカーの場合>
今回のルートは、荒船山の一般路である相沢登山口からループとなるので、相沢登山口に向かう。
上信越自動車道利用の場合は、下仁田ICで下りて国道254号線で長野県佐久市方面に向かう。
国道254号線を20分くらい走り、物語山の登山口である下仁田サンスポーツランド(下仁田町大字南野牧7481)の入口を見送り、その先の相沢集落への道を左に入る。
集落の中を流れる相沢川の左俣に沿って行けば、スギ林の中に案内板のある相沢登山口に着く。
ここに数台はパーキング可能。



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千ヶ平へアプローチするための林道は、相沢登山口から集落に戻り、民家の間を右(南)に直角に曲がる林道である。
相沢登山口の林道では無いので間違えないようにね。
写真は、林道入口を振り返って見たもの。 カキの木のある民家が目印かな?



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林道は登るにつれて荒れてくるが、鹿ネットに沿ってひたすら登る。 



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途中、樹林がきれて、北東側の展望が開ける場所がある。
山並みのバックに鋭い針峰を突き出しているのは、先週登ったばかりの恩賀の高岩(下記リンク参照)かな?




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やがて岩山が迫ってくるあたりで林道が終点となる。
そのまま紅葉の残る岩山の左斜面に入り、顕著なガリーに沿ってコルまで登る。
踏み跡は皆無で、不安定な石がゴロゴロした歩きづらい斜面に苦労する。 143.png



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コルから左に行き、千ヶ平から派生する尾根にのれば、いくぶん歩き易くはなるが急登であることは変わらない。



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踏み跡が無いバリエーションルートを歩くのは、歩行時間以上にきつく感じる。  141.png
やっと千ヶ平(1158m)に到着した。  166.png



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南側には、毛無岩から荒船山に連なる三角お山がニョキニョキとある。
“まずは、あそこ(郡界尾根)まで行くのか~・・遠いな~” と心の声。  140.png



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そして、右手(西側)方向にはテーブルマウンテンの荒船山が全開で見える。 150.png  177.png
右端の絶壁部分が艫岩で、左端の三角ピークが荒船山の最高峰、経塚山である。



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荒船山の北側には長野県との県境の山々が連なり、バックには浅間山が控えている。



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千ヶ平でしばし展望を楽しんだ後は、南西方向に伸びるヤセ尾根を行く。



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高い岩塔(マッターホルン岩?)の基部を巻いてからは、ヤセ尾根は南へ真っ直ぐに角度を変える。



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郡界尾根までのルートは基本的に、ヤセ尾根歩きと、岩峰基部のトラバース・・



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そして、踏み跡の無い、落ち葉で埋まった斜面のトラバースをしながら、アップダウンを繰り返す。



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そして、ようやく、毛無岩と千ヶ平の分岐(南牧村との郡界尾根)に出た時は、登山口から約3時間半が経っていた。

さて、ここからが廃道探検の始まりだ。
毛無岩への縦走路を左(東)に見送り、右(西)に降り、相沢越からイデミの小ピークを左手に見て、さらに西へ進む。

ちなみに、今回は毛無岩へは行かなかったが、私は南牧村の道場から毛無岩(下記リンク参照)を登っている。




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崩壊地の手前で洞穴の岩場の下をトラバースする。 目立つ洞穴なので良い目印となるだろう。



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相沢越から立岩分岐までの間は崩壊が進んでおり、通行が困難な部分がある。



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場所によっては、南の谷側へ大きく崩れているので、万が一にも滑落は許されない。
実際、この間で死亡事故なども起きているようなので慎重に行こう。



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また、“よもやこんな急斜面に登山路など無かったであろう?” と思われるような急斜面で、ルートを見失う。
稜線上に進みたいところであるが、ここはあくまで廃道探検なので、登山路の痕跡を探す。



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急斜面を岩壁の基部まで下降し、水が滴り落ちる岩壁の先をさらにトラバースしていくと大岩壁が現れる。
大岩壁の造形美が見事である。  150.png 177.png
おそらく、登山路があった頃はここがルートのハイライトであったことだろう。
廃道探検によって、隠された造形美に触れることができ、束の間疲れを忘れる。



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縦に亀裂の入った岩質が面白い。



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大岩壁帯から倒木の山腹を行くと、1245mピークからの稜線に合流する。



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ここまで来ると、立岩(下記リング参照)が木立の間に見えてくる。




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・・と、立岩分岐である。 
分岐の北側には経塚山のシルエットが木立の間から見えている。



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立岩分岐から約30分の最後の急登を頑張れば、経塚山(1422m:行塚山とも書く)に到着。
ウィークデイにも関わらず、一般ルートからたくさんのハイカーが登って来ている。
内山峠からの一般路の様子は下記のリンクを参照のこと。




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風当たりの無い場所でランチライムを取った後は、バリエーションルートでの下降がまっている。
経塚山から一般路で星尾峠方面へ降り、艫岩側へ少し行ったあたりから北東に伸びる広い尾根に入る。
0.8kmくらい行くと、頭の無い公卿のような石像が置かれた岩稜?岩塔がある。
地図にも記載の無い、名前も無い岩塔(勝手に麻呂岩と命名)であるが、すこぶる眺望が良い。



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北面が開け、西上州の山々の背後に、妙義山、榛名山、赤城山といった上毛三山が一望できる。



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東から南側にかけて、歩いてきた千ヶ平から立岩分岐までの山々が見える。



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そして、北西には小浅間を従えた浅間山が・・



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さて、思わぬ大展望に気を良くしたのも束の間、バリエーションルートにありがちなルート取りに失敗した。 105.png
この麻呂岩を北側から巻けば楽だったものを、南側から巻こうとして南へ派生する尾根に入ってしまった。
その後に軌道修正したものの、岩稜帯の際どい下降になってしまった。



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何とか鞍部に降りたが、目の前にはもうひとつ大きな岩峰が現れ、これは左の基部を巻く。



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無事に岩壁帯を巻いて振り返れば、脆そうなボロ壁の針峰が立っていた。
凄い岩稜帯を抜けてきたものだ・・ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!
同行者の1人が荒船山の山域に熟知した者だったので、彼の絶妙なルートファインディングのお陰だ。

写真右側の稜線の先にきり立っている岩壁は艫岩。



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国土地理院の2万5千の地図の岩壁マーク部分を脱して、北東に真っ直ぐ伸びる尾根をひたすら降る。



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最後はスギ林から林道に飛び出る。
林道からは、相沢登山口まで10分とかからないで着く。 

舗装された林道を歩いていると、樹木の枝に作られたスズメバチ?の巣を発見。

今回は、廃道となっている毛無岩と立岩分岐間に加え、登高、下山とも踏み跡の無いバリエーションルートであった。
久しぶりに西上州の藪山を全身で感じる山行だった。

最後に、本ルートに入る場合は何が現れても対処できる装備と技術が必要なルートであることを明記しておく。
気軽にハイカーが入るべきルートではありません。




本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
距離:約11km/ 所要時間:休憩込で約9時間(相沢登山口 7:00‐千ヶ平‐毛無岩分岐 10:20‐立岩分岐 12:00‐経塚山12:30/13:10‐星尾峠分岐 13:20‐相沢登山口16:00)
標高差: 約840m
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by dream8sue | 2017-11-16 12:14 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

下仁田町 荒船山の失われた路 小屋場ルート     Mount Arafune in Shimonita, Gunma

Sunday, May 8, 2016
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群馬県と長野県の県境にはギアナ高地を思わせるテーブルマウンテン(長さ約2,000m、幅約400mの台地)荒船山がある。この山へは県境の内山峠から登るのが一般的であるが、他にも長野県側の荒船不動からのトレイル、群馬県側の相沢集落からも登れる。健脚向きには立岩登山口から立岩とダブルで登るルートもある。それらの現役?登山口とは別に、群馬県側から内山峠に登る途中に “小屋場” という登山口があった。そう、過去形で現在は廃道だ。200mの岩壁である艫岩(ともいわ)の北面の沢から入り、相沢に続く東の尾根に合流するルートで、荒船のテーブル台地に登り上げる(距離的には)最短ルートである。そんなルートが何故廃道になったのか。荒船山の失われた路の謎を探るべく廃道探検隊が、ミツバツツジが満開の小屋場ルートを行く。  070.gif

注意: 小屋場ルートは、現在は廃道で一般ルートではありません。 入山に際しては何が起こっても対応できるように自己責任の概念をしっかりもって登ってください。




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<マイカーの場合(前橋方面から)>

国道254号線で長野県佐久市方面に向かう。(上信越自動車道利用の場合は、下仁田ICで下りて国道254号線に合流する)
下仁田町を抜け峠道の途中“下仁田トンネル”を越えたヘアピンカーブのところが小屋場ルートの取り付きだ。
ここは旧道と交差しているので、旧道の路肩(内山橋周辺)にパーキング可能。
私たちは相沢集落へ下降予定なので、もう一台の車を相沢登山口にデポした。




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内山橋の下を流れる沢を上流に向かう。沢筋に沿って行くと、今時珍しい石積みの堤防がある。この堤防の上を左岸(川下に向かって左側)から降りて右岸に渡る。この辺りまではかすかに踏み跡があるが、この堤防からはルートファインディングが難しくなる。




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流れが二俣になるので左俣に沿って登ると、大きなボルダーがあり・・




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二つ目の石積みの堤防がある。

この堤防の上は崩れ落ちて土砂に埋もれていた。 005.gif

この沢はもうメンテナンスされることはないのかな~? 039.gif




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さて、二つ目の堤防を過ぎたら、いよいよ沢と分かれて右岸の山腹にルートを求めて行く。

この辺りの尾根は何処も登れそうで、どの尾根に取り付くのか迷うところだ。 039.gif

インターネットでも全く情報が無く、この先に何があるのかわからない緊張感がある。 025.gif

周囲は新緑が美しい。 072.gif 072.gif

標高のせいなのか、下草もなく明るい自然林が続く。

ふと、見つけた小さなフデリンドウの3つの花が心を和ませてくれる。 056.gif




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歩き易そうな尾根を目指して踏み跡の無い、ザレた斜面を登る。 042.gif




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と、支尾根を登りきると、石垣の摘まれたトラバース路の名残があった。よし、ここまでのルートは間違っていない。 045.gif




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なおも山腹をトラバースして行くと、左側が高い岩場となり、涸れ沢と合流する。




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岩場の右側から涸れ沢を登る。




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涸れ沢の中ほどで木に白いテープが巻かれている場所がある。ここから涸れ沢は傾斜をますので、左の浅いガリーのような斜面に入る。




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踏み跡は皆無なので、地形の弱点を見極めて登る。自分が開拓者ならどこにルートを付けるか?という勘のようなものを信じて左の尾根(東側)のコルを目指す。




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そのコルに登り上げると、木に白いテープが巻かれていた。

そして、さらに東の尾根に続く踏み跡らしきトレイルがある。

おそらく、大きく東に巻いてから、一般ルート(相沢ルート)に合流する支尾根に登るものと思われるが、方向的に不安だったので、コルから続く尾根を直登することにした。




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コルの周辺からは右に艫岩が見える。この艫岩が右に見えていれば方向的には正しいだろう。艫岩はよく戦艦や大きな客船に見立てられるが、艫岩の艫とは船尾のことらしい。が、この角度から見る艫岩は船尾ではなく船首を正面から見ているようだ。この角度からの艫岩を見られるだけでもこのルートの価値があると思うのは私だけだろうか?まさに空に浮かぶタイタニック号だ! 005.gif 037.gif




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コルからの尾根を登ると、大きな露岩が現れる。露岩の左を巻き、一般ルートに合流する支尾根に出る。ここも全く踏み跡は無いので、登れそうな斜面を登るのだが、ルート取りを誤ると、グズグズの脆い斜面なので苦労するよ。 034.gif  お~い、そんな急な斜面に取り付いて大丈夫なの? 025.gif 003.gif




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一般ルートに合流する支尾根にはミツバツツジが多い。




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合流点手前の艫岩が見える場所はミツバツツジの群生地で、艫岩がパープル色に染まって見えた。 005.gif




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一般ルートから少し入ったところにこんなミツバツツジの花園があるとは嬉しい発見である。




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その一般ルートへは花園から5分とかからないで合流できる。




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ツツジにばかりに目がいくが、よく見れば足元にもツルキンバイ?やフモトスミレがたくさん咲いている。 056.gif




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一般ルート(相沢ルート)との合流点には入山禁止のテープが張られている。 はい、あくまで小屋場ルートは廃道なので、自己責任の概念をしっかりもって登ること。私たちは、何が起こっても自己対応できるようにロープなどの安全装備を背負って行った。 実際にはテクニカルな内容は全くなかったけれど、ルートファインディング・ケイパビリティーはそれなりに必要だ。 034.gif




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相沢ルートとの合流点には古いブリキの看板が置いてある。看板には “みんなで楽しむハイキングコース 荒船山コース” と書かれている。The 昭和!って感じでいいね~ 041.gif  by マツダランプ のマツダって私の好きなマツダ自動車グループかと思いきや、東芝のグループ会社だったようだ。 027.gif




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ブリキの看板から艫岩の稜線までは “胸突き八丁” の急登だ。ここではグリーンの艫岩が現れる。 005.gif




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急登の苦しさを紛らわすために、足元の草花に寄り道する。この時季よく見かける白い星形の花はヒゲネワチガイソウかな?よく似た花に花弁が5枚のワチガイソウがあるが、こちらは7枚だからヒゲネワチガイソウのほうかな?よく似ていてマチガイソウ(間違いそう) 041.gif
ノミドコロ(飲み処)? タベドコロ(食べ処)? じゃなくって~ ハシリドコロもまだ紫の花になる前のグリーン状態。可愛いね! 037.gif




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トレイルが岩壁に突き当たると・・




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りっぱな手すり付きの階段となる。長い階段を登り上がれば艫岩から荒船山の実質的なピークである経塚山(行塚山)へ続く稜線に飛び出る。




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その稜線をアメリカから帰国した一昨年の夏に歩いたが、日本の濃い~緑の山に感動した。その美しい緑の森は、今はまだ目覚めたばかりの淡い緑の山である。これまた美しい! 072.gif
→ “下仁田町 西上州のテーブルマウンテン荒船山   Mount Arafune in Shimonita, Gunma




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稜線を右に150mほど行けば、休憩所があり、その先に艫岩の展望台がある。




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展望台(艫岩上)は広くて北面の景色が開けている。休憩するには気持ちの良い場所であるが、足元は200mの絶壁なので注意してね。 034.gif




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眼前には、浅間山や神津牧場方面の展望が広がり、眼下には国道254号線が蛇行している。 072.gif




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その254号線の脇から取付いて登ってきた、小屋場ルートの尾根が右下に見える。取付きからこの展望台まで2時間30分ほどであった。 059.gif




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北西方向には内山トンネルが貫通している県境尾根が連なる。 072.gif
艫岩の上では、見晴らしが良すぎて落ちつかないので(笑)休憩所周辺のベンチでゆっくりランチ休憩する。 063.gif




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今回の目的は廃道探検なので、経塚山のピークハントは省略して、ランチ休憩後はさっさと下山にかかる。下山は、小屋場ルートが合流する相沢ルートを下ることにする。 070.gif




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胸突き八丁の急下りからシダの群落を過ぎてスギの植林帯に入る。




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しばらく行くと、ハングした大岩の下に祠がある “中の宮” に着く。




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中ノ宮を過ぎると、自然林に変わる。トレイルの脇にはケルンがいくつもあり楽しい。 049.gif




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だいぶ標高が下がってきて、突然ヤマツツジが咲き誇るエリアとなる。 056.gif この辺りからは右側(南東)に毛無岩や千ヶ平の岩峰が木立の間から見える。




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最後は再びスギ林に入っていけば、相沢登山口へはもうすぐだ。




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下山は艫岩から約2時間で相沢登山口に到着。登山口には小さいが釜の美しい滝がある。あらかじめ停めておいた車でカーシャトルして小屋場登山口まで戻る。




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小屋場ルートが廃道になった謎は解けたの? う~ん、よくわかりませ~ん。 039.gif
それじゃあ、探検隊の意味ないじゃん! 041.gif

確かに沢筋なので荒れ易いルートではあるが、他の西上州の山々のトレイルに比べて別段悪場だとは思わない。
群馬側にはすでに2つの登山口(立岩も入れれば3つ)があるので、おそらく財政事情が大きく関わっているのではないだろうか?
真相を知りたい方は官庁に問い合わせてください。 030.gif

真相はさておき、タイタニック号の船首のような艫岩とミツバツツジの見事なコラボレーションが見られたので大満足だ。 043.gif

 
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5.5km(旧小屋場登山口(旧道内山橋)‐第2堤防‐旧小屋場分岐(胸突き八丁下)‐相沢分岐‐艫岩
‐相沢分岐‐旧小屋場分岐(胸突き八丁下)‐中ノ宮‐相沢登山口 = カーシャトルにて小屋場登山口へ)
標高差: 約650m
実動時間: 約5.5時間 (1時間のランチタイム、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-05-08 23:46 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(4)

下仁田町 西上州のテーブルマウンテン荒船山     Mount Arafune in Shimonita, Gunma

Sunday, August 24, 2014
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西上州の荒船山は、南米のギアナ高地を思わせる(ちょっとオーバーだが 037.gif )テーブルマウンテンで、長さが約2,000m、幅が約400mの台地状の山頂部が特徴的だ。
また、麓から見える山の形は巨大な船に似ていて、切り立った200mの大岩壁はハイカーの登山意欲をそそる。 070.gif




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<マイカーの場合> 荒船山は群馬県と長野県の県境にある山なので、藤岡市から国道254号線で長野県佐久市方面に向かう。(上信越自動車道利用の場合は、下仁田ICで降りて国道254号線に合流する)
登山口は長野県側の荒船不動口と、群馬県側の相沢口と内山峠口がある。内山峠口へは、内山トンネルを越えてから鋭角に左折し(地図では右折し旧道に入るようになっているが・・)、少し先のT字路で左折し道なりに進むと右側に駐車場がある。20台くらい駐車可能な未舗装の駐車場だ。

<公共交通の場合> 内山峠に行くバスはないので、JR高崎駅から上信電鉄に乗り換えて、下仁田駅で下車したら、タクシーで40分ほどかけて内山峠登山口まで入るしかない。
下山後はタクシーを予約しておくか、ルートを相沢方面に下山し、相沢集落から相沢川
に沿った広い車道をたどり三ツ瀬のバス停に出る方法もある。しかし、週末などはバスの本数が少ないので事前に時間をテェックしておく必要があるだろう。→下仁田バス市野萱線の時刻表




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駐車場の脇にフシグロセンノウが咲いていた。 野草花にしては鮮やかなオレンジ色でゴージャス感のある花だ。 056.gif




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登山口は駐車場奥の案内板から、西側に伸びた尾根を反対側に巻き込むようにトラバースし、稜線とそこから派生した小さな尾根を歩き徐々に標高を上げていく。途中に壊れた木橋などもあるが、比較的よく整備された登山路で歩きやすい。 071.gif




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あまり花は無いが、時々1輪のリンドウ、トリカブトなどの秋の花が見られる。この花はノブキかな? 039.gif 




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登山口から約1時間、前方に “鋏岩” と言われる岩壁が現れる。ハイカーの団体が何やらレクチャーしている。




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岩壁には上部から水が滴っていて、岩の表面には、びっしりとオオバギボウシに似た花が咲いている。056.gif




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また、ここは “修験道場跡” と呼ばれる場所で、大きな岩屋があり、休憩するのにちょうど良い広場になっている。063.gif  今も建物のファンディーション(礎石)が残っている。045.gif




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左奥にも洞窟があるので探検していこう。070.gif 049.gif




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トレイルは鋏岩の広場から右へ行く。少し行けば左側の岩から流れる “一杯水” と呼ばれる水場がある。




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一杯水の水場に、綺麗なピンクのシモツケソウが咲いていた。056.gif

この水場の先で、トレイルはやや急斜面となり、小さな岩場も出てくるがハシゴやクサリがついているので問題ないだろう。




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岩場を越えれば、程なく荒船山のテーブル状の台地に出る。 071.gif




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テーブル状台地を “艫岩(ともいわ)展望台” に向かって東に進む。

途中、“滑落死亡事故発生” の看板が目に入る。

人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者が、この山から滑落亡したニュースは記憶にある。

作者、臼田儀人氏のご冥福をお祈り申し上げます。 040.gif




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艫岩展望台までのトレイルは両脇に笹が生えていて、古木の苔にも風情を感じる路だ。 072.gif




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笹藪の中に1輪のツリフネソウが・・056.gif いいね。072.gif 043.gif




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しばらく行くと、テーブル台地の岩壁寄りに沢の染み出しになった湿地帯がある。そこにはフキの葉に似た葉をつけた黄色い花が一面に咲いていた。オタカラコウだろうか? 056.gif




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そして、この湿地帯の先は断崖絶壁になっている。 005.gif ふと、気がつけばこの場所に見覚えがある。 039.gif この艫岩に突き上げるルンゼは冬季にはアイスクライミングで登攀が出来るのだ。 そうそう、ここって昔、アイスクライミングで登り上げたルンゼじゃん!ルート名は、たしか 昇天の氷柱 だ! 005.gif  往年の名クライマー、加藤保男さんを偲んで作られたルートらしい。 狭いルンゼで蹴り落とした氷の塊がビレーヤー(確保者)を直撃するので、極力、氷を壊さないように登った記憶がある。 045.gif




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昔の思い出にひたりながら足を運べば、林の中に避難小屋が見えてくる。そこはもう艫岩展望台である。




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登山口から約2時間、荒船山の人気スポット、艫岩展望台に到着。066.gif

ここは200mもの断崖絶壁になっており柵などはないので、くれぐれも足元には気をつけよう。034.gif

眼下に見える道が走ってきた国道254号線。

視界が良ければ浅間山や妙義山などの山々がよく見えるだろう。 072.gif




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さて、艫岩展望台で眺めを堪能したら、荒船山の実質的なピーク(最高峰)の行塚山(経塚山)を目指そう。 避難小屋から南東方向に進み、相沢登山口へのトレイルを左に分けて、樹林に囲まれた快適な路をたどる。 070.gif
艫岩から相沢ルートの様子はこちらから → “下仁田町 荒船山の失われた路 小屋場ルート   Mount Arafune in Shimonita, Gunma”





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この艫岩展望台から行塚山(経塚山)までのトレイルが実に良い。072.gif




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足元に笹をはわせたしっとりしたブナ林の美しさはピカイチだ。岩山の荒船山というイケージががらっと変わるだろう。




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トレイルは台地状なので大きな起伏もなく、時々、マツの木などが混ざる平坦で快適な路が続いている。




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と、しみじみ自然の美しさを堪能していると、突然、茂みの中から白装束の軍団が現れた。005.gif 修験者かしら?カメラを向けたら、“気をつけて行ってらっしゃい” と手を振ってくれた。何とも明るく緊張感の無い修験者達だ。003.gif




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どこまでもフラットなトレイルを進みながら、小さな秋を見つけた。まだ8月なのに1本だけもう紅葉が始まっている木があった。 005.gif それに、こんなキノコも。ビロードの服を着たようなこのキノコの名は何だろう?




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なおも南に向かって行き、薄暗いブナ林の中を通過すれば・・




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星尾峠への分岐が現れる。右に行けば星尾峠を経て、長野県側の登山口、荒船不動に至る。分岐から頂上までは左に進み、10分程度のわずかな最後のひと登だ。




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艫岩展望台から約1時間、荒船山の最高地点、行塚山(経塚山:1422.5m)に到着。066.gif

山頂には二等三角点と石祠が設置されていて、周囲は樹木に覆われているので展望は良くない。002.gif

帰路は往路と同じトレイルで戻る。





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岩壁に植物が生茂る鋏岩(修験道場跡)周辺の洞窟や、展望が良い艫岩周辺、何と言っても山頂までの美しいブナ林の森林浴ハイク。荒船山は変化に富んだ楽しい山だ。

人気の山らしいので、秋の週末などは混雑が予想される。セカンドアイディアとしてはメインを外して兜岩山や神津牧場周辺のハイクも楽しそうだ。

私のこのトレイルへの評価:5★ 初級者向け 
往復距離:約9km, 高低差:約350m、行動時間:5.5時間(休憩込み)




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【おまけ】 荒船風穴
国道を挟んで、荒船山の向かいには神津牧場がある。ここでジャージー乳のソフトクリームや焼肉を食べるの一案だが、さらにその先に、世界遺産に登録された富岡製糸場の関連施設の “荒船風穴” なる場所がある。→下仁田町HP:荒船風穴へのアクセツ

ここは夏でも2℃前後の風が吹き出す場所で、明治後期から大正初期にかけて建設された蚕種の貯蔵施設だ。蚕種を冷蔵し蚕の “ふ化” を遅らせることで養蚕を年に複数回行うことを可能にし、生糸増産に貢献した施設である。昭和初期の電気冷蔵が普及するまで活躍していたらしい。ここ半端ない冷気です!

ちなみに、この施設がある集落が “屋敷” というところで、これまた昔、頻繁にアイスクライミングの練習に通った “神津牧場の氷瀑” のあるところだった。 005.gif 時は流れてますね。

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by dream8sue | 2014-08-24 19:10 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)